Nothing Special   »   [go: up one dir, main page]

JPH1028362A - 磁石発電機用固定子 - Google Patents

磁石発電機用固定子

Info

Publication number
JPH1028362A
JPH1028362A JP17952896A JP17952896A JPH1028362A JP H1028362 A JPH1028362 A JP H1028362A JP 17952896 A JP17952896 A JP 17952896A JP 17952896 A JP17952896 A JP 17952896A JP H1028362 A JPH1028362 A JP H1028362A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
base plate
armature core
salient pole
bobbin
stator
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP17952896A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsuo Kobayashi
達男 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mahle Electric Drive Systems Co Ltd
Original Assignee
Kokusan Denki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kokusan Denki Co Ltd filed Critical Kokusan Denki Co Ltd
Priority to JP17952896A priority Critical patent/JPH1028362A/ja
Publication of JPH1028362A publication Critical patent/JPH1028362A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Insulation, Fastening Of Motor, Generator Windings (AREA)
  • Permanent Magnet Type Synchronous Machine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】構造が簡単で、小形化を図ることができる磁石
発電機用固定子を提供する。 【解決手段】環状の継鉄部2から放射方向に多数の突極
部301〜308を突出させた電機子鉄心1を用い、電
機子鉄心1の突極部301〜308にそれぞれ一体成形
したボビン401〜408に電機子コイル701〜70
8を巻回する。電機子鉄心の軸線方向の一端側に配置さ
れるベースプレート5をボビン401〜408と一体に
成形してボビンベースプレート成形体6を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁石発電機に用い
る固定子に関し、特に、電機子鉄心に対して固定された
ベースプレートを備えて、該ベースプレートが所定の固
定子取付け部に固定される磁石発電機用固定子に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】内燃機関等の原動機により駆動されて電
力を発生する磁石発電機の固定子として、環状の継鉄部
から放射方向に突出した多数の(2以上の)突極部を有
する電機子鉄心と、該電機子鉄心の突極部にボビンを介
して巻回された電機子コイルと、電機子鉄心の軸線方向
の一端側に配置されて該電機子鉄心に固定されたベース
プレートとを備えたものがある。この種の固定子は、ベ
ースプレートを原動機のケースやカバー等に設けられた
固定子取付け部に固定することにより、原動機に対して
固定される。
【0003】従来のこの種の磁石発電機用固定子の一例
を、図5及び図6に示した。これらの図において、1
は、環状の継鉄部2から多数(図示の例では8個)の突
極部301〜308を放射状に突出させた構造を有する
電機子鉄心で、この電機子鉄心の突極部301〜308
には、該鉄心と一体をなすように成形された樹脂製のボ
ビン401ないし408が取り付けられている。ボビン
401ないし408は、電機子鉄心1の継鉄部2の内周
面及び軸線方向の両端面と、突極部301〜308のそ
れぞれの先端に形成された磁極部の外周面とを覆うこと
がないように形成され、これらのボビン401〜408
にそれぞれ電機子コイル701〜708が巻回されてい
る。
【0004】固定子を所定の取付け部に固定するため、
電機子鉄心1の軸線方向の一端側にベースプレート5が
取り付けられている。ベースプレート5は、円筒状のボ
ス部5Aと、該ボス部の軸線方向の一端側に設けられた
フランジ部5Bとを有し、ボス部5Aの軸線方向の他端
の内周部には、周方向に連続する環状の突出部からなる
インロー部5aが設けられている。またベースプレート
のフランジ5Bには、円弧状の長孔からなる取付け孔5
bが形成されている。
【0005】電機子鉄心1はその継鉄部2の内周部をベ
