JPH1039317A - 液晶表示装置およびその製造方法 - Google Patents
液晶表示装置およびその製造方法Info
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- JPH1039317A JPH1039317A JP19377396A JP19377396A JPH1039317A JP H1039317 A JPH1039317 A JP H1039317A JP 19377396 A JP19377396 A JP 19377396A JP 19377396 A JP19377396 A JP 19377396A JP H1039317 A JPH1039317 A JP H1039317A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 視角特性の良好な液晶表示装置とその製造方
法を提供する。 【解決手段】 表面に画素電極が形成されたガラス基板
1aに、融点190度、直径5μmのスペーサ3を散布
後、200度で3分間加熱し、スペーサ3を基板に固定
する。次に、配向膜4を塗布し、180度で10分焼成
を行い、硬化させた後、ラビング処理を行う。この時、
配向膜4の下部にスペーサ3が配置されているため、ス
ペーサ3による段差の影響によりラビング条件が異なる
領域ができ、複数のラビング状態が生じる。その結果、
1つの画素の中に、複数の異なる配向状態の領域が形成
され、画素領域内の微小領域で配向する液晶のプレティ
ルト角を変化させることができるため、広視野角化が図
られ、視角特性の良好な液晶表示装置が得られる。
法を提供する。 【解決手段】 表面に画素電極が形成されたガラス基板
1aに、融点190度、直径5μmのスペーサ3を散布
後、200度で3分間加熱し、スペーサ3を基板に固定
する。次に、配向膜4を塗布し、180度で10分焼成
を行い、硬化させた後、ラビング処理を行う。この時、
配向膜4の下部にスペーサ3が配置されているため、ス
ペーサ3による段差の影響によりラビング条件が異なる
領域ができ、複数のラビング状態が生じる。その結果、
1つの画素の中に、複数の異なる配向状態の領域が形成
され、画素領域内の微小領域で配向する液晶のプレティ
ルト角を変化させることができるため、広視野角化が図
られ、視角特性の良好な液晶表示装置が得られる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、液晶表示装置と
その製造方法、特にその視角特性の向上に関するもので
ある。
その製造方法、特にその視角特性の向上に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】液晶表示装置は、 一対の対向する透明電
極を有する透明絶縁性基板の間に液晶を挿入したパネル
からなる。この基板表面には液晶を配向させるための配
向膜が形成されている。液晶の配向方向を上下基板で9
0度ツイストしたものをツイストネマチック(TN)モ
ードと言い、片側基板にアクティブマトリクス素子を形
成した液晶表示素子に主として使用されている。上下基
板の外側に2枚の偏光板をその偏光方向が互いに直行す
るように配置したノーマリーホワイトモードでは、液晶
分子が90度ツイストしているため入射光は螺旋状に9
0度ツイストし、光が透過する。電圧を印加すると、光
の旋光作用が弱まり入射光が液晶セルを透過し難くなり
黒表示が得られる。このような、入射光のON−OFF
を用い、画像の表示が行われている。
極を有する透明絶縁性基板の間に液晶を挿入したパネル
からなる。この基板表面には液晶を配向させるための配
向膜が形成されている。液晶の配向方向を上下基板で9
0度ツイストしたものをツイストネマチック(TN)モ
ードと言い、片側基板にアクティブマトリクス素子を形
成した液晶表示素子に主として使用されている。上下基
板の外側に2枚の偏光板をその偏光方向が互いに直行す
るように配置したノーマリーホワイトモードでは、液晶
分子が90度ツイストしているため入射光は螺旋状に9
0度ツイストし、光が透過する。電圧を印加すると、光
の旋光作用が弱まり入射光が液晶セルを透過し難くなり
黒表示が得られる。このような、入射光のON−OFF
を用い、画像の表示が行われている。
【0003】液晶の配向制御を行うための配向膜の形成
工程においては、配向膜は主としてポリイミドが用いら
れ、ポリイミド溶液を基板に転写後、乾燥、焼成し、配
