JPH10252655A - 遷臨界冷凍サイクル用圧縮機のシャフトシール構造 - Google Patents
遷臨界冷凍サイクル用圧縮機のシャフトシール構造Info
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- JPH10252655A JPH10252655A JP7657497A JP7657497A JPH10252655A JP H10252655 A JPH10252655 A JP H10252655A JP 7657497 A JP7657497 A JP 7657497A JP 7657497 A JP7657497 A JP 7657497A JP H10252655 A JPH10252655 A JP H10252655A
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- mechanical seal
- seal
- compressor
- refrigeration cycle
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-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16J—PISTONS; CYLINDERS; SEALINGS
- F16J15/00—Sealings
- F16J15/16—Sealings between relatively-moving surfaces
- F16J15/34—Sealings between relatively-moving surfaces with slip-ring pressed against a more or less radial face on one member
- F16J15/3464—Mounting of the seal
- F16J15/348—Pre-assembled seals, e.g. cartridge seals
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04B—POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
- F04B27/00—Multi-cylinder pumps specially adapted for elastic fluids and characterised by number or arrangement of cylinders
- F04B27/08—Multi-cylinder pumps specially adapted for elastic fluids and characterised by number or arrangement of cylinders having cylinders coaxial with, or parallel or inclined to, main shaft axis
- F04B27/10—Multi-cylinder pumps specially adapted for elastic fluids and characterised by number or arrangement of cylinders having cylinders coaxial with, or parallel or inclined to, main shaft axis having stationary cylinders
- F04B27/1036—Component parts, details, e.g. sealings, lubrication
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Compressor (AREA)
- Mechanical Sealing (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 高回転時において回転側メカニカルシールと
固定側メカニカルシールとの密着状態を維持することが
できるようにする。 【解決手段】 コイルばね30cを回転側メカニカルシ
ール31の構成部品として用いないようにするととも
に、ロックナット70でスリーブ62を介して回転側メ
カニカルシール31をシャフト5の突当て面5aに押し
付けることにより、シャフト5に対する回転側メカニカ
ルシール31の固定状態を保たせるようにしたので、回
転数が高くなってシャフト5が振れたとしても、回転側
メカニカルシール31と固定側メカニカルシール30と
が離れず、両メカニカルシール31,30間の密着状態
は維持される。
固定側メカニカルシールとの密着状態を維持することが
できるようにする。 【解決手段】 コイルばね30cを回転側メカニカルシ
ール31の構成部品として用いないようにするととも
に、ロックナット70でスリーブ62を介して回転側メ
カニカルシール31をシャフト5の突当て面5aに押し
付けることにより、シャフト5に対する回転側メカニカ
ルシール31の固定状態を保たせるようにしたので、回
転数が高くなってシャフト5が振れたとしても、回転側
メカニカルシール31と固定側メカニカルシール30と
が離れず、両メカニカルシール31,30間の密着状態
は維持される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は遷臨界冷凍サイク
ル用圧縮機のシャフトシール構造に関する。
ル用圧縮機のシャフトシール構造に関する。
【0002】
【従来の技術】カーエアコンに用いられる圧縮機におい
て、ハウジング内の高圧流体が漏洩しないように、ハウ
ジングとシャフトとの間にシャフトシールを介在させて
いる。
て、ハウジング内の高圧流体が漏洩しないように、ハウ
ジングとシャフトとの間にシャフトシールを介在させて
いる。
【0003】一般的なシャフトシールとしては、フレキ
シブルなエラストマーでできたリップ部をばね力と流体
圧力とでシャフトに押し付けることでシールするものが
ある。このシールはオイルシールやリップシールなどと
呼ばれている。
シブルなエラストマーでできたリップ部をばね力と流体
圧力とでシャフトに押し付けることでシールするものが
ある。このシールはオイルシールやリップシールなどと
呼ばれている。
【0004】しかし、このシャフトシールは高圧流体の
シールには適さない。
シールには適さない。
