JPH09311743A - バスドライバ回路およびその制御方法 - Google Patents
バスドライバ回路およびその制御方法Info
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- JPH09311743A JPH09311743A JP12835596A JP12835596A JPH09311743A JP H09311743 A JPH09311743 A JP H09311743A JP 12835596 A JP12835596 A JP 12835596A JP 12835596 A JP12835596 A JP 12835596A JP H09311743 A JPH09311743 A JP H09311743A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】高速バスドライバにおいて出力遅延時間の短縮
と出力信号歪みの低減とを両立する。 【解決手段】オープンドレイン型出力回路のトランジス
タQ1のゲートに入力される信号電圧Vaの値そのもの
を使用した電圧制御方式で電流ブースト回路が制御さ
れ、Vaの値に応じて電流ブースト回路の電流ブースト
能力が可変設定される。したがって、Vaの低下に合わ
せて電流ブースト回路の電流ブースト能力を徐々に低く
することができるので、Vaの立ち下がり直後は大きな
電流ブースト能力によってそのVaの立ち下がり傾斜を
急峻にでき、Vaの値が低くなるにつれてその立ち下が
りの傾斜を滑らかにすることができる。よって、出力遅
延時間の短縮と出力信号歪みの低減とを両立することが
できる。
と出力信号歪みの低減とを両立する。 【解決手段】オープンドレイン型出力回路のトランジス
タQ1のゲートに入力される信号電圧Vaの値そのもの
を使用した電圧制御方式で電流ブースト回路が制御さ
れ、Vaの値に応じて電流ブースト回路の電流ブースト
能力が可変設定される。したがって、Vaの低下に合わ
せて電流ブースト回路の電流ブースト能力を徐々に低く
することができるので、Vaの立ち下がり直後は大きな
電流ブースト能力によってそのVaの立ち下がり傾斜を
急峻にでき、Vaの値が低くなるにつれてその立ち下が
りの傾斜を滑らかにすることができる。よって、出力遅
延時間の短縮と出力信号歪みの低減とを両立することが
できる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はバスドライバ回路
およびその制御方法に関し、特に複数のデバイスが同一
伝送路に接続されるバスを高速ドライブするためのバス
ドライバ回路およびその制御方法に関する。
およびその制御方法に関し、特に複数のデバイスが同一
伝送路に接続されるバスを高速ドライブするためのバス
ドライバ回路およびその制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピュータの分野では、半導体
技術の進歩およびシステムアーキテクチャの進展が図ら
れており、これに伴い、バス転送の高速化が要求されて
いる。これにより、最近では、バスのクロック周波数も
高められ、例えば、マイクロプロセッサとメモリ、ある
いは複数のマイクロプロセッサ同士などを結ぶバスのク
ロック周波数は66〜100MHzにまでなろうとして
いる。
技術の進歩およびシステムアーキテクチャの進展が図ら
れており、これに伴い、バス転送の高速化が要求されて
いる。これにより、最近では、バスのクロック周波数も
高められ、例えば、マイクロプロセッサとメモリ、ある
いは複数のマイクロプロセッサ同士などを結ぶバスのク
ロック周波数は66〜100MHzにまでなろうとして
いる。
【0003】従来では、バスに接続された各デバイスに
はTTL構成のバスインターフェースが採用されている
が、このようなTTL構成のバスインターフェースでは
高速バスに十分に対応することが困難となってきてい
る。そこで、最近では、バスの高速化に対応するための
新たな高速バスインターフェースの開発が活発に進めら
れている。
はTTL構成のバスインターフェースが採用されている
が、このようなTTL構成のバスインターフェースでは
高速バスに十分に対応することが困難となってきてい
る。そこで、最近では、バスの高速化に対応するための
新たな高速バスインターフェースの開発が活発に進めら
れている。
【0004】高速バスインターフェースの1つに、GT
L(Gunning Tranceiver Logi
c)が知られている。GTLは、大規模ASICで使用
されるCMOS素子によるオープンドレイン型バッファ
回路から構成される小振幅インターフェースである。
L(Gunning Tranceiver Logi
c)が知られている。GTLは、大規模ASICで使用
されるCMOS素子によるオープンドレイン型バッファ
回路から構成される小振幅インターフェースである。
【0005】オープンドレイン型バッファ回路は活線挿
抜可能なバスインターフェースとして従来より広く使用
されている回路であるが、GTLはそのオープンドレイ
ン型バッファ回路に、さらにその動作速度を高速化する
ための回路を付加した構成である。オープンドレイン型
バッファ回路の構成を図5、GTL回路の構成を図7に
示す。
抜可能なバスインターフェースとして従来より広く使用
されている回路であるが、GTLはそのオープンドレイ
ン型バッファ回路に、さらにその動作速度を高速化する
ための回路を付加した構成である。オープンドレイン型
バッファ回路の構成を図5、GTL回路の構成を図7に
示す。
【0006】図5に示されているように、オープンドレ
イン型バッファ回路は、NチャネルMOSトランジスタ
Q1のドレインをバス伝送線路に接続し、そのトランジ
スタQ1を、PチャネルMOSトランジスタQ11およ
びNチャネルMOSトランジスタQ12から構成される
CMOSインバータによって動作制御する構成である。
このオープンドレイン型バッファ回路の出力信号Vou
tのhigh側電圧は外部終端抵抗Rtによって保持さ
れる。
イン型バッファ回路は、NチャネルMOSトランジスタ
Q1のドレインをバス伝送線路に接続し、そのトランジ
スタQ1を、PチャネルMOSトランジスタQ11およ
びNチャネルMOSトランジスタQ12から構成される
CMOSインバータによって動作制御する構成である。
このオープンドレイン型バッファ回路の出力信号Vou
tのhigh側電圧は外部終端抵抗Rtによって保持さ
れる。
【0007】なお、Vttは終端抵抗Rtに供給される
電源電圧であり、通常、内部の電源電圧Vcc(5Vま
たは3.3V)よりも低い値、例えば1.2Vである。
このVttの電圧値は、出力信号Voutのhigh側
の電圧値となる。
電源電圧であり、通常、内部の電源電圧Vcc(5Vま
