JPH07103745B2 - Fireproof cabinet - Google Patents
Fireproof cabinetInfo
- Publication number
- JPH07103745B2 JPH07103745B2 JP63289808A JP28980888A JPH07103745B2 JP H07103745 B2 JPH07103745 B2 JP H07103745B2 JP 63289808 A JP63289808 A JP 63289808A JP 28980888 A JP28980888 A JP 28980888A JP H07103745 B2 JPH07103745 B2 JP H07103745B2
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- fireproof
- protective layer
- metal plate
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Description
本発明は、耐火金庫や耐火保管箱、耐火ロッカー、耐火
性物置などとして用いられる耐火庫に関するものであ
る。TECHNICAL FIELD The present invention relates to a fireproof box used as a fireproof safe, a fireproof storage box, a fireproof locker, a refractory store, and the like.
耐火庫は火災に際して、火炎にさらされながら苛酷な高
温条件下で消化活動が終了するまでの間、保管物を庫内
において保護することを目的として用いられる。従って
耐火庫の周壁体としては、火炎に長時間耐えることがで
きる、熱伝導率が小さく庫内に高温を伝えにくい、熱容
量を大きくすぐに高温に達しない等の性能が要求され
る。 そして耐火庫の周壁体を構成する耐火材料としては、従
来から断熱性の良好なグラスウールやロックウール等の
無機質繊維材、熱容量の大きなセメントや石膏等の水硬
性無機質材を用いるのが一般的であり、これら耐火材料
を鋼板など外殻金属板の内側に積層して耐火庫の周壁体
を形成するようにしている。In the case of a fire, the refractory cabinet is used for the purpose of protecting the stored items in the cabinet until it is exposed to the flame and digestive activities are completed under severe high temperature conditions. Therefore, the peripheral wall of the fireproof cabinet is required to have such properties that it can withstand a flame for a long time, its thermal conductivity is small, it is difficult to transmit a high temperature to the interior of the cabinet, its heat capacity is large, and it does not reach a high temperature immediately. And as the refractory material constituting the peripheral wall of the fireproof warehouse, it is common to use inorganic fiber materials such as glass wool and rock wool, which have good heat insulation properties, and hydraulic inorganic materials such as cement and gypsum, which have large heat capacity. The refractory material is laminated on the inner side of an outer shell metal plate such as a steel plate to form the peripheral wall of the refractory chamber.
しかし、無機質繊維材は高温にさらされると溶融して抜
け落ちが生じるために火炎に長時間耐えることができな
い。また水硬性無機質材は結晶水として含まれている水
分が高温の作用で遊離して、爆裂が生じたり強度が急激
に低下したり鋼板と剥離したり変形や反りが生じたりす
るために、同様に火炎に長時間耐えることができない。
このようにこれらのものでは火炎に長時間耐えることが
できず、耐火庫の内張り材として用いても耐火庫として
の性能が 火災時に耐火庫の壁体に変形や爆裂を生じると扉の正
常な施錠状態が維持できずに隙間が生じ、内部に火炎が
侵入したり消化後に扉の開閉ができなくなる。 火炎時に床が抜けて階下へ落下したり、他の落下物に
よる衝撃が加わると耐火材が強度劣化しているために破
壊され易い。 などの点で不十分なものであり、実用上の問題があっ
た。さりとて、安全性を考慮して耐火庫の壁の厚みを増
すことは大型化や重量増加になるために好ましくない。 本発明は上記の点に鑑みて為されたものであり、火炎に
長時間耐える耐火性能に優れた耐火庫を提供することを
目的とするものである。However, the inorganic fiber material cannot withstand a flame for a long time because it is melted when exposed to a high temperature and falls off. In addition, the hydraulic inorganic material is similar in that the water contained as crystal water is released by the action of high temperature, causing explosion or sharp decrease in strength, peeling from the steel plate, deformation or warpage. Can't stand the flame for a long time.
As described above, these materials cannot withstand flames for a long time, and even if they are used as a lining material for a fireproof box, the performance as a firebox will not be normal if the walls of the firebox are deformed or exploded during a fire. The locked state cannot be maintained and a gap is created, and the flame cannot penetrate inside or the door cannot be opened / closed after it is extinguished. If the floor falls out and falls downstairs during a flame, or if a shock is applied by another fallen object, the refractory material deteriorates in strength and is easily destroyed. However, there was a problem in practical use. On the other hand, it is not preferable to increase the thickness of the wall of the refractory box in consideration of safety, because the size and weight of the fireproof box increase. The present invention has been made in view of the above points, and an object of the present invention is to provide a refractory box having excellent fire resistance capable of withstanding a flame for a long time.
上記目的を達成するために本発明に係る耐火庫は、炭素
成分を主とする粉粒体と熱硬化性樹脂とからなる保護層
3を木質材で作成される基板2の少なくとも片面に設け
て形成され、燃焼時に保護層3の熱硬化性樹脂と基板2
の木質材に炭化層を生じせしめる耐火裏打ち材10を、外
殻金属板1の内側に保護層3が外殻金属板1側に向くよ
うに積層して構成される周壁体4で形成されたことを特
徴とするものである。 本発明において、外殻金属板1と耐火裏打ち材10との間
に耐火断熱材6を積層するようにしてもよく、また耐火
裏打ち材10の内側に内装金属板5を積層してもよい。さ
らに耐火裏打ち材10の内側に耐火断熱パネル7を積層し
てもよく、耐火裏打ち材10の内側に耐火断熱材6及び内
装金属板5をこの順に積層してもよい。In order to achieve the above-mentioned object, the fireproof box according to the present invention is provided with a protective layer 3 composed of a powder or granular material mainly containing a carbon component and a thermosetting resin on at least one surface of a substrate 2 made of a wood material. The thermosetting resin formed on the protective layer 3 and the substrate 2 when burned
A fireproof lining material 10 for forming a carbonized layer on the wood material is formed on the inner wall of the outer shell metal plate 1 so that the protective layer 3 is laminated so as to face the outer shell metal plate 1 side. It is characterized by that. In the present invention, the fireproof heat insulating material 6 may be laminated between the outer shell metal plate 1 and the fireproof backing material 10, and the interior metal plate 5 may be laminated inside the fireproof backing material 10. Further, the fireproof heat insulating panel 7 may be laminated inside the fireproof backing material 10, and the fireproof heat insulating material 6 and the interior metal plate 5 may be laminated inside the fireproof backing material 10 in this order.
