JPH0247213B2 - Inpurantogishi - Google Patents
InpurantogishiInfo
- Publication number
- JPH0247213B2 JPH0247213B2 JP15485386A JP15485386A JPH0247213B2 JP H0247213 B2 JPH0247213 B2 JP H0247213B2 JP 15485386 A JP15485386 A JP 15485386A JP 15485386 A JP15485386 A JP 15485386A JP H0247213 B2 JPH0247213 B2 JP H0247213B2
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- Japan
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- crown
- artificial tooth
- tooth root
- screw
- screw body
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- Expired - Lifetime
Links
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Landscapes
- Dental Prosthetics (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野
本発明は、人工歯根を利用したインプラント義
歯に関するものである。
歯に関するものである。
従来の技術
人工歯根とインプラント義歯に関する歴史は古
く、現在までに種々の研究開発がなされている。
従来より利用されている人工歯根は、金属(チタ
ニウム、Co−Cr合金)、アルミナ・セラミツク、
ジルコニア・セラミツクなどからなり、その形状
としては、ねじ型、中腔状型、ブレード型などに
分けられ、それぞれの特徴を有している。
く、現在までに種々の研究開発がなされている。
従来より利用されている人工歯根は、金属(チタ
ニウム、Co−Cr合金)、アルミナ・セラミツク、
ジルコニア・セラミツクなどからなり、その形状
としては、ねじ型、中腔状型、ブレード型などに
分けられ、それぞれの特徴を有している。
現在、これらの人工歯根を顎骨・粘膜に植立さ
せる場合、この人工歯根が長期的に安定し、動揺
なく骨肉的に植立維持するためには、新生骨面に
対して人工歯根の外面を密度に骨接着させて固定
化を計ることが必要条件とされている。一方、上
記構造体である歯冠については、従来、鋳造金属
により製作した歯冠を人工歯根の露出頸部に対し
て直接に接着することにより固定するとともに、
残存している天然歯牙に橋部を介して固定連結し
ている。これによりインプラント義歯全体は骨内
に強く固定されている。従つてインプラント義歯
の受ける咬合力は、人口歯根と新生骨面との界面
部に直接に作用することになる。
せる場合、この人工歯根が長期的に安定し、動揺
なく骨肉的に植立維持するためには、新生骨面に
対して人工歯根の外面を密度に骨接着させて固定
化を計ることが必要条件とされている。一方、上
記構造体である歯冠については、従来、鋳造金属
により製作した歯冠を人工歯根の露出頸部に対し
て直接に接着することにより固定するとともに、
残存している天然歯牙に橋部を介して固定連結し
ている。これによりインプラント義歯全体は骨内
に強く固定されている。従つてインプラント義歯
の受ける咬合力は、人口歯根と新生骨面との界面
部に直接に作用することになる。
発明が解決しようとする問題点
天然歯牙は、組合組織の繊維束を主成分とする
歯根膜を介して骨内に懸垂固定されており、この
歯根膜の緩衝作用によつて、歯槽骨や天然歯牙を
