JPH1089246A - 圧縮機 - Google Patents
圧縮機Info
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- JPH1089246A JPH1089246A JP8246216A JP24621696A JPH1089246A JP H1089246 A JPH1089246 A JP H1089246A JP 8246216 A JP8246216 A JP 8246216A JP 24621696 A JP24621696 A JP 24621696A JP H1089246 A JPH1089246 A JP H1089246A
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- JP
- Japan
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- piston
- cam plate
- pressure
- neck
- crank chamber
- Prior art date
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- Pending
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-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04B—POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
- F04B27/00—Multi-cylinder pumps specially adapted for elastic fluids and characterised by number or arrangement of cylinders
- F04B27/08—Multi-cylinder pumps specially adapted for elastic fluids and characterised by number or arrangement of cylinders having cylinders coaxial with, or parallel or inclined to, main shaft axis
- F04B27/0873—Component parts, e.g. sealings; Manufacturing or assembly thereof
- F04B27/0878—Pistons
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Compressors, Vaccum Pumps And Other Relevant Systems (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ピストンの軸線の周りでの回転を簡単な構成
で規制できて、そのピストンの加工の簡素化及び軽量化
を図ることができる圧縮機を提供する。 【解決手段】 駆動シャフトの回転により、カムプレー
ト19を介してピストン21を往復動させるようにした
圧縮機において、カムプレート19の外周に曲面部33
または面取り部を形成する。ピストン21の首部21c
の内面の両側縁に当接部34を突出形成する。ピストン
21に軸線周りの回転モーメントが作用したときに、カ
ムプレート19の曲面部33または面取り部とピストン
21の当接部34とが当接可能なように配置する。そし
て、カムプレート19の曲面部33または面取り部とピ
ストン21の当接部34とを当接させて、ピストン21
の回転を規制する。
で規制できて、そのピストンの加工の簡素化及び軽量化
を図ることができる圧縮機を提供する。 【解決手段】 駆動シャフトの回転により、カムプレー
ト19を介してピストン21を往復動させるようにした
圧縮機において、カムプレート19の外周に曲面部33
または面取り部を形成する。ピストン21の首部21c
の内面の両側縁に当接部34を突出形成する。ピストン
21に軸線周りの回転モーメントが作用したときに、カ
ムプレート19の曲面部33または面取り部とピストン
21の当接部34とが当接可能なように配置する。そし
て、カムプレート19の曲面部33または面取り部とピ
ストン21の当接部34とを当接させて、ピストン21
の回転を規制する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば車両空調
装置に使用される圧縮機に関するものである。
装置に使用される圧縮機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の圧縮機としては、次のような構
成のものが知られている。すなわち、ハウジングの内部
に、クランク室が形成されるとともに、駆動シャフトが
回転可能に支持されている。ハウジングの一部を構成す
るシリンダブロックには、複数のシリンダボアが形成さ
れ、各シリンダボア内にはピストンが往復動可能に収容
されている。前記クランク室内において、駆動シャフト
にはカムプレートが一体回転可能に装着され、そのカム
プレートの周縁には各ピストンに係留されている。そし
て、駆動シャフトの回転運動が、カムプレートを介して
ピストンの往復運動に変換されて、圧縮運転が行われる
ようになっている。
成のものが知られている。すなわち、ハウジングの内部
に、クランク室が形成されるとともに、駆動シャフトが
回転可能に支持されている。ハウジングの一部を構成す
るシリンダブロックには、複数のシリンダボアが形成さ
れ、各シリンダボア内にはピストンが往復動可能に収容
されている。前記クランク室内において、駆動シャフト
にはカムプレートが一体回転可能に装着され、そのカム
プレートの周縁には各ピストンに係留されている。そし
て、駆動シャフトの回転運動が、カムプレートを介して
ピストンの往復運動に変換されて、圧縮運転が行われる
ようになっている。
【0003】このような圧縮機の圧縮運転時には、駆動
シャフトによるカムプレートの回転に伴って、ピストン
はその軸線方向へ往復運動されると同時に、軸線の周り
での回転モーメントが付与される。つまり、ピストン
は、シリンダボア内において往復運動されながら、軸線
の周りで回転されるおそれがある。
シャフトによるカムプレートの回転に伴って、ピストン
はその軸線方向へ往復運動されると同時に、軸線の周り
での回転モーメントが付与される。つまり、ピストン
は、シリンダボア内において往復運動されながら、軸線
の周りで回転されるおそれがある。
【0004】このようなピストンの軸線の周りの回転を
規制するために、例えば実開昭63−93480号公報
に示すような圧縮機が提案されている。この従来構成に
おいては、ピストンの首部外周に回転防止凸部が突出形
成されるとともに、クランク室と対応するシリンダブロ
ックの内周面に係合面が形成されている。そして、回転
防止凸部が係合面に摺接係合することにより、シリンダ
ボア内におけるピストンの回転が規制されるようになっ
ている。
規制するために、例えば実開昭63−93480号公報
に示すような圧縮機が提案されている。この従来構成に
おいては、ピストンの首部外周に回転防止凸部が突出形
成されるとともに、クランク室と対応するシリンダブロ
ックの内周面に係合面が形成されている。そして、回転
防止凸部が係合面に摺接係合することにより、シリンダ
ボア内におけるピストンの回転が規制されるようになっ
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この従来構
成の圧縮機においては、ピストンの首部外周に大きな回
転防止凸部が突出形成されているため、その回転防止凸
部の加工が面倒で製作コストの上昇を招くという問題点
があった。また、ピストン全体が重くなって、圧縮機全
体の重量増加を招くという問題があった。
成の圧縮機においては、ピストンの首部外周に大きな回
転防止凸部が突出形成されているため、その回転防止凸
部の加工が面倒で製作コストの上昇を招くという問題点
があった。また、ピストン全体が重くなって、圧縮機全
