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JPH02307997A - 写真印画紙支持体用基紙の製造方法 - Google Patents

写真印画紙支持体用基紙の製造方法

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JPH02307997A
JPH02307997A JP12777789A JP12777789A JPH02307997A JP H02307997 A JPH02307997 A JP H02307997A JP 12777789 A JP12777789 A JP 12777789A JP 12777789 A JP12777789 A JP 12777789A JP H02307997 A JPH02307997 A JP H02307997A
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治子 相馬
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重谷 恒久
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は改良された写真印画紙支持体用基紙の製造方法
に関するものである。さらに詳しく述べるならば、本発
明は、パルプスラリー中に含まれたカチオン系中性サイ
ズ剤のパルプ繊維上への定着を向上させ、そのサイズ効
果を高めるとともに、抄紙工程におけるパルプW1細繊
維のデポジット発生を防止することのできる写真印画紙
支持体用基紙の製造方法に関するものである。
〔従来の技術〕
一般に、写真印画紙支持体に用いられる基紙としては、
pl+が6.5〜8の中性領域にある抄紙系により抄紙
された原紙が用いられており、この原紙には高いサイズ
性が要求される。このなめ、中性領域でサイズ効果の大
きいカチオン系中性サイズ剤が一般に使用されている。
写真印画紙において、基紙の両面をポリエチレンなどの
耐水性被膜で被覆することにより、印画紙の現像処理時
に原紙表面からの処理液の吸収を防ぐことは可能である
が、基紙のサイズ度が低い場合、切断面からの処理液の
浸透を防止することができず、そのため水洗で除去でき
ず印画紙に残留している現像処理液は加熱により、また
経時的に印画紙を変色し写真の周縁部に茶色のシミ汚れ
となっていわゆるエツジ汚れを発生し、これが写真の価
値を著しく低下させる。このため基紙の切断面からの処
理液吸収性を低下させることが強く望まれている。
写真印画紙支持体用基紙として用いられる原紙の抄紙に
おいて、バルブ微細繊維の原紙への歩留りが極めて重要
である。すなわち、カチオン系中性サイズ剤は、通常長
繊維よりもむしろ短繊維特に微細繊維に集中的に定着す
る傾向があり、微細繊維の原紙に対する歩留りが高いと
抄紙工程において、V&細繊維に定着したサイズ剤が、
微細繊維とともに湿紙中に含まれ、その微細繊維が抄紙
工程中に付着堆積して所謂デポジットを生ずる。特に、
プレスロール上に発生したデポジットは、断紙の原因や
汚れの原因となるため、デポジット発生の防止は、抄紙
機操業上、最も注意を必要とすることである。
更に、カチオン系中性サイズ剤として、アルキルケテン
ダイマーが使用されている抄紙系では、原紙の繊維に十
分に定着していないアルキルケテンダイマーが、時間の
経過とともに紙の表面に移行して、紙面に粉をふったよ
うな被覆物を形成するようになる(この状況を以後、ブ
リーディングと記す)。このブリーディングしたサイズ
剤が、その後の、基紙に対する耐水性樹脂膜被覆工程等
において、紙面より離脱し、ロールを汚し、更に製品を
汚すなどの問題の原因となる。
従来、カチオン系中性サイズ剤を使用する抄紙方法とし
て、アルミニウム塩を使用するとともに、Na011の
ようなアルカリ性物質により抄紙原料スラリーのpHを
6.5〜8に調整する方法(特公昭62−23119)
や、アニオン系高分子によりバルブ繊維上の表面電荷に
担当する流れ電位を、所定値の範囲に維持する方法(特
開昭6O−81396)や、サイズ剤を添加する前のゼ
ータポテンシャルを一10mV〜−+5mVに調製する
