JPH1076488A - ロボットの位置決め装置 - Google Patents
ロボットの位置決め装置Info
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- JPH1076488A JPH1076488A JP23307596A JP23307596A JPH1076488A JP H1076488 A JPH1076488 A JP H1076488A JP 23307596 A JP23307596 A JP 23307596A JP 23307596 A JP23307596 A JP 23307596A JP H1076488 A JPH1076488 A JP H1076488A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ロボットの位置決め装置に関し、パルスモー
タを駆動源として、バックラッシュをもっている簡易型
ロボットを制御する上で、バックラッシュを補正しなが
ら安価に位置決めの信頼性を向上させることを目的とす
る。 【解決手段】 ロボットの駆動源としてのパルスモータ
10と、ロボットの移動部分15の原点位置を検出する
原点センサ11と、パルスモータの基準位置を検出する
簡易型エンコーダセンサ12と、原点センサと簡易型エ
ンコーダセンサの位置関係及びパルスモータの励磁パタ
ーンを使用し、機械的原点位置を算出する手段とを備え
た構成とする。
タを駆動源として、バックラッシュをもっている簡易型
ロボットを制御する上で、バックラッシュを補正しなが
ら安価に位置決めの信頼性を向上させることを目的とす
る。 【解決手段】 ロボットの駆動源としてのパルスモータ
10と、ロボットの移動部分15の原点位置を検出する
原点センサ11と、パルスモータの基準位置を検出する
簡易型エンコーダセンサ12と、原点センサと簡易型エ
ンコーダセンサの位置関係及びパルスモータの励磁パタ
ーンを使用し、機械的原点位置を算出する手段とを備え
た構成とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はパルスモータを駆動
源として使用するロボットの位置決め装置に関する。
源として使用するロボットの位置決め装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ロボットのアーム等の移動部分を駆動す
るために、従来はサーボモータを使用することが多い。
しかし、サーボモータを使用すると、複雑な制御回路や
ドライブ回路が必要になるため、ロボットの製造コスト
が高くなる。これに対して、ロボットのマニピュレータ
を駆動するために、パルスモータを使用すると、オープ
ンループの制御が可能なために、ロボットの製造コスト
を低減することができる。
るために、従来はサーボモータを使用することが多い。
しかし、サーボモータを使用すると、複雑な制御回路や
ドライブ回路が必要になるため、ロボットの製造コスト
が高くなる。これに対して、ロボットのマニピュレータ
を駆動するために、パルスモータを使用すると、オープ
ンループの制御が可能なために、ロボットの製造コスト
を低減することができる。
【0003】図6及び図7はパルスモータを使用したロ
ボットのオープンループの制御の例を示す図である。図
6において、ロボットの位置決め装置は、移動部分を駆
動するためのパルスモータ50と、原点センサ51と、
原点補助センサ52とを有し、制御回路53は原点セン
サ51と原点補助センサ52との信号を受けて、ドライ
バ回路54に制御信号を送り、ドライバ回路54はパル
スモータ50に電流を流して移動部分を運動させる。
ボットのオープンループの制御の例を示す図である。図
6において、ロボットの位置決め装置は、移動部分を駆
動するためのパルスモータ50と、原点センサ51と、
原点補助センサ52とを有し、制御回路53は原点セン
サ51と原点補助センサ52との信号を受けて、ドライ
バ回路54に制御信号を送り、ドライバ回路54はパル
スモータ50に電流を流して移動部分を運動させる。
【0004】原点センサ51はロボットの移動部分の原
点位置(機械的な原点位置)を検出し、原点補助センサ
52はパルスモータ50の基準位置を検出する。図7に
おいては、50aはパルスモータ50の励磁パターンを
示し、51aは原点センサ51の出力信号を示し、52