たは3.3V)よりも低い値、例えば1.2Vである。
このVttの電圧値は、出力信号Voutのhigh側
の電圧値となる。
【0008】オープンドレイン型バッファ回路の出力特
性を図6に示す。この出力特性は、トランジスタQ1の
ターンオフにより出力信号VoutがLowからhig
hに立ち上がる時のものである。図中、VrefはNチ
ャネルMOSトランジスタQ1から構成される出力回路
の回路しきい値電圧であり、出力信号VoutのLow
/Highの境界を示している。Vrefは、通常、
0.8Vである。
性を図6に示す。この出力特性は、トランジスタQ1の
ターンオフにより出力信号VoutがLowからhig
hに立ち上がる時のものである。図中、VrefはNチ
ャネルMOSトランジスタQ1から構成される出力回路
の回路しきい値電圧であり、出力信号VoutのLow
/Highの境界を示している。Vrefは、通常、
0.8Vである。
【0009】図6から分かるように、入力信号INが0
VからVccに変化した時点から出力信号VoutがV
ttに達するまでには、比較的大きな遅延時間Tが必要
となる。このような遅延発生の原因は、CMOSインバ
ータの出力信号電圧Vaの立ち下がり速度の遅れであ
る。つまり、小振幅インターフェースではVrefの値
が0.8Vと低いため、トランジスタQ1のゲートに供
給される電圧VaがVCC(5V)からトランジスタQ
1がターンオフするVref(0.8V)程度の電圧に
まで低下するのに多くの時間が必要であり、これにより
出力信号Voutの立ち上がりの遅れが引き起こされ
る。
VからVccに変化した時点から出力信号VoutがV
ttに達するまでには、比較的大きな遅延時間Tが必要
となる。このような遅延発生の原因は、CMOSインバ
ータの出力信号電圧Vaの立ち下がり速度の遅れであ
る。つまり、小振幅インターフェースではVrefの値
が0.8Vと低いため、トランジスタQ1のゲートに供
給される電圧VaがVCC(5V)からトランジスタQ
1がターンオフするVref(0.8V)程度の電圧に
まで低下するのに多くの時間が必要であり、これにより
出力信号Voutの立ち上がりの遅れが引き起こされ
る。
【0010】一方、GTLでは、図7に示されているよ
うに、図5のオープンドレイン型出力回路に加え、2つ
のトランジスタQ2,Q3から構成される電流ブースト
回路と、2つのインバータから構成されるディレイ回路
とがさらに付加されている。電流ブースト回路は、CM
OSインバータの出力信号電圧Vaの電圧低下を早める
ためのものであり、その有効動作期間はディレイ回路に
よる遅延時間によって決定される。また、電流ブースト
回路は、オーバーシュート、アンダーシートなどの出力
信号Voutの波形ひずみを緩和するためのフィードバ
ック回路としても機能する。
うに、図5のオープンドレイン型出力回路に加え、2つ
のトランジスタQ2,Q3から構成される電流ブースト
回路と、2つのインバータから構成されるディレイ回路
とがさらに付加されている。電流ブースト回路は、CM
OSインバータの出力信号電圧Vaの電圧低下を早める
ためのものであり、その有効動作期間はディレイ回路に
よる遅延時間によって決定される。また、電流ブースト
回路は、オーバーシュート、アンダーシートなどの出力
信号Voutの波形ひずみを緩和するためのフィードバ
ック回路としても機能する。
【0011】このGTLの出力特性を図8に示す。この
出力特性は、トランジスタQ1のターンオフ時、つまり
出力信号VoutがLowからhighに立ち上がる時
のものである。
出力特性は、トランジスタQ1のターンオフ時、つまり
出力信号VoutがLowからhighに立ち上がる時
のものである。
【0012】図8から分かるように、入力信号INが0
VからVccに変化した時点からしばらくの間は、ディ
レイ回路の遅延時間によって規定される時間だけ、電流
ブースト回路のトランジスタQ3のゲートに供給される
電圧VbはVccに保持される。したがって、入力信号
INがVccに変化してからディレイ回路の遅延時間が
経過するまでの期間は、トランジスタQ2、Q3が共に
オン状態となる。これにより、これらトランジスタQ
2、Q3を介してCMOSインバータの出力信号電圧V
aの電位が出力端子側に抜かれ、CMOSインバータの
出力信号電圧Vaの電圧低下が早められる。
VからVccに変化した時点からしばらくの間は、ディ
レイ回路の遅延時間によって規定される時間だけ、電流
ブースト回路のトランジスタQ3のゲートに供給される
電圧VbはVccに保持される。したがって、入力信号
INがVccに変化してからディレイ回路の遅延時間が
経過するまでの期間は、トランジスタQ2、Q3が共に
オン状態となる。これにより、これらトランジスタQ
2、Q3を介してCMOSインバータの出力信号電圧V
aの電位が出力端子側に抜かれ、CMOSインバータの
出力信号電圧Vaの電圧低下が早められる。
【0013】Vaの立ち下がりの傾斜が急峻であればあ
る程、出力信号Voutの立ち上がりを早めることがで
きる。また、Vref付近におけるVaの立ち下がりの
傾斜は、そのまま出力信号Voutの立ち上がりの急峻
度としてVoutの波形に反映されるので、出力信号V
outの急激な変化によるノイズを防止するためには、
Vref付近においてはVaの立ち下がりの傾斜はなる
べく滑らかにすることが好ましい。
る程、出力信号Voutの立ち上がりを早めることがで
きる。また、Vref付近におけるVaの立ち下がりの
傾斜は、そのまま出力信号Voutの立ち上がりの急峻
度としてVoutの波形に反映されるので、出力信号V
outの急激な変化によるノイズを防止するためには、
Vref付近においてはVaの立ち下がりの傾斜はなる
べく滑らかにすることが好ましい。
【0014】しかし、電流ブースト回路の有効動作期間
を規定しているのは2つのインバータから構成されるデ
ィレイ回路であるため、インバータのプロセスばらつき
などによってそのディレイ時間が設計値からずれると、
電流ブースト回路の有効動作期間に変動が生じてしま
う。このため、入力信号INの立ち上がり直後はVaの
立ち下がりの傾斜を急峻にし、VaがVref付近にな
ってからはその立ち下がりの傾斜を滑らかにするといっ
た制御を精度良く行うことは実際上困難である。
を規定しているのは2つのインバータから構成されるデ
ィレイ回路であるため、インバータのプロセスばらつき
などによってそのディレイ時間が設計値からずれると、
電流ブースト回路の有効動作期間に変動が生じてしま
う。このため、入力信号INの立ち上がり直後はVaの
立ち下がりの傾斜を急峻にし、VaがVref付近にな
ってからはその立ち下がりの傾斜を滑らかにするといっ
た制御を精度良く行うことは実際上困難である。
