JPH0869923A - トランス用コイル - Google Patents
トランス用コイルInfo
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- JPH0869923A JPH0869923A JP6230531A JP23053194A JPH0869923A JP H0869923 A JPH0869923 A JP H0869923A JP 6230531 A JP6230531 A JP 6230531A JP 23053194 A JP23053194 A JP 23053194A JP H0869923 A JPH0869923 A JP H0869923A
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- JP
- Japan
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- winding
- protrusion
- collar
- coil
- lower collar
- Prior art date
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-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01F—MAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
- H01F5/00—Coils
- H01F5/04—Arrangements of electric connections to coils, e.g. leads
- H01F2005/043—Arrangements of electric connections to coils, e.g. leads having multiple pin terminals, e.g. arranged in two parallel lines at both sides of the coil
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01F—MAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
- H01F5/00—Coils
- H01F5/04—Arrangements of electric connections to coils, e.g. leads
- H01F2005/046—Details of formers and pin terminals related to mounting on printed circuits
Landscapes
- Coils Of Transformers For General Uses (AREA)
- Coils Or Transformers For Communication (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 巻線端末の裸線の長さを十分に小さくするこ
とができ、かつ信頼性の高いトランス用コイルを提供す
ること。 【構成】 巻芯14と、上鍔2と、下鍔3と、ピン端子
4a,4b,4c,4dとからなるコイルボビン13を
用いたトランス用コイルであって、下鍔3の側面の上縁
端部に2個以上の第一の突起20と、その下縁端部に2
個以上の第二の突起21とを設けて、巻線端末を第一の
突起20の間を通し、かつ第二の突起21の外側を通し
てピン端子4c,4dにからげる。
とができ、かつ信頼性の高いトランス用コイルを提供す
ること。 【構成】 巻芯14と、上鍔2と、下鍔3と、ピン端子
4a,4b,4c,4dとからなるコイルボビン13を
用いたトランス用コイルであって、下鍔3の側面の上縁
端部に2個以上の第一の突起20と、その下縁端部に2
個以上の第二の突起21とを設けて、巻線端末を第一の
突起20の間を通し、かつ第二の突起21の外側を通し
てピン端子4c,4dにからげる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種の映像機器、音響
機器、産業機器、電話器関連機器等に使用されるトラン
ス用コイルに関するものである。
機器、産業機器、電話器関連機器等に使用されるトラン
ス用コイルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年の電子技術の発展は、目ざましいも
