JPH0697012A - 電解コンデンサ用タブ端子の化成用容器 - Google Patents
電解コンデンサ用タブ端子の化成用容器Info
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- JPH0697012A JPH0697012A JP26663092A JP26663092A JPH0697012A JP H0697012 A JPH0697012 A JP H0697012A JP 26663092 A JP26663092 A JP 26663092A JP 26663092 A JP26663092 A JP 26663092A JP H0697012 A JPH0697012 A JP H0697012A
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- container
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Abstract
(57)【要約】
【目的】化成の際にタブ端子が容器内で傾斜しない大型
の化成用容器を提供し、もって多数のタブ端子を取り扱
う際の作業性を向上する。 【構成】上下開口の容器本体3内を隔壁7にて区画し、
収容部2,2…を形成する。容器本体3下部にアルミニ
ウムの底面板4を設置し、底面板4にはタブ端子14の
リード線13の太さより小径の排水孔5を多数穿設す
る。磁性を有する電極治具21を底面板4にセットして
鉄製のリード線13を吸引しつつ上下逆さに保持し、タ
ブ端子のアルミニウム線部12を化成液に浸漬して化成
する。個々の収容部2が小さいのでタブ端子14が傾斜
しない一方、各収容部2に収容した多数のタブ端子14
を一括処理できるので、容器1の搬送、洗浄、電極治具
21への取付け・取外しに際して作業性を向上できる。
の化成用容器を提供し、もって多数のタブ端子を取り扱
う際の作業性を向上する。 【構成】上下開口の容器本体3内を隔壁7にて区画し、
収容部2,2…を形成する。容器本体3下部にアルミニ
ウムの底面板4を設置し、底面板4にはタブ端子14の
リード線13の太さより小径の排水孔5を多数穿設す
る。磁性を有する電極治具21を底面板4にセットして
鉄製のリード線13を吸引しつつ上下逆さに保持し、タ
ブ端子のアルミニウム線部12を化成液に浸漬して化成
する。個々の収容部2が小さいのでタブ端子14が傾斜
しない一方、各収容部2に収容した多数のタブ端子14
を一括処理できるので、容器1の搬送、洗浄、電極治具
21への取付け・取外しに際して作業性を向上できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電解コンデンサ用タブ
端子を化成する際に用いる化成用容器の改良に関する。
端子を化成する際に用いる化成用容器の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】電解コンデンサの部品であるタブ端子1
4は、図5に示すように、銅メッキ及び半田性の錫メッ
キを施した鉄線等からなるリード線13に、アルミニウ
ム線12を溶接し、このアルミニウム線12の先端側に
プレス加工で偏平部11を形成したものである。このア
ルミニウム線12の表面には、その先端からリード線1
3との接続部近傍までにわたって酸化被膜を形成する必
要があり、この処理を化成と称する。
4は、図5に示すように、銅メッキ及び半田性の錫メッ
キを施した鉄線等からなるリード線13に、アルミニウ
ム線12を溶接し、このアルミニウム線12の先端側に
プレス加工で偏平部11を形成したものである。このア
ルミニウム線12の表面には、その先端からリード線1
3との接続部近傍までにわたって酸化被膜を形成する必
要があり、この処理を化成と称する。
【0003】この化成工程を能率よく行う目的から、従
来、図5に示すような透磁性の筒状容器42を使用し、
この容器42に所定本数のタブ端子14を束ねて収容す
ると共に、磁性を有する電極治具43で容器42内のリ
ード線13を吸引することにより、多数の容器42を上
下逆さに保持して、各容器42の外に突出した偏平部1
1を下方に向けて化成液中に浸漬する方法が提案されて
いる(特公平4−24852号公報)。
来、図5に示すような透磁性の筒状容器42を使用し、
この容器42に所定本数のタブ端子14を束ねて収容す
ると共に、磁性を有する電極治具43で容器42内のリ