方法(特公昭83−17958)などが知られているが
、これら従来方法は、いずれもサイズ効果の向上と操業
性の改善とのいづれがが不十分であって、これらを両立
させることは困難であった。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明の目的は、抄紙バルブスラリー中に添加したカチ
オン系中性サイズ剤を効率よく中長繊維にも定着させ、
少ない使用量で充分なサイズ性を発揮させ得る、写真印
画紙支持体用基紙の製造方法を提供することである。
本発明の他の目的は、抄紙工程中において、デポジット
の発生などのような抄紙上のトラブルを、防止し得る、
写真印画紙支持体用基紙の製造方法を提供することであ
る。
〔課題を解決するための手段・作用〕
本発明者等は、中性領域(好ましくはpH6,5〜゛ 
 8)でサイズ効果の大きいカチオン系中性サイズ剤を
添加した抄紙系において、サイズ剤の有効的使用方法を
鋭意研究した結果、カチオン系中性サイズ剤の微細繊維
への定着は、微細繊維の表面電荷に依存し、更に、微細
繊維の歩留りが、その表面電荷に依存していることを見
出だし、この知見に基いて本発明を完成するに至った。
本発明方法に用いられるバルブスラリーは、pH6,5
〜8の中性領域にあることが好ましく、このような抄紙
系において、カチオン系中性サイズ剤の添加前のバルブ
スラリーに低分子量有機カチオン化剤を添加して、その
ゼータポテンシャルを12mV〜−7mVにコントロー
ルすることにより、バルブスラリー中の微細繊維が中長
繊維に定着し、その結果遊離のm、ta繊維量が減少す
る。このようなバルブスラリー混合物にカチオン系中性
サイズ剤を添加すると、中長繊維に対するカチオン系中
性サイズ剤の定着が良好となり、サイズ性が向上する。
更に、低分子量有機カチオン化剤を添加して、得られる
抄紙前のバルブスラリー組成物のゼータポテンシャルを
一101sνへ一4岬にコントロールすると、遊離の微
細繊維のみがワイヤーパートにおいて、脱水された水と
ともにワイヤーがら脱落しやすくなるため、カチオン系
中性サイズ剤の定着した遊離の微細繊維の歩留りを最少
量にとどめることができ、従って、抄紙工程中における
デポジットの発生を防止することができる。
更に、ワイヤー上における脱水を強くし、白水の廃棄量
を多くして、遊離の微m繊維分を抄紙系外に逃してやる
ことも出来る。
本発明方法に用いられるカチオン系中性サイズ剤として
は、pH6,5〜8の中性領域でサイズ効果の大きいカ
チオン系アルキルケテンダイマー及びカチオン性サイズ
剤等が好ましい。アルキルケテンダイマーとしては、例
えば、特開昭51−132822号、特開昭58−14
7736号、および特開昭63−112798号などに
記載されているものから選択することができる。カチオ
ン性サイズ剤としては、例えば、特公昭61−2514
7号、特公昭62−7534号、特開昭62−7854
7号、などに開示されているような、高級脂肪酸とポリ
アミン化合物とを反応させて得られるサイズ剤を用いる
ことができる。さらに特願昭63−214948号に記
載されているようなケテンダイマー化合物にポリアミン
化合物とエビへロヒドリンとを反応させて得られるサイ
ズ剤等も使用することができる。
これらのカチオン系中性サイズ剤は、単独で用いても良
いし、2種以上のものを併用しても良い。
−aにカチオン系中性サイズ剤の添加量は、パルプスラ
リー系中のパルプ絶乾重量に対し、0.2〜1.5%の
範囲にあることが好ましい。
本発明方法に使用される低分子量有機カチオン化剤とし
ては、分子量100以上50万以下の低分子量を有する
ポリエチレンイミン、ポリアミドポリアミン及びこれら
の誘導体、カチオン化澱粉、カチオン性熱硬化性樹脂及
びポリアミドポリマー類等、無機塩を含まない低分子量
の有機カチオン化剤であって、ゼータポテンシャルの低
いアニオン性物質に作用して、その電荷を中和する能力
を持つものはいずれも使用することができるが、好まし
いものはポリアミドポリアミンエピクロールヒドリンお
よびカチオン化澱粉である9これらの低分子量有機カチ
オン化剤は、単独で用いても良く、また2種以上を併用
してもよい。
尚、低分子量カチオン化剤として無機塩類を含む物質を