のがある。とりわけ、トランスを応用した電子機器、例
えば、多機能化電話装置、DC−DCコンバータ等で
は、機器の小型、軽量化を果たすべく、トランスの動作
周波数は高周波化され、トランスそのものも小型化が実
現されるようになった。小型化に伴って、IEC規格、
又はUL規格に合格することが重要となってくる。これ
らの規格に合格し、かつ小型で高性能で、しかも安全
性、信頼性に優れたトランス用コイルが要求される。
のがある。とりわけ、トランスを応用した電子機器、例
えば、多機能化電話装置、DC−DCコンバータ等で
は、機器の小型、軽量化を果たすべく、トランスの動作
周波数は高周波化され、トランスそのものも小型化が実
現されるようになった。小型化に伴って、IEC規格、
又はUL規格に合格することが重要となってくる。これ
らの規格に合格し、かつ小型で高性能で、しかも安全
性、信頼性に優れたトランス用コイルが要求される。
【0003】図4(c)の斜視図に見られるように、従
来のコイルに使用されるコイルボビンは、電気絶縁材よ
りなる筒状巻心14の両端部に外方に張り出した、上溝
18を有する上鍔2と、下溝19を有する下鍔3が設け
られ、一方の下鍔3には巻線端末を引き出すための引き
出し溝15が設けられ、さらに、四辺形状の対向辺に沿
って、それぞれ複数のピン端子4が下鍔3の外側の面か
ら細孔に植設されたものである。
来のコイルに使用されるコイルボビンは、電気絶縁材よ
りなる筒状巻心14の両端部に外方に張り出した、上溝
18を有する上鍔2と、下溝19を有する下鍔3が設け
られ、一方の下鍔3には巻線端末を引き出すための引き
出し溝15が設けられ、さらに、四辺形状の対向辺に沿
って、それぞれ複数のピン端子4が下鍔3の外側の面か
ら細孔に植設されたものである。
【0004】従来のトランスは、次のように組み立てら
れる。前記のようなコイルボビンの巻芯14にポリウレ
タンエナメルカッパーワイヤ(UEW)で巻き回す。一
次巻線を巻いた上に絶縁テープを巻いて一次巻線を絶縁
する。その絶縁テープ上に3層絶縁電線を用いて二次巻
線を巻き回し、その二次巻線の端末を、図4(a)、図
4(b)に示すように、ピン端子にからげる。一次巻
線、絶縁テープ巻き、二次巻線、又、絶縁テープ巻きを
施したものを半田槽に浸漬し、からげ部分を半田付けす
る。
れる。前記のようなコイルボビンの巻芯14にポリウレ
タンエナメルカッパーワイヤ(UEW)で巻き回す。一
次巻線を巻いた上に絶縁テープを巻いて一次巻線を絶縁
する。その絶縁テープ上に3層絶縁電線を用いて二次巻
線を巻き回し、その二次巻線の端末を、図4(a)、図
4(b)に示すように、ピン端子にからげる。一次巻
線、絶縁テープ巻き、二次巻線、又、絶縁テープ巻きを
施したものを半田槽に浸漬し、からげ部分を半田付けす
る。
【0005】次に、E字状コア7の中央の磁脚を巻芯の
中心孔9に通し、反対側に対となるE字状(またはI字
状)コア8を突き合わせる。その後、両コアの表面にコ
ア固定用のテープを巻いて対のコアを密着させ、組立て
が完了する(図3の状態)。
中心孔9に通し、反対側に対となるE字状(またはI字
状)コア8を突き合わせる。その後、両コアの表面にコ
ア固定用のテープを巻いて対のコアを密着させ、組立て
が完了する(図3の状態)。
【0006】基板への取付けは、ピン端子を基板の装着
孔に差し込み、半田付けにより行われる。
孔に差し込み、半田付けにより行われる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のトラン
スでは、半田付けする際に、半田付けされた箇所から前
記3層絶縁電線の絶縁皮膜がとける。例えば、この3層
絶縁電線の絶縁皮膜は、10mm以上もとけて、裸線1
6のような状態になってしまう。IEC950規格によ
ると、一次巻線から二次巻線の半田付け箇所までの間に
6.4mm以上の裸線があってはならない。又、IEC
65規格では、6.0mm以上、UL規格では3.2m
m以上の裸線があってはならない。このように、裸線の
長さを十分小さくしなければならないのに、絶縁皮膜が
とけた分、裸線の長さが大きくなるという欠点があっ
た。すなわち、図4に示すように、コイルボビン13の
巻芯14にコイルを巻いて巻線の端末を下鍔3のピン端
子4にからげた後、半田付けすると、その巻線の端末は
絶縁皮膜がなくなる。又、下鍔3の引き出し溝15の線
の絶縁皮膜もとけてしまうので、裸線の長さA1又はA2
は、矢印に示す距離になる。従って、この裸線の長さA
1又はA2は大きくなり、上記規格に不合格となり、十分
