JPH09237910A - 太陽電池 - Google Patents
太陽電池Info
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- JPH09237910A JPH09237910A JP8041849A JP4184996A JPH09237910A JP H09237910 A JPH09237910 A JP H09237910A JP 8041849 A JP8041849 A JP 8041849A JP 4184996 A JP4184996 A JP 4184996A JP H09237910 A JPH09237910 A JP H09237910A
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Abstract
の面にN型シリコン半導体層12を形成し、P型シリコ
ン半導体基板11の裏面上にシリコン酸化膜層16を形
成し、シリコン酸化膜層上に水素化窒化シリコン膜層1
7を形成し、水素化窒化シリコン膜層上に、水素化窒化
シリコン膜層17とシリコン酸化膜層16とを貫通して
P型シリコン半導体基板11に接続されるようにP+型
微結晶シリコン半導体層18を形成する。
Description
し、特に高い光電変換効率を有する結晶系シリコン太陽
電池に関するものである。
においては、光電変換効率を高めるために、シリコン半
導体基板の光入射側の面(受光面)と反対側の裏面(基
板裏面)において、多数キャリアを取り出す部分では、
基板裏面とその基板裏面に設けた裏面電極との間に、シ
リコン酸化膜層と、このシリコン酸化膜層の複数部分を
貫通し、半導体基板と同一導電型で、かつ、よりドーパ
ント濃度が高い微結晶シリコン半導体層(「微結晶シリ
コン膜」ともいう)を設ける構造が知られている(特開
平4−192569号公報参照)。
に示すように、P型シリコン半導体基板11の受光面側
には、N型シリコン半導体層12が形成されている。N
型シリコン半導体層12はシリコン酸化膜層13によっ
て覆われており、シリコン酸化膜層13は反射防止膜層
14によって覆われている。
4とシリコン酸化膜層13とを貫通してN型シリコン半
導体層12に接続されており、電流は、このグリッド電
極15を介して取り出される。
リコン酸化膜層16によって覆われており、P+ 型(高
濃度のP型)微結晶シリコン半導体層18が、そのシリ
コン酸化膜層16を覆い、かつシリコン酸化膜層16の
複数部分を貫通して、P型シリコン半導体基板11の裏
面に接続されている。さらに、P+型微結晶シリコン半
導体層18は、裏面電極19によって覆われている。裏
面での電流は、P型シリコン半導体基板11からP+型
微結晶シリコン半導体層18を介して取り出される。
層16によってP型シリコン半導体基板11の表面欠陥
を不活性化させ、キャリアの再結合を抑制している。ま
た、P+型微結晶シリコン半導体層18とP型シリコン
半導体基板11の間には内部電界が形成され、その内部
電界により基板裏面近傍で光発生したキャリアの内、少
数キャリアが半導体基板内部へ押し戻され、多数キャリ
アは電極側へ導出され(以下、「裏面電界効果」とい
う)、光電変換効率を高めている。
池の形成方法としては、シリコン基板の裏面に熱酸化法
や化学気相成長法(CVD法)を用いてシリコン酸化膜
層16を形成した後、フォトエッチングによりそのシリ
コン酸化膜に複数の開孔部を設け、その後、プラズマC
VD法により微結晶シリコン半導体層18を形成する方
法が一般的である。
(微結晶シリコン膜)をシリコン酸化膜上に堆積する
と、微結晶シリコン半導体層の膜質が低下し、充分な裏
面電界効果を得ることができず、太陽電池の光電変換効
率の向上を制限するという不都合があった。
は、微結晶シリコン膜の堆積中に、シリコン酸化膜をプ
ラズマにさらすことによって、シリコン酸化膜中の酸素
原子の一部が微結晶シリコン膜中へ取り込まれるためで
ある。
たもので、膜質の低下のない微結晶シリコン半導体層を
形成することによって、裏面電界効果が高く、光電変換
効率の高い太陽電池を提供することを目的としている。
のシリコン半導体基板からなり、その第1導電型のシリ
コン半導体基板の光入射側の面に第2導電型のシリコン
半導体層が形成された太陽電池において、第1導電型の
シリコン半導体基板の光入射側の反対面上に形成したシ
リコン酸化膜層と、このシリコン酸化膜層上に形成した
絶縁膜層と、この絶縁膜層上に、絶縁膜層とシリコン酸
化膜層との一部を貫通し第1導電型のシリコン半導体基
板の光入射側の反対面に接して形成した第1導電型の微
結晶シリコン半導体層とを設けたことを特徴とする太陽