【0015】また、もしディレイ回路のディレイ時間の
ずれが大きく、これによって電流ブースト回路の有効動
作期間が長過ぎてしまうと、Vaの電圧値が出力信号V
outよりも高くなった後もトランジスタQ2、Q3が
オン状態に維持されてしまい、これによって、図示のよ
うに、Vaの電圧低下の過程でそのVaの電圧値が一旦
上昇するという電流の後戻り現象が生じる。このような
Vaの変動は、出力信号Voutにノイズを発生させる
要因となる。
ずれが大きく、これによって電流ブースト回路の有効動
作期間が長過ぎてしまうと、Vaの電圧値が出力信号V
outよりも高くなった後もトランジスタQ2、Q3が
オン状態に維持されてしまい、これによって、図示のよ
うに、Vaの電圧低下の過程でそのVaの電圧値が一旦
上昇するという電流の後戻り現象が生じる。このような
Vaの変動は、出力信号Voutにノイズを発生させる
要因となる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、ディ
レイ回路の遅延時間を利用して電流ブースト回路の有効
動作期間を規定するという従来の時間制御方式のGTL
回路では、ディレイ回路の遅延時間がプロセスばらつき
などによって変動してしまうため、入力信号INの立ち
上がり直後はVaの立ち下がりの傾斜を急峻にし、Va
がVref付近になってからはその立ち下がりの傾斜を
滑らかにするといった制御を行うことは実際上困難であ
った。したがって、高速バスドライブのための出力遅延
時間の短縮と出力信号歪みの低減との両立を行うことが
できないという欠点があった。
レイ回路の遅延時間を利用して電流ブースト回路の有効
動作期間を規定するという従来の時間制御方式のGTL
回路では、ディレイ回路の遅延時間がプロセスばらつき
などによって変動してしまうため、入力信号INの立ち
上がり直後はVaの立ち下がりの傾斜を急峻にし、Va
がVref付近になってからはその立ち下がりの傾斜を
滑らかにするといった制御を行うことは実際上困難であ
った。したがって、高速バスドライブのための出力遅延
時間の短縮と出力信号歪みの低減との両立を行うことが
できないという欠点があった。
【0017】この発明はこのような点に鑑みてなされた
ものであり、入力信号INの立ち上がり直後はVaの立
ち下がりの傾斜を急峻にし、VaがVref付近になっ
てからはその立ち下がりの傾斜を滑らかにするといった
制御を容易に実現できるようにし、高速バスドライブの
ための出力遅延時間の短縮と出力信号歪みの低減とを両
立することが可能なバスドライブ回路およびその制御方
法を提供することを目的とする。
ものであり、入力信号INの立ち上がり直後はVaの立
ち下がりの傾斜を急峻にし、VaがVref付近になっ
てからはその立ち下がりの傾斜を滑らかにするといった
制御を容易に実現できるようにし、高速バスドライブの
ための出力遅延時間の短縮と出力信号歪みの低減とを両
立することが可能なバスドライブ回路およびその制御方
法を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】この発明は、複数のデバ
イスが共通接続されるバスをドライブするためのバスド
ライブ回路において、オープンドレイン型の出力回路
と、この出力回路のスルーレートを制御する電流ブース
ト回路であって、制御入力端に供給されるブースト制御
電圧に応じて電流ブースト能力が可変設定される電流ブ
ースト回路とを具備し、前記出力回路の入力端と前記電
流ブースト回路の制御入力端とを接続することにより、
前記電流ブースト回路の電流ブースト能力が前記出力回
路の入力端に入力される入力信号電圧の値に応じて可変
設定されるように構成されていることを特徴とする。
イスが共通接続されるバスをドライブするためのバスド
ライブ回路において、オープンドレイン型の出力回路
と、この出力回路のスルーレートを制御する電流ブース
ト回路であって、制御入力端に供給されるブースト制御
電圧に応じて電流ブースト能力が可変設定される電流ブ
ースト回路とを具備し、前記出力回路の入力端と前記電
流ブースト回路の制御入力端とを接続することにより、
前記電流ブースト回路の電流ブースト能力が前記出力回
路の入力端に入力される入力信号電圧の値に応じて可変
設定されるように構成されていることを特徴とする。
【0019】このバスドライブ回路においては、ディレ
イ回路の遅延時間を利用して電流ブースト回路の有効動
作期間を規定するという従来の時間制御方式ではなく、
オープンドレイン型出力回路の入力端に入力される入力
信号電圧の値そのものを使用した電圧制御方式が採用さ
れている。すなわち、オープンドレイン型の出力回路の
入力端と電流ブースト回路の制御入力端との間は互いに
接続されており、出力回路の入力端に入力される入力信
号電圧の値に応じて電流ブースト回路の電流ブースト能
力が可変設定される構成である。したがって、入力信号
電圧の低下に合わせて電流ブースト回路の電流ブースト
能力を徐々に低くすることができるので、入力信号の立
ち下がり直後は大きな電流ブースト能力によってその入
力信号の立ち下がり傾斜を急峻にでき、入力信号電圧の
値が低くなるにつれてその立ち下がりの傾斜を滑らかに
することができる。また、オープンドレイン型出力回路
と電流ブースト回路とが同一信号電圧で制御されるた
め、それら出力回路と電流ブースト回路の動作のバラン
スを取ることができる。よって、オープンドレイン型出
力回路のトランジスタがターンオフした後も電流ブース
ト回路が動作し続けるといった不具合を解消でき、電流
の後戻り現象による出力信号波形の乱れを防止すること
もできる。
イ回路の遅延時間を利用して電流ブースト回路の有効動
作期間を規定するという従来の時間制御方式ではなく、
オープンドレイン型出力回路の入力端に入力される入力
信号電圧の値そのものを使用した電圧制御方式が採用さ
れている。すなわち、オープンドレイン型の出力回路の
入力端と電流ブースト回路の制御入力端との間は互いに
接続されており、出力回路の入力端に入力される入力信
号電圧の値に応じて電流ブースト回路の電流ブースト能
力が可変設定される構成である。したがって、入力信号
電圧の低下に合わせて電流ブースト回路の電流ブースト
能力を徐々に低くすることができるので、入力信号の立
ち下がり直後は大きな電流ブースト能力によってその入
力信号の立ち下がり傾斜を急峻にでき、入力信号電圧の
値が低くなるにつれてその立ち下がりの傾斜を滑らかに
することができる。また、オープンドレイン型出力回路
と電流ブースト回路とが同一信号電圧で制御されるた
め、それら出力回路と電流ブースト回路の動作のバラン
スを取ることができる。よって、オープンドレイン型出
力回路のトランジスタがターンオフした後も電流ブース
ト回路が動作し続けるといった不具合を解消でき、電流