炭素成分を主とする粉粒体と熱硬化性樹脂とからなる保
護層3を基板2に設けて形成した耐火裏打ち材10は、炭
素成分を含有する保護層3で火炎を遮断することがで
き、しかも保護層3の熱硬化性樹脂は高温の作用で炭化
するために断熱性が高いと共に、木質材で作成した基板
も高温の作用で炭化されるために断熱性が高く、基板2
への熱の影響を低滅することができ、火炎に長時間さら
されても火炎が貫通することなく耐えることができ、耐
火庫の耐火性能を高めることができる。The fire-resistant backing material 10, which is formed by providing the substrate 2 with the protective layer 3 composed of powdery particles mainly containing carbon component and thermosetting resin, can protect the flame with the protective layer 3 containing carbon component. Moreover, since the thermosetting resin of the protective layer 3 is carbonized by the action of high temperature, the heat insulating property is high, and the substrate made of a wood material is also carbonized by the action of high temperature, so the heat insulating property is high.
The effect of heat on the fire can be reduced, and even if the flame is exposed to the flame for a long time, the flame can withstand without penetrating, and the fireproof performance of the refractory can be enhanced.
以下本発明を実施例によって詳述する。 耐火裏打ち材10の基材となる基板2としては、パーティ
クルボードやファイバーボード、LVL(ラミネーテッド
ベニヤランバー)、木材挽板など木質材一般を用いるこ
とができるが、なかでもパーティクルボードが好まし
い。 一方、耐火裏打ち材10の表面に設けられる保護層3を構
成する炭素成分を主とする粉粒体としては、黒鉛やその
他炭などを用いることができる。炭は木材やコーリャ
ン、麦、砂糖きび、稲、粟など禾本科植物の種子や外
皮、幹、枝、葉など、例えば籾殻を焼成することによっ
て得られるものを用いることができる。炭を作成する焼
成温度は高いものほど好適である。例えば焼成温度が30
0〜500℃程度で炭化は進行するが、1000℃以上の温度で
焼成すると、炭の収縮がおこると共に比表面積が小さく
なり、しかも炭素リッチになるために好ましいのであ
る。この炭素成分を主とする粉粒体(以下炭素粉粒体と
略称する)の粒径は、特に限定されるものではないが、
0.2〜200μ程度が好ましい。また、保護層3のバインダ
ーとなる熱硬化性樹脂としては、ノボラック型フェノー
ル樹脂、レゾール型フェノール樹脂、フラン樹脂、メラ
ミン樹脂など任意のものを用いることができる。これら
の中でもフェノール樹脂やフラン樹脂は、残留炭素量が
多く燃焼されることによってカーボンボンドが形成さ
れ、保護層3の耐熱衝撃性を著しく高めることができる
ために、保護層3のバインダーとして用いて特に好まし
い。 保護層3の形成にあたっては、まず上記炭素粉粒体の表
面に熱硬化性樹脂を付着させた自硬化性粉粒体を作成す
る。すなわち、炭素粉粒体及び固形の熱硬化性樹脂低分
子材料、例えばレゾール型フェノール樹脂の初期縮合物
をニーダーに投入し、これらをアルコールなどの溶剤等
とともに混練したのちに混練物をニーダーから取り出
し、これを押出し成形機に投入してさらに混練しつつ押
出して押出し成形物を乾燥し、そしてこれを粉砕するこ
とによって、炭素粉粒体の表面に自硬化性の熱硬化性樹
脂を付着させた自硬化性粉粒体を得ることができる。 また、自硬化性粉粒体を作成するにあたって、熱硬化性
樹脂の初期縮合物を合成する際に同時にこの熱硬化性樹
脂を炭素粉粒体の表面に付着させるようにしておこなう
こともできる。すなわち、例えばフェノール樹脂の初期
縮合物を反応させる際に、反応容器にフェノール類やア
ルデヒド類とともに炭素粉粒体を投入し、この状態でフ
ェノール樹脂の合成反応をおこなわせることによって、
炭素粉粒体の表面にフェノール樹脂の初期縮合物を均一
に付着させ、そしてこれを濾別して乾燥することによっ
て自硬化性粉粒体を得ることができる。炭素粉粒体は樹
脂との濡れ性が悪いために炭素粉粒体と熱硬化性樹脂と
を混練することでは炭素粉粒体の表面に熱硬化性樹脂を
均一に付着させることは困難であるが、熱硬化性樹脂の
初期縮合物を合成する際に予め炭素粉粒体を投入してお
くこの方法では、炭素粉粒体の表面に熱硬化性樹脂を均
一に付着させることができるために、この方法で得られ
た自硬化性粉粒体を用いるのが好ましい。 尚、炭素粉粒体の他に必要に応じてシリカやアルミナ、
マグネシアなどの粉粒体を配合することができ、さらに
補強材や増量材などとして繊維状のものや軽量骨材等を
配合することもできる。ここで、自硬化性粉粒体におい
て炭素粉粒体と熱硬化性樹脂との含有割合は、炭素粉粒
体100重量部に対して熱硬化性樹脂を15〜70重量部の範
囲に設定されるようにするのが好ましい。 上記のようにして作成した自硬化性粉粒体を用いて基板
2の表面に保護層3を形成する方法としては各種の方法
がある。まず第1の方法は、基板2の表面に自硬化性粉
粒体を均一な厚みで散布したのちに加熱加圧成形するこ
とによって、炭素粉粒体と硬化した熱硬化性樹脂とで形
成される保護層3を基板2の表面に一体的に積層する方
法である。また第2の方法は、上記自硬化性粉粒体を均
一に散布してこれを50〜100℃程度に加熱したロール等
で加圧することによって、自硬化性粉粒体を部分的に圧
着させてシート材を作成し、そしてこのシート材を基板
2の表面に重ねて加熱加圧成形することによって、基板
2の表面に保護層3を一体的に積層する方法である。第
3の方法は、基板2としてパーティクルボードなどを製
造する際に同時に保護層3を形成する方法であり、木片
と接着剤樹脂とを混練したフォーミングマットの表面に
上記自硬化性粉粒体を均一の厚みに配し、そしてこれを
加熱加圧成形することによって、パーティクルボードな
どの製板と同時にその表面に保護層3を一体的に積層す
ることができるのである。基板2と保護層3との密着性
の面からはこの第3の方法が最も好ましい。 ここで、既述したように一般に炭素粉粒体は熱硬化性樹
脂と濡れが悪く、炭素粉粒体と熱硬化性樹脂とを混合し
たもので基板2の表面に保護層3を形成するようにした
のでは、保護層3中に炭素粉粒体が均一に分散せず耐火
性能にバラツキが発生し易くまた接着性も不十分になる
が、上記のように炭素粉粒体の表面に熱硬化性樹脂を付
着させた自硬化性粉粒体を用いて保護層3を形成するこ
とによって、炭素粉粒体が均一に分散し密度が均一にな
った保護層3を形成することができるものであり、安定
した耐火性能を得ることができるのである。 もちろん上記各方法のように自硬化性粉粒体を用いて保
護層3を形成する方法の他に、炭素粉粒体と熱硬化性樹
脂とを各種の溶剤と混練してペースト状にし、これをロ
ールで加圧してシート状に成形したのちに、このシート
材を基板2の表面に配し、そして加熱加圧成形をするこ
とによって基板2の表面に保護層3を一体的に積層する
ようにすることも可能である。 上記のように保護層3を形成するにあたって、保護層3
の厚みは0.4mm〜5mm程度に設定するのが好ましい。 第1図は上記のようにして基板2の表面に保護層3を設
けることによって形成される耐火裏打ち材10を、耐火庫
の外殻となる外殻金属板1の内側に積層して作成した周
壁体4の一実施例を示すものである。外殻金属板1とし
ては、鋼板やその他アルミニウム板、アルミニウム合金
板、銅板、銅合金板など任意にものを用いることができ
る。また保護層3は基板2の片側表面にのみ設けるよう
にしてもよいが、火炎の貫通に対する耐久性などを高め
るために基板2の両面に設けるのが好ましい。基板2の
片側表面にのみ設ける場合は保護層3を設けた面を外殻
金属板1側に向けて積層するものである。外殻金属板1
に耐火裏打ち材10を積層するにあたっては、接着剤を用
いて外殻金属板1に耐火裏打ち材を貼り合わせることに
よっておこなうことができる。このようにして形成され
る周壁体4で庫本体A1と扉A2を作成することによって、
第2図に示すように耐火庫Aを製造することができる。 第3図は周壁体4の他の実施例を示すものであり、この
ものでは耐火裏打ち材10の内側面に内装金属板5が積層
接着してある。従ってこの周壁体4は、基板2に保護層
3を設けて形成される耐火裏打ち材10の両面を外殻金属
板1と内装金属板5とでサンドイッチして形成されるも
のであり、耐火庫Aの内壁は内装金属板5で形成される