ード線13を吸引することにより、多数の容器42を上
下逆さに保持して、各容器42の外に突出した偏平部1
1を下方に向けて化成液中に浸漬する方法が提案されて
いる(特公平4−24852号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、化成工程では
各容器42を電極治具に取り付け、化成後にこれを取り
外す必要があるが、この取り付け及び取り外しを各容器
42ごとにいちいち行うのは、容器42の個数が多く甚
だ煩雑で時間がかかるという問題点があった。そこで、
多数のタブ端子14を一度に収容できる大口径の化成用
容器を用いれば、作業性の向上は可能であるといえる
が、しかし容器の口径が大きいほど、収容したタブ端子
は傾斜姿勢になりやすくなるため、化成の際に化成液に
浸漬するアルミニウム線部12の高さが不均一になっ
て、化成処理の不完全な不良品を生ずるという欠点があ
る。
各容器42を電極治具に取り付け、化成後にこれを取り
外す必要があるが、この取り付け及び取り外しを各容器
42ごとにいちいち行うのは、容器42の個数が多く甚
だ煩雑で時間がかかるという問題点があった。そこで、
多数のタブ端子14を一度に収容できる大口径の化成用
容器を用いれば、作業性の向上は可能であるといえる
が、しかし容器の口径が大きいほど、収容したタブ端子
は傾斜姿勢になりやすくなるため、化成の際に化成液に
浸漬するアルミニウム線部12の高さが不均一になっ
て、化成処理の不完全な不良品を生ずるという欠点があ
る。
【0005】そこで本発明の目的は、化成の際にタブ端
子が容器内で傾斜しない大型の化成用容器を提供し、も
って多数のタブ端子を取り扱う際の作業性を向上するこ
とにある。
子が容器内で傾斜しない大型の化成用容器を提供し、も
って多数のタブ端子を取り扱う際の作業性を向上するこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく、
本発明の電解コンデンサ用タブ端子の化成用容器は、上
下開口の容器本体内を垂直の隔壁にて区画して複数の収
容部を形成すると共に、当該各収容部の下面には透磁性
材料からなる底面板を設置してなる。
本発明の電解コンデンサ用タブ端子の化成用容器は、上
下開口の容器本体内を垂直の隔壁にて区画して複数の収
容部を形成すると共に、当該各収容部の下面には透磁性
材料からなる底面板を設置してなる。
【0007】
【作用】本発明では、上下開口の容器本体内を垂直の隔
壁にて区画して複数の収容部を形成したので、小さく区
画された各収容部では、収容したタブ端子が傾斜するこ
とはなく垂直に起立する。従って、化成の際すべてのタ
ブ端子が同じ位置まで化成液に浸漬し、化成が不足した
不良品の発生を防止できる。また区画数を増大すれば、
タブ端子の傾斜のおそれなく容器本体を大型化すること
が可能となり、もって一個の容器で多数のタブ端子を一
括処理でき、化成用容器の搬送、洗浄、電極治具への取
り付け及び取り外しに際しての作業性の向上を図ること
ができる。
壁にて区画して複数の収容部を形成したので、小さく区
画された各収容部では、収容したタブ端子が傾斜するこ
とはなく垂直に起立する。従って、化成の際すべてのタ
ブ端子が同じ位置まで化成液に浸漬し、化成が不足した
不良品の発生を防止できる。また区画数を増大すれば、
タブ端子の傾斜のおそれなく容器本体を大型化すること
が可能となり、もって一個の容器で多数のタブ端子を一
括処理でき、化成用容器の搬送、洗浄、電極治具への取
り付け及び取り外しに際しての作業性の向上を図ること
ができる。
【0008】
【実施例】本発明実施例につき、以下に図面に従って説
明する。図1において、1は本発明実施例の化成用容器
であり、上下を開口した角筒の収容部2,2…を有する
容器本体3と、容器本体3の下面に取り付けた底面板4
とからなる。
明する。図1において、1は本発明実施例の化成用容器
であり、上下を開口した角筒の収容部2,2…を有する
容器本体3と、容器本体3の下面に取り付けた底面板4
とからなる。
【0009】容器本体3は、外壁部6で囲まれた内部
に、垂直の隔壁7,7…を設けて複数に区画し、もって
上下開口の収容部2,2…を一列に形成したものであ
る。この容器本体3は、合成樹脂材の成型加工により構
成する。
に、垂直の隔壁7,7…を設けて複数に区画し、もって
上下開口の収容部2,2…を一列に形成したものであ
る。この容器本体3は、合成樹脂材の成型加工により構
