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JPH03163092A - 末端に2,5―アンヒドロマンニトール基または2,5―アンヒドロマンノース基を有するキチン・キトサンオリゴマーおよびその製造方法 - Google Patents

末端に2,5―アンヒドロマンニトール基または2,5―アンヒドロマンノース基を有するキチン・キトサンオリゴマーおよびその製造方法

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JPH03163092A
JPH03163092A JP2221800A JP22180090A JPH03163092A JP H03163092 A JPH03163092 A JP H03163092A JP 2221800 A JP2221800 A JP 2221800A JP 22180090 A JP22180090 A JP 22180090A JP H03163092 A JPH03163092 A JP H03163092A
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Japan
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oligomer
chitin
chitosan
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Etsuko Nakao
中尾 悦子
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GIYOKUZOU KK
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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08BPOLYSACCHARIDES; DERIVATIVES THEREOF
    • C08B37/00Preparation of polysaccharides not provided for in groups C08B1/00 - C08B35/00; Derivatives thereof
    • C08B37/0006Homoglycans, i.e. polysaccharides having a main chain consisting of one single sugar, e.g. colominic acid
    • C08B37/0024Homoglycans, i.e. polysaccharides having a main chain consisting of one single sugar, e.g. colominic acid beta-D-Glucans; (beta-1,3)-D-Glucans, e.g. paramylon, coriolan, sclerotan, pachyman, callose, scleroglucan, schizophyllan, laminaran, lentinan or curdlan; (beta-1,6)-D-Glucans, e.g. pustulan; (beta-1,4)-D-Glucans; (beta-1,3)(beta-1,4)-D-Glucans, e.g. lichenan; Derivatives thereof
    • C08B37/00272-Acetamido-2-deoxy-beta-glucans; Derivatives thereof
    • C08B37/003Chitin, i.e. 2-acetamido-2-deoxy-(beta-1,4)-D-glucan or N-acetyl-beta-1,4-D-glucosamine; Chitosan, i.e. deacetylated product of chitin or (beta-1,4)-D-glucosamine; Derivatives thereof
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07HSUGARS; DERIVATIVES THEREOF; NUCLEOSIDES; NUCLEOTIDES; NUCLEIC ACIDS
    • C07H17/00Compounds containing heterocyclic radicals directly attached to hetero atoms of saccharide radicals
    • C07H17/04Heterocyclic radicals containing only oxygen as ring hetero atoms
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07HSUGARS; DERIVATIVES THEREOF; NUCLEOSIDES; NUCLEOTIDES; NUCLEIC ACIDS
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の背景〕 く産業上の利用分野〉 本発明はキチンまたはキトサンより高収率でキチンオリ
ゴマーの混合物であるキチンオリゴ糖またはキトサンオ
リゴマーの混合物であるキトサンオリゴ糖を製造するこ
とができるキチンオリゴマーまたはキトサンオリゴマー
の製造方法に関する。
く従来技術〉 近年、食生活が豊かになり、海外より蟹、海老が輸入さ
れ、その甲殻のキチン質からキチンやキトサンが大量に
生成されるようになった。これらキチンやキトサンはそ
れ自体が農薬、人工皮膚、生活関連物質などとして開発
されつつあるが、更に付加価値の高いキチンオリゴ糖ま
たはキトサンオリゴ糖が注目されてきた。
このようなキチンオリゴ糖またはキトサンオリゴ糖は、
一般にキチンをキチナーゼにより、また、キトサンをキ
トサナーゼにより酵素で分解することによって製造でき
ることが知られている。
また、キチンおよびキトサンを塩酸で部分加号分解して
N−アセチルグルコサミンやグルコサミンからN−アセ
チルキトペンタオースやキトペ)タオースを製造するこ
とが知られている。
一方、アミノ態窒素を定量するパンスライクnを利用し
た、キトサンに亜硝酸を加えて20〜25℃の温度で解
重合させてグルコサミンを製迂する方法(米国特許第3
.922.260号明紹書参照)も知られている。
しかしながら、前記酵素で分解させる方法は、分子量の
制御が困難で、種々の分子量を持ったオリゴ糖混合物が
得られ、しかも、その生成濃度力0.001%と薄いた
めに濃縮しなければならない。従って、適度な分子量の
オリゴ糖を得るた父には分画を行わなければならなく、
非常に手間力かかるし、かつ、末端が の構造のものが生或されることから、濃縮操作や滅菌操
作等で加熱されるとメイラード反応が起きて着色するお
それがある。また、これを更に水素化ホウ素ナトリトウ
ムなどの還元剤によって還元しても、開環して糖アルコ
ールとなってしまうと言った問題がある。その上、この
方法は反応濃度が稀薄であるため大量生産には大規模な
設備を必要とする。
また、前記塩酸で部分加水分解する方法は、前記酵素と
同じ生成物が得られることから、前記の如き着色、開環
の問題を解決することができない。
また、後者のキトサンを亜硝酸で解重合させる方法は、
極めて高い分子量のキトサンを使用しているためか、使
用される亜硝酸の量がキトサンのアミノ基1モルに対し
て3〜5モルも添加していることから、単糖であるグル
コサミンにまで分解されたり、或いは、20〜25℃と
いった室温以上の比較的高い温度で長時間分解反応が行
なわれていることから、単糖にまで分解される前に転移
反応などの副反応が生じて、これら反応生成物が再結合
して、キトサンオリゴ糖以外の生成物が生成する。
従って、それによって得られた生成物中には上記グルコ
サミンの他に毒性の発現が憂慮される再結合したグルコ
シド化合物などが含有されているおそれがあるので、ま
た、未反応の亜硝酸が生成物中に混入されて生成されて
くるので食品添加物や医薬品などとして用いるためには
問題がある。
〔発明の概要〕
く要 旨〉 本発明者は上記課題に鑑みて鋭意研究を重ねた結果、キ
チンまたはキトサンを10℃以下の温度で、水素イオン
濃度(pH)が1〜6の水溶液中で亜硝酸と反応させる
ことにより、脱アミノ化反応とピナコール転移反応とを
起させて、末端がの2,5−アンヒドロマンノース基を
有するキチンオリゴマーであるキチンオリゴ糖または2
,5ーアンヒドロマンノース基を有するキトサンオリゴ
マーであるキトサンオリゴ糖を製造することができ、更
に、これを還元剤を用いて還元することによって、末端
を の構造とした2.5−アンヒドロマンニトール基を有ス
るキチンオリゴマーであるキチンオリゴ塘または2,5
−アンヒドロマンニトール基を有するキトサンオリゴマ
ーであるキトサンオリゴ糖を製造することができるとの
知見を得て本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明のキチンオリゴマーは、一端に構造式
が、 の2, 5−アンヒドロマンニトール基を有しており、他端の構
造式が、 NHCOCH3 を示すものであり、 これら両端が直接、 あるいは、 NHCO0H3 で表わされる構造式の単位の鎖を、0〜1,000個介
して結合したものであり、その鎖の一部に NH2 で表わされる構造式単位を含むこともあ・る末端に2.