の後戻り現象による出力信号波形の乱れを防止すること
もできる。
【0020】また、この発明は、複数のデバイスが共通
接続されるバスをドライブするためのバスドライブ回路
において、オープンドレイン型の出力回路と、互いに並
列接続され、前記出力回路のスルーレートをそれぞれ制
御する複数の電流ブースト回路であって、前記出力回路
の入力端に入力される入力信号電圧の値に応じて電流ブ
ースト能力が各々可変設定される複数の電流ブースト回
路と、これら複数の電流ブースト回路を選択的に動作さ
せる手段とを具備することを特徴とする。
接続されるバスをドライブするためのバスドライブ回路
において、オープンドレイン型の出力回路と、互いに並
列接続され、前記出力回路のスルーレートをそれぞれ制
御する複数の電流ブースト回路であって、前記出力回路
の入力端に入力される入力信号電圧の値に応じて電流ブ
ースト能力が各々可変設定される複数の電流ブースト回
路と、これら複数の電流ブースト回路を選択的に動作さ
せる手段とを具備することを特徴とする。
【0021】このバスドライブ回路においては、出力回
路の入力端に入力される入力信号電圧の値に応じて電流
ブースト能力が可変設定される電流ブースト回路が複数
個並列接続されて設けられており、それら複数の電流ブ
ースト回路が選択的に動作される。したがって、特性の
異なる複数の電流ブースト回路の中で動作させる電流ブ
ースト回路を選択したり、または並列動作する電流ブー
スト回路の数を制御することにより、電流ブースト能力
を変化させることができる。よって、例えば半導体製造
プロセスのばらつきによるブースト電流のばらつきを、
選択する電流ブースト回路や、並列度の増減によって調
整可能となり、最適な出力信号特性を実現することがで
きる。また、ドライブ対象のバス構成(スタブ長、ライ
ン長、パッケージ)に合わせて、出力信号の遅延の度合
いや、出力波形の滑らかさの度合いを最適に設定するこ
とができる。
路の入力端に入力される入力信号電圧の値に応じて電流
ブースト能力が可変設定される電流ブースト回路が複数
個並列接続されて設けられており、それら複数の電流ブ
ースト回路が選択的に動作される。したがって、特性の
異なる複数の電流ブースト回路の中で動作させる電流ブ
ースト回路を選択したり、または並列動作する電流ブー
スト回路の数を制御することにより、電流ブースト能力
を変化させることができる。よって、例えば半導体製造
プロセスのばらつきによるブースト電流のばらつきを、
選択する電流ブースト回路や、並列度の増減によって調
整可能となり、最適な出力信号特性を実現することがで
きる。また、ドライブ対象のバス構成(スタブ長、ライ
ン長、パッケージ)に合わせて、出力信号の遅延の度合
いや、出力波形の滑らかさの度合いを最適に設定するこ
とができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照してこの発明の
実施形態を説明する。図1には、この発明の第1実施形
態に係わるバスドライブ回路を用いたコンピュータシス
テムの構成が示されている。このコンピュータシステム
においては、プロセッサや各種コントローラなどの複数
のシステムデバイス11,12,13,…が同一のバス
10上に接続されており、それシステムデバイス11,
12,13,…を実現するLSI内部には、それぞれ高
速バスインターフェースとして利用される入出力バッフ
ァ群が設けられている。各入出力バッファはGTL構成
のバスドライバおよびレシーバから構成されている。
実施形態を説明する。図1には、この発明の第1実施形
態に係わるバスドライブ回路を用いたコンピュータシス
テムの構成が示されている。このコンピュータシステム
においては、プロセッサや各種コントローラなどの複数
のシステムデバイス11,12,13,…が同一のバス
10上に接続されており、それシステムデバイス11,
12,13,…を実現するLSI内部には、それぞれ高
速バスインターフェースとして利用される入出力バッフ
ァ群が設けられている。各入出力バッファはGTL構成
のバスドライバおよびレシーバから構成されている。
【0023】各GTLバスドライバはバス10上の1本
の伝送ラインをドライブするためのものであり、オープ
ンドレイン型バッファ回路と、このバッファ回路の出力
スルーレートを制御するための電流ブースト回路とから
構成されている。
の伝送ラインをドライブするためのものであり、オープ
ンドレイン型バッファ回路と、このバッファ回路の出力
スルーレートを制御するための電流ブースト回路とから
構成されている。
【0024】オープンドレイン型バッファ回路は、図示
のように、ドレインがバス伝送線路に接続されたNチャ
ネルMOSトランジスタQ1から構成されるオープンド
レイン型出力回路を含んでおり、そのトランジスタQ1
を、PチャネルMOSトランジスタQ11およびNチャ
ネルMOSトランジスタQ12から構成されるCMOS
インバータの出力信号Vaによって動作制御する構成で
ある。
のように、ドレインがバス伝送線路に接続されたNチャ
ネルMOSトランジスタQ1から構成されるオープンド
レイン型出力回路を含んでおり、そのトランジスタQ1
を、PチャネルMOSトランジスタQ11およびNチャ
ネルMOSトランジスタQ12から構成されるCMOS
インバータの出力信号Vaによって動作制御する構成で
ある。
【0025】このオープンドレイン型バッファ回路の出
力信号Voutのhigh側電圧は外部終端抵抗Rtに
よって保持される。なお、Vttは終端抵抗Rtに供給
される電源電圧であり、通常、内部の電源電圧Vcc
(5Vまたは3.3V)よりも低い値、例えば1.2V
である。このVttの電圧値は、出力信号Voutのh
igh側の電圧値となる。
力信号Voutのhigh側電圧は外部終端抵抗Rtに
よって保持される。なお、Vttは終端抵抗Rtに供給
される電源電圧であり、通常、内部の電源電圧Vcc
(5Vまたは3.3V)よりも低い値、例えば1.2V
である。このVttの電圧値は、出力信号Voutのh
igh側の電圧値となる。
【0026】電流ブースト回路は、CMOSインバータ
の出力信号Vaの低下を加速すると共に、オープンドレ
イン型出力回路の出力信号立ち上がり時のスルーレート
を最適化してオーバーシュートやアンダーシュートの発
生を防止するために使用される。
の出力信号Vaの低下を加速すると共に、オープンドレ
イン型出力回路の出力信号立ち上がり時のスルーレート
を最適化してオーバーシュートやアンダーシュートの発
生を防止するために使用される。
【0027】すなわち、バス10の伝送ラインをドライ
ブする場合には、その伝送ラインの特性インピーダンス
による信号波形の歪みによって、図2に点線で示されて
いるようなオーバーシュートおよびアンダーシュートが