体の重量増加を招くという問題があった。
【0006】この発明は、このような従来の技術に存在
する問題点に着目してなされたものである。その目的と
するところは、ピストンの軸線の周りでの回転を簡単な
構成で規制できて、そのピストンの加工の簡素化及び軽
量化を図ることができる圧縮機を提供することにある。
する問題点に着目してなされたものである。その目的と
するところは、ピストンの軸線の周りでの回転を簡単な
構成で規制できて、そのピストンの加工の簡素化及び軽
量化を図ることができる圧縮機を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明では、ハウジングの内部に
クランク室を形成するとともに駆動シャフトを回転可能
に支持し、ハウジングの一部を構成するシリンダブロッ
クにシリンダボアを形成し、そのシリンダボア内にピス
トンを往復動可能に収容し、前記クランク室内において
駆動シャフトにはカムプレートを一体回転可能に支持
し、駆動シャフトの回転によりカムプレートを介してピ
ストンを往復動させるようにした圧縮機において、前記
カムプレートの外周に曲面部または面取り部を形成し、
その曲面部または面取り部を前記ピストンの首部内面に
当接可能に配置したものである。
めに、請求項1に記載の発明では、ハウジングの内部に
クランク室を形成するとともに駆動シャフトを回転可能
に支持し、ハウジングの一部を構成するシリンダブロッ
クにシリンダボアを形成し、そのシリンダボア内にピス
トンを往復動可能に収容し、前記クランク室内において
駆動シャフトにはカムプレートを一体回転可能に支持
し、駆動シャフトの回転によりカムプレートを介してピ
ストンを往復動させるようにした圧縮機において、前記
カムプレートの外周に曲面部または面取り部を形成し、
その曲面部または面取り部を前記ピストンの首部内面に
当接可能に配置したものである。
【0008】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の圧縮機において、前記ピストンの首部内面には、カ
ムプレートの曲面部または面取り部と当接する当接部を
カムプレート側に向かって突出形成したものである。
載の圧縮機において、前記ピストンの首部内面には、カ
ムプレートの曲面部または面取り部と当接する当接部を
カムプレート側に向かって突出形成したものである。
【0009】請求項3に記載の発明では、請求項1また
は2に記載の圧縮機において、前記当接部を首部内面の
両側縁の近傍に設けたものである。請求項4に記載の発
明では、請求項1〜3のいずれかに記載の圧縮機におい
て、前記ピストンの首部内面を、カムプレートの円周方
向に沿って、カムプレートの外周とほぼ対応する形状に
形成したものである。
は2に記載の圧縮機において、前記当接部を首部内面の
両側縁の近傍に設けたものである。請求項4に記載の発
明では、請求項1〜3のいずれかに記載の圧縮機におい
て、前記ピストンの首部内面を、カムプレートの円周方
向に沿って、カムプレートの外周とほぼ対応する形状に
形成したものである。
【0010】請求項5に記載の発明では、請求項1〜4
のいずれかに記載の圧縮機において、前記ハウジングの
クランク室と対応する内周面には、ピストンの外周面と
係合可能なガイド部を形成したものである。
のいずれかに記載の圧縮機において、前記ハウジングの
クランク室と対応する内周面には、ピストンの外周面と
係合可能なガイド部を形成したものである。
【0011】請求項6に記載の発明では、請求項5に記
載の圧縮機において、前記シリンダブロックをクランク
室側に延長させ、前記ガイド部をシリンダブロックの延
長部の内周面に、シリンダボアと連続するように形成し
たものである。
載の圧縮機において、前記シリンダブロックをクランク
室側に延長させ、前記ガイド部をシリンダブロックの延
長部の内周面に、シリンダボアと連続するように形成し
たものである。
【0012】請求項7に記載の発明では、請求項1〜6
のいずれかに記載の圧縮機において、前記カムプレート
を駆動シャフトに揺動可能に支持し、容量制御弁の開度
調整に基づいて、クランク室の圧力とシリンダボア内の
圧力との前記ピストンを介した差圧を変更し、その差圧
に応じてカムプレートの傾角を変更して吐出容量を制御
するようにしたものである。
のいずれかに記載の圧縮機において、前記カムプレート
を駆動シャフトに揺動可能に支持し、容量制御弁の開度
調整に基づいて、クランク室の圧力とシリンダボア内の
圧力との前記ピストンを介した差圧を変更し、その差圧
に応じてカムプレートの傾角を変更して吐出容量を制御
するようにしたものである。
【0013】さて、請求項1に記載の圧縮機において
は、車両エンジン等の外部駆動源により駆動シャフトが
回転されると、カムプレートが回転される。このカムプ
レートの回転に伴って、ピストンにはその軸線方向への
往復運動が付与されると同時に、その軸線の周りでの回
転モーメントが付与される。この回転モーメントにより
ピストンが回転され始めると、カムプレートの外周に形
成された曲面部または面取り部とピストンの首部内面と
が当接される。このため、ピストンがそれ以上回転され
ることなく、軸線の周りでの回転が確実に規制される。
は、車両エンジン等の外部駆動源により駆動シャフトが
回転されると、カムプレートが回転される。このカムプ
レートの回転に伴って、ピストンにはその軸線方向への
往復運動が付与されると同時に、その軸線の周りでの回
転モーメントが付与される。この回転モーメントにより
ピストンが回転され始めると、カムプレートの外周に形
成された曲面部または面取り部とピストンの首部内面と
が当接される。このため、ピストンがそれ以上回転され
ることなく、軸線の周りでの回転が確実に規制される。
【0014】ここで、カムプレートの外周に曲面部また
は面取り部が形成されているため、ピストンの首部内面
とカムプレートの外周とが角当たりされるのが抑制され
る。このため、当接面間の接触面圧が大きく増大するこ
とがなく、当接面間において損傷の発生するおそれが低
減される。また、曲面部や面取り部が圧縮機内に散在す
る潤滑油の引き込みに有効に寄与するため、当接面間に
おいてさらに損傷の発生するおそれを低減することがで
きる。
は面取り部が形成されているため、ピストンの首部内面
とカムプレートの外周とが角当たりされるのが抑制され
る。このため、当接面間の接触面圧が大きく増大するこ
とがなく、当接面間において損傷の発生するおそれが低
減される。また、曲面部や面取り部が圧縮機内に散在す
る潤滑油の引き込みに有効に寄与するため、当接面間に
おいてさらに損傷の発生するおそれを低減することがで
きる。
【0015】請求項2に記載の圧縮機では、ピストンの
首部内面において、そのカムプレートの曲面部または面
取り部との当接部がカムプレート側に突出形成されてい
る。つまり、ピストンの首部の肉厚が、カムプレートと
の当接部に対応する部分において大きくなっている。こ
のため、その当接部に対応する部分が補強されて、カム
プレートの外周との当接によるピストンの首部の破損の
おそれが低減される。
首部内面において、そのカムプレートの曲面部または面
取り部との当接部がカムプレート側に突出形成されてい
る。つまり、ピストンの首部の肉厚が、カムプレートと
の当接部に対応する部分において大きくなっている。こ
のため、その当接部に対応する部分が補強されて、カム
プレートの外周との当接によるピストンの首部の破損の
おそれが低減される。
【0016】請求項3に記載の圧縮機においては、ピス
トンの首部内面とカムプレートの外周との当接が、その
首部内面の両側縁の近傍においてなされる。このため、
カムプレートの外周との当接により、ピストンの首部に
おいて最も強度の要求される中央付近が損傷を受けるこ
とがほとんどなく、首部の破損が抑制される。
トンの首部内面とカムプレートの外周との当接が、その
首部内面の両側縁の近傍においてなされる。このため、
カムプレートの外周との当接により、ピストンの首部に
おいて最も強度の要求される中央付近が損傷を受けるこ
とがほとんどなく、首部の破損が抑制される。
【0017】請求項4に記載の圧縮機では、カムプレー
トの円周方向において、ピストンの首部内面が、カムプ