【0005】例えば、二酸化炭素(CO2 )を冷媒とす
る冷凍サイクルでは、圧力レベルがフロンの約10倍で
あり、上記シャフトシールではリップ部の摺動摩耗が圧
力に応じて大きくなるため、駆動トルクの増大やシール
の摩耗等の不具合が生じる。
る冷凍サイクルでは、圧力レベルがフロンの約10倍で
あり、上記シャフトシールではリップ部の摺動摩耗が圧
力に応じて大きくなるため、駆動トルクの増大やシール
の摩耗等の不具合が生じる。
【0006】この不具合を解消するためには、高圧流体
のシャフトシールとしてメカニカルシールを用いること
が有効である。
のシャフトシールとしてメカニカルシールを用いること
が有効である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】メカニカルシールを用
いた冷媒圧縮機としては、例えば実開昭61−1200
96号公報に記載されたものがある。
いた冷媒圧縮機としては、例えば実開昭61−1200
96号公報に記載されたものがある。
【0008】この種の冷媒圧縮機では、ラジアル軸受を
潤滑する潤滑油が外部に漏洩しないように、摩擦板のボ
ス部とラジアル軸受との間のシャフトにメカニカルシー
ルが装着されている。
潤滑する潤滑油が外部に漏洩しないように、摩擦板のボ
ス部とラジアル軸受との間のシャフトにメカニカルシー
ルが装着されている。
【0009】メカニカルシールは回転側メカニカルシー
ルと固定側メカニカルシールとで構成され、回転側メカ
ニカルシールはシャフトに固定され、シャフトと一体に
回転し、固定側メカニカルシールはハウジングに固定さ
れる。
ルと固定側メカニカルシールとで構成され、回転側メカ
ニカルシールはシャフトに固定され、シャフトと一体に
回転し、固定側メカニカルシールはハウジングに固定さ
れる。
【0010】回転側メカニカルシールは、シール本体
と、シール本体を保持するケースと、このケース内に収
容され、シール本体を固定側メカニカルシールに付勢す
るコイルばねとで構成されている。回転側メカニカルシ
ールのシール本体は固定側メカニカルシールに回転可能
に密着している。
と、シール本体を保持するケースと、このケース内に収
容され、シール本体を固定側メカニカルシールに付勢す
るコイルばねとで構成されている。回転側メカニカルシ
ールのシール本体は固定側メカニカルシールに回転可能
に密着している。
【0011】ところが、このシール構造においては上述
のようにコイルばねが回転側メカニカルシールの一部を
構成しているので、冷媒圧縮機の回転数が高く(約60
00r.p.m以上)なってシャフトが振れたとき、そ
の振れにコイルばねが追随できなくなり、回転側メカニ
カルシールのシール本体が固定側メカニカルシールから
離れ、回転側メカニカルシールと固定側メカニカルシー
ルとの間に生じた隙間を通じて冷媒が外部へ逃げるおそ
れがあるという問題がある。
のようにコイルばねが回転側メカニカルシールの一部を
構成しているので、冷媒圧縮機の回転数が高く(約60
00r.p.m以上)なってシャフトが振れたとき、そ
の振れにコイルばねが追随できなくなり、回転側メカニ
カルシールのシール本体が固定側メカニカルシールから
離れ、回転側メカニカルシールと固定側メカニカルシー
ルとの間に生じた隙間を通じて冷媒が外部へ逃げるおそ
れがあるという問題がある。
【0012】この発明はこのような事情に鑑みてなされ
たもので、その課題は高回転時において回転側メカニカ
ルシールと固定側メカニカルシールとの密着状態を維持
することができる遷臨界冷凍サイクル用圧縮機のシャフ
トシール構造を提供することである。
たもので、その課題は高回転時において回転側メカニカ
ルシールと固定側メカニカルシールとの密着状態を維持
することができる遷臨界冷凍サイクル用圧縮機のシャフ
トシール構造を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決する請
求項1の発明の遷臨界冷凍サイクル用圧縮機のシャフト
シール構造は、シャフトがハウジングに軸受を介して回
転可能に支持され、前記ハウジングと前記シャフトとの
間にシャフトシールが介在し、前記シャフトシールが、
前記シャフトに装着される環状の第1のメカニカルシー
ルと、前記ハウジングに装着され、前記第1のメカニカ
ルシールに相対回転可能に密着する環状の第2のメカニ
カルシールとを有する遷臨界冷凍サイクル用圧縮機のシ
ャフトシール構造において、前記シャフトに形成された
ねじと螺合する締結手段と、前記シャフトに軸方向移動
可能に装着され、前記第1のメカニカルシールと前記締
結手段との間に位置する筒状のスリーブとを備え、前記
締結手段を前記スリーブの一端に突き当てて前記第1の
メカニカルシールに軸力を与えることにより、前記第1
のメカニカルシールを前記シャフトのストッパ部に押し
付けることを特徴とする。
求項1の発明の遷臨界冷凍サイクル用圧縮機のシャフト
シール構造は、シャフトがハウジングに軸受を介して回
転可能に支持され、前記ハウジングと前記シャフトとの
間にシャフトシールが介在し、前記シャフトシールが、
前記シャフトに装着される環状の第1のメカニカルシー
ルと、前記ハウジングに装着され、前記第1のメカニカ
ルシールに相対回転可能に密着する環状の第2のメカニ
カルシールとを有する遷臨界冷凍サイクル用圧縮機のシ
ャフトシール構造において、前記シャフトに形成された
ねじと螺合する締結手段と、前記シャフトに軸方向移動
可能に装着され、前記第1のメカニカルシールと前記締
結手段との間に位置する筒状のスリーブとを備え、前記
締結手段を前記スリーブの一端に突き当てて前記第1の
メカニカルシールに軸力を与えることにより、前記第1
のメカニカルシールを前記シャフトのストッパ部に押し
付けることを特徴とする。
【0014】コイルばねを回転側メカニカルシールの構
成部品として用いないようにするとともに、締結手段で
スリーブを介して第1のメカニカルシールをシャフトの
ストッパ部に押し付けることにより、シャフトに対する
第1のメカニカルシールの固定状態を保たせるようにし
たので、回転数が高くなってシャフトが振れたとして
も、回転側メカニカルシールと固定側メカニカルシール
とが離れず、両メカニカルシール間の密着状態は維持さ
れる。
成部品として用いないようにするとともに、締結手段で
スリーブを介して第1のメカニカルシールをシャフトの
ストッパ部に押し付けることにより、シャフトに対する
第1のメカニカルシールの固定状態を保たせるようにし
