JPH08501322A

JPH08501322A - ケラチン含有繊維を染色するための方法

Info

Publication number: JPH08501322A
Application number: JP7503794A
Authority: JP
Inventors: メクリ，ペーター
Original assignee: チバーガイギーアクチエンゲゼルシャフト
Priority date: 1993-07-05
Filing date: 1994-06-27
Publication date: 1996-02-13
Anticipated expiration: 2017-05-13
Also published as: WO1995001772A1; AU7344894A; BR9405500A; CA2142091C; AU687849B2; CN1111444A; JP3281386B2; CN1065743C; CA2142091A1; EP0658095A1; TW311089B; ES2161775T3; US5733343A; EP0658095B1; MX206700B; MX9405076A; DE69428096T2; DE69428096D1

Abstract

(57)【要約】ケラチン含有繊維、特にヒトの毛髪、が請求項１記載の式（１）乃至（６）の染料を使用して染色される。これらの染料は濃色の場合でも三色法の原理によって染色することを可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】ケラチン含有繊維を染色するための方法本発明はケラチン含有繊維、特に人の毛髪を、カチオン染料で染色するための方法に関する。毛髪染色の大部分は今でもいわゆる「酸化カラー」を使用して行われており、これは毛髪に小分子の無色の前駆物質を付与しそしてこの前駆物質を酸化方法で着色巨大分子を形成するものである。これによって最も長持ちのする（「パーマネント」）染色がなされるけれども、出発物質として使用される物質のみならず、その正確な組成が実質的に制御不可能である酸化中間生成物および最終生成物によっても起こりうる毒物学的危険の可能性について但し書きがつけられることが多くなってきている。さらに、比較的複雑な用法および特に使用される攻撃的化学物質による髪の傷みなどの欠点がある。別のいわゆる「セミパーマネント」や「一時的」毛染めは既製染料、本来荷電されていない分散染料および比較的水に難溶性の酸性染料を使用するものである。これに対して、カチオン染料が使用される割合は非常に微小である。「セミパーマネント」や「一時的」という言葉が示すように、これらの着色物は中乃至低度の堅牢度を有するに過ぎない。特に、カチオン染料は加水分解性と耐光性が低く、かつまた髪の、たとえば、毛根と毛先との間でのむら染めがあると云われている(John F.Corbett: The Chemistry of Hair-care Products,JSDCAugust 1976、 p.290参照)。加えて、公知のカチオン染料はビルド-アップ性が不十分である。すなわち、使用量を増加させても、ある特定の比較的低い色濃度を超えることが不可能である。たとえば、実際に使用されている最も重要なヘアーダイのベーシックイエロー５７、ベーシックレッド７６、ベーシックブルー９９、ベーシックブラウン１６、ベーシックブラウン１７を使用しても深い黒色染めは達成可能ではない。今回、驚くべきことに、後記に示す式のカチオン染料がこれらの欠点をまったく有していないことが見いだされた。これらの染料は非常に簡単な方法かつ温和な条件できわて深い色の、優れた耐光堅牢性、シャンプー牢性および摩擦退色堅牢性を有する染色を達成するために使用することができる。それらのきわめてクリーンな色合いのために、これら染料は可能な混合色の範囲を、特に最近重要性が増しているブリリアントなファッションカラーの方向に、拡張することもできる。