ースプレートのインロー部5aに嵌合させた状態で配置
され、継鉄部2に設けた3個の貫通孔2aをそれぞれ貫
通してベースプレートのボス部5Aのネジ孔にねじ込ま
れたネジ8により、電機子鉄心1とベースプレート5と
が締結されている。
【0006】磁石発電機においては、電機子鉄心の少な
くとも1つの特定の突極部に巻回する特定のコイルを、
他の突極部に巻回するコイルよりも線径が小さい導体を
用いて巻回する場合がある。例えば、内燃機関に取り付
ける磁石発電機において、コンデンサ放電式の点火装置
を駆動するためのエキサイタコイルを設ける場合、該エ
キサイタコイルは他のコイルよりも高い電圧を誘起する
ことが必要とされるため、他のコイルよりも線径が小さ
い導体を用いて他のコイルよりも多くの巻数を有するよ
うに巻回される。このように、特定のコイルを他のコイ
ルよりも線径が小さい導体を用いて巻回する場合には、
該特定のコイルの巻回と他のコイルの巻回とを同じ工程
で行うことができないため、該特定のコイルを巻回する
突極部と他のコイルを巻回する突極部とがともに継鉄部
に一体化されていると、コイルの巻回作業が非常に面倒
になる。
【0007】そこで、このような場合には、特定の突極
部の磁極部と反対側の端部を鳩尾状の端部とするととも
に、継鉄部に該鳩尾状の端部を嵌合させるための蟻溝を
設けて、該鳩尾状の端部と蟻溝とを嵌合させることによ
り、該特定の突極部を継鉄部に着脱可能に取り付けるよ
うにしている。このように、特定の突極部を蟻結合によ
り継鉄部に着脱可能に取り付けるようにしておくと、特
定の突極部を継鉄部から取り外した状態で、該特定の突
極部にコイルを巻回する作業を容易に行うことができる
ため、固定子の製造を能率良く行うことができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の磁石発電機用固
定子では、ベースプレートと電機子鉄心とを相互に同心
的に位置決めするために、ベースプレートのボス部にイ
ンロー部5aを精度良く設ける必要があったため、ベー
スプレートの加工が面倒になり、コストが高くなるのを
避けられなかった。
【0009】また従来の磁石発電機用固定子では、電機
子鉄心とベースプレートとをネジにより締結する必要が
あったため、固定子の組立に手間がかかるという問題も
あった。
【0010】更に従来の固定子では、電機子鉄心の継鉄
部2に、ネジ8を貫通させるための孔を設ける必要があ
ったため、継鉄部2の径方向寸法を大きくする必要があ
り、電機子鉄心の外径寸法が大きくなるという問題があ
った。
【0011】本発明の目的は、ベースプレートにインロ
ー部を設ける必要がなく、組立の際に電機子鉄心にベー
スプレートをネジ止めする工程を行う必要がないように
した磁石発電機用固定子を提供することにある。
【0012】本発明の他の目的は、電機子鉄心の継鉄部
の径方向寸法を従来よりも小さくして、電機子鉄心の外
径寸法の縮小を図ることができるようにした磁石発電機
用固定子を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、環状の継鉄部
と該継鉄部から放射方向に突出した複数の突極部とを有
する電機子鉄心と、該電機子鉄心の突極部と一体をなす
ように成形された樹脂製のボビンと、該ボビンに巻回さ
れた電機子コイルと、電機子鉄心の軸線方向の一端側に
配置されて該電機子鉄心に対して固定されたベースプレ
ートとを備えて、ベースプレートが磁石発電機の固定子
取付け部に固定される磁石発電機用固定子に係わるもの
である。
【0014】本発明においては、ベースプレートを樹脂
により形成し、該ベースプレートをボビンと一体に成形
してボビンベースプレート成形体を構成する。
【0015】電機子鉄心の少なくとも1つの突極部に鳩
尾状の端部を設けて、該鳩尾状の端部を継鉄部に設けら
れた蟻溝に嵌合させることにより、該少なくとも1つの
突極部を継鉄部に着脱可能に取り付ける構造にして、該
着脱可能な少なくとも1つの突極部に設けられたボビン
に、他の突極部に設けられたボビンに巻回されたコイル
よりも巻数が多いコイルを、他の突極部に設けられたボ
ビンに巻回されたコイルの導体よりも線径が小さい導体
を用いて巻回する場合には、着脱可能な突極部以外の他
の全ての突極部に設けられるボビンとベースプレートと
を樹脂により一体成形してボビンベースプレート成形体
を構成する。この場合、ボビンベースプレート成形体
は、電機子鉄心の蟻溝が設けられた部分を露呈させた状
態で設ける。
【0016】上記のように構成すると、電機子鉄心をベ
ースプレートに位置決めして固定するためにインロー部
やネジを必要としないので、固定子の組立作業が簡単に
なる。また上記のように構成すると、継鉄部にネジ挿通
用の貫通孔を設ける必要がないので、継鉄部の径方向寸
法を小さくして固定子の外径を小さくすることができ、
磁石発電機の小形化を図ることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】図1及び図2は本発明に係わる磁
石発電機用固定子の構成例を示したもので、図1は正面
図、図2は図1のY−Y線断面図である。これらの図に
おいて、1は所定の形状の鉄板を積層してなる電機子鉄
心で、該電機子鉄心は環状の継鉄部2から放射方向に突
出した多数(2個以上、図示の例では8個)の突極部3