aは原点補助センサ52の出力信号を示す。
点位置(機械的な原点位置)を検出し、原点補助センサ
52はパルスモータ50の基準位置を検出する。図7に
おいては、50aはパルスモータ50の励磁パターンを
示し、51aは原点センサ51の出力信号を示し、52
aは原点補助センサ52の出力信号を示す。
【0005】原点センサ51の出力信号の変化点Xがロ
ボットの機械的原点位置になる。しかし、パルスモータ
50とマニピュレータ等の移動部分との間にバックラッ
シュがあると、原点センサ51の出力信号とパルスモー
タ50の励磁パターンとの間にずれが生じることがあ
る。これを補正するために、原点補助センサ52の出力
信号が使用される。
ボットの機械的原点位置になる。しかし、パルスモータ
50とマニピュレータ等の移動部分との間にバックラッ
シュがあると、原点センサ51の出力信号とパルスモー
タ50の励磁パターンとの間にずれが生じることがあ
る。これを補正するために、原点補助センサ52の出力
信号が使用される。
【0006】原点補助センサ52は例えばパルスモータ
50の回転軸の位置を検出し、パルスモータ50の1回
転に対して1回だけオン信号を出力する。そこで、原点
センサ51の出力信号の変化点Xがあった時点の前又は
後の原点補助センサ52のオン信号を原点位置とする。
これによって、バックラッシュがあっても、正確に原点
位置を検出できる。
50の回転軸の位置を検出し、パルスモータ50の1回
転に対して1回だけオン信号を出力する。そこで、原点
センサ51の出力信号の変化点Xがあった時点の前又は
後の原点補助センサ52のオン信号を原点位置とする。
これによって、バックラッシュがあっても、正確に原点
位置を検出できる。
【0007】図8及び図9はパルスモータを使用したロ
ボットのフィードバック制御の例を示す図である。図8
において、ロボットの位置決め装置は、パルスモータ6
0と、原点センサ61と、エンコーダセンサ62と、制
御回路63と、ドライバ回路64とを有する。原点セン
サ61はロボットの移動部分の原点位置を検出し、エン
コーダセンサ62はパルスモータ50の基準位置を検出
する。
ボットのフィードバック制御の例を示す図である。図8
において、ロボットの位置決め装置は、パルスモータ6
0と、原点センサ61と、エンコーダセンサ62と、制
御回路63と、ドライバ回路64とを有する。原点セン
サ61はロボットの移動部分の原点位置を検出し、エン
コーダセンサ62はパルスモータ50の基準位置を検出
する。
【0008】図9においては、60aはパルスモータ6
0の励磁パターンを示し、61aは原点センサ61の出
力信号を示し、62a、62bはエンコーダセンサ62
の出力信号を示す。前の例と同様に原点センサ61の出
力信号の変化点Xがロボットの機械的原点位置になる。
エンコーダセンサ62は例えば光学式にパルスモータ6
0の回転軸の位置を検出し、パルスモータ60の1回転
に対してパルスモータ60の分解能と同じかそれ以上の
分解能をもった出力信号62aと、パルスモータ60の
1回転に対して1回だけオン信号を示す出力信号62b
とを出力する。この場合にも、原点センサ51の出力信
号のずれをエンコーダセンサ62の出力信号62a又は
62bを用いて補正することができる。また、この場合
には、エンコーダセンサ62の出力信号62aを使用し
て、パルスモータ60のフィードバック制御を行うこと
ができる。
0の励磁パターンを示し、61aは原点センサ61の出
力信号を示し、62a、62bはエンコーダセンサ62
の出力信号を示す。前の例と同様に原点センサ61の出
力信号の変化点Xがロボットの機械的原点位置になる。
エンコーダセンサ62は例えば光学式にパルスモータ6
0の回転軸の位置を検出し、パルスモータ60の1回転
に対してパルスモータ60の分解能と同じかそれ以上の
分解能をもった出力信号62aと、パルスモータ60の
1回転に対して1回だけオン信号を示す出力信号62b
とを出力する。この場合にも、原点センサ51の出力信
号のずれをエンコーダセンサ62の出力信号62a又は
62bを用いて補正することができる。また、この場合
には、エンコーダセンサ62の出力信号62aを使用し
て、パルスモータ60のフィードバック制御を行うこと
ができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】図6及び図7に示した
例の場合には、安価な構成で原点位置を正確に検出する