レートの外周とほぼ対応する形状に形成されている。こ
のため、カムプレートの外周とピストンの首部内面とが
局部的に強く当接されるのが抑制される。そして、当接
面間の接触面圧が大きく増大することがなく、前記請求
項1に記載の発明と相まって、当接面間における損傷発
生のおそれが一層低減される。
トの円周方向において、ピストンの首部内面が、カムプ
レートの外周とほぼ対応する形状に形成されている。こ
のため、カムプレートの外周とピストンの首部内面とが
局部的に強く当接されるのが抑制される。そして、当接
面間の接触面圧が大きく増大することがなく、前記請求
項1に記載の発明と相まって、当接面間における損傷発
生のおそれが一層低減される。
【0018】請求項5に記載の圧縮機においては、ハウ
ジングのクランク室と対応する内周面に、ピストンの外
周面と係合可能なガイド部が形成されている。このた
め、ピストンが、ガイド部に沿って捩じれ方向の動作を
矯正されながら、スムーズに往復動される。
ジングのクランク室と対応する内周面に、ピストンの外
周面と係合可能なガイド部が形成されている。このた
め、ピストンが、ガイド部に沿って捩じれ方向の動作を
矯正されながら、スムーズに往復動される。
【0019】請求項6に記載の圧縮機においては、シリ
ンダブロックがクランク室側に延長され、ガイド部がシ
リンダブロックの延長部の内周面に、シリンダボアと連
続するように形成されている。このため、ガイド部の途
中に継ぎ目が存在しなくて、ピストンの往復運動が一層
スムーズになる。
ンダブロックがクランク室側に延長され、ガイド部がシ
リンダブロックの延長部の内周面に、シリンダボアと連
続するように形成されている。このため、ガイド部の途
中に継ぎ目が存在しなくて、ピストンの往復運動が一層
スムーズになる。
【0020】請求項7に記載の圧縮機では、容量制御弁
の開度調整に基づいて、クランク室の圧力とシリンダボ
ア内の圧力とのピストンを介した差圧が変更され、その
差圧に応じてカムプレートの傾角が変更されて、吐出容
量が制御されるようになっている。そして、カムプレー
トの外周に曲面部または面取り部が形成されているとと
もに、その曲面部または面取り部がピストンの首部内面
に当接可能に構成されている。このため、特にカムプレ
ートの外周に曲面部を形成した場合には、カムプレート
がいずれの傾角に配置されても、当接面間の接触面圧が
大きく増大することがない。また、カムプレートの外周
とピストンの首部内面とが当接された状態で、カムプレ
ートが傾動される際にも、スムーズなカムプレートの傾
動が確保される。
の開度調整に基づいて、クランク室の圧力とシリンダボ
ア内の圧力とのピストンを介した差圧が変更され、その
差圧に応じてカムプレートの傾角が変更されて、吐出容
量が制御されるようになっている。そして、カムプレー
トの外周に曲面部または面取り部が形成されているとと
もに、その曲面部または面取り部がピストンの首部内面
に当接可能に構成されている。このため、特にカムプレ
ートの外周に曲面部を形成した場合には、カムプレート
がいずれの傾角に配置されても、当接面間の接触面圧が
大きく増大することがない。また、カムプレートの外周
とピストンの首部内面とが当接された状態で、カムプレ
ートが傾動される際にも、スムーズなカムプレートの傾
動が確保される。
【0021】
(第1の実施形態)以下に、この発明を片頭ピストン式
の可変容量圧縮機に具体化した第1の実施形態につい
て、図1〜図3に基づいて詳細に説明する。
の可変容量圧縮機に具体化した第1の実施形態につい
て、図1〜図3に基づいて詳細に説明する。
【0022】図1に示すように、ハウジングの一部を構
成するフロントハウジング11は、同じくハウジングの
一部を構成するシリンダブロック12の前部に接合固定
されている。同じくハウジングの一部を構成するリヤハ
ウジング13は、バルブプレート14を介してシリンダ
ブロック12の後部に接合固定されている。
成するフロントハウジング11は、同じくハウジングの
一部を構成するシリンダブロック12の前部に接合固定
されている。同じくハウジングの一部を構成するリヤハ
ウジング13は、バルブプレート14を介してシリンダ
ブロック12の後部に接合固定されている。
【0023】前記リヤハウジング13内には、吸入室1
3a及び吐出室13bが区画形成されている。バルブプ
レート14には、吸入弁14a及び吐出弁14bが設け
られている。前記フロントハウジング11とシリンダブ
ロック12とにより形成された閉空間は、クランク室1
5をなしている。そのクランク室15内を貫通するよう
に、フロントハウジング11及びシリンダブロック12
には、駆動シャフト16が一対のラジアルベアリング1
7を介して回転可能に架設支持されている。
3a及び吐出室13bが区画形成されている。バルブプ
レート14には、吸入弁14a及び吐出弁14bが設け
られている。前記フロントハウジング11とシリンダブ
ロック12とにより形成された閉空間は、クランク室1
5をなしている。そのクランク室15内を貫通するよう
に、フロントハウジング11及びシリンダブロック12
には、駆動シャフト16が一対のラジアルベアリング1
7を介して回転可能に架設支持されている。
【0024】回転支持体18は、前記駆動シャフト16
に止着されている。また、カムプレートとしての斜板1
9は、クランク室15内において駆動シャフト16にそ
の軸線方向へスライド移動可能かつ傾動可能に支持され
ている。この斜板19は、ヒンジ機構20を介して回転
支持体18に連結されている。そして、斜板19は、そ
のヒンジ機構20により、軸線方向へのスライド移動及
び傾動が案内されるとともに、駆動シャフト16と一体
回転される。
に止着されている。また、カムプレートとしての斜板1
9は、クランク室15内において駆動シャフト16にそ
の軸線方向へスライド移動可能かつ傾動可能に支持され
ている。この斜板19は、ヒンジ機構20を介して回転
支持体18に連結されている。そして、斜板19は、そ
のヒンジ機構20により、軸線方向へのスライド移動及
び傾動が案内されるとともに、駆動シャフト16と一体
回転される。
【0025】なお、前記斜板19の最大傾角は、その斜
板19に設けられたストッパ19aと、回転支持体18
との当接によって規定される。また、斜板19の最小傾
角は、駆動シャフト16に装着されたサークリップ16
bと、斜板19との当接によって規定される。
板19に設けられたストッパ19aと、回転支持体18
との当接によって規定される。また、斜板19の最小傾
角は、駆動シャフト16に装着されたサークリップ16
bと、斜板19との当接によって規定される。
【0026】複数のシリンダボア12aは、前記シリン
ダブロック12に形成されている。片頭型のピストン2
1は、そのヘッド部21aにおいて各シリンダボア12
a内に往復動可能に収容され、その尾部21bが一対の
シュー22を介して斜板19の外周に係留されている。
そして、ピストン21の圧縮動作に伴う圧縮反力は、シ
ュー22、斜板19、ヒンジ機構20、回転支持体18
及びスラストベアリング23を介してフロントハウジン
グ11で受承されるようになっている。
ダブロック12に形成されている。片頭型のピストン2
1は、そのヘッド部21aにおいて各シリンダボア12
a内に往復動可能に収容され、その尾部21bが一対の
シュー22を介して斜板19の外周に係留されている。
そして、ピストン21の圧縮動作に伴う圧縮反力は、シ
ュー22、斜板19、ヒンジ機構20、回転支持体18
及びスラストベアリング23を介してフロントハウジン
グ11で受承されるようになっている。
【0027】給気通路24は、前記吐出室13bとクラ
ンク室15とを接続するように形成されている。容量制
御弁25は給気通路24の途中に配設されている。この
容量制御弁25は、制御弁体26と、その制御弁体26
の制御弁孔27に対する開度を調整するためのダイヤフ
ラム28とを備えている。そして、感圧通路29を介し
てダイヤフラム28に作用する吸入圧力Psに応じて、
制御弁体26による制御弁孔27の開度が調整される。
ンク室15とを接続するように形成されている。容量制
御弁25は給気通路24の途中に配設されている。この
容量制御弁25は、制御弁体26と、その制御弁体26
