JPH0912861A - 硬化性組成物 - Google Patents
硬化性組成物Info
- Publication number
- JPH0912861A JPH0912861A JP16605895A JP16605895A JPH0912861A JP H0912861 A JPH0912861 A JP H0912861A JP 16605895 A JP16605895 A JP 16605895A JP 16605895 A JP16605895 A JP 16605895A JP H0912861 A JPH0912861 A JP H0912861A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- group
- polymer
- compound
- hydrolyzable
- formula
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】複合金属シアン化物錯体を触媒として得られる
水酸基含有ポリオキシアルキレン重合体から誘導され、
加水分解性ケイ素基を有し、かつイオン性不純物の総量
が50ppm以下である有機重合体、アミノ基含有シラ
ンカップリング剤および充填剤を必須成分とする室温硬
化性組成物。 【効果】貯蔵安定性が改善され、かつ深部の硬化性が良
好である。
水酸基含有ポリオキシアルキレン重合体から誘導され、
加水分解性ケイ素基を有し、かつイオン性不純物の総量
が50ppm以下である有機重合体、アミノ基含有シラ
ンカップリング剤および充填剤を必須成分とする室温硬
化性組成物。 【効果】貯蔵安定性が改善され、かつ深部の硬化性が良
好である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は湿分存在下で硬化する接
着性、硬化性、貯蔵安定性の優れた室温硬化性組成物に
関する。
着性、硬化性、貯蔵安定性の優れた室温硬化性組成物に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、たとえば変成シリコーン系樹脂と
して知られるような、分子内に加水分解性ケイ素基を有
する各種の重合体を、シーリング材、接着剤等に利用す
る方法はよく知られており、工業的に有用である。
して知られるような、分子内に加水分解性ケイ素基を有
する各種の重合体を、シーリング材、接着剤等に利用す
る方法はよく知られており、工業的に有用である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そのような加水分解性
ケイ素基を有する有機重合体は、たとえば特公昭45−
36319、特公昭46−17553、特公昭61−1
8582などに提案されている。このような有機重合体
を使用して製造された組成物は、建築用を中心に様々な
用途に使用されている。しかし、これらの組成物は、有
機重合体自身の構造が本質的にポリエーテルであるた
め、それ自身の被着体に対する接着力が充分でなく、多
くの場合、基材との接着性を向上させるための接着性付
与剤の添加や接着させる基材に接着性を付与するための
プライマー処理が必要であった。
ケイ素基を有する有機重合体は、たとえば特公昭45−
36319、特公昭46−17553、特公昭61−1
8582などに提案されている。このような有機重合体
を使用して製造された組成物は、建築用を中心に様々な
用途に使用されている。しかし、これらの組成物は、有
機重合体自身の構造が本質的にポリエーテルであるた
め、それ自身の被着体に対する接着力が充分でなく、多
くの場合、基材との接着性を向上させるための接着性付
与剤の添加や接着させる基材に接着性を付与するための
プライマー処理が必要であった。
【0004】このような組成物のうち特に一成分型とし
て知られる硬化性組成物には、基材との接着性を向上さ
せるため、一般に接着性付与剤が添加される。そのよう
な接着性付与剤としては、シランカップリング剤として
知られている各種の加水分解性ケイ素基を含有するケイ
素化合物を使用するのが一般的である。
て知られる硬化性組成物には、基材との接着性を向上さ
せるため、一般に接着性付与剤が添加される。そのよう
な接着性付与剤としては、シランカップリング剤として
知られている各種の加水分解性ケイ素基を含有するケイ
素化合物を使用するのが一般的である。
【0005】比較的短い分子量のポリエーテル化合物を
ジハロ化合物でつなぎあわせて高分子量化した後加水分
解性ケイ素基を導入する方法により製造された、前記公
知例記載の加水分解性ケイ素基を有する有機重合体と、
接着性を向上させるためのシランカップリング剤、充填
剤などからなる混合物を、硬化触媒として通常使用され
るスズ化合物を用いて硬化させた場合、硬化速度が充分
ではなく、特に硬化体の空気との接触面から遠い部分、
いわゆる深部、の硬化速度が不充分であった。
ジハロ化合物でつなぎあわせて高分子量化した後加水分
解性ケイ素基を導入する方法により製造された、前記公
知例記載の加水分解性ケイ素基を有する有機重合体と、
接着性を向上させるためのシランカップリング剤、充填
剤などからなる混合物を、硬化触媒として通常使用され
るスズ化合物を用いて硬化させた場合、硬化速度が充分
ではなく、特に硬化体の空気との接触面から遠い部分、
いわゆる深部、の硬化速度が不充分であった。
【0006】こうした欠点を解消する試みとして、特開
平3−43449および特開平3−79627に記載の
複合金属シアン化物錯体を触媒として製造したポリオキ
シアルキレン重合体から製造される加水分解性ケイ素基
を有する有機重合体とシランカップリング剤を組み合わ
せて使用した場合、硬化性は改善されるが、一方でこれ
らの原料を配合した配合物の粘度が貯蔵中に上昇してし
まい、使用上不都合を生じる場合があった。
平3−43449および特開平3−79627に記載の
複合金属シアン化物錯体を触媒として製造したポリオキ
シアルキレン重合体から製造される加水分解性ケイ素基
を有する有機重合体とシランカップリング剤を組み合わ
せて使用した場合、硬化性は改善されるが、一方でこれ
らの原料を配合した配合物の粘度が貯蔵中に上昇してし
まい、使用上不都合を生じる場合があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記欠点を解消
し、接着性、深部の硬化性、配合物の貯蔵安定性をすべ
て満足させる室温硬化性組成物を提供しようとするもの
である。本発明は下記の発明である。
し、接着性、深部の硬化性、配合物の貯蔵安定性をすべ
て満足させる室温硬化性組成物を提供しようとするもの
である。本発明は下記の発明である。
【0008】下記の有機重合体(A)、下記のケイ素化
合物(B)および充填剤(C)を含有する室温硬化性組
成物。
合物(B)および充填剤(C)を含有する室温硬化性組
成物。
【0009】(有機重合体(A))複合金属シアン化物
錯体(D)を触媒として開始剤にアルキレンオキシドを
重合させて得られる水酸基含有ポリオキシアルキレン重
合体(E)から誘導され、式(1)で表される加水分解
性ケイ素基を有し、かつイオン性不純物の総量が50p
pm以下である有機重合体(A)。
錯体(D)を触媒として開始剤にアルキレンオキシドを
重合させて得られる水酸基含有ポリオキシアルキレン重
合体(E)から誘導され、式(1)で表される加水分解
性ケイ素基を有し、かつイオン性不純物の総量が50p
pm以下である有機重合体(A)。
【0010】−R−SiXa R1 3-a・・・(1)
【0011】式中、Rは2価の有機基、R1 は炭素数1
〜20の置換または非置換の1価の炭化水素基、Xは水
酸基または加水分解性基、aは1、2または3である。
〜20の置換または非置換の1価の炭化水素基、Xは水
酸基または加水分解性基、aは1、2または3である。
【0012】(ケイ素化合物(B))式(2)で表され
る加水分解性ケイ素基と官能基を有する低分子化合物
(B−1)単独または低分子化合物(B−1)のうち少
なくとも2種を反応させて得られる反応物(B−2)。
る加水分解性ケイ素基と官能基を有する低分子化合物
(B−1)単独または低分子化合物(B−1)のうち少
なくとも2種を反応させて得られる反応物(B−2)。
【0013】−R2 −SiX1 bR3 3-b ・・・(2)
【0014】式中R2 は2価の有機基、R3 は炭素数1
〜20の置換または非置換の1価の炭化水素基、X1 は
水酸基または加水分解性基、bは1、2または3であ
る。
〜20の置換または非置換の1価の炭化水素基、X1 は
水酸基または加水分解性基、bは1、2または3であ
る。
【0015】「有機重合体」有機重合体(A)は、複合
金属シアン化物錯体(D)を触媒として開始剤にアルキ
レンオキシドを重合させて得られる水酸基含有ポリオキ
シアルキレン重合体(E)から誘導される。
金属シアン化物錯体(D)を触媒として開始剤にアルキ
レンオキシドを重合させて得られる水酸基含有ポリオキ
シアルキレン重合体(E)から誘導される。
【0016】複合金属シアン化物錯体(D)を使用する
ことにより、従来のアルカリ金属触媒を使用するよりM
w /Mn が小さく、より高分子量で、より低粘度の水酸
基含有ポリオキシアルキレン重合体(E)が得られる。
ことにより、従来のアルカリ金属触媒を使用するよりM
w /Mn が小さく、より高分子量で、より低粘度の水酸
基含有ポリオキシアルキレン重合体(E)が得られる。
【0017】複合金属シアン化物錯体(D)としては亜
鉛ヘキサシアノコバルテートを主成分とする錯体が好ま
しく、そのエーテルおよび/またはアルコール錯体が特
に好ましい。その組成は本質的に特公昭46−2725
0記載のものが使用できる。エーテルとしてはエチレン
グリコールジメチルエーテル(グライム)、ジエチレン
グリコールジメチルエーテル(ジグライム)等が好まし
く、錯体の製造時の取扱いからグライムが特に好まし
い。アルコールとしてはt−ブタノールが好ましい。
鉛ヘキサシアノコバルテートを主成分とする錯体が好ま
しく、そのエーテルおよび/またはアルコール錯体が特
に好ましい。その組成は本質的に特公昭46−2725
0記載のものが使用できる。エーテルとしてはエチレン
グリコールジメチルエーテル(グライム)、ジエチレン
グリコールジメチルエーテル(ジグライム)等が好まし
く、錯体の製造時の取扱いからグライムが特に好まし
い。アルコールとしてはt−ブタノールが好ましい。
【0018】開始剤としては2〜10個の活性水素を有
する化合物が好ましく、ポリヒドロキシ化合物が好まし
く、2〜8個、特に2〜4個の水酸基を有するポリヒド