向膜を形成する。その後、ラビング処理、スペーサ散布
工程等を経て、一対のガラス基板を張り合わせ、液晶注
入、封止により液晶表示装置が形成される。従来の液晶
表示装置の製造工程では、例えば特開平5ー21009
9号公報に示されているように、配向膜を2重に転写
し、パターニングすることにより、上下基板の液晶分子
のプレティルト角を微小領域で変化させて視野角を拡大
する方法が提案されている。
工程においては、配向膜は主としてポリイミドが用いら
れ、ポリイミド溶液を基板に転写後、乾燥、焼成し、配
向膜を形成する。その後、ラビング処理、スペーサ散布
工程等を経て、一対のガラス基板を張り合わせ、液晶注
入、封止により液晶表示装置が形成される。従来の液晶
表示装置の製造工程では、例えば特開平5ー21009
9号公報に示されているように、配向膜を2重に転写
し、パターニングすることにより、上下基板の液晶分子
のプレティルト角を微小領域で変化させて視野角を拡大
する方法が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】配向膜の表面状態が均
一に形成された従来の液晶表示装置では、液晶が一定方
向に均一に配向する。液晶分子は、プレティルト角を有
しているため立ち上がり方向が統一されるため、画面を
見る方向によりコントラストが異なり、視角特性が不均
一になる。このため、従来の液晶表示装置は一般的に視
野角が狭く、斜め方向から眺めたときにコントラストが
低下し、階調反転として観察されるという問題を持って
いる。特に、近年、液晶表示装置の大型化が進み、同一
の観察点から表示面の上下左右端を眺めた場合でさえ表
示に差が見られ、視野角の拡大が求められている。視野
角を拡大するために特開平5ー210099号公報に示
された方法では、上下基板の液晶分子のプレティルト角
を微小領域で変化させるために、配向膜を2重に転写
し、パターニングする必要があり、配向膜形成工程が非
常に複雑になるという問題があった。
一に形成された従来の液晶表示装置では、液晶が一定方
向に均一に配向する。液晶分子は、プレティルト角を有
しているため立ち上がり方向が統一されるため、画面を
見る方向によりコントラストが異なり、視角特性が不均
一になる。このため、従来の液晶表示装置は一般的に視
野角が狭く、斜め方向から眺めたときにコントラストが
低下し、階調反転として観察されるという問題を持って
いる。特に、近年、液晶表示装置の大型化が進み、同一
の観察点から表示面の上下左右端を眺めた場合でさえ表
示に差が見られ、視野角の拡大が求められている。視野
角を拡大するために特開平5ー210099号公報に示
された方法では、上下基板の液晶分子のプレティルト角
を微小領域で変化させるために、配向膜を2重に転写
し、パターニングする必要があり、配向膜形成工程が非
常に複雑になるという問題があった。
【0005】この発明は、上記のような問題点を解消す
るためになされたもので、液晶表示装置の広視野角化を
図り、視角特性の良好な液晶表示装置とその製造方法を
提供するものである。
るためになされたもので、液晶表示装置の広視野角化を
図り、視角特性の良好な液晶表示装置とその製造方法を
提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係わる液晶表
示装置は、絶縁性基板上に画素電極および対向電極が各
別に設けられた一対の電極基板と、電極基板のいずれか
一方の表面に固定されたスペーサと、スペーサが固定さ
れた電極基板および他方の電極基板表面に塗布形成され
た配向膜と、電極基板間に配向膜を介して配置された液
晶を備え、配向膜は、その下部に固定されたスペーサに
より段差が形成され、この段差近傍に配置される液晶
が、複数の配向状態を示すようにしたものである。ま
た、スペーサは、表面層が内部層よりも10度以上融点
の低い材料よりなる2重構造とするものである。
示装置は、絶縁性基板上に画素電極および対向電極が各
別に設けられた一対の電極基板と、電極基板のいずれか
一方の表面に固定されたスペーサと、スペーサが固定さ
れた電極基板および他方の電極基板表面に塗布形成され
た配向膜と、電極基板間に配向膜を介して配置された液
晶を備え、配向膜は、その下部に固定されたスペーサに
より段差が形成され、この段差近傍に配置される液晶
が、複数の配向状態を示すようにしたものである。ま
た、スペーサは、表面層が内部層よりも10度以上融点
の低い材料よりなる2重構造とするものである。
【0007】また、絶縁性基板上に画素電極および対向