たので、回転数が高くなってシャフトが振れたとして
も、回転側メカニカルシールと固定側メカニカルシール
とが離れず、両メカニカルシール間の密着状態は維持さ
れる。
【0015】請求項2の発明の遷臨界冷凍サイクル用圧
縮機のシャフトシール構造は、マグネットクラッチの摩
擦板の筒状のボス部がシャフトの一端部に嵌合され、前
記シャフトがハウジングに軸受を介して回転可能に支持
され、前記ハウジングと前記シャフトとの間にシャフト
シールが介在し、前記シャフトシールが、前記シャフト
に装着される環状の第1のメカニカルシールと、前記ハ
ウジングに装着され、前記第1のメカニカルシールに相
対回転可能に密着する環状の第2のメカニカルシールと
を有する遷臨界冷凍サイクル用圧縮機のシャフトシール
構造において、前記シャフトに軸方向移動可能に筒状の
スリーブを装着し、前記摩擦板のボス部の先端を前記ス
リーブの一端に突き当てて前記第1のメカニカルシール
に軸力を与えることにより、前記第1のメカニカルシー
ルを前記シャフトのストッパ部に押し付けることを特徴
とする。
縮機のシャフトシール構造は、マグネットクラッチの摩
擦板の筒状のボス部がシャフトの一端部に嵌合され、前
記シャフトがハウジングに軸受を介して回転可能に支持
され、前記ハウジングと前記シャフトとの間にシャフト
シールが介在し、前記シャフトシールが、前記シャフト
に装着される環状の第1のメカニカルシールと、前記ハ
ウジングに装着され、前記第1のメカニカルシールに相
対回転可能に密着する環状の第2のメカニカルシールと
を有する遷臨界冷凍サイクル用圧縮機のシャフトシール
構造において、前記シャフトに軸方向移動可能に筒状の
スリーブを装着し、前記摩擦板のボス部の先端を前記ス
リーブの一端に突き当てて前記第1のメカニカルシール
に軸力を与えることにより、前記第1のメカニカルシー
ルを前記シャフトのストッパ部に押し付けることを特徴
とする。
【0016】前述のように摩擦板のボス部をスリーブの
一端に突き当てることによって、第1のメカニカルシー
ルに軸力を与えるようにしたので、シャフトに締結手段
としてのロックナットをねじ込み、そのロックナットを
スリーブの一端に突き当てて第1のメカニカルシールに
軸力を与えるシャフトシール構造に較べ、ロックナット
を螺着するためのねじをシャフトに設ける必要がなくな
り、その結果シャフトの強度を維持するためにその径を
大きくする必要もなくなる。
一端に突き当てることによって、第1のメカニカルシー
ルに軸力を与えるようにしたので、シャフトに締結手段
としてのロックナットをねじ込み、そのロックナットを
スリーブの一端に突き当てて第1のメカニカルシールに
軸力を与えるシャフトシール構造に較べ、ロックナット
を螺着するためのねじをシャフトに設ける必要がなくな
り、その結果シャフトの強度を維持するためにその径を
大きくする必要もなくなる。
【0017】また、ロックナットを用いないので、ロッ
クナットを締め付ける作業工程及びそのための作業スペ
ースも不要になる。
クナットを締め付ける作業工程及びそのための作業スペ
ースも不要になる。
【0018】請求項3の発明の遷臨界冷凍サイクル用圧
縮機のシャフトシール構造は、請求項2の発明の遷臨界
冷凍サイクル用圧縮機のシャフトシール構造において、
前記摩擦板のボス部の先端と前記スリーブの一端との間
に、前記摩擦板とこの摩擦板と対向するロータとのギャ
ップを調節するためのシムが、着脱可能に装着されてい
ることを特徴とする。
縮機のシャフトシール構造は、請求項2の発明の遷臨界
冷凍サイクル用圧縮機のシャフトシール構造において、
前記摩擦板のボス部の先端と前記スリーブの一端との間
に、前記摩擦板とこの摩擦板と対向するロータとのギャ
ップを調節するためのシムが、着脱可能に装着されてい
ることを特徴とする。
【0019】厚さの異なる複数のシムの中からいずれか
のシムを選択し、それを摩擦板のボス部の先端とスリー
ブの一端との間に装着することができるようにしたの
で、摩擦板のボス部によって第1のメカニカルシールに
軸力を与える一方で、摩擦板とこの摩擦板と対向するロ
ータとのギャップを調節することができる。
のシムを選択し、それを摩擦板のボス部の先端とスリー
ブの一端との間に装着することができるようにしたの
で、摩擦板のボス部によって第1のメカニカルシールに
軸力を与える一方で、摩擦板とこの摩擦板と対向するロ
ータとのギャップを調節することができる。
【0020】請求項4の発明の遷臨界冷凍サイクル用圧
縮機のシャフトシール構造は、請求項2又は3の発明の
遷臨界冷凍サイクル用圧縮機のシャフトシール構造にお
いて、前記摩擦板が前記シャフトの一端部にボルトで固
定されていることを特徴とする。
縮機のシャフトシール構造は、請求項2又は3の発明の
遷臨界冷凍サイクル用圧縮機のシャフトシール構造にお
いて、前記摩擦板が前記シャフトの一端部にボルトで固
定されていることを特徴とする。
【0021】ボルトのねじ込み量を調節することにより
第1のメカニカルシールに与える軸力を調節することが
できる。
第1のメカニカルシールに与える軸力を調節することが
できる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。
面に基づいて説明する。
【0023】図1はこの発明の第1の実施形態に係る遷
臨界冷凍サイクル用圧縮機のシャフトシール構造を示す
拡大断面図、図2は図1のシャフトシール構造を備えた
遷臨界冷凍サイクル用圧縮機の縦断面図である。但し、
この遷臨界冷凍サイクル用圧縮機の内部構造(斜板等)
については詳細部分を省略した模式図として描かれてい
る。
臨界冷凍サイクル用圧縮機のシャフトシール構造を示す
拡大断面図、図2は図1のシャフトシール構造を備えた
遷臨界冷凍サイクル用圧縮機の縦断面図である。但し、
この遷臨界冷凍サイクル用圧縮機の内部構造(斜板等)
については詳細部分を省略した模式図として描かれてい
る。
【0024】この遷臨界冷凍サイクル用圧縮機のシリン
ダブロック1の一端面にはバルブプレート2を介してリ
ヤヘッド3が、他端面にはフロントヘッド(ハウジン
グ)4がそれぞれ固定されている。シリンダブロック1
とリヤヘッド3とフロントヘッド4とは、通しボルト8
0,81で軸方向に結合されている。シリンダブロック
1には、シャフト5を中心にして周方向に所定間隔おき
に複数のシリンダボア6が配設されている。これらのシ
リンダボア6内にはそれぞれピストン7が摺動可能に収
容されている。
ダブロック1の一端面にはバルブプレート2を介してリ