ロキシ化合物が好ましい。具体的にはエチレングリコー
ル、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ジ
プロピレングリコール、ネオペンチルグリコール、1,
4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、グリ
セリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトー
ル、ジグリセリン、シュークロースおよびこれらにアル
キレンオキシドを反応させて得られる目的物より低分子
量のポリオールがある。これらは1種単独使用でも2種
以上の併用でもよい。また、アリルアルコールのよう
な、不飽和基含有モノヒドロキシ化合物も使用できる。
する化合物が好ましく、ポリヒドロキシ化合物が好まし
く、2〜8個、特に2〜4個の水酸基を有するポリヒド
ロキシ化合物が好ましい。具体的にはエチレングリコー
ル、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ジ
プロピレングリコール、ネオペンチルグリコール、1,
4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、グリ
セリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトー
ル、ジグリセリン、シュークロースおよびこれらにアル
キレンオキシドを反応させて得られる目的物より低分子
量のポリオールがある。これらは1種単独使用でも2種
以上の併用でもよい。また、アリルアルコールのよう
な、不飽和基含有モノヒドロキシ化合物も使用できる。
【0019】本発明の有機重合体(A)は、イオン性不
純物の総量が50ppm以下である。特にイオン性不純
物が、複合金属シアン化物錯体(D)に起因する金属化
合物および/またはアルカリ金属化合物を含むイオン性
不純物である場合に本発明は適する。イオン性不純物が
30ppm以下、さらには20ppm以下であることが
好ましい。
純物の総量が50ppm以下である。特にイオン性不純
物が、複合金属シアン化物錯体(D)に起因する金属化
合物および/またはアルカリ金属化合物を含むイオン性
不純物である場合に本発明は適する。イオン性不純物が
30ppm以下、さらには20ppm以下であることが
好ましい。
【0020】これらの金属不純物量を低減することによ
り、有機重合体(A)および本発明の硬化性組成物の貯
蔵安定性がより改善される他、硬化触媒の作用を妨げな
いため優れた硬化性が得られる。
り、有機重合体(A)および本発明の硬化性組成物の貯
蔵安定性がより改善される他、硬化触媒の作用を妨げな
いため優れた硬化性が得られる。
【0021】その低減方法としては、下記の(I)〜
(III)の方法が挙げられる。特に複合金属シアン化物錯
体(D)に起因する金属化合物を除去する場合に使用で
きる方法としては (III)がある。(I)の方法がイオン
性不純物を有効に、かつ経済的に低減できるので特に好
ましい。
(III)の方法が挙げられる。特に複合金属シアン化物錯
体(D)に起因する金属化合物を除去する場合に使用で
きる方法としては (III)がある。(I)の方法がイオン
性不純物を有効に、かつ経済的に低減できるので特に好
ましい。
【0022】(I)重合体に含有されるイオン性不純物
を、重合体に本質的に不溶な塩とした後、該塩を重合体
より除去する方法。具体的にはイオン性不純物と反応し
て重合体に本質的に不溶な塩を形成しうる化合物、水お
よび必要に応じてノニオン系界面活性剤を添加した後、
脱水することにより塩を析出させ、次に該塩を除去する
方法がある。塩を形成しうる化合物としては、塩酸、硫
酸、硝酸、リン酸、ピロリン酸、酸性ピロリン酸ナトリ
ウムなどが好ましい。析出させた塩は、濾過操作や吸着
操作などにより除去できる。
を、重合体に本質的に不溶な塩とした後、該塩を重合体
より除去する方法。具体的にはイオン性不純物と反応し
て重合体に本質的に不溶な塩を形成しうる化合物、水お
よび必要に応じてノニオン系界面活性剤を添加した後、
脱水することにより塩を析出させ、次に該塩を除去する
方法がある。塩を形成しうる化合物としては、塩酸、硫
酸、硝酸、リン酸、ピロリン酸、酸性ピロリン酸ナトリ
ウムなどが好ましい。析出させた塩は、濾過操作や吸着
操作などにより除去できる。
【0023】(II)重合体に溶剤を添加した後、アニオ
ン交換樹脂および/またはカチオン交換樹脂と接触させ
てイオン性不純物を除去する方法。
ン交換樹脂および/またはカチオン交換樹脂と接触させ
てイオン性不純物を除去する方法。
【0024】(III)pH緩衝剤および任意にアンモニア
とキレート化剤で処理後、複合金属シアン化物錯体
(D)に起因する金属化合物を除去する方法、脂肪族ア
ルコールとキレート化剤を添加後、複合金属シアン化物
錯体(D)に起因する金属化合物を除去する方法、酸化
剤で処理後、複合金属シアン化物錯体(D)に起因する
金属化合物を除去する方法。
とキレート化剤で処理後、複合金属シアン化物錯体
(D)に起因する金属化合物を除去する方法、脂肪族ア
ルコールとキレート化剤を添加後、複合金属シアン化物
錯体(D)に起因する金属化合物を除去する方法、酸化
剤で処理後、複合金属シアン化物錯体(D)に起因する
金属化合物を除去する方法。
【0025】なお、本発明でいうイオン性不純物とは、
複合金属シアン化物錯体(D)に起因する、亜鉛イオ
ン、コバルトイオン、シアンイオン、塩素イオン等のカ
チオンおよびアニオン;有機重合体(A)を製造する工
程で不純物として混入する、ナトリウムイオン、カリウ
ムイオンのようなアルカリ金属イオン、ハロゲンイオ
ン;有機重合体(A)を製造する工程でポリオキシアル
キレンが酸化をうけて生成したカルボキシレートイオ
ン;有機重合体(A)を製造する工程でエステル結合、
カーボネート結合などを形成させるときに添加した触媒
金属塩などのすべてのアニオン、カチオンを含む。
複合金属シアン化物錯体(D)に起因する、亜鉛イオ
ン、コバルトイオン、シアンイオン、塩素イオン等のカ
チオンおよびアニオン;有機重合体(A)を製造する工
程で不純物として混入する、ナトリウムイオン、カリウ
ムイオンのようなアルカリ金属イオン、ハロゲンイオ
ン;有機重合体(A)を製造する工程でポリオキシアル
キレンが酸化をうけて生成したカルボキシレートイオ
ン;有機重合体(A)を製造する工程でエステル結合、
カーボネート結合などを形成させるときに添加した触媒
金属塩などのすべてのアニオン、カチオンを含む。
【0026】有機重合体(A)は水酸基含有ポリオキシ
アルキレン重合体(E)の水酸基における水素原子を、
式(1)に置換したものが好ましい。
アルキレン重合体(E)の水酸基における水素原子を、
式(1)に置換したものが好ましい。
【0027】本発明に使用するポリオキシアルキレン重
合体(E)の1分子当たりの水酸基の数は2〜10個で
あることが好ましい。粘度、強度と伸び等の物性のバラ
ンスから2〜8個、特に2〜4個であることが特に好ま
しい。
合体(E)の1分子当たりの水酸基の数は2〜10個で
あることが好ましい。粘度、強度と伸び等の物性のバラ
ンスから2〜8個、特に2〜4個であることが特に好ま
しい。
【0028】好ましい重合体(E)はポリオキシプロピ
レンジオール、ポリオキシプロピレントリオールおよび
ポリオキシプロピレンテトラオールである。また、下記
(イ)や(ニ)の方法に用いる場合、ポリオキシプロピ
レングリコールモノアリルエーテルなどの不飽和基末端
ポリオキシアルキレンモノオールも使用できる。
レンジオール、ポリオキシプロピレントリオールおよび
ポリオキシプロピレンテトラオールである。また、下記
(イ)や(ニ)の方法に用いる場合、ポリオキシプロピ
レングリコールモノアリルエーテルなどの不飽和基末端
ポリオキシアルキレンモノオールも使用できる。
【0029】ポリオキシアルキレン重合体(E)は水酸
基価換算分子量が5000〜30000のものが好まし
く、より好ましくは8000〜30000である。
基価換算分子量が5000〜30000のものが好まし
く、より好ましくは8000〜30000である。
【0030】本発明における水酸基価換算分子量とは末
端水酸基を含有するポリオキシアルキレン重合体(E)
を製造するときに使用した開始剤の官能基数と重合体の
ポリオキシアルキレンの水酸基当たりの分子量の積で計
算した分子量をいう。
端水酸基を含有するポリオキシアルキレン重合体(E)
を製造するときに使用した開始剤の官能基数と重合体の
ポリオキシアルキレンの水酸基当たりの分子量の積で計
算した分子量をいう。
【0031】有機重合体(A)は式(1)で表される加
水分解性ケイ素基を有する。
水分解性ケイ素基を有する。
【0032】−R−SiXa R1 3-a・・・(1)
【0033】式中、Rは2価の有機基、R1 は炭素数1
〜20の置換または非置換の1価の炭化水素基、Xは水
酸基または加水分解性基、aは1、2または3である。
〜20の置換または非置換の1価の炭化水素基、Xは水
酸基または加水分解性基、aは1、2または3である。
【0034】式(1)中のRは2価の有機基である。R
1 は炭素数1〜20の置換または非置換の1価の炭化水
素基であり、好ましくは炭素数8以下のアルキル基、フ
ェニル基やフルオロアルキル基である。特に好ましく
は、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ヘキ
シル基、シクロヘキシル基、フェニル基等である。
1 は炭素数1〜20の置換または非置換の1価の炭化水
素基であり、好ましくは炭素数8以下のアルキル基、フ
ェニル基やフルオロアルキル基である。特に好ましく
は、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ヘキ
シル基、シクロヘキシル基、フェニル基等である。
【0035】Xは水酸基または加水分解性基であり、加
水分解性基としては、たとえばハロゲン原子、アルコキ
シ基、アシルオキシ基、アミド基、アミノ基、アミノオ
キシ基、ケトキシメート基、ヒドリド基である。これら
のうち炭素原子を有する加水分解性基の炭素数は6以
下、特には4以下が好ましい。好ましいXとしては炭素
数4以下の低級アルコキシ基、特にメトキシ基、エトキ
シ基、プロポキシ基などが例示できる。aは1、2また
は3であり、2または3が好ましい。
水分解性基としては、たとえばハロゲン原子、アルコキ
シ基、アシルオキシ基、アミド基、アミノ基、アミノオ
キシ基、ケトキシメート基、ヒドリド基である。これら