電極が各別に設けられた一対の電極基板のいずれか一方
にスペーサを散布後、加熱によりスペーサの一部表面を
融解し基板表面に接着させる工程と、スペーサが固定さ
れた電極基板および他方の電極基板表面に配向膜を形成
する工程と、配向膜が形成された一対の電極基板にラビ
ング処理を施す工程とを含んで製造するようにしたもの
である。さらに、スペーサは、表面層が内部層よりも1
0度以上融点の低い材料よりなる2重構造であり、散布
後の加熱温度は表面層の融点よりも高く、内部層の融点
よりも低い温度に設定するものである。
電極が各別に設けられた一対の電極基板のいずれか一方
にスペーサを散布後、加熱によりスペーサの一部表面を
融解し基板表面に接着させる工程と、スペーサが固定さ
れた電極基板および他方の電極基板表面に配向膜を形成
する工程と、配向膜が形成された一対の電極基板にラビ
ング処理を施す工程とを含んで製造するようにしたもの
である。さらに、スペーサは、表面層が内部層よりも1
0度以上融点の低い材料よりなる2重構造であり、散布
後の加熱温度は表面層の融点よりも高く、内部層の融点
よりも低い温度に設定するものである。
【0008】
実施の形態1.図1は本発明の実施の形態1である液晶
表示装置の液晶の配向状態を示す部分拡大断面図であ
る。図において、1a、1bはガラス基板、2は液晶、
3はスペーサ、4はガラス基板1a、1bそれぞれに塗
布形成された配向膜、5は画素電極、6は対向電極をそ
れぞれ示す。
表示装置の液晶の配向状態を示す部分拡大断面図であ
る。図において、1a、1bはガラス基板、2は液晶、
3はスペーサ、4はガラス基板1a、1bそれぞれに塗
布形成された配向膜、5は画素電極、6は対向電極をそ
れぞれ示す。
【0009】本実施の形態による液晶表示装置の製造工
程について説明する。まず、表面に画素電極が形成され
たガラス基板1aに、融点190度、直径5μmのスペ
ーサ3を散布し、200度で3分間加熱する。スペーサ
3は、2枚のガラス基板1a、1bの間隔を一定に保つ
働きを持つ。本実施の形態では、融点が190度のスペ
ーサ3を用いているので、200度で加熱することによ
りスペーサ3の表面が一部融解し、接着剤として作用
し、スペーサ3がガラス基板1aに固定される。次に、
ガラス基板1aを室温に冷却した後、ガラス基板1a、
1bの両方にスピンコート法により、液晶2を配向させ
るための配向膜4を塗布し、180度で10分焼成を行
い、配向膜4を硬化させる。その後、ラビング処理を行
い、2枚のガラス基板1a、1bを張り合わせ、ラビン
グ方向によって決まるツイスト方向を有する液晶2を注
入し、所望のパネルを作製する。
程について説明する。まず、表面に画素電極が形成され
たガラス基板1aに、融点190度、直径5μmのスペ
ーサ3を散布し、200度で3分間加熱する。スペーサ
3は、2枚のガラス基板1a、1bの間隔を一定に保つ
働きを持つ。本実施の形態では、融点が190度のスペ
ーサ3を用いているので、200度で加熱することによ
りスペーサ3の表面が一部融解し、接着剤として作用
し、スペーサ3がガラス基板1aに固定される。次に、
ガラス基板1aを室温に冷却した後、ガラス基板1a、
1bの両方にスピンコート法により、液晶2を配向させ
るための配向膜4を塗布し、180度で10分焼成を行
い、配向膜4を硬化させる。その後、ラビング処理を行
い、2枚のガラス基板1a、1bを張り合わせ、ラビン
グ方向によって決まるツイスト方向を有する液晶2を注
入し、所望のパネルを作製する。
【0010】このようにして作製された液晶表示装置に
おいては、ラビング処理の際に、ガラス基板1a側の配
向膜4の下部にスペーサ3が配置されているため、スペ
ーサ3による段差の影響によりラビング条件が異なる領
域ができ、複数のラビング状態が生じる。その結果、1
つの画素の中に、複数の異なる配向状態の領域が形成さ
れる。例えば、図1に示す領域Aが正配向領域であると
仮定すると、領域Bは逆配向領域となり、表示画素領域
内で、正配向領域と逆配向領域が混在するようになる。
この時、スペーサ3の大きさは直径5μmと大変小さい
ので、スペーサ3によって形成される配向状態の異なる
領域も画素の大きさに対して十分に小さく、1つの画素
内に複数のプレティルト角を有する領域が複数個存在す
るようになる。
おいては、ラビング処理の際に、ガラス基板1a側の配
向膜4の下部にスペーサ3が配置されているため、スペ
ーサ3による段差の影響によりラビング条件が異なる領
