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JPH086007Y2 - 真空炉 - Google Patents

真空炉

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Publication number
JPH086007Y2
JPH086007Y2 JP8972991U JP8972991U JPH086007Y2 JP H086007 Y2 JPH086007 Y2 JP H086007Y2 JP 8972991 U JP8972991 U JP 8972991U JP 8972991 U JP8972991 U JP 8972991U JP H086007 Y2 JPH086007 Y2 JP H086007Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas
furnace
tight box
box
pressure
Prior art date
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Expired - Fee Related
Application number
JP8972991U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0537925U (ja
Inventor
弘文 岡本
一平 山内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Shimadzu Corp filed Critical Shimadzu Corp
Priority to JP8972991U priority Critical patent/JPH086007Y2/ja
Publication of JPH0537925U publication Critical patent/JPH0537925U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH086007Y2 publication Critical patent/JPH086007Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

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  • Powder Metallurgy (AREA)
  • Muffle Furnaces And Rotary Kilns (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、焼結処理等に利用され
る真空炉に関するものである。
【0002】
【従来の技術】焼結処理などに利用される従来の真空炉
としては、炉内に単一のタイトボックスを配置して、タ
イトボックスの外部に不活性ガス等の炉内ガスを導入す
る一方、タイトボックスの内部に反応性ガス等の雰囲気
ガスを導入し、処理後の汚れた雰囲気ガスを、タイトボ
ックスを介して外部から内部へ差圧フローさせた炉内ガ
スとともに該タイトボックス内部より炉外へ直接排気す
る構成が一般的である。かかるタイトボックスの役割
は、有害な雰囲気ガスや、処理によって二次的に発生す
るワックスその他の不純物を、ヒータ、断熱材、炉壁等
の炉内構成部品に接触させることなく、炉外に排出する
ことを可能ならしめる点にある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところで、雰囲気ガス
は処理物に有効に作用するためにタイトボックスの内部
において所定濃度に保たれている必要がある。しかる
に、上述した一重タイトボックス構造においては、炉内
ガスと雰囲気ガスが異なる種類のガスである場合に、雰
囲気ガスがタイトボックスの内部に流れ込んだ炉内ガス
により希釈され、その濃度が成り行きになってしまうと
いう不都合がある。
【0004】本考案は、このような課題を解決すること
を目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は、かかる目的を
達成するために、次のような構成を採用したものであ
る。
【0006】すなわち、本考案に係る真空炉は、図1に
示すように、炉1内に二重に配置される外側タイトボッ
クス2及び内側タイトボックス3と、外側タイトボック
ス2の外部に炉内ガスaを導入するためのガス導入系路
2 と、内側タイトボックス3の内部に雰囲気ガスbを
導入するためのガス導入系路L 3 と、外側タイトボック
ス2と内側タイトボックス3の間の中間室Sを排気する
排気系路L 1 とを具備してなり、中間室Sの圧力P 1
外側タイトボックス2の外部圧P 2 および内側タイトボ
ックス3の内部圧P 3 よりも相対的に低圧に保つことに
よって、前記排気系路L 1 から炉内ガスa及び雰囲気ガ
スbの排気が行われるように構成されることを特徴とす
る。
【0007】
【作用】外側タイトボックス2の外部に導入される炉内
ガスaは差圧により中間室Sに流入し、また、内側タイ
トボックス3の内部に導入される雰囲気ガスbは不純物
等とともに差圧により中間室Sに流出する。これらの圧
力関係下では、中間室Sに流入した炉内ガスaがさらに
内側タイトボックス3の内部に流入するようなことはあ
り得ず、中間室Sに流出した汚れた雰囲気ガスbがさら
に外側タイトボックス2の外部に流出するようなことも
あり得ない。そして、それらは全てこの中間室Sから直
接炉1外に排気される。このため、この炉構造による
と、汚れた雰囲気ガスbにより炉内構成部品が汚染され
ることを防止でき、その上、内側タイトボックス3の内
部処理空間を常にフレッシュな雰囲気ガスbで満たすこ
とができ、さらにその濃度設定も炉内ガスaが流入しな
いために正確に行うことができるものとなる。
【0008】
【実施例】以下、本考案の一実施例を、図2を参照して
説明する。
【0009】この炉1は、両側に開閉扉4aを有する円