のうち炭素原子を有する加水分解性基の炭素数は6以
下、特には4以下が好ましい。好ましいXとしては炭素
数4以下の低級アルコキシ基、特にメトキシ基、エトキ
シ基、プロポキシ基などが例示できる。aは1、2また
は3であり、2または3が好ましい。
【0036】次に有機重合体(A)の製造方法について
説明する。本発明における有機重合体(A)は、下記
(イ)〜(ニ)に述べるような方法により水酸基含有ポ
リオキシアルキレン重合体(E)の末端に加水分解性ケ
イ素基を導入できる。そのような化合物は室温で液状で
あり、かつ、硬化体が比較的低温でも柔軟性を保持し、
シーリング材、接着剤などに利用する場合、好ましい特
性を備えている。
説明する。本発明における有機重合体(A)は、下記
(イ)〜(ニ)に述べるような方法により水酸基含有ポ
リオキシアルキレン重合体(E)の末端に加水分解性ケ
イ素基を導入できる。そのような化合物は室温で液状で
あり、かつ、硬化体が比較的低温でも柔軟性を保持し、
シーリング材、接着剤などに利用する場合、好ましい特
性を備えている。
【0037】(イ)重合体(E)の末端不飽和基導入物
(F)と式(3)で表される水素化ケイ素化合物を反応
させる方法。
(F)と式(3)で表される水素化ケイ素化合物を反応
させる方法。
【0038】HSiXa R1 3-a・・・(3)
【0039】ただし、式中R1 、X、aは前記に同じで
ある。
ある。
【0040】重合体(E)の末端不飽和基導入物(F)
を得る方法としては、重合体(E)の末端水酸基OHを
OM(Mはアルカリ金属)とした後、塩化アリル等の不
飽和基含有ハロゲン化炭化水素と反応させる方法あるい
は不飽和基および水酸基と反応しうる官能基を有する化
合物を重合体(E)と反応させて、エステル結合、ウレ
タン結合、カーボネート結合などにより結合させる方法
がある。さらに、重合体(E)の製造においてアルキレ
ンオキシドを重合する際に、アリルグリシジルエーテル
などの不飽和基含有アルキレンオキシドを共重合させる
ことにより側鎖に不飽和基を導入する方法や開始剤とし
て末端不飽和基含有モノヒドロキシ化合物を用いること
によっても得られる。
を得る方法としては、重合体(E)の末端水酸基OHを
OM(Mはアルカリ金属)とした後、塩化アリル等の不
飽和基含有ハロゲン化炭化水素と反応させる方法あるい
は不飽和基および水酸基と反応しうる官能基を有する化
合物を重合体(E)と反応させて、エステル結合、ウレ
タン結合、カーボネート結合などにより結合させる方法
がある。さらに、重合体(E)の製造においてアルキレ
ンオキシドを重合する際に、アリルグリシジルエーテル
などの不飽和基含有アルキレンオキシドを共重合させる
ことにより側鎖に不飽和基を導入する方法や開始剤とし
て末端不飽和基含有モノヒドロキシ化合物を用いること
によっても得られる。
【0041】(ロ)イソシアネート基と式(1)で表さ
れる加水分解性ケイ素基を有する化合物と重合体(E)
を反応させる方法。
れる加水分解性ケイ素基を有する化合物と重合体(E)
を反応させる方法。
【0042】(ハ)重合体(E)とトリレンジイソシア
ネートなどのポリイソシアネート化合物を反応させてイ
ソシアネート基末端とした後、該イソシアネート基に式
(4)で表されるケイ素化合物のW基を反応させる方
法。
ネートなどのポリイソシアネート化合物を反応させてイ
ソシアネート基末端とした後、該イソシアネート基に式
(4)で表されるケイ素化合物のW基を反応させる方
法。
【0043】R1 3-a−SiXa −R4 W・・・(4)
【0044】ただし、式中R1 、X、aは前記に同じ、
R4 は2価の有機基、Wは水酸基、カルボキシル基、メ
ルカプト基およびアミノ基(1級または2級)から選ば
れた活性水素含有基である。
R4 は2価の有機基、Wは水酸基、カルボキシル基、メ
ルカプト基およびアミノ基(1級または2級)から選ば
れた活性水素含有基である。
【0045】(ニ)重合体(E)の末端不飽和基導入物
(F)の不飽和基と、Wがメルカプト基である式(4)
で表されるケイ素化合物のメルカプト基を反応させる方
法。
(F)の不飽和基と、Wがメルカプト基である式(4)
で表されるケイ素化合物のメルカプト基を反応させる方
法。
【0046】イオン性不純物の除去は上記(イ)〜
(ニ)の各手順において各ケイ素化合物を反応させる
前、等の適当な段階で行うことが好ましく、その総量を
50ppm以下とする。すなわち、下記の方法が例示で
きる。
(ニ)の各手順において各ケイ素化合物を反応させる
前、等の適当な段階で行うことが好ましく、その総量を
50ppm以下とする。すなわち、下記の方法が例示で
きる。
【0047】重合体(E)に含有されるイオン性不純物
を、重合体(E)に本質的に不溶な塩とした後、該塩を
重合体(E)より除去することにより重合体(E)に含
有されるイオン性不純物を50ppm以下とした後、重
合体(E)に加水分解性ケイ素基を導入し、有機重合体
(A)とする。
を、重合体(E)に本質的に不溶な塩とした後、該塩を
重合体(E)より除去することにより重合体(E)に含
有されるイオン性不純物を50ppm以下とした後、重
合体(E)に加水分解性ケイ素基を導入し、有機重合体
(A)とする。
【0048】重合体(E)の末端不飽和基導入物(F)
に含有されるイオン性不純物を、末端不飽和基導入物
(F)に本質的に不溶な塩とした後、該塩を末端不飽和
基導入物(F)より除去することにより末端不飽和基導
入物(F)に含有されるイオン性不純物を50ppm以
下とした後、末端不飽和基導入物(F)と式(2)で表
される水素化ケイ素化合物と反応させ、有機重合体
(A)とする。
に含有されるイオン性不純物を、末端不飽和基導入物
(F)に本質的に不溶な塩とした後、該塩を末端不飽和
基導入物(F)より除去することにより末端不飽和基導
入物(F)に含有されるイオン性不純物を50ppm以
下とした後、末端不飽和基導入物(F)と式(2)で表
される水素化ケイ素化合物と反応させ、有機重合体
(A)とする。
【0049】本発明における有機重合体(A)の分子量
は、原料である重合体(E)の水酸基価換算価分子量に
基づいて算出される。該分子量は5000〜30000
が好ましい。5000より低いと硬化体が硬く、かつ伸
びが低いものとなり、30000を超えると硬化体の柔
軟性および伸びは問題ないが、該重合体自体の粘度が著
しく高くなり、実用性が低くなる。特に8000〜30
000が好ましい。
は、原料である重合体(E)の水酸基価換算価分子量に
基づいて算出される。該分子量は5000〜30000
が好ましい。5000より低いと硬化体が硬く、かつ伸
びが低いものとなり、30000を超えると硬化体の柔
軟性および伸びは問題ないが、該重合体自体の粘度が著
しく高くなり、実用性が低くなる。特に8000〜30
000が好ましい。
【0050】「ケイ素化合物」本発明においてケイ素化
合物(B)は、被着体に対する接着力を高め、プライマ
ー処理をしなくとも強固な接着力を発現する組成物を得
るために必須である。ケイ素化合物(B)は式(2)で
表される加水分解性ケイ素基と官能基を有する低分子化
合物(B−1)であるか、または、この低分子化合物
(B−1)の2種以上を反応させて得られる反応物(B
−2)である。
合物(B)は、被着体に対する接着力を高め、プライマ
ー処理をしなくとも強固な接着力を発現する組成物を得
るために必須である。ケイ素化合物(B)は式(2)で
表される加水分解性ケイ素基と官能基を有する低分子化
合物(B−1)であるか、または、この低分子化合物
(B−1)の2種以上を反応させて得られる反応物(B
−2)である。
【0051】−R2 −SiX1 bR3 3-b ・・・(2)
【0052】式中R2 は2価の有機基、R3 は炭素数1
〜20の置換または非置換の1価の炭化水素基、X1 は
水酸基または加水分解性基、bは1、2または3であ
る。
〜20の置換または非置換の1価の炭化水素基、X1 は
水酸基または加水分解性基、bは1、2または3であ
る。
【0053】「低分子化合物(B−1)」R2 はRと同
様の基であることが好ましく、R3 は上記R1 と同様の
基であることが好ましく、X1 はXと同様の基であるこ
とが好ましい。bは上記aと同様である。低分子化合物
(B−1)は式(2)で表される加水分解性ケイ素基を
1個以上、好ましくは1個または2個有する。
様の基であることが好ましく、R3 は上記R1 と同様の
基であることが好ましく、X1 はXと同様の基であるこ
とが好ましい。bは上記aと同様である。低分子化合物
(B−1)は式(2)で表される加水分解性ケイ素基を
1個以上、好ましくは1個または2個有する。
【0054】低分子化合物(B−1)の分子量は、30
00以下、特には1000以下、さらには500以下、
が好ましい。
00以下、特には1000以下、さらには500以下、
が好ましい。
【0055】低分子化合物(B−1)が有する官能基と
しては水酸基、メルカプト基、アミノ基、エポキシ基、
アクリロイルオキシ基、メタクリロイルオキシ基、ウレ
タン基などがある。低分子化合物(B−1)は官能基を
1個以上有し、2個以上有していてもよい。官能基とし
てはアミノ基が好ましい。
しては水酸基、メルカプト基、アミノ基、エポキシ基、
アクリロイルオキシ基、メタクリロイルオキシ基、ウレ
タン基などがある。低分子化合物(B−1)は官能基を
1個以上有し、2個以上有していてもよい。官能基とし
てはアミノ基が好ましい。
【0056】低分子化合物(B−1)はアミノ基含有基
を有するケイ素化合物であることが特に好ましい。アミ
ノ基含有基はアミノ基含有化合物のアミノ基の水素原子
を除いた基を意味する。このアミノ基含有化合物は2以
上のアミノ基を有していてもよい。具体的なアミノ基含
有化合物としては、たとえばアルキルアミンやアリール
アミンなどのモノアミン、アルキレンジアミン、ポリア
ルキレンポリアミンなどのポリアミンがある。アミノ基
含有化合物としてはエチレンジアミンやジエチレントリ
アミンのようなポリエチレンポリアミンが好ましい。
を有するケイ素化合物であることが特に好ましい。アミ
ノ基含有基はアミノ基含有化合物のアミノ基の水素原子
を除いた基を意味する。このアミノ基含有化合物は2以
上のアミノ基を有していてもよい。具体的なアミノ基含
有化合物としては、たとえばアルキルアミンやアリール
アミンなどのモノアミン、アルキレンジアミン、ポリア
ルキレンポリアミンなどのポリアミンがある。アミノ基
含有化合物としてはエチレンジアミンやジエチレントリ
アミンのようなポリエチレンポリアミンが好ましい。
