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JPH10234185A - 電力変換装置 - Google Patents

電力変換装置

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Publication number
JPH10234185A
JPH10234185A JP9261858A JP26185897A JPH10234185A JP H10234185 A JPH10234185 A JP H10234185A JP 9261858 A JP9261858 A JP 9261858A JP 26185897 A JP26185897 A JP 26185897A JP H10234185 A JPH10234185 A JP H10234185A
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JP
Japan
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voltage
circuit
series
capacitors
capacitor
Prior art date
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Application number
JP9261858A
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JP3656694B2 (ja
Inventor
Hisashi Fujimoto
久 藤本
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Fuji Electric Co Ltd
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Fuji Electric Co Ltd
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy
    • Y02E10/56Power conversion systems, e.g. maximum power point trackers

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  • Dc-Dc Converters (AREA)
  • Inverter Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 2個の太陽電池の発生電力誤差等により、出
力電圧に歪みが生じる。スイッチ素子に高耐圧のものが
要求され、スイッチング損失の増加により変換効率が低
下する。 【解決手段】 ハーフブリッジインバータを2個並列に
接続し、直列コンデンサの電圧を入力電圧としてスイッ
チ素子をオン、オフさせる電力変換装置に関する。コン
デンサ6の両端に太陽電池等の直流電源1を接続する。
スイッチアームを上下に2個直列接続して、直列スイッ
チ回路38を形成する。この回路38をコンデンサ6,
15の直列回路に並列接続し、回路38の上下アームの
相互接続点とコンデンサ6,15の相互接続点との間に
リアクトル10を接続して直流分圧回路2を形成する。
直流電源1が接続されていないコンデンサ15の電圧が
コンデンサ6の電圧に等しくなるように直列スイッチ回
路38のスイッチ素子4,13をオン、オフ制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、太陽電池や燃料電
池等の直流電源が発生する直流電力を交流電力に変換す
る単相3線出力形の電力変換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図16、図17は、太陽電池を電源と
し、その直流電力を交流電力に変換して系統電源に連系
する単相三線出力形電力変換装置の従来技術を示してい
る。図16において、太陽電池1a,1bの直列回路の
両端電圧はダイオード37a,37bを介してコンデン
サ6,15の直列回路に加えられ、IGBT等の半導体
スイッチ素子31及び逆並列接続されたダイオード32
からなるハーフブリッジインバータ3A,3Bによって
PWM制御され、交流電圧に変換される。この交流電圧
は、リアクトル7a,7b及びコンデンサ8a,8bか
らなるフィルタによってPWM制御による高周波成分が
除去され、単相三線式の系統電源9に連系される。
【0003】一方、図17において、太陽電池1の直流
電圧はダイオード37を介してリアクトル33、半導体
スイッチ素子34及びダイオード35からなる昇圧回路
により昇圧され、コンデンサ6,15の直列回路に加え
られる。そして、図16と同様にハーフブリッジインバ
ータ3A,3BによってPWM制御され、交流電圧に変
換された後、リアクトル7a,7b及びコンデンサ8
a,8bからなるフィルタによって高周波成分が除去さ
れ、単相三線式の系統電源9に連系される。これら図1
6、図17の従来技術は何れも電圧形の電力変換装置で
あるため、交流出力側を系統電源9と切り離して交流電
圧源として自立運転することが可能である。
【0004】次に、他の従来技術を説明する。図18
は、太陽電池を電源とし、その直流電力を交流電力に変
換して系統電源に連系する太陽光発電インバータの全体
構成を示すものである。一般に系統連系用の太陽光発電
インバータでは、太陽電池1を有効利用するために、イ
ンバータINVの出力電力Pを一定周期で変動・調節す
ることにより、図19に示す如く直流電圧Edを太陽電
池1が最大電力Pmaxを発生する電圧Etに制御する、い
わゆる最大電力追従制御を行っている。また、図20は
ピークカット運転等を行うためにインバータINVの直
流側に蓄電池101を接続した従来技術である。この場
合、蓄電池101の充放電電圧の範囲が決められている
ため、インバータINVは直流電圧一定制御により直流
電圧Edを蓄電池101で決まる電圧値に制御するか、
もしくは図19に示した最大電力追従制御により決めら
れた直流電圧Etと蓄電池101の充電電圧との整合を
とるために、直流−直流変換器102を別途設置してい
る。
【0005】次に、更に別の従来技術を説明する。図2
1は、図17に示した従来技術とほぼ同様の構成であ
り、直流電圧バランス回路36を有しない例である。単
相3線式の電力系統は中性点が接地されているため、図
21の構成では、インバータの直列コンデンサ6,15
の接続点も接地されることになる。しかるに、直流回路
側は直列コンデンサ6,15の両端に接続されているの
で、半導体スイッチ素子34とダイオード35との接続
点の対接地点電位Vnは、半導体スイッチ素子34のス
イッチング周波数によって正負に変動する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前述した図16の従来
技術では、太陽電池1a,1bを直列接続しているた
め、接続が複雑である。また、各太陽電池1a,1bの
発生電力の誤差や自立運転時の非対称負荷への電力供給
等により、入力電圧(コンデンサ6,15の電圧)のア
ンバランスが生じ、出力電圧の歪みや直流成分の系統へ
の流出原因となる。更に、太陽電池1a,1bが二個直
列に接続されるため、太陽電池の動作範囲を考慮した場
合、電力変換装置に使用される半導体スイッチ素子31
として高耐圧のものが必要になり、スイッチング損失の
増加による電力変換効率の低下に繋がる。
【0007】図17の従来技術では、半導体スイッチ素