用いると、無機塩の親水性が強いため、サイズ剤のサイ
ズ効果が不十分となる。
本発明方法において、パルプスラリー系のゼータポテン
シャルは、パルプスラリー中のパルプ繊維のうち、20
0メツシユより細かい成分について、La5er Ze
e (米国PENKEM社製、MODEL500)を用
いて測定される。
本発明におけるパルプスラリー系のゼータポテンシャル
は、カチオン系中性サイズ剤の添加前では、  12+
自V〜−7+自Vの範囲にコントロールされることが必
要である。このときのゼータポテンシャルが、 12m
V未満では、パルプの中長繊維に未定着の遊離の微細繊
維の量が増加するため、サイズ剤を添加した渇きワイヤ
ーパートにおいて歩留らない微細繊維へのサイズ剤定着
量が多くなり、結局原紙に対するサイズ効果が不十分と
なるのみならずサイズ剤を多量消費し、抄紙工程におけ
るデポジット発生が多くなる。また、−7mVを越える
と、カチオン系中性サイズ剤のパルプ繊維への定着が不
十分となり、原紙へのサイズ効果が低下するのみならず
、ブリーディングが発生しやすくなる。
さらに、カチオン系中性サイズ剤を添加後、抄紙前のパ
ルプスラリー組成物のゼータポテンシャルハ、  10
 ml/〜−4mV(7) 範囲4;::7 ントo−
ルサれる。このときのゼータポテンシャルが、−10m
V未満では、パルプスラリー系全体における歩留りが悪
くなり、ワイヤーバートにおいて脱落する繊維が増え、
抄紙白水中に溶出した薬品によって白水が汚染され、こ
の白水を循環使用した場き、製品品質に悪影響を及ぼす
。また、 4mVを越えると、原紙に対する遊離の微細
繊維の歩留りが増加するため、ブリーディングが発生し
やすくなる。
本発明方法において、カチオン性の添加薬品の定着をよ
り十分なものにするためアニオン性ポリアクリルアミド
を、パルプ絶乾重量に対し、0.1〜1.0%の量で、
添加することが好ましい。
本発明で使用される低分子量有機カチオン化剤は、ゼー
タポテンシャルを所定の範囲内に維持するようにコント
ロールするなめに添加されるもので、その添加量は、パ
ルプスラリー系におけるアニオン性薬品添加量、パルプ
スラリーのゼータポテンシャル値、パルプ微細繊維量、
カチオン化剤の種類等により変動するが、おおむねパル
プ絶乾重量に対し0.01〜2.0%の範囲にあること
が好ましい。この池に、一般に抄紙で用いられる池のす
、イズ剤、紙力増強剤、定着剤、保持剤、填料、染料、
帯電防止剤、及び/又は表面サイズ剤を適宜使用するこ
とも可能である。
本発明におけるカチオン系中性サイズ剤添加前の低分子
量有機カチオン化剤の添加時期には特に制限はなく、ア
ニオン性薬品及びその他の薬品の添加後であっても良く
、あるいは低分子量有機カチオン化剤を添加した後でア
ニオン性薬品及びそめ他の薬品を添加しても良い。
本発明において抄紙濃度(パルプスラリー組成物中のパ
ルプ濃度)は、0.6%〜1.1%の範囲内にあること
が好ましい。
本発明方法における抄紙操作、抄紙装置は、従来のもの
を用いることができる。
本発明方法において、第一にカチオン系中性サイズ剤添
加前のバルブスラリーのゼータポテンシャルを所定値に
コントロールすることによって、その後に添加されたカ
チオン系中性サイズ剤のパルプ微細繊維I\の定着を抑
制し、中長繊維l\の定着が促進され、サイズ効果が向
上する。また、カチオン系中性サイズ剤の添加後、抄紙
前のパルプスラリー系のゼータポテンシャルを所定値に
コントロールすることによって、サイズ剤の定着した遊
離の微細繊維の歩留りを減らし、それによってプレスロ
ール汚れを防止し、良好な抄紙原紙を得ることができる
以下実施例において本発明を具体的に説明する。
しかしこれらは、本発明を限定するものではない。
なお、実施例において記載の「部」、「%」はすべて重
量部、重量%である。
1〜2 ′  1〜6 実施rIA1〜2、および比較例1〜5の各々において
、TAPPIスタンダードT230om −82により
測定された粘度が13cpの晒広葉樹サルファイドバル
ブを、水温20℃でカナディアン・スタンダードフリー
ネス300…Iに叩解した。このバルブスラリーのゼー
タポテンシャルは、 14+mVであった。
このバルブスラリーに、パルプ100部に対して、0.