域ができ、複数のラビング状態が生じる。その結果、1
つの画素の中に、複数の異なる配向状態の領域が形成さ
れる。例えば、図1に示す領域Aが正配向領域であると
仮定すると、領域Bは逆配向領域となり、表示画素領域
内で、正配向領域と逆配向領域が混在するようになる。
この時、スペーサ3の大きさは直径5μmと大変小さい
ので、スペーサ3によって形成される配向状態の異なる
領域も画素の大きさに対して十分に小さく、1つの画素
内に複数のプレティルト角を有する領域が複数個存在す
るようになる。
【0011】以上のように、本実施の形態によれば、ス
ペーサ3散布後のガラス基板1aに配向膜4を形成後、
ラビング処理を行ったので、スペーサ3の段差の影響に
より、配向膜4は微小領域で複数のラビング状態を有す
る。このため、表示画素領域内の微小領域で配向する液
晶のプレティルト角を変化させることができるため、広
視野角化が達成され、視角特性の良好な液晶表示装置が
得られる。
ペーサ3散布後のガラス基板1aに配向膜4を形成後、
ラビング処理を行ったので、スペーサ3の段差の影響に
より、配向膜4は微小領域で複数のラビング状態を有す
る。このため、表示画素領域内の微小領域で配向する液
晶のプレティルト角を変化させることができるため、広
視野角化が達成され、視角特性の良好な液晶表示装置が
得られる。
【0012】実施の形態2.実施の形態1では、スペー
サ3として融点190度、直径5μmのものを用いた
が、加熱によりスペーサ3の表面の一部を融解し、ガラ
ス基板1aに接着させる工程においては、加熱時間によ
りスペーサ3の大きさを制御する必要がある。本実施の
形態では、より簡単、正確にスペーサ3の大きさを制御
し、且つ確実にガラス基板1aに固定するため、表面に
融点の低い樹脂をコーティングしたスペーサ33を用い
るものである。図2は、本実施の形態で用いられるスペ
ーサを示す断面図、図3は図2に示すスペーサが画素電
極付きガラス基板表面に接着している状態を示す断面図
である。図において33は2種類の樹脂3a、3bより
なるスペーサで、3aは、融点180度、直径約5μ
m、3bは融点100度、厚さ約0. 5μmである。な
お、本実施の形態による液晶表示装置は、実施の形態1
に示す液晶表示装置(図1)と同様の構成である。な
お、ここではスペーサが画素電極上に接着している状態
を示しているが、必ずしも画素電極上にある必要がない
のは明白である。
サ3として融点190度、直径5μmのものを用いた
が、加熱によりスペーサ3の表面の一部を融解し、ガラ
ス基板1aに接着させる工程においては、加熱時間によ
りスペーサ3の大きさを制御する必要がある。本実施の
形態では、より簡単、正確にスペーサ3の大きさを制御
し、且つ確実にガラス基板1aに固定するため、表面に
融点の低い樹脂をコーティングしたスペーサ33を用い
るものである。図2は、本実施の形態で用いられるスペ
ーサを示す断面図、図3は図2に示すスペーサが画素電
極付きガラス基板表面に接着している状態を示す断面図
である。図において33は2種類の樹脂3a、3bより
なるスペーサで、3aは、融点180度、直径約5μ
m、3bは融点100度、厚さ約0. 5μmである。な
お、本実施の形態による液晶表示装置は、実施の形態1
に示す液晶表示装置(図1)と同様の構成である。な
お、ここではスペーサが画素電極上に接着している状態
を示しているが、必ずしも画素電極上にある必要がない
のは明白である。
【0013】本実施の形態による液晶表示装置の製造工
程について説明する。まず、表面に画素電極が形成され
たガラス基板に、融点180度の樹脂3aの周りを融点
100度の樹脂3bでコーティングした、直径5. 5μ
mのスペーサ33を散布し、120度で3分間加熱す
る。スペーサ33は、2枚のガラス基板の間隔を一定に
保つ働きを持つ。本実施の形態では、融点が100度の
樹脂3bでコーティングされたスペーサ33を用いてい
るので、120度で加熱することにより樹脂3bが融解
し、接着剤として作用し、図3に示すような状態でスペ
ーサ33がガラス基板に確実に固定される。次に、基板
を室温に冷却後、スピンコート法により、液晶を配向さ
せるための配向膜を塗布し、180度で10分焼成を行
い、配向膜を硬化させる。その後、ラビング処理を行
い、2枚のガラス基板を張り合わせ、ラビング方向によ
って決まるツイスト方向を有する液晶を注入し、所望の
パネルを作製する。
程について説明する。まず、表面に画素電極が形成され
たガラス基板に、融点180度の樹脂3aの周りを融点