に裸線の長さを小さくすることができなかった。
スでは、半田付けする際に、半田付けされた箇所から前
記3層絶縁電線の絶縁皮膜がとける。例えば、この3層
絶縁電線の絶縁皮膜は、10mm以上もとけて、裸線1
6のような状態になってしまう。IEC950規格によ
ると、一次巻線から二次巻線の半田付け箇所までの間に
6.4mm以上の裸線があってはならない。又、IEC
65規格では、6.0mm以上、UL規格では3.2m
m以上の裸線があってはならない。このように、裸線の
長さを十分小さくしなければならないのに、絶縁皮膜が
とけた分、裸線の長さが大きくなるという欠点があっ
た。すなわち、図4に示すように、コイルボビン13の
巻芯14にコイルを巻いて巻線の端末を下鍔3のピン端
子4にからげた後、半田付けすると、その巻線の端末は
絶縁皮膜がなくなる。又、下鍔3の引き出し溝15の線
の絶縁皮膜もとけてしまうので、裸線の長さA1又はA2
は、矢印に示す距離になる。従って、この裸線の長さA
1又はA2は大きくなり、上記規格に不合格となり、十分
に裸線の長さを小さくすることができなかった。
【0008】本発明は、前記裸線の長さを十分に小さく
することができ、かつ信頼性の高いトランス用コイルを
提供することを目的とする。
することができ、かつ信頼性の高いトランス用コイルを
提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、絶縁材より
なる筒状巻芯と、該巻芯の両端に形成された四辺形状
の、上鍔と、両端に巻線を引き出す引き出し溝を有する
下鍔と、この下鍔の対向する2つの周辺部に植設され
た、巻線と接続する2列のピン端子とからなるトランス
用コイルにおいて、前記下鍔の側面の上部の縁端に2個
以上の第一の突起と、前記下鍔の側面の下部の縁端に2
個以上の第二の突起とを設けて、巻線の巻き始めの端末
をピン端子にからげた後、前記第二の突起間の外側を通
し、前記第一の突起間の内側を通して巻線を施して、巻
線の巻き終わりの端末を前記第一の突起間の内側を通
し、かつ、前記第二の突起間の外側を通してピン端子に
からげる構造としたことを特徴とするトランス用コイル
であり、絶縁材よりなる筒状巻芯と、該巻芯の両端に
形成された四辺形状の、上鍔と、両端に巻線を引き出す
引き出し溝を有する下鍔と、この下鍔の対向する2つの
周辺部に植設された、巻線と接続する2列のピン端子と
からなるトランス用コイルにおいて、前記下鍔の側面の
上部の縁端に第一の突起と、前記下鍔の側面の下部の縁
端に第二の突起を設けて、巻線の巻き始めの端末をピン
端子にからげた後、前記第二の突起の外側を通し、前記
第一の突起の内側を通して前記巻芯に巻線を施して、前
記上鍔の一側面を前記下鍔の引き出し溝のある側に前記
下鍔と同じ長さになるように張り出し部を延設し、その
張り出し部に少なくとも1個以上の凹部を設けて、巻線
の巻き終わりの端末を前記凹部にかけて下鍔に設けた縦
溝を通し、ピン端子にからげる構造としたことを特徴と
するトランス用コイルである。
なる筒状巻芯と、該巻芯の両端に形成された四辺形状
の、上鍔と、両端に巻線を引き出す引き出し溝を有する
下鍔と、この下鍔の対向する2つの周辺部に植設され
た、巻線と接続する2列のピン端子とからなるトランス
用コイルにおいて、前記下鍔の側面の上部の縁端に2個
以上の第一の突起と、前記下鍔の側面の下部の縁端に2
個以上の第二の突起とを設けて、巻線の巻き始めの端末
をピン端子にからげた後、前記第二の突起間の外側を通
し、前記第一の突起間の内側を通して巻線を施して、巻
線の巻き終わりの端末を前記第一の突起間の内側を通
し、かつ、前記第二の突起間の外側を通してピン端子に
からげる構造としたことを特徴とするトランス用コイル
であり、絶縁材よりなる筒状巻芯と、該巻芯の両端に
形成された四辺形状の、上鍔と、両端に巻線を引き出す
引き出し溝を有する下鍔と、この下鍔の対向する2つの
周辺部に植設された、巻線と接続する2列のピン端子と
からなるトランス用コイルにおいて、前記下鍔の側面の
上部の縁端に第一の突起と、前記下鍔の側面の下部の縁
端に第二の突起を設けて、巻線の巻き始めの端末をピン
端子にからげた後、前記第二の突起の外側を通し、前記
第一の突起の内側を通して前記巻芯に巻線を施して、前
記上鍔の一側面を前記下鍔の引き出し溝のある側に前記
下鍔と同じ長さになるように張り出し部を延設し、その
張り出し部に少なくとも1個以上の凹部を設けて、巻線
の巻き終わりの端末を前記凹部にかけて下鍔に設けた縦
溝を通し、ピン端子にからげる構造としたことを特徴と
するトランス用コイルである。