ことになる。内装金属板5としては外殻金属板1と同じ
材質のものを用いることができる。 第4図は周壁体4のさらに他の実施例を示すものであ
り、外殻金属板1と基板2に保護層3を設けて形成され
る耐火裏打ち材10との間に耐火断熱材6を積層接着する
ようにしてある。耐火断熱材6としてはロックウールや
ガラスウール、その他耐火モルタル、吹き付け石綿、耐
火レンガ、石材、陶器、磁器、粒状発泡シリカセメン
ト、石膏プラスターなどの単体又は複合体を用いること
ができ、特に板状に形成されたものである必要はない。
このものでは耐火断熱材6によって周壁体4の断熱性能
を高めることができる。 第5図は、第4図に示すものにおいて、基板2に保護層
3を設けて形成される耐火裏打ち材10の内側にさらに内
装金属板5を積層接着して周壁体4を形成するようにし
た実施例である。 第6図の実施例は、基板2に保護層3を設けて形成され
る耐火裏打ち材10の内側にさらに耐火断熱パネル7を積
層接着して周壁体4を形成するようにしたものである。
耐火断熱パネル7としては、コンクリート板、ALC板、
石綿板、パーライト石綿板、珪酸カルシウム板、石膏ボ
ード、木毛セメント板、木片セメント板など、板状に形
成されたものを用いることができる。耐火断熱パネル7
は耐火庫Aの内壁を構成するものであり、同時に周壁体
4の断熱性能を高める作用もなすものである。 第7図の実施例は、基板2に保護層3を設けて形成され
る耐火裏打ち材10の内側にさらに耐火断熱材6及び内装
金属板5を積層接着して周壁体4を形成するようにした
ものである。 しかして、上記のように形成される耐火庫Aにあって、
火災に際して外殻金属板1が火炎で溶けて耐火裏打ち材
10に火炎が作用しても、火炎は炭素粉粒体を含有する保
護層3で遮断され、耐火裏打ち材10の基材である基板2
が火炎にさらされることを防止することができる。しか
も保護層3に含有される熱硬化性樹脂が火炎の作用で燃
焼されると炭化されて炭化層が形成され、この炭化層が
断熱材となって基板2に高温が作用することを防止する
ことができる。そして、保護層3を通して熱が基板2に
作用しても、基板2が木質材で形成されている場合に
は、木質材は表面層が炭化されて炭化層が形成されこの
炭化層が断熱材となると共にしかも木質材自体の熱伝導
率が小さいために、その内部が熱分解されることが防止
される。またこのように、基板2の表面に炭素成分を主
とする粉粒体と熱硬化性樹脂とからなる保護層3を設け
て形成される耐火裏打ち材10は耐火性が優れており、火
炎が作用しても長時間に亘って火炎の貫通に対して耐え
ることができ、耐火庫A内の保管物を有効に火災から保
護することができるものである。特に基板2を木質材で
形成した場合には、高温の作用で炭化されるために水硬
性無機質材料のように爆裂が生じたり、強度が急激に低
下したりするようなおそれがないと共に、密度が小さく
軽量であるために、耐火庫Aを軽量化して製造すること
が可能になるものである。 次に本発明の効果を確認するために、本発明で用いる耐
火裏打ち材の耐火性能の試験について説明する。 (自硬化性粉粒体の製造) 反応容器にフェノールを770重量部、37%ホルマリンを1
328重量部、ヘキサメチレンテトラミンを80重量部仕込
み、さらに平均粒径が5μのリン片状黒鉛を1100重量部
仕込んだ。これを約60分を要して90℃まで昇温してその
まま3時間反応をおこない、冷却したのちに濾別すると
共に風乾することによって、平均粒径が50μの自硬化性
粉粒体1830重量部を得た。この自硬化性粉粒体中のフェ
ノール樹脂の含有量は40重量%であった。 (耐火裏打ち材の製造例1) まず、ラワンを破砕して作成した木片(パーティクル)
1698重量部をロータリーブレンダーに投入して撹拌しつ
つ、アセトンで希釈したイソシアネート系接着剤144重
量部を噴霧して、バーティクルに接着剤を塗布した。そ
して400×350mmの大きさの枠体で形成されるフォーミン
グボックス内にまず325gの自硬化性粉粒体を均一な厚み
に散布し、次にこの上に接着剤を塗布した上記パーティ
クル1105gを均一な厚みに散布し、さらにこの上に325g
の自硬化性粉粒体を均一な厚みに散布した。次いでフォ
ーミングボックスを外して得られるマットを160℃、25k
gf/cm2の条件で10分間加熱加圧成形することによって、
パーティクルボードの両面にそれぞれ炭素成分を含有す
る保護層を積層した耐火裏打ち材を作成した。保護層の
各厚みは1.213mmであり、耐火裏打ち材の全体の厚みは2
0mmであった。 (耐火裏打ち材の製造例2〜製造例5) パーティクルの散布量及び自硬化性粉粒体の散布量を第
1表に示す量に設定する他は、製造例1と同様にしてパ
ーティクルボードの両面にそれぞれ炭素成分を含有する
保護層を積層した耐火裏打ち材を作成した。 (パーティクルボードの比較製造例1) 製造例1と同じ接着剤を塗布した1842gのパーティクル
を400×350mmの大きさの枠体で形成されるフォーミング
ボックス内に均一な厚みで散布し、次いでフォーミング
ボックスを外して得られるマックスを160℃、25kgf/cm2
の条件で6分間加熱加圧成形することによって、厚み20
mmのパーティクルボードを作成した。 (パーティクルボードの比較製造例2,3) パーティクルボードの散布量を第1表に示す量に設定す
る他は比較製造例1と同様にしてパーティクルボードを
作成した。 上記製造例1〜5で得た耐火裏打ち材と比較製造例1〜
3で得たパーティクルボードついて、耐火性能の測定を
おこなった。耐火性能の測定はJIS A 1304に基づく加熱
試験及び火炎貫通試験によっておこなった。JIS A 1304
に基づく加熱試験は、試験板の表面をJIS A 1304に規定
された標準加熱曲線に沿って一様に加熱すると共に熱電
対を用いて試験板の裏面の温度変化を測定し、裏面温度
が260℃に達するのに要する時間を求めることによって
おこなった。また火炎貫通試験は、火炎温度が1130〜13
00℃、火炎長さが150mmの高温高速火炎をバーナから100
mm離して保持した試験板の表面に垂直に当てた際に、試
験板を燃え抜けて火炎が貫通するに要する時間を求める
ことによっておこなった。結果を第1表に示す。尚、さ
らに比較のために珪酸カルシウム板や木片セメント板、
石膏ボードについても、同様に耐火性能を測定し、結果
を第1表に示した。 第1表にみられるように、本発明で用いる耐火裏打ち材
(製造例1〜5)は耐火性能が他のものよりも格段に優
れていることが確認される。Hereinafter, the present invention will be described in detail with reference to examples. As the substrate 2 which is the base material of the fire-resistant backing material 10, it is possible to use general wood materials such as particle board, fiber board, LVL (laminated veneer lumber), and lumber lumber. Among them, particle board is preferable. On the other hand, graphite, other charcoal or the like can be used as the powder or granular material mainly composed of the carbon component constituting the protective layer 3 provided on the surface of the fireproof backing material 10. The charcoal may be wood, corn, wheat, sugar cane, rice, millet seeds such as rice, millet, hulls, trunks, branches, leaves, etc., such as those obtained by burning rice husks. The higher the firing temperature for making charcoal, the better. For example, the firing temperature is 30
Carbonization proceeds at about 0 to 500 ° C., but firing at a temperature of 1000 ° C. or higher is preferable because the carbon shrinks, the specific surface area decreases, and the carbon becomes rich. The particle diameter of the powder or granular material mainly containing the carbon component (hereinafter abbreviated as carbon powder or granular material) is not particularly limited,
