JPH0345430B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明は帳票上に記入あるいは印刷された文字
あるいは記号を光学的に読取り、認識を行なう光
学文字読取装置に関する。

〔発明の背景〕

光学文字読取装置で処理する帳票を大別する
と、文字種30字位の小形のドキユメントタイプの
帳票と、手書き文字が主なA5サイズ以上のペー
ジタイプの帳票とに分かれる。従来はドキユメン
ト専用の高速機と、ページ処理用の中低速機の２
機種用意する必要があつた。

〔発明の目的〕

本発明の目的は、使用文字種が少なく高速処理
が可能な帳票と、使用文字種が多く低速処理が必
要な帳票のいずれも処理可能な光学文字読取装置
を提供することである。

〔発明の概要〕

本発明の特徴とするところは、帳票の搬送速度
を帳票に記入あるいは印刷された文字あるいは記
号の種類数に応じて変え、搬送速度が変わること
で異なる走査間隔で読取られたパターンを認識で
きるようにしたことにある。

〔発明の実施例〕

以下第１図および第２図を参照して本発明の一
実施例を詳細に説明する。第１図は光学文字読取
装置の構成を示す図、第２図は認識装置の処理を
説明するための図である。

第１図において、帳票２は帳票搬送機構１で搬
送される。帳票搬送機構１は速度制御回路１０か
らの信号により駆動され、速度制御は例えばパル
ス周期を変えて行なうパルスモータの回転数制御
が適当である。本実施例においては高速と低速の
２速切換えを行なう。

帳票２が発光源３および受光素子４から構成さ
れる光学読取部に達すると、発光源３により光学
的に走査され、帳票２からの反射光が受光素子４
に入射し、受光素子４上に帳票上の文字のパター
ンが結像される。帳票２を搬送することにより帳
票上の文字が逐次受光素子４に結像される。受光
素子４は例えば一次元半導体CCDセンサ等が適
用される。

受光素子４は、順次結像される文字パターンを
電気信号に変換して２値化回路５に出力する。２
値化回路５は電気信号を所定のスレツシヨドレベ
ルによつて“１”、“０”の２値信号にし、記憶回
路６に出力する。記憶回路６は文字パターンを２
値信号として記憶するもので、例えばICメモリ
等が適用される。

認識装置７は記憶回路６より一文字パターンず
つ切出して取込み、辞書フアイルＡあるいはＢに
格納されている標準文字パターンと比較を行な
い、一致のとれた標準文字パターンを認識結果と
して出力する。この認識結果は例えば磁気テープ
記憶装置や磁気デイスク記憶装置等の外部記憶装
置に出力されたり、通信回線を介して中央処理装
置等の上位装置に出力される。

速度切換スイツチ９は帳票搬送機構１の速度お
よび認識装置７の辞書フアイルの切換えを指示す
るもので、例えばマニユアルスイツチやキーボー
ド等が適用される。速度切換スイツチ９は高速、
低速のスイツチ状態信号を制置装置８に出力す
る。制御装置８は高速、低速のスイツチ状態信号
を判読し、速度情報として認識装置７と速度制御
回路１０に出力する。速度制御回路１０は速度情
報により帳票搬送機構１の駆動速度を切換える。
認識装置７は速度情報に応じて高速用辞書フアイ
ルＡおよび低速用辞書フアイルＢの切換えを行な
い、高速認識あるいは低速認識を行なう。

次に認識装置７における高速認識および低速認
識の動作説明を第２図を参照して行なう。

文字パターン１２は帳票上に記入あるいは印刷
された読取るべき文字である。１３は帳票２を低
速で走行させた場合の走査線で、この場合の走査
線間隔は小さい。この低速走査によつて読取られ
た文字パターンが１５である。低速入力パターン
１５は、予め用意されている低速用辞書フアイル
Ｂに格納されている低速用標準パターン１６と比
較される。一方帳票２を高速で走査させた場合の
走査線は１４で示す通りであり走査線間隔が大き
い。この高速走査によつて読取られた文字パター
ンが１７であり、低速文字パターン１５に較べて
２値情報が少ない。高速入力パターン１７は、予
め用意されている高速用辞書フアイルＡに格納さ
れている高速用標準パターン１８と比較される。

