JPH0725290A - 自動車用内装部品の製造方法 - Google Patents
自動車用内装部品の製造方法Info
- Publication number
- JPH0725290A JPH0725290A JP17150793A JP17150793A JPH0725290A JP H0725290 A JPH0725290 A JP H0725290A JP 17150793 A JP17150793 A JP 17150793A JP 17150793 A JP17150793 A JP 17150793A JP H0725290 A JPH0725290 A JP H0725290A
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- JP
- Japan
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- core material
- back surface
- rib
- core
- surface core
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- Pending
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- Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)
- Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 自動車用内装部品の軽量化を目的とする。
【構成】 自動車用内装部品を製造する際、表面芯材1
と、その表面芯材1の裏面形状に対応した形状のリブ2
Aを有する裏面芯材2とを成形したあと、表面芯材1の
裏面と裏面芯材2のリブ2A面とが接触するように表面
芯材1と裏面芯材2とを振動溶着型3にセットし、その
振動溶着型3に所要の圧力をかけた状態で振動溶着型3
の上型3a又は下型3bを振動させ、表面芯材1の裏面
と裏面芯材2のリブ2A面との接合面に摩擦熱を発生さ
せることにより表面芯材1の裏面と裏面芯材2のリブ2
A面とを溶着させたあと、振動溶着型3を停止させて同
溶着部を固化することにより表面芯材1と裏面芯材2と
を一体化して製品とすることである。
と、その表面芯材1の裏面形状に対応した形状のリブ2
Aを有する裏面芯材2とを成形したあと、表面芯材1の
裏面と裏面芯材2のリブ2A面とが接触するように表面
芯材1と裏面芯材2とを振動溶着型3にセットし、その
振動溶着型3に所要の圧力をかけた状態で振動溶着型3
の上型3a又は下型3bを振動させ、表面芯材1の裏面
と裏面芯材2のリブ2A面との接合面に摩擦熱を発生さ
せることにより表面芯材1の裏面と裏面芯材2のリブ2
A面とを溶着させたあと、振動溶着型3を停止させて同
溶着部を固化することにより表面芯材1と裏面芯材2と
を一体化して製品とすることである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、樹脂材から成る自動車
用内装部品の製造方法に関する。
用内装部品の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車用内装部品は一般に樹脂で
作られている。そして自動車用内装部品は軽量化が要求
されるため、その手段として図7に示すような発泡樹脂
11を用いたり、図8に示すように補強材としてのガラ
スフィラ−12Aを混合した樹脂12を用いたり、ある
いは樹脂そのものを高結晶化することなどが行われてい
る。
作られている。そして自動車用内装部品は軽量化が要求
されるため、その手段として図7に示すような発泡樹脂
11を用いたり、図8に示すように補強材としてのガラ
スフィラ−12Aを混合した樹脂12を用いたり、ある
いは樹脂そのものを高結晶化することなどが行われてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のように自動車用
内装部品を製造する場合、芯材となる樹脂を発泡させた
うえ補強材としてガラスフィラ−を混合したり、樹脂そ
のものを高結晶化した場合でも、通常の樹脂芯材と比較
して10%程度しか減量することができない。そこで本
発明では、自動車用内装部品をリブ構造とすることによ
り、大幅な軽量化を可能にすることを解決すべき技術的
課題とするものである。
内装部品を製造する場合、芯材となる樹脂を発泡させた
うえ補強材としてガラスフィラ−を混合したり、樹脂そ
のものを高結晶化した場合でも、通常の樹脂芯材と比較
して10%程度しか減量することができない。そこで本
発明では、自動車用内装部品をリブ構造とすることによ
り、大幅な軽量化を可能にすることを解決すべき技術的
課題とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題解決のための技
術的手段は、自動車用内装部品を製造する際、表面芯材
と、その表面芯材の裏面形状に対応した形状のリブを有
する裏面芯材とを成形したあと、前記表面芯材の裏面と
裏面芯材のリブ面とが接触するように同表面芯材と裏面
芯材とを振動溶着型にセットし、その振動溶着型に所要
の圧力をかけた状態で同振動溶着型の上型又は下型を振
動させ、前記表面芯材の裏面と裏面芯材のリブ面との接
合面に摩擦熱を発生させることにより同表面芯材の裏面
と裏面芯材のリブ面とを溶着させたあと、同振動溶着型
を停止させて同溶着部を固化させることにより前記表面
芯材と裏面芯材とを一体化して製品とすることである。
術的手段は、自動車用内装部品を製造する際、表面芯材
と、その表面芯材の裏面形状に対応した形状のリブを有
する裏面芯材とを成形したあと、前記表面芯材の裏面と
裏面芯材のリブ面とが接触するように同表面芯材と裏面