ヤヘッド3が、他端面にはフロントヘッド(ハウジン
グ)4がそれぞれ固定されている。シリンダブロック1
とリヤヘッド3とフロントヘッド4とは、通しボルト8
0,81で軸方向に結合されている。シリンダブロック
1には、シャフト5を中心にして周方向に所定間隔おき
に複数のシリンダボア6が配設されている。これらのシ
リンダボア6内にはそれぞれピストン7が摺動可能に収
容されている。
【0025】前記フロントヘッド4内にはクランク室8
が形成され、クランク室8内にはシャフト5に固定され
た斜板10が収容されている。斜板10の傾斜面10a
はシャフト5と直交する仮想面に対して所定角度傾いて
おり、この角度によってピストン7のストローク量が決
まる。斜板10の垂直面10bはシャフト5に対して直
交し、スラスト軸受33を介してフロントヘッド4の内
壁面に回転可能に支持されている。斜板10の傾斜面1
0aには、ピストン7に固定されたコネクティングロッ
ド11の球状端部11aが斜板10に対して相対回転可
能に連結されている。
が形成され、クランク室8内にはシャフト5に固定され
た斜板10が収容されている。斜板10の傾斜面10a
はシャフト5と直交する仮想面に対して所定角度傾いて
おり、この角度によってピストン7のストローク量が決
まる。斜板10の垂直面10bはシャフト5に対して直
交し、スラスト軸受33を介してフロントヘッド4の内
壁面に回転可能に支持されている。斜板10の傾斜面1
0aには、ピストン7に固定されたコネクティングロッ
ド11の球状端部11aが斜板10に対して相対回転可
能に連結されている。
【0026】シャフト5のリヤ側端部はラジアル軸受2
6を介してシリンダブロック1に、シャフト5の中間部
はラジアル軸受(軸受)24を介してフロントヘッド4
に、それぞれ回転可能に支持されている。フロントヘッ
ド4とシャフト5のフロント側端部との間にはシャフト
シールが介在している。このシャフトシールは、回転側
メカニカルシール(第1のメカニカルシール)31と固
定側メカニカルシール(第2のメカニカルシール)30
とで構成されている。固定側メカニカルシール30はフ
ロントヘッド4に装着され、回転側メカニカルシール3
1はシャフト5に装着され、回転側メカニカルシール3
1のリヤ側端面と固定側メカニカルシール30のフロン
ト側端面とは軸方向に密接している。両メカニカルシー
ル31,30及びラジアル軸受24が収容される空間4
0はクランク室8と連通している。
6を介してシリンダブロック1に、シャフト5の中間部
はラジアル軸受(軸受)24を介してフロントヘッド4
に、それぞれ回転可能に支持されている。フロントヘッ
ド4とシャフト5のフロント側端部との間にはシャフト
シールが介在している。このシャフトシールは、回転側
メカニカルシール(第1のメカニカルシール)31と固
定側メカニカルシール(第2のメカニカルシール)30
とで構成されている。固定側メカニカルシール30はフ
ロントヘッド4に装着され、回転側メカニカルシール3
1はシャフト5に装着され、回転側メカニカルシール3
1のリヤ側端面と固定側メカニカルシール30のフロン
ト側端面とは軸方向に密接している。両メカニカルシー
ル31,30及びラジアル軸受24が収容される空間4
0はクランク室8と連通している。
【0027】シャフト5のフロント側端部にはねじ5c
が設けられ、ねじ5cにはロックナット(締結手段)7
0が螺合している。シャフト5には円筒状のスリーブ6
2が軸方向移動可能に装着されている。スリーブ62は
ロックナット70と回転側メカニカルシール31との間
に位置している。
が設けられ、ねじ5cにはロックナット(締結手段)7
0が螺合している。シャフト5には円筒状のスリーブ6
2が軸方向移動可能に装着されている。スリーブ62は
ロックナット70と回転側メカニカルシール31との間
に位置している。
【0028】ロックナット70を締め付けるとスリーブ
62を介して回転側メカニカルシール31にリヤ方向の
軸力が作用し、回転側メカニカルシール31がシャフト
5の突当て面(ストッパ部)5aに押し付けられる。こ
のようにして回転側メカニカルシール31が固定され、
シャフト5が回転したときには、回転側メカニカルシー
ル31も一体に回転することになる。
62を介して回転側メカニカルシール31にリヤ方向の
軸力が作用し、回転側メカニカルシール31がシャフト
5の突当て面(ストッパ部)5aに押し付けられる。こ
のようにして回転側メカニカルシール31が固定され、
シャフト5が回転したときには、回転側メカニカルシー
ル31も一体に回転することになる。
【0029】シャフト5にスリーブ62を装着し、シャ
フト5のねじ5cにロックナット70を螺合した後、マ
グネットクラッチの摩擦板(図示せず)をシャフト5の
フロント側端部にスプライン嵌合し、最後にボルト(図
示せず)で固定する。
フト5のねじ5cにロックナット70を螺合した後、マ
グネットクラッチの摩擦板(図示せず)をシャフト5の
フロント側端部にスプライン嵌合し、最後にボルト(図
示せず)で固定する。
【0030】固定側メカニカルシール30は、フロント
ヘッド4の内壁面にOリング65を介して装着されたケ
ース部30aと、ケース部30aにOリング66を介し
て軸方向移動可能に保持されるシール本体部30bと、
シール本体部30bを回転側メカニカルシール31に付
勢するコイルばね30cとで構成されている。ケース部
30aは位置決めピン90で位置決めされ、フロントヘ
ッド4に固定されている。また、シール本体部30bの
リヤ側端面91には環状の凸部67が一体に形成され、
凸部67はコイルばね30cの付勢力により回転側メカ
ニカルシール31に密接している。
ヘッド4の内壁面にOリング65を介して装着されたケ
ース部30aと、ケース部30aにOリング66を介し
て軸方向移動可能に保持されるシール本体部30bと、
シール本体部30bを回転側メカニカルシール31に付
勢するコイルばね30cとで構成されている。ケース部
30aは位置決めピン90で位置決めされ、フロントヘ
ッド4に固定されている。また、シール本体部30bの
リヤ側端面91には環状の凸部67が一体に形成され、
凸部67はコイルばね30cの付勢力により回転側メカ
ニカルシール31に密接している。
【0031】フロントヘッド4の上部4aには潤滑油戻
し通路50が設けられ、潤滑油戻し通路50は空間40
に連通している。潤滑油戻し通路50には図示しない油
分離器から戻る潤滑油が送りこまれる。
し通路50が設けられ、潤滑油戻し通路50は空間40
