JPH0729916U - 自動車高周波用ガラスアンテナ - Google Patents
自動車高周波用ガラスアンテナInfo
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- JPH0729916U JPH0729916U JP5771193U JP5771193U JPH0729916U JP H0729916 U JPH0729916 U JP H0729916U JP 5771193 U JP5771193 U JP 5771193U JP 5771193 U JP5771193 U JP 5771193U JP H0729916 U JPH0729916 U JP H0729916U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】ルーフの窓ガラス板用に適したUHF用アンテ
ナを提供する。 【構成】自動車のルーフの窓ガラス板11上に、四角形
状、かつ、渦巻き状のアンテナ導体12を2本設け、中
心に給電部13を形成した。
ナを提供する。 【構成】自動車のルーフの窓ガラス板11上に、四角形
状、かつ、渦巻き状のアンテナ導体12を2本設け、中
心に給電部13を形成した。
Description
【0001】
本考案はUHF(300MHz〜3GHz)の電波受信等に適した自動車高周 波用ガラスアンテナに関するものである。
【0002】
GPS人工衛星等からの電波を受信するアンテナとしてマイクロストリップア ンテナと増幅回路を備えたGPS用アンテナが既に市販されており、自動車用と しては主にリヤーのサンデッキに設置されていた。しかしながら従来ではワゴン 車等のボックスタイプの自動車では車内に設置できないという問題があった。ま た、自動車のルーフに取り付けた場合には車外への設置となるために、美感上好 ましくなく、盗難の危険性が高い。また、防水及び熱等に対する厳しい信頼性が 要求される、受信した信号を車内に設置した受信機に伝送するために自動車の構 造とケーブルの引き回しが複雑になるという問題があった。
【0003】
本考案の目的は従来技術が有していた前述の欠点を解消しようとするものであ り、従来知られていなかったボックスタイプの自動車においても車内に設置でき るアンテナを新規に提供するものである。
【0004】
本考案は前述の課題を解決すべくなされたものであり、自動車の窓ガラス板に 設けられた給電部及び線状又は帯状の複数のアンテナ導体からなり、アンテナ導 体は給電部の周囲から給電部に向って、渦巻き状に設けられ、かつ、アンテナ導 体がアンテナ導体の中心部の一端で給電部に接続されており、アンテナ導体の受 信信号を利用することを特徴とする自動車高周波用ガラスアンテナを提供する。
【0005】 また、本考案は自動車の窓ガラス板上に設けられた給電部及び線状又は帯状の 複数のアンテナ導体からなり、アンテナ導体は給電部の周囲から給電部に向って 、渦巻き状に設けられ、かつ、アンテナ導体がアンテナ導体の中心部の一端で給 電部に接続されており、アンテナ導体が設けられている窓ガラス板の反対面に反 射導体が設けられており、アンテナ導体の受信信号を利用することを特徴とする 自動車高周波用ガラスアンテナを提供する。
【0006】
[実施例1] 図1は実施例1を示す正面図であり、図1において、11は自動車のルーフの 窓ガラス板、12はアンテナ導体であり、渦巻き状になっていて、その中心部の 一端が給電部13に接続されている。15は増幅回路を内蔵した絶縁箱、16及 び17は絶縁箱15を窓ガラス板11に取り付けるための金具からなる脚部であ り、脚部16によって給電部13と増幅器の入力部が電気的に接続されていて、 脚部17は絶縁箱の取り付け用導体14に接続されている。18は増幅器の出力 を受信機へ伝送するための同軸ケーブルである。
【0007】 実施例1ではアンテナ導体12は1575.42MHzのGPS信号を受信す ることを目的として設計した。ガラス板11に銀(Ag)ペ−ストを膜厚約50 μmで印刷により形成後、焼成してアンテナ導体12、給電部13、取り付け用 導体14を形成した。また、脚部16、17は半田によって給電部13、絶縁箱 取り付け用導体14にそれぞれ接続した。なお、アンテナ導体12は単極アンテ ナとして機能する。