About 0.2 to 200 μ is preferable. Further, as the thermosetting resin serving as the binder of the protective layer 3, any one such as novolac type phenol resin, resol type phenol resin, furan resin and melamine resin can be used. Among them, phenol resin and furan resin are used as a binder for the protective layer 3 because carbon bonds are formed by burning a large amount of residual carbon and the thermal shock resistance of the protective layer 3 can be significantly enhanced. Particularly preferred. In forming the protective layer 3, first, a self-curing powder or granular material is prepared in which a thermosetting resin is attached to the surface of the carbon powder or granular material. That is, carbon powder and solid thermosetting resin low molecular weight material, for example, an initial condensate of a resol type phenolic resin is put into a kneader, and after kneading these with a solvent such as alcohol, the kneaded product is taken out from the kneader. , This was put into an extrusion molding machine and further extruded while being kneaded to dry the extrusion molded product, and by crushing this, a self-curable thermosetting resin was adhered to the surface of the carbon powder granules. A self-curing powder or granule can be obtained. Further, in producing the self-curing powder or granules, the thermosetting resin may be attached to the surface of the carbon powder or granules at the same time when the initial condensation product of the thermosetting resin is synthesized. That is, for example, when reacting the initial condensate of the phenol resin, by charging carbon powder with phenols and aldehydes into the reaction vessel, by performing the synthetic reaction of the phenol resin in this state,
The self-curing powder or granules can be obtained by uniformly adhering the initial condensate of the phenol resin on the surface of the carbon powder or granules, filtering this and drying. Since carbon powder has poor wettability with the resin, it is difficult to uniformly attach the thermosetting resin to the surface of the carbon powder by kneading the carbon powder and the thermosetting resin. However, in this method of pre-charging the carbon powder when synthesizing the initial condensate of the thermosetting resin, since the thermosetting resin can be uniformly attached to the surface of the carbon powder. It is preferable to use the self-curing powder or granule obtained by this method. In addition to carbon powder, silica or alumina, if necessary,
Granules such as magnesia can be blended, and fibrous ones and lightweight aggregates can also be blended as a reinforcing material and a filler. Here, the content ratio of the carbon powder and the thermosetting resin in the self-curing powder is set in the range of 15 to 70 parts by weight of the thermosetting resin with respect to 100 parts by weight of the carbon powder. Preferably. There are various methods for forming the protective layer 3 on the surface of the substrate 2 using the self-curing powdery particles prepared as described above. First, the first method is to form a self-curing powder and granules on the surface of the substrate 2 with a uniform thickness and then heat and press molding to form the carbon powder and the thermosetting resin. This is a method of integrally laminating the protective layer 3 on the surface of the substrate 2. In the second method, the self-curing powder or granules are uniformly sprayed and pressed by a roll or the like heated to about 50 to 100 ° C. to partially press-bond the self-curing powder or granules. The protective layer 3 is integrally laminated on the surface of the substrate 2 by forming a sheet material on the surface of the substrate 2 and subjecting the sheet material to heat and pressure molding. The third method is a method of simultaneously forming the protective layer 3 when manufacturing a particle board or the like as the substrate 2, and the self-curing powder or granules are formed on the surface of a forming mat in which wood chips and an adhesive resin are kneaded. The