5−アンヒドロマンニトール基を有するキチンオリゴマ
ー、および 一端に構造式が、 の2,5−アンヒドロマンノース基を有しており、他端
の構造式が、 NI{COCH3 を示すものであり、 これら両端が直接、 あるいは、 NHCOCH3 で表わされる構造式の単位の鎖を、 0〜 1, 000個介して結合したものであり、 その鎖 の一部に で表わされる構造式単位を含むこともある末端に2.5
−アンヒドロマンノース基を有するキチンオリゴマーで
ある。
また、本発明のもう一つの発明であるキトサンオリゴマ
ーは、 一端に構造式が、 の2.5−アンヒドロマンニトール基を有しており、他
端の構造式が、 NH2 を示すものであり、 これら両端が直接、 あるいは、 で表わされる構造式の単位の鎖を、O〜500個介して
結合したものであり、その鎖の一部に、で表わされる構
造式単位を含むこともある末端に2,5−アンヒドロマ
ンニトール基を有するキトサンオリゴマー、および、 一端に構造式が、 の2l 5−アンヒドロマンノース基を有しており、他端の構造
式が、 を示すものであり、 これら両端が直接、 あるいは、 で表わされる構造式の単位の鎖を、0〜500個介して
結合したものであり、その鎖の一部に、で表わされる構
造式単位を含むこともある末端に2,5−アンヒドロマ
ンノース基を有するキトサンオリゴマーである。
更に、本発明のもう一つの発明であるキチンまたはキト
サンオリゴマーの製造方法は、キチンまたはキトサンを
、10℃以下の温度で、水素イオン濃度が1〜6の水溶
液中で亜硝酸と反応させることを特徴とするものである
また、本発明のもう一つの発明である末端に2.5−ア
ンヒドロマンニトール基を有するキチンオリゴマーまた
はキトサンオリゴマーの製造方法は、末端に2,5−ア
ンヒドロマンノース基を有するキチンオリゴマーまたは
キトサンオリゴマーを還元剤を用いて還元することを特
徴とするものである。
く効 果〉 本発明のキチンオリゴマーまたはキトサンオリゴマーは
、末端が の構造の2,5−アンヒドロマンノース基を有している
ものは他の化合物と結合させることができるので食品添
加物または医薬品などの原科や中間体として利用するこ
とができる。
また、末端が の構造の2,5−アンヒドロマンニトールを有している
ものは反応性が低く、安定性が高いので着色し難く、そ
のまま食品添加物にあるいは医薬品などの原料や中間体
などとして利用することができる。
〔発明の具体的説明〕
CI)キチン・キトサンオリゴマー (1)キチンオリゴマー 本発明におけるキチンオリゴマーとしては、一端に構造
式が、 の2,5−アンヒドロマンニトール基を有しており、他
端の構造式が、 NHCOCH3 を示すものであり、 これら両端が直接、 あるいは、 NHCOCH3 で表わされる構造式の単位の鎖を、0〜1,000個、
好ましくはO〜500個、特に好ましくは40〜250
個介して結合したものであり、その鎖の一部に NH2 で表わされる構造式単位を一般的に50%以下、好まし
くは45%以下の範囲で含むこともある末端に2, 5−アンヒドロマンニトール基を有するものと、 一端に構造式が、 の2. 5−アンヒドロマンノース基を有しており、他端の構造
式が、 N}ICOCH3 を示すものであり、 これら両端が直接、 あるいは で表わされる構造式の単位の鎖を、0〜1,000個、
好ましくは0〜500個、特に好ましくは40〜250
個介して結合したものであり、その鎖の一部に で表わされる構造式単位を一般的に50%以下、好まし
くは45%以下の範囲で含むこともある末端に2.5−
アンヒドロマンノース基を有するものとがある。
上記キチンオリゴマーは、 オリゴマー中の一端 に構造式が、 の2, 5−アンヒドロマンニトール基を有しており、 他端の構造式が、 を示すものであり、 これら両端が直接、 あるいは NHCOt.;h3 で表わされる構造式の単位の鎖を、0〜1,000個介
して結合したものであるが、一般に天然のキチンの中に
は部分的に脱アセチル化されたアミノ基を含むものも含
まれていることから、あるいは人工的にキチンを脱アセ
チル化したものを使用すれば、上記構造式中の鎖の一部
がで表わされる構造式の鎖に変換されたキチンオリゴマ
ーあるいはキトサンオリゴマーとすることもできる。
従って、脱アセチル化されたキチンオリゴマーとキトサ
ンオリゴマーとはその区別をし難い。
しかし、通常、チキンオリゴマーは、分子量が約570
〜200,000、脱アセチル化率が0〜50%の範囲
のものであり、また、キトサンオリゴマーは、分子量が
約480〜100,000、脱アセチル化率が50〜1
00%の範囲のものである。
前記2,5−アンヒドロマンノース基を有するキチンオ
リゴマーは、末端の構造式が を有していることから、反応性に富んでおり、各種化合
物と反応させることができるとの利点がある。
従って、各種医薬品の原料や中間体として使用すること
ができる。
しかし、反応性に富んでいる反面、熱的に不安定である
ことから、着色し易いとの欠点を有しているので、これ
