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JPH10289854A - 露光装置 - Google Patents

露光装置

Info

Publication number
JPH10289854A
JPH10289854A JP9097228A JP9722897A JPH10289854A JP H10289854 A JPH10289854 A JP H10289854A JP 9097228 A JP9097228 A JP 9097228A JP 9722897 A JP9722897 A JP 9722897A JP H10289854 A JPH10289854 A JP H10289854A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lens
exposure apparatus
exposure
lens barrel
light
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9097228A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuyuki Suzuki
康之 鈴木
Kenji Ando
謙二 安藤
Minoru Otani
実 大谷
Riyuuji Hiroo
竜二 枇榔
Hidehiro Kanazawa
秀宏 金沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP9097228A priority Critical patent/JPH10289854A/ja
Publication of JPH10289854A publication Critical patent/JPH10289854A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/708Construction of apparatus, e.g. environment aspects, hygiene aspects or materials
    • G03F7/70858Environment aspects, e.g. pressure of beam-path gas, temperature

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  • Toxicology (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Environmental & Geological Engineering (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 長期間の使用によっても露光照度の低下しな
い、ウエハ上での照度ムラの変化の少ない、安定した露
光を行うことのできる露光装置の提供。 【解決手段】 光源から発した光をレンズを含む光路上
を通過させ、レチクルを通して、露光対象物上に露光す
る露光装置において、光路を取り囲み、露光光の散乱光
が入射する鏡筒等の少なくとも1部の内面に活性酸素生
成触媒をコーティングし、酸素雰囲気に保持して露光中
に活性酸素が生成される露光性能の劣化しない露光装
置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体装置の製造等
に用いられる露光装置に関し、特に縮小露光系を含むス
テッパ露光装置を用いた露光装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ステッパ露光装置は、レチクルないしマ
スク(以下、まとめてレチクルと呼ぶ)上のパターンを
1/10ないし1/5に縮小して半導体ウエハ上のフォ
トレジスト膜等の露光対象物上に結像させる。
【0003】半導体装置の高集積化、小型化に伴い、ス
テッパ露光装置の露光波長は水銀ランプのg線からi線
へと短波長化し、さらにはエキシマレーザのKrFレー
ザ光、ArFレーザ光へと短波長化を進めている。
【0004】これらの露光に用いられる紫外線は、フォ
トンエネルギが高く、照射されたホトレジスト等の感光
体に化学変化を生じさせ、レチクルパターンを露光対象
物上に形成させる。
【0005】図6に従来のステッパ露光装置を示す。図
6においては、照明系の鏡筒601内に、紫外線を発光
するランプ61と、ランプ61から発した光をレチクル
64上に照射するためのコンデンサレンズ62が配置さ
れている。ランプ61から発し、コンデンサレンズ62