破壊することなく、かつ動揺や沈下を招くことな
く、食物の粉砕に必要な大きな咬合力を得てい
る。ところで、上述したように従来のインプラン
ト義歯は人工歯根を介して顎骨内に強く固定され
ていることから、咬合時の荷重は、緩衝されるこ
となく、すべて粘膜や顎骨と人工歯根表面との界
面で受止められることになる。したがつて咬合時
に界面の応力分布に偏重が生じ、これにより界面
の接着構造が破壊されて人工歯根の動揺や脱落を
招くことになる。また従来のインプラント義歯に
は緩衝作用がないことから、過剰な咬合圧が作用
したとき、その応力は人工歯根と新生骨面との界
面部を破壊し、顎関節の異常を招来することさえ
ある。さらに残存している天然歯牙と橋部により
連結する際に、この健常な天然歯牙を削るなど二
次的障害も発生する。しかも連結状態において
は、天然歯牙は約150μ巾の緩衝作用が生じるけ
れどもインプラント義歯部は緩衝作用が生じない
ことから、インプラント義歯全体に咬合応力分布
のアンバランスが生じ、人工歯根の動揺、脱落の
原因となる。インプラント義歯の理想は人工歯根
の単独植立であり、しかも天然歯牙のような緩衝
機能を有しているものである。
歯根膜を介して骨内に懸垂固定されており、この
歯根膜の緩衝作用によつて、歯槽骨や天然歯牙を
破壊することなく、かつ動揺や沈下を招くことな
く、食物の粉砕に必要な大きな咬合力を得てい
る。ところで、上述したように従来のインプラン
ト義歯は人工歯根を介して顎骨内に強く固定され
ていることから、咬合時の荷重は、緩衝されるこ
となく、すべて粘膜や顎骨と人工歯根表面との界
面で受止められることになる。したがつて咬合時
に界面の応力分布に偏重が生じ、これにより界面
の接着構造が破壊されて人工歯根の動揺や脱落を
招くことになる。また従来のインプラント義歯に
は緩衝作用がないことから、過剰な咬合圧が作用
したとき、その応力は人工歯根と新生骨面との界
面部を破壊し、顎関節の異常を招来することさえ
ある。さらに残存している天然歯牙と橋部により
連結する際に、この健常な天然歯牙を削るなど二
次的障害も発生する。しかも連結状態において
は、天然歯牙は約150μ巾の緩衝作用が生じるけ
れどもインプラント義歯部は緩衝作用が生じない
ことから、インプラント義歯全体に咬合応力分布
のアンバランスが生じ、人工歯根の動揺、脱落の
原因となる。インプラント義歯の理想は人工歯根
の単独植立であり、しかも天然歯牙のような緩衝
機能を有しているものである。
本発明の目的とするところは、緩衝機能を有し
て単独植立を可能とし、しかも摩耗などに対する
補修は、一部のみを取り換えることにより容易に
行なえ、さらに現在市販されている全ての人工歯
根に応用できるインプラント義歯を提供する点に
ある。
て単独植立を可能とし、しかも摩耗などに対する
補修は、一部のみを取り換えることにより容易に
行なえ、さらに現在市販されている全ての人工歯
根に応用できるインプラント義歯を提供する点に
ある。
問題点を解決するための手段
上記問題点を解決すべく本発明におけるインプ
ラント義歯は、顎骨・粘膜に植立される人工歯根
と、この人工歯根の露出頸部に固着され、かつ中
央部分に人工歯根の端面を開放するねじ孔を形成
した金属製の下部歯冠と、前記ねじ孔に緩螺合さ
れ、かつ樹脂製の上部歯冠を固着したねじ体と、
このねじ体と下部歯冠上面との間に介在した第1
緩衝材と、前記ねじ体の内端と前記人工歯根の端
面との間に介在した第2緩衝材とにより構成され
ている。
ラント義歯は、顎骨・粘膜に植立される人工歯根
と、この人工歯根の露出頸部に固着され、かつ中
央部分に人工歯根の端面を開放するねじ孔を形成
した金属製の下部歯冠と、前記ねじ孔に緩螺合さ
れ、かつ樹脂製の上部歯冠を固着したねじ体と、
このねじ体と下部歯冠上面との間に介在した第1
緩衝材と、前記ねじ体の内端と前記人工歯根の端