の制御弁孔27に対する開度を調整するためのダイヤフ
ラム28とを備えている。そして、感圧通路29を介し
てダイヤフラム28に作用する吸入圧力Psに応じて、
制御弁体26による制御弁孔27の開度が調整される。
【0028】この容量制御弁25の開度調整により、給
気通路24を介して吐出室13bからクランク室15に
供給される冷媒ガスの供給量が変更される。そして、ピ
ストン21の前後に作用するクランク室15内の圧力
と、シリンダボア12a内の圧力との差圧が調整され
る。これにより、斜板19の傾角が変更されて、ピスト
ン21のストロークが変えられ、吐出容量が調整される
ようになっている。
気通路24を介して吐出室13bからクランク室15に
供給される冷媒ガスの供給量が変更される。そして、ピ
ストン21の前後に作用するクランク室15内の圧力
と、シリンダボア12a内の圧力との差圧が調整され
る。これにより、斜板19の傾角が変更されて、ピスト
ン21のストロークが変えられ、吐出容量が調整される
ようになっている。
【0029】抽気通路30は、前記クランク室15と吸
入室13aを接続するように形成されている。この抽気
通路30は、駆動シャフト16の中心に形成された軸心
通路16a、シリンダブロック12の後端側中央に形成
された収容凹所12bの内部、シリンダブロック12の
後端面に形成された放圧通路12c及びバルブプレート
14に形成された放圧孔14cとよりなっている。軸心
通路16aは、その前端が前側のラジアルベアリング1
7の近傍においてクランク室15に開口されている。ス
ラストベアリング31及びシャフト支持バネ32は、収
容凹所12b内において、駆動シャフト16の後端とバ
ルブプレート14との間に介装されている。
入室13aを接続するように形成されている。この抽気
通路30は、駆動シャフト16の中心に形成された軸心
通路16a、シリンダブロック12の後端側中央に形成
された収容凹所12bの内部、シリンダブロック12の
後端面に形成された放圧通路12c及びバルブプレート
14に形成された放圧孔14cとよりなっている。軸心
通路16aは、その前端が前側のラジアルベアリング1
7の近傍においてクランク室15に開口されている。ス
ラストベアリング31及びシャフト支持バネ32は、収
容凹所12b内において、駆動シャフト16の後端とバ
ルブプレート14との間に介装されている。
【0030】図1〜図3に示すように、前記斜板19の
外周には、曲面部33が形成されている。一方、ピスト
ン21の首部21cの内面には、その両側縁の近傍にお
いて、当接部34が斜板19側に向かって突出形成され
ている。このピストン21の首部21cの内面は、斜板
19の外周の円周方向の曲率半径とほぼ同一の曲率半径
を有する円筒面状に形成されている。つまり、ピストン
21の首部21cの内面が、斜板19の円周方向に沿っ
て、斜板19の外周とほぼ対応する形状に形成されてい
る。そして、ピストン21に対してその軸線の周りでの
回転モーメントが付与されたときに、斜板19の外周の
曲面部33と、ピストン21の首部21cの当接部34
とが、当接可能に配置されている。
外周には、曲面部33が形成されている。一方、ピスト
ン21の首部21cの内面には、その両側縁の近傍にお
いて、当接部34が斜板19側に向かって突出形成され
ている。このピストン21の首部21cの内面は、斜板
19の外周の円周方向の曲率半径とほぼ同一の曲率半径
を有する円筒面状に形成されている。つまり、ピストン
21の首部21cの内面が、斜板19の円周方向に沿っ
て、斜板19の外周とほぼ対応する形状に形成されてい
る。そして、ピストン21に対してその軸線の周りでの
回転モーメントが付与されたときに、斜板19の外周の
曲面部33と、ピストン21の首部21cの当接部34
とが、当接可能に配置されている。
【0031】次に、前記のように構成された可変容量圧
縮機の動作を説明する。この圧縮機において、車両エン
ジン等の外部駆動源により駆動シャフト16が回転され
ると、回転支持体18及びヒンジ機構20を介して斜板
19が一体回転される。この斜板19の回転運動がシュ
ー22を介してピストン21の往復直線運動に変換さ
れ、そのピストン21のヘッド部21aがシリンダボア
12a内で往復動される。このピストン21の往復動に
より、冷媒ガスが吸入室13aから吸入弁14aを介し
てシリンダボア12a内へ吸入され、所定の圧力に達す
るまで圧縮されて、吐出弁14bを介して吐出室13b
へ吐出される。
縮機の動作を説明する。この圧縮機において、車両エン
ジン等の外部駆動源により駆動シャフト16が回転され
ると、回転支持体18及びヒンジ機構20を介して斜板
19が一体回転される。この斜板19の回転運動がシュ
ー22を介してピストン21の往復直線運動に変換さ
れ、そのピストン21のヘッド部21aがシリンダボア
12a内で往復動される。このピストン21の往復動に
より、冷媒ガスが吸入室13aから吸入弁14aを介し
てシリンダボア12a内へ吸入され、所定の圧力に達す
るまで圧縮されて、吐出弁14bを介して吐出室13b
へ吐出される。
【0032】続いて、この可変容量圧縮機の容量制御動
作について説明する。圧縮機の停止状態には、吸入室1
3a、吐出室13b及びクランク室15の圧力は、ほぼ
バランスした状態となっている。このとき、容量制御弁
25の制御弁体26は、制御弁孔27を閉鎖する位置に
保持されている。この状態で、圧縮機が起動されると、
前記の通りピストン21のヘッド部21aがシリンダボ
ア12a内で往復動される。このピストン21の往復動
によって冷媒ガスが圧縮されて吐出室13bに吐出され
る。
作について説明する。圧縮機の停止状態には、吸入室1
3a、吐出室13b及びクランク室15の圧力は、ほぼ
バランスした状態となっている。このとき、容量制御弁
25の制御弁体26は、制御弁孔27を閉鎖する位置に
保持されている。この状態で、圧縮機が起動されると、
前記の通りピストン21のヘッド部21aがシリンダボ
ア12a内で往復動される。このピストン21の往復動
によって冷媒ガスが圧縮されて吐出室13bに吐出され
る。
【0033】さて、車室内の温度が高くて冷房負荷が大
きい状態では、吸入室13a内の吸入圧力Psが高く、
クランク室15の圧力Pcとシリンダボア12a内の圧
力とのピストン21を介した差圧はほとんどない。この
ため、斜板19は図1に実線で示す最大傾角状態に配置
されて、ピストン21のストロークが増大され、圧縮機
は最大吐出容量にて運転される。この際、前記容量制御
弁25のダイヤフラム28には、感圧通路29を介して
高い吸入圧力Psが作用するので、制御弁体26は制御
弁孔27を閉鎖したままの状態となる。つまり、給気通
路24が遮断された状態となって、吐出室13bからク
ランク室15への高圧の冷媒ガスの供給は停止されてい
る。
きい状態では、吸入室13a内の吸入圧力Psが高く、
クランク室15の圧力Pcとシリンダボア12a内の圧
力とのピストン21を介した差圧はほとんどない。この
ため、斜板19は図1に実線で示す最大傾角状態に配置
されて、ピストン21のストロークが増大され、圧縮機
は最大吐出容量にて運転される。この際、前記容量制御
弁25のダイヤフラム28には、感圧通路29を介して
高い吸入圧力Psが作用するので、制御弁体26は制御
弁孔27を閉鎖したままの状態となる。つまり、給気通
路24が遮断された状態となって、吐出室13bからク
ランク室15への高圧の冷媒ガスの供給は停止されてい
る。
【0034】ところで、ピストン21が下死点位置から
上死点位置へ移動される圧縮及び吐出行程時には、ピス
トン21の外周面とシリンダボア12aの内周面との隙
間からブローバイガスがクランク室15に流入する。こ
こで、このクランク室15に流入したブローバイガス
は、抽気通路30をなす軸心通路16a、収容凹所12
bの内部、放圧通路12c及び放圧孔14cを介して吸
入室13aに還流される。これによって、クランク室1
5内のブローバイガスによる圧力の上昇が抑制されて、
圧縮機の大吐出容量での運転が継続される。
上死点位置へ移動される圧縮及び吐出行程時には、ピス
トン21の外周面とシリンダボア12aの内周面との隙
間からブローバイガスがクランク室15に流入する。こ