で平行光束にされた光はレチクル64を照射する。
【0006】さらに、レチクル64の開口部を通過した
紫外光は、投影系鏡筒602内を通過し、縮小投影系レ
ンズ群65によって集束され、半導体ウエハ67上に塗
布されたホトレジスト膜を露光する。なお、半導体ウエ
ハ67は、ベース68上に固定されたXYステージ69
に載置されている。
【0007】この従来の露光装置を示す図6で省略され
ているシャッター、絞り等により、適当な照度で露光し
た後、XYステージ69を移動し、同様の手順で繰り返
し露光を行う。
【0008】ステッパの処理速度を高めるためには、照
明系、露光系全レンズ群を透過する光量を大きくするこ
とが必要で、また、フレアーや、露光対象物上の照度ム
ラは極力抑えなければならない。
【0009】通常、透過率を高め、フレアーを抑制する
ために、レンズ表面に露光波長に対する反射防止膜を形
成する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】g線、およびi線のス
テッパを長期間使用すると、図6における照明系レンズ
群62や投影系レンズ群65のレンズ表面にくもりや、
有機物が堆積する。一般的にこれらレンズ群の表面には
露光波長に対する反射防止膜等がコーティングされてお
り、くもりや、有機物が堆積することにより反射率が変
化するために、透過率が減少し、露光光の散乱も発生し
ていた。
【0011】くもりの堆積や、有機物付着が光学系を構
成するレンズ全面にわたってムラがあると、露光対象物
上の照度ムラとなってしまうこともあった。また、レン
ズ群表面に付着した堆積物が露光光を吸収する場合に
も、同様にレンズの透過率の減少や、レンズ面内の透過
率のムラが生じる。このような状態になると、ステッパ
の投影照度が減少し、照度ムラが発生し、フレアー等が
大きくなるなど、性能が全体として低下してしまう。
【0012】一方、露光波長がエキシマKrFレーザ(2
48nm)、ArFレーザ(193nm)と短波長になり、フォトン
エネルギー、エネルギー密度が大きくなると、クリーン
ルーム中や、レンズ鏡筒内で付着した有機物等が除去さ
れ、短期間においても露光面での照度が変化するなどの
問題があった。
【0013】以上の問題点を解決するために、特開平7
−201702号公報には非酸化性ガスであるN2等の
ガスで鏡筒内を充填する改善策が開示されている。ま
た、特開平7−273016号公報にはシールガラスで
レンズ等への付着を防止し、シールガラスを交換可能に
することにより、性能劣化を防止する改善策が開示され
ている。
【0014】しかしながら、レンズ鏡筒内にはレンズと
鏡筒の固定のための接着剤や、鏡筒内部表面に付着した
有機物等の汚染物質が存在し、これら汚染物質が紫外線
のエネルギーによって分解または反応して、分解生成物
または反応生成物がレンズ表面に付着する。また、紫外
線を照射しなくても有機物がレンズ表面に付着する。し
たがって、上記の対策では、有機物の付着による光学性
能の劣化を防止するには不十分である。
【0015】また、縮小露光系レンズ群65は交換が非
常に困難であるなど、従来の対策では対応できないこと
が問題となっている。
【0016】本発明の目的は、いずれの露光波長におい
ても長期間にわたり性能の劣化が少ない露光装置を提供
することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段および作用】上記の目的
は、以下に示す本発明によって達成される。すなわち本
発明は、光源からの光束をレンズを含む光学系を介して
通過させ、レチクルを通して露光対象物上に露光する露
光装置において、光路を取り囲み、露光光の散乱光が入
射する鏡筒等の少なくとも1部の内面に活性酸素生成触
媒をコーティングして、酸素雰囲気に保持することを特
徴とする露光装置を開示するものである。
【0018】また本発明は、光源からの光束をレンズを
含む光学系を介して通過させ、レチクルを通して、露光
対象物上に露光する露光装置において、前記光学系の少
なくとも一部を、外気と遮断し、金属化合物、有機化合
物に汚染されていない不活性ガスで充填可能な容器で覆
い、該容器内面に充填率の高いコーティングを施したこ
とを特徴とする露光装置を開示するものである。
【0019】さらに本発明は、光源からの光束をレンズ
を含む光学系を介して通過させ、レチクルを通して、露
光対象物上に露光する露光装置において、前記光学系の
少なくとも一部を、外気と遮断し、金属化合物、有機化
合物に汚染されていない不活性ガスで充填可能な容器で
覆い、該容器内面に有機ガス吸着率の高いトラップを設
置したことを特徴とする露光装置をも開示するものであ
る。