を還元剤を用いて還元することによって、末端の構造式
が、 の2.5−アンヒドロマンニトール基とすることにより
、反応性が低下した、熱に安定なキチンオリゴマーとす
ることができる。
上&E、2.5−アンヒドロマンノース基より2,5−
アンヒドロマンニトール基に還元しても、他端の構造式
やその中間鎖の構造式が変わらないことから、医薬品、
食品添加物として使用される主だった性質に変わりがな
いので、実質的な有用性に変化はない。
(2)キトサンオリゴマー 本発明におけるキトサンオリゴマーとしては、一端に構
造式が、 の2, 5−アンヒドロマンニトール基を有しており、 他端の構造式が、 NH 2 を示すものであり、 これら両端が直接、 あるいは、 NH2 で表わされる構造式の単位の鎖を、0〜500個、好ま
しくは0〜300個、特に好ましくは低分子量のもので
はO〜30個、また高分子量のものでは40〜280個
介して結合したものであり、その鎖の一部に、 で表わされる構造式単位を一般に50%以下、好ましく
は45%以下の範囲で含むこともある末端に2,5−ア
ンヒドロマンニトール基を有するものと、 一端に構造式が、 の2,5−アンヒドロマンノース基を有しており、他端
の構造式が、 を示すものであり、 これら両端が直接、 あるいは、 で表わされる構造式の単位の鎖を、0〜500個、好ま
しくはO〜300個、特に好ましくは低分子量のもので
は0〜30個、また高分子量のものでは40〜280個
介して結合したものであり、その鎖の一部に NHCOCH3 で表わされる構造式単位を一般に50%以下、好ましく
は45%以下の範囲で含むこともある末端に2,5−ア
ンヒドロマンノース基を有するものとがある。
上記キトサンオリゴマーは、オリゴマー中の一端に構造
式が、 の2.5−アンヒドロマンノース基、または、構造式が
、 の2,5−アンヒドロマンノース基を有しており、他端
の構造式が、 を示すものであり、 これら両端が直接あるいは、 で表わされる構造式の単位の鎖を、0〜500個介して
、結合したものであるが、一般に天然のキトサンの中に
は部分的にアセチル化されたアミノ基を含むものも存在
していることがら、オリゴマー中の一部に で表わされる構造式単位を含むキトサンオリゴマーが生
成することもある。
また、前記2.5−アンヒドロマンノース基を有するキ
トサンオリゴマーは、末端の構造式が、を有しているこ
とから、反応性に富んでおり、各種化合物と反応させる
ことができるとの利点がある。
従って、各種医薬品の原料や中間体として使用すること
ができる。
しかし、反応性に富んでいる反面、熱的に不安定である
ことから着色し易いとの欠点を有しているので、これを
還元することによって、末端の構造式が の2.5−アンヒドロマンニトール基とすることにより
、反応性が低下した、安定なキトサンオリゴマーとする
ことができる。
上記、2.5−アンヒドロマンノース基より2,5−ア
ンヒドロマンニトール基に還元しても、他端の構造式や
その中間鎖の構造式が変わらないことから、医薬品、食
品添加物として使用される主だった性質に変わりがない
ので、実質的な有用性に変化はない。
[n)キチン・キトサンオリゴマーの製造方法(1)原
料 (a)キチン・キトサン 本発明のキチン・キトサンオリゴマーを製造するために
用いられるキチンおよびキトサンは、海老、蟹などの甲
殻類、カブト虫、コオロギなどの昆虫類、シイタケ、糸
状菌類の細胞壁の構成成分として含有されているキチン
質を希塩酸で処理して炭酸カルシウムを除き、アルカリ
溶液で短時間処理してタンパク質等を除いたキチン、あ
るいは、これを濃アルカリで加熱して脱アセチル化させ
て得られたキトサンである。
本発明のキチンまたはキトサンの製造方法においては、
キチン中のアミノ基を亜硝酸によりアルコール化して反
応を生起させるのであるから、キチン中にアミノ基を含
んでいるものを使用するのが普通である。
しかし、一般に天然のキチンの中には3〜10%程度の
アミノ基を有する単位が含まれていることから、本発明
においてはそれらを用いて反応が行なわれるが、あるい
は、これらを一部または全部脱アセチル化させたキチン
またはキトサンを使用する。
これらキチンまたはキトサンは、本発明の反応を行なう
のに際して、反応をスムースに行なわせるために可溶化
することが好ましい。従って、微細な粉体状のもの、特
に15〜30メッシュパス、好ましくは30メッシュパ
スのフレーク状のものを使用することが好適である。
(b)亜硝酸 本発明において用いられる亜硝酸としては、亜硝酸をそ
のまま用いても良いが、通常反応を緩慢に進行させるた
めその場で亜硝酸が得られる亜硝酸塩を使用することが
好ましい。
このような亜硝酸塩としては亜硝酸ナトリウム、亜硝酸
カリウム、亜硝酸亜鉛、亜硝酸アンモニウム、亜硝酸カ
ルシウム、亜硝酸バリウム、亜硝酸マグネシウムなとが
あるが、これらの中では亜硝酸アルカリ金属塩、特に亜
硝酸ナトリウム、亜硝酸カリウムを用いることが好まし
い。
これら亜硝酸塩はキチンまたはキトサン中のアミノ基を
