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JPH08186019A - 磁気マーカ - Google Patents

磁気マーカ

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Publication number
JPH08186019A
JPH08186019A JP26528295A JP26528295A JPH08186019A JP H08186019 A JPH08186019 A JP H08186019A JP 26528295 A JP26528295 A JP 26528295A JP 26528295 A JP26528295 A JP 26528295A JP H08186019 A JPH08186019 A JP H08186019A
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JP
Japan
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magnetic
wire
marker
fine wire
magnetic fine
Prior art date
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Pending
Application number
JP26528295A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiyuki Hirano
俊幸 平野
Katsuhiro Kawashima
克裕 川島
Isamu Ogasawara
勇 小笠原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Unitika Ltd
Original Assignee
Unitika Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Unitika Ltd filed Critical Unitika Ltd
Priority to JP26528295A priority Critical patent/JPH08186019A/ja
Priority to EP95117166A priority patent/EP0710923A3/en
Priority to CA002161825A priority patent/CA2161825A1/en
Priority to US08/551,610 priority patent/US5650236A/en
Publication of JPH08186019A publication Critical patent/JPH08186019A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • G08B13/2402Electronic Article Surveillance [EAS], i.e. systems using tags for detecting removal of a tagged item from a secure area, e.g. tags for detecting shoplifting
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大バルクハウゼン反転現象を有していなが
ら、かつ素子長の極めて短い、小形磁気マーカを提供す
る。 【解決手段】 磁気マーカが、パルス発生用の磁性細線
と、この両端部に保磁力が該磁性細線よりも小さな値の
軟磁性体を密着配置することにより製造される。磁性細
線は、線径が60μmから115μmであり、かつ、角
形比Br/Bsが0.8以上である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、物品の有無を検出
するために、その物品に取り付ける磁気マーカに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】物品にマーカを取り付けることにより、
その物品の数量および種類の検出もしくは物品の盗難防
止に利用できることが知られている。従来より、このよ
うなマーカは、一般に、直接マーカが目に見えないよう
に取り付けられ、磁気やマイクロ波により検知される。
マーカには、たとえば、アモルファス薄帯や細線に交流
磁界をかけ、その結果生じる検査領域内の磁界の乱れお
よびその出力パルスの高調波成分を検出するものや、ア