【0010】
【作用】絶縁材よりなる筒状巻芯と、前記巻芯の両端に
形成された、コアを装着する上鍔と、両端に巻線を引き
出す引き出し溝を有する下鍔と、前記下鍔の対向する2
つの周辺部に植設された、巻線と接続する2列のピン端
子とからなるトランス用コイルであって、一つめは、引
き出し溝を有する下鍔の側面の上縁端部に2個以上の第
一の突起と、その下縁端部に2個以上の第二の突起を設
け、巻線の巻き始めはピン端子にからげ、前記第二の突
起間の外側を通して、前記第一の突起間の内側を通して
巻芯に巻き回し、巻線の巻き終わりの端末を第一の突起
間の内側を通し、かつ第二の突起間の外側を通してピン
端子にからげることによって、半田槽にピン端子を浸漬
して、からげ部を半田付けする場合、下鍔の側面の下側
縁端に設けた前記第二の突起に半田熱が遮断されて、二
次巻線に用いられる3層絶縁電線の絶縁層がとけて、裸
線になることが少なくなり、裸線の長さは十分に小さく
できる。二つめは、上記下鍔の側面に縦溝を有し、上鍔
の一方の側面の下鍔の引き出し溝のある側に下鍔と同じ
張り出し部を延設し、その張り出し部に少なくとも1個
以上の凹部を設け、巻線の巻き始めの端末をピン端子に
からげて、前記第二の突起の外側を通して、前記第一の
突起の内側を通して、巻芯を巻き回し、巻線の端末を前
記凹部にたすき掛けにして、下鍔に設けた細い縦溝を通
し、ピン端子にからげることによって、一つめと同様な
理由によることと、上鍔に3層絶縁電線をたすきがけに
凹部にかけ、細い縦溝を電線に通すと、細い縦溝のた
め、熱が遮断されて、3層絶縁電線の巻線が裸線となる
部分が短くなり、裸線の長さが十分に小さくできる。
形成された、コアを装着する上鍔と、両端に巻線を引き
出す引き出し溝を有する下鍔と、前記下鍔の対向する2
つの周辺部に植設された、巻線と接続する2列のピン端
子とからなるトランス用コイルであって、一つめは、引
き出し溝を有する下鍔の側面の上縁端部に2個以上の第
一の突起と、その下縁端部に2個以上の第二の突起を設
け、巻線の巻き始めはピン端子にからげ、前記第二の突
起間の外側を通して、前記第一の突起間の内側を通して
巻芯に巻き回し、巻線の巻き終わりの端末を第一の突起
間の内側を通し、かつ第二の突起間の外側を通してピン
端子にからげることによって、半田槽にピン端子を浸漬
して、からげ部を半田付けする場合、下鍔の側面の下側
縁端に設けた前記第二の突起に半田熱が遮断されて、二
次巻線に用いられる3層絶縁電線の絶縁層がとけて、裸
線になることが少なくなり、裸線の長さは十分に小さく
できる。二つめは、上記下鍔の側面に縦溝を有し、上鍔
の一方の側面の下鍔の引き出し溝のある側に下鍔と同じ
張り出し部を延設し、その張り出し部に少なくとも1個
以上の凹部を設け、巻線の巻き始めの端末をピン端子に
からげて、前記第二の突起の外側を通して、前記第一の
突起の内側を通して、巻芯を巻き回し、巻線の端末を前
記凹部にたすき掛けにして、下鍔に設けた細い縦溝を通
し、ピン端子にからげることによって、一つめと同様な
理由によることと、上鍔に3層絶縁電線をたすきがけに
凹部にかけ、細い縦溝を電線に通すと、細い縦溝のた
め、熱が遮断されて、3層絶縁電線の巻線が裸線となる
部分が短くなり、裸線の長さが十分に小さくできる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て詳述する。図1は、本発明の第一の実施例のコイルを
示す図である。図1(a)は正面図で、図1(b)は側
面図である。図2は、本発明の第二の実施例のコイルを
示す図である。図2(a)は正面図であり、図2(b)
は側面図である。
て詳述する。図1は、本発明の第一の実施例のコイルを
示す図である。図1(a)は正面図で、図1(b)は側
面図である。図2は、本発明の第二の実施例のコイルを
示す図である。図2(a)は正面図であり、図2(b)
は側面図である。
【0012】図1に示すように、本発明のコイルに使用
されるコイルボビン13は、筒状の巻芯14とその両端
部に設けられた上鍔2、下鍔3とからなっている。上鍔
2の外面には、E字状コアの装着を容易にするために、
上溝18が設けられている。又、下鍔3には、E字状コ
アの閉磁路部磁脚の嵌入が容易にできるように、コア幅
より広い下溝19が上溝18と対称的に設けられてい
る。さらに、下鍔3には、下溝19が設けられていない
方の、対向する周辺にはピン端子4a,4bと、ピン端
子4a,4bを挟んで、ピン端子4c,4dが取り付け
られている。このうち、ピン端子4a,4bは、下鍔に
あけられた挿入孔の中に圧入によって挿入されている。