脱アミノ化してアルコール化するために用いられること
から、アミノ基に対して通常0.01〜1モル当量、好
ましくは0.1〜0.6モル当量の範囲内で用いられ、
その量によって生成するキチンオリゴマーまたはキトサ
ンオリゴマーの分子量のコントロールを行なうことがで
きる。上記使用量が0.01モル当量未満では反応が起
り難くなり、また、1モル当量を超えるとN−アセチル
グルコサミンやグルコサミンなどの単糖が多量に生成し
易くなるので、キチンオリゴ糖やキトサンオリゴ糖の収
率が低下する。
(2)反応 (a)可溶化 本発明のキチンオリゴマーまたはキトサンオリゴマーを
製造するに当り、原料となるキチンおよびキトサンの反
応を行ない易くするために、これらキチンおよびキトサ
ンの反応水性媒体中に可溶化剤を配合してキチンまたは
キトサンを水溶液に可溶化させることが好ましい。
(可溶化剤) 上記キチンおよびキトサンを可溶化するために用いられ
る可溶化剤としては、蟻酸、酢酸、酪酸、修酸、酒石酸
、コハク酸、乳酸、アスコルビン酸、ブロピオン酸、ア
ジビン酸、安息香酸などの炭素数1〜10、好ましくは
2〜7の有機酸、塩酸、臭化水素酸、硝酸などの鉱酸な
どを挙げることができるが、これらの中では酢酸、修酸
、酒石酸、乳酸が好ましく、特に酢酸を使用することが
最適である。
これら可溶化剤は、単独であるいは混合物として使用す
ること.もてきるが、一般に、反応溶媒である水と混合
して使用される。
これら可溶化剤は、キチンおよびキトサンに対して0.
5モル%以上、好ましくは等モル%以上の量で使用され
るが、多くても良いので通常、反応溶媒である水の20
容量%以下、好ましくは0.1〜20容量%、特に好ま
しくは5〜10容量%の量で用いられる。
この可溶化剤の種類や量を調節して後記反応における水
素イオン濃度を特定な範囲内に調整する。
(b)反応 本発明のキチンオリゴマーまたはキトサンオリゴマーを
製造するに当り、重要な点はキチンまたはキトサンを1
0℃以下、好ましくは−5〜10℃、更に好ましくは0
〜8℃、特に好ましくは2〜6℃の温度で、水素イオン
濃度(pH)が1〜6、好ましくは2〜4の水溶液中で
亜硝酸と混合して反応させることである。
このような条件下で混合されることによって反応は、ゆ
るやかに進むことから、キチンまたはキトサンはグルコ
サミノグルカン単位が結合しているグリコシド結合部分
で加水分解させられているのではなく、キチンまたはキ
トサン中のアミノ基を亜硝酸により脱アミノ化してアル
コール化し、このアルコール基がグルコサミノグルカン
単位のグリコシド結合部分の酸素により隣接した疑似グ
リコールを構成していることから、下記に示すビナコー
ル転移反応を生起させているのではないかと推定してい
る。
上記反応条件における反応温度が10℃を超えると、加
水分解反応が生起して、更に、転移反応や再結合が起っ
てグリコシド単位に毒性のものができたりするおそれが
ある。また、水素イオン濃度が1未満の場合はグリコシ
ド結合が切れる加水分解反応が起り易くなり、転移反応
や再結合を起すおそれがある。また、水素イオン濃度が
6を超える場合は亜硝酸が分解してしまうので失効した
り、分子量のコントロールを行なうことができなくなる
上記反応は上記温度および水素イオン濃度の条件下で水
溶液中で行なわれるが、該水溶液中には他の有機溶媒や
緩衝剤などを配合することもできる。
また、反応は一般に数分〜10時間、好ましくは0.5
〜3時間程度行なわれるのが普通である。
(c)中和 前記反応によって得られる亜硝酸又は亜硝酸塩を含む末
端に2.5−アンヒドロマンノース基を有するキチンオ
リゴマーまたはキトサンオリゴマー混合物には、未反応
の亜硝酸又は亜硝酸塩が多量に含まれていることから、
強い酸性を示し、これら亜硝酸又は亜硝酸塩をそのまま
の状態で次の工程の反応を行なおうとすると種々の問題
が生じるので中和が行なわれる。
このような中和は中和剤を添加することによって水溶液
中の水素イオン濃度(pH)が7以上、好ましくは7〜
8程度になるまで中和する。
該中和は、その後の反応を行ない易くすると共に、生成
したキチンオリゴマーまたはキトサンオリゴマーを析出
し易くすることができる。
添加される中和剤としては、苛性ソーダなどのアルカリ
など、種々のものを挙げることができるが、アンモニア
、アルキルアミン類又は陰イオン交換樹脂を使用するこ
とが好ましく、以下に示すものをその具体例として挙げ
ることができる。
アンモニア 上記アンモニアとしては、アンモニアガスを水に溶解さ
せたアンモニア水で、通常、20〜30重量%、好まし
くは26〜30重量%の濃度の濃アンモニア水などを挙
げることができる。
該アンモニアの添加量としては、前記水性媒体の水素イ
オン濃度が上記範囲になる量まで添加される。具体的に
は、一般にアンモニア水として40〜70ミリリットル
/リットル反応混合物の量である。
アルキルアミン類 上記アルキルアミン類としては、メチルアミン、エチル
アミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、n−プロ