ルミ箔でコイルとコンデンサを形成し、外部より電波を
照射し、マーカにおけるLC共振現象を検知するものな
どがある。なかでも、大バルクハウゼン特性を有するア
モルファス磁性線を磁気マーカとして物体に取り付け、
交番磁界により磁性細線が磁化反転する際に発生する鋭
いパルスを検出する方法は、高感度で軽量、しかも誤検
知のすくないシステムを構成することができるという点
で優れたものとなっている。大バルクハウゼン反転は、
磁壁移動の現象の一つであり、逆磁区形成に要する限界
磁界H*が磁壁移動に要する最小磁界H0よりも大きい場
合に生じる現象である。磁性細線に印加された外部磁界
exから磁性細線に生じる反磁界Hdを差し引いた有効
磁界Heffが逆磁区形成限界磁界H*を上回ったとき逆磁
区が形成されると同時に瞬間に移動して急激な磁化反転
が起こる。この磁化反転に伴う出力電圧は、外部磁界や
磁界変化速度に関係なく一定であり、鋭いパルス波形で
高調波成分の高いパルスであることに特徴がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】磁気マーカのなかで、
特開平4−195384号に提案された磁気マーカは、
パルス発生用磁性細線の両端部に保磁力の小さな軟磁性
体を配置した構造を有する。この磁気マーカは、大バル
クハウゼン特性を有する磁性細線と、その両端部にそれ
ぞれ付帯させた保磁力Hcが該磁性細線より小さな軟磁
性体とから構成されており、この付帯された軟磁性体の
ためパルス発生用の磁性細線の反磁界が低減される。こ
れにより、磁気マーカを小型化できる。しかし、この磁
気マーカは、パルス発生用磁性細線の線径が120μm
であるため、該磁性細線の長さが50mm以下になる
と、良好な大バルクハウゼン効果が生じなくなり、磁気
マーカとして実用的な出力電圧が得られない。しかし、
磁気マーカとしては、さらに素子長を短くして小型化す
ることが望ましい。
【0004】本発明の目的は、大バルクハウゼン反転現
象を有していながら、かつ素子長の極めて短い小型磁気
マーカを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る磁気マーカ
は、磁性細線の両端部に該磁性細線の保磁力よりも小さ
い値の保磁力を有する磁性体を配置した磁気マーカであ
り、この磁性細線は、線径が60μmから115μmで
ありかつBHループの角形比Br/Bsが0.8以上であ
る。この構成の磁気マーカは、磁界中において、大バル
クハウゼン反転を生じてパルスを発生できる。
【0006】本発明の特徴は、パルス発生用の磁性細線
と反磁界低減用の磁性体との複合化によって大バルクハ
ウゼン反転を発生できる磁気マーカを構成することにあ
る。磁性細線の両端部には、磁性細線よりも小さな保磁
力を有する磁性体が密着配置される。この密着配置され
た磁性体のために磁性細線の反磁界が低減される。この
ため、磁性細線が短い寸法を有し、この磁性細線のみを
使用すると反磁界が過大になって大バルクハウゼン反転
が観察されない場合でも、その磁性細線を使用して全体
としては良好な大バルクハウゼン信号を有する磁気マー
カが得られる。
【0007】ここで、パルス発生用の磁性細線は、線径
が60μmから115μmであり、かつ、BHループの
角形比Br/Bsが0.8以上である。磁性細線の角形比
を0.8以上にすれば、磁気マーカとして高いパルス電
圧が発生できる。また、磁性細線の線径(断面積)を小
さくすれば、磁性細線の反磁界を減少できるので、磁性
細線の断面積を小さくした分に見合うだけ磁性細線の長
さを短くできる。本発明によって、良好な大バルクハウ
ゼン信号(パルス電圧値と高調波成分)を損なうことな
く、磁気マーカを小型にすることが可能となる。角形比
が0.8以上の磁性細線であっても、線径が115μm
より大きい場合は反磁界の値が大きくなり、線径が60
μmより小さければ反転する全磁束量が少なすぎるの
で、いずれも良好な大バルクハウゼン信号が得られな
い。また、角形比が0.8より小さい磁性細線を使用し
た場合では、線径が大きいと大バルクハウゼン反転を示
さず、線径が小さいと大バルクハウゼン反転は示すが反
転する磁束量が小さいので、磁気マーカとしての良好な
出力電圧および高調波成分を得られない。また、本発明
に用いられる磁性細線の長さとしては、10〜100m
mであることが好ましく、特に15〜50mmであるこ
とが好ましい。
【0008】本発明に用いられる2個の磁性体として
は、磁性細線よりも小さな保磁力を有する磁性体を用い
ることが必要であり、磁性細線よりも小さな保磁力を有
する磁性シート(磁性薄帯)を用いることが好ましい。
ここで、磁性細線の保磁力とは、線径の100倍以上の