こで、このクランク室15に流入したブローバイガス
は、抽気通路30をなす軸心通路16a、収容凹所12
bの内部、放圧通路12c及び放圧孔14cを介して吸
入室13aに還流される。これによって、クランク室1
5内のブローバイガスによる圧力の上昇が抑制されて、
圧縮機の大吐出容量での運転が継続される。
【0035】車室内の温度が低下して冷房負荷が低下す
ると、吸入室13a内の吸入圧力Psが低下する。この
低い吸入圧力Psが感圧通路29を介して容量制御弁2
5のダイヤフラム28に作用して、そのダイヤフラム2
8が吸入圧力Psの低下度合に応じて変位される。この
ダイヤフラム28の変位に伴って、制御弁体26が制御
弁孔27を開放する方向に移動され、給気通路24の容
量制御弁25の部分における開口面積が増大される。そ
して、吐出室13bから高圧の冷媒ガスが、給気通路2
4を通してクランク室15に供給される。なお、クラン
ク室15に供給される冷媒ガスの流量は、制御弁孔27
の開度に応じて変更される。この結果、クランク室15
の圧力Pcが上昇して、クランク室15の圧力Pcとシ
リンダボア12a内の圧力との各ピストン21を介した
差圧が大きくなる。この差圧に応じて、斜板19が最小
傾角側に移動され、ピストン21のストロークが減少さ
れて、吐出容量が減少される。
ると、吸入室13a内の吸入圧力Psが低下する。この
低い吸入圧力Psが感圧通路29を介して容量制御弁2
5のダイヤフラム28に作用して、そのダイヤフラム2
8が吸入圧力Psの低下度合に応じて変位される。この
ダイヤフラム28の変位に伴って、制御弁体26が制御
弁孔27を開放する方向に移動され、給気通路24の容
量制御弁25の部分における開口面積が増大される。そ
して、吐出室13bから高圧の冷媒ガスが、給気通路2
4を通してクランク室15に供給される。なお、クラン
ク室15に供給される冷媒ガスの流量は、制御弁孔27
の開度に応じて変更される。この結果、クランク室15
の圧力Pcが上昇して、クランク室15の圧力Pcとシ
リンダボア12a内の圧力との各ピストン21を介した
差圧が大きくなる。この差圧に応じて、斜板19が最小
傾角側に移動され、ピストン21のストロークが減少さ
れて、吐出容量が減少される。
【0036】車室内の温度がさらに低下して、冷房負荷
がほとんど存在しない状態に近づいていくと、吸入室1
3a内の吸入圧力Psもさらに低下して、容量制御弁2
5の制御弁孔27が最大開度にて開放される。この状態
では、吐出室13bから高圧の冷媒ガスが、給気通路2
4を通してクランク室15に大量に供給される。このた
め、クランク室15の圧力Pcとシリンダボア12a内
の圧力との各ピストン21を介した差圧がさらに大きく
なって、斜板19は図1に鎖線で示す最小傾角状態に配
置される。そして、ピストン21のストロークがさらに
減少されて、圧縮機は最小吐出容量で運転される。
がほとんど存在しない状態に近づいていくと、吸入室1
3a内の吸入圧力Psもさらに低下して、容量制御弁2
5の制御弁孔27が最大開度にて開放される。この状態
では、吐出室13bから高圧の冷媒ガスが、給気通路2
4を通してクランク室15に大量に供給される。このた
め、クランク室15の圧力Pcとシリンダボア12a内
の圧力との各ピストン21を介した差圧がさらに大きく
なって、斜板19は図1に鎖線で示す最小傾角状態に配
置される。そして、ピストン21のストロークがさらに
減少されて、圧縮機は最小吐出容量で運転される。
【0037】一方、圧縮機がある吐出容量状態での運転
が継続されて、車室内の温度が上昇し冷房負荷が増大す
ると、吸入室13a内の吸入圧力Psが上昇する。この
状態では、上昇した吸入圧力Psが感圧通路29を介し
て容量制御弁25のダイヤフラム28に作用して、その
ダイヤフラム28が吸入圧力Psの上昇度合に応じて変
位される。このダイヤフラム28の変位に伴って、制御
弁体26が制御弁孔27を閉止する方向に移動され、給
気通路24の容量制御弁25の部分における開口面積が
減少される。そして、吐出室13bから給気通路24を
通してクランク室15に供給される高圧の冷媒ガスの流
量が低減される。この結果、クランク室15の圧力Pc
が低下して、クランク室15の圧力Pcとシリンダボア
12a内の圧力との各ピストン21を介した差圧が小さ
くなる。この差圧に応じて、斜板19が最大傾角側に移
動され、ピストン21のストロークが増大されて、吐出
容量が増大される。
が継続されて、車室内の温度が上昇し冷房負荷が増大す
ると、吸入室13a内の吸入圧力Psが上昇する。この
状態では、上昇した吸入圧力Psが感圧通路29を介し
て容量制御弁25のダイヤフラム28に作用して、その
ダイヤフラム28が吸入圧力Psの上昇度合に応じて変
位される。このダイヤフラム28の変位に伴って、制御
弁体26が制御弁孔27を閉止する方向に移動され、給
気通路24の容量制御弁25の部分における開口面積が
減少される。そして、吐出室13bから給気通路24を
通してクランク室15に供給される高圧の冷媒ガスの流
量が低減される。この結果、クランク室15の圧力Pc
が低下して、クランク室15の圧力Pcとシリンダボア
12a内の圧力との各ピストン21を介した差圧が小さ
くなる。この差圧に応じて、斜板19が最大傾角側に移
動され、ピストン21のストロークが増大されて、吐出
容量が増大される。
【0038】車室内の温度がさらに上昇し、冷房負荷が
さらに増大すると、それに伴って吸入室13a内の吸入
圧力Psも上昇する。この高い吸入圧力Psが感圧通路
29を介して容量制御弁25のダイヤフラム28に作用
すると、制御弁体26は制御弁孔27を閉鎖した状態と
なって、給気通路24が遮断される。そして、クランク
室15には、吐出室13bからの高圧の冷媒ガスが供給
されなくなる。そして、クランク室15内の冷媒ガス
は、もっぱら抽気通路30を介して吸入室13aに抽出
されて、クランク室15内の圧力Pcが吸入室13a内
の吸入圧力Ps近づくように低下する。このため、クラ
ンク室15の圧力Pcとシリンダボア12a内の圧力と
の各ピストン21を介した差圧が小さくなって、斜板1
9は最大傾角状態に配置される。そして、ピストン21
のストロークが増大されて、圧縮機は最大吐出容量で運
転される。
さらに増大すると、それに伴って吸入室13a内の吸入
圧力Psも上昇する。この高い吸入圧力Psが感圧通路
29を介して容量制御弁25のダイヤフラム28に作用
すると、制御弁体26は制御弁孔27を閉鎖した状態と
なって、給気通路24が遮断される。そして、クランク
室15には、吐出室13bからの高圧の冷媒ガスが供給
されなくなる。そして、クランク室15内の冷媒ガス
は、もっぱら抽気通路30を介して吸入室13aに抽出
されて、クランク室15内の圧力Pcが吸入室13a内
の吸入圧力Ps近づくように低下する。このため、クラ
ンク室15の圧力Pcとシリンダボア12a内の圧力と
の各ピストン21を介した差圧が小さくなって、斜板1
9は最大傾角状態に配置される。そして、ピストン21
のストロークが増大されて、圧縮機は最大吐出容量で運
転される。
【0039】このように、この可変容量圧縮機では、冷
房負荷、つまり吸入圧力Psの変動に応じた容量制御弁
25の開度調整により、クランク室15の圧力Pcが昇
降される。これにより、クランク室15の圧力Pcとシ
リンダボア12a内の圧力との差圧が変更されて、斜板
19が最大傾角状態と最小傾角状態との間で、その差圧
に応じた任意の傾角に配置される。そして、ピストン2
1のストロークが変更されて、吐出容量が変更され、最
終的には吸入圧力Psをほぼ一定化するように制御され
る。
房負荷、つまり吸入圧力Psの変動に応じた容量制御弁
25の開度調整により、クランク室15の圧力Pcが昇
降される。これにより、クランク室15の圧力Pcとシ
リンダボア12a内の圧力との差圧が変更されて、斜板
19が最大傾角状態と最小傾角状態との間で、その差圧
に応じた任意の傾角に配置される。そして、ピストン2
1のストロークが変更されて、吐出容量が変更され、最
終的には吸入圧力Psをほぼ一定化するように制御され
る。
【0040】さて、この圧縮機の運転時には、駆動シャ
フト16が回転されて、斜板19が駆動シャフト16と
一体回転される。この斜板19の回転運動が、一対のシ