ビルアミン、イソプロビルアミン、n−プチルアミンな
どの炭素数が1〜20のアルキル基のアミン類を挙げる
ことができる。
該アルキルアミン類の添加量としては、前記水性媒体の
水素イオン濃度が上記範囲になる量まで添加される。具
体的には、一般に50〜200g/リットル反応混合物
の量である。
陰イオン交換樹脂 上記陰イオン交換樹脂としては、合或樹脂の母体にアミ
ノ基(−NH2,−NHR,−NR2)、第四アンモニ
ウム基(−  NR3)などの塩基性を持つ樹脂などを
挙げることができる 該陰イオン交換樹脂の添加量としては、前記亜硝酸など
の酸が中和されるまで添加される。具体的には、反応混
合物に対して一般に200g/リットル以上、好ましく
は300g〜lkg/リットル程度の量である。
(3)還元反応 前記中和混合物の中には2.5−アンヒドロマンノース
基を有するキチンまたはキトサンオリゴマーが含まれて
おり、 造式が 該オリゴマーは、 末端の構 で、反応性の高いアルデヒド基を有していることから、
反応性に富んでおり、着色や再結合し易いとの欠点を有
しているので、これをアルコールに還元することによっ
て、末端の構造式をの2.5−アンヒドロマンニトール
とすることにより、反応性が低下した、安定なキチンま
たはキトサンオリゴマーとすることができる。
このような還元反応はアルデヒド基を緩やかに還元させ
ることのできる還元剤であれば公知のいずれのものをも
選択することもできる。具体的にはラネーニッケル、N
i一カーボンなどのニツヶル系水素化還元用触媒、Pd
一カーボンなどのパラジウム系水素化還元用触媒、水素
化ジイソブチルアルミニウム、、有機スズ水素化物、ヒ
ドロシランなどの金属水素化物;水素化アルミニウムリ
チュウム、水素化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素カリ
ウム、水素化ホウ素リチェウム、水素化ホウ素カルシウ
ム、水素化ホウ素亜鉛などの金属水素錯化合物;ジボラ
ン、アルキルボランなどを挙げることができる。
これら還元剤の中で特に好適な還元剤としては、水素化
ジイソブチルアルミニウム、有機スズ水素化物、ヒドロ
シランなどの金属水素化物、水素化アルミニウムリチウ
ム、水素化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素カリウム、
水素化ホウ素リチウム、水素化ホウ素カルシウム、水素
化ホウ素亜鉛などの金属水素錯化合物、ジボラン、アル
キルボランなどを挙げることができるが、これらの中で
も金属水素錯化合物、特に水素化ホウ素ナトリウム、水
素化ホウ素カリウムなどの水素化ホウ素化合物による還
元剤を用いることが最適である。
このような還元反応は、前記中和混合物をそのまま或い
は該中和混合物中の不純物を枦過などによって簡単に除
去した後、上記還元剤を添加することによって行なわれ
る。
還元剤はキチンオリゴマーまたはキトサンオリゴマー中
の2.5−アンヒドロマンノース基1モル当たり、一般
に1モル以上、好ましくは1.5〜3モルの量比で添加
して、キチンオリゴマーまたは午トサンオリゴマー中の
2.5−アンヒドロマンノース基を2,5−アンヒドロ
マンニトール基に還元する。
該還元反応は一般に100℃以下、好ましくは室温以下
の温度で、一般に常圧下で、数時間行なわれる。
該還元反応は実質的に2,5−アンヒドロマンノース基
が存在しなくなるまで行なわれる。
(4)分別 (a)析出媒体の添加 前記末端に2.5−アンヒドロマンニトール基を有する
異なる分子量のキチンオリゴマーまたはキトサンオリゴ
マーが溶解されている水性媒体中に、該水性媒体と相溶
性で、かつ前記キチンオリゴマーまたはキトサンオリゴ
マーを溶解し難い析出用の媒体を徐々に、或いは、段階
的に添加することによって、前記水性媒体より分子量の
大きいキチン◆キトサンオリゴマーから順次分画析出さ
せる。そしてこれを分画することによって分子量分布の
狭い成分に分別させることができる。
(b)析出用媒体 該水性媒体と相溶性で、かつ前記キチンオリゴマーまた
はキトサンオリゴマーを溶解し難い析出用媒体としては
、例えば、アルコール類、ケトン類、エーテル類、エス
テル類、炭化水素類などを挙げることができる。
具体的にはメタノール、エタノール、プロパノール、ブ
タノール、エチレングリコールなどの炭素数1〜5、好
ましくは1〜4のアルコール類、アセトン、メチルエチ
ルケトンなどの炭素数1〜5、好ましくは1〜4のケト
ン類、エチルエーテルなどの炭素数2〜6、好ましくは
2〜4のエーテル類、酢酸エチルなどの炭素数2〜10
、好ましくは2〜5のエステル類、n−ヘキサン、石油
エーテルなどの炭素数1〜10、好ましくは1〜6の炭
化水素などがある。
(e)添加量 これら析出媒体の添加量としては、前記水性媒体より分
子量の大きいキチンオリゴマーまたはキトサンオリゴマ
ーが析出される量であり、具体的には、前記水性媒体1
リットルに対して析出用媒体を、一般に0. 4〜1.