また、ピン端子4c,4dは、ピン端子4a,4bを挿
入するそれぞれの対向両端に近い位置に設けられた挿入
孔の中に圧入することによって、植設されるようになっ
ている。
されるコイルボビン13は、筒状の巻芯14とその両端
部に設けられた上鍔2、下鍔3とからなっている。上鍔
2の外面には、E字状コアの装着を容易にするために、
上溝18が設けられている。又、下鍔3には、E字状コ
アの閉磁路部磁脚の嵌入が容易にできるように、コア幅
より広い下溝19が上溝18と対称的に設けられてい
る。さらに、下鍔3には、下溝19が設けられていない
方の、対向する周辺にはピン端子4a,4bと、ピン端
子4a,4bを挟んで、ピン端子4c,4dが取り付け
られている。このうち、ピン端子4a,4bは、下鍔に
あけられた挿入孔の中に圧入によって挿入されている。
また、ピン端子4c,4dは、ピン端子4a,4bを挿
入するそれぞれの対向両端に近い位置に設けられた挿入
孔の中に圧入することによって、植設されるようになっ
ている。
【0013】なお、前記ピン端子4a,4bは、図1か
らわかるように、巻線と接続するピン端子4c,4dと
同じ外形をしている。ピン端子4a,4b,4c,4d
は、いずれを固定端子、又は、からげ端子として用いて
もよい。
らわかるように、巻線と接続するピン端子4c,4dと
同じ外形をしている。ピン端子4a,4b,4c,4d
は、いずれを固定端子、又は、からげ端子として用いて
もよい。
【0014】ここで、第一の実施例では、下鍔のピン端
子側の巻線引き出し位置に直方体状の第一の突起20、
及び第二の突起21を少なくとも各々2個以上設けてい
る。なお、第二の突起21は、ピン端子4dと直交する
下鍔の下方縁端に位置するように、ピン端子側の下鍔の
側面に少なくとも2個以上設けている。3層絶縁電線を
使用し、巻線の巻き始めの端末をピン端子4dにからげ
て止め、第二の突起21のピン端子4dよりの外側を折
り返すように通過させ、さらに、第一の突起20のピン
端子4bよりの内側を通過させ、巻芯14に巻き回し、
巻線6の巻き終わりの端末を前記第一の突起20のピン
端子4aよりの内側を通過させる。その後、第二の突起
21の前記ピン端子4cよりの外側を通過させて、前記
ピン端子4cにからげるものである。この状態で、半田
槽にピン端子4c,4dのからげ部分を浸漬して半田付
けを行うと、巻線の3層絶縁電線の絶縁層が半田熱でと
けて、裸線となる。裸線の長さB1又はB2は、図1に示
すように、従来の裸線の長さA1又はA2[図4(a)、
図4(b)]より小さくなる。
子側の巻線引き出し位置に直方体状の第一の突起20、
及び第二の突起21を少なくとも各々2個以上設けてい
る。なお、第二の突起21は、ピン端子4dと直交する
下鍔の下方縁端に位置するように、ピン端子側の下鍔の
側面に少なくとも2個以上設けている。3層絶縁電線を
使用し、巻線の巻き始めの端末をピン端子4dにからげ
て止め、第二の突起21のピン端子4dよりの外側を折
り返すように通過させ、さらに、第一の突起20のピン
端子4bよりの内側を通過させ、巻芯14に巻き回し、
巻線6の巻き終わりの端末を前記第一の突起20のピン
端子4aよりの内側を通過させる。その後、第二の突起
21の前記ピン端子4cよりの外側を通過させて、前記
ピン端子4cにからげるものである。この状態で、半田
槽にピン端子4c,4dのからげ部分を浸漬して半田付
けを行うと、巻線の3層絶縁電線の絶縁層が半田熱でと
けて、裸線となる。裸線の長さB1又はB2は、図1に示
すように、従来の裸線の長さA1又はA2[図4(a)、
図4(b)]より小さくなる。
【0015】次に、第二の実施例を図2に示す。第二の
実施例のコイルのコイルボビン13は、下鍔3におい
て、第一の突起20及び第二の突起21を1個ずつ設け
て、上鍔2において、下鍔の第一の突起20及び第二の
突起21を有する面と同じ側面を下鍔の張り出し位置ま
で延長し、張り出し部22を設けたものである。又、こ
の張り出し部22にピン端子植設方向に少なくとも2個
以上、縦溝状の凹部A23と、凹部B24とを設けた。
3層絶縁電線を使用して、巻線の巻き始めの端末をピン
端子4dにからげて止め、第二の突起21のピン端子4
dよりの外側と第一の突起20のピン端子4bよりの内
側を折り返すように通過させ、さらに、その折り返しの
巻線を巻芯14に巻き回して、巻線6の端末を前記の凹
部A23と凹部B24とにたすき掛けになるように通過
させ、さらに、下鍔3に設けられた、巻線が通る程度の
細い縦溝17を通してピン端子4cにからげた。