長さのものについて測定した値のことであり、磁性体の
保磁力とは厚さの100倍以上の長さのものについて測
定した値のことである。なお、本発明における磁性シー
トとは、厚さが0.01〜100μm、面積が1〜10
000mm2のものをいう。また、磁性シートとして
は、厚さの100倍以上の長さを有する場合に磁性細線
より小さな値の保磁力を示すものであれば、円形、楕円
形、多角形など種々の形状のものを用いることができる
が、なかでも矩形状の磁性シートは磁性細線の反磁界低
減効果に優れており、最も好ましい。さらに、磁性細線
と磁性シートの位置関係については、該磁性細線の端部
が該磁性シートの中心部に位置することにより、磁性細
線に生じる反磁界の低減が最良に成し遂げられる。
【0009】
【実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付の図面を
参照して、その実施例に基づき説明する。一般に、磁気
マーカを小形にするにはパルス発生用の磁性細線の長さ
を短くすることが必要である。しかし、磁性細線の線径
に対する長さの比(アスペクト比)を小さくすると、磁
性細線の反磁界が増加するため良好な大バルクハウゼン
信号が得られなくなる。また、磁気マーカとしての出力
電圧は変化する全磁束量に依存するため、アスペクト比
を同一に保つために長さとともに線径も小さくした場
合、磁気マーカとしての信号/ノイズ比が減少し、良好
なマーカとすることができない。
【0010】本発明のパルス発生用の磁性細線は、線径
が60μmから115μmであり、かつBHループの角
形比Br/Bsが0.8以上であることが必要である。高
性能な磁気マーカを構成するには、反磁界の低減のため
に磁性細線の寸法を小さくすると共に、一方では磁化反
転する全磁束量を大きくする必要がある。線径が小さく
角形比が0.8以上である本発明に係る磁性細線として
は、絶対値が1×10-6以上の磁歪を有する非晶質磁性
細線を用いることが好ましく、磁性細線は、通常の金属
細線の伸線工程による冷間線引加工と、伸線加工後の熱
処理を施すことにより製造される。なお、磁性細線の伸
線条件としては、1つのダイスにおける減面率が5〜1
5%の範囲で行うことができ、複数のダイスを用い任意
の線径まで伸線加工を行うことができる。熱処理条件と
しては、上記範囲の線径を有する磁性細線を用い張力1
0〜250kg/mm2のもとで温度300〜500℃
の範囲で0.1〜1000秒の時間の熱処理を施すこと
により、所望の磁気特性を有する磁性細線を得ることが
できる。以降の説明は、大バルクハウゼン効果を有する
磁性細線に付帯させた磁性シート(磁性薄帯)が主に矩
形状である実施例についてなされるが、本発明は、磁性
細線と種々の形状の磁性シートとの組み合わせにおいて
も同様に適用することが可能である。
【0011】まず、第1実施例〜第6実施例の磁気マー
カを説明する。図1は、これらの実施例の磁気マーカを
図式的に示す。この磁気マーカにおいて、パルス発生素
子である磁性細線11とその両端部にそれぞれ密着付帯
させる2個の矩形状磁性シート12および13は、基材
14と基材15により上下から挟まれることにより固定
される。基材の材質や厚みは、マーカの使われる用途に
より様々であるが、通常、基材14と基材15には、粘
着層付きの30μm程度の厚みのポリエチレンテレフタ
レート(PET)フィルム粘着シートが用いられ、基材1
5の下面の粘着層は被検出物品に貼り付けるために用い
られる。そして、基材15の上面の粘着層は磁性細線1
1と磁性シート12、13を固定し、さらに基材14を
接着するために使われる。図に示されるように、好まし
くは、磁性細線11と磁性シート12、13の配置構成
において、磁性細線11の両端部が磁性シート12およ
び13の各辺から等方的に等しい距離(中心部)に位置
する。また、たとえば、磁性シート12、13の形状は
一辺が10mmの正方形であり、厚さは20μmであ
る。
【0012】表1に示すように、図1に示した形状の磁
気マーカであって、種々の線径と角形比Br/Bsを有す
る第1から第6の実施例のマーカが製造され、さらに、
第1から第5までの比較例のマーカが製造された。図2
は、図1に示した磁気マーカにおける非晶質磁性細線
(ワイヤ)11の長さと出力パルスの高調波成分との関係
を示す。第3実施例の磁性マーカでは、線径99μm、
角形比Br/Bs0.93、保磁力0.25OeのCo−F
e系非晶質磁性細線を、第6実施例の磁性マーカでは、
線径74μm、角形比Br/Bs0.95、保磁力0.35
OeのCo−Fe系非晶質磁性細線を、磁性細線として
用いている。一方、第1比較例のマーカでは、線径12