【0020】本発明の露光装置は、光源から発した光を
レンズを含む光路上を通過させ、マスクを通して、露光
対象物上に露光する露光装置において、光路上に存在す
るレンズ雰囲気を酸化によりレンズ表面に酸化物被膜を
形成するような不純物物質を取り除いた状態に維持する
とともに、活性酸素生成触媒となるコーティングをレン
ズ保持環境下で、露光光の一部が照射される位置に施
す。もしくは、レンズを覆う容器内面に、容器から放出
される有機系ガスを透過しない充填率の高いコーティン
グを施し、また、レンズ雰囲気内に浮遊する有機系ガス
を吸着するトラップを施す。
【0021】活性酸素生成触媒は紫外光照射により環境
中の酸素から活性な酸素原子、ラジカルを生成する。こ
の活性酸素はレンズ表面に付着した有機系薄膜を除去す
るので、光学性能の安定化が実現する。
【0022】また、レンズ保持環境下における有機系ガ
ス供給源である、レンズを覆う容器からの有機系ガス供
給を、遮断もしくは吸着分離することにより、有機系付
着物がレンズ表面に吸着もしくは合成するのが抑制さ
れ、光学性能が安定化する。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施態様について
説明する。
【0024】
【実施例】以下、本発明を実施例により詳細に説明する
が、本発明はこれらによってなんら限定されるものでは
ない。
【0025】[実施例1]性能の劣化したi線露光をレ
ンズをフーリエ変換赤外分光装置(以下、FTIRと表
示)によって分析し、各種のハイドロカーボン、カルボ
ン酸化合物、アクリルアミド等の有機化合物がレンズ表
面上に堆積していることを発見した。未使用の同一レン
ズ系を分析したところ、各種のハイドロカーボンが検出
された。
【0026】したがって、カルボン酸化合物、アクリル
アミド等は、雰囲気中の成分やレンズアセンブリからの
アウトガス成分が反応して形成されたと判断することが
できる。
【0027】通常大気中に放置されたサンプル上には各
種ハイドロカーボンが付着することが知られており、ハ
イドロカーボンについては大気中で付着したものと光化
学反応により形成されたものかの区別ができていない
が、通常のレンズ作成工程中や洗浄後にレンズ表面に付
着することは明らかになっている。
【0028】図1に本発明のi線露光装置の要部概略図
を示す。同図において、101は照明系レンズ封止チャ
ンバー、102は投影系レンズ封止チャンバー、103
は酸素ガスボンベ、104はガス純化装置、105はガ
ス排出孔、106は活性酸素生成触媒コーティングであ
る。
【0029】図1に基づいて本発明の詳細を説明する。
11は光源としての発光管であり、紫外線および遠紫外
線等を放射する高輝度の発光部を有している。11から
放射された紫外線は12のコンデンサーレンズおよび不
図示のi線フィルター、ミラー、オプティカルインテグ
レータ、ズームレンズ等の光学部品によって、レチクル
を均一に照明するよう調整されている。
【0030】レチクル14を通った紫外光は、鏡筒16
内に収められた縮小露光系レンズ群15を密封する封止
ボックス102内に入射し、さらに縮小露光レンズ群1
5をへて、ウエハー17上にレチクルパターンを転写す
る。
【0031】鏡筒16内には縮小露光レンズ群15と鏡
筒16を接着する接着剤や、レンズ固定治具等があるが
省略されている。
【0032】酸素ガスボンベ103、ガス純化器104
により、純化された酸素ガスを封止ボックス102内に
導入する。ここで用いる酸素ガスはクリーンルーム内に
混入する有機溶剤、有機金属系ガスの他、光化学反応に
よって固形物を生成するガスを封止ボックス102内よ
り除去し、デポジションが起こらない状態に保持してい
る。
【0033】封止ボックス102内にある鏡筒16に
は、この純化された酸素ガスが縮小露光系レンズ群15
に効率よく行きわたるように、貫通孔105があけられ
ている。この酸素ガスを封止ボックス102内にしばら
く流し、鏡筒内の不純物ガスを十分に置換する。その
後、酸素ガスを流しながら露光を行う。
【0034】露光中、露光光はレチクル14で回折さ
れ、一部が鏡筒内部にコーティングされた触媒106に
入射する。この触媒は紫外線のエネルギーで鏡筒内部の
一部の酸素を活性化する。
【0035】活性化された酸素は鏡筒内部のレンズ表面
に付着した有機不純物と反応して、蒸気圧の高いC
2、CO等を生成する。また、同時にH2Oも生成す
る。生成されたこれらのガスは鏡筒内を循環する酸素ガ
スとともに排気孔105から鏡筒外部へ排出される。
【0036】こうして、露光装置の光学性能を変化させ
るレンズ表面の有機系付着物を常に除去することがで
き、性能を長期間にわたって安定化することができる。