面との間に介在した第2緩衝材とにより構成され
ている。
作 用
かかる構成の本発明によると、咬合力は先ず樹
脂製の上部歯冠による緩衝作用を受け、次いで第
1緩衝材の緩衝作用を受け、そしてねじ体が緩螺
合の遊び分に相応して沈下することによる緩衝作
用を受けることになる。また咬合面の摩耗や緩衝
材の劣化に対しては、上部歯冠の樹脂咬合面を破
壊したのちねじ体を螺脱し、そして新たな上部歯
冠を固着したねじ体を螺着することにより容易に
交換が行なえる。
脂製の上部歯冠による緩衝作用を受け、次いで第
1緩衝材の緩衝作用を受け、そしてねじ体が緩螺
合の遊び分に相応して沈下することによる緩衝作
用を受けることになる。また咬合面の摩耗や緩衝
材の劣化に対しては、上部歯冠の樹脂咬合面を破
壊したのちねじ体を螺脱し、そして新たな上部歯
冠を固着したねじ体を螺着することにより容易に
交換が行なえる。
実施例
以下に本発明の一実施例を第1図〜第3図に基
づいて説明する。
づいて説明する。
1はねじ部1Aと露出頸部1Bとからなる人工
歯根で、そのねじ部1Aを介して顎骨・粘膜2に
植立される。この人工歯根1は、金属(チタニウ
ム、Co−Cr合金)、アルミナ・セラミツク、ジル
コニア・セラミツクなど、その材質は問わないも
のであり、また形状は、ねじ部1Aで示されるス
クリユー型のほか、中腔状型やブレード型、歯根
型などであつてもよい。前記人工歯根1の露出部
1Bには、鋳造金属より製作された下部歯冠3が
固着される。この下部歯冠3は中央部分に貫通孔
4を有し、この貫通孔4の外側半分はねじ孔5に
形成されている。また外面は皿状に傾斜した受け
面6に形成してある。そして下部歯冠3は、貫通
孔4を介して露出頸部1Bに外嵌され、その際に
両者間に樹脂などの強力接着剤7を介在させるこ
とにより、強く接着固定される。このとき露出頸
部1Bの端面1bはねじ孔5内に開放している。
8はビス状のねじ体で、前記ねじ孔5に螺合自在
なねじ部8Aと皿状の頭部8Bとからなる。頭部
8Bの底面は、前記受け面6との間にたとえばラ
バー材からなる第1弾性材15を介して接する当
て面9に形成され、またフラツトな天面には十状
の操作用凹部10や上部歯冠との係止用凹部11
が形成されている。前記ねじ孔5に対するねじ部
8Aの螺合は、両ねじ間にたとえば150μ巾の遊
び12が生じるように緩く行なつている。前記ね
じ体8を緩螺合させるに先立つて、ねじ孔5内に
はたとえばラバー材からなる円板形の第2緩衝材
13が挿入され、したがつて第2緩衝材13は、
露出部1Bの端面1bとねじ部8Aの内端8aと
の間に介在されることになる。両緩衝材13,1
5の厚さは、前述の遊び12と同じ150μが好ま
しい。前記頭部8Bには、樹脂により成形された
上部歯冠14が固着されている。
歯根で、そのねじ部1Aを介して顎骨・粘膜2に
植立される。この人工歯根1は、金属(チタニウ
ム、Co−Cr合金)、アルミナ・セラミツク、ジル
コニア・セラミツクなど、その材質は問わないも
のであり、また形状は、ねじ部1Aで示されるス
クリユー型のほか、中腔状型やブレード型、歯根
型などであつてもよい。前記人工歯根1の露出部
1Bには、鋳造金属より製作された下部歯冠3が
固着される。この下部歯冠3は中央部分に貫通孔
4を有し、この貫通孔4の外側半分はねじ孔5に
形成されている。また外面は皿状に傾斜した受け
面6に形成してある。そして下部歯冠3は、貫通
孔4を介して露出頸部1Bに外嵌され、その際に
両者間に樹脂などの強力接着剤7を介在させるこ
とにより、強く接着固定される。このとき露出頸
部1Bの端面1bはねじ孔5内に開放している。
8はビス状のねじ体で、前記ねじ孔5に螺合自在
なねじ部8Aと皿状の頭部8Bとからなる。頭部
8Bの底面は、前記受け面6との間にたとえばラ
バー材からなる第1弾性材15を介して接する当
て面9に形成され、またフラツトな天面には十状