したがって、本発明は下記式の染料でケラチン含有繊維を処理することを含むケラチン含有繊維の染色法を提供するものである：式中、Ｒは水素、Ｃ₁-Ｃ₄アルキル、Ｃ₁またはニトロ、 R'は水素、Ｃ₁-Ｃ₄アルキル、Ｃｌ、ニトロ、アミノ、Ｃ₁-Ｃ₄モノアルキルアミノまたはジ−Ｃ₁-Ｃ₄アルキルアミノ、 R₁とR₂はそれぞれ互いに独立的に未置換またはＯＨ−、Ｃ₁-Ｃ₄アルコキシ−、ハロゲン−、ＣＮ−、アミノ−、Ｃ₁-Ｃ₄モノアルキルアミノ−またはジ−Ｃ₁- Ｃ₄アルキルアミノ−置換のＣ₁-Ｃ₄アルキル、 R₃は水素、Ｃ₁-Ｃ₄アルキルまたはＣＮ、 R₄は未置換またはＯＨ置換またはＣＮ置換のＣ₁-Ｃ₄アルキル、 R₅は水素またはＣ₁-Ｃ₄アルキル、 R₆とR₇は互いに独立的に水素、Ｃ₁-Ｃ₄アルキルまたはＣ₁-Ｃ₄アルコキシであるか、または、 R₅とR₆はそれらが結合している窒素原子および炭素原子と一緒で５員または６員環を形成し、 R₈、R₉、R₁₀、R₁₁は互いに独立的に水素またはＣ₁-Ｃ₄アルキルであり、ただしこれら４個の置換基のうち少なくとも１個はＣ₁-Ｃ₄アルキルでありかつ４個の全部がエチルであることはない、 R₁₂とR₁₃は互いに独立的に水素、Ｃ₁-Ｃ₄アルキルまたはＣ₁-Ｃ₄アルコキシであり、Ｋはアニリンまたはフェノール系のカップリング成分の残基または複素環式カップリング成分の残基であり、Ｋ₁は芳香族または複素環式アミンの残基であり、Ｙが−Ｎ＝かつＲとR₁がそれぞれメチルの場合には、ＫはＮ，Ｎ−ジメチルアニリンの残基であることはない。本発明の目的のために、アルキル基は一般に直鎖状または分枝状Ｃ₁-Ｃ₄アルキル基である。適当なものを例示すればメチル、エチル、ｎ−プロピル、イソプロピル、ｎ−ブチル、ｓｅｃ−ブチルまたはｔｅｒｔ−ブチルである。適当なアルコキシ基は１乃至４の炭素原子を有するものであり、たとえば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ｎ−ブトキシ、イソブトキシまたはｔｅｒｔ−ブトキシである。ハロゲンはフッ素、臭素、ヨウ素または特に塩素を意味するものと理解されるべきである。 R₅とR₆がそれらが結合している窒素原子および２つの炭素原子と一緒で５員または６員環を形成する場合、その環はさらに１つのヘテロ原子、たとえば、酸素または硫黄を含有することができる。さらに、その環は、たとえば、ヒドロキシル、アルコキシ、アルキル、ハロゲン、ＣＮまたはフェニルによって置換されていてもよく、あるいはまた、さらに１つの融合ベンゼン環を有していることができる。Ｒ５、Ｒ６及びそれらが結合している炭素原子と窒素原子によって形成される好ましい環はピロリン、ジヒドロオキサジンおよび０乃至４個のメチル基を有するジ−またはテトラヒドロピリジンである。たとえば、塩化物、臭化物、硫酸塩、硫酸水素塩、メト硫酸塩、リン酸塩、四フッ化ホウ素、炭酸塩、炭酸水素塩、シュウ酸塩、ギ酸塩、酢酸塩、プロピオン酸塩、ラクトン酸塩などの陰イオンまたは錯塩陰イオンたとえば亜鉛塩化物複塩の陰イオンである。陰イオンは通常製造法から由来する。好ましい陰イオンは塩化物、硫酸塩、硫酸水素塩、メト硫酸塩、リン酸塩、ギ酸塩、酢酸塩またはラクトン酸塩の陰イオンである。本発明の方法で染色するためには、式中のＲ’が水素、Ｃ₁-Ｃ₂アルキル、アミノ、Ｃ₁-Ｃ₂ モノアルキルアミノまたはジ−Ｃ₁-Ｃ₂アルキルアミノである式（１）の染料または式中のR₁が未置換Ｃ₁-Ｃ₄アルキルである式（１）の染料を使用するのが好ましい。同じく、式中のＲが水素またはＣ₁-Ｃ₄アルキルである式（２）の染料またはR₁ が未置換Ｃ₁-Ｃ₄アルキルである式（２）の染料を使用するのが好ましい。式（１）の染料中、Ｋは特に下記式のカップリング成分の残基である：式中、 R₁₄は水素または未置換またはＯＨ−、Ｃ₁-Ｃ₄アルコキシ−、ハロゲン−、ＣＮ −、アミノ−、Ｃ₁-Ｃ₄モノアルキルアミノ−またはジ−Ｃ₁-Ｃ₄アルキルアミノ −置換のＣ₁-Ｃ₄アルキル、 R₁₅とR₁₆は互いに独立的に水素、Ｃ₁-Ｃ₄アルキル、Ｃ₁-Ｃ₄アルコキシまたはハロゲン、 R₁₇とR₁₈は互いに独立的に水素、未置換またはＯＨ−、Ｃ₁-Ｃ₄アルコキシ−、ハロゲン−、ＣＮ−、アミノ−、Ｃ₁-Ｃ₄モノアルキルアミノ−またはジ−Ｃ₁- Ｃ₄アルキルアミノ−置換のＣ₁-Ｃ₄アルキルであるか、または R₁₇とR₁₈はそれらが結合している窒素原子と一緒で５員または６員環を形成する、あるいは R₁₅とR₁₇はそれらが結合している窒素原子および炭素原子と一緒で５員または６貝環を形成し、あるいは R₁₆とR₁₈はそれらが結合している窒素原子および炭素原子と一緒で５員または６員環を形成し、そして R₁₉は水素または未置換またはＯＨ−、Ｃ₁-Ｃ₄アルコキシ−、ハロゲン−、ＣＮ −、アミノ−、Ｃ₁-Ｃ₄モノアルキルアミノ−またはジ−Ｃ₁−Ｃ₄アルキルアミノ−置換のＣ₁-Ｃ₄アルキルである。 