【0037】レンズ鏡筒とレンズを接着する接着剤、鏡
筒内面等の使用材料は活性酸素に対して耐性の高いもの
を用いるか、または活性酸素に触れないよう保護膜をコ
ーティングすることが望ましい。
【0038】本実施例ではi線露光装置を例示したが、
g線、エキシマKrF、ArF等の露光装置において
も、レンズ表面に付着する有機物のクリーニング効果に
よって、光学性能が安定化する。
【0039】本実施例では酸素ガスを用いたが、酸素ガ
スにN2、Ar等を混入してもよく、また、活性酸素生
成触媒により、活性酸素が生成されるガスであれば同様
の効果が得られる。
【0040】また、本実施例では縮小露光系レンズのみ
を清浄化する実施例を示したが、照明系レンズについて
も、ガス導入機構、循環孔、排出孔、触媒を設置すれば
全く同様の処理が可能であることは言うまでもない。
【0041】活性酸素触媒コーティングとしては、Ti
2、ZrO2、HfO2およびこれらの材料の混合膜が
好適に使用される。
【0042】なお、封止チャンバー101、102の露
光光照射部の大気側にも有機物が付着するが、この部分
には防着ガラス等を配設し、着脱容易にして交換する。
【0043】本発明による図1に示す露光装置を用いる
ことにより、レンズ表面に付着して反射率を変化させた
り、i線を吸収するような有機物を常に除去することが
可能になり、透過率、照度ムラが変化せず、長期間安定
して露光することが可能になる。また、レンズ群を分解
し清掃するなどの手間かかからず、装置を効率よく使用
することができる。
【0044】[実施例2]図2は本発明の第2の実施例
であるエキシマKrF露光装置を示す要部概略図であ
る。同図において、201は活性酸素生成触媒、202
は紫外線ランプ、203は窒素・酸素混合ガス、204
は純化器、205はエキシマレーザ、206はミラーで
ある。
【0045】本図に基づいて本発明の詳細を説明する。
205のレーザから放射されたレーザ光は206のミラ
ー、12のコンデンサーレンズおよび本概略図では省略
したオプティカルインテグレータ、ズームレンズ等の光
学部品によって、レチクル14を均一に照明するよう調
整されている。
【0046】レチクル14を通ったレーザ光は、鏡筒1
6内に収められた縮小露光系レンズ群15を密封する封
止ボックス102内に入射し、さらに縮小露光レンズ群
15をへて、ウエハー17上にレチクルパターンを転写
する。
【0047】鏡筒16内には縮小露光レンズ群15と鏡
筒16を接着する接着剤や、レンズ固定治具等があるが
省略されている。
【0048】露光を行う前に、純化器204で純化した
203の窒素・酸素混合ガスで封止ボックス102内を
十分にパージする。ここで使用する窒素・酸素混合ガス
203は、有機金属、NH4等のデポジションを起こす
不純物を除去したものを使用する。
【0049】窒素・酸素混合ガスでパージした後、20
2の紫外線ランプを点灯し、封止ボックス102内にコ
ーティングされた活性酸素生成触媒201に紫外線を照
射する。このとき、封止ボックス102は触媒に有効に
紫外線が照射されるよう、紫外線の透過率が高い材料、
たとえば石英等が好適に使用される。
【0050】封止ボックス内には触媒と紫外線によって
活性酸素が生成され、換気孔から縮小露光系レンズ群1
5へ導入される。ここで、レンズ表面に付着した有機物
を除去し、換気孔から排出される。
【0051】本実施例では、露光していないときにも、
活性酸素を生成して、レンズ表面に付着する有機物を除
去することができ、露光していないときに付着した有機
物により、光学性能が変化するのを防止することができ
る。また、縮小露光系レンズ群を分解することなくレン
ズ表面の洗浄が行える。
【0052】本実施例では窒素・酸素混合ガスを使用し
ているが、酸素ガス、および酸素とAr、Ne等の不活
性ガスの混合ガスでもよいし、また、金属不純物、有機
不純物等を除去した空気でもよいが、いずれにしても安
価で、高純度のガスが入手でき、屈折率が大気と同程度
のものであることが望ましい。
【0053】[実施例3]図3は本発明の第3の実施例
であるi線露光装置を示す要部概略図である。図におい
て、301、302はSi34コーティングである。
【0054】11は光源としての発光管であり、紫外線
および遠紫外線等を放射する高輝度の発光部を有してい
る。11から放射された紫外線は12のコンデンサーレ
ンズおよび本概略図では省略したi線フィルター、ミラ
ー、オプティカルインテグレータ、ズームレンズ等の光
学部品によって、レチクルを均一に照明するよう調整さ
れている。
【0055】レチクル14を通った紫外光は、鏡筒16
内に収められた縮小露光系レンズ群15を密封する封止