【0057】低分子化合物(B−1)は上記アミノ基含
有基と、式(2)で表される加水分解性基の1個以上が
結合した化合物であることが好ましい。そのようなケイ
素化合物としては次の化合物が挙げられる。
有基と、式(2)で表される加水分解性基の1個以上が
結合した化合物であることが好ましい。そのようなケイ
素化合物としては次の化合物が挙げられる。
【0058】N−(β−アミノエチル)−γ−アミノプ
ロピルメチルジメトキシシラン、N−(β−アミノエチ
ル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−
(β−アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリエトキ
シシラン、γ−アミノプロピルメチルジメトキシシラ
ン、γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−アミ
ノプロピルトリエトキシシラン、γ−(N−フェニルア
ミノ)プロピルトリメトキシシラン、N,N’−ビス
(γ−トリエトキシシリルプロピル)エチレンジアミ
ン、N−γ−トリメトキシシリルプロピル−N’−β−
アミノエチル−エチレンジアミンH2 NCH2 CH2 N
HCH2 CH2 NHCH2 CH2 CH2 Si(OCH
3 )3 、N−γ−メチルジメトキシシリルプロピル−
N’−β−アミノエチル−エチレンジアミンH2 NCH
2 CH2 NHCH2 CH2 NHCH2 CH2 CH2 Si
(OCH3 )2 (CH3 )。
ロピルメチルジメトキシシラン、N−(β−アミノエチ
ル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−
(β−アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリエトキ
シシラン、γ−アミノプロピルメチルジメトキシシラ
ン、γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−アミ
ノプロピルトリエトキシシラン、γ−(N−フェニルア
ミノ)プロピルトリメトキシシラン、N,N’−ビス
(γ−トリエトキシシリルプロピル)エチレンジアミ
ン、N−γ−トリメトキシシリルプロピル−N’−β−
アミノエチル−エチレンジアミンH2 NCH2 CH2 N
HCH2 CH2 NHCH2 CH2 CH2 Si(OCH
3 )3 、N−γ−メチルジメトキシシリルプロピル−
N’−β−アミノエチル−エチレンジアミンH2 NCH
2 CH2 NHCH2 CH2 NHCH2 CH2 CH2 Si
(OCH3 )2 (CH3 )。
【0059】そのほかの低分子化合物(B−1)として
は、次の化合物がある。
は、次の化合物がある。
【0060】エポキシ基を含有するケイ素化合物として
は次の化合物が挙げられる。2−(3,4−エポキシシ
クロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、γ−グリシ
ジルオキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシジ
ルオキシプロピルメチルジメトキシシラン、γ−グリシ
ジルオキシプロピルトリエトキシシラン。
は次の化合物が挙げられる。2−(3,4−エポキシシ
クロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、γ−グリシ
ジルオキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシジ
ルオキシプロピルメチルジメトキシシラン、γ−グリシ
ジルオキシプロピルトリエトキシシラン。
【0061】メタクリロイルオキシ基を含有するケイ素
化合物としては次の化合物が挙げられる。γ−メタクリ
ロイルオキシプロピルメチルジメトキシシラン、γ−メ
タクリロイルオキシプロピルトリメトキシシラン、γ−
メタクリロイルオキシプロピルメチルジエトキシシラ
ン、γ−メタクリロイルオキシプロピルトリエトキシシ
ラン。
化合物としては次の化合物が挙げられる。γ−メタクリ
ロイルオキシプロピルメチルジメトキシシラン、γ−メ
タクリロイルオキシプロピルトリメトキシシラン、γ−
メタクリロイルオキシプロピルメチルジエトキシシラ
ン、γ−メタクリロイルオキシプロピルトリエトキシシ
ラン。
【0062】メルカプト基を含有するケイ素化合物とし
ては次の化合物が挙げられる。γ−メルカプトプロピル
トリメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルメチルジ
メトキシシラン。
ては次の化合物が挙げられる。γ−メルカプトプロピル
トリメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルメチルジ
メトキシシラン。
【0063】ウレタン基を含有するケイ素化合物として
はイソシアネート基を含有するケイ素化合物のイソシア
ネート基変性物が挙げられる。すなわち、γ−イソシア
ナトプロピルトリメトキシシラン、γ−イソシアナトプ
ロピルメチルジメトキシシランなどのイソシアネート基
を含有するケイ素化合物とアンモニア、モノアミン、ポ
リアミン、モノオール、ポリオール、チオアルコールな
どの活性水素化合物との反応物である。アロファネート
変性物やビューレット変性物でもよい。
はイソシアネート基を含有するケイ素化合物のイソシア
ネート基変性物が挙げられる。すなわち、γ−イソシア
ナトプロピルトリメトキシシラン、γ−イソシアナトプ
ロピルメチルジメトキシシランなどのイソシアネート基
を含有するケイ素化合物とアンモニア、モノアミン、ポ
リアミン、モノオール、ポリオール、チオアルコールな
どの活性水素化合物との反応物である。アロファネート
変性物やビューレット変性物でもよい。
【0064】「反応物(B−2)」低分子化合物(B−
1)の2種以上を反応させて得られる反応物(B−2)
としてはアミノ基含有基を含有するケイ素化合物とエポ
キシ基またはメタクリロイルオキシ基を含有するケイ素
化合物との反応物であることが特に好ましい。
1)の2種以上を反応させて得られる反応物(B−2)
としてはアミノ基含有基を含有するケイ素化合物とエポ
キシ基またはメタクリロイルオキシ基を含有するケイ素
化合物との反応物であることが特に好ましい。
【0065】この反応はアミノ基含有基を含有するケイ
素化合物1モルに対し、エポキシ基またはメタクリロイ
ルオキシ基を含有するケイ素化合物を0.2〜5モルの
割合で混合し、室温〜180℃の温度範囲で窒素雰囲気
下撹拌することによって容易に得られる。
素化合物1モルに対し、エポキシ基またはメタクリロイ
ルオキシ基を含有するケイ素化合物を0.2〜5モルの
割合で混合し、室温〜180℃の温度範囲で窒素雰囲気
下撹拌することによって容易に得られる。
【0066】上記ケイ素化合物(B)は有機重合体
(A)100重量部に対し、0.01〜20重量部使用
される。0.01重量部未満では期待される接着性が発
現しにくく、20重量部を超えると硬化体の物性に悪影
響を与える。
(A)100重量部に対し、0.01〜20重量部使用
される。0.01重量部未満では期待される接着性が発
現しにくく、20重量部を超えると硬化体の物性に悪影
響を与える。
【0067】「充填剤(C)」本発明においては充填剤
(C)を使用する。充填剤(C)の使用量は有機重合体
(A)に対して0〜1000重量%、特に50〜250
重量%が好ましい。充填剤(C)の具体例としては以下
のものが挙げられる。これらは単独で用いてもよく、2
種以上併用してもよい。
(C)を使用する。充填剤(C)の使用量は有機重合体
(A)に対して0〜1000重量%、特に50〜250
重量%が好ましい。充填剤(C)の具体例としては以下
のものが挙げられる。これらは単独で用いてもよく、2
種以上併用してもよい。
【0068】炭酸カルシウム、フュームシリカ、沈降性
シリカ、無水ケイ酸、含水ケイ酸およびカーボンブラッ
ク、炭酸マグネシウム、ケイソウ土、焼成クレー、クレ
ー、タルク、酸化チタン、ベントナイト、有機ベントナ
イト、酸化第二鉄、酸化亜鉛、活性亜鉛華、シラスバル
ーン、木粉、パルプ、木綿チップ、マイカ、くるみ穀
粉、もみ穀粉、グラファイト、アルミニウム微粉末、フ
リント粉末等の粉体状充填剤、石綿、ガラス繊維、ガラ
スフィラメント、炭素繊維、ケブラー繊維、ポリエチレ
ンファイバー等の繊維状充填剤。
シリカ、無水ケイ酸、含水ケイ酸およびカーボンブラッ
ク、炭酸マグネシウム、ケイソウ土、焼成クレー、クレ
ー、タルク、酸化チタン、ベントナイト、有機ベントナ
イト、酸化第二鉄、酸化亜鉛、活性亜鉛華、シラスバル
ーン、木粉、パルプ、木綿チップ、マイカ、くるみ穀
粉、もみ穀粉、グラファイト、アルミニウム微粉末、フ
リント粉末等の粉体状充填剤、石綿、ガラス繊維、ガラ
スフィラメント、炭素繊維、ケブラー繊維、ポリエチレ
ンファイバー等の繊維状充填剤。
【0069】本発明においては任意に可塑剤が使用でき
る。可塑剤としては以下のものが例示できる。これらは
単独で使用しても2種以上の混合物で使用してもよい。
る。可塑剤としては以下のものが例示できる。これらは
単独で使用しても2種以上の混合物で使用してもよい。
【0070】フタル酸ジオクチル、フタル酸ジブチル、
フタル酸ジイソノニル、フタル酸ブチルベンジル等のフ
タル酸エステル類。アジピン酸ジオクチル、コハク酸ジ
イソデシル、セバシン酸ジブチル、オレイン酸ブチル等
の脂肪族カルボン酸エステル。ペンタエリスリトールエ
ステルなどのアルコールエステル類。リン酸トリオクチ
ル、リン酸トリクレジル等のリン酸エステル類。エポキ
シ化大豆油、4,5−エポキシヘキサヒドロフタル酸ジ
オクチル、エポキシステアリン酸ベンジル等のエポキシ
可塑剤。塩素化パラフィン。
フタル酸ジイソノニル、フタル酸ブチルベンジル等のフ
タル酸エステル類。アジピン酸ジオクチル、コハク酸ジ
イソデシル、セバシン酸ジブチル、オレイン酸ブチル等
の脂肪族カルボン酸エステル。ペンタエリスリトールエ
ステルなどのアルコールエステル類。リン酸トリオクチ
ル、リン酸トリクレジル等のリン酸エステル類。エポキ
シ化大豆油、4,5−エポキシヘキサヒドロフタル酸ジ
オクチル、エポキシステアリン酸ベンジル等のエポキシ
可塑剤。塩素化パラフィン。
【0071】本発明では有機重合体(A)を硬化させる
ために硬化触媒を使用できる。硬化触媒としては、加水
分解性ケイ素基の加水分解および縮合反応の触媒として
公知の化合物が使用できる。すなわち、アルキルチタン
酸塩、有機ケイ素チタン酸塩、オクチル酸錫およびジブ