ュー22を介して、各ピストン21の軸線方向への往復
運動に変換される。このとき同時に、各ピストン21に
は、その軸線の周りで回転させるような回転モーメント
も付与される。このように、ピストン21に回転モーメ
ントが作用すると、斜板19の外周に形成された曲面部
33と、ピストン21の首部21cの内面に形成された
当接部34とが当接される。このため、ピストン21
は、それ以上の軸線の周りでの回転が確実に規制され
る。
フト16が回転されて、斜板19が駆動シャフト16と
一体回転される。この斜板19の回転運動が、一対のシ
ュー22を介して、各ピストン21の軸線方向への往復
運動に変換される。このとき同時に、各ピストン21に
は、その軸線の周りで回転させるような回転モーメント
も付与される。このように、ピストン21に回転モーメ
ントが作用すると、斜板19の外周に形成された曲面部
33と、ピストン21の首部21cの内面に形成された
当接部34とが当接される。このため、ピストン21
は、それ以上の軸線の周りでの回転が確実に規制され
る。
【0041】この第1の実施形態によって期待できる効
果について、以下に記載する。 (a) この第1の実施形態の圧縮機においては、斜板
19の外周に曲面部33が形成されており、この曲面部
33がピストン21の首部21cの内面の当接部34に
当接可能なように配置されている。このため、斜板19
の回転に伴い、ピストン21に対して、軸線の周りでの
回転モーメントが付与されたとき、斜板の曲面部33
と、ピストン21の当接部34とが当接して、ピストン
21の回転が規制される。しかも、このピストン21の
回転規制構成は、簡単である。従って、従来構成のよう
に、ピストン21の首部21cの外周に大きな回転防止
凸部を突出形成したりする必要がない。よって、ピスト
ン21の加工を簡単に行うことができるとともに、ピス
トン21の軽量化を図ることができる。
果について、以下に記載する。 (a) この第1の実施形態の圧縮機においては、斜板
19の外周に曲面部33が形成されており、この曲面部
33がピストン21の首部21cの内面の当接部34に
当接可能なように配置されている。このため、斜板19
の回転に伴い、ピストン21に対して、軸線の周りでの
回転モーメントが付与されたとき、斜板の曲面部33
と、ピストン21の当接部34とが当接して、ピストン
21の回転が規制される。しかも、このピストン21の
回転規制構成は、簡単である。従って、従来構成のよう
に、ピストン21の首部21cの外周に大きな回転防止
凸部を突出形成したりする必要がない。よって、ピスト
ン21の加工を簡単に行うことができるとともに、ピス
トン21の軽量化を図ることができる。
【0042】また、斜板19の外周に曲面部33が形成
されているため、斜板19の外周とピストン21の当接
部34とが当接する際に、斜板19の外周とピストン2
1の首部21cの内面とが角当たりの状態となることが
ない。このため、斜板19の曲面部33とピストン21
の当接部34との間において、接触面圧が大きく増大す
ることが抑制される。従って、斜板19の外周との当接
によって、ピストン21の首部21aの内面が傷付られ
るのを抑制することができて、首部21bの破損のおそ
れを低減することができる。
されているため、斜板19の外周とピストン21の当接
部34とが当接する際に、斜板19の外周とピストン2
1の首部21cの内面とが角当たりの状態となることが
ない。このため、斜板19の曲面部33とピストン21
の当接部34との間において、接触面圧が大きく増大す
ることが抑制される。従って、斜板19の外周との当接
によって、ピストン21の首部21aの内面が傷付られ
るのを抑制することができて、首部21bの破損のおそ
れを低減することができる。
【0043】しかも、斜板19の曲面部33が、斜板1
9の外周とピストン21の当接部34との当接面間への
クランク室15内に散在する潤滑油の引き込みに有効に
寄与する。このため、その当接面間において、さらに損
傷の発生するおそれを低減することができる。
9の外周とピストン21の当接部34との当接面間への
クランク室15内に散在する潤滑油の引き込みに有効に
寄与する。このため、その当接面間において、さらに損
傷の発生するおそれを低減することができる。
【0044】(b) この第1の実施形態の圧縮機で
は、ピストン21の首部21cの内面において、斜板1
9の曲面部33と当接する当接部34が、斜板19側に
突出形成されている。つまり、ピストン21の首部21
cの肉厚が、その当接部34に対応する部分において大
きくなっている。従って、この当接部34に対応する部
分が補強されて、斜板19の外周との当接によるピスト
ン21の首部21cの破損のおそれを低減することがで
きる。
は、ピストン21の首部21cの内面において、斜板1
9の曲面部33と当接する当接部34が、斜板19側に
突出形成されている。つまり、ピストン21の首部21
cの肉厚が、その当接部34に対応する部分において大
きくなっている。従って、この当接部34に対応する部
分が補強されて、斜板19の外周との当接によるピスト
ン21の首部21cの破損のおそれを低減することがで
きる。
【0045】(c) この第1の実施形態の圧縮機にお
いては、ピストン21の当接部34が首部21c内面の
両側縁の近傍に形成されている。このため、ピストン2
1の首部21cの内面と斜板19の外周との当接が、そ
の首部21c内面の両側縁の近傍においてなされる。従
って、斜板19の外周との当接により、ピストン21の
首部21cにおいて最も強度の要求される中央付近が損
傷を受けるのが抑制されて、首部21cが破損されるの
を抑制することができる。
いては、ピストン21の当接部34が首部21c内面の
両側縁の近傍に形成されている。このため、ピストン2
1の首部21cの内面と斜板19の外周との当接が、そ
の首部21c内面の両側縁の近傍においてなされる。従
って、斜板19の外周との当接により、ピストン21の
首部21cにおいて最も強度の要求される中央付近が損
傷を受けるのが抑制されて、首部21cが破損されるの
を抑制することができる。
【0046】(d) この第1の実施形態の圧縮機にお
いては、ピストン21の首部21cの内面が、斜板19
の円周方向に沿って、斜板19の外周とほぼ対応する形
状に形成されている。このため、斜板19の外周とピス
トン21の首部21cの内面とが局部的に強く当接され
るのが抑制される。従って、この当接面間の接触面圧が
大きく増大することがなく、前記(1)項に記載の効果
と相まって、当接面間における損傷発生のおそれを一層
低減することができる。
いては、ピストン21の首部21cの内面が、斜板19
の円周方向に沿って、斜板19の外周とほぼ対応する形
状に形成されている。このため、斜板19の外周とピス
トン21の首部21cの内面とが局部的に強く当接され
るのが抑制される。従って、この当接面間の接触面圧が
大きく増大することがなく、前記(1)項に記載の効果
と相まって、当接面間における損傷発生のおそれを一層
低減することができる。
【0047】(e) この第1の実施形態の圧縮機にお
いては、容量制御弁25の開度調整に基づいて、クラン
ク室15の圧力Pcとシリンダボア12a内の圧力との
ピストン21を介した差圧が変更され、その差圧に応じ
て斜板19の傾角が変更されて、吐出容量が制御される
ようになっている。言い換えると、この圧縮機は、斜板
19が最大傾角状態と最小傾角状態との間で前記差圧に
応じた任意の傾角に配置されるようになっている。そし
て、ピストン21の首部21cの内面に当接される斜板
19の外周には、曲面部33が形成されている。従っ
て、斜板19がいずれの傾角に配置されても、斜板19
の外周とピストン21の首部21cの内面とが角当たり
の状態となることがない。つまり、接触面圧の大きな増
大を回避して、斜板19の外周とピストン21の首部2
1cの内面とを当接させることができる。また、斜板1
9の外周とピストン21の首部21cの内面とが当接さ
れた状態で斜板19が傾動される際にも、スムーズな斜
板19の傾動を確保することができる。 (第2の実施形態)次に、この発明を前記第1の実施形
態と同様に、片頭ピストン式の可変容量圧縮機に具体化