高速入力パターン１７および高速用標準パター
ン１８は２値情報が少ないため、マツチングビツ
トが少なくて済み、高速で認識することが可能と
なる。高速認識は文字種を制限し、例えば数字の
みとする。一方低速入力パターン１５および低速
用標準パターン１６は２値情報が多いためマツチ
ングビツト数が多くなり、読取り精度が向上す
る。従つて低速認識は文字種を多くすることがで
きる。

このように本実施例によれば、一台の装置で文
字種の少ない帳票の高速認識処理と、文字種の多
い帳票の低速認識処理が可能となる。

以上の説明において速度切換手段として、マニ
ユアルスイツチ、キーボード等の入力手段を適用
したが、予め装置にフオーマツト・コントロール
としてプログラムで覚え込ませることにより、高
速、低速の切換えを帳票単位、行単位フイールド
単位で行なうことも容易に可能である。

また、速度切換えを使用文字種数に応じて３速
以上にすることも容易に実現可能である。

さらにまた、前記実施例では帳票搬送速度に応
じて認識装置の辞書を用意したが、同一の辞書で
実現することも可能である。例えば高速走査線１
４のピツチが低速走査線１３のピツチの倍なら
ば、高速入力パターン１７は、低速用標準パター
ン１６と１スキヤン飛ばしでマツチングすること
により認識可能である。このように低速用標準パ
ターンのみで実現出来る。

〔発明の効果〕

本発明によれば、一台の装置で文字種の少ない
帳票の高速認識処理と、文字種の多い帳票の低速
認識処理が可能となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例による光学文字読取
装置の構成ブロツク図、第２図は高速、低速時の
認識処理を説明するための図である。 １……帳票搬送機構、２……帳票、３……発光
源、４……受光素子、５……２値化回路、６……
記憶回路、７……認識装置、Ａ……高速用辞書フ
アイル、Ｂ……低速用辞書フアイル、８……制御
装置、９……速度切換スイツチ、１０……速度制
御回路、１２……文字パターン、１３……低速走
査線、１４……高速走査線、１５……低速入力パ
ターン、１６……低速用標準パターン、１７……
高速入力パターン、１８……高速用標準パター
ン。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 文字あるいは記号が記入あるいは印刷された
   帳票を一定速度で搬送し、該帳票を光学的に走査
   してその反射光を受光し、受光した反射光を電気
   信号に変換した後２値信号にし、該２値信号で表
   される読取りパターンと予め用意された標準パタ
   ーンとの比較を行うことによりパターン認識する
   光学文字読取装置において、帳票に記入あるいは
   印刷された文字あるいは記号の種類数に応じて帳
   票の搬送速度を変える手段と、搬送速度が変わる
   ことで異なる走査間隔で読取られたパターンを認
   識するための複数の辞書フアイルと、上記搬送速
   度に応じて上記辞書フアイルを選択して読取られ
   たパターンを認識する認識手段を具備することを
   特徴とする光学文字読取装置。 ２ 前記帳票の搬送速度を変える手段は、装置に
   予め覚え込ませたフオーマツト・コントロール・
   プログラムにより制御されることを特徴とする特
   許請求の範囲第１項記載の光学文字読取装置。 ３ 前記帳票の搬送速度を変える手段は、マニユ
   アルスイツチの状態信号を入力として速度制御す
   ることを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の
   光学文字読取装置。 ４ 前記帳票の搬送速度を変える手段は、キーボ
   ードからの入力信号により速度制御することを特
   徴とする特許請求の範囲第１項記載の光学文字読
   取装置。