チル錫ジラウレート等のようなカルボン酸の金属塩、ジ
ブチルアミン−2−エチルヘキソエート等のようなアミ
ン塩、ならびに他の酸性触媒および塩基性触媒を使用で
きる。硬化触媒の使用量は、有機重合体(A)100重
量部に対し、0.001〜10重量部、特には0.01
〜5重量部、の範囲が好ましい。
ために硬化触媒を使用できる。硬化触媒としては、加水
分解性ケイ素基の加水分解および縮合反応の触媒として
公知の化合物が使用できる。すなわち、アルキルチタン
酸塩、有機ケイ素チタン酸塩、オクチル酸錫およびジブ
チル錫ジラウレート等のようなカルボン酸の金属塩、ジ
ブチルアミン−2−エチルヘキソエート等のようなアミ
ン塩、ならびに他の酸性触媒および塩基性触媒を使用で
きる。硬化触媒の使用量は、有機重合体(A)100重
量部に対し、0.001〜10重量部、特には0.01
〜5重量部、の範囲が好ましい。
【0072】本発明の組成物は、さらに公知の種々の添
加剤等を含むことができる。添加剤としては、フェノー
ル樹脂、エポキシ樹脂等の接着性付与剤、水添ひまし油
等のチキソ性付与剤、顔料、各種の老化防止剤、紫外線
吸収剤等が使用できる。
加剤等を含むことができる。添加剤としては、フェノー
ル樹脂、エポキシ樹脂等の接着性付与剤、水添ひまし油
等のチキソ性付与剤、顔料、各種の老化防止剤、紫外線
吸収剤等が使用できる。
【0073】
【実施例】以下に本発明を実施例(例1〜6、15〜2
0)および比較例(例7〜14、21〜31)により具
体的に説明するが、本発明はこれらに限定されない。な
お、部は重量部を示す。
0)および比較例(例7〜14、21〜31)により具
体的に説明するが、本発明はこれらに限定されない。な
お、部は重量部を示す。
【0074】合成例1〜7は有機重合体(A)の原料で
ある有機重合体P1〜P7の製造例である(ただしP7
は比較のための有機重合体)。合成例8〜12はケイ素
化合物K1〜K5の製造例である。
ある有機重合体P1〜P7の製造例である(ただしP7
は比較のための有機重合体)。合成例8〜12はケイ素
化合物K1〜K5の製造例である。
【0075】ケイ素化合物K6はN−(β−アミノエチ
ル)−γ−プロピルトリメトキシシランである。スズ化
合物Q1はジブチルスズビスアセチルアセトナート(日
本化学産業製ナーセムスズ)、Q2はジアルキルスズオ
キシドとフタル酸ジオクチルとの加熱混合物(三共有機
合成製No.918)、Q3はジブチルスズジラウレー
トである。
ル)−γ−プロピルトリメトキシシランである。スズ化
合物Q1はジブチルスズビスアセチルアセトナート(日
本化学産業製ナーセムスズ)、Q2はジアルキルスズオ
キシドとフタル酸ジオクチルとの加熱混合物(三共有機
合成製No.918)、Q3はジブチルスズジラウレー
トである。
【0076】[合成例1]分子量1000のグリセリン
−プロピレンオキシド付加物を開始剤として亜鉛ヘキサ
シアノコバルテートグライム錯体を用いてプロピレンオ
キシドの重合を行い、水酸基価11.2mgKOH/
g、25℃での粘度7000cPのポリオキシプロピレ
ントリオールを得た。続いてポリオキシプロピレントリ
オールの水酸基に対して1.1倍当量のナトリウムメト
キシドを添加してからメタノールを留去し、塩化アリル
を添加して末端水酸基をアリルオキシ基に変換し不純物
として金属塩を含んだ有機重合体(P1)を得た。
−プロピレンオキシド付加物を開始剤として亜鉛ヘキサ
シアノコバルテートグライム錯体を用いてプロピレンオ
キシドの重合を行い、水酸基価11.2mgKOH/
g、25℃での粘度7000cPのポリオキシプロピレ
ントリオールを得た。続いてポリオキシプロピレントリ
オールの水酸基に対して1.1倍当量のナトリウムメト
キシドを添加してからメタノールを留去し、塩化アリル
を添加して末端水酸基をアリルオキシ基に変換し不純物
として金属塩を含んだ有機重合体(P1)を得た。
【0077】[合成例2]エチレングリコールを開始剤
として亜鉛ヘキサシアノコバルテートグライム錯体を用
いてプロピレンオキシドの重合を行い、水酸基価9.3
mgKOH/g、25℃での粘度が8000cPのポリ
オキシプロピレンジオールを得た。合成例1記載の方法
で末端水酸基をアリルオキシ基に変換し不純物として金
属塩を含んだ有機重合体(P2)を得た。
として亜鉛ヘキサシアノコバルテートグライム錯体を用
いてプロピレンオキシドの重合を行い、水酸基価9.3
mgKOH/g、25℃での粘度が8000cPのポリ
オキシプロピレンジオールを得た。合成例1記載の方法
で末端水酸基をアリルオキシ基に変換し不純物として金
属塩を含んだ有機重合体(P2)を得た。
【0078】[合成例3]エチレングリコールを開始剤
として亜鉛ヘキサシアノコバルテートグライム錯体を用
いてプロピレンオキシドの重合を行い、水酸基価5.6
mgKOH/g、25℃での粘度が17000cPのポ
リオキシプロピレンジオールを得た。続いて合成例1記
載の方法で末端水酸基をアリルオキシ基に変換し不純物
として金属塩を含んだ有機重合体(P3)を得た。
として亜鉛ヘキサシアノコバルテートグライム錯体を用
いてプロピレンオキシドの重合を行い、水酸基価5.6
mgKOH/g、25℃での粘度が17000cPのポ
リオキシプロピレンジオールを得た。続いて合成例1記
載の方法で末端水酸基をアリルオキシ基に変換し不純物
として金属塩を含んだ有機重合体(P3)を得た。
【0079】[合成例4]分子量1000のペンタエリ
スリトール−プロピレンオキシド付加物を開始剤として
亜鉛ヘキサシアノコバルテートグライム錯体を用いてプ
ロピレンオキシドの重合を行い、水酸基価13.2mg
KOH/g、25℃での粘度が6000cPのポリオキ
シプロピレンテトラオールを得た。続いて合成例1記載
の方法で末端水酸基をアリルオキシ基に変換し不純物と
して金属塩を含んだ有機重合体(P4)を得た。
スリトール−プロピレンオキシド付加物を開始剤として
亜鉛ヘキサシアノコバルテートグライム錯体を用いてプ
ロピレンオキシドの重合を行い、水酸基価13.2mg
KOH/g、25℃での粘度が6000cPのポリオキ
シプロピレンテトラオールを得た。続いて合成例1記載
の方法で末端水酸基をアリルオキシ基に変換し不純物と
して金属塩を含んだ有機重合体(P4)を得た。
【0080】[合成例5]合成例3で得たポリオキシプ
ロピレンジオールと合成例1で得たポリオキシプロピレ
ントリオールを重量比2対1で混合したのち、合成例1
記載の方法で末端水酸基をアリルオキシ基に変換し不純
物として金属塩を含んだ有機重合体(P5)を得た。
ロピレンジオールと合成例1で得たポリオキシプロピレ
ントリオールを重量比2対1で混合したのち、合成例1
記載の方法で末端水酸基をアリルオキシ基に変換し不純
物として金属塩を含んだ有機重合体(P5)を得た。
【0081】[合成例6]合成例3で得たポリオキシプ
ロピレンジオールと合成例4で得たポリオキシプロピレ
ンテトラオールを重量比4対1で混合したのち、合成例
1記載の方法で末端水酸基をアリルオキシ基に変換し不
純物として金属塩を含んだ有機重合体(P6)を得た。
ロピレンジオールと合成例4で得たポリオキシプロピレ
ンテトラオールを重量比4対1で混合したのち、合成例
1記載の方法で末端水酸基をアリルオキシ基に変換し不
純物として金属塩を含んだ有機重合体(P6)を得た。
【0082】[合成例7]特公昭59−25808記載
の方法に従い水酸基価換算分子量3000のポリオキシ
プロピレンジオールとクロロブロモメタンとをモル比
4:3でアルカリ存在下に反応させたのち塩化アリルを
添加して末端水酸基をアリルオキシ基に変換して金属塩
を含んだ有機重合体(P7)を得た。
の方法に従い水酸基価換算分子量3000のポリオキシ
プロピレンジオールとクロロブロモメタンとをモル比
4:3でアルカリ存在下に反応させたのち塩化アリルを
添加して末端水酸基をアリルオキシ基に変換して金属塩
を含んだ有機重合体(P7)を得た。
【0083】[合成例8]γ−アミノプロピルトリメト
キシシランとγ−グリシジルオキシプロピルトリメトキ
シシランとをモル比1:1で窒素雰囲気下に混合し、1
00℃で3時間加熱して反応させ、ケイ素化合物K1を
得た。
キシシランとγ−グリシジルオキシプロピルトリメトキ
シシランとをモル比1:1で窒素雰囲気下に混合し、1
00℃で3時間加熱して反応させ、ケイ素化合物K1を
得た。
【0084】[合成例9]N−(β−アミノエチル)−
γ−プロピルトリメトキシシランとγ−グリシジルオキ
シプロピルトリメトキシシランとをモル比2:3で窒素
雰囲気下に混合し、100℃で3時間加熱して反応さ
せ、ケイ素化合物K2を得た。
γ−プロピルトリメトキシシランとγ−グリシジルオキ
シプロピルトリメトキシシランとをモル比2:3で窒素
雰囲気下に混合し、100℃で3時間加熱して反応さ
せ、ケイ素化合物K2を得た。
【0085】[合成例10]N−(β−アミノエチル)
−γ−プロピルメチルジメトキシシランとγ−グリシジ
ルオキシプロピルメチルジメトキシシランとをモル比
1:1で窒素雰囲気下に混合し、100℃で3時間加熱
して反応させ、ケイ素化合物K3を得た。
−γ−プロピルメチルジメトキシシランとγ−グリシジ
ルオキシプロピルメチルジメトキシシランとをモル比
1:1で窒素雰囲気下に混合し、100℃で3時間加熱
して反応させ、ケイ素化合物K3を得た。
【0086】[合成例11]N−(β−アミノエチル)
−γ−プロピルトリメトキシシランとγ−メタクリロキ
シプロピルトリメトキシシランとをモル比1:1で窒素
雰囲気下に混合し、100℃で3時間加熱して反応さ
せ、ケイ素化合物K4を得た。
−γ−プロピルトリメトキシシランとγ−メタクリロキ
シプロピルトリメトキシシランとをモル比1:1で窒素
雰囲気下に混合し、100℃で3時間加熱して反応さ
せ、ケイ素化合物K4を得た。
【0087】[合成例12]γ−メルカプトプロピルト
リメトキシシランとγ−グリシジルオキシプロピルトリ
メトキシシランとをモル比1:1で窒素雰囲気下に混合
し、100℃で4時間加熱して反応させ、ケイ素化合物
K5を得た。
リメトキシシランとγ−グリシジルオキシプロピルトリ
メトキシシランとをモル比1:1で窒素雰囲気下に混合
し、100℃で4時間加熱して反応させ、ケイ素化合物
K5を得た。
【0088】[例1〜14]有機重合体P1〜P7を精
製法アまたは精製法イで精製し、その残存金属イオン量
(単位:ppm)を測定した。精製後の有機重合体P1
〜P7の粘度(単位:cP)も併せて表1〜2に示す。
製法アまたは精製法イで精製し、その残存金属イオン量
(単位:ppm)を測定した。精製後の有機重合体P1