に連通している。潤滑油戻し通路50には図示しない油
分離器から戻る潤滑油が送りこまれる。
【0032】前記リヤヘッド3内には、吐出室12と、
この吐出室12の周囲に位置する吸入室13とが形成さ
れている。
この吐出室12の周囲に位置する吸入室13とが形成さ
れている。
【0033】前記バルブプレート2には、シリンダボア
6の圧縮室と吐出室12とを連通させる吐出ポート16
と、シリンダボア6の圧縮室と吸入室13とを連通させ
る吸入ポート15とが、それぞれ周方向に所定間隔おき
に設けられている。吐出ポート16は吐出弁17により
開閉され、吐出弁17はバルブプレート2のリヤヘッド
側端面に弁押さえ18とともにボルト19、ナット20
により固定されている。
6の圧縮室と吐出室12とを連通させる吐出ポート16
と、シリンダボア6の圧縮室と吸入室13とを連通させ
る吸入ポート15とが、それぞれ周方向に所定間隔おき
に設けられている。吐出ポート16は吐出弁17により
開閉され、吐出弁17はバルブプレート2のリヤヘッド
側端面に弁押さえ18とともにボルト19、ナット20
により固定されている。
【0034】また、吸入ポート15は吸入弁21により
開閉され、吸入弁21はバルブプレート2のフロント側
端面に配設されている。また、吸入室13とクランク室
8との間には連通路83が設けられている。
開閉され、吸入弁21はバルブプレート2のフロント側
端面に配設されている。また、吸入室13とクランク室
8との間には連通路83が設けられている。
【0035】次に、この遷臨界冷凍サイクル用圧縮機の
作動を説明する。
作動を説明する。
【0036】図示しない車載エンジンの回転動力がシャ
フト5に伝達されると、斜板10がシャフト5と一体に
回転する。
フト5に伝達されると、斜板10がシャフト5と一体に
回転する。
【0037】斜板10の回転によりコネクティングロッ
ド11の球状端部11aが斜板10の傾斜面10a上を
相対回転し、ピストン7はシリンダボア6内を往復運動
する。その結果、シリンダボア6内の圧縮室の容積が変
化し、この容積変化によって冷媒ガスの吸入、圧縮及び
吐出が順次行なわれる。吸入行程では、吸入弁21が開
き、吸入室13からシリンダボア6内の圧縮室へ低圧の
冷媒ガスが吸入され、吐出行程では、吐出弁17が開
き、圧縮室から吐出室12へ高圧の冷媒ガスが吐出され
る。
ド11の球状端部11aが斜板10の傾斜面10a上を
相対回転し、ピストン7はシリンダボア6内を往復運動
する。その結果、シリンダボア6内の圧縮室の容積が変
化し、この容積変化によって冷媒ガスの吸入、圧縮及び
吐出が順次行なわれる。吸入行程では、吸入弁21が開
き、吸入室13からシリンダボア6内の圧縮室へ低圧の
冷媒ガスが吸入され、吐出行程では、吐出弁17が開
き、圧縮室から吐出室12へ高圧の冷媒ガスが吐出され
る。
【0038】吐出室12の冷媒ガスは吐出口3aから潤
滑油とともに流出し、図示しないオイル分離器に送り込
まれ、オイル分離器では冷媒ガスと潤滑油とが分離され
る。冷媒ガスは冷却器(図示せず)に送り込まれ、潤滑
油は遷臨界冷凍サイクル用圧縮機1に戻り、潤滑油戻し
通路50を通じて空間40に供給され、空間40内のラ
ジアル軸受24及びメカニカルシール31,30が潤滑
油によって潤滑される。
滑油とともに流出し、図示しないオイル分離器に送り込
まれ、オイル分離器では冷媒ガスと潤滑油とが分離され
る。冷媒ガスは冷却器(図示せず)に送り込まれ、潤滑
油は遷臨界冷凍サイクル用圧縮機1に戻り、潤滑油戻し
通路50を通じて空間40に供給され、空間40内のラ
ジアル軸受24及びメカニカルシール31,30が潤滑
油によって潤滑される。
【0039】この第1の実施形態の遷臨界冷凍サイクル
用圧縮機のシャフトシール構造によれば、コイルばね3
0cを、固定側メカニカルシール30の構成部品として
用い、回転側メカニカルシール31の構成部品としては
用いないようにするとともに、ロックナット70でスリ
ーブ62を介して回転側メカニカルシール31をシャフ
ト5の突当て面5aに押し付けることにより、シャフト
5に対する回転側メカニカルシール31の固定状態を保
たせるようにしたので、回転数が高くなってシャフト5
が振れたとしても、回転側メカニカルシール31と固定
側メカニカルシール30とが離れず、両メカニカルシー
ル31,30間の密着状態は維持される。したがって、
シール不良により冷媒が外部へ逃げるのを防ぐことがで
きる。
用圧縮機のシャフトシール構造によれば、コイルばね3
0cを、固定側メカニカルシール30の構成部品として
用い、回転側メカニカルシール31の構成部品としては
用いないようにするとともに、ロックナット70でスリ
ーブ62を介して回転側メカニカルシール31をシャフ
ト5の突当て面5aに押し付けることにより、シャフト
5に対する回転側メカニカルシール31の固定状態を保
たせるようにしたので、回転数が高くなってシャフト5
が振れたとしても、回転側メカニカルシール31と固定
側メカニカルシール30とが離れず、両メカニカルシー
ル31,30間の密着状態は維持される。したがって、
シール不良により冷媒が外部へ逃げるのを防ぐことがで
きる。
【0040】図3はこの発明の第2の実施形態に係る遷
臨界冷凍サイクル用圧縮機のシャフトシール構造を示す
拡大断面図、図4は図3のシャフトシール構造を備えた
遷臨界冷凍サイクル用圧縮機の縦断面図である。図1、
2と同様にこの遷臨界冷凍サイクル用圧縮機の内部構造
(斜板等)については詳細部分を省略した模式図として
描かれている。また、前述の第1の実施形態と共通する
部分には同一符号を付してその説明を省略する。
臨界冷凍サイクル用圧縮機のシャフトシール構造を示す
拡大断面図、図4は図3のシャフトシール構造を備えた
遷臨界冷凍サイクル用圧縮機の縦断面図である。図1、
2と同様にこの遷臨界冷凍サイクル用圧縮機の内部構造
(斜板等)については詳細部分を省略した模式図として
描かれている。また、前述の第1の実施形態と共通する
部分には同一符号を付してその説明を省略する。
【0041】シャフト105のフロント側端部には摩擦
板60がボルト61で固定されている。摩擦板60は、
円板60aと、円板60aの中央部に一体に設けられた
円筒状のボス部60bとで構成されている。ボス部60
bは、スプライン溝105bが形成されたシャフト10
5のフロント側端部に嵌合(スプライン嵌合)してい
る。摩擦板60のボス部60bと回転側メカニカルシー
ル31との間には円筒状のスリーブ62が軸方向移動可