の操作用凹部10や上部歯冠との係止用凹部11
が形成されている。前記ねじ孔5に対するねじ部
8Aの螺合は、両ねじ間にたとえば150μ巾の遊
び12が生じるように緩く行なつている。前記ね
じ体8を緩螺合させるに先立つて、ねじ孔5内に
はたとえばラバー材からなる円板形の第2緩衝材
13が挿入され、したがつて第2緩衝材13は、
露出部1Bの端面1bとねじ部8Aの内端8aと
の間に介在されることになる。両緩衝材13,1
5の厚さは、前述の遊び12と同じ150μが好ま
しい。前記頭部8Bには、樹脂により成形された
上部歯冠14が固着されている。
上記実施例によると、咬合力は、先ず樹脂製の
上部歯冠14による緩衝作用を受けたのち頭部8
Bに伝えられる。この頭部8Bに伝わつた咬合力
のうち、周辺部は当て面9と受け面6との間にあ
る第1緩衝材15の緩衝作用を受けて下部歯冠3
に受止められ、また中央部分はねじ部8Aに伝わ
る。ここでねじ部8Aは緩螺合の遊び12分に相
応して沈下することになり、これによつて再び緩
衝作用を受けることになる。この三段の緩衝作用
によつて、インプラント義歯は天然歯牙と同等に
緩衝されることになる。咬合面が摩耗したり、あ
るいは緩衝材13が劣化したときには、第1図仮
想線に示すように上部歯冠14の樹脂咬合面を破
壊して操作用凹部10を露出させ、そして操作具
によつてねじ体8を螺脱させる。次いで開放され
た受け面6上の第1緩衝材15と、ねじ孔5を通
して開放された第2緩衝材13の交換を行つたの
ち、新たな上部歯冠14を固着したねじ体8を螺
着すればよい。
上部歯冠14による緩衝作用を受けたのち頭部8
Bに伝えられる。この頭部8Bに伝わつた咬合力
のうち、周辺部は当て面9と受け面6との間にあ
る第1緩衝材15の緩衝作用を受けて下部歯冠3
に受止められ、また中央部分はねじ部8Aに伝わ
る。ここでねじ部8Aは緩螺合の遊び12分に相
応して沈下することになり、これによつて再び緩
衝作用を受けることになる。この三段の緩衝作用
によつて、インプラント義歯は天然歯牙と同等に
緩衝されることになる。咬合面が摩耗したり、あ
るいは緩衝材13が劣化したときには、第1図仮
想線に示すように上部歯冠14の樹脂咬合面を破
壊して操作用凹部10を露出させ、そして操作具
によつてねじ体8を螺脱させる。次いで開放され
た受け面6上の第1緩衝材15と、ねじ孔5を通
して開放された第2緩衝材13の交換を行つたの
ち、新たな上部歯冠14を固着したねじ体8を螺
着すればよい。
次に、上記実施例で示した義歯の製作過程を第
4図〜第7図に基づいて説明する。
4図〜第7図に基づいて説明する。
先ず第4図実線に示すように、顎骨・粘膜2の
所定の箇所に人工歯根1を植立させる。この植立
は、各人工歯根の形状に応じて行なわれるのであ
り、また従来のインプラント義歯から歯冠を除去
することにより、今まで植立させていた人工歯根
を利用することもできる。植立させた人工歯根1
の歯冠空隙を考慮して頸部上端を切断する。第4
図仮想線に示すように、除去し易い接着剤20を
介して第1緩衝材15とともにねじ体8を仮固定
させる。そしてねじ体8から露出頸部1Bに亘つ
て下部歯冠ワツクス21を自浄作用を考慮して成
形したのち、この下部歯冠ワツクス21を露出頸
部1Bから外すとともに、下部歯冠ワツクス21
からねじ体8を螺脱させて、第5図に示すように
下部歯冠ワツクス21を得る。次いで、この下部
歯冠ワツクス21の鋳造によつて金属製の下部歯
冠3を製作する。製作された下部歯冠3に対して
は研磨などの仕上げが行なわれる。そして第6図
に示すように受け面6上に第1緩衝材15が載置
され、そしてねじ孔5に対してねじ体8が螺合さ
れる。この螺合は、第1緩衝材15を介して受け
面6に当て面9が密着するまで行なわれ、その際
に第1緩衝材15の弾性反発力などにより、ねじ
孔5のねじ上向き面とねじ部8Aのねじ下向き面