筒状の炉殻4の内側空間を、両側に開閉部5aをする円
筒状の断熱材5によって区画し、この断熱材5の内面に
ロッドヒータ6を配設している。そして、この断熱材5
のさらに内部に、グラファイト製のタイトボックス2、
3を二重に配置している。内側タイトボックス3は、そ
の内部に形成される処理空間に処理物を内有した容器x
を収納するようにしたものであり、また、内側タイトボ
ックス3を包囲する外側タイトボックス2は、前記内側
タイトボックス3との間に適当な間隔の中間室Sを形成
している。これらのタイトボックス2、3は、その扉2
a、3aの四隅の隙間等に内外の差圧排気を実現するた
めの図示しない通気路を形成している。外側タイトボッ
クス2の両側の端板2aおよび内側タイトボックス3の
一方の端板3aも処理物の挿脱のための開閉扉となって
いる。
【0010】そして、前記外側タイトボックス2の外部
加熱空間にガス導入系路L2 を接続して例えば不活性ガ
スのような安定した炉内ガスaを一定圧でまたは炉内が
一定圧となるように流量調節して導入し、前記内側タイ
トボックス3の内部処理空間にガス導入系路L3 を接続
して雰囲気ガスb(例えばアンモニア分解ガス;N2
NH3 、Ar)が所定濃度となるように調節して導入
し、前記外側タイトボックス2と前記内側タイトボック
ス3の間の中間室Sに排気系路L1 を接続してそれらの
ガスa、bを炉外へ直接排出し図示しないワックストラ
ップへ連行するようにしている。なお、中間室Sの圧力
1 を外側タイトボックス2の外部圧P2および内側タ
イトボックス3の内部圧P3 よりも相対的に低圧に保つ
ように、例えば、P1 <P2 =P3 なる条件を成立させ
るようにしている。また、前記ガス導入系路L3 はこの
実施例では内側タイトボックス3の内部に達した後、ロ
ードヒータ6に沿って引き回した予熱パイプ7内に雰囲
気ガスbを流通させ、しかる後、処理物を収容した容器
x内にそのガスbを導入するようにしている。さらに、
図において8は炉内温度を検出するための熱電対であ
り、9はヒータ6に通電するための電極棒であり、10
は断熱材5と炉殻4の間に介在する防熱材であり、11
はクーラー、12はファンである。
【0011】以上のような炉構造であると、外側タイト
ボックス2の外部にガス導入系路L2 を通じて導入され
る炉内ガスaは差圧により中間室Sに流入し、また、内
側タイトボックス3の内部にガス導入系路L3 を通じて
導入される雰囲気ガスbは不純物等とともに差圧により
中間室Sに流出する。これらの圧力関係下では、中間室
Sに流入した炉内ガスaがさらに内側タイトボックス3
の内部に流入するようなことはあり得ず、中間室Sに流
出した汚れた雰囲気ガスbがさらに外側タイトボックス
2の外部に流出するようなこともあり得ない。そして、
それらのガスa、bは全てこの中間室Sから排気系路L
1 を通じて直接炉1外に排気される。このため、この炉
構造によると、汚れた雰囲気ガスbを炉内構成部品に接
触させることなく炉外に排出することができ、その上
に、容器x内を常にフレッシュな雰囲気ガスbで満たし
て、そのガスbの濃度設定を炉内ガスaの影響を受けず
に正確に行うことができることになり、それらの結果、
炉内構成部品の汚染に悪影響を与えるようなガス(腐食
性ガス等)を雰囲気ガスとして不都合なく使用できた
り、雰囲気ガスを最適濃度に調節して効率の高い処理を
行うこと等が可能になる。
【0012】
【考案の効果】本考案に係る真空炉は、以上説明したよ
うに、炉内に二重にタイトボックスを配置して、外側タ
イトボックスの外部に炉内ガスを導入し、内側タイトボ
ックスの内部に雰囲気ガスを導入し、それらのガスを外
側タイトボックスと内側タイトボックスの間の中間室か
ら排気するものである。このため、炉内構成部品の汚染
に悪影響を与えるようなガス(腐食性ガス等)を雰囲気
ガスとして不都合なく使用でき、雰囲気ガスを最適濃度
に調節して効率の高い処理を行うことも可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案を説明するための構成説明図。
【図2】本考案の一実施例を示す全体縦断面図。
【符号の説明】
2…外側タイトボックス 3…内側タイトボックス a…炉内ガス b…雰囲気ガス 1 …排気系路 2 、L 3 …ガス導入系路 1 …中間室圧力 2 …外部圧 3 …内部圧 S…中間室

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】炉内に二重に配置される外側タイトボック
    ス及び内側タイトボックスと、外側タイトボックスの外
    部に炉内ガスを導入するためのガス導入系路と、内側タ
    イトボックスの内部に雰囲気ガスを導入するためのガス
    導入系路と、外側タイトボックスと内側タイトボックス
    の間の中間室を排気する排気系路とを具備してなり、中
    間室の圧力を外側タイトボックスの外部圧および内側タ
    イトボックスの内部圧よりも相対的に低圧に保つことに
    よって、前記排気系路から炉内ガス及び雰囲気ガスの排
    気が行われるように構成されることを特徴とする真空
    炉。
JP8972991U 1991-10-31 1991-10-31 真空炉 Expired - Fee Related JPH086007Y2 (ja)

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JPH0537925U JPH0537925U (ja) 1993-05-21
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JP6482072B2 (ja) * 2015-06-02 2019-03-13 Dowaサーモテック株式会社 真空脱脂焼結炉
JP7398032B2 (ja) * 2020-02-28 2023-12-14 島津産機システムズ株式会社 工業炉

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