能に装着されている。摩擦板60のボス部60bの先端
はシム63を介してスリーブ62の一端に突き当ったて
いる。スリーブ62の他端は回転側メカニカルシール3
1に突き当ったている。
板60がボルト61で固定されている。摩擦板60は、
円板60aと、円板60aの中央部に一体に設けられた
円筒状のボス部60bとで構成されている。ボス部60
bは、スプライン溝105bが形成されたシャフト10
5のフロント側端部に嵌合(スプライン嵌合)してい
る。摩擦板60のボス部60bと回転側メカニカルシー
ル31との間には円筒状のスリーブ62が軸方向移動可
能に装着されている。摩擦板60のボス部60bの先端
はシム63を介してスリーブ62の一端に突き当ったて
いる。スリーブ62の他端は回転側メカニカルシール3
1に突き当ったている。
【0042】組付けの順序としては、まず、シャフト1
05にスリーブ62、シム63を順次装着し、その後、
摩擦板60のボス部60bをシャフト5のフロント側端
部に嵌合し、最後に、ボルト61を、摩擦板60のボル
ト通し穴64を通じてシャフト105の図示しないねじ
穴に締め込む。
05にスリーブ62、シム63を順次装着し、その後、
摩擦板60のボス部60bをシャフト5のフロント側端
部に嵌合し、最後に、ボルト61を、摩擦板60のボル
ト通し穴64を通じてシャフト105の図示しないねじ
穴に締め込む。
【0043】ボルト61を締め込むと、摩擦板60のボ
ス部60bの先端からスリーブ62を介して回転側メカ
ニカルシール31にリヤ方向の軸力が作用し、回転側メ
カニカルシール31はシャフト105の突当て面(スト
ッパ部)105aに押し付けられる。このようにして回
転側メカニカルシール31がシャフト105に固定され
る。したがって、マグネットクラッチのオン・オフに応
じて摩擦板60が着脱動作を行うときも、シャフト5に
対する回転側メカニカルシール31の固定状態は変化し
ない。
ス部60bの先端からスリーブ62を介して回転側メカ
ニカルシール31にリヤ方向の軸力が作用し、回転側メ
カニカルシール31はシャフト105の突当て面(スト
ッパ部)105aに押し付けられる。このようにして回
転側メカニカルシール31がシャフト105に固定され
る。したがって、マグネットクラッチのオン・オフに応
じて摩擦板60が着脱動作を行うときも、シャフト5に
対する回転側メカニカルシール31の固定状態は変化し
ない。
【0044】この第2の実施形態の遷臨界冷凍サイクル
用圧縮機によれば、第1の実施形態の効果を得ることが
できるとともに、次の効果を得ることができる。
用圧縮機によれば、第1の実施形態の効果を得ることが
できるとともに、次の効果を得ることができる。
【0045】摩擦板60のボス部60bの先端をスリー
ブ62を介して回転側メカニカルシール31に突き当て
て回転側メカニカルシール31に軸力を与え、シャフト
105に回転側メカニカルシール31を固定するように
したので、ロックナット70(図1)を螺着するための
ねじ5cをシャフト105に設ける必要がなくなる。そ
の結果、シャフト105の径を大きくする必要もなくな
り、圧縮機の大型化を招かずにシャフト105の強度の
低下を防ぐことができる。
ブ62を介して回転側メカニカルシール31に突き当て
て回転側メカニカルシール31に軸力を与え、シャフト
105に回転側メカニカルシール31を固定するように
したので、ロックナット70(図1)を螺着するための
ねじ5cをシャフト105に設ける必要がなくなる。そ
の結果、シャフト105の径を大きくする必要もなくな
り、圧縮機の大型化を招かずにシャフト105の強度の
低下を防ぐことができる。
【0046】すなわち、シャフト105にねじ5cを設
ける必要がないので、シャフト105の強度は低下せ
ず、シャフト105の径を大きくする必要もなくなり、
その結果ハウジング104のフロント部分の小型化を図
ることができる。
ける必要がないので、シャフト105の強度は低下せ
ず、シャフト105の径を大きくする必要もなくなり、
その結果ハウジング104のフロント部分の小型化を図
ることができる。
【0047】また、ロックナット70を不要にしたの
で、部品点数を減らしてシャフトシール構造を簡素化す
ることができるとともに、工具を用いてロックナット7
0を締め付ける作業工程及びその作業スペースも不要に
なるので、製造コストを低減することができるととも
に、圧縮機の大型化を防ぐことがでる。
で、部品点数を減らしてシャフトシール構造を簡素化す
ることができるとともに、工具を用いてロックナット7
0を締め付ける作業工程及びその作業スペースも不要に
なるので、製造コストを低減することができるととも
に、圧縮機の大型化を防ぐことがでる。
【0048】更に、摩擦板60のボス部60bの先端と
スリーブ62の一端との間にシム63を介在させたの
で、このシム63でマグネットクラッチの摩擦板60と
この摩擦板60と対向する図示しないロータ(プーリ)
との隙間の調整をすることができる。
スリーブ62の一端との間にシム63を介在させたの
で、このシム63でマグネットクラッチの摩擦板60と
この摩擦板60と対向する図示しないロータ(プーリ)
との隙間の調整をすることができる。
【0049】なお、上述の各実施形態では、遷臨界冷凍
サイクル用圧縮機として固定容量型斜板式圧縮機を用い
た場合について述べたが、この発明を可変容量型斜板式
圧縮機や斜板式圧縮機以外のタイプの遷臨界冷凍サイク
ル用圧縮機に適用することもできる。
サイクル用圧縮機として固定容量型斜板式圧縮機を用い
た場合について述べたが、この発明を可変容量型斜板式
圧縮機や斜板式圧縮機以外のタイプの遷臨界冷凍サイク
ル用圧縮機に適用することもできる。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の発明の遷
臨界冷凍サイクル用圧縮機のシール構造によれば、回転
数が高くなってシャフトが振れたとしても、回転側メカ
ニカルシールと固定側メカニカルシールとが離れず、両
メカニカルシール間の密着状態は維持されるので、シー
ル不良により冷媒が外部へ逃げるのを防ぐことができ
る。
臨界冷凍サイクル用圧縮機のシール構造によれば、回転
数が高くなってシャフトが振れたとしても、回転側メカ
ニカルシールと固定側メカニカルシールとが離れず、両
メカニカルシール間の密着状態は維持されるので、シー
ル不良により冷媒が外部へ逃げるのを防ぐことができ
る。
【0051】請求項2の発明の遷臨界冷凍サイクル用圧