protective layer 3 can be integrally laminated on the surface of a particle board or the like at the same time as the plate is made by arranging the particles to have a uniform thickness and heat-pressing them. The third method is the most preferable in terms of the adhesion between the substrate 2 and the protective layer 3. Here, as described above, the carbon powder is generally poor in wettability with the thermosetting resin, and the carbon powder is mixed with the thermosetting resin to form the protective layer 3 on the surface of the substrate 2. If so, the carbon powder is not uniformly dispersed in the protective layer 3 and the fire resistance tends to vary, and the adhesiveness becomes insufficient. However, as described above, heat is not applied to the surface of the carbon powder. By forming the protective layer 3 using a self-curing powder or granular material to which a curable resin is attached, it is possible to form the protective layer 3 in which the carbon granular material is uniformly dispersed and the density is uniform. Therefore, stable fire resistance performance can be obtained. Of course, in addition to the method of forming the protective layer 3 using a self-curing powder as in each of the above methods, carbon powder and a thermosetting resin are kneaded with various solvents to form a paste. Is pressed by a roll to form a sheet, the sheet material is placed on the surface of the substrate 2, and the protective layer 3 is integrally laminated on the surface of the substrate 2 by heating and pressing. It is also possible to In forming the protective layer 3 as described above, the protective layer 3
The thickness is preferably set to about 0.4 mm to 5 mm. FIG. 1 was prepared by laminating the fire-resistant backing material 10 formed by providing the protective layer 3 on the surface of the substrate 2 as described above on the inner side of the outer shell metal plate 1 serving as the outer shell of the fireproof cabinet. 1 shows an embodiment of the peripheral wall body 4. As the outer shell metal plate 1, any plate such as a steel plate, other aluminum plate, aluminum alloy plate, copper plate, and copper alloy plate can be used. Further, the protective layer 3 may be provided only on one surface of the substrate 2, but it is preferably provided on both surfaces of the substrate 2 in order to improve durability against penetration of flame. When it is provided only on one surface of the substrate 2, the surface provided with the protective layer 3 is laminated so as to face the outer shell metal plate 1 side. Outer shell metal plate 1
The fire-resistant backing material 10 can be laminated on the outer shell metal plate 1 using an adhesive agent. By making the cabinet main body A 1 and the door A 2 with the peripheral wall body 4 formed in this way,
The fireproof cabinet A can be manufactured as shown in FIG. FIG. 3 shows another embodiment of the peripheral wall body 4, in which the interior metal plate 5 is laminated and adhered to the inner surface of the fireproof backing material 10. Therefore, the peripheral wall body 4 is formed by sandwiching both sides of the fireproof backing material 10 formed by providing the protective layer 3 on the substrate 2 with the outer shell metal plate 1 and the inner metal plate 5, and the fireproof cabinet. The inner wall of A is formed of the interior metal plate 5. As the inner metal plate 5, the same material as the outer metal plate 1 can be used. FIG. 4 shows still another embodiment of the peripheral wall body 4, in which a fireproof heat insulating material 6 is provided between the outer shell metal plate 1 and the fireproof backing material 10 formed by providing the protective layer 3 on the substrate 2. It is made to be laminated and adhered. As the fireproof heat insulating material 6, rock wool, glass wool, other fireproof mortar, sprayed asbestos, fireproof brick, stone material, porcelain, porcelain, granular expanded silica cement, gypsum plaster, etc. can be used alone or in combination, and particularly plate-shaped. It need not be formed in.