01〜308を有し、各突極部の径方向の外側の端部に
はそれぞれ、図示しない磁石回転子の磁極に対向させら
れる磁極部301a〜308aが形成されている。
【0018】401〜408は突極部301〜308の
それぞれのコイル巻装部(コイルが巻回される部分)に
設けられたボビンであり、これらのボビン401〜40
8は、突極部301〜308の径方向の外側の端部に形
成された磁極部301a〜308aの少なくとも外周面
(磁石回転子の磁極に対向させられる面)を露呈させた
状態で、突極部301〜308とそれぞれ一体をなすよ
うに(突極部301〜308をそれぞれ鋳くるんだ状態
で)成形されている。
【0019】5は電機子鉄心を磁石発電機の固定子取付
け部に取り付けるために用いるベースプレートである。
このベースプレート5は、電機鉄心1と中心軸線を共有
した状態で該電機子鉄心の軸線方向の一端側から軸線方
向に突出するように設けられた円筒状のボス部501
と、該ボス部501の一端に形成された円板状のフラン
ジ部502とを有している。
【0020】本発明においては、ベースプレート5を樹
脂により形成するものとし、該ベースプレート5をボビ
ン401〜408と一体をなすように成形してボビンベ
ースプレート成形体6を構成する。電機子鉄心1は、こ
の成形体6内に所定の部分を埋め込んで、該成形体6と
一体化する。この場合、電機子鉄心1の磁極部301a
〜308aの少なくとも外周面は露呈させておく。ま
た、継鉄部2のベースプレート5と反対側の軸線方向端
面の大部分(図1に符号Aを付して示した部分)を露呈
させておくのが好ましい。このように、電機子鉄心1と
ボビンベースプレート成形体6とを一体化するには、ボ
ビンベースプレート成形体6の成形用金型内に電機子鉄
心1を位置決めした状態で、該金型内に樹脂を注入する
ようにすればよい。
【0021】上記のように、電機子鉄心1の継鉄部2の
ベースプレート5と反対側の軸線方向端面の大部分を露
呈させておくと、鉄心からの放熱を良好にすることがで
きる。
【0022】ボビンベースプレート成形体6を形成する
樹脂は、必要な絶縁耐力と機械的強度とを有しているも
のであればよいが、ベースプレート5が内燃機関のクラ
ンクケース等の、高温で、しかも振動が多い箇所に取り
付けられる場合には、成形体6を形成する樹脂として、
耐熱性及び振動減衰性に優れた高強度樹脂を用いるのが
好ましい。耐熱性及び振動減衰性に優れた高強度樹脂と
しては、例えばPPS(ポリフェニリンサルファイド)
樹脂を用いるのが適当である。
【0023】電機子鉄心の突極部301〜308にはそ
れぞれボビン401〜408を介して電機子コイル70
1〜708が巻回されている。これらの電機子コイル7
01〜708は、ランプの点灯やバッテリの充電のため
に用いる低圧電源用の発電コイルで、それぞれが同じ線
径を有する導体により巻回されている。電機子コイル7
01〜708は、適宜に(直列若しくは並列に、または
直並列に)結線されて、図示しないワイヤーハーネスを
通して負荷に接続される。
【0024】ボビンベースプレート成形体6のベースプ
レート5の部分に形成されたフランジ部502には、円
弧の中心が固定子の中心に一致する円弧状の長孔からな
る3個の取付け孔502aが120度の間隔で設けられ
ている。
【0025】図示の固定子は、ベースプレート5のボス
部501の内側に、原動機の回転軸を同心的に配置する
とともに、ベースプレートのフランジ部502を図示し
ない固定子取付け部に当接させた状態で配置され、各取
付け孔502aを貫通させた図示しないネジを、固定子
取付け部に設けたネジ孔にネジ込むことにより、該固定
子取付け部に固定される。
【0026】固定子取付け部は、磁石発電機を駆動する
原動機側に設けられるもので、ベースプレート5の外周
または内周に嵌合して固定子を回転軸と同心的に位置決
めする位置決め部(インロー部)と、ベースプレートの
取付け孔502aを貫通したネジをねじ込むためのネジ
孔とを有している。磁石発電機を駆動する原動機として
内燃機関を用いる場合には、該内燃機関のクランクケー
スやカバー等に上記固定子取付け部が設けられる。
【0027】電機子鉄心1の外側には、突極部301〜
308の磁極部と所定のギャップを介して対向する磁極
を有する図示しないフライホイール磁石回転子が配置さ
れ、該磁石回転子と上記の固定子とにより磁石発電機が
構成される。
【0028】固定子を取り付ける固定子取付け部が、内
燃機関のケースやカバーように、振動を発生する箇所に
設けられている場合には、電機子鉄心を通してコイルに
振動が伝達される。この振動の振幅が大きいとコイル導
体が断線する恐れがある。本発明においては、電機子鉄
心が樹脂からなるボビンベースプレート成形体を通して
固定子取付け部に固定されるため、固定子取付け部側で
発生した振動は、ボビンベースプレート成形体を構成す
る樹脂により吸収されて減衰させられる。したがって、
コイルに伝達される振動の振幅を小さくすることがで
き、コイル導体が振動により断線する恐れをなくすこと
ができる。
【0029】図3,図4は本発明に係わる磁石発電機用
固定子の他の構成例を示したもので、この例では、電機
子鉄心の環状の継鉄部2から放射方向に突出した多数
(図示の例では8個)の突極部301〜307及び30
8´のうち、1つの突極部308´が継鉄部2に着脱可
能に取り付けられている。