ことができるが、オープンループ制御であるために、例
えばパルスモータ50に脱調があった場合にロボットの
移動部分が目的とする位置へ正確にもたらされたかどう
かを知ることはできない。
例の場合には、安価な構成で原点位置を正確に検出する
ことができるが、オープンループ制御であるために、例
えばパルスモータ50に脱調があった場合にロボットの
移動部分が目的とする位置へ正確にもたらされたかどう
かを知ることはできない。
【0010】図8及び図9に示した例の場合には、原点
位置を正確に検出することができるばかりでなく、ロボ
ットの移動部分が目的とする位置へ正確にもたらされた
かどうかを知ることができる。しかし、この場合には、
分解能の高いエンコーダセンサ62を使用するために、
ロボット全体の価格が高くなるという問題がある。さら
に、要求精度がそれほど高くない簡易型ロボットの場
合、分解能の高いエンコーダセンサ62を使用する必要
がなくなる。
位置を正確に検出することができるばかりでなく、ロボ
ットの移動部分が目的とする位置へ正確にもたらされた
かどうかを知ることができる。しかし、この場合には、
分解能の高いエンコーダセンサ62を使用するために、
ロボット全体の価格が高くなるという問題がある。さら
に、要求精度がそれほど高くない簡易型ロボットの場
合、分解能の高いエンコーダセンサ62を使用する必要
がなくなる。
【0011】本発明の目的は、パルスモータを駆動源と
して、バックラッシュをもっている簡易型ロボットを制
御する上で、バックラッシュを補正しながら安価に位置
決めの信頼性を向上させることのできるロボットの位置
決め装置を提供することである。
して、バックラッシュをもっている簡易型ロボットを制
御する上で、バックラッシュを補正しながら安価に位置
決めの信頼性を向上させることのできるロボットの位置
決め装置を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明によるロボットの
位置決め装置は、ロボットの駆動源としてのパルスモー
タと、ロボットの移動部分の原点位置を検出する原点セ
ンサと、パルスモータの基準位置を検出する簡易型エン
コーダセンサと、原点センサと簡易型エンコーダセンサ
の位置関係及びパルスモータの励磁パターンを使用し、
機械的原点位置を算出する手段とを備えたことを特徴と
するものである。
位置決め装置は、ロボットの駆動源としてのパルスモー
タと、ロボットの移動部分の原点位置を検出する原点セ
ンサと、パルスモータの基準位置を検出する簡易型エン
コーダセンサと、原点センサと簡易型エンコーダセンサ
の位置関係及びパルスモータの励磁パターンを使用し、
機械的原点位置を算出する手段とを備えたことを特徴と
するものである。
【0013】上記構成においては、従来の分解能の高い
エンコーダセンサの代わりに、分解能のそれほど高くな
い簡易型エンコーダセンサを使用している。例えば、簡
易型エンコーダセンサはパルスモータの分解能よりも低
い分解能をもったものであり、パルスモータの1回転に
対して数回のオン信号を出力するものである。従来の分
解能の高いエンコーダセンサが例えば複雑な検出パター
ンを蒸着等により形成しているのに対して、本発明で使
用する簡易型エンコーダセンサは円板に幾つかの穴をプ
レスして形成することができ、従来のエンコーダセンサ
よりもかなり安価である。従って、簡易型の安価なロボ
ットを提供することができる。
エンコーダセンサの代わりに、分解能のそれほど高くな
い簡易型エンコーダセンサを使用している。例えば、簡
易型エンコーダセンサはパルスモータの分解能よりも低
い分解能をもったものであり、パルスモータの1回転に
対して数回のオン信号を出力するものである。従来の分
解能の高いエンコーダセンサが例えば複雑な検出パター
ンを蒸着等により形成しているのに対して、本発明で使
用する簡易型エンコーダセンサは円板に幾つかの穴をプ
レスして形成することができ、従来のエンコーダセンサ
よりもかなり安価である。従って、簡易型の安価なロボ
ットを提供することができる。
【0014】さらに、原点センサと簡易型エンコーダセ
ンサの位置関係及びパルスモータの励磁パターンを使用
し、機械的原点位置を算出する手段とを備えている。簡
易型エンコーダセンサを使用することによって、原点セ
ンサによって検出されたロボットの原点位置を補正する
ことができるばかりでなく、パルスモータをフィードバ