6部のポリアクリルアミド(荒用化学製、商標:ポリス
トロン191)を添加し、次いで低分子量有機カチオン
化剤として1.5部のカチオン化澱粉(玉子ナショナル
社製、商標:Cato−F)と、ポリアミドポリアミン
エピクロルヒドリン(ディックバーキュレス社製、商標
:カイメン55))を第1表、X−1欄記載の量だけ添
加した。このときのパルプスラリー混き物のゼータポテ
ンシャルを測定した結果を、第1表、A欄に示す。この
パルプスラリー混合物にカチオン系中性サイズ剤として
、アルキルケテンダイマー(ディックバーキュレス社製
、商標:ハーコンW2)を1.0部添加し、次いで、前
記ポリアミドポリアミンエピクロルヒドリン(カイメン
557)を第1表X−211i記載の量だけ添加した。
このパルプスラリー組成物のゼータポテンシャルを測定
した結果を第1表、B111に示す。上記パルプスラリ
ー組成物から通常の抄紙法により、緊度1.0、水分7
.0%、坪量170g/l112の平滑な紙を抄造した
。ワイヤー上に流す際のパルプスラリー濃度は1%であ
った。この原紙にサイズプレスとして、カルボキシル基
変性PVAと塩化ナトリウムを2:1で水に溶解した5
%サイズ液を30g/n+”塗布乾燥し、第1表記載の
ように試料Na1〜7を得た。
又、比較例6においては、実施例1と同じ操作を行い、
但し、カチオン化剤として2%の塩1ヒアルミニウムを
使用し、バルブスラリーのpHを、NaOHでp)l 
6.8に調節し、第1表記載の試料階8を得た。
更に、上記各試料にコロナ放電処理を施し、各試料の一
面を、密度0.942、メルトインデックス10の高密
度ポリエチレンにより、330’Cにおいて、厚さ30
μ鴎に被覆し、他面を、高密度ポリエチレンと低密度ポ
リエチレンの等1温き樹脂(高密度樹脂:密度0.95
1、メルトインデックス9、低密度樹脂:密度0.91
8、メルトインデックス4)に10%アナターゼ二酸化
チタンを含有させた樹脂組成物を用い、330℃で、2
8μの厚さに被覆して写真印画紙用支持体を製造した。
上記実施例および比較例について、プレスロールの汚れ
(カス付着〉状況、ブリーディング発生状況および現像
液の、試料の縁からの浸み込みの深さなどを観察又は測
定し、その結果を第1表に示す。
各テスト方法は下記の通りである。
1)プレスロールの汚れの発生状況を、目視判定し、そ
の程度を下記のように表示した。
○ 操業に支障ない △ 操業にやや支障を起たす × 操業に支障を起たす 2) ブリーディングの発生は、40℃で2時間、加温
処理した試料の表面を、走査顕微鏡で観察し、その程度
を下記のようにした。
○ ブリーディングの発生が全くない △ ブリーディングの発生が若干ある × ブリーディングが発生する 3)現像液の縁からの浸み込み幅は、下記試験法によっ
て測定した。
各試料を自動現像1fi (DURST RCP20)
で現像し、各試料の縁からの現像液浸み込み幅を測定し
た。
処理条件は38℃で3分、定着は38°Cで3分、水洗
は20℃で1分、乾燥温度は、80°Cで1分30秒で
あった。
試料縁からの浸み込み幅が0.55mmをこえるような
写真印画紙は、実用に耐えないものと思われる。
第1表 例3 および   7 実施例3および比較例7の各々において、実施例1と同
様の操作を行った。但し、カチオン系中性サイズ剤添加
前及び抄紙前の低分子量有機カチオン化剤、ポリアミド
ポリアミンエピクロルヒドリン(ディックバーキュレス
社製、カイメン557)の添加量を第2表X−11m及
びX−2Waに示す量とし、カチオン系中性サイズ剤と
して、アルキルケテンダイマー(ディックバーキュレス
社製、商標:バーコンW2)を0.5部、エポキシ化高
級脂肪酸アミド(近代化学社製、商標: NS−715
)を0.3部添加し、原紙試料9,10を得た。この原
紙に、実施例1と同様にして樹脂被覆を行ない、写真印
画紙用支持体試料N19,10を作成した。尚、有機低
分子量カチオン化剤を添加した後の、カチオン系中性サ
イズ剤添加前及び抄紙前のゼータポテンシャルは、第2
表A欄及びB欄に示す通りであった。
テスト結果を第2表に示す。
実施例4〜5、および比較例8〜9の各々において、実
施例1と同じ操作を行った。但し、バルブとして、TA
PPIスタンダードT230o彌−82により測定した