100度の樹脂3bでコーティングした、直径5. 5μ
mのスペーサ33を散布し、120度で3分間加熱す
る。スペーサ33は、2枚のガラス基板の間隔を一定に
保つ働きを持つ。本実施の形態では、融点が100度の
樹脂3bでコーティングされたスペーサ33を用いてい
るので、120度で加熱することにより樹脂3bが融解
し、接着剤として作用し、図3に示すような状態でスペ
ーサ33がガラス基板に確実に固定される。次に、基板
を室温に冷却後、スピンコート法により、液晶を配向さ
せるための配向膜を塗布し、180度で10分焼成を行
い、配向膜を硬化させる。その後、ラビング処理を行
い、2枚のガラス基板を張り合わせ、ラビング方向によ
って決まるツイスト方向を有する液晶を注入し、所望の
パネルを作製する。
【0014】このようにして作製された液晶表示装置に
おいては、ラビング処理の際に、配向膜の下部にスペー
サ33が配置されているため、スペーサ33による段差
の影響によりラビング条件が異なる領域ができ、複数の
ラビング状態が生じる。その結果、1つの画素の中に、
複数の異なる配向状態の領域が形成され、実施の形態1
と同様の効果が得られる。さらに、スペーサ33の表面
層の樹脂3bの融点が、内部層の樹脂3aの融点よりも
低いため、表面層の樹脂3bの融点より高く且つ内部層
の樹脂3aの融点よりも低い温度で加熱後冷却すること
により、スペーサ33の必要な大きさを確保しつつ、確
実に基板表面に接着させ、配向膜塗布、ラビング工程に
おいてもスペーサ33の剥がれを防ぐことができる。な
お、本実施の形態では、内部層の樹脂3aと表面層の樹
脂3bの融点の差を80度としたが、概ね10度以上の
差があればよい。
おいては、ラビング処理の際に、配向膜の下部にスペー
サ33が配置されているため、スペーサ33による段差
の影響によりラビング条件が異なる領域ができ、複数の
ラビング状態が生じる。その結果、1つの画素の中に、
複数の異なる配向状態の領域が形成され、実施の形態1
と同様の効果が得られる。さらに、スペーサ33の表面
層の樹脂3bの融点が、内部層の樹脂3aの融点よりも
低いため、表面層の樹脂3bの融点より高く且つ内部層
の樹脂3aの融点よりも低い温度で加熱後冷却すること
により、スペーサ33の必要な大きさを確保しつつ、確
実に基板表面に接着させ、配向膜塗布、ラビング工程に
おいてもスペーサ33の剥がれを防ぐことができる。な
お、本実施の形態では、内部層の樹脂3aと表面層の樹
脂3bの融点の差を80度としたが、概ね10度以上の
差があればよい。
【0015】なお、上記実施の形態1および2におい
て、配向膜4の塗布をスピンコート法により行ったが、
転写機による転写または印刷法等でも良く、同様の効果
が得られる。
て、配向膜4の塗布をスピンコート法により行ったが、
転写機による転写または印刷法等でも良く、同様の効果
が得られる。
【0016】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、スペ
ーサが固定された電極基板表面に配向膜を塗布形成する
ことにより、配向膜に段差が形成され、この段差近傍に
配置される液晶が微小領域で複数の配向状態を示すよう
にしたので、広視野角化が図られ、視角特性の良好な液
晶表示装置が得られる効果がある。
ーサが固定された電極基板表面に配向膜を塗布形成する
ことにより、配向膜に段差が形成され、この段差近傍に
配置される液晶が微小領域で複数の配向状態を示すよう
にしたので、広視野角化が図られ、視角特性の良好な液
晶表示装置が得られる効果がある。
【0017】また、この発明の液晶表示装置の製造方法
によれば、スペーサを散布後、加熱によりスペーサを基
板表面に接着させた後、配向膜を形成し、ラビング処理
を行うという簡単な工程により広視野角化が図られ、視
角特性の良好な液晶表示装置を得ることができる。
によれば、スペーサを散布後、加熱によりスペーサを基
板表面に接着させた後、配向膜を形成し、ラビング処理
を行うという簡単な工程により広視野角化が図られ、視
角特性の良好な液晶表示装置を得ることができる。
【図1】 この発明の実施の形態1である液晶表示装置
の液晶の配向状態を示す部分拡大断面図である。
の液晶の配向状態を示す部分拡大断面図である。
【図2】 この発明の実施の形態2で用いられるスペー
サの断面図である。
サの断面図である。
【図3】 この発明の実施の形態2で用いられるスペー
サが基板表面に接着している状態を示す断面図である。
サが基板表面に接着している状態を示す断面図である。