生じることがある。これは、バス10に接続されている
他のデバイスの誤動作を引き起こす大きな要因となる。
このため、高速バスインターフェースにおいては、オー
プンドレイン型出力回路の応答速度を早めるだけでな
く、その出力信号の立ち上がりを図2の実線のように十
分に滑らかにすることが必要となる。これを実現するた
め、電流ブースト回路は、次のように構成されている。
ブする場合には、その伝送ラインの特性インピーダンス
による信号波形の歪みによって、図2に点線で示されて
いるようなオーバーシュートおよびアンダーシュートが
生じることがある。これは、バス10に接続されている
他のデバイスの誤動作を引き起こす大きな要因となる。
このため、高速バスインターフェースにおいては、オー
プンドレイン型出力回路の応答速度を早めるだけでな
く、その出力信号の立ち上がりを図2の実線のように十
分に滑らかにすることが必要となる。これを実現するた
め、電流ブースト回路は、次のように構成されている。
【0028】すなわち、電流ブースト回路は、オープン
ドレイン型出力回路の信号入力端となるトランジスタQ
1のゲートとオープンドレイン型出力回路の信号出力端
となるトランジスタQ1のドレインとの間に直列接続さ
れた2つのNチャネルMOSトランジスタQ2,Q3か
ら構成されており、その電流ブースト能力は、トランジ
スタQ3のゲートに供給される電圧によって制御され
る。この実施形態においては、オープンドレイン型出力
回路の信号入力端に入力される信号電圧Vaの値そのも
のを使用した電圧制御方式で電流ブースト回路を動作制
御する構成を実現するために、トランジスタQ3のゲー
トを、PチャネルMOSトランジスタQ11およびNチ
ャネルMOSトランジスタQ12から構成されるCMO
Sインバータの出力に直接接続している。
ドレイン型出力回路の信号入力端となるトランジスタQ
1のゲートとオープンドレイン型出力回路の信号出力端
となるトランジスタQ1のドレインとの間に直列接続さ
れた2つのNチャネルMOSトランジスタQ2,Q3か
ら構成されており、その電流ブースト能力は、トランジ
スタQ3のゲートに供給される電圧によって制御され
る。この実施形態においては、オープンドレイン型出力
回路の信号入力端に入力される信号電圧Vaの値そのも
のを使用した電圧制御方式で電流ブースト回路を動作制
御する構成を実現するために、トランジスタQ3のゲー
トを、PチャネルMOSトランジスタQ11およびNチ
ャネルMOSトランジスタQ12から構成されるCMO
Sインバータの出力に直接接続している。
【0029】NチャネルMOSトランジスタQ2,Q3
のサイズは図7に示した従来のブースト回路のトランジ
スタよりも大きく設定されている。これは、Vaの立ち
下がりを十分に加速して、VaとVoutとの間の伝搬
遅延を短縮するためである。
のサイズは図7に示した従来のブースト回路のトランジ
スタよりも大きく設定されている。これは、Vaの立ち
下がりを十分に加速して、VaとVoutとの間の伝搬
遅延を短縮するためである。
【0030】すなわち、この実施形態においては、図7
に示した従来の回路のようにトランジスタQ3のゲート
がディレイ回路によって一定期間highレベルに保持
される構成ではなく、トランジスタQ3のゲートはCM
OSインバータの出力に直結されているので、電流ブー
スト回路の電流ブースト能力はVaの低下と共に減少す
る。よって、トランジスタQ2,Q3のサイズを大きく
してVaの立ち下がり直後における電流ブースト能力を
高めておくことが重要である。
に示した従来の回路のようにトランジスタQ3のゲート
がディレイ回路によって一定期間highレベルに保持
される構成ではなく、トランジスタQ3のゲートはCM
OSインバータの出力に直結されているので、電流ブー
スト回路の電流ブースト能力はVaの低下と共に減少す
る。よって、トランジスタQ2,Q3のサイズを大きく
してVaの立ち下がり直後における電流ブースト能力を
高めておくことが重要である。
【0031】トランジスタQ2,Q3のサイズはトラン
ジスタQ1に比べて十分に小さいので、トランジスタQ
2,Q3を大きくすることによるGTLバスドライバ全
体サイズへの影響はない。また、トランジスタQ2,Q
3のサイズをどの程度の値に設定するかについては、バ
ス伝送線路の特性(スタブ長、ライン長など)に応じて
決定すればよい。また、電流ブースト回路の電流ブース
ト能力の変化特性は、トランジスタQ3のしきい値電圧
の値とトランジスタQ1のしきい値電圧値との関係を調
整することによっても制御することができる。この場
合、トランジスタQ3のしきい値電圧をトランジスタQ
1のしきい値電圧の値よりも高く設定しておけば、電流
ブースト回路の電流ブースト動作をトランジスタQ1が
ターンオフする前に終了させることができる。
ジスタQ1に比べて十分に小さいので、トランジスタQ
2,Q3を大きくすることによるGTLバスドライバ全
体サイズへの影響はない。また、トランジスタQ2,Q
3のサイズをどの程度の値に設定するかについては、バ
ス伝送線路の特性(スタブ長、ライン長など)に応じて
決定すればよい。また、電流ブースト回路の電流ブース
ト能力の変化特性は、トランジスタQ3のしきい値電圧
の値とトランジスタQ1のしきい値電圧値との関係を調
整することによっても制御することができる。この場
合、トランジスタQ3のしきい値電圧をトランジスタQ
1のしきい値電圧の値よりも高く設定しておけば、電流
ブースト回路の電流ブースト動作をトランジスタQ1が
ターンオフする前に終了させることができる。
【0032】このGTLバスドライバの出力特性を図3
に示す。この出力特性は、トランジスタQ1のターンオ
フ時、つまり出力信号VoutがLowからhighに
立ち上がる時のものである。
に示す。この出力特性は、トランジスタQ1のターンオ
フ時、つまり出力信号VoutがLowからhighに
立ち上がる時のものである。
【0033】入力信号INがLowからHighに立ち
上がると、Vaが低下し始める。このVaの低下直後に
おいては、電流ブースト回路の電流ブースト能力は大き
いので、トランジスタQ2、Q3を介してCMOSイン
バータの出力信号電圧Vaの電位が出力端子側に抜か
れ、CMOSインバータの出力信号電圧Vaの電圧低下
が早められる。Vaの電圧が、トランジスタQ1がター
ンオフを開始する電圧領域(a)に入ると、トランジス
タQ3の導通抵抗が大きくなり、電流ブースト回路の電
流ブースト能力は低下され始める。よって、以降は、V
aの値が低くなるにつれてその立ち下がりの傾斜を滑ら
かにすることができる。
上がると、Vaが低下し始める。このVaの低下直後に
おいては、電流ブースト回路の電流ブースト能力は大き
いので、トランジスタQ2、Q3を介してCMOSイン