ック制御することができる。
ンサの位置関係及びパルスモータの励磁パターンを使用
し、機械的原点位置を算出する手段とを備えている。簡
易型エンコーダセンサを使用することによって、原点セ
ンサによって検出されたロボットの原点位置を補正する
ことができるばかりでなく、パルスモータをフィードバ
ック制御することができる。
【0015】また、上記構成において、簡易型エンコー
ダセンサの出力信号変化点2か所と原点センサの位置関
係を利用し、機械的原点位置を精度よく算出する手段を
備えることができる。また、簡易型エンコーダセンサを
使用し、パルスモータの脱調を検出する手段を備えるこ
とができる。
ダセンサの出力信号変化点2か所と原点センサの位置関
係を利用し、機械的原点位置を精度よく算出する手段を
備えることができる。また、簡易型エンコーダセンサを
使用し、パルスモータの脱調を検出する手段を備えるこ
とができる。
【0016】
【発明の実施の形態】図1を参照すると、本発明による
ロボットの位置決め装置は、パルスモータ10と、原点
センサ11と、簡易型エンコーダセンサ12と、制御回
路13と、ドライバ回路14とを有する。ロボットは移
動部分15を含む。例えば、ロボットが工作機械で使用
される場合には、移動部分15は被加工部品をつかむア
ームであり、ロボットが半導体製造装置で使用される場
合には、移動部分15はウエハを搬送する搬送手段であ
る。
ロボットの位置決め装置は、パルスモータ10と、原点
センサ11と、簡易型エンコーダセンサ12と、制御回
路13と、ドライバ回路14とを有する。ロボットは移
動部分15を含む。例えば、ロボットが工作機械で使用
される場合には、移動部分15は被加工部品をつかむア
ームであり、ロボットが半導体製造装置で使用される場
合には、移動部分15はウエハを搬送する搬送手段であ
る。
【0017】原点センサ11はロボットの移動部分15
の機械的な原点位置を検出する。簡易型エンコーダセン
サ12はパルスモータ10の基準位置を検出する。簡易
型エンコーダセンサ12は例えば光学式にパルスモータ
10の回転軸の位置を検出するように構成される。簡易
型エンコーダセンサ12は円板に幾つかの穴を開けても
ので構成され、パルスモータ10の励磁パターンの分解
能よりせ高くない分解能をもつものである。
の機械的な原点位置を検出する。簡易型エンコーダセン
サ12はパルスモータ10の基準位置を検出する。簡易
型エンコーダセンサ12は例えば光学式にパルスモータ
10の回転軸の位置を検出するように構成される。簡易
型エンコーダセンサ12は円板に幾つかの穴を開けても
ので構成され、パルスモータ10の励磁パターンの分解
能よりせ高くない分解能をもつものである。
【0018】図2においては、10aはパルスモータ1
0の励磁パターンを示す。パルスモータ10は2相パル
スモータの例であり、4つの励磁パターンA、B、C、
Dを繰り返すように示してある。ただし、本発明では2
相パルスモータに限らず、4相あるいは5相パルスモー
タ等その他のパルスモータを使用することもできる。パ
ルスモータ10の種類が変われば、励磁パターンも変わ
る。
0の励磁パターンを示す。パルスモータ10は2相パル
スモータの例であり、4つの励磁パターンA、B、C、
Dを繰り返すように示してある。ただし、本発明では2
相パルスモータに限らず、4相あるいは5相パルスモー
タ等その他のパルスモータを使用することもできる。パ
ルスモータ10の種類が変われば、励磁パターンも変わ
る。
【0019】11aは原点センサ11の出力信号を示
し、その出力信号の変化点Xがロボットの機械的原点位
置になる。12aは簡易型エンコーダセンサ12の出力
信号を示し、パルスモータ10の励磁パターンの分解能
よりも高くない分解能をもつ。この簡易型エンコーダセ
ンサ12は4つの励磁パターンA、B、C、Dに相当す
る単位でオン信号とオフ信号とを出力する。図9の信号
62bに相当するものはない。
し、その出力信号の変化点Xがロボットの機械的原点位
置になる。12aは簡易型エンコーダセンサ12の出力
信号を示し、パルスモータ10の励磁パターンの分解能
よりも高くない分解能をもつ。この簡易型エンコーダセ
ンサ12は4つの励磁パターンA、B、C、Dに相当す
る単位でオン信号とオフ信号とを出力する。図9の信号
62bに相当するものはない。
【0020】原点センサ11はロボットの移動部分15