との間に、第2図に示すように遊び12が生じて
いる。次いでねじ体の頭部8Bに樹脂を築造する
ことによつて第7図に示す上部歯冠14を重合製
作する。そして仕上げを行なつたのち接着結合さ
せる。その後、一体となつた下部歯冠3と上部歯
冠14を口腔内の露出頸部1Bに外嵌させるので
あるが、その際に端面1bと内端8aとの間に第
1緩衝材13が介在され、また貫通孔4と露出頸
部1Bとの間に接着剤7を介在して外嵌接着させ
る。
所定の箇所に人工歯根1を植立させる。この植立
は、各人工歯根の形状に応じて行なわれるのであ
り、また従来のインプラント義歯から歯冠を除去
することにより、今まで植立させていた人工歯根
を利用することもできる。植立させた人工歯根1
の歯冠空隙を考慮して頸部上端を切断する。第4
図仮想線に示すように、除去し易い接着剤20を
介して第1緩衝材15とともにねじ体8を仮固定
させる。そしてねじ体8から露出頸部1Bに亘つ
て下部歯冠ワツクス21を自浄作用を考慮して成
形したのち、この下部歯冠ワツクス21を露出頸
部1Bから外すとともに、下部歯冠ワツクス21
からねじ体8を螺脱させて、第5図に示すように
下部歯冠ワツクス21を得る。次いで、この下部
歯冠ワツクス21の鋳造によつて金属製の下部歯
冠3を製作する。製作された下部歯冠3に対して
は研磨などの仕上げが行なわれる。そして第6図
に示すように受け面6上に第1緩衝材15が載置
され、そしてねじ孔5に対してねじ体8が螺合さ
れる。この螺合は、第1緩衝材15を介して受け
面6に当て面9が密着するまで行なわれ、その際
に第1緩衝材15の弾性反発力などにより、ねじ
孔5のねじ上向き面とねじ部8Aのねじ下向き面
との間に、第2図に示すように遊び12が生じて
いる。次いでねじ体の頭部8Bに樹脂を築造する
ことによつて第7図に示す上部歯冠14を重合製
作する。そして仕上げを行なつたのち接着結合さ
せる。その後、一体となつた下部歯冠3と上部歯
冠14を口腔内の露出頸部1Bに外嵌させるので
あるが、その際に端面1bと内端8aとの間に第
1緩衝材13が介在され、また貫通孔4と露出頸
部1Bとの間に接着剤7を介在して外嵌接着させ
る。
発明の効果
上記構成の本発明によると、咬合力は先ず樹脂
製の上部歯冠による緩衝作用を受け、次いでねじ
体が緩螺合の遊び分に相応して沈下することによ
る緩衝作用を二箇所の緩衝材が受けることにな
る。これにインプラント義歯に緩衝機能を生ぜし
めて、天然歯牙と同様に咬合圧を調節できるとと
もに、人工歯根と顎骨・粘膜との結合は、破壊や
動揺を招くことなくほぼ天然歯牙と同様に永久的
に成立させることができる。またインプラント義
歯は天然歯牙と同様に緩衝することから、橋部に
よる連結を行なうことなく単独に植立できるとと
もに、周辺の天然歯牙とのアンバランスのよい咬
合を可能にできる。また咬合面の摩耗や緩衝材の
劣化に対しては、上部歯冠のみを破壊したのちね
じ体を螺脱し、そして新たな上部歯冠を調整・製
作し、それを固着したねじ体を螺着することによ
り容易に交換を行なうことができる。さらに、こ
の術式は現在市販されている全ての人工歯根に応
用することができる。
製の上部歯冠による緩衝作用を受け、次いでねじ
体が緩螺合の遊び分に相応して沈下することによ
る緩衝作用を二箇所の緩衝材が受けることにな
る。これにインプラント義歯に緩衝機能を生ぜし
めて、天然歯牙と同様に咬合圧を調節できるとと
もに、人工歯根と顎骨・粘膜との結合は、破壊や
動揺を招くことなくほぼ天然歯牙と同様に永久的
に成立させることができる。またインプラント義
歯は天然歯牙と同様に緩衝することから、橋部に
よる連結を行なうことなく単独に植立できるとと
もに、周辺の天然歯牙とのアンバランスのよい咬
合を可能にできる。また咬合面の摩耗や緩衝材の
劣化に対しては、上部歯冠のみを破壊したのちね
じ体を螺脱し、そして新たな上部歯冠を調整・製