5リットル、好ましくは0.  5〜1リットル使用す
る。
そして、このようにして析出してきたキチンオリゴマー
またはキトサンオリゴマーを順次分画することによって
、キチンオリゴ糖またはキトサンオリゴ糖を各種分子量
の大きい各種多糖類毎に分別することができる。
(5)生成物 このように各種多糖類毎に分別して得られる一定した分
子量のキチンオリゴ糖またはキトサンオリゴ箇として単
離すれば、効力の高い特定の分子量のキチンオリゴ糖ま
たはキトサンオリゴ糖を高濃度に含有していることから
、より一層高い効果を発揮させることができる。
また、還元末端側に2.5−アンヒドロマンニトール基
を有するキチンオリゴマーまたはキトサンオリゴマーは
、反応性が低く、熱安定性が高いので、着色し難く、そ
のまま食品添加物や医薬品、或いは、その中間体などと
して極めて有用なものである。
〔実験例〕
実施例1 内容積5リットルの攪拌機付ガラス製フラスコに30メ
ッシュパスのフレーク状キトサン100gを入れて、こ
れに10%の酢酸水溶液2リットルを攪拌下に少量づつ
加えて溶解し、氷水浴中で充分冷却して4℃とした。
次いで、亜硝酸ナトリウム1%水溶液300ミリリット
ル(亜硝酸/グルコサミン残基謬モル比0.1)を加え
、水素イオン濃度(pH)を31=調整して氷水中で攪
拌下に4℃で1.5時間反応させて、2.5−アンヒド
ロマンノース基を有するキトサンオリゴマーを製造した
反応終了後、393ミリリットルの濃アンモニア水で中
和させた後、更に水素化ホウ素ナトリウム3、2g(亜
硝酸ナトリウムに対して2倍モル)を加えて、氷水浴中
にて5時間攪拌して、還元反応を行ない、2.5−アン
ヒドロマンニトール基を有するキトサンオリゴマーを製
造した。
還元反応終了後、生成物を沈殿し易くするため、濃アン
モニア水を加えてpH8に調節した。次いで、これにア
セトン2.5リットルを加えて生成物を沈殿させた。
そして、この沈殿物を濾過し、充分アセトンで洗浄して
、真空オーブンで乾燥した後、高速液体クロマトグラフ
ィーおよび元素分析により分析を行なった。
なお、高速液体クロマトグラフイー分析における分析条
件は以下の通りである。
カラム:アサヒパック GS−220 流 速=0.5ミリリットル/分 温度:50℃ 移動相:0.5M酢酸緩衝液 pH:4.0 その結果を第1図に示す。生或物は単糖を1.0%、2
糖を6.9%、8〜29糖を80.6%含むものであり
、生成物の収量は59.7gであった。これは理論収m
99.4gに対して60%の収率であった。
実施例2 実施例1と同じ攪拌機付ガラス製フラスコを用い、これ
にキトサン100gを加え、更に10%酢酸水溶液1リ
ットルを攪拌下に少量づつ加えて溶解し氷水で充分冷却
した。
次いで、これに亜硝酸ナトリウム10%水溶液88ミリ
リットル(亜硝酸/グルコサミン残基一モル比0.3)
を加え、水素イオン濃度(pH)を3に調整して氷水浴
中で4時間反応させた。
反応終了後、210ミリリットルの濃アンモニア水で中
和させた後、更に水素化ホウ素ナトリウム9.6g(亜
硝酸ナトリウムに対し2倍モル)を加えて、氷水浴中で
4時間攪拌して還元反応を行なった。
還元反応終了後、生成物を沈殿し易くするため濃アンモ
ニア水を加えてpH8〜9に調節した後、1/2容量(
約500ミリリットル)まで濃縮した。
次いで、この濃縮液にメタノール3.5リットルを加え
、生威した沈殿物を濾過して高速液体クロマトグラフィ
ーおよび元素分析により分析を行ない、その結果を第2
図に示す。沈殿物中には単糖が0. 2%、2糖が5.
3%、10〜25糖が69.3%含まれていた。
そして、該濾液を更に濃縮してメタノール・アセトン(
1 : 1)混合液を加えて、再度沈殿させて沈殿物を
再度高速液体クロマトグラフィーおよび元素分析により
分析を行ない、その結果を第3図に示す。この沈殿物中
には単糖が3.7%、2糖が4.1%、3糖が0. 2
%、4糖が0.  1%、5糖が10.4%、6〜23
糖が67.5%が含まれていた。
その結果、生成物の収量は74.3gであった。
これは理論収m9B.2trに対して76%の収率であ
った。
実施例3 実施例1と同じ攪拌機付ガラス製フラスコを用い、これ
にキトサン100.を加え、更に10%酢酸水溶液1リ
ットルを攪拌下に少量づつ加えて溶解し氷水で充分冷却
した。
次いで、これに亜硝酸ナトリウム10%水溶液146ミ
リリットル(亜硝酸/グルコサミン残基一モル比 0.
5)を加え、水素イオン濃度(pH)を3に調整して氷
水浴中で4時間反応させた。
反応終了後、220ミリリットルの濃アンモニア水で中
和させた後、更に水素化ホウ素ナトリウ゛ム16.Og
 (亜硝酸ナトリウムに対し2倍モル)を加えて、氷水
浴中で4時間攪拌して還元反応を行なった。
還元反応終了後、生成物を沈殿し易くするため濃アンモ
ニア水を加えてpH8〜9に調節した後、1/2容m(
約500ミリリットル)まで濃縮した。
次いで、この濃縮液にメタノール1.5リットルを加え
、生成した沈殿物を濾過してアセトンで洗浄した。
得られた沈殿物を高速液体クロマトグラフィーおよび元
素分析により分析を行ない、その結果を第4図に示す。
この沈殿物中には単糖が2,1%、2糖が9。8%、3
糖が1.1%、4$tl!iが3.1%、5糖がQ. 