子34及びダイオード35からなる昇圧回路によって電
力変換段数が一段増加するので、変換効率の低下が避け
られない。更に、直列接続されたコンデンサ6,15の
電圧をバランスさせる直流電圧バランス回路36が新た
に必要となり、回路構成が複雑になるという問題があっ
た。
【0008】そこで請求項1〜請求項3記載の発明は、
比較的簡単な回路構成により、入力電圧のアンバランス
がなく、しかも高い電力変換効率を保てるようにした電
力変換装置を提供しようとするものである。また、請求
項4記載の発明は、特に、スイッチング損失の増加によ
る電力変換効率の低下を防止するようにした電力変換装
置を提供しようとするものである。
【0009】一方、前述した図20の太陽光発電インバ
ータにおいて、インバータINVの直流電圧Edを蓄電
池101で決まる電圧値に制御する場合には、太陽電池
1の最大電力を取り出すことができないため、システム
効率が低くなる。更に、直流−直流変換器102を別途
設置すると変換段数が増加してシステムの複雑化、大型
化、高価格化を招くといった問題がある。
【0010】そこで請求項5記載の発明は、1台のイン
バータで最大電力追従制御と蓄電池の充放電制御を同時
に行うことにより、システム効率の低下を防ぎ、かつ、
システムの複雑化、大型化等を防止するようにした電力
変換装置を提供しようとするものである。
【0011】また、図21の従来技術では、前述のごと
く半導体スイッチ素子34とダイオード35との接続点
の対接地点電位Vnが、半導体スイッチ素子34のスイ
ッチング周波数によって正負に振られる。このため、昇
圧回路(昇圧チョッパ)のリアクトルと太陽電池1との
接続線が持つリアクトル成分の比率により、直流入力端
子に電位変動が発生し、その変化分(dV/dt)がノ
イズ発生・雑音端子電圧の増加要因となる。この対策の
ためには、直流側にノイズフィルタを追加したりそのフ
ィルタ機能を強化することが必要になり、装置の複雑
化、大型化、高価格化を招いていた。
【0012】よって請求項6記載の発明は、上記対接地
点電位Vnの変動を抑制し、直流側のノイズフィルタの
追加等に起因するシステムのシステムの複雑化、大型化
等を防ぐことができる電力変換装置を提供しようとする
ものである。
【0013】更に、請求項7記載の発明は、ハーフブリ
ッジインバータの交流出力端子に負荷が接続される場合
において、後述するように、負荷急変時に直流分圧回路
の制御遅れやリアクトルの残留エネルギーに起因して直
流電源が接続されていない方のコンデンサの電圧が過大
になり、そのためにコンデンサの容量増加や高耐圧の半
導体スイッチ素子の使用を余儀なくされることによる電
力変換装置の大型化、コスト上昇を防止すると共に、コ
ンデンサの過電圧検出時に電力変換装置の運転を強制的
に停止する不都合を回避しようとするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、請求項1記載の発明は、半導体スイッチ素子とダイ
オードとの逆並列回路からなるスイッチアームを上下に
2個直列接続したハーフブリッジインバータを2個並列
に接続し、直列接続された2個のコンデンサの電圧を前
記ハーフブリッジインバータの入力電圧として前記半導
体スイッチ素子をオン、オフさせることにより2つの単
相交流電圧を出力させる単相3線出力形の電力変換装置
において、前記コンデンサのうち一方のコンデンサの両
端に直流電源を接続し、半導体スイッチ素子とダイオー
ドとの逆並列回路からなるスイッチアームを上下に2個
直列接続して直列スイッチ回路を形成すると共に、この
直列スイッチ回路を前記2個のコンデンサの直列回路に
並列接続し、かつ、直列スイッチ回路の上下のスイッチ
アームの相互接続点と前記2個のコンデンサの相互接続
点との間にリアクトルを接続して直流分圧回路を形成
し、前記2個のコンデンサのうち直流電源が接続されて
いないコンデンサの電圧が他方のコンデンサの電圧に等
しくなるように前記直列スイッチ回路の半導体スイッチ
素子のオン、オフを制御する制御手段を備えたものであ
る。
【0015】請求項2記載の発明は、前記同様に直流分
圧回路を形成し、直列接続された2個のコンデンサのう
ち直流電源が接続されていないコンデンサの電圧が一定
値になるように前記直列スイッチ回路の半導体スイッチ
素子のオン、オフを制御する制御手段を備えたものであ
る。
【0016】請求項3記載の発明は、請求項2記載の制
御手段を動作させることにより前記2個のコンデンサの
電圧が等しくなくなったときに、これらのコンデンサの
電圧検出値V1,V2、ハーフブリッジインバータの上
アームの点弧時間Ton、下アームの点弧時間Toff(=
T−Ton)及びキャリア周期Tを用いて、 λ=1−(V1−Vout)/E0 (但し、 Vout(:出力電圧基準指令値)=(V1×Ton/T)
−(V2×Toff/T) なる式により求めた出力電圧指令値λに基づき、ハーフ
ブリッジインバータの半導体スイッチ素子のオン、オフ
を制御する制御手段を備えたものである。
【0017】請求項4記載の発明は、半導体スイッチ素
子とダイオードとの逆並列回路からなるスイッチアーム
を上下に2個直列接続したハーフブリッジインバータを
2個並列に接続し、直列接続された2個のコンデンサの
電圧を前記ハーフブリッジインバータの入力電圧として
前記半導体スイッチ素子をオン、オフさせることにより
2つの単相交流電圧を出力させる単相3線出力形の電力
変換装置において、前記コンデンサのうち一方のコンデ
ンサの両端に直流電源を接続し、半導体スイッチ素子と
ダイオードとの逆並列回路からなるスイッチアームを上
下に2個直列接続して直列スイッチ回路を形成すると共
に、この直列スイッチ回路を前記2個のコンデンサの直
列回路に並列接続し、かつ、直列スイッチ回路の上下の
スイッチアームの相互接続点と前記2個のコンデンサの
相互接続点との間にリアクトルを接続して直流分圧回路
を形成し、前記2個のコンデンサのうち一方のコンデン
サの電圧検出値に基づき他方のコンデンサの電圧指令値
を生成し、他方のコンデンサの電圧がこの電圧指令値に
一致するように前記直列スイッチ回路の半導体スイッチ
素子のオン、オフを制御することにより、前記2個のコ
ンデンサの電圧の合計値を前記ハーフブリッジインバー
タの半導体スイッチ素子の耐圧以下に抑制する制御手段
を備えたものである。
【0018】請求項5記載の発明は、半導体スイッチ素
子とダイオードとの逆並列回路からなるスイッチアーム
を上下に2個直列接続したハーフブリッジインバータを
2個並列に接続し、直列接続された2個のコンデンサの
電圧を前記ハーフブリッジインバータの入力電圧として
前記半導体スイッチ素子をオン、オフさせることにより
2つの単相交流電圧を出力させる単相3線出力形の電力
変換装置において、前記コンデンサのうち一方のコンデ
ンサの両端に直流電源を接続し、半導体スイッチ素子と
ダイオードとの逆並列回路からなるスイッチアームを上
下に2個直列接続して直列スイッチ回路を形成すると共
に、この直列スイッチ回路を前記2個のコンデンサの直
列回路に並列接続し、かつ、直列スイッチ回路の上下の
スイッチアームの相互接続点と前記2個のコンデンサの
相互接続点との間にリアクトルを接続して直流分圧回路
を形成し、前記2個のコンデンサのうち直流電源が接続
されていないコンデンサの両端に直流遮断器と蓄電池と
の直列回路を接続し、直流電源が接続されているコンデ
ンサの電圧がその電圧指令値に一致するように前記ハー
フブリッジインバータの半導体スイッチ素子のオン、オ
フを制御することにより、直流電源の最大電力追従制御
を行い、かつ、直流電源が接続されていないコンデンサ