電池である。
1導電型の微結晶シリコン半導体層との間に絶縁膜層を
形成するので、第1導電型の微結晶シリコン半導体層の
形成に際し、第1導電型の微結晶シリコン半導体層にシ
リコン酸化膜中の酸素が取り込まれることがなくなり、
これにより太陽電池の光電変換効率を改善することがで
きる。
型の区別は、第1導電型がP型であれば第2導電型はN
型であり、第1導電型がN型であれば第2導電型はP型
の各半導体を意味する。
のシリコン半導体基板としては、P型、N型、いずれの
シリコン半導体基板でも用いることができる。また、単
結晶のシリコン半導体基板に限らず、多結晶のシリコン
半導体基板を用いることも可能である。
光吸収をおこなう必要がある点から、100μm〜60
0μm程度のものを用いることが好ましい。
導体層に用いる半導体としては、第1導電型がP型であ
ればN型の、第1導電型がN型であればP型の、それぞ
れシリコン半導体を用いることができる。このシリコン
半導体層の厚みは、0.05μm〜1μm程度に形成す
ることが好ましい。
は、通常はSiO2 膜を好ましくは10nm〜100n
m程度に形成する。
晶シリコン半導体層にシリコン酸化膜中の酸素が取り込
まれないようにするために設けられている。したがっ
て、この絶縁膜層に用いる絶縁膜は、酸素を主成分とし
ない材料から構成される必要がある。さらに、この絶縁
膜は、例えば水素化窒化シリコンや水素化シリコンカー
バイド等の透明でかつ水素を含む材料からなる絶縁膜で
構成することが好ましい。絶縁膜層を透明絶縁膜で構成
した場合には、第1導電型のシリコン半導体基板を透過
した光を透明絶縁膜で反射させて再び第1導電型のシリ
コン半導体基板の内部へ戻し、光電変換に寄与させるこ
とができる(これを「光閉じ込め効果」という)。
した場合には、絶縁膜中に水素が含まれているので、水
素がシリコン酸化膜と第1導電型のシリコン半導体基板
界面の欠陥を不活性化し、この界面特性を向上させる
(これを「パッシベーション効果」という)。
素化窒化シリコンの様な透明でかつ水素を含む材料から
なる絶縁膜で構成した場合には、上記「光閉じ込め効
果」と「パッシベーション効果」との2つの効果を同時
に得ることができる。
に、透明でかつ水素を含む材料であればどのような材料
でも用いることができるが、高い光電変換効率を得るた
めには、水素化窒化シリコンを用いることが最も適して
いる。この絶縁膜層の膜厚は、10nm以下の場合には
絶縁膜としての効果が小さくなるため、少なくとも10
nm以上の厚みが必要であるが、これ以上であれば特に
膜厚に限定はない。
CVD法、減圧CVD法等の各種の方法を用いて形成す
ることができる。例えば、RFプラズマCVD法で絶縁
膜を形成する場合には、原料ガスには、SiH4 、Si
H2Cl2 、SiCl4 、NH3 、N2 等のガスを用い
ることができるが、水素原子を含むガスを用いると、絶
縁膜を形成する時に水素原子が生じ、これを膜中に取り
込んで上記したパッシベーション効果が得られるため、
SiH4 、SiH2Cl2 、NH3 等の水素元素を含む
ガスを用いるのが好ましい。
するCVD法の装置によって大きく異なる。また、原料
ガスの流量もCVD法の装置によって各種のものが採用
されるが、例えば、原料ガスにSiH4 、NH3 、N2
を用いる場合には、原料ガスの流量比は、NH3 /Si
H4 を1〜2程度に設定することが望ましい。N2 はキ
ャリアガスとして用いるため、その流量は適宜設定して
よい。
成する場合、絶縁膜の形成に際しては、半導体基板の温
度は、流量ガスに水素原子を含むガスを用いる場合には
350℃以下に設定する。RFパワーは、装置の大きさ
に応じて各種のパワーが設定されるが、パワー密度(電
極の単位面積当たりのパワー)でいえば、200mW/
cm2 程度に設定することが望ましい。
コン半導体層(微結晶シリコン膜)に用いる半導体とし
ては、基板に用いたシリコン半導体と同じ導電型の微結
晶シリコン半導体を用いる。すなわち、シリコン半導体
基板がP型であればP型の、N型であればN型の微結晶
シリコン半導体を用いる。この微結晶シリコン半導体層
の厚みは、100nm〜250nm程度に堆積すること
が好ましい。
ン半導体基板の光入射側の反対面に、シリコン酸化膜層
と第1導電型の微結晶シリコン半導体層とに接して、第
1導電型のシリコン半導体基板よりも高濃度でかつ第1
導電型の微結晶シリコン半導体層よりも低濃度な不純物
を含む第1導電型のシリコン半導体層をさらに形成する
ことが好ましい。
のシリコン半導体基板の内部で第1導電型の微結晶シリ
コン半導体層から遠い位置にある正孔をも効率的に第1