8%、6糖が0. 4%、7〜25糖が79.3%含ま
れていた。また、得られた沈殿物の収量は26.6gで
あった。これは理論収量の27%に相当する。
上記濾液にさらにメタノール4リットルを加えて濾液中
より、再度沈殿させて、これを濾過して、アセトンで洗
浄して沈殿物を得た。この沈殿物を高速液体クロマトグ
ラフィーにより分析を行ない、その結果を第5図に示す
。この沈殿物中には単糖が0,1%、2糖が2.1%、
4糖が0. 7%、5Nが0. 6%、6I!が0. 
 3%、7〜25糖が79.1%含まれていた。また、
沈殿物の収量は11.2gであり、これは理論収量の1
2%に参目当する。
上記再沈殿後の濾液を200ミリリットルにまで濃縮し
、これにメタノール(300ミリリットル)・アセトン
(500ミリリットル)混合液を加えて、沈殿を得た。
この沈殿物を濾過し、アセトンで洗浄した。
この沈殿物を高速液体クロマトグラフィーおよび元素分
析により分析を行ない、その結果を第6図に示す。この
沈殿物中には単糖が2.3%、2糖が4.4%、3糖が
0.6%、4糖が0.3%、5糖が0.2%、6〜23
糖が88.7%含まれていた。
得られた沈殿物の収量は11.2gであり、これは理論
量の12%に相当する。
従って、全収量は52.9gであり、理論収量の97.
2gの54%の収率であった。
実施例4 内容積5リットルの攪拌機付ガラス製フラスコに30メ
ッシュパスのフレーク状キトサン50gを入れて、これ
に10%の酢酸水溶液480リットルを攪拌下に少量づ
つ加えて溶解し、氷水浴で充分冷却した。
次いで、亜硝酸ナトリウム10%水溶液136ミリリッ
トル(!II!硝酸/グルコサミン残基一モル比0.7
)を加え、水素イオン濃度(pH)を3に調整してO℃
で攪拌下に16時間反応させた後、室温で一晩放置して
反応を完結させた。
反応終了後、濃アンモニア水で中和させた後、減圧にし
て濃縮し、更に、これにアセトンを徐々に加えて生成物
を分子量の大きい順に沈殿させてアセトン分画を行なっ
た結果、次の第1表に示すように分画することができた
第 1 表 実施例5 キトサンの代わりに、天然キチンを用いて、亜硝酸/グ
ルコサミン残基のモル比を0.5にした以外は実施例3
と同様の方法で実験を行って2,5−アンヒドロマンノ
ース基を有するキチンオリゴマーを製造し、更に還元反
応を行なって2,5−アンヒドロマンニトール基を有す
るキチンオリゴマーを製造した。
得られた生成物を高速液体クロマトグラフィーおよび赤
外線吸収スペクトル分析により分析の結果、第10図に
示すような結果が得られた。これは1 6 0 0〜1
7 0 0cm−’の位置に吸収ピークが示されること
から2.5−アンヒドロアンニトール基を有するチキン
オリゴマーであることが確認された。また、該生或物は
第7図から40〜250糖の混合物である2.5−アン
ヒドロマンニトール基を有するキチンオリゴマーである
ことが確認された。
実施例6 内容積500ミリリットルの撹拌機付ガラス製ビーカー
に30メッシュパスのフレーク状キトサン(分子量:4
0,000)10gを入れて、これに酢酸水溶液100
ミリリットル(可溶化剤/水:10容量%)を攪拌下に
少量づつ加えて溶解し、氷水浴で充分冷却して3℃とし
た。
次いで、亜硝酸ナトリウム10%水溶液14.5ミリリ
ットル(亜硝酸/キトサン中のグルコサミン残基(モル
比):0.5)を加え、水素イオン濃度(pH)を3に
調整して、水溶液中3℃で攪拌下に2時間反応させて、
2.5−アンヒドロマンノース基を有するキトサンオリ
ゴマーを製造した。
反応終了後、15ミリリットルの濃アンモニア水で中和
させたのち、更に水素化ホウ素ナトリウム1.6g(亜
硝酸ナトリウムに対して2倍モル)を加えて、室温で一
晩攪拝して、還元反応を行なって、2.5−アンヒドロ
マンニトール基を有するキトサンオリゴマーを製造した
還元反応終了後、反応液から不溶物を取り除くために枦
過し、枦液を100ミリリットルまで濃縮した。次いで
、これにメタノールを加えて生成物を沈殿させた。その
際、メタノールの使用量は濃縮液:メタノールにして1
:3(第1分画)、1:5(第2分画)、1:10(第
3分画)にて分画させた。
さらに、濃縮を乾固するまで行ない、メタノールとアセ
トンを加えて生成物を沈殿させた。その際、メタノール
:アセトンが1:2(第4分画)にして分別した。これ
らの沈殿は十分にアセトン、工一テルで洗浄し、真空デ
シケーター内で乾燥させた。
この沈殿物を赤外線分析により分析した結果を第9図と
して示す。この赤外線吸収スペクトル分析により沈殿物
は2,5−アンヒドロマンニトール基を有するキトサン
オリゴマーであることが判明した。
この分別して得られた第1〜4分画の固体をそれぞれ高
速液体クロマトグラフィーおよび元素分析により分析を
行なった。
なお、高速液体クロマトグラフイー分析における分析条
件は以下の通りであった。
カラム:アサヒパック GFA−30F流 速=0.3
ミリリットル/分 温 度:50℃ 移動相:0.5%酢酸緩衝液 pH:4.0 その結果を第8図(a)〜(d)に示す。
各分画中の生成物は以下に示すものであった。
第1分画〔第8図(a)〕 収  量:7.2重量% ピークa−1:原料キトサン ピークa−2:キトサンオリゴマ−88.5%分 子 
jl:40.000 〜1,300  (2461i 
〜711)ビークa−3:酢酸ナトリウム 第2分画〔第8図(b)〕 収  量:15.2重量% ピークb−1:原料キトサン ピークb−2:キトサンオリゴマ−99.7モル%分 
子 量: 45.000−1,300 ,  (2 7