R₁₇とR₁₈がそれらが結合している窒素原子と一緒で５員または６員環を形成する場合、その環は特にピロリジン、ピペリジン、モルホリンまたはピペラジン環である。これらの環はさらに、たとえば、Ｃ₁-Ｃ₄アルキルまたはＣ₁-Ｃ₄アルコキシによって置換されていてもよい。しかし、未置換の環が好ましい。 R₁₅とR₁₇またはR₁₆とR₁₈がそれらが結合している窒素原子および２つの炭素原子と一緒で５員または６員環を形成する場合、その環はさらにいま１つのヘテロ原子、たとえば、酸素または硫黄を含有することができる。さらに、その環は、たとえば、ヒドロキシル、アルコキシ、アルキル、ハロゲンまたはＣＮによって置換されていてもよく、また、さらに１つの融合環を有することができる。R₁₅ とR₁₇またはR₁₆とR₁₈およびがそれらが結合している炭素原子と窒素原子によって形成される好ましい環はピロリン、ジヒドロオキサジンおよび０乃至４個のメチル基を有するジ−またはテトラヒドロピリジン環である。Ｋは特に下記式のカップリング成分の残基である：式中、 R₁₄は水素または未置換のＣ₁-Ｃ₄アルキル、 R₁₅とR₁₆は互いに独立的に水素、Ｃ₁-Ｃ₄アルキル、Ｃ₁-Ｃ₄アルコキシまたはハロゲン、 R₁₇とR₁₈は互いに独立的に水素または未置換Ｃ₁-Ｃ₄アルキルであるか、または R₁₇とR₁₈はそれらが結合している窒素原子と一緒でピロリジン、ピペリジン、モルホリンまたはピペラジン環を形成し、または R₁₅とR₁₇はそれらが結合している窒素原子および炭素原子と一緒でピロリジン、ピペリジン、モルホリンまたはピペラジン環を形成し、または R₁₆とR₁₈はそれらが結合している窒素原子および炭素原子と一緒でピロリジン、ビペリジン、モルホリンまたはピペラジン環を形成する、そして R₁₉は水素または未置換Ｃ₁-Ｃ₄アルキルである。本発明の方法のために特に重要な染料はＫが式（７）または（８）のカップリング成分の残基であり、その式中の R₁₄がメチルまたはエチル、 R₁₅とR₁₆が互いに独立的に水素、メチル、エチル、メトキシ、エトキシまたは塩素、 R₁₇とR₁₈が互いに独立的に水素、メチルまたはエチル、そして R₁₉が水素、メチルまたはエチルである式（１）または（２）の染料である。 R₃が水素またはメチルである式（３）、（４）または（５）の染料またはR₄が未置換またはヒドロキシル置換Ｃ₁-Ｃ₄アルキル、特にメチルである式（３）、（４）または（５）の染料を使用するのが好ましい。式（３）と（４）の染料において、Ｋ₁は特に下記式のアミンの残基である：式中、 R₁₅とR₁₆は互いに独立的に水素、Ｃ₁-Ｃ₄アルキル、Ｃ₁- Ｃ₄アルコキシまたはハロゲン、 R₁₇とR₁₈は互いに独立的に水素、未置換またはＯＨ−、Ｃ₁-Ｃ₄アルコキシ−、ハロゲン−、ＣＮ−、アミノ−、Ｃ₁-Ｃ₄モノアルキルアミノ−またはジ−Ｃ₁- Ｃ₄アルキルアミノ−置換のＣ₁-Ｃ₄アルキルであるか、または R₁₇とR₁₈はそれらが結合している窒素原子と一緒で５員または６員環を形成し、あるいは R₁₅とR₁₇はそれらが結合している窒素原子および炭素原子と一緒で５員または６員環を形成し、あるいは R₁₆とR₁₈はそれらが結合している窒素原子および炭素原子と一緒で５員または６員環を形成し、そして R₁₉は水素または未置換またはＯＨ−、Ｃ₁-Ｃ₄アルコキシ−、ハロゲン−、ＣＮ −、アミノ−、Ｃ₁-Ｃ₄モノアルキルアミノ−またはジ−Ｃ₁-Ｃ₄ アルキルアミノ−置換のＣ₁-Ｃ₄アルキルである。