5μm、角形比Br/Bs0.5、保磁力0.12OeのC
o−Fe系非晶質磁性細線を磁性細線として用いてい
る。第3と第6の実施例のデータは、黒丸、黒四角で、
第1比較例のデータは白丸で示されている。ここで、そ
れぞれの磁性細線の保磁力は、長さ15cmの細線につ
いて、励磁磁界1Oe、周波数50Hzで測定した値で
ある。また、両実施例および比較例では、磁性シート1
2および13として、形状が10mmの正方形で厚さが
20μmのCo系の非晶質金属磁性体を用いており、励
磁磁界1Oe、周波数50Hzで測定した長さ15cm
における磁性シートの保磁力は、0.03Oeであっ
た。ここで、角形比Br/Bsは、反磁界の影響を受けな
いように寸法が充分に長い非晶質磁性細線で測定された
磁気特性である。
【0013】磁気マーカは、磁界振幅1Oe、50Hz
の交番磁界で励磁され、誘導電圧は、長さ35mm、巻
き数590ターンのコイルより得られる。誘導電圧は、
3562Aダイナミックシグナルアナライザ(ヒューレ
ットパッカード社製)より成分分析及び評価がなされ
る。磁気マーカとして良好な大バルクハウゼン信号を出
力するかどうかは、励磁周波数の第30次高調波成分の
利得を測定して判定することができる。大バルクハウゼ
ン効果を利用した磁気マーカは、第30次高調波が基準
1Vの信号利得に対して−53dB以上であることが望
ましい。ここに示された測定データより、第6実施例の
データ(黒四角)では、磁性細線11の長さを15mm
まで短くした磁気マーカでも良好な高調波利得を示すこ
とがわかる。これに対し、比較例では、磁気細線の長さ
は、50mm以上でないと良好な高調波利得を示さな
い。
【0014】図3は、図2の測定で用いた磁気マーカの
磁気細線(ワイヤ)の長さに対する出力電圧(ep)の特性
を示す。ここに、第3および第6の実施例のデータは黒
丸と黒四角で、比較例のデータは白丸で表記した。第6
実施例の磁気マーカ(黒四角)では、磁性細線11の長
さを15mmまで短くしても出力電圧は100mv以上
の大バルクハウゼン信号が得られる。これに対し、比較
例では、磁気細線の長さは、50mm以上でないと良好
な出力電圧を示さない。表1は、線径および角形比Br
/Bsの種々異なる磁性細線を使用し、磁気マーカのワ
イヤ長が25mmである場合の磁気マーカの出力電圧お
よび第30次高調波成分の値を示したものである。な
お、表1の各磁性細線の保磁力は、長さ10cmのもの
について励磁磁界1Oe、周波数50Hzで保磁力を測
定した場合、0.1〜0.30Oeであった。
【0015】
【表1】
【0016】表1より明らかなように、出力電圧および
第30次高調波成分が充分な大きさの大バルクハウゼン
信号は、少なくとも角形比が0.8以上であり線径が7
4μmから110μmの範囲の磁気細線11において得
られる。一方、表1において比較例として示したよう
に、磁性細線の線径が125μmで角形比が0.5の場
合、ワイヤ長が25mmでは大バルクハウゼン反転が発
生しないため出力電圧および高調波成分は小さい。角形
比が0.9以上の磁性細線であっても、線径が120μ
mの場合は反磁界の値が大きくなり、線径が50μmで
は反転する全磁束量が少なすぎるので、いずれも良好な
大バルクハウゼン信号が得られない。また、角形比が
0.8より小さい磁性細線を使用した場合では、大バル
クハウゼン反転を示さないので、磁気マーカとしての良
好な出力電圧および高調波成分を得られない。たとえ
ば、角形比が0.75で線径が80μmの磁性細線は、
良好な大バルクハウゼン信号を示さない。なお、本発明
の磁気マーカで、密着付帯させる2個の磁性薄帯12、
13の寸法(面積)を大きくしても、発明の効果が損な
われることはないが、付帯磁性薄帯12、13の面積が
大型化するため磁気マーカの小型化を妨げることとな
る。
【0017】次に、本発明の磁気マーカにおける磁性細
線11の端部と、それに付帯させる磁性シート12、1
3の相対位置関係について説明する。ここでは、磁性細
線11として、第3実施例の長さ25mmのものを用
い、磁性シート12、13としては、厚さが20μm
で、一辺が10mmの正方形のものを用いた。図4およ
び図5は、2個の磁性シート12、13における磁性細
線端部の各種位置による磁気マーカの第30次高調波利
得及び出力電圧を示すものである。横軸は、磁性細線
(ワイヤ)端部の長手方向(黒丸)と幅方向(白丸)の位置を
各辺からの距離として示している。良好な大バルクハウ
ゼン信号を生じる位置は次のようになる。磁気マーカを
形成する長手方向では、磁性シート12、13の全長比
で±25%以内の長さの中心部に、磁性細線11の端部