成する。
【0010】底面板4は、透磁性材料であるアルミニウ
ム板の全面に、プレス加工により多数の排水孔5,5…
(図2参照)を打ち抜いたものである。各排水孔5の孔
径は、収容部2,2…に収容すべきタブ端子14のリー
ド線13の直径より小さくする。具体的には、リード線
13の直径が0.4mmの場合には、排水孔5の孔径は
0.3mm程度が好ましい。底面板4と容器本体3下面
との取り付けは、接着剤を使用してもよいし、また容器
本体3を成型する際に容器本体3下面に埋め込んでもよ
い。
ム板の全面に、プレス加工により多数の排水孔5,5…
(図2参照)を打ち抜いたものである。各排水孔5の孔
径は、収容部2,2…に収容すべきタブ端子14のリー
ド線13の直径より小さくする。具体的には、リード線
13の直径が0.4mmの場合には、排水孔5の孔径は
0.3mm程度が好ましい。底面板4と容器本体3下面
との取り付けは、接着剤を使用してもよいし、また容器
本体3を成型する際に容器本体3下面に埋め込んでもよ
い。
【0011】そして、リード線13にアルミニウム線1
2を溶接すると共にアルミニウム線12に偏平部11を
形成してなるタブ端子14を、各収容部2内に、リード
線13側が底面板4に接触するようにして所定本数ずつ
挿入し、アルミニウム線12側を各収容部2の外に突出
させる。なお、この挿入の際には化成用容器1に振動を
加えると円滑に収容できる。
2を溶接すると共にアルミニウム線12に偏平部11を
形成してなるタブ端子14を、各収容部2内に、リード
線13側が底面板4に接触するようにして所定本数ずつ
挿入し、アルミニウム線12側を各収容部2の外に突出
させる。なお、この挿入の際には化成用容器1に振動を
加えると円滑に収容できる。
【0012】このように化成用容器1に収容されたタブ
端子14につき、化成工程に先立つ前処理として洗浄を
行う。ここでは、タブ端子14を化成用容器1に収容し
たまま、洗浄液にくぐらせて洗浄する。洗浄後のタブ端
子14は、化成用容器1ごと遠心分離機にかけて洗浄液
を除去すると共に、乾燥機で化成用容器1ごと乾燥し、
次の化成工程に移行する。
端子14につき、化成工程に先立つ前処理として洗浄を
行う。ここでは、タブ端子14を化成用容器1に収容し
たまま、洗浄液にくぐらせて洗浄する。洗浄後のタブ端
子14は、化成用容器1ごと遠心分離機にかけて洗浄液
を除去すると共に、乾燥機で化成用容器1ごと乾燥し、
次の化成工程に移行する。
【0013】化成工程では、図4に示すように、化成用
容器1の底面板4を、磁性を有する電極治具21に取付
けて上下反転させ、電極治具21とリード線13との吸
引力により、化成用容器1全体を下向きに吸着保持す
る。また電極治具21は、電源22の陽極に接続する。
容器1の底面板4を、磁性を有する電極治具21に取付
けて上下反転させ、電極治具21とリード線13との吸
引力により、化成用容器1全体を下向きに吸着保持す
る。また電極治具21は、電源22の陽極に接続する。
【0014】このようにして化成用容器1内に保持され
たタブ端子14のアルミニウム線12側を、化成槽23
の中の化成液24に浸漬する。化成液24には前記電源
22の陰極を接続し、電源22をオンして化成液24に
浸漬された部分のアルミニウム線12を化成する。なお
化成液24中に浸漬するアルミニウム線12の位置は、
取付治具25に螺入したボルト26,26により微調整
する。
たタブ端子14のアルミニウム線12側を、化成槽23
の中の化成液24に浸漬する。化成液24には前記電源
22の陰極を接続し、電源22をオンして化成液24に
浸漬された部分のアルミニウム線12を化成する。なお
化成液24中に浸漬するアルミニウム線12の位置は、
取付治具25に螺入したボルト26,26により微調整
する。
【0015】化成工程の終了後は、タブ端子14を化成
用容器1に収容したまま、後処理として純水の洗浄液に
くぐらせて洗浄を行った後、上記前処理工程と同様に遠
心分離し、乾燥機で乾燥させる。
用容器1に収容したまま、後処理として純水の洗浄液に
くぐらせて洗浄を行った後、上記前処理工程と同様に遠
心分離し、乾燥機で乾燥させる。
【0016】以上のとおり構成した本実施例の化成用容
器1では、容器本体3内を隔壁7にて区画して、複数の
収容部2,2…を形成したので、一個の容器1で多数の
タブ端子14を一括処理でき、容器1の搬送、洗浄、電
極治具25への取り付け及び取り外しに際して作業性が