の機械的な原点位置を検出するが、パルスモータ10と
移動部分15との間にバックラッシュがあると、原点セ
ンサ11の出力信号とパルスモータ10の励磁パターン
との間にずれが生じることがある。簡易型エンコーダセ
ンサ12の出力信号はこれを補正するために使用され
る。すなわち、原点センサ11の出力信号の変化点Xが
あった時点の前又は後の簡易型エンコーダセンサ12の
出力信号の変化点Y、Zを記憶し、変化点Xと変化点
Y、Zとの位置関係から補正された原点位置を算出す
る。さらにまた、原点位置を算出においては、簡易型エ
ンコーダセンサ12の励磁パターンA、B、C、Dをも
使用し、原点位置をより正確に算出する。
の機械的な原点位置を検出するが、パルスモータ10と
移動部分15との間にバックラッシュがあると、原点セ
ンサ11の出力信号とパルスモータ10の励磁パターン
との間にずれが生じることがある。簡易型エンコーダセ
ンサ12の出力信号はこれを補正するために使用され
る。すなわち、原点センサ11の出力信号の変化点Xが
あった時点の前又は後の簡易型エンコーダセンサ12の
出力信号の変化点Y、Zを記憶し、変化点Xと変化点
Y、Zとの位置関係から補正された原点位置を算出す
る。さらにまた、原点位置を算出においては、簡易型エ
ンコーダセンサ12の励磁パターンA、B、C、Dをも
使用し、原点位置をより正確に算出する。
【0021】このようにして、本発明においては、原点
センサ11と簡易型エンコーダセンサ12の位置関係及
びパルスモータ10の励磁パターンA、B、C、Dを使
用し、機械的原点位置を算出する手段とを備えている。
図3は、原点センサ11と簡易型エンコーダセンサ12
の位置関係及びパルスモータ10の励磁パターンA、
B、C、Dを使用して機械的原点位置を算出する例のフ
ローチャートを示す。
センサ11と簡易型エンコーダセンサ12の位置関係及
びパルスモータ10の励磁パターンA、B、C、Dを使
用し、機械的原点位置を算出する手段とを備えている。
図3は、原点センサ11と簡易型エンコーダセンサ12
の位置関係及びパルスモータ10の励磁パターンA、
B、C、Dを使用して機械的原点位置を算出する例のフ
ローチャートを示す。
【0022】ステップ20において、原点センサ11の
検出信号の変化点Xを検出したら、最初の変化点Xの位
置を記憶し、ステップ21において、最初の変化点Xを
検出したときのパルスモータ10の励磁パターンA、
B、C、Dを記憶する。そこで、次回以降に原点検出を
行う場合には、原点センサ11の検出信号の変化点Xと
そのときのパルスモータ10の励磁パターンA、B、
C、Dとを比較し、それらの間の関係が最初の変化点X
と最初のパルスモータ10の励磁パターンA、B、C、
Dとの間の関係と一致する場合には、そのときに検出し
た原点位置は最初の原点位置と同一と判断することがで
きる。ただし、検出した原点位置がバラツク場合には、
このように簡単にはいかず、次の処理に従う。
検出信号の変化点Xを検出したら、最初の変化点Xの位
置を記憶し、ステップ21において、最初の変化点Xを
検出したときのパルスモータ10の励磁パターンA、
B、C、Dを記憶する。そこで、次回以降に原点検出を
行う場合には、原点センサ11の検出信号の変化点Xと
そのときのパルスモータ10の励磁パターンA、B、
C、Dとを比較し、それらの間の関係が最初の変化点X
と最初のパルスモータ10の励磁パターンA、B、C、
Dとの間の関係と一致する場合には、そのときに検出し
た原点位置は最初の原点位置と同一と判断することがで
きる。ただし、検出した原点位置がバラツク場合には、
このように簡単にはいかず、次の処理に従う。
【0023】ステップ22において、原点センサ11の
最初の変化点Xを検出したときの検出信号の変化点Xを
検出したら、そのときの簡易型エンコーダセンサ12の
出力信号を記憶し、原点センサ11の最初の変化点Xと
簡易型エンコーダセンサ12の出力信号の位置関係を記
憶する。
最初の変化点Xを検出したときの検出信号の変化点Xを
検出したら、そのときの簡易型エンコーダセンサ12の
出力信号を記憶し、原点センサ11の最初の変化点Xと
簡易型エンコーダセンサ12の出力信号の位置関係を記
憶する。
【0024】そこで、ステップ23において、次回以降
に原点検出を行う場合には、原点センサ11の検出信号
の変化点Xとそのときの簡易型エンコーダセンサ12の
出力信号とを比較し、それらの間の関係が最初の変化点