【0008】 図2は実施例1のアンテナ導体12、給電部13及び取り付け用導体14を示 す正面図であり、アンテナ導体12は渦巻き状とした。アンテナ導体12を渦巻 き状とした理由は、GPS信号は偏波面が回転する円偏波信号であり、この信号 を良好に受信するためには円偏波アンテナが必要である。このため、実施例1で は円偏波に対応できる渦巻き状とした。 図2において、アンテナ導体12の寸法については図2の左右方向、最大58 mm、上下方向46mm、線幅1mm、渦巻き状のアンテナ導体12の間隔は5 mmであり、給電部13は10mm角の正方形とした。
【0009】 図3は実施例1のガラスアンテナをワゴン車のルーフの窓ガラス板11に取り 付けたときの側面図であり、窓ガラス板11は水平とした。図3において窓ガラ ス板11より上側は車外、下側は車内である。この時のアンテナ利得の特性図を ダイポールアンテナ比の利得として図4に示す。なお、この特性図は増幅回路の 出力を測定して作成した。増幅回路の利得は35dBである。
【0010】 図4に示すそれぞれの角度は、図3の角度と一致している。図4の特性図より 実施例1のアンテナは左右ほぼ対称な広い指向特性を有していることがわかる。 また90゜方向(鉛直)の軸比は3dBであり、円偏波アンテナとしても優れた 性能である。ルーフの窓ガラス板11に取り付けたことにより、自動車のボディ 等によって衛星からの信号が妨げられることがないためアンテナの性能が十分に 引き出せる。
【0011】 [実施例2] 図5は実施例2を示す断面図であり、図1と同番号の部分は同名称である。ま た、21は反射導体、22は孔である。実施例2では反射導体21は脚部17、 絶縁箱15に内蔵された増幅回路のグランド、同軸ケーブル18の外部導体によ って受信機のアースと電気的に接続されているが、必ずしも接続されていなくて もよい。給電線はルーフの窓ガラス板11に孔22を設けて、アンテナ導体12 の一部と給電部13とを導電物質により接続した。アンテナ導体12,給電部1 3,反射導体21は実施例1の場合と同じ方法で形成した。また、アンテナ導体 12の形状は図2に示す形状と同一とした。
【0012】 反射導体21の形状は図5において、図5の左右方向が120mm、前後方向 が60mmの長方形とし、10mm角の正方形である給電部13を1mmのスキ 間で囲う形状とした。反射導体21はアンテナ導体12の反射板の機能を有して いるため、アンテナ導体12の少なくとも一部と対向していることが好ましい。 実施例2ではアンテナ導体12の全体が反射導体21と相対向する配置とした。 なお、アンテナ導体12は単極アンテナとして機能する。
【0013】 アンテナの放射による利得を考えた場合、図5においてアンテナ導体12から 上側と下側に放射されるが、下側に放射された電波は反射導体21によって反射 されて上側に放射されるため、アンテナ利得が増大する。
【0014】 図6は実施例2のアンテナ利得の特性図であり、測定は図3に示す特性図と同 じ条件で行った。比較のために実施例1の特性を破線で示す。実施例1より利得 が約2dB向上していることがわかる。 反射導体21は略多角形状に限らず、略円形、略楕円形であってもよく、メッ シュ状であってもアンテナ利得向上の効果がある。採光を考えた場合にはメッシ ュ状であることが望ましい。また、窓ガラス板11の縁辺部に設けられたセラミ ック製等の隠蔽膜上に設けられることがさらに望ましい。
【0015】 実施例2ではアンテナ導体12が車外に露出しているが、アンテナ導体12は 銀ペーストを印刷焼成して形成しているため、高い信頼性が保て性能の劣化はほ とんどない。アンテナ導体12以外他の構成部分全てが車室内に設置できている ので耐信頼性能は実施例1とほぼ同等である。
【0016】 実施例1及び2のアンテナはルーフの窓ガラス板11に設置した時に最も有効 であるが、窓ガラス板と水平線との傾き角が小さい時(30゜以下)のリヤーガ ラスやフロントガラスにも使用できる。また、ルーフの窓ガラス板が設けられて いる自動車であれば、ワゴン車に限らずどのような自動車にも使用できる。また 、実施例1および2では方形状、かつ、渦巻き状のアンテナ導体を採用したが、 略三角形状、略多角形状、略円形状及び略楕円形状の渦巻き状のアンテナ導体を 採用してもよい。
【0017】