そして、特に、Ｋ₁は、 R₁₅とR₁₆が互いに独立的に水素、メチル、エチル、メトキシ、エトキシまたは塩素であり、または R₁₅とR₁₇がそれらが結合している窒素原子および炭素原子と一緒でピロリジン、ピペリジン、モルホリンまたはピペラジン環を形成し、 R₁₇とR₁₈は互いに独立的に水素、メチルまたはエチル、そして R₁₉が水素、メチルまたはエチルである式（１２）、（１３）または（１４）のアミンの残基である。本発明の方法が式（５）の染料を使用して実施される場合、その染料は特に、 R₅が水素またはメチル、 R₆とR₇が互いに独立的に水素、Ｃ₁-Ｃ₂アルキルまたはＣ１-Ｃ₂アルコキシであるか、または R₅とR₆がそれが結合している窒素原子および炭素原子と一緒でピロリジン、ピペリジン、モルホリンまたはピペラジン環を形成する式（５）の染料である。式（６）の染料の中では、R₈、R₉、R₁₀、R₁₁が互いに独立的に水素またはＣ₁- Ｃ₂アルキルであり、ただしこれら４個の置換基のうち少なくとも１個はＣ₁-Ｃ₂ アルキルでありかつ４個の全部がエチルを意味することはない、そしてR₁₂とR₁₃ が互いに独立的に水素、Ｃ₁-Ｃ₂アルキルまたはＣ₁-Ｃ₂アルコキシであるものを使用するのが好ましい。本発明の方法で使用される染料は公知であるかまたはそれ自体公知の方法で製造することができる。本発明はさらに非局在化陽電荷および３００以下、好ましくは２８０以下の陽イオン重量を有する少なくとも２種のカチオン染料の混合物でケラチン含有繊維を処理することを含むケラチン含有繊維の染色方法を提供する。好ましくは、非局在化陽電荷および２８０以下の陽イオン重量を有する少なくとも３種のカチオン染料の混合物、特に、非局在化陽電荷および２８０以下の陽イオン重量を有する黄、赤、青のカチオン染料の混合物を使用する。ケラチン含有繊維を染色するための本新規方法の格別に好ましい実施態様においては下記式の少なくとも２種のカチオン染料が使用される式中、Ｒは水素、Ｃ₁-Ｃ₄ アルキル、Ｃｌまたはニトロ、 R'は水素、Ｃ₁−Ｃ₄ アルキル、Ｃｌ、ニトロ、アミノ、Ｃ₁-Ｃ₄モノアルキルアミノまたはジ−Ｃ₁-Ｃ₄アルキルアミノ、 R₁とR₂はそれぞれ互いに独立的に未置換またはＯＨ−、Ｃ₁-Ｃ₄アルコキシ−、ハロゲン−、ＣＮ−、アミノ−、Ｃ₁-Ｃ₄モノアルキルアミノ−またはジ−Ｃ₁- Ｃ₄アルキルアミノ−置換のＣ₁-Ｃ₄アルキル、 R₃は水素、Ｃ₁-Ｃ₄アルキルまたはＣＮ、 R₄は未置換またはＯＨ−またはＣＮ−置換のＣ₁-Ｃ₄アルキル、 R₅は水素またはＣ₁-Ｃ₄アルキル、 R₆とR₇は互いに独立的に水素、Ｃ₁-Ｃ₄アルキルまたはＣ₁-Ｃ₄アルコキシであるか、または、 R₅とR₆はそれらが結合している窒素原子および炭素原子と一緒で５員または６員環を形成する、 R₈、R₉、R₁₀、R₁₁は互いに独立的に水素またはＣ₁-Ｃ₄アルキルであり、 R₁₂とR₁₃は互いに独立的に水素、Ｃ₁-Ｃ₄アルキルまたはＣ₁-Ｃ₄アルコキシであり、Ｋはアニリン系のカップリング成分の残基または複素環式カップリング成分の残基であり、Ｋ₁は芳香族または複素環式アミンの残基であり、本発明の方法は毛皮および動物またはヒトの毛髪を染色するため、特に生きているヒトの毛髪および家畜の毛を染色するために好適である。使用される染料の高い染着性と良好な水溶性のために、いかなる助剤もなしに室温で水性溶液から染色を実施することが可能である。しかしながら、毛髪の染色に使用されるカチオン染料のために通常使用されている任意の助剤、たとえば、湿潤剤、膨潤剤、浸透助剤または芳香剤を使用することも可能である。さらに、染料をシャンプー、クリーム、ゲルまたはペーストの中に配合することができる。このような上記式（１）乃至（６）の少なくとも１種の染料およびさらに助剤を含有する毛髪染色のための化粧品組成物もまた本発明の対象の一部である。使用される染料の染色効果はそれら染料の調合処方に相対的にほとんど依存しないことが判明した。本発明により毛髪の染色のために使用される染料の特別な利点は、それら染料のビルド・アップ性が良好なので、染色剤を三色法の原理によって製造することができる。すなわち、青染料と赤染料と青染料を適当に混合することによって実質的にすべての色相を出すことができる。