粘度が6c1】のメープル系晒広葉樹サルファイドパル
プを、水温20°Cでカナディアン・スタンダードフリ
ーネス300M lに叩解したものを使用した。このバ
ルブスラリーのゼータポテンシャルは、 16mVであ
った。また、このバルブを用いて、カチオン系中性サイ
ズ剤添加前及び抄紙前の有機低分子量カチオン化剤、ポ
リアミドポリアミンエピクロルヒドリン(ディ・ンクハ
ーキュレス社製、カイメン557)の添加量を第3表X
−1m及びX−2欄記載のようにした。試料Mail〜
14を得た。尚、有機低分子量カチオン1ヒ剤を添加し
た後の、カチオン系中性サイズ剤添加前及び抄紙前のゼ
ータポテンシャルは、第3表、A欄及びB欄に示す通り
であった。
テスト結果を第3表に示す。
実施例6〜7の各々において、実施例1と同じ操作を行
った。但し、カチオン系中性サイズ剤添加前における、
有機低分子量カ千オン化剤、(ポリアミドポリアミンエ
ピクロルヒドリン、ディックバーキュレス社製、商標:
カイメン557)の添加を、ポリアクリルアミド(加用
化学製 ポリストン191〉を添加する前に行なった。
カチオン系中性サイズ剤添加前及び抄紙前の有機低分子
量カチオン化剤の添加量は、第4表、X−1欄及びX−
2欄に示す通りであり、また、その時のゼータポテンシ
ャルは第4表、A欄及びB1?lに示す通りであった。
テスト結果を第4表に示す。
下記処方によるパルプスラリー組成物を用いて緊度1.
0、水分7.0%、坪量170g/+*”の平滑な紙を
抄造し、原紙を作成した。
成−」別                  重Jl
(1)晒広葉樹サルファイドパルプ (TAPPIスタンダードT230om −82により
測定した粘度が13cp、 のちのをカナディアン・スタン ダードフリーネス300111Iに、水温20℃で叩解
したもの、ゼー タボテンシャルー14嬌V)      100部−(
2)ポリアクリルアミド(加用化  第5表Yl学製ポ
リストロン191)      記載量(3)重  曹
             1.0部(4)カチオン化
澱粉(玉子ナショ  第5表Z欄ナル社製 Cato−
F)        記載量(5)ポリアミドボリアミ
ンエビク  第5表ロルヒドリン(ディックバーキ  
X−1欄ユレス社製、商標:カイメン557)記載量(
6)アルキルケテンダイマー (ディックバーキュレス社製、 商標:バーコンW2)        1.0部())
ポリアミドボリアミンエビク  第5表ロルヒドリン(
ディックバーキ  X−2+11ユレス社製、商標:カ
ーイメン557)記載量また、ポリアミドポリアミンエ
ピクロルヒドリンを添加した後の、カチオン系中性サイ
ズ剤添加前及び添加後のゼータポテンシャルは、第5表
A欄及びB欄に示す通りであった。
次いで、原紙の各々にサイズプレスとして、カルボキシ
ル基変性PVAと塩化ナトリウムを2:1で水に溶解し
た5%サイズ液を30g/m2塗布乾燥した。この基紙
に、実施例1と同様にして樹脂被覆を行ない写真印画紙
用支持体試料隘17〜19を得た。
テスト結果を第5表に示す。
〔発明の効果〕
本発明方法により、写真印画紙支持体用基紙の抄紙工程
におけるカチオン系中性サイズ剤のパルプ微細繊維への
定着を促進し、それによって、サイズ剤の浪費量を減少
し、プレスロールの汚れ(デポジット)やブリーディン
グの発生を防止することが可能になり、また、この基紙
から得られる写真印画紙の縁よりの現像液浸み込みを防
止することが可能になった。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、カチオン系中性サイズ剤を含有するパルプスラリー
    組成液より紙を抄紙するに際し、 パルプスラリーに低分子量有機カチオン化剤を添加して
    、そのゼータポテンシャルを−12mV〜−7mVの範
    囲内にコントロールし、 このパルプスラリー混合物に、カチオン系中性サイズ剤
    を添加した後、更に低分子量有機カチオン化剤を添加し
    て、−10mV〜−4mVの範囲内にコントロールされ
    たゼータポテンシャルを有するパルプスラリー組成液を
    調製する、 ことを特徴とする、写真印画紙支持体用基紙の製造方法
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