実施例のコイルのコイルボビン13は、下鍔3におい
て、第一の突起20及び第二の突起21を1個ずつ設け
て、上鍔2において、下鍔の第一の突起20及び第二の
突起21を有する面と同じ側面を下鍔の張り出し位置ま
で延長し、張り出し部22を設けたものである。又、こ
の張り出し部22にピン端子植設方向に少なくとも2個
以上、縦溝状の凹部A23と、凹部B24とを設けた。
3層絶縁電線を使用して、巻線の巻き始めの端末をピン
端子4dにからげて止め、第二の突起21のピン端子4
dよりの外側と第一の突起20のピン端子4bよりの内
側を折り返すように通過させ、さらに、その折り返しの
巻線を巻芯14に巻き回して、巻線6の端末を前記の凹
部A23と凹部B24とにたすき掛けになるように通過
させ、さらに、下鍔3に設けられた、巻線が通る程度の
細い縦溝17を通してピン端子4cにからげた。
【0016】この状態で半田槽にピン端子4c,4dの
からげ部分を浸漬して半田付けを行う。この半田付けの
半田熱のため、巻線の3層絶縁電線の絶縁層がとけて、
裸線となる。この裸線の長さC1又はC2は、図2に示す
ように、従来の裸線の長さA1又はA2[図4(a)、図
4(b)]より小さくなる。
からげ部分を浸漬して半田付けを行う。この半田付けの
半田熱のため、巻線の3層絶縁電線の絶縁層がとけて、
裸線となる。この裸線の長さC1又はC2は、図2に示す
ように、従来の裸線の長さA1又はA2[図4(a)、図
4(b)]より小さくなる。
【0017】なお、本実施例では、一次巻線の例を示し
たが、二次巻線も、上述のような巻線を施されて、半田
付けされる。
たが、二次巻線も、上述のような巻線を施されて、半田
付けされる。
【0018】その後、コアの挿着は、E字状のコア7の
中央磁脚を巻芯の中心孔9(図4参照)に挿入し、反対
側からE字状コアを突き合わせた後、これらのコアの上
からテープを巻き付けることによって、トランスが完成
する。
中央磁脚を巻芯の中心孔9(図4参照)に挿入し、反対
側からE字状コアを突き合わせた後、これらのコアの上
からテープを巻き付けることによって、トランスが完成
する。
【0019】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の第一及び第
二の実施例によれば、裸線の長さを十分に小さくするこ
とができ、より信頼性の高い安定したトランス用コイル
を提供することができた。
二の実施例によれば、裸線の長さを十分に小さくするこ
とができ、より信頼性の高い安定したトランス用コイル
を提供することができた。
【図1】本発明の第一の実施例であるトランス用コイル
を示す図。図1(a)は正面図。図1(b)は側面図。
を示す図。図1(a)は正面図。図1(b)は側面図。
【図2】本発明の第二の実施例であるトランス用コイル
を示す図。図2(a)は正面図。図2(b)は側面図。
を示す図。図2(a)は正面図。図2(b)は側面図。
【図3】従来のトランスを示す斜視図。
【図4】従来のトランス用コイルを示す図。図4(a)
は正面図。図4(b)は側面図。図4(c)は斜視図。
は正面図。図4(b)は側面図。図4(c)は斜視図。
1 トランス 2 上鍔 3 下鍔 4,4a,4b,4c,4d ピン端子 5 テープ 6 巻線 7,8 コア 9 中心孔 13 コイルボビン 14 巻芯 15 引き出し溝 16 裸線 17 縦溝 18 上溝 19 下溝 20 第一の突起 21 第二の突起 22 張り出し部 23 凹部A 24 凹部B A1,A2 (従来の)裸線の長さ B1,B2,C1,C2 (本発明の)裸線の長さ
Claims (2)
- 【請求項1】 絶縁材よりなる筒状巻芯と、該巻芯の両
端に形成された四辺形状の、上鍔と、両端に巻線を引き
出す引き出し溝を有する下鍔と、この下鍔の対向する2
つの周辺部に植設された、巻線と接続する2列のピン端
子とからなるトランス用コイルにおいて、前記下鍔の側
面の上部の縁端に2個以上の第一の突起と、前記下鍔の
側面の下部の縁端に2個以上の第二の突起とを設けて、
巻線の巻き始めの端末をピン端子にからげた後、前記第
二の突起間の外側を通し、前記第一の突起間の内側を通
して巻線を施して、巻線の巻き終わりの端末を前記第一
の突起間の内側を通し、かつ、前記第二の突起間の外側
を通してピン端子にからげる構造としたことを特徴とす
るトランス用コイル。 - 【請求項2】 絶縁材よりなる筒状巻芯と、該巻芯の両
端に形成された四辺形状の、上鍔と、両端に巻線を引き
出す引き出し溝を有する下鍔と、この下鍔の対向する2
つの周辺部に植設された、巻線と接続する2列のピン端