の電圧がその電圧指令値に一致するように前記直列スイ
ッチ回路の半導体スイッチ素子のオン、オフを制御する
と共に前記直流遮断器の開閉を制御することにより前記
蓄電池の充放電制御を行う制御手段を備えたものであ
る。
【0019】請求項6記載の発明は、半導体スイッチ素
子とダイオードとの逆並列回路からなるスイッチアーム
を上下に2個直列接続したハーフブリッジインバータを
2個並列に接続し、直列接続された2個のコンデンサの
電圧を前記ハーフブリッジインバータの入力電圧として
前記半導体スイッチ素子をオン、オフさせることにより
2つの単相交流電圧を出力させる単相3線出力形の電力
変換装置において、前記コンデンサのうち一方のコンデ
ンサの両端に直流電源を接続し、半導体スイッチ素子と
ダイオードとを直列接続して直列スイッチ回路を形成
し、この直列スイッチ回路を構成する半導体スイッチ素
子とダイオードとの相互接続点と前記2個のコンデンサ
の相互接続点との間にリアクトルを接続して直流分圧回
路を形成すると共に前記2個のコンデンサの相互接続点
を系統電源の中性線に接続し、前記2個のコンデンサの
うち直流電源が接続されていないコンデンサの電圧が他
方のコンデンサの電圧に等しくなるように前記直列スイ
ッチ回路の半導体スイッチ素子のオン、オフを制御する
制御手段を備えたものである。
【0020】請求項7記載の発明は、半導体スイッチ素
子とダイオードとの逆並列回路からなるスイッチアーム
を上下に2個直列接続したハーフブリッジインバータを
2個並列に接続し、直列接続された2個のコンデンサの
電圧を前記ハーフブリッジインバータの入力電圧として
前記半導体スイッチ素子をオン、オフさせることにより
2つの単相交流電圧を出力させる単相3線出力形の電力
変換装置において、前記コンデンサのうち一方のコンデ
ンサの両端に直流電源を接続し、半導体スイッチ素子と
ダイオードとを直列接続して直列スイッチ回路を形成
し、この直列スイッチ回路を構成する半導体スイッチ素
子とダイオードとの相互接続点と前記2個のコンデンサ
の相互接続点との間にリアクトルを接続して直流分圧回
路を形成すると共に前記2個のコンデンサの相互接続点
を交流負荷の中性点に接続し、前記2個のコンデンサの
電圧合計値に対して抑制電圧レベルと復旧電圧レベルと
を設定し、前記電圧合計値が増加して抑制電圧レベルに
到達したら前記直流分圧回路の動作を停止させ、前記電
圧レベルが減少して復旧電圧レベルに到達したら前記直
流分圧回路を再起動させる制御手段を備えたものであ
る。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図に沿って本発明の実施形
態を説明する。図1(a)は請求項1に記載した発明の
第1実施形態を示す回路図であり、図16、図17と同
一の構成要素には同一符号を付してある。図1(a)に
おいて2は直流分圧回路であり、本実施形態は、この直
流分圧回路2と、太陽電池1や燃料電池等の直流電源
と、ハーフブリッジインバータ3A,3Bと、2個の出
力フィルタとから構成される。ここで、直流分圧回路2
は、太陽電池1の直流電圧を電力変換して直列接続され
た2個のコンデンサ6,15の電圧が等しくなるように
動作するものである。
【0022】以下に、直流分圧回路2の構成を説明す
る。図1(a)において、一方のコンデンサ6の両端に
はダイオード37を介して太陽電池1が接続されてい
る。また、IGBT等の半導体スイッチ素子4及び逆並
列接続されたダイオード5からなるスイッチアームと、
同じくスイッチ素子13及び逆並列接続されたダイオー
ド14からなるスイッチアームとを2個直列に接続して
直列スイッチ回路38を構成し、その両端をコンデンサ
6の正極とコンデンサ15の負極とに接続する。更に、
上記2個のスイッチアームの相互接続点とコンデンサ
6,15の相互接続点との間にリアクトル10を接続す
ることにより、直流分圧回路2が構成される。
【0023】この実施形態の動作を説明すると、太陽電
池1が接続されたコンデンサ6の電圧(V1とする)は
太陽電池1の電圧にクランプされるため、太陽電池1が
接続されていないコンデンサ15の電圧(V2とする)
が上記電圧V1と等しくなるように直流分圧回路2を制
御する。この制御の具体的方法としては、各コンデンサ
6,15の電圧を検出し、V1,V2の偏差が零になる
ように直列スイッチ回路38の各アームのスイッチ素子
4,13に対する点弧期間を制御する。
【0024】図2は、直流分圧回路2の動作を示したも
のである。図2(a)はコンデンサ6からコンデンサ1
5にエネルギーを供給する場合であり、スイッチ素子4
を点弧することにより実線で示すスイッチ素子4→リア
クトル10→コンデンサ6のルートでリアクトル10に
エネルギーを蓄積し、このエネルギーを、スイッチ素子
4の消弧によって破線のルートで他方のコンデンサ15
に供給する。
【0025】一方、図2(b)はコンデンサ15からコ
ンデンサ6にエネルギーを供給する場合であり、スイッ
チ素子13を点弧することにより実線で示すスイッチ素
子13→コンデンサ15→リアクトル10のルートでリ
アクトル10にエネルギーを蓄積し、このエネルギー
を、スイッチ素子13の消弧によって破線のルートで他
方のコンデンサ6に供給する。従って、各スイッチ素子
4,13の点弧期間をコンデンサ電圧に応じて制御する
ことで、電圧V1,V2を制御することが可能になる。
【0026】図3は、上記制御を行うための制御ブロッ
ク図である。図において、16,17はそれぞれコンデ
ンサ6,15の電圧V1(検出値)、V2(指令値)が
入力される切替スイッチ、20はこれらのスイッチ1
6,17の出力信号とコンデンサ15の電圧V2(検出
値)が図示の符号で入力される加算器、22は加算器2
0の出力が零になるように調節動作する調節器、24は
調節器22の出力である電圧指令値とキャリア発生回路
23の出力信号(キャリア)とを比較するコンパレータ
(PWM信号発生回路)であり、このコンパレータ24
の出力信号及びその反転信号がスイッチ素子4,13に
対する点弧信号となる。
【0027】図4は、直流分圧回路2の点弧パターンを
示している。図3における切替スイッチ16をオンした
場合に、V1>V2であればスイッチ素子4のオンデュ
ーティは50%以上となり、V1<V2であれば50%
以下となる。
【0028】以上の方法により制御されたコンデンサ電
圧V1,V2が、図1(a)における後段のハーフブリ
ッジインバータ3A,3Bの電源となる。なお、ハーフ
ブリッジインバータ3A,3Bは、従来と同様にIGB
T等の半導体スイッチ素子31と逆並列接続されたダイ
オード32とから構成されており、そのPWM制御によ
ってコンデンサ電圧V1,V2が交流電圧に変換された
後、リアクトル7a,7b及びコンデンサ8a,8bか
らなるフィルタによってPWM制御による高周波成分が
除去され、単相三線式の系統電源9に連系される。ここ
で、フィルタの出力を系統電源9に連系させずにそのま
ま交流負荷に供給する自立運転を行っても良い。
【0029】図1(b)は請求項1記載の発明の第2実
施形態を示しており、太陽電池1がダイオード37を介
して他方のコンデンサ15に接続されている点を除き、
上記第1実施形態と構成上、同一である。この実施形態
では、太陽電池1が接続されていないコンデンサ6の電
圧V1が他方のコンデンサの15の電圧V2と等しくな
るように制御を行う。直流分圧回路2における具体的制
御方法は、上記第1実施形態と同様であるため、ここで
は説明を省略する。
【0030】次に、請求項2記載の発明の実施形態を説
明する。請求項1の発明の実施形態では、太陽電池1が
接続されていない方のコンデンサの電圧(図1(a)で