本考案は自動車のルーフの窓ガラス板の車内側にアンテナを設置したことによ って、厳しい環境にさらされず、盗難の危険性もなく、美感を損なわず、受信信 号を容易に受信機に伝送できるという効果を有している。また、自動車のルーフ の窓ガラス板の車内側にアンテナを設置したことによって、自動車のボディ等に よって信号が妨げられることがないためアンテナの性能が十分に引き出せるとい う効果も有している。さらにアンテナ導体の形状を渦巻き状にしたことによって 、等方で広い指向特性を持ち、GPS電波の円偏波信号も良好に受信できるとい う効果も有している。さらに窓ガラス板の車外側にアンテナ導体を設け、車内側 に反射導体を設ける場合には、反射を利用してアンテナ利得を向上させることが できるという効果も認められる。
【図1】実施例1を示す正面図
【図2】実施例1のアンテナ導体等の正面図
【図3】実施例1を示す側面図
【図4】実施例1のアンテナ利得の特性図
【図5】実施例2を示す側面図
【図6】実施例2のアンテナ利得の特性図
11:窓ガラス板 12:アンテナ導体 13:給電部 14:絶縁箱取り付け用導体 15:絶縁箱 16,17:脚部 21:反射導体
Claims (2)
- 【請求項1】自動車の窓ガラス板に設けられた給電部及
び線状又は帯状の複数のアンテナ導体からなり、アンテ
ナ導体は給電部の周囲から給電部に向って、渦巻き状に
設けられ、かつ、アンテナ導体がアンテナ導体の中心部
の一端で給電部に接続されており、アンテナ導体の受信
信号を利用することを特徴とする自動車高周波用ガラス
アンテナ。 - 【請求項2】自動車の窓ガラス板上に設けられた給電部
及び線状又は帯状の複数のアンテナ導体からなり、アン
テナ導体は給電部の周囲から給電部に向って、渦巻き状
に設けられ、かつ、アンテナ導体がアンテナ導体の中心
部の一端で給電部に接続されており、アンテナ導体が設
けられている窓ガラス板の反対面に反射導体が設けられ
ており、アンテナ導体の受信信号を利用することを特徴
とする自動車高周波用ガラスアンテナ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5771193U JPH0729916U (ja) | 1993-10-26 | 1993-10-26 | 自動車高周波用ガラスアンテナ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5771193U JPH0729916U (ja) | 1993-10-26 | 1993-10-26 | 自動車高周波用ガラスアンテナ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0729916U true JPH0729916U (ja) | 1995-06-02 |
Family
ID=13063540
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5771193U Withdrawn JPH0729916U (ja) | 1993-10-26 | 1993-10-26 | 自動車高周波用ガラスアンテナ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0729916U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20020040493A (ko) * | 2000-11-24 | 2002-05-30 | 박영만 | 선 바이저를 이용한 자동차용 안테나장치 |
JP2010246072A (ja) * | 2009-03-31 | 2010-10-28 | Toshiba It & Control Systems Corp | 無線タグ装置 |
-
1993
- 1993-10-26 JP JP5771193U patent/JPH0729916U/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20020040493A (ko) * | 2000-11-24 | 2002-05-30 | 박영만 | 선 바이저를 이용한 자동차용 안테나장치 |
JP2010246072A (ja) * | 2009-03-31 | 2010-10-28 | Toshiba It & Control Systems Corp | 無線タグ装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19980305 |