さらに、得られる色相の正確な予想が可能である。これはいわゆる「酸化染料」の場合では最終生成物の組成のばらつきのためできなかったことである。比色計測定方法を使用すれば、天然の未漂白の毛髪の上にその毛髪の自然の色に関してその黄成分、赤成分、青成分を測定しそして所望の色相の処方からそれを推定することによって予想した色相を得ることが可能である。これは従来使用されているヘヤーダイでは実現できないことである。得られた染色剤は摩擦退色、水、洗濯および光に対して堅牢でありそしてパーマネント変形剤、たとえばチオグリコール酸に対して安定である。以下、実施例により本発明を説明する。部とパーセントは重量ベースである。温度は摂氏で与えられている。実施例１編み縫いされた天然未処理のブロンド色ヒト毛髪の撚り線を常用方法で下記成分を含有する染料エマルジョンを使用して２５℃で５分間染色した。下記式の染料０．１％ Cetearyl Alcohol ３．５％ Ceteareth ８０１．０％グリセリルモノ−ジステアリン酸エステル０．５％ステアロアミド（stearamide）ＤＥＡ３．０％ステアロアムホプロピルスルホネート（stearamphopropylsulfonate）１．０％ポリクワテルニウム（polyquaternium）−６０．５％水１００％まで。このあと、毛髪を十分に水ですすぎ洗いしそして自然乾燥した。強く鮮やかな黄染色毛髪が得られ、これは同じ方法でベーシックイエロー５７を使用して得られた染色毛髪よりも何倍も濃厚であった。本発明による染色毛髪の光、シャンプー、摩擦に対する堅牢度は優れていた。実施例２式の染料を使用して実施例１をくり返した。同様に優れた堅牢性を有する濃いゴールデンイエローの染色物を得た。実施例３ココアムホグリシネート（cocoamphoglycinate）１０％と水９０％とを含有する界面活性剤ベース中で式の染料の１％溶液を漂白した中国ヤクの毛に２５℃で５分間付与し、そしてこのあと、毛を十分に水ですすぎ洗いして自然乾燥した。得られた濃いスカーレットレッドの染色物はベーシックレッド７６を使用して得られた比較のための染色毛よりも何倍も濃厚でありそしてまた耐光堅牢性も明瞭に上回っていた。実施例４中間褐色のヒト毛髪の撚り線を式の染料０．１％を含有しそしてその他は実施例１の染料エマルジョンと同じ組成を有する染料エマルジョンを使用して室温で５分間染色した。このあとその毛髪撚り線を十分に水ですすぎ洗いしそして自然乾燥した。しばしば所望されるような非常に魅力的な栗褐色を得た。この色相はベーシックレッド７６を使用した場合にはその染料のビルド・アップ性が不十分であるために達成不可能である。実施例５漂白したヤクの毛の撚り糸を式の染料０．１％を含有しそしてその他は実施例３の染料エマルジョンと同じ組成を有する染料エマルジョンを使用して２５℃で５分間染色した。このあとその毛の撚り糸を十分に水ですすぎ洗いしそして自然乾燥した。得られた青色の染色物は同じ方法でベーシックブルー９９を使用して得られた染色物よりもはるかに濃厚でありかつより鮮明であった。実施例６赤染料を下記式の青染料に代えて実施例４を繰り返した。毛髪の元の褐色がつや消しの鈍褐色調に変わり、酸化染色と照明によってしばしば得られたような望ましくない赤錆色相を非常によく隠蔽した。このような色合いづけの用法はベーシックブルー９９ではほとんどなかったものである。実施例７乃至７０次表に記載した染料を使用して実施例１乃至３の方法で染色を実施した。表に記載した色相に毛髪を染色できた。実施例７６編んで束ねた天然未処理のブロンド色ヒト毛髪を、実施例１で使用した染料エマルジョンと同様組成を有する、ただし染料として実施例４の染料０．１１％と実施例５の染料０．１０％とを含有している染料エマルジョンを使用して２５℃ で５分間処理した。毛髪束を十分に水ですすぎ洗いして乾燥した。毛髪は堅牢性の非常に優れた濃いバイオレット色を示した。実施例７７染料を実施例１の染料０．０８％と実施例５の染料０．０６％とに代えて、実施例７６を繰り返した。毛髪は非常に鮮明な緑色に染色された。実施例７８ココアムホグリシネートの１０％水性溶液を含有する界面活性剤ベース中に実施例１の染料０．