芯材とを振動溶着型にセットし、その振動溶着型に所要
の圧力をかけた状態で同振動溶着型の上型又は下型を振
動させ、前記表面芯材の裏面と裏面芯材のリブ面との接
合面に摩擦熱を発生させることにより同表面芯材の裏面
と裏面芯材のリブ面とを溶着させたあと、同振動溶着型
を停止させて同溶着部を固化させることにより前記表面
芯材と裏面芯材とを一体化して製品とすることである。
【0005】
【作用】上記製造方法により製造された製品はリブ構造
であるため、十分な軽量化が実現できるとともに、必要
な強度を確保でき、更に表面芯材の裏面と裏面芯材の表
面との間が空気層になるため、防音及び断熱作用があ
る。
であるため、十分な軽量化が実現できるとともに、必要
な強度を確保でき、更に表面芯材の裏面と裏面芯材の表
面との間が空気層になるため、防音及び断熱作用があ
る。
【0006】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面を参照しながら
説明する。図1は自動車用内装部品を構成する表面芯材
1の斜視外観図である。また、図2は裏面芯材2の斜視
外観図である。図1に示した表面芯材1は、射出成形、
スタンピングプレス、あるいは真空成形等により成形さ
れた合成樹脂製の芯材である。また、図2に示した裏面
芯材2は、射出成形、あるいはスタンピングプレス等に
より成形されたもので、裏面芯材2の表面に格子状のリ
ブ2Aが形成されている。尚、このリブ2Aは表面芯材
1の裏面形状に合うような形状に形成される。
説明する。図1は自動車用内装部品を構成する表面芯材
1の斜視外観図である。また、図2は裏面芯材2の斜視
外観図である。図1に示した表面芯材1は、射出成形、
スタンピングプレス、あるいは真空成形等により成形さ
れた合成樹脂製の芯材である。また、図2に示した裏面
芯材2は、射出成形、あるいはスタンピングプレス等に
より成形されたもので、裏面芯材2の表面に格子状のリ
ブ2Aが形成されている。尚、このリブ2Aは表面芯材
1の裏面形状に合うような形状に形成される。
【0007】上記表面芯材1は、例として板厚が1mm
であり、裏面芯材2は、例として板厚が0.7mm、リ
ブ2Aの幅が0.5mm、高さが5mm、ピッチが20
mmである。
であり、裏面芯材2は、例として板厚が0.7mm、リ
ブ2Aの幅が0.5mm、高さが5mm、ピッチが20
mmである。
【0008】上記のように、表面芯材1及び裏面芯材2
を成形した状態で、図3に示すように両者を振動溶着型
3にセットする。この振動溶着型3は上型3aと下型3
bから成り、表面芯材1及び裏面芯材2がセットされた
状態で、上型3aと下型3bを10〜15kg/cm2 で
加圧し、上型3aを例えば240Hzの振動周波数及び
振幅0.9mmで水平方向に振動させる。
を成形した状態で、図3に示すように両者を振動溶着型
3にセットする。この振動溶着型3は上型3aと下型3
bから成り、表面芯材1及び裏面芯材2がセットされた
状態で、上型3aと下型3bを10〜15kg/cm2 で
加圧し、上型3aを例えば240Hzの振動周波数及び
振幅0.9mmで水平方向に振動させる。
【0009】表面芯材1及び裏面芯材2が振動溶着型3
にセットされ、加圧された状態で上型3aが振動される
と、表面芯材1の裏面と裏面芯材2のリブ2Aの上端と
の接合面に約180℃〜200℃の摩擦熱が生じて樹脂
が溶ける。樹脂が溶けた状態で上記振動を停止させ、接
合部を冷却させる際に、上記加圧状態を保持し、接合部
が母材強度に近くなるように溶着させる。
にセットされ、加圧された状態で上型3aが振動される
と、表面芯材1の裏面と裏面芯材2のリブ2Aの上端と
の接合面に約180℃〜200℃の摩擦熱が生じて樹脂
が溶ける。樹脂が溶けた状態で上記振動を停止させ、接
合部を冷却させる際に、上記加圧状態を保持し、接合部
が母材強度に近くなるように溶着させる。
【0010】このようにして一体化された表面芯材1及
び裏面芯材2が製品4として振動溶着型3から取り出さ
れる。尚、この製品4は、真空成形等により塩化ビニ−
ルフィルム等が貼着され、内装部品となる。
び裏面芯材2が製品4として振動溶着型3から取り出さ
れる。尚、この製品4は、真空成形等により塩化ビニ−
ルフィルム等が貼着され、内装部品となる。
【0011】図5及び図6は裏面芯材2のリブ2Aの他
の形状を示したもので、図5はリブ2Aを斜め状に形成
したものであり、図6は六角形状にリブ2Aを形成した
ものである。また、裏面芯材2のリブ2Aの幅、高さ、
あるいはピッチを変えることにより裏面芯材2の必要と
する強度を容易に得ることが可能であり、また、部分的
に強度をアップさせることも可能である。
の形状を示したもので、図5はリブ2Aを斜め状に形成
したものであり、図6は六角形状にリブ2Aを形成した
ものである。また、裏面芯材2のリブ2Aの幅、高さ、
あるいはピッチを変えることにより裏面芯材2の必要と
する強度を容易に得ることが可能であり、また、部分的
に強度をアップさせることも可能である。
【0012】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、表面芯材
と、その表面芯材の裏面形状に対応した形状のリブを有
する裏面芯材とを成形したあと、前記表面芯材の裏面と
裏面芯材のリブ面とが接触するように同表面芯材と裏面
芯材とを振動溶着型にセットし、その振動溶着型に所要
の圧力をかけた状態で同振動溶着型の上型又は下型を振
動させ、前記表面芯材の裏面と裏面芯材のリブ面との接
合面に摩擦熱を発生させることにより同表面芯材の裏面
と裏面芯材のリブ面とを溶着させたあと、同振動溶着型
を停止させて同溶着部を固化させることにより前記表面
芯材と裏面芯材とを一体化して製品とした自動車用部品
は、リブ構造であるため、従来の製品に比較して軽量で
あり、且つ、従来製品と同等の強度を有するという効果