高い。一方、小さく区画された各収容部2では、収容し
たいずれのタブ端子14も傾斜せず、垂直に起立する。
従って、化成の際すべてのタブ端子14が同じ位置まで
化成液に浸漬するので、化成が不足した不良品の発生を
防止できる。
器1では、容器本体3内を隔壁7にて区画して、複数の
収容部2,2…を形成したので、一個の容器1で多数の
タブ端子14を一括処理でき、容器1の搬送、洗浄、電
極治具25への取り付け及び取り外しに際して作業性が
高い。一方、小さく区画された各収容部2では、収容し
たいずれのタブ端子14も傾斜せず、垂直に起立する。
従って、化成の際すべてのタブ端子14が同じ位置まで
化成液に浸漬するので、化成が不足した不良品の発生を
防止できる。
【0017】また、従来の化成用容器42(図5参照)
では、洗浄後の排水が何ら考慮されていなかったため、
容器42を遠心分離機に掛けても洗浄液が充分に排出で
きないという欠点もあった。洗浄液の排出が不充分なま
まタブ端子14を容器42内に数時間放置すると、洗浄
液の作用によりリード線13の先端部の切り口に錆が発
生するおそれがある。また洗浄後タブ端子14を容器4
2に入れたままで乾燥機で乾燥させる場合、容器42内
に溜った洗浄液が完全に乾燥するまでには長時間を要
し、製造能率低下の要因になっていた。これに対して本
実施例では、底面板4に多数の排水孔5,5…を穿設し
たので、洗浄液はこの底面板4の排水孔5,5…からす
みやかに、かつ完全に排出される。従って、その後のタ
ブ端子14の乾燥に要する所要時間を大幅に短縮でき、
製造工程全体の能率向上に資すること大である。一方、
排水孔5,5…はタブ端子14のリード線13の太さよ
り小径にしたので、リード線13は排水孔5を通過せ
ず、タブ端子14の抜け落ちのおそれはない。加えて本
実施例では、多数の排水孔5により底面板4が粗面とな
るので、リード線13先端の滑りを防止してタブ端子1
4の姿勢維持を図ることもできる。
では、洗浄後の排水が何ら考慮されていなかったため、
容器42を遠心分離機に掛けても洗浄液が充分に排出で
きないという欠点もあった。洗浄液の排出が不充分なま
まタブ端子14を容器42内に数時間放置すると、洗浄
液の作用によりリード線13の先端部の切り口に錆が発
生するおそれがある。また洗浄後タブ端子14を容器4
2に入れたままで乾燥機で乾燥させる場合、容器42内
に溜った洗浄液が完全に乾燥するまでには長時間を要
し、製造能率低下の要因になっていた。これに対して本
実施例では、底面板4に多数の排水孔5,5…を穿設し
たので、洗浄液はこの底面板4の排水孔5,5…からす
みやかに、かつ完全に排出される。従って、その後のタ
ブ端子14の乾燥に要する所要時間を大幅に短縮でき、
製造工程全体の能率向上に資すること大である。一方、
排水孔5,5…はタブ端子14のリード線13の太さよ
り小径にしたので、リード線13は排水孔5を通過せ
ず、タブ端子14の抜け落ちのおそれはない。加えて本
実施例では、多数の排水孔5により底面板4が粗面とな
るので、リード線13先端の滑りを防止してタブ端子1
4の姿勢維持を図ることもできる。
【0018】また、電極治具21による保持の際に、電
極治具21の端面の極性がN極であれば、各リード線1
3の先端側はいずれも同じN極に磁化され、互いに反発
し合う。ここで、従来のように化成用容器42(図5参
照)を個別に保持する場合には、容器42内で各リード
線13の先端が互いに反発し合って扇状に拡大した配置
となり、容器42の外周付近のタブ端子14が傾斜姿勢
となるので、化成液中に浸漬するアルミニウム線12の
長さが不均一となり、化成位置の不適切な不良品が発生
するおそれがあった。これに対して本実施例では、隣り
合う収容部2,2間を薄い隔壁7のみで隔て、各収容部
2,2を互いに接近させたので、図2においてAで示す
ように、隔壁7を挟んで隣り合う各収容部2,2のリー
ド線13,13が互いに反発し合う。このため、この隔
壁7付近で各リード線13の先端の配置が扇状に拡大す
ることはなく、タブ端子14の姿勢の垂直性をより一層
高めることができる利点がある。
極治具21の端面の極性がN極であれば、各リード線1
3の先端側はいずれも同じN極に磁化され、互いに反発
し合う。ここで、従来のように化成用容器42(図5参
照)を個別に保持する場合には、容器42内で各リード
線13の先端が互いに反発し合って扇状に拡大した配置
となり、容器42の外周付近のタブ端子14が傾斜姿勢