した第2の実施形態を、前記第1の実施形態と異なる部
分を中心に説明する。
いては、容量制御弁25の開度調整に基づいて、クラン
ク室15の圧力Pcとシリンダボア12a内の圧力との
ピストン21を介した差圧が変更され、その差圧に応じ
て斜板19の傾角が変更されて、吐出容量が制御される
ようになっている。言い換えると、この圧縮機は、斜板
19が最大傾角状態と最小傾角状態との間で前記差圧に
応じた任意の傾角に配置されるようになっている。そし
て、ピストン21の首部21cの内面に当接される斜板
19の外周には、曲面部33が形成されている。従っ
て、斜板19がいずれの傾角に配置されても、斜板19
の外周とピストン21の首部21cの内面とが角当たり
の状態となることがない。つまり、接触面圧の大きな増
大を回避して、斜板19の外周とピストン21の首部2
1cの内面とを当接させることができる。また、斜板1
9の外周とピストン21の首部21cの内面とが当接さ
れた状態で斜板19が傾動される際にも、スムーズな斜
板19の傾動を確保することができる。 (第2の実施形態)次に、この発明を前記第1の実施形
態と同様に、片頭ピストン式の可変容量圧縮機に具体化
した第2の実施形態を、前記第1の実施形態と異なる部
分を中心に説明する。
【0048】この第2の実施形態においては、図4及び
図5に示すように、シリンダブロック12の前方に筒状
延長部37が一体に突出形成されている。この延長部3
7と、ほぼ平板状のフロントハウジング11とによっ
て、クランク室15が形成されている。複数の凹状のガ
イド部38は、各シリンダボア12aと連続するよう
に、シリンダブロック12の延長部37の内周面に形成
されている。これらのガイド部38には、各ピストン2
1の外周面が摺接係合されるようになっている。
図5に示すように、シリンダブロック12の前方に筒状
延長部37が一体に突出形成されている。この延長部3
7と、ほぼ平板状のフロントハウジング11とによっ
て、クランク室15が形成されている。複数の凹状のガ
イド部38は、各シリンダボア12aと連続するよう
に、シリンダブロック12の延長部37の内周面に形成
されている。これらのガイド部38には、各ピストン2
1の外周面が摺接係合されるようになっている。
【0049】さて、斜板19の回転によって、各ピスト
ン21が往復動されるとき、下死点位置付近においてピ
ストン21はクランク室15内に大きく露出される。こ
の状態においては、シリンダボア12a内に収納された
ヘッド部21aと、斜板19に係留された尾部21bと
の間で、ピストン21に捩じれが発生するおそれがあ
る。ここで、この第2の実施形態の圧縮機では、ピスト
ン21は、その外周面がガイド部38に沿って摺接移動
されるようになっているため、前記の捩じれ方向の動作
が矯正されて、ピストン21が軸線方向への正確な往復
動が確保される。
ン21が往復動されるとき、下死点位置付近においてピ
ストン21はクランク室15内に大きく露出される。こ
の状態においては、シリンダボア12a内に収納された
ヘッド部21aと、斜板19に係留された尾部21bと
の間で、ピストン21に捩じれが発生するおそれがあ
る。ここで、この第2の実施形態の圧縮機では、ピスト
ン21は、その外周面がガイド部38に沿って摺接移動
されるようになっているため、前記の捩じれ方向の動作
が矯正されて、ピストン21が軸線方向への正確な往復
動が確保される。
【0050】この第2の実施形態によって期待できる効
果の内で、前述した第1の実施形態とは異なった効果に
ついて、以下に記載する。 (a) この第2の実施形態の圧縮機においては、シリ
ンダブロック12のクランク室15と対応する内周面
に、各ピストン21の外周面と係合可能なガイド部38
が形成されている。このため、ピストン21をガイド部
38に沿って、ヘッド部21aと尾部21bとの間の捩
じれ方向の動作を矯正しながら、スムーズに往復動させ
ることができる。
果の内で、前述した第1の実施形態とは異なった効果に
ついて、以下に記載する。 (a) この第2の実施形態の圧縮機においては、シリ
ンダブロック12のクランク室15と対応する内周面
に、各ピストン21の外周面と係合可能なガイド部38
が形成されている。このため、ピストン21をガイド部
38に沿って、ヘッド部21aと尾部21bとの間の捩
じれ方向の動作を矯正しながら、スムーズに往復動させ
ることができる。
【0051】(b) この第2の実施形態の圧縮機にお
いては、シリンダブロック12をクランク室15側に延
長して筒状延長部37が形成され、その延長部37の内
周面にガイド部38が、シリンダボア12aと連続する
ように形成されている。このため、ガイド部38の途中
にハウジングの継ぎ目が存在することはなく、ピストン
21を一層スムーズに往復動させることができる。
いては、シリンダブロック12をクランク室15側に延
長して筒状延長部37が形成され、その延長部37の内
周面にガイド部38が、シリンダボア12aと連続する
ように形成されている。このため、ガイド部38の途中
にハウジングの継ぎ目が存在することはなく、ピストン
21を一層スムーズに往復動させることができる。
【0052】なお、この発明は、次のように変更して具
体化することも可能である。 (1) 前記実施形態における斜板19の外周の曲面部
33に代えて、斜板19の外周の両側縁にアール状また
はテーパ状の面取り部を形成すること。
体化することも可能である。 (1) 前記実施形態における斜板19の外周の曲面部
33に代えて、斜板19の外周の両側縁にアール状また
はテーパ状の面取り部を形成すること。
【0053】(2) この発明を、両頭型のピストンを
備えた圧縮機に具体化して実施すること。 (3) この発明を、吐出容量が一定の固定容量式の圧
縮機に具体化して実施すること。
備えた圧縮機に具体化して実施すること。 (3) この発明を、吐出容量が一定の固定容量式の圧
縮機に具体化して実施すること。
【0054】これらのように構成しても、前記各実施形
態とほぼ同様の作用効果を発揮させることができる。 (4) 前記実施形態におけるピストン21上の当接部
34の両端縁を曲面状に形成すること。
態とほぼ同様の作用効果を発揮させることができる。 (4) 前記実施形態におけるピストン21上の当接部
34の両端縁を曲面状に形成すること。
【0055】このように構成した場合、斜板19の外周
とピストン21の首部21cの内面とが当接された状態
において、その当接面間の接触面圧を一層低減すること
ができる。
とピストン21の首部21cの内面とが当接された状態
において、その当接面間の接触面圧を一層低減すること
ができる。
【0056】
【発明の効果】この発明は、以上のように構成されてい
るため、次のような効果を奏する。請求項1に記載の発
明によれば、ピストンの軸線の周りでの回転を、簡単な
構成で確実に規制することができる。そして、ピストン
の外周面に大きな回転規制部を形成する必要がなく、ピ
ストンの加工の簡素化及び軽量化を図ることができる。
るため、次のような効果を奏する。請求項1に記載の発
明によれば、ピストンの軸線の周りでの回転を、簡単な
構成で確実に規制することができる。そして、ピストン
の外周面に大きな回転規制部を形成する必要がなく、ピ
ストンの加工の簡素化及び軽量化を図ることができる。
【0057】また、カムプレートの外周とピストンの首
部内面との当接により、当接面間の接触面圧が大きく増
大することがないとともに、圧縮機内に散在する潤滑油
を有効に当接面間に引き込むことができる。従って、前
記当接面間において損傷の発生するおそれを低減するこ
とができる。
部内面との当接により、当接面間の接触面圧が大きく増
大することがないとともに、圧縮機内に散在する潤滑油
を有効に当接面間に引き込むことができる。従って、前
記当接面間において損傷の発生するおそれを低減するこ
とができる。
【0058】請求項2に記載の発明によれば、ピストン
のカムプレートとの当接部に対応する部分が補強され
て、カムプレートの外周との当接によるピストンの首部
の破損のおそれを低減することができる。
のカムプレートとの当接部に対応する部分が補強され
て、カムプレートの外周との当接によるピストンの首部
の破損のおそれを低減することができる。