Xと最初の簡易型エンコーダセンサ12の出力信号との
間の関係と比較することにより、原点センサ11の出力
信号のバラツキを補正する。
に原点検出を行う場合には、原点センサ11の検出信号
の変化点Xとそのときの簡易型エンコーダセンサ12の
出力信号とを比較し、それらの間の関係が最初の変化点
Xと最初の簡易型エンコーダセンサ12の出力信号との
間の関係と比較することにより、原点センサ11の出力
信号のバラツキを補正する。
【0025】図2においては、簡易型エンコーダセンサ
12の出力信号変化点2か所Y、Zが使用される。これ
は、原点センサ11の検出信号の変化点Xとそのときの
簡易型エンコーダセンサ12の出力信号の変化点とが重
なってしまった場合に、バラツキにより最初に測定した
簡易型エンコーダセンサ12の出力信号の変化点と今回
測定した簡易型エンコーダセンサ12の出力信号の変化
点との相関がとれなくなることを防ぐためである。
12の出力信号変化点2か所Y、Zが使用される。これ
は、原点センサ11の検出信号の変化点Xとそのときの
簡易型エンコーダセンサ12の出力信号の変化点とが重
なってしまった場合に、バラツキにより最初に測定した
簡易型エンコーダセンサ12の出力信号の変化点と今回
測定した簡易型エンコーダセンサ12の出力信号の変化
点との相関がとれなくなることを防ぐためである。
【0026】また、簡易型エンコーダセンサ12の出力
信号変化点を記憶する場合には、変化点の位置ばかりで
なく、変化方向も記憶しておくことにより、簡易型エン
コーダセンサ12の出力信号変化点2か所Y、Zを誤認
識しないようにするのが望ましい。
信号変化点を記憶する場合には、変化点の位置ばかりで
なく、変化方向も記憶しておくことにより、簡易型エン
コーダセンサ12の出力信号変化点2か所Y、Zを誤認
識しないようにするのが望ましい。
【0027】図4はバックラッシュがある場合の簡易型
エンコーダセンサ12の正回転時と逆回転時の出力信号
を示す図である。Bはバックラッシュである。目的とす
る位置決め位置Pに対して、12aはパルスモータ10
が正回転するときの簡易型エンコーダセンサ12の出力
信号を示し、12bはパルスモータ10が逆回転すると
きの簡易型エンコーダセンサ12の出力信号を示する。
このように、簡易型エンコーダセンサ12の正回転時の
出力信号と逆回転時の出力信号とはタイミング的にずれ
ていることになる。
エンコーダセンサ12の正回転時と逆回転時の出力信号
を示す図である。Bはバックラッシュである。目的とす
る位置決め位置Pに対して、12aはパルスモータ10
が正回転するときの簡易型エンコーダセンサ12の出力
信号を示し、12bはパルスモータ10が逆回転すると
きの簡易型エンコーダセンサ12の出力信号を示する。
このように、簡易型エンコーダセンサ12の正回転時の
出力信号と逆回転時の出力信号とはタイミング的にずれ
ていることになる。
【0028】目的とする位置決め位置Pに対して、正回
転によって位置決め位置Pに位置決めするときと逆回転
によって位置決め位置Pに位置決めするときとでは、簡
易型エンコーダセンサ12の出力信号は異なったものと
なる。そこで、バックラッシュがあるロボットの位置決
めを行う場合、一つの方向からのみ位置決めを行うよう
にした方がよく、例えば正回転で位置決めを行うのを基
準とした場合には、逆回転方向に行く場合には目的とす
る位置決め位置Pを少し通り過ぎた後で正回転方向に戻
しながら位置決めを行うのがよい。
転によって位置決め位置Pに位置決めするときと逆回転
によって位置決め位置Pに位置決めするときとでは、簡
易型エンコーダセンサ12の出力信号は異なったものと
なる。そこで、バックラッシュがあるロボットの位置決
めを行う場合、一つの方向からのみ位置決めを行うよう
にした方がよく、例えば正回転で位置決めを行うのを基
準とした場合には、逆回転方向に行く場合には目的とす
る位置決め位置Pを少し通り過ぎた後で正回転方向に戻
しながら位置決めを行うのがよい。
【0029】図5はバックラッシュがある場合において
パルスモータ10の脱調を検出しながら位置決めを行う
動作を説明する図である。パルスモータ10の脱調は簡
易型エンコーダセンサ12の出力信号とパルスモータ1
0の励磁パターンA、B、C、Dとを比較モニターする
ことによって検出できる。
パルスモータ10の脱調を検出しながら位置決めを行う