が存在することが望ましい。同様に、幅方向でも、磁性
シート12の幅方向比で±25%以内の幅方向の中心部
に位置することが望ましい。ここで、パルス発生用磁性
細線11の反磁界を低減させるために磁性シート12、
13が正方形(矩形状)以外の他の形状であっても、反磁
界を低減させるのに有効な位置は、長さおよび幅方向で
それぞれの中心部より±25%以内の位置に該磁性細線
11の端部が存在することが望ましい。
【0018】本発明の磁気マーカは、磁性細線の両端に
密着配置される磁性体として矩形以外の種々の形状から
なる磁性シートを用いることも可能である。次に、第7
実施例について説明する。図6に示すように、本実施例
では、磁性体として、円形磁性シートを用いた。この磁
気マーカにおいて、パルス発生素子である磁性細線11
1とその両端部にそれぞれ密着付帯させる2個の円形磁
性シート112および113は、第1実施例と同様に、
図示しない基材により上下から挟まれることにより固定
される。好ましくは、磁性細線111の両端部が円形磁
性シート112および113の中心部に位置する。具体
的には、磁性細線111の長さは25mm、線径は99
μmであり、角形比0.93、保磁力0.25Oeを有す
る。また、円形磁性シート112、113の厚さは20
μm、直径は10mmであり、保磁力0.03Oeを有
する。第1実施例と同様にして、この磁気マーカの出力
電圧及び第30次高調波成分を測定したところ、出力電
圧は125mVであり、第30次高調波成分は、−52
dBと良好な大バルクハウゼン信号が得られた。
【0019】次に、第7実施例について説明する。図7
に示すように、本実施例では、磁性細線の両端に密着配
置される磁性体として、正三角形磁性シートを用いた。
この磁気マーカにおいて、パルス発生素子である磁性細
線211とその両端部にそれぞれ密着付帯させる2個の
正三角形磁性シート212および213は、第1実施例
と同様に、図示しない基材により上下から挟まれること
により固定される。好ましくは、磁性細線211の両端
部が正三角形磁性シート212および213の中心部に
位置する。具体的には、磁性細線211の長さは25m
m、線径は99μmであり、角形比0.93、保磁力0.
25Oeを有する。また、磁性シート212、213の
厚さは20μmであり、その正三角形の一辺の長さが1
0mmであり、保磁力0.03Oeを有する。第1実施
例と同様にして、この磁気マーカの出力電圧及び第30
次高調波成分を測定したところ、出力電圧は114mV
であり、第30次高調波成分は−52.4dBと良好な
大バルクハウゼン信号が得られた。
【0020】
【発明の効果】本発明により、特徴的な大バルクハウゼ
ン反転に基づく高出力電圧・高高調波成分を有する非常
に小型の磁気マーカを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1〜第6実施例の磁気マーカの図
式的な図である。
【図2】 本発明の実施例と比較例の磁気マーカ中の磁
性細線の長さに対する第30次高調波利得特性を示すグ
ラフである。
【図3】 本発明の実施例と比較例の磁気マーカ中の磁
性細線の長さに対する電磁誘導電圧特性を示すグラフで
ある。
【図4】 磁性薄帯内におけるパルス発生用磁性細線端
部の存在位置の変化に対する第30次高調波利得特性を
示すグラフである。
【図5】 磁性薄帯内におけるパルス発生用磁性細線端
部の存在位置に対する電磁誘導電圧特性を示すグラフで
ある。
【図6】 本発明の第7実施例の磁気マーカの図式的な
図である。
【図7】 本発明の第8実施例の磁気マーカの図式的な
図である。
【符号の説明】
11・・・磁性細線、 12,13・・・磁性シート、 1
4,15・・・基材、111・・・磁性細線、 112,11
3・・・磁性シート、211・・・磁性細線、 212,21
3・・・磁性シート。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パルス発生用磁性細線と、その両端部に
    密着配置した、該磁性細線の保磁力よりも小さい保磁力
    を有する2個の磁性体とからなる大バルクハウゼン反転
    を生じる磁気マーカであって、上記のパルス発生用磁性
    細線は、線径が60μmから115μmでかつBHルー
    プの角形比Br/Bsが0.8以上の値を有することを特
    徴とする磁気マーカ。
JP26528295A 1994-11-02 1995-10-13 磁気マーカ Pending JPH08186019A (ja)

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