導電型の微結晶シリコン半導体層内に引き抜くことが可
能となるので、これにより太陽電池の光電変換効率をさ
らに高めることができる。
てこの発明を詳述する。なお、これによってこの発明が
限定されるものではない。
電池の第1実施例の断面構造を示す説明図である。図1
において、図4の従来の太陽電池の構成図に示したもの
と同じ構成要素には同一の参照番号を付している。
すこの発明の太陽電池においては、P型シリコン半導体
基板11の受光面側に、N型シリコン半導体層12が形
成されている。このN型シリコン半導体層12は、Si
O2 からなるシリコン酸化膜層13によって覆われてお
り、シリコン酸化膜13は、反射防止膜層14によって
覆われている。
4とシリコン酸化膜層13とを貫通してN型シリコン半
導体層12に接続されており、電流は、このグリッド電
極15を介して取り出される。
iO2 からなるシリコン酸化膜層16によって覆われて
おり、シリコン酸化膜層16は、水素化窒化シリコン膜
層17によって覆われている。
導体層18は、その水素化窒化シリコン膜層17を覆
い、かつ水素化窒化シリコン膜層17とシリコン酸化膜
層16との複数部分を貫通して、P型シリコン半導体基
板11の裏面に接続されている。
8は、裏面電極19によって覆われている。裏面での電
流は、P型シリコン半導体基板11からP+型微結晶シ
リコン半導体層18を介して取り出される。
示す製造フロー図である。第1実施例の太陽電池は、ま
ず、単結晶のP型シコン半導体基板11を洗浄した後
(P型シリコン半導体基板洗浄の工程)、表面が凹凸に
なるように異方性エッチングを行う(異方性エッチング
の工程)。P型シコン半導体基板11としては、厚さ約
600μmのものを用いた。このP型シリコン半導体基
板11は、単結晶のP型シコン半導体基板に限らず、多
結晶のP型シリコン半導体基板を用いることも可能であ
る。
面に、N型シリコン半導体層12を、オキシ塩化リン
(POCl3 )を用いた気相拡散によってリンを拡散し
て形成する(PN接合形成の工程)。本実施例では、N
型シリコン半導体層12は、0.3μm程度の厚みで形
成した。
面側をエッチングして、裏面に形成されたN型シリコン
半導体層を除去する(裏面エッチングの工程)。N型シ
リコン半導体層12の形成を、リン添加されたシリコン
酸化膜ガラス液のような塗布液を用いて、これをP型シ
リコン半導体基板11の受光面だけに拡散して形成した
場合には、裏面のN型シリコン半導体層の除去は不要で
ある。
コン酸化膜層16を熱酸化法で形成する(シリコン酸化
膜層形成の工程)。本実施例では、シリコン酸化膜層1
3,16は、厚さ20nm程度に形成した。次に、窒化
シリコン膜からなる反射防止膜層14をプラズマCVD
法により形成する(反射防止膜層形成の工程)。反射防
止膜層14として酸化チタン(TiO2 )膜やアルミナ
(Al2O3 )膜等も使用できる。
化シリコン膜層17を形成する(裏面水素化窒化シリコ
ン膜層形成の工程)。この水素化窒化シリコン膜層17
の形成は、RFプラズマCVD法で行ない、原料ガスに
SiH4 、NH3 、N2 を用いて、流量はそれぞれ10
SCCM、15SCCM、50SCCMとし、反応圧力は0.75To
rr、基板温度は350℃、RFパワーは100Wとし
て、膜厚200nm堆積した。
プラズマCVD法の他に常圧CVD法、減圧CVD法等
の方法があり、いずれの方法を用いていも良いが、原料
ガスにSiH4 、SiH2Cl2 、NH3 等の水素元素
を含むガスを用いるのが好ましい。
の水素化窒化シリコン膜層17およびシリコン酸化膜層
16の加工を行った後、プラズマCVD法により、P+
型微結晶シリコン半導体層18を、水素化窒化シリコン
膜層17とP型シリコン半導体基板11を覆って形成す
る(P+型の微結晶シリコン半導体層形成の工程)。本
実施例では、P+型微結晶シリコン半導体層18は、2
00nm程度の厚みで形成した。そして、さらに裏面電
極19を、P+型微結晶シリコン半導体層18を覆っ
て、真空蒸着法でアルムニウムや銀等の金属を蒸着する
ことにより形成する。
側のシリコン酸化膜層13および反射防止膜14の加工
を行った後、チタン、パラジウム、銀の順で金属の蒸着
を行う。そして最後に、リフトオフを行うことで、グリ
ッド電極15を形成する(表裏電極形成の工程)。
4に示した従来の太陽電池との特性を比較した表であ
る。太陽電池特性の測定は、ソーラーシミュレータ(A
M1.5グローバル、100mW/cm2 )を用い、太
陽電池の温度を25℃として行った。
電池には、シリコン酸化膜層16とP+型微結晶シリコ
ン半導体層18との間に水素化窒化シリコン膜層17が