はV2、図1(b)ではV1)が他方のコンデンサの電
圧(図1(a)ではV1、図1(b)ではV2)と等し
くなるように制御を行っている。すなわち、図1(a)
では図3に示したように直流電圧指令値をV1、図1
(b)では電圧指令値をV2としている。
【0031】請求項2記載の発明の実施形態ではこの直
流電圧指令値を一定値とし、図1(a)ではV2、図1
(b)ではV1を常時一定に保つように制御する。ここ
で、例えば電力変換装置の出力電圧としてVSが要求さ
れる場合、直流電圧としては最低で√2倍の電圧が必要
になる。例えば、出力が100V(実効値)であれば1
41Vの電圧が直流電圧として必要になる。従って、図
1(a)の場合、V2の電圧指令値は141Vとなる。
実際には、出力変動や変換装置の制御余裕等を考慮し
て、170V程度に設定するのが一般的である。
【0032】このように、太陽電池1が接続されていな
い方のコンデンサの電圧を電力変換装置に要求される出
力交流電圧で決まる最低値に制御すると、電力変換装置
(ハーフブリッジインバータ3A,3B)に使用される
半導体スイッチ素子の耐圧としては太陽電池1の最大電
圧Emax+V2(またはV1)を許容できれば良く、図
12のように太陽電池を2個直列にした場合に比べて、
低耐圧のスイッチ素子を使用することが可能になる。こ
のような制御を行うためには、図3に示した切替スイッ
チ17をオンし、電圧指令値V2*をEmaxとして直流分
圧回路を制御すればよい。なお、図1(b)の例では電
圧指令値V1*をEmaxとしてV1(検出値)との偏差が
零になるように制御すればよい。
【0033】次いで、請求項3記載の発明の実施形態を
説明する。例えば、請求項2記載の発明によってコンデ
ンサ電圧V2を一定に制御した場合、コンデンサ電圧V
1とV2とは等しくならない。請求項3の発明は、この
ようにハーフブリッジインバータの各入力電圧が等しく
ない場合に、ハーフブリッジインバータの出力電圧波形
を正負対称にするための出力電圧補正制御方法を提案す
るものである。
【0034】まず、出力電圧基準指令値Voutとコンデ
ンサ電圧V1,V2との関係は次の数式1のようにな
る。但し、数式1において、Ton:ハーフブリッジイン
バータの上アームの点弧時間、Toff:同じく下アーム
の点弧時間、T:キャリア周期である。
【0035】
【数1】 Vout=(V1×Ton/T)−(V2×Toff/T)
【0036】いま、Ton/T=k1,Toff=k2とお
くと、数式2〜数式4が得られる。なお、数式3のλは
出力電圧指令値である。
【0037】
【数2】k1×V1−k2×V2=Vout
【0038】
【数3】λ=k1−k2
【0039】
【数4】k1+k2=1
【0040】これらの数式2〜数式4を展開すると、数
式5が得られる。
【0041】
【数5】λ=1−(V1−Vout)/E0 但し、E0
=(V1+V2)/2
【0042】入力電圧(V1,V2)のアンバランス時
の出力電圧補正制御は、上記数式5に従い、V1,V
2,Voutからλを算出し、このλとキャリアとを比較
してハーフブリッジインバータの上下アームの点弧信号
を発生させることにより実現可能である。図5はこれを
実現するための制御ブロック図であり、数式5を実現す
るべく加算器20a,20b,20c、乗算器25、除
算器26及びキャリア発生回路27、コンパレータ28
により構成されている。
【0043】次に、請求項4に記載した発明の実施形態
を説明する。図1の実施形態では、前述のごとく、太陽
電池1が接続されていない方のコンデンサの電圧が他方
のコンデンサの電圧と等しくなるように制御を行ってい
る。このような制御を行う場合、ハーフブリッジインバ
ータ3A,3Bに使用される半導体スイッチ素子として
は、V1またはV2の最大電圧Vmaxの2倍以上の耐圧
を持つ必要がある。一般に半導体スイッチ素子の損失
は、素子耐圧が高いほど大きいため、太陽電池1や燃料
電池といった電圧変動の大きい電源を直流電源とした場
合、半導体スイッチ素子の損失は他の同容量の変換装置
に比べて大きくなる。
【0044】このため本実施形態では、半導体スイッチ
素子の印加電圧を低く抑えてその発生損失を低減させる
ために、例えば、コンデンサ6に太陽電池1が接続さ
れ、コンデンサ15に太陽電池1が接続されていない場
合には、その接続されていない方のコンデンサ15の電
圧指令値V2*を数式6のように設定する。
【0045】
【数6】V2*=Emax−V1
【0046】なお、数式6において、Emaxは半導体ス
イッチ素子の耐圧、V1はコンデンサ6の電圧である。
ここで、V2の最低値を電力変換装置に要求される出力
交流電圧値で決まる電圧とすると、電力変換装置(ハー
フブリッジインバータ3A,3B)に使用されるスイッ
チ素子の耐圧は太陽電池1の最大電圧(半導体スイッチ
素子の耐圧)E max+V2の最低電圧を許容すれば良
く、図1の実施形態のようにV1=V2の制御を行う場
合に比べて低耐圧のスイッチ素子を使用することが可能
になる。
【0047】図6は本実施形態の構成を示すものであ
る。いま、コンデンサ6に太陽電池1が接続され、コン
デンサ15に太陽電池1が接続されていない場合を例に
とって動作を説明する。まず、コンデンサ6の電圧(太
陽電池1の電圧)V1を検出し、図6におけるコンパレ
ータ41により設定値E0と比較する。ここで、設定値
0は次のようにして決められる。V1の最大値を
max、V2の最小値をVminとすると、スイッチ素子の
耐圧Emaxは数式7のようになる。
【0048】
【数7】Emax=Vmax+Vmin
【0049】V1=V2の制御が可能なV2の電圧範囲
はEmaxの1/2までであるから、その判断基準となる
設定値E0は、数式8となる。
【0050】
【数8】E0=Emax/2
【0051】こうして決められた設定値E0とV1の検
出値との大小関係により、電圧指令値V2*は次の数式
9のようになる。
【0052】
【数9】 E0>V1→V2*=V1 E0≦V1→V2*=Emax−V1
【0053】すなわち図6の構成において、E0>V1
の場合にはコンパレータ41の出力信号が「H」レベル
となり、オン状態のアナログスイッチ42を介してV1
の検出値がそのまま指令値V2*として加算器45に入
力される。また、E0≦V1の時にはコンパレータ41
の出力信号が「L」レベルとなり、アナログスイッチ4
4の出力側が「H」レベルになってこのスイッチ44が
オンする。これにより、加算器43から出力されるE
max−V1の値が指令値V2*として次段の加算器45に
入力される。加算器45では指令値V2*と検出値V2
との偏差が求められ、この偏差が調節器46に入力され
る。そして、その出力信号とキャリア発生回路47から
のキャリアとがコンパレータ(PWM信号発生回路)4
8により比較され、直列スイッチ回路38のスイッチ素
子4,13に対する点弧信号が出力される。
【0054】この実施形態では、太陽電池1が接続され
ていない方のコンデンサ15の電圧指令値V2*を設定
値E0とV1の検出値との大小関係に応じて設定してい
る。このため、ハーフブリッジインバータ3A,3Bを
構成する半導体スイッチ素子の耐圧としては太陽電池1
の最大電圧Emax+V2を許容すれば良く、低耐圧でス
イッチング損失の小さい素子を使用することが可能にな
る。なお、上記実施形態では、太陽電池1が接続されて
いない方のコンデンサ15の電圧指令値V2*を設定す
る場合につき説明したが、他方のコンデンサ6に太陽電
池1が接続されておらず、その電圧指令値V1*を設定
する場合にも、本発明は適用可能である。
【0055】次いで、請求項5に記載した発明の実施形