1a、1b ガラス基板、2 液晶、3、33 スペー
サ、4 配向膜。
サ、4 配向膜。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 豊島 明樹 熊本県菊池郡西合志町御代志997番地 株 式会社アドバンスト・ディスプレイ内 (72)発明者 大谷 新樹 熊本県菊池郡西合志町御代志997番地 株 式会社アドバンスト・ディスプレイ内 (72)発明者 三宅 史郎 熊本県菊池郡西合志町御代志997番地 株 式会社アドバンスト・ディスプレイ内
Claims (4)
- 【請求項1】 絶縁性基板上に画素電極および対向電極
が各別に設けられた一対の電極基板、 上記電極基板のいずれか一方の表面に固定されたスペー
サ、 上記スペーサが固定された電極基板および他方の電極基
板表面に塗布形成された配向膜、 上記電極基板間に上記配向膜を介して配置された液晶を
備え、上記配向膜は、その下部に固定された上記スペー
サにより段差が形成され、この段差近傍に配置される上
記液晶が、複数の配向状態を示すようにしたことを特徴
とする液晶表示装置。 - 【請求項2】 スペーサは、表面層が内部層よりも10
度以上融点の低い材料よりなる2重構造であることを特
徴とする請求項1記載の液晶表示装置。 - 【請求項3】 絶縁性基板上に画素電極および対向電極
が各別に設けられた一対の電極基板のいずれか一方にス
ペーサを散布後、加熱により上記スペーサの一部表面を
融解し上記基板表面に接着させる工程、スペーサが固定
された電極基板および他方の電極基板表面に配向膜を形
成する工程、配向膜が形成された一対の電極基板にラビ
ング処理を施す工程を含むことを特徴とする液晶表示装
置の製造方法。 - 【請求項4】 スペーサは、表面層が内部層よりも10
度以上融点の低い材料よりなる2重構造であり、散布後
の加熱温度は上記表面層の融点よりも高く、上記内部層
の融点よりも低い温度に設定することを特徴とする請求
項3記載の液晶表示装置の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19377396A JPH1039317A (ja) | 1996-07-23 | 1996-07-23 | 液晶表示装置およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19377396A JPH1039317A (ja) | 1996-07-23 | 1996-07-23 | 液晶表示装置およびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1039317A true JPH1039317A (ja) | 1998-02-13 |
Family
ID=16313574
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19377396A Pending JPH1039317A (ja) | 1996-07-23 | 1996-07-23 | 液晶表示装置およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1039317A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100322660B1 (ko) * | 1998-06-30 | 2002-02-07 | 마찌다 가쯔히꼬 | 액정표시장치 및 그 제조방법 |
JP2012177802A (ja) * | 2011-02-25 | 2012-09-13 | Fujitsu Frontech Ltd | 電子ペーパー表示パネルの支持構造及びその製造方法 |
-
1996
- 1996-07-23 JP JP19377396A patent/JPH1039317A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100322660B1 (ko) * | 1998-06-30 | 2002-02-07 | 마찌다 가쯔히꼬 | 액정표시장치 및 그 제조방법 |
JP2012177802A (ja) * | 2011-02-25 | 2012-09-13 | Fujitsu Frontech Ltd | 電子ペーパー表示パネルの支持構造及びその製造方法 |
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