In this case, the fireproof heat insulating material 6 can enhance the heat insulating performance of the peripheral wall body 4. FIG. 5 shows the structure shown in FIG. 4 in which the interior metal plate 5 is further laminated and adhered to the inside of the fireproof backing material 10 formed by providing the protective layer 3 on the substrate 2 to form the peripheral wall body 4. This is an example. In the embodiment shown in FIG. 6, the peripheral wall body 4 is formed by laminating and adhering a fireproof heat insulating panel 7 to the inside of the fireproof backing material 10 formed by providing the protective layer 3 on the substrate 2.
As the fireproof insulation panel 7, concrete board, ALC board,
Asbestos boards, perlite asbestos boards, calcium silicate boards, gypsum boards, wood wool cement boards, wood chip cement boards, and the like, which are formed into a plate shape, can be used. Fireproof insulation panel 7
Constitutes the inner wall of the fireproof cabinet A, and at the same time, also serves to enhance the heat insulating performance of the peripheral wall body 4. In the embodiment shown in FIG. 7, the fireproof backing material 10 formed by providing the protective layer 3 on the substrate 2 is further laminated with the fireproof heat insulating material 6 and the interior metal plate 5 to form the peripheral wall body 4. It was done. Then, in the fireproof cabinet A formed as described above,
In the event of a fire, the outer shell metal plate 1 melts with the flame and the fire-resistant backing material
Even if a flame acts on the substrate 10, the flame is blocked by the protective layer 3 containing carbon powder, and the substrate 2 which is the base material of the fire-resistant backing material 10
Can be prevented from being exposed to the flame. Moreover, when the thermosetting resin contained in the protective layer 3 is burned by the action of flame, it is carbonized to form a carbonized layer, and this carbonized layer serves as a heat insulating material to prevent high temperature from acting on the substrate 2. be able to. Even if heat acts on the substrate 2 through the protective layer 3, if the substrate 2 is made of a wood material, the surface layer of the wood material is carbonized to form a carbonized layer. In addition, since the wood material itself has a low thermal conductivity, the interior of the wood material is prevented from being thermally decomposed. Further, as described above, the fire-resistant backing material 10 formed by providing the surface of the substrate 2 with the protective layer 3 composed of a powder or granular material mainly containing a carbon component and a thermosetting resin has excellent fire resistance and a flame Even if it works, it is possible to endure the penetration of flame for a long time, and it is possible to effectively protect the stored items in the fireproof cabinet A from a fire. In particular, when the substrate 2 is made of a wood material, it is carbonized by the action of high temperature, so that there is no possibility of explosion such as a hydraulic inorganic material, or a sudden decrease in strength, and the density Is small and lightweight, it is possible to reduce the weight of the fireproof cabinet A and manufacture it. Next, in order to confirm the effect of the present invention, a test of the fire resistant performance of the fire resistant backing material used in the present invention will be described. (Production of self-hardening powder) 770 parts by weight of phenol and 1% of 37% formalin in a reaction vessel
328 parts by weight, 80 parts by weight of hexamethylenetetramine, and 1100 parts by weight of flake graphite having an average particle size of 5μ were charged. It takes about 60 minutes to raise the temperature to 90 ° C., react for 3 hours as it is, and after cooling, filtering and air-drying, a self-hardening powder having an average particle diameter of 50μ I got a part. The content of the phenol resin in this self-curing powdery material was 40% by weight. (Production Example 1 of fire-resistant backing material) First, wood pieces (particles) created by crushing Lauan
While adding 1698 parts by weight to a rotary blender and stirring, 144 parts by weight of an isocyanate adhesive diluted with acetone was sprayed to apply the adhesive to the verticle. Then, in the forming box formed by a frame of 400 × 350 mm, first spread 325 g of self-curing powder and granules to a uniform thickness, and then apply 1105 g of the above particles to which an adhesive is applied. 325g on top of this
The self-curing powder and granules of were sprayed to a uniform thickness. Then remove the forming box to obtain the mat obtained at 160 ℃, 25k
By heat and pressure molding for 10 minutes under the condition of gf / cm 2 ,
A fireproof backing material was prepared by laminating protective layers containing carbon components on both sides of the particle board. The thickness of each protective layer is 1.213 mm, and the total thickness of the fire-resistant backing material is 2
It was 0 mm. (Production Examples 2 to 5 of fire-resistant backing material) The same procedure as in Production Example 1 was repeated except that the amount of particles and the amount of self-curing powdery particles were set to the amounts shown in Table 1. A fire resistant backing material was prepared by laminating protective layers containing carbon components on both sides. (Comparative Production Example 1 of Particleboard) 1842 g of particles coated with the same adhesive as in Production Example 1 was sprayed to a uniform thickness in a forming box formed of a frame body of 400 × 350 mm, and then the forming box. Max obtained by removing the temperature is 160 ℃, 25kgf / cm 2
By heat and pressure molding for 6 minutes under conditions of 20
Created mm particle board. (Comparative Production Examples 2 and 3 of Particle Board) A particle board was prepared in the same manner as in Comparative Production Example 1 except that the amount of particle board sprayed was set to the amount shown in Table 1. Fire-resistant backing materials obtained in the above Production Examples 1 to 5 and Comparative Production Examples 1 to
With respect to the particle board obtained in 3, the fire resistance performance was measured. The fire resistance was measured by a heating test and a flame penetration test based on JIS A 1304. JIS A 1304
In the heating test based on, the surface of the test plate is heated uniformly along the standard heating curve specified in JIS A 1304 and the temperature change on the back surface of the test plate is measured using a thermocouple. This was done by determining the time required to reach ° C. In the flame penetration test, the flame temperature was 1130 to 13
A high-temperature, high-speed flame with a flame length of 00 mm and a flame length of 150 mm is 100 from the burner.