作し、それを固着したねじ体を螺着することによ
り容易に交換を行なうことができる。さらに、こ
の術式は現在市販されている全ての人工歯根に応
用することができる。
第1図〜第3図は本発明の一実施例を示し、第
1図は一部切欠き正面図、第2図は第1図におけ
る要部拡大図、第3図はねじ体の平面図、第4図
〜第7図は製作過程を示す説明図である。 1……人工歯根、1B……露出頸部、1b……
端面、2……顎骨・粘膜、3……下部歯冠、5…
…ねじ孔、7……接着剤、8……ねじ体、8a…
…内端、10……操作用凹部、12……遊び、1
3……第2緩衝材、14……上部歯冠、15……
第1緩衝材。
1図は一部切欠き正面図、第2図は第1図におけ
る要部拡大図、第3図はねじ体の平面図、第4図
〜第7図は製作過程を示す説明図である。 1……人工歯根、1B……露出頸部、1b……
端面、2……顎骨・粘膜、3……下部歯冠、5…
…ねじ孔、7……接着剤、8……ねじ体、8a…
…内端、10……操作用凹部、12……遊び、1
3……第2緩衝材、14……上部歯冠、15……
第1緩衝材。
Claims (1)
- 1 顎骨・粘膜に植立される人工歯根と、この人
工歯根の露出頸部に固着され、かつ中央部分に人
工歯根の端面を開放するねじ孔を形成した金属製
の下部歯冠と、前記ねじ孔に緩螺合され、かつ樹
脂製の上部歯冠を固着したねじ体と、このねじ体
と下部歯冠上面との間に介在した第1緩衝材と、
前記ねじ体の内端と前記人工歯根の端面との間に
介在した第2緩衝材とにより構成されていること
を特徴とするインプラント義歯。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15485386A JPH0247213B2 (ja) | 1986-06-30 | 1986-06-30 | Inpurantogishi |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15485386A JPH0247213B2 (ja) | 1986-06-30 | 1986-06-30 | Inpurantogishi |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS639451A JPS639451A (ja) | 1988-01-16 |
JPH0247213B2 true JPH0247213B2 (ja) | 1990-10-18 |
Family
ID=15593333
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15485386A Expired - Lifetime JPH0247213B2 (ja) | 1986-06-30 | 1986-06-30 | Inpurantogishi |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0247213B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5174755A (en) * | 1990-10-25 | 1992-12-29 | Olympus Optical Co., Ltd. | Dental implant |
TWI611796B (zh) * | 2013-11-01 | 2018-01-21 | 捷鈦生醫股份有限公司 | 具有雙重緩衝的牙科植入物 |
-
1986
- 1986-06-30 JP JP15485386A patent/JPH0247213B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS639451A (ja) | 1988-01-16 |
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