バータの出力信号電圧Vaの電位が出力端子側に抜か
れ、CMOSインバータの出力信号電圧Vaの電圧低下
が早められる。Vaの電圧が、トランジスタQ1がター
ンオフを開始する電圧領域(a)に入ると、トランジス
タQ3の導通抵抗が大きくなり、電流ブースト回路の電
流ブースト能力は低下され始める。よって、以降は、V
aの値が低くなるにつれてその立ち下がりの傾斜を滑ら
かにすることができる。
【0034】電圧領域(a)におけるVaの立ち下がり
の傾斜は、そのまま出力信号Voutの立ち上がりの急
峻度としてそのVoutの波形に反映される。したがっ
て、入力信号INの立ち上がり直後はVaの立ち下がり
傾斜を急峻にし、Vaが電圧領域(a)になってからは
その立ち下がりの傾斜を滑らかにするといった制御を実
現することができる。これにより、Voutの伝搬遅延
を短縮できると共に、その立ち上がり波形を十分に滑ら
かにすることができる。
の傾斜は、そのまま出力信号Voutの立ち上がりの急
峻度としてそのVoutの波形に反映される。したがっ
て、入力信号INの立ち上がり直後はVaの立ち下がり
傾斜を急峻にし、Vaが電圧領域(a)になってからは
その立ち下がりの傾斜を滑らかにするといった制御を実
現することができる。これにより、Voutの伝搬遅延
を短縮できると共に、その立ち上がり波形を十分に滑ら
かにすることができる。
【0035】以上のように、この実施形態のGTLバス
ドライバにおいては、ディレイ回路の遅延時間を利用し
た時間制御方式ではなく、オープンドレイン型出力バッ
ファの入力端に入力される信号電圧Vaの値そのものを
使用した電圧制御方式が採用されており、Vaの値に応
じて電流ブースト回路の電流ブースト能力が可変設定さ
れる。したがって、Vaの低下に合わせて電流ブースト
回路の電流ブースト能力を徐々に低くすることができる
ので、Vaの立ち下がり直後は大きな電流ブースト能力
によってそのVaの立ち下がり傾斜を急峻にでき、Va
の値が低くなるにつれてその立ち下がりの傾斜を滑らか
にすることができる。また、オープンドレイン型出力バ
ッファと電流ブースト回路とが同一信号電圧Vaで制御
されるため、それら出力バッファと電流ブースト回路の
動作のバランスを取ることができる。よって、トランジ
スタQ1がターンオフした後も電流ブースト回路が動作
し続けるといった不具合を解消でき、電流の後戻り現象
による出力信号波形の乱れを防止することができる。
ドライバにおいては、ディレイ回路の遅延時間を利用し
た時間制御方式ではなく、オープンドレイン型出力バッ
ファの入力端に入力される信号電圧Vaの値そのものを
使用した電圧制御方式が採用されており、Vaの値に応
じて電流ブースト回路の電流ブースト能力が可変設定さ
れる。したがって、Vaの低下に合わせて電流ブースト
回路の電流ブースト能力を徐々に低くすることができる
ので、Vaの立ち下がり直後は大きな電流ブースト能力
によってそのVaの立ち下がり傾斜を急峻にでき、Va
の値が低くなるにつれてその立ち下がりの傾斜を滑らか
にすることができる。また、オープンドレイン型出力バ
ッファと電流ブースト回路とが同一信号電圧Vaで制御
されるため、それら出力バッファと電流ブースト回路の
動作のバランスを取ることができる。よって、トランジ
スタQ1がターンオフした後も電流ブースト回路が動作
し続けるといった不具合を解消でき、電流の後戻り現象
による出力信号波形の乱れを防止することができる。
【0036】図4には、GTLバスドライバの第2実施
形態が示されている。このGTLバスドライバにおいて
は、電圧Vaの値に応じて電流ブースト能力が可変設定
される第1および第2の2つの電流ブースト回路(ブー
スト回路1、ブースト回路2)が並列接続されており、
それら電流ブースト回路の中で動作する電流ブースト回
路の数が外部制御信号CONTによって制御される構成
である。
形態が示されている。このGTLバスドライバにおいて
は、電圧Vaの値に応じて電流ブースト能力が可変設定
される第1および第2の2つの電流ブースト回路(ブー
スト回路1、ブースト回路2)が並列接続されており、
それら電流ブースト回路の中で動作する電流ブースト回
路の数が外部制御信号CONTによって制御される構成
である。
【0037】すなわち、第1の電流ブースト回路は、オ
ープンドレイン型出力回路の信号入力端となるトランジ
スタQ1のゲートとオープンドレイン型出力回路の信号
出力端となるトランジスタQ1のドレインとの間に直列
接続された2つのNチャネルMOSトランジスタQ2,
Q3から構成されており、トランジスタQ3のゲートに
はVaが供給される。また、第2の電流ブースト回路
は、オープンドレイン型出力回路の信号入力端となるト
ランジスタQ1のゲートとオープンドレイン型出力回路
の信号出力端となるトランジスタQ1のドレインとの間
に直列接続された2つのNチャネルMOSトランジスタ
Q4,Q5から構成されており、トランジスタQ5のゲ
ートにはANDゲートG1を介してVaが供給される。
ープンドレイン型出力回路の信号入力端となるトランジ
スタQ1のゲートとオープンドレイン型出力回路の信号
出力端となるトランジスタQ1のドレインとの間に直列
接続された2つのNチャネルMOSトランジスタQ2,
Q3から構成されており、トランジスタQ3のゲートに
はVaが供給される。また、第2の電流ブースト回路
は、オープンドレイン型出力回路の信号入力端となるト
ランジスタQ1のゲートとオープンドレイン型出力回路
の信号出力端となるトランジスタQ1のドレインとの間
に直列接続された2つのNチャネルMOSトランジスタ
Q4,Q5から構成されており、トランジスタQ5のゲ
ートにはANDゲートG1を介してVaが供給される。
【0038】ANDゲートG1は、電流ブースト回路の
並列度を制御するためのものであり、外部制御信号CO
NTがLowレベルの時は第2の電流ブースト回路に対
するVaの供給を禁止して第1の電流ブースト回路の動
作だけを有効にする。一方、外部制御信号CONTがH
ighレベルの時は、ANDゲートG1は、第2の電流
ブースト回路に対してVaをそのまま供給することによ
り、第1および第2の2つの電流ブースト回路を同時動
作させる。
並列度を制御するためのものであり、外部制御信号CO
NTがLowレベルの時は第2の電流ブースト回路に対
するVaの供給を禁止して第1の電流ブースト回路の動
作だけを有効にする。一方、外部制御信号CONTがH
ighレベルの時は、ANDゲートG1は、第2の電流
ブースト回路に対してVaをそのまま供給することによ
り、第1および第2の2つの電流ブースト回路を同時動
作させる。
【0039】このように、電流ブースト回路の並列度を
可変設定することにより、電流ブースト能力を変化させ
ることができる。よって、例えば半導体製造プロセスの