【0030】この例では、突極部308´の継鉄部2側
の端部308b´が鳩尾状に形成され、継鉄部2には、
突極部308´の鳩尾状端部308b´を嵌合させる蟻
溝2bが形成されている。突極部308´は、鳩尾状端
部308b´を蟻溝2bに圧入することにより継鉄部2
に取付けられている。突極部308´には、該突極部3
08´と一体をなすように成形されたボビン408´が
設けられている。
【0031】着脱可能な突極部308´を除く他の全て
の突極部301〜307にそれぞれ設けられたボビン4
01〜407とベースプレート5とが、図1に示した例
と同様に樹脂により一体成形されてボビンベースプレー
ト成形体6が構成されている。電機子鉄心1の突極部3
08´以外の部分は、蟻溝2bが設けられた部分と磁極
部301a〜307aの外周面と、継鉄部2の軸線方向
のベースプレートと反対側の軸線方向端面の大部分(図
3のA部)とを露呈させた状態で、ボビンベースプレー
ト成形体6内に埋め込まれて該成形体に一体化されてい
る。ボビンベースプレート成形体6内に埋め込まれた電
機子鉄心1の突極部301〜307には、それぞれ成形
体6に設けられたボビン401〜407を介して電機子
コイル701〜707が巻回されている。これらの電機
子コイル701〜707は、適宜に結線されて、点灯負
荷や、バッテリ充電回路などに接続されている。
【0032】着脱可能な突極部308´に設けられたボ
ビン408´には、他の突極部に巻回されたコイルより
も、線径が小さく、かつ巻数が多いコイル708´が巻
回されている。このコイル708´は例えばコンデンサ
放電式点火装置の点火エネルギ蓄積用コンデンサを充電
するために用いられるエキサイタコイルである。巻線作
業を容易にするため、コイル708´は、突極部308
´を継鉄部から取り外した状態で巻回され、コイル70
8´が巻回された後に、該突極部308´が継鉄部2に
取り付けられる。
【0033】図3及び図4に示した例では、着脱可能な
突極部は1つであるが、必要に応じて着脱可能な突極部
を複数個(例えば2個)設けて、該複数個の着脱可能な
突極部にそれぞれ他の突極部に巻回されるコイルよりも
線径が小さく巻数が多いコイルを巻回するようにするこ
ともできる。
【0034】例えばコンデンサ放電式点火装置のエキサ
イタコイルを着脱可能な2つの突極部に分けて巻回し、
該2つの突極部を継鉄部に取付けた後、該2つの突極部
にそれぞれ巻回されたコイルを直列に接続して1つのエ
キサイタコイルを構成することができる。またコンデン
サ放電式の点火回路に、巻数が少ない高速用のエキサイ
タコイル(内燃機関の高速時に高い電圧を誘起するコイ
ル)と、巻数が多い低速用のエキサイタコイル(機関の
低速時に高い電圧を誘起するコイル)との2つのコイル
を設ける場合には、2つの着脱可能な突極部にそれぞれ
高速用及び低速用のエキサイタコイルを巻回するように
することができる。
【0035】上記の例では、電機子鉄心の環状の継鉄部
2から放射方向に突出させて8個の突極部を設けている
が、本発明において、突極部は2以上あればよく、その
数は任意である。
【0036】また上記の例では全ての突極部にコイルが
巻回されているが、磁石発電機に必要とされる出力の大
きさによっては、一部の突極部に設けられたボビンをコ
イルが巻回されない空きボビンとしてもよい。
【0037】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、環状の
継鉄部から放射方向に突出した複数の突極部を有する電
機子鉄心の各突極部に設けられたボビンと、電機子鉄心
に対して固定されたベースプレートとを樹脂により一体
成形してボビンベースプレート成形体を構成したので、
電機子鉄心の継鉄部にネジを貫通させるための孔を設け
る必要がない。そのため、継鉄部の径方向寸法を小さく
して固定子の外径を小さくすることができ、磁石発電機
の小形化を図ることができる。
【0038】また本発明によれば、電機子鉄心とベース
プレートとの間にインロー部(位置決め部)を設けた
り、該電機子鉄心とベースプレートとをネジにより締結
したりする必要がないので、固定子の構造を簡単にする
ことができ、固定子の組立作業を簡単にすることができ
る。
【0039】更に、本発明においては、電機子鉄心が樹
脂からなるボビンベースプレート成形体を介して所定の
取付け部に取付けられるため、固定子を振動の多い取付
け部に取り付けた場合に、該成形体を形成する樹脂によ
り高周波の微小振動を吸収することができ、電機子コイ
ルを構成する導体が振動により断線する恐れをなくすこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる磁石発電機用固定子の一構成例
を示した正面図である。
【図2】図1のY−Y線断面図である。
【図3】本発明に係わる磁石発電機用固定子の他の構成
例を示した正面図である。
【図4】図3のY−Y線断面図である。
【図5】従来例を示した正面図である。
【図6】図5のY−Y線断面図である。
【符号の説明】
1 電機子鉄心 2 継鉄部 2a 取付け孔 2b 蟻溝 301〜308 突極部 308´ 着脱可能な突極部 308´b 鳩尾状端部 401〜408 ボビン 408´ ボビン 5 ベースプレート 6 ボビンベースプレート成形体 701〜708 電機子コイル 708´ 電機子コイル