態を説明する。図7はこの実施形態の主回路を示してお
り、図1(a)と同一の構成要素には同一符号を付して
ある。図7において、49は太陽電池1の出力電流id
を検出する変流器、50は直流遮断器、51は蓄電池で
ある。なお、直流遮断器50及び蓄電池51の直列回路
は太陽電池1が接続されていないコンデンサ15に対し
並列に接続されている。また、直流遮断器50は、蓄電
池51の満充電時及び過放電時などに電力変換装置の主
回路と蓄電池51とを切り離すために、後述するように
遮断器制御信号S1によって遮断されるものである。
【0056】図8は、この実施形態において最大電力追
従制御を行うための制御ブロック図である。まず、この
実施形態では太陽電池1はコンデンサ6に接続されてい
るため、コンデンサ6の電圧V1と太陽電池1の出力電
流idとを検出する。そして、電圧指令発生回路52
は、太陽電池1の現在の出力電力を検出してこの電力を
前回の出力電力と比較し、コンデンサ6の次回の電圧指
令値V1*を発生する。電圧指令値は太陽電池1の特性
から判断され、例えば現在の電力指令値を前回の電力指
令値よりも大きくした結果、出力電力が増加したなら
ば、図19に示した太陽電池の特性から明らかなように
aの運転領域にあるため、次回の電圧指令値を現在の電
圧指令値よりも大きくする。また、出力電力が減少した
ならば、図19におけるbの領域にあるため、次回の電
圧指令値を現在の電圧指令値よりも小さくする。
【0057】このようにして発生させた電圧指令値V1
*と検出値V1との偏差を加算器53により求め、この
偏差を調節器54に入力してハーフブリッジインバータ
3A,3Bの出力電流指令値i*とする。上記出力電流
指令値i*と検出値iとの偏差を加算器55により求
め、この偏差を調節器56に入力してその出力とキャリ
ア発生回路57からのキャリアとをコンパレータ(PW
M信号発生回路)58に入力し、ハーフブリッジインバ
ータ3A,3Bのスイッチ素子31に対する点弧信号を
得る。こうして太陽電池1が接続されている方のコンデ
ンサ6の電圧V1を制御することにより、最大電力追従
制御を行うものである。
【0058】次に、図9は蓄電池51の充放電制御を行
うための制御ブロック図である。まず、充放電指令発生
回路59は、蓄電池51の状態及び太陽電池1の発電運
転状態から蓄電池51の印加電圧指令値を算出する。こ
の印加電圧指令値を太陽電池1が接続されていない方の
コンデンサ15の電圧指令値V2*とし、検出値V2と
の偏差を加算器60により求めてその偏差を調節器54
に入力する。そして調節器54の出力とキャリアとをコ
ンパレータ58に入力し、スイッチ素子4,13に対す
る点弧信号を得る。こうして太陽電池1が接続されてい
ない方のコンデンサ15の電圧V2を制御することによ
り、蓄電池51の充放電制御を行う。なお、蓄電池51
が満充電状態や過充電状態の時、あるいはシステムの運
転状態に合わせて、充放電指令発生回路59が遮断器制
御信号S1を出力し、蓄電池51に直列接続された直流
遮断器50を開放することにより、蓄電池51やコンデ
ンサ15の電圧制御、保護を行う。
【0059】この実施形態によれば、図20のように直
流−直流変換器102を用いることなく、太陽電池1の
最大電力追従制御を行いながら蓄電池51の充放電制御
を行うことが可能となる。なお、図示しないが、太陽電
池1がコンデンサ15に接続され、コンデンサ6の両端
に直流遮断器50と蓄電池51との直列回路が接続され
ている場合にも本発明は適用可能である。その場合に
は、コンデンサ15の電圧指令値V2*を生成してこの
指令値V2*にV2が一致するように各スイッチ素子3
1のオン、オフを制御して最大電力追従制御を行い、ま
た、コンデンサ6の電圧指令値V1*を生成してこの指
令値V1*にV1が一致するように各スイッチ素子4,
13のオン、オフ及び直流遮断器50の開閉を制御して
蓄電池51の充放電制御を行う。
【0060】次いで、請求項6に記載した発明の実施形
態を説明する。図10(a)はこの発明の第1実施形態
を示す回路図、図10(b)は第2実施形態を示す回路
図であり、図1(a),(b)と同一の構成要素には同
一符号を付してある。図10(a)はコンデンサ6に太
陽電池1が接続されている場合であり、回路構成上、図
1(a)と異なるのは、直流分圧回路201内の直列ス
イッチ回路381の構成と図1(a)におけるダイオー
ド37が存在しない点である。すなわち、上記直列スイ
ッチ回路381は、半導体スイッチ素子4とダイオード
14とを直列接続して構成されている。同様に図10
(b)はコンデンサ15に太陽電池1が接続されている
場合であり、回路構成上、図1(b)と異なるのは、直
流分圧回路202内の直列スイッチ回路382の構成と
図1(b)におけるダイオード37が存在しない点であ
る。すなわち、上記直列スイッチ回路382は、半導体
スイッチ素子13とダイオード5とを直列接続して構成
されている。
【0061】次に、図10(a),(b)は動作的には
互いに同様であるため、図10(a)の第1実施形態に
つきその動作を説明する。直流分圧回路201におい
て、太陽電池1が接続されたコンデンサ6の電圧V1は
太陽電池1の電圧にクランプされるため、太陽電池1が
接続されていないコンデンサ15の電圧V2がV1と等
しくなるように制御を行う。制御は、各コンデンサ6,
15の電圧を検出してV1,V2の偏差が零になるよう
に直列スイッチ回路381のスイッチ素子4の点弧期間
を制御する。
【0062】図11(a)は、太陽電池1からコンデン
サ15にエネルギーを供給するときの直流分圧回路20
1の動作を示したものである。スイッチ素子4を点弧す
ることで、実線で示す太陽電池1→スイッチ素子4→リ
アクトル10のルートでリアクトル10にエネルギーを
蓄積し、このエネルギーを、スイッチ素子4の消弧によ
って破線のルートでコンデンサ15に供給する。
【0063】なお、図11(b)は、図10(b)の第
2実施形態における直流分圧回路202の動作を示すも
ので、太陽電池1からコンデンサ6にエネルギーを供給
するときの動作であり、スイッチ素子13を点弧するこ
とで、実線で示す太陽電池1→リアクトル10→スイッ
チ素子13のルートでリアクトル10にエネルギーを蓄
積し、このエネルギーを、スイッチ素子13の消弧によ
って破線のルートでコンデンサ6に供給する。
【0064】従って、スイッチ素子4または13の点弧
期間をコンデンサ電圧に応じて制御することにより、電
圧V1,V2を制御することが可能になり、この電圧V
1,V2がハーフブリッジインバータ3A,3Bの直流
電源となる。ここで、上記制御を行うための制御ブロッ
ク図は前述した図3と同様であり、図3におけるコンパ
レータ24から出力される点弧信号がスイッチ素子4ま
たは13に加えられることになる。
【0065】上述した動作により、2つのコンデンサ
6,15の電圧が制御され、このとき直流分圧回路20
1,202のスイッチ素子4とダイオード14との接続
点、またはスイッチ素子13とダイオード5との接続点
の電圧は図21と同様に正負に振られることになる。し
かるに、図10(a),(b)における直流入力端子間
電圧はコンデンサ6,15により太陽電池1の電圧にク
ランプされ、しかも太陽電池1の正極または負極が系統
電源9の中性線(接地線)に接続されているため、対接
地電位も変動することなく安定している。このため、ノ
イズ発生や雑音端子電圧の増加を抑制することができ
る。
【0066】次いで、請求項7に記載した発明の実施形
態を説明する。図12は、先の請求項6に記載した発明
の他の実施形態を示す主回路図であり、図10(a)と