This was done by determining the time required for the test plate to burn through and to penetrate the flame when it was vertically applied to the surface of the test plate held at a distance of mm. The results are shown in Table 1. In addition, for further comparison, calcium silicate board and wood chip cement board,
The fire resistance of gypsum board was measured in the same manner, and the results are shown in Table 1. As can be seen from Table 1, it is confirmed that the fire resistant backing materials (Production Examples 1 to 5) used in the present invention have significantly better fire resistance performance than the others.
上述のように本発明は、炭素成分を主とする粉粒体と熱
硬化性樹脂とからなる保護層を木質材で作成される基板
の少なくとも片面に設けて形成され、燃焼時に保護層の
熱硬化性樹脂と基板の木質材に炭化層を生じせしめる耐
火裏打ち材を、外殻金属板の内側に積層して耐火庫の周
壁体を構成するようにしたので、外殻金属板を通して耐
火裏打ち材に火炎が作用しても、火炎は炭素粉粒体を含
有する保護層で遮断されて基板が火炎にさらされること
を防止することができると共に、しかも保護層に含有さ
れる熱硬化性樹脂が火炎の作用で燃焼されると炭化され
て炭化層が形成され、この炭化層が断熱材となって基板
に高温が作用にすることを低減することができるもので
あり、このように耐火裏打ち材は耐火性が優れており、
火炎が作用しても長時間に亘って火炎の貫通に対して耐
えることができ、耐火庫内の保管物を有効に火災から保
護することができるものである。その結果、火災に際し
ても変形したり爆列が少なく扉の正常な施錠状態が保持
でき隙間が生じたり消火後も容易に開閉でき、また火災
で床が落ちて落下したり建材等が落下したりして衝撃が
加えられても強度劣化が少ないのでその衝撃に耐え得る
などの実用上の効果を高く得ることができるものであ
る。 さらに基板を木質材で形成するようにしたので、保護層
を通して基板に火炎や高温が作用しても、木質材は表面
層が炭化されて炭化層が形成され、この炭化層が断熱層
となると共に、木質材自体の熱伝導率が小さく、内部が
熱分解されたり爆裂が生じたりすることを防いで基板の
強度が急激に低下することを防ぎ、耐火庫内の保管物の
保護性能を高めることができるものであり、しかも木質
材は密度が小さくて軽量であるために、耐火庫を軽量化
することができるものである。 そして上記のよう燃焼時に保護層の熱硬化性樹脂と基板
の木質材に炭化層を生じせしめるものとして耐火裏打ち
材を形成するようにしているので、耐火裏打ち材に保護
層と基板にそれぞれ生じる炭化層で断熱性を大きく得る
ことができ、火炎や高温が耐火庫の内部に及ぶことを防
ぐことができるのである。 また、耐火裏打ち材の内側に内装金属板を積層すること
によって、耐火庫内に耐火裏打ち材が露出することなく
内部仕上げをおこなうことができるものであり、耐火断
熱材や耐火断熱パネルをさらに積層することによって耐
火庫の断熱性を一層高めることができるものである。As described above, the present invention is formed by providing a protective layer composed of a granular material having a carbon component as a main component and a thermosetting resin on at least one surface of a substrate made of a wood material, and heat of the protective layer during combustion. Since the curable resin and the fireproof backing material that causes a carbonized layer on the wood material of the substrate are laminated inside the outer shell metal plate to form the peripheral wall of the fireproof cabinet, the fireproof backing material is passed through the outer metal plate. Even if a flame acts on the substrate, the flame can be prevented from being blocked by the protective layer containing the carbon powder and the substrate is not exposed to the flame. Moreover, the thermosetting resin contained in the protective layer is When it is burned by the action of a flame, it is carbonized to form a carbonized layer, and this carbonized layer serves as a heat insulating material and can reduce the high temperature from acting on the substrate. Has excellent fire resistance,
Even if a flame is applied, it is possible to endure penetration of the flame for a long time, and it is possible to effectively protect the stored items in the refractory warehouse from the fire. As a result, even if there is a fire, the door will not be deformed, there will be few explosions, and the door can be kept in a normally locked state, a gap will be created, and the door can be easily opened and closed after the fire is extinguished. Therefore, even if an impact is applied, the strength is less deteriorated, so that it is possible to obtain high practical effects such as being able to withstand the impact. Further, since the substrate is made of wood material, even if flame or high temperature acts on the substrate through the protective layer, the surface layer of the wood material is carbonized to form a carbonized layer, and this carbonized layer becomes a heat insulating layer. At the same time, the thermal conductivity of the wood material itself is small, preventing the interior from being thermally decomposed or exploding, preventing the strength of the substrate from dropping sharply, and improving the protection performance of the items stored in the fireproof cabinet. Moreover, since the wood-based material has a low density and is lightweight, the refractory can be lightened. As described above, since the fire-resistant backing material is formed as a material that causes a carbonized layer to be formed on the thermosetting resin of the protective layer and the wood material of the substrate at the time of combustion, carbonization generated on the protective layer and the substrate is formed on the fire-resistant backing material, respectively. The layers can provide great heat insulation and prevent flames and high temperatures from reaching the interior of the refractory cabinet. In addition, by laminating the inner metal plate inside the fireproof lining material, it is possible to perform internal finishing without exposing the fireproof lining material in the fireproof cabinet, and further laminate fireproof insulation materials and fireproof insulation panels. By doing so, the heat insulation of the refractory can be further enhanced.