ばらつきによるブースト電流のばらつきを並列度の増減
によって調整可能となり、最適な出力信号特性を実現す
ることができる。また、ドライブ対象のバス構成(スタ
ブ長、ライン長、パッケージ)に合わせて、出力信号の
遅延の度合いや、出力波形の滑らかさの度合いを最適に
設定することもできる。
可変設定することにより、電流ブースト能力を変化させ
ることができる。よって、例えば半導体製造プロセスの
ばらつきによるブースト電流のばらつきを並列度の増減
によって調整可能となり、最適な出力信号特性を実現す
ることができる。また、ドライブ対象のバス構成(スタ
ブ長、ライン長、パッケージ)に合わせて、出力信号の
遅延の度合いや、出力波形の滑らかさの度合いを最適に
設定することもできる。
【0040】制御信号CONTとしては、LSIパッケ
ージの外部ピンの電圧を利用することができる。これに
より、その外部ピンを接地するか電源端子に接続するか
などの実装形態によって電流ブースト回路の並列度を容
易に調整することができる。また、制御信号CONTの
電圧値は、LSIチップ内部の配線処理によって決定し
ても良い。
ージの外部ピンの電圧を利用することができる。これに
より、その外部ピンを接地するか電源端子に接続するか
などの実装形態によって電流ブースト回路の並列度を容
易に調整することができる。また、制御信号CONTの
電圧値は、LSIチップ内部の配線処理によって決定し
ても良い。
【0041】なお、この第2実施形態では、2つの電流
ブースト回路を並列接続して電流ブースト能力を2段階
に切り替える構成を採用したが、さらに多くの電流ブー
スト回路を並列接続し、外部制御信号によって電流ブー
スト能力を多段階に切り替えられるようにしても良い。
これは、例えば、2段目以降の電流ブースト回路毎にA
NDゲートを設け、それら各ANDゲートの第1入力に
Vaを供給し、第2入力にそれぞれ異なる外部制御信号
を供給することにより、2段目以降の電流ブースト回路
毎にVaの供給を許可または禁止することによって実現
することができる。実現することができる。
ブースト回路を並列接続して電流ブースト能力を2段階
に切り替える構成を採用したが、さらに多くの電流ブー
スト回路を並列接続し、外部制御信号によって電流ブー
スト能力を多段階に切り替えられるようにしても良い。
これは、例えば、2段目以降の電流ブースト回路毎にA
NDゲートを設け、それら各ANDゲートの第1入力に
Vaを供給し、第2入力にそれぞれ異なる外部制御信号
を供給することにより、2段目以降の電流ブースト回路
毎にVaの供給を許可または禁止することによって実現
することができる。実現することができる。
【0042】また、特性の異なる複数の電流ブースト回
路を並列接続しておき、それら電流ブースト回路を外部
制御信号によって択一的に選択し、その選択した電流ブ
ースト回路にのみVaを供給して動作させるように構成
しても良い。これは、例えば、電流ブースト回路毎にA
NDゲートを設け、それら各ANDゲートの第1入力に
Vaを供給し、第2入力にそれぞれ異なる外部制御信号
を供給することにより、電流ブースト回路毎にVaの供
給を許可または禁止することによって実現することがで
きる。
路を並列接続しておき、それら電流ブースト回路を外部
制御信号によって択一的に選択し、その選択した電流ブ
ースト回路にのみVaを供給して動作させるように構成
しても良い。これは、例えば、電流ブースト回路毎にA
NDゲートを設け、それら各ANDゲートの第1入力に
Vaを供給し、第2入力にそれぞれ異なる外部制御信号
を供給することにより、電流ブースト回路毎にVaの供
給を許可または禁止することによって実現することがで
きる。
【0043】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、入力
信号INの立ち上がり直後はVaの立ち下がりの傾斜を
急峻にし、Vaがオープンドレイン型出力回路のトラン
ジスタがターンオフを開始する電圧領域に入ってからは
その立ち下がりの傾斜を滑らかにするといった制御を実
現できるようになり、高速バスドライブのための出力遅
延時間の短縮と出力信号歪みの低減とを両立することが
可能となる。また、複数の電流ブースト回路を並列接続
し、それら電流ブースト回路を外部制御信号に応じて選
択的に動作させることにより、使用するバスの特性など
に応じて出力波形を調整することが可能となる。
信号INの立ち上がり直後はVaの立ち下がりの傾斜を
急峻にし、Vaがオープンドレイン型出力回路のトラン
ジスタがターンオフを開始する電圧領域に入ってからは
その立ち下がりの傾斜を滑らかにするといった制御を実
現できるようになり、高速バスドライブのための出力遅
延時間の短縮と出力信号歪みの低減とを両立することが
可能となる。また、複数の電流ブースト回路を並列接続
し、それら電流ブースト回路を外部制御信号に応じて選
択的に動作させることにより、使用するバスの特性など
に応じて出力波形を調整することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施形態に係るバスドライバ回
路を用いたコンピュータシステムの構成を示すブロック
図。
路を用いたコンピュータシステムの構成を示すブロック
図。
【図2】同第1実施形態のシステムで必要なバス伝送線
路の信号波形を説明するための図。
路の信号波形を説明するための図。
【図3】同第1実施形態のシステムで使用されるバスド
ライバ回路の動作特性を説明するための図。
ライバ回路の動作特性を説明するための図。
【図4】この発明の第2実施形態に係るバスドライバ回
路の構成を示す回路図。
路の構成を示す回路図。
【図5】通常のオープンドレイン型出力バッファ回路の
構成を示す回路図。
構成を示す回路図。
【図6】図5のオープンドレイン型出力バッファ回路の
動作特性を説明するための図。
動作特性を説明するための図。
【図7】従来のGTL回路の構成を示す回路図。
【図8】図7のGTL回路の動作特性を説明するための
図。
図。
10…バス、11〜13…システムデバイス、Q1…オ
ープンドレイン型出力回路の出力用トランジスタ、Q
2,Q3…電流ブースト回路用トランジスタ、Q4,Q
5…電流ブースト回路用トランジスタ、G1…ゲート回
路。
ープンドレイン型出力回路の出力用トランジスタ、Q
2,Q3…電流ブースト回路用トランジスタ、Q4,Q
5…電流ブースト回路用トランジスタ、G1…ゲート回
路。
Claims (7)
- 【請求項1】 複数のデバイスが共通接続されるバスを
ドライブするためのバスドライブ回路において、 オープンドレイン型の出力回路と、 この出力回路のスルースレートを制御する電流ブースト
回路であって、制御入力端に供給されるブースト制御電