０２％と実施例５の染料０．０８％とを溶解しそしてこの溶液を使用して漂白したヤクの毛の撚り糸を室温で５分間染色した。毛は明るいブリリアントなターコイス色に染色された。実施例７９未処理のブロンド色ヒト毛髪を、実施例１で使用した染料エマルジョンと同様組成を有する、ただし染料として実施例１の染料０．２％、実施例４の染料０．１％、実施例６の染料０．１７％とを含有している染料エマルジョンを使用して室温で２０分間処理した。毛髪束を十分に水ですすぎ洗いして乾燥した。毛髪は堅牢性の優れた濃い黒色を示した。実施例８０染料を下記の染料の混合物に代えて実施例７９を繰り返した。栗褐色の染色物を得た。実施例２の染料０．１３８％、実施例４の染料０．０８２％、実施例６の染料０．０２６％。実施例８１下記の混合物を使用して実施例７９を繰り返した。毛髪はオリーブ色に染色された。実施例２の染料０．１３％、実施例４の染料０．００６％、実施例６の染料０．０３２％。実施例８２下記の染料の混合物を使用して実施例８１を繰り返した。毛髪は濃い紺色に染色された。実施例２の染料０．０１％、実施例４の染料０．１１％、実施例６の染料０．２１％。実施例８３ココアムホグリシネートの１０％水性溶液を含有する界面活性剤ベース中に下記染料を溶解した：実施例１の染料０．０３６％、実施例２の染料０．０３４％、実施例３の染料０．０６％。この溶液を使用して漂白したヤクの毛の撚り糸を２５℃で１０分間処理した。すすぎ洗いして乾燥した。毛は耐光堅牢性、シャンプー堅牢性および摩擦堅牢性の優れた光沢のあるオレンジ色を示した。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁶ 識別記号庁内整理番号ＦＩＤ０６Ｐ 3/04 9356−4Ｈ (81)指定国ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＭ，ＡＵ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＮ，ＣＺ，ＦＩ，ＧＥ，ＨＵ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＮ，ＭＷ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＩ，ＳＫ，ＴＪ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ

Claims

【特許請求の範囲】１．ケラチン含有繊維の染色方法に於て、式［式中、Ｒは水素、Ｃ₁-Ｃ₄アルキル、Ｃ₁またはニトロ、 R'は水素、Ｃ₁-Ｃ₄ アルキル、Ｃｌ、ニトロ、アミノ、Ｃ₁-Ｃ₄モノアルキルアミノまたはジ−Ｃ₁-Ｃ₄アルキルアミノ、 R₁とR₂はそれぞれ互いに独立的に未置換またはＯＨ−、Ｃ₁-Ｃ₄アルコキシ−、ハロゲン−、ＣＮ−、アミノ−、Ｃ₁-Ｃ₄モノアルキルアミノ−またはジ−Ｃ₁- Ｃ₄アルキルアミノ−置換のＣ₁-Ｃ₄アルキル、 R₃は水素、Ｃ₁-Ｃ₄アルキルまたはＣＮ、 R₄は未置換またはＯＨ置換またはＣＮ置換のＣ₁-Ｃ₄アルキル、 R₅は水素またはＣ₁-Ｃ₄アルキル、 R₆とR₇は互いに独立的に水素、Ｃ₁-Ｃ₄アルキルまたはＣ₁-Ｃ₄アルコキシであるか、または、 R₅とR₆はそれらが結合している窒素原子および炭素原子と一緒で５員または６員環を形成し、 R₈、R₉、R₁₀、R₁₁は互いに独立的に水素またはＣ₁-Ｃ₄アルキルであり、ただしこれら４個の置換基のうち少なくとも１個はＣ₁-Ｃ₄アルキルでありかつ４個の全部がエチルであることはない、 R₁₂とR₁₃は互いに独立的に水素、Ｃ₁-Ｃ₄アルキルまたはＣ₁-Ｃ₄アルコキシであり、Ｋはアニリンまたはフェノール系のカップリング成分の残基または複素環式カップリング成分の残基であり、Ｋ₁は芳香族または複素環式アミンの残基であり、Ｙが−Ｎ＝かつＲとR₁がそれぞれメチルの場合には、ＫはＮ，Ｎ−ジメチルアニリンの残基であることはない］の染料で繊維を処理することを特徴とする染色方法。２．Ｒが水素またはＣ₁-Ｃ₄アルキルである式（１）の染料を使用する請求項１記載の方法。