ボックス102内に入射し、さらに縮小露光レンズ群1
5をへて、ウエハー17上にレチクルパターンを転写す
る。
【0056】鏡筒16内には縮小露光レンズ群15と鏡
筒16を接着する接着剤や、レンズ固定治具等があるが
省略されている。
【0057】酸素ガスボンベ103、ガス純化器104
により、純化された酸素ガスを封止ボックス102内に
導入する。ここで用いる酸素ガスはクリーンルーム内に
混入する有機溶剤、有機金属系ガスの他、光化学反応に
よって固形物を生成するガスを封止ボックス102内よ
り除去し、デポジションが起こらない状態に保持してい
る。
【0058】封止ボックス102内にある鏡筒16に
は、この純化された酸素ガスが縮小露光系レンズ群15
に効率よく行きわたるように、貫通孔105があけられ
ている。この酸素ガスを封止ボックス102内にしばら
く流し、鏡筒内の不純物ガスを十分に置換する。その
後、酸素ガスを流しながら露光を行う。
【0059】封止ボックス102、鏡筒16の内面には
301、302のSi34高密度コーティングを施して
いる。Si3N4コーティングは緻密性が高く鏡筒材料と
して使っているAlや、封止ボックス材料からのガス放
出を防止する。また、このコーティングは表面平坦性も
よく、表面に吸着する有機物も少なくすることができ
る。
【0060】露光装置組立て後、封止ボックス、鏡筒内
にオゾン等の酸化性ガスを流し、コーティング表面に付
着している有機物を除去すれば、さらによい。
【0061】以上のような構成にして露光を行うと、レ
ンズ上の有機物付着を少なくすることができ、露光装置
の光学性能を安定化することができる。
【0062】[実施例4]図4は本発明の第4の実施例
であるi線露光装置を示す要部概略図である。同図にお
いて、401、402は有機系ガスのトラップである。
【0063】11は光源としての発光管であり、紫外線
および遠紫外線等を放射する高輝度の発光部を有してい
る。11から放射された紫外線は12のコンデンサーレ
ンズおよび本概略図では省略したi線フィルター、ミラ
ー、オプティカルインテグレータ、ズームレンズ等の光
学部品によって、レチクルを均一に照明するよう調整さ
れている。
【0064】レチクル14を通った紫外光は、鏡筒16
内に収められた縮小露光系レンズ群15を密封する封止
ボックス102内に入射し、さらに縮小露光レンズ群1
5をへて、ウエハー17上にレチクルパターンを転写す
る。鏡筒16内には縮小露光レンズ群15と鏡筒16を
接着する接着剤や、レンズ固定治具等があるが省略され
ている。
【0065】鏡筒16を収めた封止ボックス102は外
気と遮断されており、内部に有機ガスのカーボントラッ
プ402が配設されている。鏡筒内にもトラップ401
が配設されている。鏡筒、封止ボックスから放出された
有機系ガスはこのトラップに捕獲される。図には表示し
ていないが、トラップ402は封止ボックス102内を
外気にさらすことなく、交換可能にすることにより、効
果を長く維持することを可能にしている。
【0066】上記のように構成することにより鏡筒内部
の有機ガス分圧を小さくすることができ、有機物の付着
を抑制することができる。
【0067】したがって、鏡筒内部に配置された縮小露
光系レンズ群15の透過率を安定化することができ、ひ
いては露光装置の性能を安定化することができる。
【0068】[実施例5]図5は本発明の第5の実施例
であるi線露光装置を示す要部概略図である。同図にお
いて、501は排気系、502、503は有機系ガスト
ラップ、504はヒータである。
【0069】鏡筒16を収めた封止ボックス102は外
気と遮断されており、内部に有機ガスのカーボントラッ
プ402が配設されている。鏡筒内にもトラップ401
が配設されている。鏡筒、封止ボックスから放出された
有機系ガスはこのトラップに捕獲される。図には表示し
ていないが、トラップ402は封止ボックス内を外気に
さらすことなく、交換可能にすることにより、効果を長
く維持することを可能にしている。
【0070】上記のように構成することにより鏡筒内部
の有機ガス分圧を小さくすることができ、有機物の付着
を抑制することができる。
【0071】この装置において、縮小露光系に金属酸化
物等の容易に除去することができない付着物が析出しな
いように203のボンベより金属および金属化合物、有
機不純物等を除去したN2/O2混合ガスでパージを行い
ながら、露光を行うことにより、有機系ガスの分解、合
成反応によるレンズ汚染を阻止し、鏡筒内部に配置され
た縮小露光系レンズ群15の透過率を安定化することが
でき、ひては露光装置の性能を安定化することができ
る。
【0072】トラップの性能を維持するために、外部か