 7F’ 〜7 糖)ピークb−3=酢酸ナトリウム 第3分画〔第8図(C)〕 収 量:8.4重量% ビークc−1=キトサンオリゴマ−100モル%分 子
 m:2s,ooo−1,000,  (154Pf 
〜5M)ビークc−2=酢酸ナトリウム 第4分画〔第8図(d)〕 収jt:42,2重量% ピークd−1二キトサンオリゴマ−97.4モル%分 
子 量: 25.000 〜1,300 ,  (1 
5 4糖〜7糖)ビークd−2=キトサンオリゴマ−2
.6モル%分 子 ffi : 1,300〜900,
(7糖〜5糖)ピークd−3〜7:各種塩
【図面の簡単な説明】
第1図〜第6図は本発明実施例において製造されたキト
サンオリゴマーを高速液体クロマトグラフィー分析によ
り画かれた図であり、第7図は本発明実施例において製
造されたキチンオリゴマーを高速液体クロマトグラフィ
イー分析により画かれた図であり、第8図(a)〜(d
)は、本発明実施例において分画採取されたキトサンオ
リゴマーの各或分の高速液体クロマトグラフィー分析に
より画かれた図であり、第9図は本発明実施例によって
得られたキトサンオリゴマーの赤外線吸収スペクトル分
析により画かれた図であり、第10図は本発明実施例に
よって得られたキチンオリゴマーの赤外線吸収スペクト
ル分析により画かれた図である。 1:単糖、2:2fft.3:3糖、4:4糖、5:5
糖、6 : 6I!、6〜23:6〜23@,7〜25
:7〜25糖、8〜29:8〜29糖、10〜25:l
Q〜25糖、40〜250:40〜250糖。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、一端に構造式が、 ▲数式、化学式、表等があります▼ の2,5−アンヒドロマンニトール基を有しており、他
    端の構造式が、 ▲数式、化学式、表等があります▼ ▲数式、化学式、表等があります▼ で表わされる構造式の単位の鎖を、0〜1,000個介
    して結合したものであり、その鎖の一部に ▲数式、化学式、表等があります▼ で表わされる構造式単位を含むこともある末端に2,5
    −アンヒドロマンニトール基を有するキチンオリゴマー
    。 2、一端に構造式が、 ▲数式、化学式、表等があります▼ の2,5−アンヒドロマンニトール基を有しており、他
    端の構造式が、 ▲数式、化学式、表等があります▼ を示すものであり、これら両端が直接、あるいは、▲数
    式、化学式、表等があります▼ で表わされる構造式の単位の鎖を、0〜500個介して
    結合したものであり、その鎖の一部に▲数式、化学式、
    表等があります▼ で表わされる構造式の単位を含むこともある末端に2,
    5−アンヒドロマンニトール基を有するキトサンオリゴ
    マー。 3、一端に構造式が、 ▲数式、化学式、表等があります▼ の2,5−アンヒドロマンノース基を有しており、他端
    の構造式が、 ▲数式、化学式、表等があります▼ を示すものであり、これら両端が直接、あるいは、▲数
    式、化学式、表等があります▼ で表わされる構造式の単位の鎖を、0〜 1,000個介して結合したものであり、その鎖の一部
    に ▲数式、化学式、表等があります▼ で表わされる構造式単位を含むこともある末端に2,5
    −アンヒドロマンノース基を有するキチンオリゴマー。 4、一端に構造式が、 ▲数式、化学式、表等があります▼ の2,5−アンヒドロマンノース基を有しており、他端
    の構造式が、 ▲数式、化学式、表等があります▼ を示すものであり、これら両端が直接、あるいは、▲数
    式、化学式、表等があります▼ で表わされる構造式の単位の鎖を、0〜500個介して
    結合したものであり、その鎖の一部に、▲数式、化学式
    、表等があります▼ で表わされる構造式単位を含むこともある末端に2,5
    −アンヒドロマンノース基を有するキトサンオリゴマー
    。 5、キチンまたはキトサンを、10℃以下の温度で、水
    素イオン濃度(pH)が1〜6の水溶液中で亜硝酸と反
    応させることを特徴とする末端に2,5−アンヒドロマ
    ンノース基を有するキチンオリゴマーまたはキトサンオ
    リゴマーの製造方法。 6、反応に際し有機酸を存在させる請求項5に記載の末
    端に2,5−アンヒドロマンノース基を有するキチンオ
    リゴマーまたはキトサンオリゴマーの製造方法。 7、反応終了後、アンモニア、アルキルアミン類又は陰
    イオン交換樹脂を加えて中和する請求項5または6に記
    載の末端に2,5−アンヒドロマンノース基を有するキ
    チンオリゴマーまたはキトサンオリゴマーの製造方法。 8、末端に2,5−アンヒドロマンノース基を有するキ
    チンオリゴマーまたはキトサンオリゴマーを還元剤を用
    いて還元することを特徴とする末端に2,5−アンヒド
    ロマンニトール基を有するキチンオリゴマーまたはキト
    サンオリゴマーの製造方法。 9、還元剤が水素化ホウ素化合物である請求項8に記載
    の末端に2,5−アンヒドロマンニトール基を有するキ
    チンオリゴマーまたはキトサンオリゴマーの製造方法。 10、末端に2,5−アンヒドロマンノース基を有する
    チキンオリゴマーまたはキトサンオリゴマーが請求項5
    項によって製造されたものである請求項8または9に記
    載の2,5−アンヒドロマンニトール基を有するキチン
    オリゴマーまたはキトサンオリゴマーの製造方法。
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