同一の構成要素には同一の番号を付してある。なお、図
において、61はゲート点弧信号、62は変流器、63
は遮断器、91は交流負荷である。この図12の電力変
換装置では、図10(a)の実施形態と同様に、直流電
源1が接続されていない方のコンデンサ15の電圧V2
を直流分圧回路201により制御し、ハーフブリッジイ
ンバータ3A,3Bの直流端子間電圧を制御している。
そして、図12では図10(a)と異なり、2つの単相
交流電圧を交流負荷91に供給している。また、図12
では、リアクトル10の電流を変流器62により検出
し、この電流の制御をマイナーループとしてコンデンサ
15の電圧V2を制御している。
【0067】いま、図14に示すように、時刻T1にお
いて交流負荷91が変動して重負荷から軽負荷になる
と、図12の回路では、直流分圧回路201の制御系の
遅れやリアクトル10の残留エネルギーに起因してリア
クトル10の電流i10が減少する。このため、負荷供給
に不要な斜線部のエネルギーがコンデンサ15に蓄積さ
れ、その結果コンデンサ15の電圧V2が増加する。ま
た、これに伴ってハーフブリッジインバータ3A,3B
の直流端子間電圧(すなわち電圧合計値VT=V1+V
2)も増加する。負荷変動が大きいほどコンデンサ15
に蓄積されるエネルギー(図14における斜線部の面
積)は多くなり、それによって半導体スイッチ素子を破
壊するおそれがある。
【0068】これを防止するには、コンデンサ容量を増
加させたり高耐圧スイッチ素子を使用する等の方法が考
えられるが、これらの方法は電力変換装置の大型化、コ
スト増加に直結する。また、他の方法として、コンデン
サの過電圧レベルを設定しておき、過電圧検出時に電力
変換装置の運転を強制的に停止することも有効である
が、その場合には定格負荷範囲内での運転停止状態とな
るため、装置の信頼性を低下させることになる。請求項
7記載の発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであ
る。
【0069】図13(a)は請求項7に記載した発明の
実施形態を示す制御ブロック図、図13(b)はその動
作説明図である。なお、電力変換装置の主回路は図12
と同様である。図13(a)において、太陽電池1が接
続されていない方のコンデンサ15の電圧指令値V2*
と検出値V2との偏差を加算器64により求め、この偏
差を調節器54に入力してリアクトル10を流れる電流
の指令値i10 *とする。上記電流指令値i10 *と検出値i
10との偏差を加算器65により求め、この偏差を調節器
56に入力してその出力とキャリア発生回路57からの
キャリアとをコンパレータ(PWM信号発生回路)58
に入力し、直列スイッチ回路381の半導体スイッチ素
子4に対する点弧信号61を得る。
【0070】さて、本実施形態では、図13(a)の一
点鎖線で囲んだブロック70に特徴を有する。すなわ
ち、コンデンサ6の電圧V1及びコンデンサ15の電圧
V2との合計値VTを加算器71により求め、コンパレ
ータ74によってレベル設定器72による抑制電圧レベ
ルVLIMと比較する。この抑制電圧レベルVLIMは半導体
スイッチ素子の耐圧から決まる最大印加電圧値であり、
過電圧保護レベルに基づいて設定される。VTがVLIM
到達したことをコンパレータ74により検出し、この検
出信号をフリップフロップ76のリセット端子Rに送っ
て運転信号ZHをオフ(Lowレベル)とし、アンド回
路77を介して点弧信号61をオフする。これにより、
運転信号ZHが加えられている調節器54,56はゼロ
ホールドされ、直列スイッチ回路381のスイッチ素子
4はパルスオフ状態となって直流分圧回路201の運転
が停止する。
【0071】一方、VTが別のレベル設定器73による
復旧電圧レベルV(復旧)を下回ったことをコンパレー
タ75により検出し、この検出信号をフリップフロップ
76のセット端子Sに送って運転信号ZHをオン(Hi
ghレベル)とし、アンド回路77を介して点弧信号を
オンする。すなわち、各調節器54,56を動作させて
直流分圧回路201を再起動する。ここで、復旧電圧レ
ベルV(復旧)は直流分圧回路201の正常動作可能な
レベルに設定されるものである。なお、図13(b)
は、コンパレータ74,75、フリップフロップ76に
よって得られる、VT,VLIM,V(復旧)と運転信号Z
Hとの関係を示している。
【0072】図15は、本実施形態によるリアクトル1
0の電流i10、電圧合計値VT及び運転信号ZHの関係
を示したものである。図において、時刻T1における負
荷変動によって電流i10が減少していき、これに起因し
てコンデンサ15の電圧V2は図示する如く上昇してい
く。そして、時刻T2で電圧合計値VT(=V1+V
2)が抑制電圧レベルVLIMに達すると、図13(a)
に示したコンパレータ74以降の回路が働き、運転信号
ZHをオフして直流分圧回路201を停止させる。この
結果、太陽電池1からのエネルギー供給が絶たれ、直流
分圧回路停止後の電圧上昇はリアクトル10の残留エネ
ルギーによる上昇分のみとなる。この値は、直流分圧回
路201の制御遅れによる電圧上昇に比較して十分に小
さい。直流分圧回路201の停止後は、コンデンサ15
から交流負荷91への電力供給が行われるので、コンデ
ンサ15の電圧V2は低下する。時刻T3において、電
圧合計値VTが復旧電圧レベルV(復旧)に到達する
と、図13(a)に示したコンパレータ75以降の回路
が働き、運転信号ZHをオンして直流分圧回路201を
再起動する。
【0073】以上が本実施形態の動作であるが、上記動
作は直流分圧回路201のみに限定され、ハーフブリッ
ジインバータ3A,3Bは通常の動作を継続する。従っ
て、本発明の課題である負荷変動に伴うコンデンサ15
の過電圧の発生を防止し、コンデンサの容量増加や高耐
圧スイッチ素子の使用、ならびに過電圧検出による電力
変換装置の強制的な運転停止を回避することができる。
なお、本実施形態では太陽電池1が接続されていない方
のコンデンサ15の過電圧を防止する場合につき説明し
たが、他方のコンデンサ6に太陽電池1が接続されてお
らず、その過電圧を防止する場合にも、本発明は適用可
能である。
【0074】上記各実施形態では、直流電源として太陽
電池1を使用した場合につき説明したが、直流電源の種
類はこれに限定されるものではなく、燃料電池や蓄電池
であっても良い。
【0075】
【発明の効果】以上のように請求項1記載の発明によれ
ば、直流分圧回路の動作により、1個の直流電源からハ
ーフブリッジインバータの入力電圧である2つの相等し
いコンデンサ電圧を得ることができる。従って、図6の
従来技術のように2個の太陽電池による発生電力の誤差
や自立運転時の非対称負荷への電力供給によるコンデン
サ電圧のアンバランスが解消され、出力電圧の歪み発生
や系統への直流成分の流出を阻止することができる。ま
た、直流電源の数が1個で済むため、配線の接続が複雑
になることもない。更に、電力変換段数は2段になる
が、直流分圧回路の変換電力は図7に示した昇圧チョッ
パの変換電力の1/2になるので、電力変換装置の小型
化が可能である。
【0076】請求項2記載の発明によれば、直流電源が
接続されていないコンデンサの電圧を電力変換装置に要
求される出力交流電圧値で決まる最低電圧に制御するこ
とにより、半導体スイッチ素子の耐圧は、(直流電源の
最大電圧+上記コンデンサの一定電圧)を許容すれば良
くなる。従って、直流電源を2個直列に接続した場合に
比べて低耐圧のスイッチ素子を使用することができ、電
力変換時のスイッチング損失の低減、変換効率の向上、
製造コストの低減が可能になる。