〜P7の粘度(単位:cP)も併せて表1〜2に示す。
【0089】続いて白金触媒を用いた公知の方法によっ
て有機重合体末端にメチルジメトキシシリルプロピル基
を導入し、有機重合体S1〜S14を得た。有機重合体
S1〜S14の製造後粘度(単位:cP)も表に示す。
なお末端基としてのメチルジメトキシシリルプロピル基
の含有量は有機重合体1g当たり0.11mmol〜
0.17mmolの範囲である。得られた有機重合体S
1〜S14の残存金属イオン量は、メチルジメトキシシ
リルプロピル基導入前と変わらなかった。
て有機重合体末端にメチルジメトキシシリルプロピル基
を導入し、有機重合体S1〜S14を得た。有機重合体
S1〜S14の製造後粘度(単位:cP)も表に示す。
なお末端基としてのメチルジメトキシシリルプロピル基
の含有量は有機重合体1g当たり0.11mmol〜
0.17mmolの範囲である。得られた有機重合体S
1〜S14の残存金属イオン量は、メチルジメトキシシ
リルプロピル基導入前と変わらなかった。
【0090】[例15〜31]有機重合体(S1〜S1
4)100部に対し、炭酸カルシウム160部、酸化チ
タン20部、フタル酸ジオクチル60部、水添ヒマシ油
5部、フェノール系酸化防止剤1部を加えて混練しなが
ら加熱脱水し、ビニルトリメトキシシラン1部、表に示
したケイ素化合物2部を加え窒素雰囲気下で混練した
後、硬化触媒として表に示したスズ化合物1.5部を加
えてさらに混練して、硬化性組成物を得た。
4)100部に対し、炭酸カルシウム160部、酸化チ
タン20部、フタル酸ジオクチル60部、水添ヒマシ油
5部、フェノール系酸化防止剤1部を加えて混練しなが
ら加熱脱水し、ビニルトリメトキシシラン1部、表に示
したケイ素化合物2部を加え窒素雰囲気下で混練した
後、硬化触媒として表に示したスズ化合物1.5部を加
えてさらに混練して、硬化性組成物を得た。
【0091】この硬化性組成物の製造直後の粘度(製造
後粘度)(単位:cP)および50℃で14日貯蔵した
後の粘度(貯蔵後粘度)(単位:cP)を測定した。結
果を表3〜5に示す。
後粘度)(単位:cP)および50℃で14日貯蔵した
後の粘度(貯蔵後粘度)(単位:cP)を測定した。結
果を表3〜5に示す。
【0092】次にこの硬化性組成物を混練し、直径4c
mの円筒形のカップ中に3cmの厚みになるように硬化
性組成物を流し込み、20℃、65%湿度の雰囲気下に
6時間放置した。その後にJIS−K2530に準拠し
た針入度計を用い、表面から深さ方向への硬化の様子を
みた。結果を表3〜5に示す。針入度が大きい方が表面
からの硬化が進んでいないことを表している。
mの円筒形のカップ中に3cmの厚みになるように硬化
性組成物を流し込み、20℃、65%湿度の雰囲気下に
6時間放置した。その後にJIS−K2530に準拠し
た針入度計を用い、表面から深さ方向への硬化の様子を
みた。結果を表3〜5に示す。針入度が大きい方が表面
からの硬化が進んでいないことを表している。
【0093】さらにこの硬化性組成物をJIS−A57
58に基づきアルミニウム板を被着体として試験体を作
製し、被着体と硬化した硬化性組成物の間の接着力と破
壊状態をみた。結果を表3〜5に示す。なお破壊状態は
凝集破壊をCF、界面剥離をAFで表す。
58に基づきアルミニウム板を被着体として試験体を作
製し、被着体と硬化した硬化性組成物の間の接着力と破
壊状態をみた。結果を表3〜5に示す。なお破壊状態は
凝集破壊をCF、界面剥離をAFで表す。
【0094】(精製法ア)金属塩等を不純物として含む
有機重合体1kgに対し、末端10重量%にエチレンオ
キシドをブロック重合させた分子量10000のポリオ
キシプロピレン重合体5g、水50gおよび酸性ピロリ
ン酸ナトリウム10gを加え、90℃で1時間撹拌し
た。続いて90℃、減圧下で水を留去したのち、キョー
ワード600(合成マグネシムシリケート、協和化学社
製)を10gを加え、90℃で1時間減圧脱水してから
ヘキサン2リットルを加えて有機重合体を溶解し、濾紙
を使用して不溶物を濾過して除去した。その後ヘキサン
を減圧下で留去して、精製物を得た。
有機重合体1kgに対し、末端10重量%にエチレンオ
キシドをブロック重合させた分子量10000のポリオ
キシプロピレン重合体5g、水50gおよび酸性ピロリ
ン酸ナトリウム10gを加え、90℃で1時間撹拌し
た。続いて90℃、減圧下で水を留去したのち、キョー
ワード600(合成マグネシムシリケート、協和化学社
製)を10gを加え、90℃で1時間減圧脱水してから
ヘキサン2リットルを加えて有機重合体を溶解し、濾紙
を使用して不溶物を濾過して除去した。その後ヘキサン
を減圧下で留去して、精製物を得た。
【0095】(精製法イ)金属塩等を不純物として含む
有機重合体1kgをヘキサン3kgに溶解し、3重量%
硫酸水1kgを加え、1時間撹拌したが全体が乳濁して
しまった。3日間室温で放置したが全体の5分の1程度
最上層にやや透明なヘキサン層が分離したため、デカン
テーションでヘキサン層を分け、減圧下でヘキサンを留
去して、精製物を得た。
有機重合体1kgをヘキサン3kgに溶解し、3重量%
硫酸水1kgを加え、1時間撹拌したが全体が乳濁して
しまった。3日間室温で放置したが全体の5分の1程度
最上層にやや透明なヘキサン層が分離したため、デカン
テーションでヘキサン層を分け、減圧下でヘキサンを留
去して、精製物を得た。
【0096】
【表1】
【0097】
【表2】
【0098】
【表3】
【0099】
【表4】
【0100】
【表5】
【0101】
【発明の効果】本発明の硬化性組成物は貯蔵安定性が著
しく改善され、かつ深部の硬化性が良好である。
しく改善され、かつ深部の硬化性が良好である。
Claims (7)
- 【請求項1】下記の有機重合体(A)、下記のケイ素化
合物(B)および充填剤(C)を含有する室温硬化性組
成物。 (有機重合体(A))複合金属シアン化物錯体(D)を
触媒として開始剤にアルキレンオキシドを重合させて得
られる水酸基含有ポリオキシアルキレン重合体(E)か
ら誘導され、式(1)で表される加水分解性ケイ素基を
有し、かつイオン性不純物の総量が50ppm以下であ
る有機重合体(A)。 −R−SiXa R1 3-a・・・(1) 式中、Rは2価の有機基、R1 は炭素数1〜20の置換
または非置換の1価の炭化水素基、Xは水酸基または加
水分解性基、aは1、2または3である。 (ケイ素化合物(B))式(2)で表される加水分解性
ケイ素基と官能基を有する低分子化合物(B−1)単独
または低分子化合物(B−1)のうち少なくとも2種を
反応させて得られる反応物(B−2)。 −R2 −SiX1 bR3 3-b ・・・(2) 式中R2 は2価の有機基、R3 は炭素数1〜20の置換
または非置換の1価の炭化水素基、X1 は水酸基または
加水分解性基、bは1、2または3である。 - 【請求項2】低分子化合物(B−1)がγ−アミノプロ
ピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルメチルジ
メトキシシラン、N−(β−アミノエチル)−γ−アミ
ノプロピルトリメトキシシラン、N−(β−アミノエチ
ル)−γ−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、γ
−グリシジルオキシプロピルトリメトキシシラン、γ−
グリシジルオキシプロピルメチルジメトキシシラン、γ
−メタクリロイルオキシプロピルトリメトキシシラン、
γ−メタクリロイルオキシプロピルメチルジメトキシシ
ラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシランおよ
びγ−メルカプトプロピルメチルジメトキシシランから
選ばれるケイ素化合物である請求項1の室温硬化性組成
物。 - 【請求項3】反応物(B−2)が、アミノ基含有基を含
有するケイ素化合物とエポキシ基またはメタクリロイル
オキシ基を含有するケイ素化合物との反応物である請求
項1の室温硬化性組成物。 - 【請求項4】イオン性不純物が、複合金属シアン化物錯
体(D)に起因する金属化合物および/またはアルカリ
金属化合物を含むイオン性不純物である、請求項1〜3
のいずれかの室温硬化性組成物。 - 【請求項5】有機重合体(A)が、重合体(E)に含有
されるイオン性不純物を、重合体(E)に本質的に不溶
な塩とした後、該塩を重合体(E)より除去することに
より重合体(E)に含有されるイオン性不純物を50p
pm以下とした後、重合体(E)に加水分解性ケイ素基
を導入して得られる有機重合体である、請求項1〜4の
いずれかの室温硬化性組成物。 - 【請求項6】有機重合体(A)が、重合体(E)の末端
不飽和基導入物(F)に含有されるイオン性不純物を、
末端不飽和基導入物(F)に本質的に不溶な塩とした
後、該塩を末端不飽和基導入物(F)より除去すること
により末端不飽和基導入物(F)に含有されるイオン性
不純物を50ppm以下とした後、末端不飽和基導入物
(F)と式(3)で表される水素化ケイ素化合物と反応
させることにより得られる有機重合体である、請求項1
〜4のいずれかの室温硬化性組成物。 HSiXa R1 3-a・・・(3) 式中、R1 は炭素数1〜20の置換または非置換の1価
の炭化水素基、Xは水酸基または加水分解性基、aは
1、2または3である。 - 【請求項7】重合体(E)の水酸基価換算分子量が50
00〜30000である、請求項1〜6のいずれかの室
温硬化性組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16605895A JPH0912861A (ja) | 1995-06-30 | 1995-06-30 | 硬化性組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16605895A JPH0912861A (ja) | 1995-06-30 | 1995-06-30 | 硬化性組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0912861A true JPH0912861A (ja) | 1997-01-14 |
Family
ID=15824196
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16605895A Pending JPH0912861A (ja) | 1995-06-30 | 1995-06-30 | 硬化性組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0912861A (ja) |