動作を説明する図である。パルスモータ10の脱調は簡
易型エンコーダセンサ12の出力信号とパルスモータ1
0の励磁パターンA、B、C、Dとを比較モニターする
ことによって検出できる。
【0030】図5においては、現在位置がQであり、目
的とする位置決め位置がPである。この例においては、
最初に現在位置Qから第1の中間位置Rへ移動し、それ
から第2の中間位置Sへ移動し、それから目的とする位
置決め位置Pへ逆に移動するようにパルスモータ10を
制御する。これによって、上記したバックラッシュがあ
る場合の一定の方向からの位置決めを行うことができ
る。
的とする位置決め位置がPである。この例においては、
最初に現在位置Qから第1の中間位置Rへ移動し、それ
から第2の中間位置Sへ移動し、それから目的とする位
置決め位置Pへ逆に移動するようにパルスモータ10を
制御する。これによって、上記したバックラッシュがあ
る場合の一定の方向からの位置決めを行うことができ
る。
【0031】図4から分かるように、ある位置において
は、簡易型エンコーダセンサ12の正回転時の出力信号
12aはオン信号であり、逆回転時の出力信号12bは
オフ信号になっていることがある。その逆もある。正回
転から逆回転に転換するときには、バックラッシュの分
だけ、簡易型エンコーダセンサ12の信号の変化はな
い。
は、簡易型エンコーダセンサ12の正回転時の出力信号
12aはオン信号であり、逆回転時の出力信号12bは
オフ信号になっていることがある。その逆もある。正回
転から逆回転に転換するときには、バックラッシュの分
だけ、簡易型エンコーダセンサ12の信号の変化はな
い。
【0032】従って、現在位置Qからスタートする場
合、簡易型エンコーダセンサ12の出力信号はオン信号
かオフ信号か特定できないことがあり、この状態ではパ
ルスモータ10の脱調は検出できない。そこで、最初に
現在位置Qから確実にオン信号又はオフ信号があらわれ
る第1の中間位置Rへ少し移動する。この移動量はバッ
クラッシュ量を勘案しつつ簡易型エンコーダセンサ12
の出力信号がオン信号からオフ信号へ又はその逆に確実
に変化するように設定しておく。従って、最初の移動の
過程では、信号の変化が検出されるので、パルスモータ
10の脱調を検出できる。
合、簡易型エンコーダセンサ12の出力信号はオン信号
かオフ信号か特定できないことがあり、この状態ではパ
ルスモータ10の脱調は検出できない。そこで、最初に
現在位置Qから確実にオン信号又はオフ信号があらわれ
る第1の中間位置Rへ少し移動する。この移動量はバッ
クラッシュ量を勘案しつつ簡易型エンコーダセンサ12
の出力信号がオン信号からオフ信号へ又はその逆に確実
に変化するように設定しておく。従って、最初の移動の
過程では、信号の変化が検出されるので、パルスモータ
10の脱調を検出できる。
【0033】第2の中間位置Sと目的とする位置決め位
置Pとの関係は、現在位置Qと第1の中間位置Rとの関
係と同じに設定される。第2の中間位置Sと第1の中間
位置Rとはそれぞれ位置決め位置Pと現在位置Qに対し
て同じ側にある。最初の移動に続く移動の間には、簡易
型エンコーダセンサ12の出力信号が確実にあらわれる
ので、パルスモータ10の脱調を検出できる。このよう
にして、原点位置の補正と、パルスモータ10の脱調の
検出とをともに行うことができる。
置Pとの関係は、現在位置Qと第1の中間位置Rとの関
係と同じに設定される。第2の中間位置Sと第1の中間
位置Rとはそれぞれ位置決め位置Pと現在位置Qに対し
て同じ側にある。最初の移動に続く移動の間には、簡易
型エンコーダセンサ12の出力信号が確実にあらわれる
ので、パルスモータ10の脱調を検出できる。このよう
にして、原点位置の補正と、パルスモータ10の脱調の
検出とをともに行うことができる。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
簡易型のエンコーダセンサを使用しているので、価格的
に安価にロボットを構成することができ、且つ原点位置
の正確度及び位置決めの信頼性も確保できる。
簡易型のエンコーダセンサを使用しているので、価格的
に安価にロボットを構成することができ、且つ原点位置
の正確度及び位置決めの信頼性も確保できる。
【図1】本発明の実施例を示す図である。
【図2】図1のパルスモータの励磁パターン及びセンサ
の出力信号を示す図である。
の出力信号を示す図である。