となるので、化成液中に浸漬するアルミニウム線12の
長さが不均一となり、化成位置の不適切な不良品が発生
するおそれがあった。これに対して本実施例では、隣り
合う収容部2,2間を薄い隔壁7のみで隔て、各収容部
2,2を互いに接近させたので、図2においてAで示す
ように、隔壁7を挟んで隣り合う各収容部2,2のリー
ド線13,13が互いに反発し合う。このため、この隔
壁7付近で各リード線13の先端の配置が扇状に拡大す
ることはなく、タブ端子14の姿勢の垂直性をより一層
高めることができる利点がある。
【0019】なお、本実施例における底面板4にはアル
ミニウムを使用したが、底面板4の材質としては透磁性
材料又は透磁性材料を含む導電体からなる他の金属(例
えば真鍮、銅)などを用いることもできる。しかし、本
実施例のようにアルミニウムを使用すれば、化成用容器
を比較的安価に製造でき大量生産に適する上、加工も容
易で、しかも軽量であるという利点がある。また、本実
施例では底面板4のみをアルミニウムで構成し、容器本
体3を合成樹脂で構成したが、底面板4だけでなく容器
本体3全体をアルミニウム製としたり、また隔壁7をア
ルミニウム製としてもよい。また外壁部6をアルミニウ
ム製とする場合には、底面板4と外壁部6とをプレス加
工等で一体に形成でき、部品点数が少なくて済む利点が
ある。
ミニウムを使用したが、底面板4の材質としては透磁性
材料又は透磁性材料を含む導電体からなる他の金属(例
えば真鍮、銅)などを用いることもできる。しかし、本
実施例のようにアルミニウムを使用すれば、化成用容器
を比較的安価に製造でき大量生産に適する上、加工も容
易で、しかも軽量であるという利点がある。また、本実
施例では底面板4のみをアルミニウムで構成し、容器本
体3を合成樹脂で構成したが、底面板4だけでなく容器
本体3全体をアルミニウム製としたり、また隔壁7をア
ルミニウム製としてもよい。また外壁部6をアルミニウ
ム製とする場合には、底面板4と外壁部6とをプレス加
工等で一体に形成でき、部品点数が少なくて済む利点が
ある。
【0020】また本実施例では、長方形の容器本体3を
その幅方向に区画する構成としたが、これに代えて容器
本体を縦横に区画したり、あるいは図3のように円筒形
の容器本体51を隔壁52,52で放射状に区画する構
成としても同効である。なお本発明では、区画数を増大
することにより、タブ端子14の傾斜のおそれなく容器
本体3をさらに大型化でき、作業性の一層の向上を図る
ことも可能である。
その幅方向に区画する構成としたが、これに代えて容器
本体を縦横に区画したり、あるいは図3のように円筒形
の容器本体51を隔壁52,52で放射状に区画する構
成としても同効である。なお本発明では、区画数を増大
することにより、タブ端子14の傾斜のおそれなく容器
本体3をさらに大型化でき、作業性の一層の向上を図る
ことも可能である。
【0021】また隔壁7は、図2に示すようにその下端
を底面板4に接する構成としたが、本発明ではこのよう
に隔壁7で各収容部2,2…を完全に区画する必要はな
く、例えば隔壁7の底部を省略して各収容部2,2…の
上半部のみを区画する構成としてもよい。この場合、隔
壁7の材料費が節約できるばかりでなく、容器全体を計
量化できる利点がある。
を底面板4に接する構成としたが、本発明ではこのよう
に隔壁7で各収容部2,2…を完全に区画する必要はな
く、例えば隔壁7の底部を省略して各収容部2,2…の
上半部のみを区画する構成としてもよい。この場合、隔
壁7の材料費が節約できるばかりでなく、容器全体を計
量化できる利点がある。
【0022】また排水孔5,5…としては、容器本体3
の底面に目の細かい網を取り付ける等の他の手段を採用
してもよいが、本実施例ではアルミニウム板をプレス加
工により打ち抜いて穿設したので、製造が簡単でコスト
も低いという利点がある。なお、排水孔5をプレス加工
により打ち抜く場合には、底面板4の内側から外側に向
けて打ち抜くほうが、打ち抜きに伴って排水孔5の孔縁
に生ずる環状小片(いわゆるバリ)が底面板4の下側に
突出するため、バリによる排水の障害がない。また排水
孔5,5…は、本実施例では底面板4の全面に均一に設
ける構成としたが、各収容部2の下部開口の周縁部付近
のみ、あるいは中央部付近のみに設けてもよい。
の底面に目の細かい網を取り付ける等の他の手段を採用
してもよいが、本実施例ではアルミニウム板をプレス加