がある。また、表面芯材と裏面芯材の間に空気層がある
ため、防音及び断熱性に優れているという効果がある。
と、その表面芯材の裏面形状に対応した形状のリブを有
する裏面芯材とを成形したあと、前記表面芯材の裏面と
裏面芯材のリブ面とが接触するように同表面芯材と裏面
芯材とを振動溶着型にセットし、その振動溶着型に所要
の圧力をかけた状態で同振動溶着型の上型又は下型を振
動させ、前記表面芯材の裏面と裏面芯材のリブ面との接
合面に摩擦熱を発生させることにより同表面芯材の裏面
と裏面芯材のリブ面とを溶着させたあと、同振動溶着型
を停止させて同溶着部を固化させることにより前記表面
芯材と裏面芯材とを一体化して製品とした自動車用部品
は、リブ構造であるため、従来の製品に比較して軽量で
あり、且つ、従来製品と同等の強度を有するという効果
がある。また、表面芯材と裏面芯材の間に空気層がある
ため、防音及び断熱性に優れているという効果がある。
【図1】表面芯材の斜視外観図である。
【図2】裏面芯材の斜視外観図である。
【図3】表面芯材と裏面芯材とを振動溶着型にセットし
た状態を示した斜視図である。
た状態を示した斜視図である。
【図4】表面芯材と裏面芯材とが一体化された製品の側
面図である。
面図である。
【図5】裏面芯材のリブ形状図である。
【図6】裏面芯材の他のリブ形状図である。
【図7】従来の部品を構成する樹脂材の側面図である。
【図8】従来の他の部品を構成する樹脂材の側面図であ
る。
る。
1 表面芯材 2 裏面芯材 2A リブ 3 振動溶着型 4 製品
Claims (1)
- 【請求項1】 表面芯材と、その表面芯材の裏面形状に
対応した形状のリブを有する裏面芯材とを成形したあ
と、前記表面芯材の裏面と裏面芯材のリブ面とが接触す
るように同表面芯材と裏面芯材とを振動溶着型にセット
し、その振動溶着型に所要の圧力をかけた状態で同振動
溶着型の上型又は下型を振動させ、前記表面芯材の裏面
と裏面芯材のリブ面との接合面に摩擦熱を発生させるこ
とにより同表面芯材の裏面と裏面芯材のリブ面とを溶着
させたあと、同振動溶着型を停止させて同溶着部を固化
させることにより前記表面芯材と裏面芯材とを一体化し
て製品とすることを特徴とする自動車用内装部品の製造
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17150793A JPH0725290A (ja) | 1993-07-12 | 1993-07-12 | 自動車用内装部品の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17150793A JPH0725290A (ja) | 1993-07-12 | 1993-07-12 | 自動車用内装部品の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0725290A true JPH0725290A (ja) | 1995-01-27 |
Family
ID=15924399
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17150793A Pending JPH0725290A (ja) | 1993-07-12 | 1993-07-12 | 自動車用内装部品の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0725290A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1391284A1 (en) * | 2002-08-23 | 2004-02-25 | Kasai Kogyo Co., Ltd. | Laminated structure and method for manufacturing the same |
EP1707336A1 (en) * | 2005-03-30 | 2006-10-04 | Kasai Kogyo Co., Ltd. | Automotive interior trim component and method for manufacturing the same |
JP2009018614A (ja) * | 2007-07-10 | 2009-01-29 | Toyoda Gosei Co Ltd | 自動車内装用の樹脂成形品 |
-
1993
- 1993-07-12 JP JP17150793A patent/JPH0725290A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1391284A1 (en) * | 2002-08-23 | 2004-02-25 | Kasai Kogyo Co., Ltd. | Laminated structure and method for manufacturing the same |
US7744983B2 (en) | 2002-08-23 | 2010-06-29 | Kasai Kogyo Co., Ltd. | Laminated structure and method for manufacturing the same |
EP1707336A1 (en) * | 2005-03-30 | 2006-10-04 | Kasai Kogyo Co., Ltd. | Automotive interior trim component and method for manufacturing the same |
JP2009018614A (ja) * | 2007-07-10 | 2009-01-29 | Toyoda Gosei Co Ltd | 自動車内装用の樹脂成形品 |
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