【0059】請求項3に記載の発明によれば、カムプレ
ートの外周との当接により、ピストンの首部において最
も強度の要求される中央付近が損傷を受けることがほと
んどなく、首部の破損を抑制することができる。
ートの外周との当接により、ピストンの首部において最
も強度の要求される中央付近が損傷を受けることがほと
んどなく、首部の破損を抑制することができる。
【0060】請求項4に記載の発明によれば、カムプレ
ートの外周とピストンの首部内面との当接面間の接触面
圧が大きく増大することがなく、前記請求項1に記載の
発明と相まって、当接面間における損傷発生のおそれを
一層低減することができる。
ートの外周とピストンの首部内面との当接面間の接触面
圧が大きく増大することがなく、前記請求項1に記載の
発明と相まって、当接面間における損傷発生のおそれを
一層低減することができる。
【0061】請求項5に記載の発明によれば、ピストン
をガイド部に沿って、捩じれ方向の動作を矯正しなが
ら、スムーズに往復動させることができる。請求項6に
記載の発明によれば、ガイド部の途中にハウジングの継
ぎ目が存在していなくて、ピストンを一層スムーズに往
復動させることができる。
をガイド部に沿って、捩じれ方向の動作を矯正しなが
ら、スムーズに往復動させることができる。請求項6に
記載の発明によれば、ガイド部の途中にハウジングの継
ぎ目が存在していなくて、ピストンを一層スムーズに往
復動させることができる。
【0062】請求項7に記載の発明によれば、可変容量
圧縮機において、カムプレートがいずれの傾角状態で
も、カムプレートの外周とピストンの首部内面とを接触
面圧が大きく増大するのを回避して当接させることがで
きる。また、カムプレートの外周とピストンの首部内面
とが当接された状態で、カムプレートが傾動される際に
も、スムーズなカムプレートの傾動が確保することがで
きる。
圧縮機において、カムプレートがいずれの傾角状態で
も、カムプレートの外周とピストンの首部内面とを接触
面圧が大きく増大するのを回避して当接させることがで
きる。また、カムプレートの外周とピストンの首部内面
とが当接された状態で、カムプレートが傾動される際に
も、スムーズなカムプレートの傾動が確保することがで
きる。
【図1】 第1の実施形態の可変容量圧縮機を示す断面
図。
図。
【図2】 その可変容量圧縮機のピストンを拡大して示
す正面図。
す正面図。
【図3】 図2の3−3線における断面図。
【図4】 第2の実施形態の可変容量圧縮機を示す断面
図。
図。
【図5】 図4の5−5線における断面図。
11…ハウジングの一部を構成するフロントハウジン
グ、12…ハウジングの一部を構成するシリンダブロッ
ク、12a…シリンダボア、13…ハウジングの一部を
構成するリヤハウジング、15…クランク室、16…駆
動シャフト、19…カムプレートとしての斜板、21…
ピストン、21c…首部、25…容量制御弁、33…曲
面部、34…当接部、37…延長部、38…ガイド部。
グ、12…ハウジングの一部を構成するシリンダブロッ
ク、12a…シリンダボア、13…ハウジングの一部を
構成するリヤハウジング、15…クランク室、16…駆
動シャフト、19…カムプレートとしての斜板、21…
ピストン、21c…首部、25…容量制御弁、33…曲
面部、34…当接部、37…延長部、38…ガイド部。
Claims (7)
- 【請求項1】 ハウジングの内部にクランク室を形成す
るとともに駆動シャフトを回転可能に支持し、前記ハウ
ジングの一部を構成するシリンダブロックにシリンダボ
アを形成し、そのシリンダボア内にピストンを往復動可
能に収容し、前記クランク室内において駆動シャフトに
カムプレートを一体回転可能に支持し、駆動シャフトの
回転によりカムプレートを介してピストンを往復動させ
るようにした圧縮機において、 前記カムプレートの外周に曲面部または面取り部を形成
し、その曲面部または面取り部を前記ピストンの首部内
面に当接可能に配置した圧縮機。 - 【請求項2】 前記ピストンの首部内面には、カムプレ
ートの曲面部または面取り部と当接する当接部をカムプ
レート側に向かって突出形成した請求項1に記載の圧縮
機。 - 【請求項3】 前記当接部を首部内面の両側縁の近傍に
設けた請求項1または2に記載の圧縮機。 - 【請求項4】 前記ピストンの首部内面を、カムプレー
トの円周方向に沿って、カムプレートの外周とほぼ対応
する形状に形成した請求項1〜3のいずれかに記載の圧
縮機。 - 【請求項5】 前記ハウジングのクランク室と対応する
内周面には、ピストンの外周面と係合可能なガイド部を
形成した請求項1〜4のいずれかに記載の圧縮機。 - 【請求項6】 前記シリンダブロックをクランク室側に
延長させ、前記ガイド部をシリンダブロックの延長部の
内周面に、シリンダボアと連続するように形成した請求
項5に記載の圧縮機。 - 【請求項7】 前記カムプレートを駆動シャフトに揺動
可能に支持し、容量制御弁の開度調整に基づいて、クラ
ンク室の圧力とシリンダボア内の圧力との前記ピストン
を介した差圧を変更し、その差圧に応じてカムプレート
の傾角を変更して吐出容量を制御するようにした請求項
1〜6のいずれかに記載の圧縮機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8246216A JPH1089246A (ja) | 1996-09-18 | 1996-09-18 | 圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8246216A JPH1089246A (ja) | 1996-09-18 | 1996-09-18 | 圧縮機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1089246A true JPH1089246A (ja) | 1998-04-07 |
Family
ID=17145249
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8246216A Pending JPH1089246A (ja) | 1996-09-18 | 1996-09-18 | 圧縮機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1089246A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6431841B2 (en) | 2000-03-03 | 2002-08-13 | Kabushiki Kaisha Toyoda Jidoshokki Seisakusho | Compressor with a part of a spring chamber in a rear housing |
US6532860B2 (en) | 2000-05-24 | 2003-03-18 | Kabushiki Kaisha Toyoda Jidoshokki Seisakusho | Piston type compressor and inner mold for making the same |
-
1996
- 1996-09-18 JP JP8246216A patent/JPH1089246A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6431841B2 (en) | 2000-03-03 | 2002-08-13 | Kabushiki Kaisha Toyoda Jidoshokki Seisakusho | Compressor with a part of a spring chamber in a rear housing |
US6532860B2 (en) | 2000-05-24 | 2003-03-18 | Kabushiki Kaisha Toyoda Jidoshokki Seisakusho | Piston type compressor and inner mold for making the same |
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