工により打ち抜いて穿設したので、製造が簡単でコスト
も低いという利点がある。なお、排水孔5をプレス加工
により打ち抜く場合には、底面板4の内側から外側に向
けて打ち抜くほうが、打ち抜きに伴って排水孔5の孔縁
に生ずる環状小片(いわゆるバリ)が底面板4の下側に
突出するため、バリによる排水の障害がない。また排水
孔5,5…は、本実施例では底面板4の全面に均一に設
ける構成としたが、各収容部2の下部開口の周縁部付近
のみ、あるいは中央部付近のみに設けてもよい。
【0023】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明では、上下
開口の容器本体内を垂直の隔壁にて区画して複数の収容
部を形成したので、小さく区画された各収容部では、収
容したタブ端子が傾斜することはなく垂直に起立する。
従って、化成の際すべてのタブ端子が同じ位置まで化成
液に浸漬し、化成が不足した不良品の発生を防止でき
る。また区画数を増大すれば、タブ端子の傾斜のおそれ
なく容器本体を大型化することが可能となり、もって一
個の容器で多数のタブ端子を一括処理でき、化成用容器
の搬送、洗浄、電極治具への取り付け及び取り外しに際
しての作業性の向上を図ることができるという優れた効
果を奏する。
開口の容器本体内を垂直の隔壁にて区画して複数の収容
部を形成したので、小さく区画された各収容部では、収
容したタブ端子が傾斜することはなく垂直に起立する。
従って、化成の際すべてのタブ端子が同じ位置まで化成
液に浸漬し、化成が不足した不良品の発生を防止でき
る。また区画数を増大すれば、タブ端子の傾斜のおそれ
なく容器本体を大型化することが可能となり、もって一
個の容器で多数のタブ端子を一括処理でき、化成用容器
の搬送、洗浄、電極治具への取り付け及び取り外しに際
しての作業性の向上を図ることができるという優れた効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の化成用容器を示す斜視図であ
る。
る。
【図2】化成用容器の要部を示す正断面図である。
【図3】化成用容器の他の構成例を示す斜視図である。
【図4】本発明実施例の化成用容器を使用した化成工程
を示す正断面図である。
を示す正断面図である。
【図5】本発明による改良前の化成用容器の使用状態を
示す正断面図である。
示す正断面図である。
1 化成用容器 2 収容部 4 底面板 5 排水孔 6 隔壁 13 リード線 14 タブ端子
Claims (1)
- 上下開口の容器本体内を垂直の隔壁にて区画して複数の
収容部を形成すると共に、当該各収容部の下面には透磁
性材料からなる底面板を設置してなる電解コンデンサ用
タブ端子の化成用容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26663092A JP2578391B2 (ja) | 1992-09-09 | 1992-09-09 | 電解コンデンサ用タブ端子の化成用容器 |
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---|---|---|---|---|
JP2002274592A (ja) * | 2001-03-16 | 2002-09-25 | Kohoku Kogyo Kk | 電解コンデンサのタブ端子容器 |
KR20180010137A (ko) | 2016-07-20 | 2018-01-30 | 고호꾸고오교오가부시끼가이샤 | 전해 콘덴서용 리드선 단자, 전해 콘덴서용 리드선 단자의 제조 방법 및 전해 콘덴서 |
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1992
- 1992-09-09 JP JP26663092A patent/JP2578391B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2002274592A (ja) * | 2001-03-16 | 2002-09-25 | Kohoku Kogyo Kk | 電解コンデンサのタブ端子容器 |
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JP2578391B2 (ja) | 1997-02-05 |
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