Cited By (15)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1121463A (ja) * | 1997-07-02 | 1999-01-26 | Asahi Glass Co Ltd | 室温硬化性組成物 |
JP2008019362A (ja) * | 2006-07-14 | 2008-01-31 | Momentive Performance Materials Japan Kk | 反応性ケイ素基含有ポリマー組成物の調製方法および室温硬化性ケイ素基含有ポリマー組成物 |
EP2093244A1 (de) | 2008-02-21 | 2009-08-26 | Evonik Goldschmidt GmbH | Neue Alkoxysilylgruppen tragende Polyetheralkohole durch Alkoxylierung epoxidfunktioneller Alkoxysilane an Doppelmetallcyanid (DMC)-Katalysatoren, sowie Verfahren zu deren Herstellung |
DE102010038774A1 (de) | 2010-08-02 | 2012-02-02 | Evonik Goldschmidt Gmbh | Modifizierte Alkoxylierungsprodukte, die zumindest eine nicht-terminale Alkoxysilylgruppe aufweisen, mit erhöhter Lagerstabilität und erhöhter Dehnbarkeit der unter deren Verwendung hergestellten Polymere |
DE102010038768A1 (de) | 2010-08-02 | 2012-02-02 | Evonik Goldschmidt Gmbh | Modifizierte Alkoxylierungsprodukte mit mindestens einer nicht-terminalen Alkoxysilylgruppe mit erhöhter Lagerstabilität und erhöhter Dehnbarkeit der unter deren Verwendung hergestellten Polymere |
DE102011006366A1 (de) | 2011-03-29 | 2012-10-04 | Evonik Goldschmidt Gmbh | Alkoxysilylhaltige Klebdichtstoffe mit erhöhter Bruchspannung |
EP2636696A1 (de) | 2012-03-09 | 2013-09-11 | Evonik Goldschmidt GmbH | Modifizierte Alkoxylierungsprodukte, die zumindest eine nicht-terminale Alkoxysilylgruppe aufweisen und mehrere Urethangruppen enthalten und deren Verwendung |
DE102013206883A1 (de) | 2013-04-17 | 2014-10-23 | Evonik Industries Ag | Alkoxysilylhaltige Klebdichtstoffe mit intrinsisch reduzierter Viskosität |
EP2840104A1 (de) | 2013-08-23 | 2015-02-25 | Evonik Industries AG | Modifizierte Alkoxylierungsprodukte, die Alkoxysilylgruppen aufweisen und Urethangruppen enthalten und deren Verwendung |
DE102013224708A1 (de) | 2013-12-03 | 2015-06-03 | Evonik Industries Ag | Alkoxysilylhaltige Klebdichtstoffe mit intrinsisch reduzierter Viskosität |
EP3050910A1 (de) | 2015-01-28 | 2016-08-03 | Evonik Degussa GmbH | Modifizierte Alkoxylierungsprodukte, die zumindest eine nicht-terminale Alkoxysilylgruppe aufweisen, mit erhöhter Lagerstabilität und verbesserter Dehnung und der unter deren Verwendung hergestellten Polymere |
KR20160146704A (ko) | 2014-04-15 | 2016-12-21 | 신에쓰 가가꾸 고교 가부시끼가이샤 | 알콕시실릴-비닐렌기 함유 규소 화합물 |
EP3202816A1 (de) | 2016-02-04 | 2017-08-09 | Evonik Degussa GmbH | Alkoxysilylhaltige klebdichtstoffe mit verbessertem weiterreisswiderstand |
US10100148B2 (en) | 2013-11-18 | 2018-10-16 | Evonik Degussa Gmbh | Use of guanidine reaction products in the production of polyurethane systems |
WO2019087697A1 (ja) | 2017-10-31 | 2019-05-09 | 信越化学工業株式会社 | オルガノポリシロキサン組成物、並びに有機ケイ素化合物及びその製造方法 |
-
1995
- 1995-06-30 JP JP16605895A patent/JPH0912861A/ja active Pending
Cited By (31)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1121463A (ja) * | 1997-07-02 | 1999-01-26 | Asahi Glass Co Ltd | 室温硬化性組成物 |
JP2008019362A (ja) * | 2006-07-14 | 2008-01-31 | Momentive Performance Materials Japan Kk | 反応性ケイ素基含有ポリマー組成物の調製方法および室温硬化性ケイ素基含有ポリマー組成物 |
EP2093244A1 (de) | 2008-02-21 | 2009-08-26 | Evonik Goldschmidt GmbH | Neue Alkoxysilylgruppen tragende Polyetheralkohole durch Alkoxylierung epoxidfunktioneller Alkoxysilane an Doppelmetallcyanid (DMC)-Katalysatoren, sowie Verfahren zu deren Herstellung |
DE102008000360A1 (de) | 2008-02-21 | 2009-08-27 | Evonik Goldschmidt Gmbh | Neue Alkoxysilylgruppen tragende Polyetheralkohole durch Alkoxylierung epoxidfunktioneller Alkoxysilane an Doppelmetallcyanid (DMC)-Katalysatoren, sowie Verfahren zu deren Herstellung |
EP2918622A1 (de) | 2008-02-21 | 2015-09-16 | Evonik Degussa GmbH | Neue Alkoxysilylgruppen tragende Polyetheralkohole durch Alkoxylierung epoxidfunktioneller Alkoxysilane an Doppelmetallcyanid (DMC)-Katalysatoren, sowie Verfahren zu deren Herstellung |
DE202009019002U1 (de) | 2008-02-21 | 2015-05-15 | Evonik Degussa Gmbh | Neue Alkoxysilylgruppen tragende Polyetheralkohole |
DE102010038774A1 (de) | 2010-08-02 | 2012-02-02 | Evonik Goldschmidt Gmbh | Modifizierte Alkoxylierungsprodukte, die zumindest eine nicht-terminale Alkoxysilylgruppe aufweisen, mit erhöhter Lagerstabilität und erhöhter Dehnbarkeit der unter deren Verwendung hergestellten Polymere |
DE102010038768A1 (de) | 2010-08-02 | 2012-02-02 | Evonik Goldschmidt Gmbh | Modifizierte Alkoxylierungsprodukte mit mindestens einer nicht-terminalen Alkoxysilylgruppe mit erhöhter Lagerstabilität und erhöhter Dehnbarkeit der unter deren Verwendung hergestellten Polymere |
EP2415797A1 (de) | 2010-08-02 | 2012-02-08 | Evonik Goldschmidt GmbH | Modifizierte Alkoxylierungsprodukte, die zumindest eine nicht-terminale Alkoxysilylgruppe aufweisen |