【0077】請求項3記載の発明によれば、請求項2記
載の発明によりハーフブリッジインバータの入力電圧が
不均等になった場合における出力波形の補正が可能にな
り、連系される電力系統に対して安定した電力供給を行
うことができる。
【0078】請求項4記載の発明によれば、直流分圧回
路の2個のコンデンサの電圧の合計値をハーフブリッジ
インバータに使用している半導体スイッチ素子の耐圧以
下に抑制する制御手段を設けることにより、太陽電池を
2個直列に接続して使用する場合に比べて低耐圧のスイ
ッチ素子を使用することができる。このため電力変換時
のスイッチング損失の低減、変換効率の向上が可能にな
る。
【0079】請求項5記載の発明によれば、従来のよう
に直流−直流変換器を用いることなく太陽電池の最大電
力追従制御を行いながら蓄電池の充放電制御を並列的に
実行でき、システムの小型化、低価格化を図れると共
に、最小限の変換段数による高効率化が可能である。
【0080】請求項6記載の発明によれば、直流入力端
子間電圧が直流分圧回路のコンデンサにより直流電源電
圧にクランプされ、しかも直流電源の正極または負極が
系統電源の中性線(接地線)に接続されているので、対
接地点電位が変動することなく安定する。従って、ノイ
ズ発生や雑音端子電圧の発生を抑制する効果があり、直
流側のノイズフィルタの追加や強化に起因するシステム
の複雑化、大型化、高価格化を防ぐことができる。
【0081】請求項7記載の発明によれば、コンデンサ
の電圧合計値と抑制電圧レベル及び復旧電圧レベルとを
比較し、その結果に応じて直流分圧回路の動作停止また
は再起動を行わせるため、負荷変動に伴ってハーフブリ
ッジインバータに過電圧が印加されるのを未然に防止す
ることができる。これにより、コンデンサ容量の増加や
高耐圧スイッチ素子の使用を回避して、装置の大型化、
高コスト化を防ぐことができる。また、直流分圧回路の
動作停止中でもハーフブリッジインバータは継続して電
圧を発生するので、電力変換装置の信頼性向上が可能に
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1に記載した発明の実施形態を示す主回
路構成図である。
【図2】図1の実施形態における直流分圧回路の動作説
明図である。
【図3】請求項1,請求項2に記載した発明の実施形態
における直流分圧回路の制御ブロック図である。
【図4】図1の実施形態における直流分圧回路の動作説
明図である。
【図5】請求項3に記載した発明の実施形態における制
御ブロック図である。
【図6】請求項4に記載した発明の実施形態における制
御ブロック図である。
【図7】請求項5に記載した発明の実施形態を示す主回
路構成図である。
【図8】図7の実施形態において最大電力追従制御を行
うための制御ブロック図である。
【図9】図7の実施形態において蓄電池の充放電制御を
行うための制御ブロック図である。
【図10】請求項6に記載した発明の実施形態を示す主
回路構成図である。
【図11】図10の実施形態における直流分圧回路の動
作説明図である。
【図12】請求項6に記載した発明の他の実施形態及び
請求項7に記載した発明の実施形態を示す主回路構成図
である。
【図13】請求項7に記載した発明の実施形態を示す制
御ブロック図及び動作説明図である。
【図14】図12の実施形態の動作説明図である。
【図15】図13の実施形態の動作説明図である。
【図16】従来技術を示す回路図である。
【図17】従来技術を示す回路図である。
【図18】従来技術を示す概略的な回路図である。
【図19】図14における太陽電池の特性図である。
【図20】従来技術を示す概略的な回路図である。
【図21】従来技術を示す回路図である。
【符号の説明】
1 太陽電池 2,201,202 直流分圧回路 3A,3B ハーフブリッジインバータ 4,13,31 半導体スイッチ素子 5,14,32,37 ダイオード 6,8a,8b,15 コンデンサ 7a,7b,10 リアクトル 9 系統電源 16,17 電圧指令切替スイッチ 20,20a,20b,20c,43,45,53,5
5,60,64,65,71 加算器 22,46,54,56 調節器 23,27,47,57 キャリア発生回路 24,28,41,48,58,74,75 コンパレ
ータ 25 増幅器 26 除算器 38,381,382 直列スイッチ回路 42,44 アナログスイッチ 50 直流遮断器 51 蓄電池 52 電圧指令発生回路 59 充放電指令発生回路 61 点弧信号 62 変流器 63 遮断器 70 ブロック 72,73 レベル設定器 76 フリップフロップ 77 アンド回路 91 交流負荷

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体スイッチ素子とダイオードとの逆
    並列回路からなるスイッチアームを上下に2個直列接続
    したハーフブリッジインバータを2個並列に接続し、直
    列接続された2個のコンデンサの電圧を前記ハーフブリ
    ッジインバータの入力電圧として前記半導体スイッチ素
    子をオン、オフさせることにより2つの単相交流電圧を
    出力させる単相3線出力形の電力変換装置において、 前記コンデンサのうち一方のコンデンサの両端に直流電
    源を接続し、半導体スイッチ素子とダイオードとの逆並
    列回路からなるスイッチアームを上下に2個直列接続し
    て直列スイッチ回路を形成すると共に、この直列スイッ
    チ回路を前記2個のコンデンサの直列回路に並列接続
    し、かつ、直列スイッチ回路の上下のスイッチアームの
    相互接続点と前記2個のコンデンサの相互接続点との間
    にリアクトルを接続して直流分圧回路を形成し、 前記2個のコンデンサのうち直流電源が接続されていな
    いコンデンサの電圧が他方のコンデンサの電圧に等しく
    なるように前記直列スイッチ回路の半導体スイッチ素子
    のオン、オフを制御する制御手段を備えたことを特徴と
    する電力変換装置。
  2. 【請求項2】 半導体スイッチ素子とダイオードとの逆
    並列回路からなるスイッチアームを上下に2個直列接続
    したハーフブリッジインバータを2個並列に接続し、直
    列接続された2個のコンデンサの電圧を前記ハーフブリ
    ッジインバータの入力電圧として前記半導体スイッチ素
    子をオン、オフさせることにより2つの単相交流電圧を
    出力させる単相3線出力形の電力変換装置において、 前記コンデンサのうち一方のコンデンサの両端に直流電
    源を接続し、半導体スイッチ素子とダイオードとの逆並
    列回路からなるスイッチアームを上下に2個直列接続し
    て直列スイッチ回路を形成すると共に、この直列スイッ
    チ回路を前記2個のコンデンサの直列回路に並列接続
    し、かつ、直列スイッチ回路の上下のスイッチアームの
    相互接続点と前記2個のコンデンサの相互接続点との間
    にリアクトルを接続して直流分圧回路を形成し、 前記2個のコンデンサのうち直流電源が接続されていな
    いコンデンサの電圧が一定値になるように前記直列スイ
    ッチ回路の半導体スイッチ素子のオン、オフを制御する
    制御手段を備えたことを特徴とする電力変換装置。
  3. 【請求項3】 半導体スイッチ素子とダイオードとの逆
    並列回路からなるスイッチアームを上下に2個直列接続
    したハーフブリッジインバータを2個並列に接続し、直
    列接続された2個のコンデンサの電圧を前記ハーフブリ
    ッジインバータの入力電圧として前記半導体スイッチ素