３．R₁が未置換Ｃ₁-Ｃ₄アルキルである式（１）または（２）の染料を使用する請求項１または２記載の方法。４．R₁が未置換Ｃ₁-Ｃ₄アルキルである式（１）の染料を使用する請求項１乃至３のいずれかに記載の方法。至４のいずれかに記載の方法。用する請求項１乃至５のいずれかに記載の方法。７．Ｋが式（式中、 R₁₄は水素または未置換またはＯＨ−、Ｃ₁-Ｃ₄アルコキシ−、ハロゲン−、ＣＮ −、アミノ−、Ｃ₁-Ｃ₄ モノアルキルアミノ−またはジ−Ｃ₁−Ｃ₄アルキルアミノ−置換のＣ₁-Ｃ₄アルキル、 R₁₅とR₁₆は互いに独立的に水素、Ｃ₁-Ｃ₄アルキル、Ｃ₁-Ｃ₄アルコキシまたはハロゲン、 R₁₇とR₁₈は互いに独立的に水素、未置換またはＯＨ−、Ｃ₁-Ｃ₄アルコキシ−、ハロゲン−、ＣＮ−、アミノ−、Ｃ₁-Ｃ₄モノアルキルアミノ-またはジ−Ｃ₁-Ｃ₄ アルキルアミノ−置換のＣ₁-Ｃ₄アルキルであるか、または R₁₇とR₁₈はそれらが結合している窒素原子と一緒で５員または６員環を形成し、あるいは R₁₅とR₁₇はそれらが結合している窒素原子および炭素原子と一緒で５員または６員環を形成し、あるいは R₁₆とR₁₈はそれらが結合している窒素原子および炭素原子と一緒で５員または６員環を形成し、そして R₁₉は水素または未置換またはＯＨ−、Ｃ₁-Ｃ₄アルコキシ−、ハロゲン−、ＣＮ −、アミノ−、Ｃ₁-Ｃ₄ モノアルキルアミノ−またはジ−Ｃ₁-Ｃ₄アルキルアミノ−置換のＣ₁-Ｃ₄アルキルである）のカップリング成分の残基である式（１）または式（２）の染料を使用する請求項１乃至６のいずれかに記載の方法。８．Ｋが式（式中、 R₁₄は水素または未置換のＣ₁-Ｃ₄アルキル、 R₁₅とR₁₆は互いに独立的に水素、Ｃ₁-Ｃ₄ アルキル、Ｃ₁-Ｃ₄アルコキシまたはハロゲン、 R₁₇とR₁₈は互いに独立的に水素または未置換Ｃ₁-Ｃ₄アルキルであるか、または R₁₇とR₁₈はそれらが結合している窒素原子と一緒でピロリジン、ピペリジン、モルホリンまたはピペラジン環を形成し、または R₁₅とR₁₇はそれらが結合している窒素原子および炭素原子と一緒でピロリジン、ピペリジン、モルホリンまたはピペラジン環を形成し、または R₁₆とR₁₈はそれらが結合している窒素原子および炭素原子と一緒でピロリジン、ピペリジン、モルホリンまたはピペラジン環を形成し、そして R₁₉は水素または未置換Ｃ₁-Ｃ₄アルキルである）のカップリング成分の残基である式（１）の染料を使用する請求項７記載の方法。９．Ｋが式（７）または（８）のカップリング成分の残基であり、その式中の R₁₄がメチルまたはエチル、 R₁₅とR₁₆が互いに独立的に水素、メチル、エチル、メトキシ、エトキシまたは塩素、 R₁₇とR₁₈が互いに独立的に水素、メチルまたはエチル、そして R₁₉が水素、メチルまたはエチルである式（１）または（２）の染料を使用する請求項８記載の方法。１０．R₃が水素またはメチルである式（３）、（４）または（５）の染料を使用する請求項１記載の方法。１１．R₄が未置換またはヒドロキシル置換Ｃ₁-Ｃ₄アルキル、特にメチルである式（３）、（４）または（５）の染料を使用する請求項１記載の方法。１２．Ｋ₁が式（式中、 R₁₅とR₁₆は互いに独立的に水素、Ｃ₁-Ｃ₄アルキル、Ｃ₁-Ｃ₄アルコキシまたはハロゲン、 R₁₇とR₁₈は互いに独立的に水素、未置換またはＯＨ−、Ｃ₁−Ｃ₄アルコキシ−、ハロゲン−、ＣＮ−、アミノ−、Ｃ₁-Ｃ₄モノアルキルアミノ−またはジ−Ｃ₁- Ｃ₄ アルキルアミノ−置換のＣ₁-Ｃ₄アルキルであるか、または R₁₇とR₁₈はそれらが結合している窒素原子と一緒で５員または６員環を形成し、あるいは R₁₅とR₁₇はそれらが結合している窒素原子および炭素原子と一緒で５員または６員環を形成し、あるいは R₁₆とR₁₈はそれらが結合している窒素原子および炭素原子と一緒で５員または６員環を形成し、そして R₁₉は水素または未置換またはＯＨ−、Ｃ₁-Ｃ₄アルコキシ−、ハロゲン−、ＣＮ −、アミノ−、Ｃ₁-Ｃ₄ モノアルキルアミノ−またはジ−Ｃ₁-Ｃ₄ アルキルアミノ−置換のＣ₁-Ｃ₄アルキルである）のアミンの残基である式（３）または（４）の染料を使用する請求項１記載の方法。