EP2415796A1 (de) | 2010-08-02 | 2012-02-08 | Evonik Goldschmidt GmbH | Modifizierte Alkoxylierungsprodukte mit mindestens einer nicht-terminalen Alkoxysilylgruppe und deren Verwendung in härtbaren Massen mit erhöhter Lagerstabilität und Dehnbarkeit |
DE102011006366A1 (de) | 2011-03-29 | 2012-10-04 | Evonik Goldschmidt Gmbh | Alkoxysilylhaltige Klebdichtstoffe mit erhöhter Bruchspannung |
WO2012130674A2 (de) | 2011-03-29 | 2012-10-04 | Evonik Goldschmidt Gmbh | Alkoxysilylhaltige klebdichtstoffe mit erhöhter bruchspannung |
DE102012203737A1 (de) | 2012-03-09 | 2013-09-12 | Evonik Goldschmidt Gmbh | Modifizierte Alkoxylierungsprodukte, die zumindest eine nicht-terminale Alkoxysilylgruppe aufweisen und mehrere Urethangruppen enthalten und deren Verwendung |
EP2636696A1 (de) | 2012-03-09 | 2013-09-11 | Evonik Goldschmidt GmbH | Modifizierte Alkoxylierungsprodukte, die zumindest eine nicht-terminale Alkoxysilylgruppe aufweisen und mehrere Urethangruppen enthalten und deren Verwendung |
DE102013206883A1 (de) | 2013-04-17 | 2014-10-23 | Evonik Industries Ag | Alkoxysilylhaltige Klebdichtstoffe mit intrinsisch reduzierter Viskosität |
WO2014170072A2 (de) | 2013-04-17 | 2014-10-23 | Evonik Industries Ag | Alkoxysilylhaltige klebdichtstoffe mit intrinsisch reduzierter viskosität |
US9550928B2 (en) | 2013-04-17 | 2017-01-24 | Evonik Degussa Gmbh | Alkoxysilyl-containing adhesive sealants with intrinsically reduced viscosity |
EP2840104A1 (de) | 2013-08-23 | 2015-02-25 | Evonik Industries AG | Modifizierte Alkoxylierungsprodukte, die Alkoxysilylgruppen aufweisen und Urethangruppen enthalten und deren Verwendung |
US9334354B2 (en) | 2013-08-23 | 2016-05-10 | Evonik Degussa Gmbh | Modified alkoxylation products which have alkoxysilyl groups and contain urethane groups, and their use |
DE102013216751A1 (de) | 2013-08-23 | 2015-02-26 | Evonik Industries Ag | Modifizierte Alkoxylierungsprodukte, die Alkoxysilylgruppen aufweisen und Urethangruppen enthalten und deren Verwendung |
US10100148B2 (en) | 2013-11-18 | 2018-10-16 | Evonik Degussa Gmbh | Use of guanidine reaction products in the production of polyurethane systems |
DE102013224708A1 (de) | 2013-12-03 | 2015-06-03 | Evonik Industries Ag | Alkoxysilylhaltige Klebdichtstoffe mit intrinsisch reduzierter Viskosität |
WO2015082264A1 (de) | 2013-12-03 | 2015-06-11 | Evonik Industries Ag | Alkoxysilylhaltige klebdichtstoffe mit intrinsisch reduzierter viskosität |
KR20160146704A (ko) | 2014-04-15 | 2016-12-21 | 신에쓰 가가꾸 고교 가부시끼가이샤 | 알콕시실릴-비닐렌기 함유 규소 화합물 |
US9920080B2 (en) | 2014-04-15 | 2018-03-20 | Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. | Alkoxysilyl-vinylene group-containing silicon compound |
EP3050910A1 (de) | 2015-01-28 | 2016-08-03 | Evonik Degussa GmbH | Modifizierte Alkoxylierungsprodukte, die zumindest eine nicht-terminale Alkoxysilylgruppe aufweisen, mit erhöhter Lagerstabilität und verbesserter Dehnung und der unter deren Verwendung hergestellten Polymere |
EP3202816A1 (de) | 2016-02-04 | 2017-08-09 | Evonik Degussa GmbH | Alkoxysilylhaltige klebdichtstoffe mit verbessertem weiterreisswiderstand |
WO2019087697A1 (ja) | 2017-10-31 | 2019-05-09 | 信越化学工業株式会社 | オルガノポリシロキサン組成物、並びに有機ケイ素化合物及びその製造方法 |
KR20200070393A (ko) | 2017-10-31 | 2020-06-17 | 신에쓰 가가꾸 고교 가부시끼가이샤 | 오가노폴리실록산 조성물, 및 유기 규소 화합물 및 그 제조 방법 |
US11319413B2 (en) | 2017-10-31 | 2022-05-03 | Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. | Organopolysiloxane composition, and organic silicon compound and production method therefor |
US11834556B2 (en) | 2017-10-31 | 2023-12-05 | Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. | Organopolysiloxane composition, and organic silicon compound and production method therefor |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR101354835B1 (ko) | 실온 경화성 규소기 함유 폴리머 조성물 | |
JP3151145B2 (ja) | 硬化性組成物 | |
JP3145011B2 (ja) | 室温硬化性組成物 | |
JPH0912861A (ja) | 硬化性組成物 | |
JPH0559267A (ja) | 硬化性組成物 | |
JP3591074B2 (ja) | 室温硬化性組成物 | |
JPH06322251A (ja) | 室温硬化性組成物 | |
JP3145022B2 (ja) | 硬化性組成物 | |
US20070141361A1 (en) | Polymer comprising 3-(n-silylalkyl) aminopropenoate groups and use thereof | |
JPH0762222A (ja) | 硬化性組成物 | |
JP3325758B2 (ja) | 硬化性組成物 | |
JP3148105B2 (ja) | 室温硬化性組成物 | |
JPH08283389A (ja) | 硬化性組成物 | |
JPH0912862A (ja) | 室温硬化性組成物 | |
JP3145013B2 (ja) | 室温硬化性組成物 | |
JP3151143B2 (ja) | 硬化性組成物 | |
JPH07179744A (ja) | 常温硬化性組成物 | |
JP4523763B2 (ja) | 接着剤組成物 | |
JPH10324793A (ja) | 室温硬化性組成物 | |
JPH1121463A (ja) | 室温硬化性組成物 | |
JP3151144B2 (ja) | 硬化性組成物 | |
JP3151142B2 (ja) | 硬化性組成物 | |
JP3475519B2 (ja) | 硬化性組成物 | |
JP2000239338A (ja) | 室温硬化性組成物 | |
JPH11116831A (ja) | 室温硬化性組成物 |