縮機のシール構造によれば、ロックナットを螺合するた
めのねじをシャフトに設ける必要がなくなり、シャフト
の径を大きくする必要もなくなるので、圧縮機の大型化
を招かずにシャフトの強度の低下を防ぐことができる。
縮機のシール構造によれば、ロックナットを螺合するた
めのねじをシャフトに設ける必要がなくなり、シャフト
の径を大きくする必要もなくなるので、圧縮機の大型化
を招かずにシャフトの強度の低下を防ぐことができる。
【0052】また、ロックナットを不要にしたので、部
品点数を減らすことができ、製造コストを低減すること
ができるとともに、ロックナットを締め付ける作業工程
及びそのための作業スペースも不要になる。
品点数を減らすことができ、製造コストを低減すること
ができるとともに、ロックナットを締め付ける作業工程
及びそのための作業スペースも不要になる。
【0053】請求項3の発明の遷臨界冷凍サイクル用圧
縮機のシール構造によれば、厚さの異なる複数のシムの
中からいずれかのシムを選択し、それを摩擦板のボス部
の先端とスリーブの一端との間に装着することができる
ようにしたので、摩擦板のボス部によって第1のメカニ
カルシールに軸力を与える一方で、摩擦板とこの摩擦板
と対向するロータとのギャップを調節することができ
る。
縮機のシール構造によれば、厚さの異なる複数のシムの
中からいずれかのシムを選択し、それを摩擦板のボス部
の先端とスリーブの一端との間に装着することができる
ようにしたので、摩擦板のボス部によって第1のメカニ
カルシールに軸力を与える一方で、摩擦板とこの摩擦板
と対向するロータとのギャップを調節することができ
る。
【0054】請求項4の発明の遷臨界冷凍サイクル用圧
縮機のシール構造によれば、ボルトのねじ込み量を調節
することにより第1のメカニカルシールに与える軸力を
調節することができる。
縮機のシール構造によれば、ボルトのねじ込み量を調節
することにより第1のメカニカルシールに与える軸力を
調節することができる。
【図1】図1はこの発明の第1の実施形態に係る遷臨界
冷凍サイクル用圧縮機のシャフトシール構造を示す拡大
断面図である。
冷凍サイクル用圧縮機のシャフトシール構造を示す拡大
断面図である。
【図2】図2は図1のシャフトシール構造を備えた遷臨
界冷凍サイクル用圧縮機の縦断面図である。
界冷凍サイクル用圧縮機の縦断面図である。
【図3】図3はこの発明の第2の実施形態に係る遷臨界
冷凍サイクル用圧縮機のシャフトシール構造を示す拡大
断面図である。
冷凍サイクル用圧縮機のシャフトシール構造を示す拡大
断面図である。
【図4】図4は図3のシャフトシール構造を備えた遷臨
界冷凍サイクル用圧縮機の縦断面図である。
界冷凍サイクル用圧縮機の縦断面図である。
4,104 フロントヘッド 5,105 シャフト 5a,105a 突当て面 24 ラジアル軸受 30 固定側メカニカルシール 31 回転側メカニカルシール 60 摩擦板 60b 摩擦板のボス部 61 ボルト 62 スリーブ 63 シム 70 ロックナット
Claims (4)
- 【請求項1】 シャフトがハウジングに軸受を介して回
転可能に支持され、前記ハウジングと前記シャフトとの
間にシャフトシールが介在し、 前記シャフトシールが、前記シャフトに装着される環状
の第1のメカニカルシールと、前記ハウジングに装着さ
れ、前記第1のメカニカルシールに相対回転可能に密着
する環状の第2のメカニカルシールとを有する遷臨界冷
凍サイクル用圧縮機のシャフトシール構造において、 前記シャフトに形成されたねじと螺合する締結手段と、 前記シャフトに軸方向移動可能に装着され、前記第1の
メカニカルシールと前記締結手段との間に位置する筒状
のスリーブとを備え、 前記締結手段を前記スリーブの一端に突き当てて前記第
1のメカニカルシールに軸力を与えることにより、前記
第1のメカニカルシールを前記シャフトのストッパ部に
押し付けることを特徴とする遷臨界冷凍サイクル用圧縮
機のシャフトシール構造。 - 【請求項2】 マグネットクラッチの摩擦板の筒状のボ
ス部がシャフトの一端部に嵌合され、前記シャフトがハ
ウジングに軸受を介して回転可能に支持され、前記ハウ
ジングと前記シャフトとの間にシャフトシールが介在
し、 前記シャフトシールが、前記シャフトに装着される環状
の第1のメカニカルシールと、前記ハウジングに装着さ
れ、前記第1のメカニカルシールに相対回転可能に密着
する環状の第2のメカニカルシールとを有する遷臨界冷
凍サイクル用圧縮機のシャフトシール構造において、 前記シャフトに軸方向移動可能に筒状のスリーブを装着
し、 前記摩擦板のボス部の先端を前記スリーブの一端に突き
当てて前記第1のメカニカルシールに軸力を与えること
により、前記第1のメカニカルシールを前記シャフトの
ストッパ部に押し付けることを特徴とする遷臨界冷凍サ
イクル用圧縮機のシャフトシール構造。 - 【請求項3】 前記摩擦板のボス部の先端と前記スリー
ブの一端との間に、前記摩擦板とこの摩擦板と対向する
ロータとのギャップを調節するためのシムが、着脱可能
に装着されていることを特徴とする請求項2記載の遷臨
界冷凍サイクル用圧縮機のシャフトシール構造。 - 【請求項4】 前記摩擦板が前記シャフトの一端部にボ
ルトで固定されていることを特徴とする請求項2又は3
記載の遷臨界冷凍サイクル用圧縮機のシャフトシール構
造。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7657497A JPH10252655A (ja) | 1997-03-12 | 1997-03-12 | 遷臨界冷凍サイクル用圧縮機のシャフトシール構造 |
EP98301871A EP0864787A3 (en) | 1997-03-12 | 1998-03-12 | Shaft seal construction for a compressor for use in a transcritical refrigeration cycle system |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7657497A JPH10252655A (ja) | 1997-03-12 | 1997-03-12 | 遷臨界冷凍サイクル用圧縮機のシャフトシール構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10252655A true JPH10252655A (ja) | 1998-09-22 |
Family