１３．Ｋ₁が式（１２）、（１３）または（１４）（式中、R₁₅とR₁₆が互いに独立的に水素、メチル、エチル、メトキシ、エトキシまたは塩素であり、または R₁₅とR₁₇がそれらが結合している窒素原子および炭素原子と一緒でピロリジン、ピペリジン、モルホリンまたはピペラジン環を形成し、 R₁₇とR₁₈は互いに独立的に水素、メチルまたはエチル、そして R₁₉が水素、メチルまたはエチルである）のアミンの残基である式（３）または（４）の染料を使用する請求項１および１２のいずれかに記載の方法。１４．式（５）（式中、 R₅が水素またはメチル、 R₆とR₇が互いに独立的に水素、Ｃ₁-Ｃ₂アルキルまたはＣ₁-Ｃ₂アルコキシであるか、または R₅とR₆がそれが結合している窒素原子および炭素原子と一緒でピロリジン、ピペリジン、モルホリンまたはピペラジン環を形成する）の染料を使用する請求項１、１０及び１１のいずれかに記載の方法。１５．式（６）（式中、 R₈、R₉、R₁₀、R₁₁ が互いに独立的に水素またはＣ₁-Ｃ₂アルキルであり、ただしこれら４個の置換基のうち少なくとも１個はＣ₁-Ｃ₂アルキルでありかつ４個の全部がエチルであることはない、そして R₁₂とR₁₃が互いに独立的に水素、Ｃ₁-Ｃ₂アルキルまたはＣ₁-Ｃ₂アルコキシである）の染料を使用する請求項１記載の方法。１６．式（１）（式中、Ｒ’が水素、Ｃ₁-Ｃ₂アルキル、アミノ、Ｃ₁-Ｃ₂ モノアルキルアミノまたはジ−Ｃ₁-Ｃ₂アルキルアミノである）の染料を使用する請求項１記載の方法。１７．非局在化陽電荷および３００以下の陽イオン重量を有する少なくとも２種のカチオン染料の混合物でケラチン含有繊維を処理することを特徴とするケラチン含有繊維の染色方法。１８．非局在化陽電荷および２８０以下の陽イオン重量を有する少なくとも２種のカチオン染料の混合物で該繊維を処理する請求項１７記載の方法。１９．非局在化陽電荷および２８０以下の陽イオン重量を有する少なくとも３種のカチオン染料の混合物で該繊維を処理する請求項１８記載の方法。２０．非局在化陽電荷および２８０以下の陽イオン重量を有する黄、赤、青のカチオン染料の混合物で該繊維を処理する請求項１９記載の方法。２１．式（式中、Ｒは水素、Ｃ₁-Ｃ₄アルキル、Ｃｌまたはニトロ、 R'は水素、Ｃ₁-Ｃ₄アルキル、Ｃｌ、ニトロ、アミノ、Ｃ₁-Ｃ₄モノアルキルアミノまたはジ−Ｃ₁-Ｃ₄アルキルアミノ、R₁とR₂はそれぞれ互いに独立的に未置換またはＯＨ−、Ｃ₁−Ｃ₄アルコキシ−、ハロゲン−、ＣＮ−、アミノ−、Ｃ₁-Ｃ₄ モノアルキルアミノ−またはジ−Ｃ₁-Ｃ₄ アルキルアミノ−置換のＣ₁-Ｃ₄ アルキル、 R₃は水素、Ｃ₁-Ｃ₄ アルキルまたはＣＮ、 R₄は未置換またはＯＨ置換またはＣＮ置換のＣ₁-Ｃ₄アルキル、 R₅は水素またはＣ₁-Ｃ₄アルキル、 R₆とR₇は互いに独立的に水素、Ｃ₁-Ｃ₄アルキルまたはＣ₁-Ｃ₄アルコキシであるか、または、 R₅とR₆はそれらが結合している窒素原子および炭素原子と一緒で５員または６員環を形成し、 R₈、R₉、R₁₀、R₁₁は互いに独立的に水素またはＣ₁-Ｃ₄アルキルであり、 R₁₂とR₁₃は互いに独立的に水素、Ｃ₁-Ｃ₄アルキルまたはＣ₁-Ｃ₄アルコキシである、Ｋはアニリン系のカップリング成分の残基または複素環式カップリング成分の残基であり、Ｋ₁は芳香族または複素環式アミンの残基であり、染料の混合物で該繊維を処理する請求項１７記載の方法。２２．ヒトの毛髪を染色するための請求項１乃至２１のいずれかに記載の方法。２３．家畜の毛を染色するための請求項１乃至２１のいずれかに記載の方法。２４．予め決定可能な色相を得るため比色的測定法を併用して請求項１乃至２１のいずれかに記載の方法を使用する生きている動物およびヒトの毛髪を染色するための方法。２５．請求項１に記載した式（１）乃至（６）の染料の少なくとも１種とさらに助剤とを含有している毛髪染色のための化粧品調合物。２６．予め決定可能な色相を得るため比色的測定法を併用して式（１）乃至（６）の少なくとも２種の既製染料の混合物を使用する生きている動物およびヒトの毛髪を染色するための方法。