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 環状の継鉄部と該継鉄部から放射方向に
    突出した複数の突極部とを有する電機子鉄心と、前記電
    機子鉄心の突極部と一体をなすように成形された樹脂製
    のボビンと、前記ボビンに巻回された電機子コイルと、
    前記電機子鉄心の軸線方向の一端側に配置されて該電機
    子鉄心に対して固定されたベースプレートとを備え、該
    ベースプレートが磁石発電機の固定子取付け部に固定さ
    れる磁石発電機用固定子において、 前記ベースプレートは樹脂からなっていて、該ベースプ
    レートと前記ボビンとが一体をなすように成形されてボ
    ビンベースプレート成形体が構成されていることを特徴
    とする磁石発電機用固定子
  2. 【請求項2】 環状の継鉄部と該継鉄部から放射方向に
    突出した複数の突極部とを有する電機子鉄心と、前記電
    機子鉄心の突極部と一体をなすように成形された樹脂製
    のボビンと、前記ボビンに巻回された電機子コイルと、
    前記電機子鉄心の軸線方向の一端側に配置されて該電機
    子鉄心に対して固定されたベースプレートとを備え、 前記電機子鉄心の少なくとも1つの突極部は鳩尾状の端
    部を有して該鳩尾状の端部が前記継鉄部に設けられた蟻
    溝に嵌合されて該継鉄部に着脱可能に取り付けられ、 前記着脱可能な突極部に設けられたボビンには他の突極
    部に設けられたボビンに巻回されたコイルよりも巻数が
    多いコイルが、他の突極部に設けられたボビンに巻回さ
    れたコイルの導体よりも線径が小さい導体を用いて巻回
    され、 前記ベースプレートが磁石発電機の固定子取付け部に固
    定される磁石発電機用固定子において、 前記ベースプレートは樹脂からなっていて、該ベースプ
    レートが前記着脱可能な突極部以外の他の全ての突極部
    に設けられるボビンと一体をなすように成形されてボビ
    ンベースプレート成形体が構成され、 前記ボビンベースプレート成形体は、前記電機子鉄心の
    前記蟻溝が設けられた部分を露呈させた状態で設けられ
    ていることを特徴とする磁石発電機用固定子。
JP17952896A 1996-07-09 1996-07-09 磁石発電機用固定子 Pending JPH1028362A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17952896A JPH1028362A (ja) 1996-07-09 1996-07-09 磁石発電機用固定子