ら504のヒータで加熱しながら、203のボンベより
金属および金属化合物、有機不純物等を除去したN2
2混合ガスでパージを行うことにより、トラップから
放出された有機系ガスを封止ボックスから除去する。状
況により、501の排気系で減圧状態にすることによ
り、トラップからの有機系ガスの放出を促進することも
できる。
【0073】
【発明の効果】上記のように本発明によって、紫外線を
用い長期間にわたり安定して動作させることのできる露
光装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1による露光装置のレンズ系の
概要を示す摸式断面図。
【図2】本発明の実施例2による露光装置のレンズ系の
概要を示す摸式断面図。
【図3】本発明の実施例3による露光装置のレンズ系の
概要を示す摸式断面図。
【図4】本発明の実施例4による露光装置のレンズ系の
概要を示す摸式断面図。
【図5】本発明の実施例5による露光装置のレンズ系の
概要を示す摸式断面図。
【図6】従来技術による露光装置のレンズ系の概要を示
す摸式断面図。
【符号の説明】
11,61 発光管、光源(ランプ) 12,62 コンデンサーレンズ、照明系レンズ群 14,64 レチクル 15,65 縮小露光・投影系レンズ群 16 鏡筒 17,67 シリコンウエハ、半導体ウエハ 68 ベース 69 XYステージ 101 照明系レンズ封止チャンバー 102 投影系レンズ封止チャンバー(封止ボック
ス) 103 酸素ガスボンベ 104,204 ガス純化装置、 105 ガス排出孔(貫通孔) 106 活性酸素生成触媒コーティング 201 活性酸素生成触媒 202 紫外線ランプ 203 N2/O2混合ガス 205 エキシマレーザ 206 ミラー 301,302 Si34コーティング 401,402,502,503 有機系ガスカーボン
トラップ 501 排気系 504 ヒーター 601 照明系鏡筒 602 投影系鏡筒
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 枇榔 竜二 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 金沢 秀宏 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源からの光束をレンズを含む光学系を
    介して通過させ、レチクルを通して露光対象物上に露光
    する露光装置において、光路を取り囲み、露光光の散乱
    光が入射する鏡筒等の少なくとも1部の内面に活性酸素
    生成触媒をコーティングして、酸素雰囲気に保持するこ
    とを特徴とする露光装置。
  2. 【請求項2】 前記活性酸素生成触媒が、Ti、TiO
    2もしくはこれらの化合物である請求項1記載の露光装
    置。
  3. 【請求項3】 前記活性酸素生成触媒が、Zr、ZrO
    2もしくはこれらの化合物である請求項1記載の露光装
    置。
  4. 【請求項4】 前記活性酸素生成触媒が、Hf、HfO
    2もしくはこれらの化合物である請求項1記載の露光装
    置。
  5. 【請求項5】 光源からの光束をレンズを含む光学系を
    介して通過させ、レチクルを通して、露光対象物上に露
    光する露光装置において、前記光学系の少なくとも一部
    を、外気と遮断し、金属化合物、有機化合物に汚染され
    ていない不活性ガスで充填可能な容器で覆い、該容器内
    面に充填率の高いコーティングを施したことを特徴とす
    る露光装置。
  6. 【請求項6】 前記充填率の高いコーティングに用いる
    物質が、窒化珪素、酸化アルミニウム、窒化チタンおよ
    びこれらの化合物からなる群より選ばれるものである請
    求項5記載の露光装置。
  7. 【請求項7】 光源からの光束をレンズを含む光学系を
    介して通過させ、レチクルを通して、露光対象物上に露
    光する露光装置において、前記光学系の少なくとも一部
    を、外気と遮断し、金属化合物、有機化合物に汚染され
    ていない不活性ガスで充填可能な容器で覆い、該容器内
    面に有機ガス吸着率の高いトラップを設置したことを特
    徴とする露光装置。
  8. 【請求項8】 前記有機ガス吸着率の高いトラップに用
    いる物質が、カーボン、Al23、SiO2、ZrO2
    グラファイト、Ti、およびこれらの化合物からなる群
    より選ばれるものである請求項7記載の露光装置。
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