    子をオン、オフさせることにより2つの単相交流電圧を
    出力させる単相3線出力形の電力変換装置であって、 前記コンデンサのうち一方のコンデンサの両端に直流電
    源を接続し、半導体スイッチ素子とダイオードとの逆並
    列回路からなるスイッチアームを上下に2個直列接続し
    て直列スイッチ回路を形成すると共に、この直列スイッ
    チ回路を前記2個のコンデンサの直列回路に並列接続
    し、かつ、直列スイッチ回路の上下のスイッチアームの
    相互接続点と前記2個のコンデンサの相互接続点との間
    にリアクトルを接続して形成した直流分圧回路と、 前記2個のコンデンサのうち直流電源が接続されていな
    いコンデンサの電圧が一定値になるように前記直列スイ
    ッチ回路の半導体スイッチ素子のオン、オフを制御する
    制御手段と、 を備えた電力変換装置において、 前記制御手段を動作させることにより前記2個のコンデ
    ンサの電圧が等しくなくなったときに、これらのコンデ
    ンサの電圧検出値V1,V2、ハーフブリッジインバー
    タの上アームの点弧時間Ton、下アームの点弧時間T
    off(=T−Ton)及びキャリア周期Tを用いて以下の
    式により求めた出力電圧指令値λに基づき前記ハーフブ
    リッジインバータの半導体スイッチ素子のオン、オフを
    制御する制御手段を備えたことを特徴とする電力変換装
    置。 λ=1−(V1−Vout)/E0 (但し、 Vout(:出力電圧基準指令値)=(V1×Ton/T)−
    (V2×Toff/T), E0=(V1+V2)/2))
  4. 【請求項4】 半導体スイッチ素子とダイオードとの逆
    並列回路からなるスイッチアームを上下に2個直列接続
    したハーフブリッジインバータを2個並列に接続し、直
    列接続された2個のコンデンサの電圧を前記ハーフブリ
    ッジインバータの入力電圧として前記半導体スイッチ素
    子をオン、オフさせることにより2つの単相交流電圧を
    出力させる単相3線出力形の電力変換装置において、 前記コンデンサのうち一方のコンデンサの両端に直流電
    源を接続し、半導体スイッチ素子とダイオードとの逆並
    列回路からなるスイッチアームを上下に2個直列接続し
    て直列スイッチ回路を形成すると共に、この直列スイッ
    チ回路を前記2個のコンデンサの直列回路に並列接続
    し、かつ、直列スイッチ回路の上下のスイッチアームの
    相互接続点と前記2個のコンデンサの相互接続点との間
    にリアクトルを接続して直流分圧回路を形成し、 前記2個のコンデンサのうち一方のコンデンサの電圧検
    出値に基づき他方のコンデンサの電圧指令値を生成し、
    他方のコンデンサの電圧がこの電圧指令値に一致するよ
    うに前記直列スイッチ回路の半導体スイッチ素子のオ
    ン、オフを制御することにより、前記2個のコンデンサ
    の電圧の合計値を前記ハーフブリッジインバータの半導
    体スイッチ素子の耐圧以下に抑制する制御手段を備えた
    ことを特徴とする電力変換装置。
  5. 【請求項5】 半導体スイッチ素子とダイオードとの逆
    並列回路からなるスイッチアームを上下に2個直列接続
    したハーフブリッジインバータを2個並列に接続し、直
    列接続された2個のコンデンサの電圧を前記ハーフブリ
    ッジインバータの入力電圧として前記半導体スイッチ素
    子をオン、オフさせることにより2つの単相交流電圧を
    出力させる単相3線出力形の電力変換装置において、 前記コンデンサのうち一方のコンデンサの両端に直流電
    源を接続し、半導体スイッチ素子とダイオードとの逆並
    列回路からなるスイッチアームを上下に2個直列接続し
    て直列スイッチ回路を形成すると共に、この直列スイッ
    チ回路を前記2個のコンデンサの直列回路に並列接続
    し、かつ、直列スイッチ回路の上下のスイッチアームの
    相互接続点と前記2個のコンデンサの相互接続点との間
    にリアクトルを接続して直流分圧回路を形成し、 前記2個のコンデンサのうち直流電源が接続されていな
    いコンデンサの両端に直流遮断器と蓄電池との直列回路
    を接続し、 直流電源が接続されているコンデンサの電圧がその電圧
    指令値に一致するように前記ハーフブリッジインバータ
    の半導体スイッチ素子のオン、オフを制御することによ
    り、直流電源の最大電力追従制御を行い、かつ、 直流電源が接続されていないコンデンサの電圧がその電
    圧指令値に一致するように前記直列スイッチ回路の半導
    体スイッチ素子のオン、オフを制御すると共に前記直流
    遮断器の開閉を制御することにより前記蓄電池の充放電
    制御を行う制御手段を備えたことを特徴とする電力変換
    装置。
  6. 【請求項6】 半導体スイッチ素子とダイオードとの逆
    並列回路からなるスイッチアームを上下に2個直列接続
    したハーフブリッジインバータを2個並列に接続し、直
    列接続された2個のコンデンサの電圧を前記ハーフブリ
    ッジインバータの入力電圧として前記半導体スイッチ素
    子をオン、オフさせることにより2つの単相交流電圧を
    出力させる単相3線出力形の電力変換装置において、 前記コンデンサのうち一方のコンデンサの両端に直流電
    源を接続し、半導体スイッチ素子とダイオードとを直列
    接続して直列スイッチ回路を形成し、この直列スイッチ
    回路を構成する半導体スイッチ素子とダイオードとの相
    互接続点と前記2個のコンデンサの相互接続点との間に
    リアクトルを接続して直流分圧回路を形成すると共に前
    記2個のコンデンサの相互接続点を系統電源の中性線に
    接続し、 前記2個のコンデンサのうち直流電源が接続されていな
    いコンデンサの電圧が他方のコンデンサの電圧に等しく
    なるように前記直列スイッチ回路の半導体スイッチ素子
    のオン、オフを制御する制御手段を備えたことを特徴と
    する電力変換装置。
  7. 【請求項7】 半導体スイッチ素子とダイオードとの逆
    並列回路からなるスイッチアームを上下に2個直列接続
    したハーフブリッジインバータを2個並列に接続し、直
    列接続された2個のコンデンサの電圧を前記ハーフブリ
    ッジインバータの入力電圧として前記半導体スイッチ素
    子をオン、オフさせることにより2つの単相交流電圧を
    出力させる単相3線出力形の電力変換装置において、 前記コンデンサのうち一方のコンデンサの両端に直流電
    源を接続し、半導体スイッチ素子とダイオードとを直列
    接続して直列スイッチ回路を形成し、この直列スイッチ
    回路を構成する半導体スイッチ素子とダイオードとの相
    互接続点と前記2個のコンデンサの相互接続点との間に
    リアクトルを接続して直流分圧回路を形成すると共に前
    記2個のコンデンサの相互接続点を交流負荷の中性点に
    接続し、 前記2個のコンデンサの電圧合計値に対して抑制電圧レ
    ベルと復旧電圧レベルとを設定し、前記電圧合計値が増
    加して抑制電圧レベルに到達したら前記直流分圧回路の
    動作を停止させ、前記電圧レベルが減少して復旧電圧レ
    ベルに到達したら前記直流分圧回路を再起動させる制御
    手段を備えたことを特徴とする電力変換装置。
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