圧に応じて電流ブースト能力が可変設定される電流ブー
スト回路とを具備し、 前記出力回路の入力端と前記電流ブースト回路の制御入
力端とを接続することにより、前記電流ブースト回路の
電流ブースト能力が前記出力回路の入力端に入力される
入力信号電圧の値に応じて可変設定されるように構成さ
れていることを特徴とするバスドライブ回路。 - 【請求項2】 複数のデバイスが共通接続されるバスを
ドライブするためのバスドライブ回路において、 オープンドレイン型の出力回路と、 この出力回路のトランジスタのゲートとドレインとの間
に直列接続された第1および第2のトランジスタから構
成され、前記第1トランジスタのゲートに供給されるブ
ースト制御電圧に応じて電流ブースト能力が可変設定さ
れる電流ブースト回路とを具備し、 前記出力回路のトランジスタのゲートと前記電流ブース
ト回路の前記第1トランジスタのゲートとを接続するこ
とにより、前記電流ブースト回路の電流ブースト能力が
前記出力回路のトランジスタのゲートに入力される入力
信号電圧の値に応じて可変設定されるように構成されて
いることを特徴とするバスドライブ回路。 - 【請求項3】 複数のデバイスが共通接続されるバスを
ドライブするためのバスドライブ回路において、 オープンドレイン型の出力回路と、 互いに並列接続され、前記出力回路のスルーレートをそ
れぞれ制御する複数の電流ブースト回路であって、前記
出力回路の入力端に入力される入力信号電圧の値に応じ
て電流ブースト能力が各々可変設定される複数の電流ブ
ースト回路と、 これら複数の電流ブースト回路を選択的に動作させる手
段とを具備することを特徴とするバスドライブ回路。 - 【請求項4】 電流ブースト回路を選択的に動作させる
手段は、 バスドライブ回路を内蔵したLSIパッケージの外部ピ
ンに供給される外部からの制御信号に応じて、前記複数
の電流ブースト回路の中で動作させるべき電流ブースト
回路、またはその個数を決定し、その電流ブースト回路
に前記入力信号電圧を供給することを特徴とする請求項
3記載のバスドライブ回路。 - 【請求項5】 複数のデバイスが共通接続されるバスを
ドライブするためのバスドライブ回路において、 オープンドレイン型の出力回路と、 この出力回路のトランジスタのゲートとドレインとの間
に直列接続された第1および第2のトランジスタから構
成され、前記第1のトランジスタのゲートには前記出力
回路のトランジスタのゲートに入力される入力信号電圧
が供給され、その入力信号電圧に応じて電流ブースト能
力が可変設定される第1の電流ブースト回路と、 前記出力回路のトランジスタのゲートとドレインとの間
に直列接続された第3および第4のトランジスタから構
成され、前記第3のトランジスタのゲートには前記出力
回路のトランジスタのゲートに入力される入力信号電圧
が供給され、その入力信号電圧に応じて電流ブースト能
力が可変設定される第2の電流ブースト回路と、 外部からの制御信号に応じて、前記第2の電流ブースト
回路に対する前記入力信号電圧の供給を許可または禁止
する手段とを具備することを特徴とするバスドライブ回
路。 - 【請求項6】 オープンドレイン型の出力回路と、制御
入力端に供給されるブースト制御電圧に応じて電流ブー
スト能力が可変設定され、前記出力回路のスルースレー
トを制御する電流ブースト回路とを含むバスドライブ回
路を制御する制御方法であって、 前記出力回路の入力端に入力される入力信号電圧を、前
記電流ブースト回路の制御入力端に直接的に供給し、 前記入力信号電圧の電圧遷移に応じて前記電流ブースト
回路の電流ブースト能力を動的に変化させることによ
り、前記バスドライブ回路の出力信号の立ち上がり時の
スルーレートを制御することを特徴とする制御方法。 - 【請求項7】 オープンドレイン型の出力回路と、この
出力回路の入力端に入力される入力信号電圧の値に応じ
て電流ブースト能力が各々可変設定され、前記出力回路
のスルースレートを制御する複数の電流ブースト回路と
を含むバスドライブ回路を制御する制御方法であって、 外部からの制御信号に応じて、前記複数の電流ブースト
回路の中で動作させるべき電流ブースト回路、またはそ
の個数を決定し、 動作許可される電流ブースト回路、またはその個数を可
変設定することによって、前記バスドライブ回路の出力
信号の立ち上がり時のスルーレートを制御することを特
徴とする制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12835596A JPH09311743A (ja) | 1996-05-23 | 1996-05-23 | バスドライバ回路およびその制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12835596A JPH09311743A (ja) | 1996-05-23 | 1996-05-23 | バスドライバ回路およびその制御方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09311743A true JPH09311743A (ja) | 1997-12-02 |
Family
ID=14982778
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12835596A Pending JPH09311743A (ja) | 1996-05-23 | 1996-05-23 | バスドライバ回路およびその制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09311743A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1087528A1 (en) * | 1999-09-22 | 2001-03-28 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Output circuit for semiconductor integrated circuit |
-
1996
- 1996-05-23 JP JP12835596A patent/JPH09311743A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1087528A1 (en) * | 1999-09-22 | 2001-03-28 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Output circuit for semiconductor integrated circuit |
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