子とからなるトランス用コイルにおいて、前記下鍔の側
面の上部の縁端に第一の突起と、前記下鍔の側面の下部
の縁端に第二の突起を設けて、巻線の巻き始めの端末を
ピン端子にからげた後、前記第二の突起の外側を通し、
前記第一の突起の内側を通して前記巻芯に巻線を施し
て、前記上鍔の一側面を前記下鍔の引き出し溝のある側
に前記下鍔と同じ長さになるように張り出し部を延設
し、その張り出し部に少なくとも1個以上の凹部を設け
て、巻線の巻き終わりの端末を前記凹部にかけて下鍔に
設けた縦溝を通し、ピン端子にからげる構造としたこと
を特徴とするトランス用コイル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6230531A JPH0869923A (ja) | 1994-08-30 | 1994-08-30 | トランス用コイル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6230531A JPH0869923A (ja) | 1994-08-30 | 1994-08-30 | トランス用コイル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0869923A true JPH0869923A (ja) | 1996-03-12 |
Family
ID=16909212
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6230531A Pending JPH0869923A (ja) | 1994-08-30 | 1994-08-30 | トランス用コイル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0869923A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100444232B1 (ko) * | 2002-06-11 | 2004-08-16 | 삼성전기주식회사 | 2차코일 고정형 트랜스포머 및 그에 사용되는 트랜스 보빈 |
JP2006278593A (ja) * | 2005-03-29 | 2006-10-12 | Shindengen Electric Mfg Co Ltd | コイル装置 |
US8253522B2 (en) | 2009-08-28 | 2012-08-28 | Tdk Corporation | Coil component having wire-support member |
JP2018067652A (ja) * | 2016-10-20 | 2018-04-26 | スミダコーポレーション株式会社 | コイル部品及びコイル部品の製造方法 |
JP2019114744A (ja) * | 2017-12-26 | 2019-07-11 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | コモンモードチョークコイル |
-
1994
- 1994-08-30 JP JP6230531A patent/JPH0869923A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100444232B1 (ko) * | 2002-06-11 | 2004-08-16 | 삼성전기주식회사 | 2차코일 고정형 트랜스포머 및 그에 사용되는 트랜스 보빈 |
JP2006278593A (ja) * | 2005-03-29 | 2006-10-12 | Shindengen Electric Mfg Co Ltd | コイル装置 |
US8253522B2 (en) | 2009-08-28 | 2012-08-28 | Tdk Corporation | Coil component having wire-support member |
JP2018067652A (ja) * | 2016-10-20 | 2018-04-26 | スミダコーポレーション株式会社 | コイル部品及びコイル部品の製造方法 |
JP2019114744A (ja) * | 2017-12-26 | 2019-07-11 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | コモンモードチョークコイル |
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