ID=13609030
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7657497A Withdrawn JPH10252655A (ja) | 1997-03-12 | 1997-03-12 | 遷臨界冷凍サイクル用圧縮機のシャフトシール構造 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
EP (1) | EP0864787A3 (ja) |
JP (1) | JPH10252655A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003506632A (ja) * | 1999-08-06 | 2003-02-18 | ルーク ファールツォイク−ヒュドラオリク ゲーエムベーハー ウント コンパニー カーゲー | Co2コンプレッサ |
WO2012124755A1 (ja) * | 2011-03-16 | 2012-09-20 | 中国電力株式会社 | 水中設置型の水車発電機 |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6575080B1 (en) | 1999-09-24 | 2003-06-10 | Kabushiki Kaisha Toyoda Jidoshokki Seisakusho | Single-headed piston for swash plate type compressor wherein head portion has a curved surface at axial end |
DE19947007A1 (de) | 1999-09-30 | 2001-07-26 | Zexel Valeo Compressor Europe | Wellenabdichtung, insbesondere für Axialkolbenverdichter |
JP2001227465A (ja) * | 2000-02-18 | 2001-08-24 | Toyota Autom Loom Works Ltd | 圧縮機用中空ピストンの製造方法 |
EP1213516A1 (de) * | 2000-12-08 | 2002-06-12 | M.E.F. Financing Establishment | Gleitringdichtung |
DE102005033707A1 (de) * | 2005-07-19 | 2007-02-01 | Valeo Compressor Europe Gmbh | Vereinfachte, innenbeaufschlagte Axialgleitringdichtung für die CO2-Anwendung |
US8678756B2 (en) * | 2009-02-09 | 2014-03-25 | Raytheon Company | System and method for re-building a pump |
CN114278584B (zh) * | 2022-01-04 | 2022-06-21 | 浙江斯普智能科技股份有限公司 | 一种用于泳池的节能水泵 |
Family Cites Families (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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US3236529A (en) * | 1963-04-18 | 1966-02-22 | Ingersoll Rand Co | Mechanical seal |
US3738118A (en) * | 1972-01-31 | 1973-06-12 | Gen Motors Corp | Means for lubricating vehicle air conditioning compressor shaft seals |
US4121841A (en) * | 1974-01-17 | 1978-10-24 | Sankyo Electric Co., Ltd. | Drive shaft seal for compressor housing |
JPS61120096U (ja) | 1985-01-14 | 1986-07-29 | ||
NZ222505A (en) * | 1986-11-14 | 1990-02-26 | Denis Michael William Winslow | Mechanical shaft seal serviceable as a cartridge |
FI80512C (fi) * | 1988-12-21 | 1990-06-11 | Safematic Ltd Oy | Anordning vid en glidringstaetning. |
-
1997
- 1997-03-12 JP JP7657497A patent/JPH10252655A/ja not_active Withdrawn
-
1998
- 1998-03-12 EP EP98301871A patent/EP0864787A3/en not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003506632A (ja) * | 1999-08-06 | 2003-02-18 | ルーク ファールツォイク−ヒュドラオリク ゲーエムベーハー ウント コンパニー カーゲー | Co2コンプレッサ |
WO2012124755A1 (ja) * | 2011-03-16 | 2012-09-20 | 中国電力株式会社 | 水中設置型の水車発電機 |
JP2012193663A (ja) * | 2011-03-16 | 2012-10-11 | Chugoku Electric Power Co Inc:The | 水中設置型の水車発電機 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
EP0864787A3 (en) | 1999-04-07 |
EP0864787A2 (en) | 1998-09-16 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
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