【図3】機械的原点位置を算出する制御のフローチャー
トである。
トである。
【図4】バックラッシュがある場合の簡易型エンコーダ
センサの正回転時と逆回転時の出力信号を示す図であ
る。
センサの正回転時と逆回転時の出力信号を示す図であ
る。
【図5】バックラッシュがある場合においてパルスモー
タの脱調を検出しながら位置決めを行う動作を説明する
図である。
タの脱調を検出しながら位置決めを行う動作を説明する
図である。
【図6】パルスモータを使用したロボットの従来の制御
例を示す図である。
例を示す図である。
【図7】図6のパルスモータの励磁パターン及びセンサ
の出力信号を示す図である。
の出力信号を示す図である。
【図8】パルスモータを使用したロボットの他の従来の
制御例を示す図である。
制御例を示す図である。
【図9】図8のパルスモータの励磁パターン及びセンサ
の出力信号を示す図である。
の出力信号を示す図である。
10…パルスモータ 11…原点センサ 12…簡易型エンコーダセンサ 13…制御回路 14…ドライバ回路 15…移動部分
Claims (3)
- 【請求項1】 ロボットの駆動源としてのパルスモータ
と、ロボットの移動部分の原点位置を検出する原点セン
サと、パルスモータの基準位置を検出する簡易型エンコ
ーダセンサと、原点センサと簡易型エンコーダセンサの
位置関係及びパルスモータの励磁パターンを使用し、機
械的原点位置を算出する手段とを備えたことを特徴とす
るロボットの位置決め装置。 - 【請求項2】 簡易型エンコーダセンサの出力信号変化
点2か所と原点センサの位置関係を利用し、機械的原点
位置を精度よく算出する手段を備えたことを特徴とする
請求項1に記載のロボットの位置決め装置。 - 【請求項3】 簡易型エンコーダセンサを使用し、パル
スモータの脱調を検出する手段を備えたことを特徴とす
る請求項1に記載のロボットの位置決め装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23307596A JPH1076488A (ja) | 1996-09-03 | 1996-09-03 | ロボットの位置決め装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23307596A JPH1076488A (ja) | 1996-09-03 | 1996-09-03 | ロボットの位置決め装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1076488A true JPH1076488A (ja) | 1998-03-24 |
Family
ID=16949416
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23307596A Withdrawn JPH1076488A (ja) | 1996-09-03 | 1996-09-03 | ロボットの位置決め装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1076488A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7363109B2 (en) | 2003-05-20 | 2008-04-22 | Fujitsu Limited | Backlash compensation control method, backlash compensation controller and backlash compensation control program |
-
1996
- 1996-09-03 JP JP23307596A patent/JPH1076488A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7363109B2 (en) | 2003-05-20 | 2008-04-22 | Fujitsu Limited | Backlash compensation control method, backlash compensation controller and backlash compensation control program |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20031104 |