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17952896A JPH1028362A (ja) 1996-07-09 1996-07-09 磁石発電機用固定子

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1028362A true JPH1028362A (ja) 1998-01-27

Family

ID=16067341

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17952896A Pending JPH1028362A (ja) 1996-07-09 1996-07-09 磁石発電機用固定子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1028362A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6977453B2 (en) Electric rotating machine provided with a field control coil
US4873962A (en) High efficiency electrical alternator system
US8205321B2 (en) Method of assembling a magneto generator
JP2008131682A (ja) アキシャルエアギャップ型電動機
JP2008131683A (ja) アキシャルエアギャップ型電動機
JPH0670522A (ja) コアレス型回転電機及びその製造方法
JPH11511638A (ja) 永久磁石ロータ交流発電機
US5530305A (en) Marine engine alternator construction
US11296561B2 (en) Motor for ceiling fan
JP3104054B2 (ja) 直列結合式エンジン駆動溶接機
US3140413A (en) Inductor alternator
JPH1028362A (ja) 磁石発電機用固定子
JP3656279B2 (ja) 車両用コイル装置、および車両用交流発電機
JPH0622482A (ja) 車両用回転電機の回転子
JP3520740B2 (ja) 磁石発電機用電機子
JP2561135Y2 (ja) 磁石発電機用電機子
JPH0135592Y2 (ja)
JP2591840Y2 (ja) 回転電機
WO2024176765A1 (ja) 巻線界磁型回転電機
JP2001169495A (ja) 回転機のステータ
JP3494024B2 (ja) 内燃機関用フライホイールマグネト
JPS6213425Y2 (ja)
KR20000055501A (ko) 차량용 교류발전기의 회전자
JPH0628946Y2 (ja) 磁石発電機用電機子
JP2539873Y2 (ja) 内燃機関用磁石発電機

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20030304