第1図は本発明で用いる周壁体の一実施例の断面図、第
2図は本発明に係る耐火庫の一例を示す縮小断面図、第
3図乃至第7図はそれぞれ本発明で用いる周壁体の各種
実施例の断面図である。 1は外殻金属板、2は基板、3は保護層、4は周壁体、
5は内装金属板、6は耐火断熱材、7は耐火断熱パネ
ル、10は耐火裏打ち材である。FIG. 1 is a sectional view of an embodiment of a peripheral wall body used in the present invention, FIG. 2 is a reduced sectional view showing an example of a fireproof box according to the present invention, and FIGS. 3 to 7 are peripheral walls used in the present invention. 4A-4C are cross-sectional views of various body embodiments. 1 is an outer shell metal plate, 2 is a substrate, 3 is a protective layer, 4 is a peripheral wall,
Reference numeral 5 is an interior metal plate, 6 is a fireproof heat insulating material, 7 is a fireproof heat insulating panel, and 10 is a fireproof backing material.
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井出 勇 大阪府堺市金岡町1648―15 (72)発明者 高松 淳久 大阪府大阪市都島区内代町2―14―5 (72)発明者 吉見 哲 富山県東礪波郡井波町井波1番地ノ1 大 建工業株式会社内 (72)発明者 吉田 弥寿郎 富山県東礪波郡井波町井波1番地ノ1 大 建工業株式会社内 (56)参考文献 実開 昭53−57896(JP,U) 実公 昭18−757(JP,Y1) ─────────────────────────────────────────────────── ─── Continuation of the front page (72) Inventor Isamu Ide 1648-15 Kanaoka-cho, Sakai City, Osaka Prefecture (72) Inventor Atsuhisa Takamatsu 2-14-5, Uchishiro-cho, Tsushima-ku, Osaka City, Osaka Prefecture (72) Inventor Yoshimi Tetsu Inami No. 1 Inami No. 1 Inami-cho, Higashiburi-gun, Toyama Prefecture Within Daiken Kogyo Co., Ltd. (72) Inventor Yasuro Yoshida No. 1 Ina No. 1 Inami-cho, Higashiburi-gun, Toyama Prefecture Within Daiken Kogyo Co., Ltd. (56) References Showa 53-57896 (JP, U) Showa 18-757 (JP, Y1)
Claims (5)
とからなる保護層を木質材で作成される基板の少なくと
も片面に設けて形成され、燃焼時に保護層の熱硬化性樹
脂と基板の木質材に炭化層を生じせしめる耐火裏打ち材
を、外殻金属板の内側に保護層が外殻金属板側に向くよ
うに積層して構成される周壁体で形成されたことを特徴
とする耐火庫。1. A thermosetting resin for a protective layer, which is formed by arranging a protective layer composed of a powder or granular material mainly containing carbon component and a thermosetting resin on at least one surface of a substrate made of a wood material and burning at the time of burning. And a fire-resistant backing material that causes a carbonized layer on the wood material of the substrate to be formed by a peripheral wall body formed by laminating a protective layer inside the outer shell metal plate so as to face the outer shell metal plate side. A fireproof warehouse.
熱材を積層して周壁体を構成したことを特徴とする請求
項1に記載の耐火庫。2. The fireproof warehouse according to claim 1, wherein a fireproof heat insulating material is laminated between the outer shell metal plate and the fireproof backing material to form a peripheral wall body.
積層して周壁体を構成したことを特徴とする請求項1又
は請求項2に記載の耐火庫。3. The fireproof box according to claim 1, wherein an inner metal plate is further laminated inside the fireproof backing material to form a peripheral wall body.
ルを積層して周壁体を構成したことを特徴とする請求項
1又は請求項2に記載の耐火庫。4. The fireproof box according to claim 1 or 2, wherein a fireproof heat insulating panel is further laminated inside the fireproof backing material to form a peripheral wall body.
び内装金属板をこの順に積層して周壁体を構成したこと
を特徴とする請求項1に記載の耐火庫。5. The fireproof box according to claim 1, wherein a fireproof heat insulating material and an interior metal plate are further laminated in this order inside the fireproof backing material to form a peripheral wall body.
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- 1988-11-16 JP JP63289808A patent/JPH07103745B2/en not_active Expired - Fee Related
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