存在している点である。
率が改善される。
電池の第2実施例の断面構造を示す説明図である。図3
において、図1の第1実施例の太陽電池の構成図に示し
たものと同じ構成要素には同一の参照番号を付しその説
明を省略する。
すこの発明の太陽電池は、第1実施例で示した太陽電池
と基本的には同じ構造であるが、第1実施例の太陽電池
と異なるところは、P型シリコン半導体基板11の裏面
側に、高濃度のP型シリコン半導体層20を形成した点
である。
微結晶シリコン半導体層18よりも低濃度であるが、P
型シリコン半導体基板11よりも高濃度の不純物を含ん
でおり、P+型微結晶シリコン半導体層18による裏面
電界効果をP型シリコン半導体基板11内部にむけて広
げるように作用する。
いては、P型シリコン半導体基板11の内部でP+型微
結晶シリコン半導体層18から遠い位置にある正孔をも
効率的にP+型微結晶シリコン半導体層18内に引き抜
くことが可能であり、これにより光電変換効率が高めら
れる。
シリコン基板を備える太陽電池について説明したが、本
発明はN型のシリコン基板を備える太陽電池にも適用す
ることができる。その場合、裏面電界層としては、N型
の微結晶シリコン半導体層が用いられる。
ば、裏面のシリコン酸化膜層と微結晶シリコン半導体層
との間に絶縁膜層を形成したので、微結晶シリコン半導
体層にシリコン酸化膜中の酸素が取り込まれることがな
くなり、これにより微結晶シリコン半導体層の膜質の低
下を抑制することができ、光電変換効率の向上を図るこ
とができる。
造を示す説明図である。
ロー図である。
造を示す説明図である。
る。
Claims (5)
- 【請求項1】 第1導電型のシリコン半導体基板からな
り、その第1導電型のシリコン半導体基板の光入射側の
面に第2導電型のシリコン半導体層が形成された太陽電
池において、 第1導電型のシリコン半導体基板の光入射側の反対面上
に形成したシリコン酸化膜層と、 このシリコン酸化膜層上に形成した絶縁膜層と、 この絶縁膜層上に、絶縁膜層とシリコン酸化膜層との一
部を貫通し第1導電型のシリコン半導体基板の光入射側
の反対面に接して形成した第1導電型の微結晶シリコン
半導体層とを設けたことを特徴とする太陽電池。 - 【請求項2】 第1導電型のシリコン半導体基板の光入
射側の反対面に、シリコン酸化膜層と第1導電型の微結
晶シリコン半導体層とに接して形成され、第1導電型の
シリコン半導体基板よりも高濃度でかつ第1導電型の微
結晶シリコン半導体層よりも低濃度な不純物を含む第1
導電型のシリコン半導体層をさらに設けたことを特徴と
する請求項1記載の太陽電池。 - 【請求項3】 前記絶縁膜層が透明絶縁膜層からなるこ
とを特徴とする請求項1又は2記載の太陽電池。 - 【請求項4】 前記絶縁間層が水素を含んでいることを
特徴とする請求項1又は2記載の太陽電池。 - 【請求項5】 前記絶縁間層が水素化窒化シリコン膜層
からなることを特徴とする請求項1又は2記載の太陽電
池。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04184996A JP3193287B2 (ja) | 1996-02-28 | 1996-02-28 | 太陽電池 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04184996A JP3193287B2 (ja) | 1996-02-28 | 1996-02-28 | 太陽電池 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH09237910A true JPH09237910A (ja) | 1997-09-09 |
JP3193287B2 JP3193287B2 (ja) | 2001-07-30 |
Family
ID=12619709
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP04184996A Expired - Fee Related JP3193287B2 (ja) | 1996-02-28 | 1996-02-28 | 太陽電池 |
Country Status (1)
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1996
- 1996-02-28 JP JP04184996A patent/JP3193287B2/ja not_active Expired - Fee Related
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