JPH0653722A - 自動車用高周波ガラスアンテナ - Google Patents
自動車用高周波ガラスアンテナInfo
- Publication number
- JPH0653722A JPH0653722A JP4754193A JP4754193A JPH0653722A JP H0653722 A JPH0653722 A JP H0653722A JP 4754193 A JP4754193 A JP 4754193A JP 4754193 A JP4754193 A JP 4754193A JP H0653722 A JPH0653722 A JP H0653722A
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- JP
- Japan
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- conductor
- antenna
- antenna conductor
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- automobile
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Abstract
(57)【要約】
【目的】広い受信角度を確保し、受信感度の向上をめざ
す。 【構成】自動車の窓のガラス板1に線状のアンテナ導体
2を、開口部を有する四角形状に設け、アンテナ導体2
の開口部付近の両側2点を給電点とし、両給電点の受信
信号を絶縁箱3内に収納された前置増幅回路により増幅
させて、受信機へ送る。また、必要に応じてアンテナ導
体2に分岐線10を設ける。
す。 【構成】自動車の窓のガラス板1に線状のアンテナ導体
2を、開口部を有する四角形状に設け、アンテナ導体2
の開口部付近の両側2点を給電点とし、両給電点の受信
信号を絶縁箱3内に収納された前置増幅回路により増幅
させて、受信機へ送る。また、必要に応じてアンテナ導
体2に分岐線10を設ける。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車用高周波ガラスア
ンテナに関するものである。
ンテナに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の自動車用高周波アンテナ、特にG
PS人工衛星用のアンテナについては、三次元形状の誘
導体板の表面及び裏面に導体層を形成してアンテナ導体
及び接地導体としたマイクロストリップアンテナの近傍
に、前置増幅回路を配したGPSアンテナが既に市販さ
れている。
PS人工衛星用のアンテナについては、三次元形状の誘
導体板の表面及び裏面に導体層を形成してアンテナ導体
及び接地導体としたマイクロストリップアンテナの近傍
に、前置増幅回路を配したGPSアンテナが既に市販さ
れている。
【0003】この従来のGPSアンテナは、ケースに取
り付けた磁石もしくは取り付け金具等によって自動車の
ルーフ及びトランク上に固定するか、もしくは自動車開
口部付近の車室内にネジ止め等の方法によって固定して
使用されていた。しかしながら、従来のGPSアンテナ
は形状が大きく、ルーフ及びトランク上に設置した場
合、美感上好ましくないという問題があり、更に盗難の
危険性が高い。また、車外に設置されるため、経時変化
を生じるという問題があった。
り付けた磁石もしくは取り付け金具等によって自動車の
ルーフ及びトランク上に固定するか、もしくは自動車開
口部付近の車室内にネジ止め等の方法によって固定して
使用されていた。しかしながら、従来のGPSアンテナ
は形状が大きく、ルーフ及びトランク上に設置した場
合、美感上好ましくないという問題があり、更に盗難の
危険性が高い。また、車外に設置されるため、経時変化
を生じるという問題があった。
【0004】また、自動車の窓付近の車室内に設置した
場合においても、取り付けに広いスペースが必要である
こと、更に電波が車室内に入り込む自動車の窓を、取り
付けた位置から見た場合、視野角が狭くなるために受信
範囲が狭くなるという問題があった。
場合においても、取り付けに広いスペースが必要である
こと、更に電波が車室内に入り込む自動車の窓を、取り
付けた位置から見た場合、視野角が狭くなるために受信
範囲が狭くなるという問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は従来技
術が有していた前述の欠点を解消しようとするものであ
る。即ち、車室内に設置できるために盗難の危険性が少
なく、経時変化も少なく、美感を損ねない小型アンテナ
を提供すると同時に、車室内に設置した場合でも広い受
信範囲が得られる自動車用高周波ガラスアンテナを新規
に提供することを目的とするものである。
術が有していた前述の欠点を解消しようとするものであ
る。即ち、車室内に設置できるために盗難の危険性が少
なく、経時変化も少なく、美感を損ねない小型アンテナ
を提供すると同時に、車室内に設置した場合でも広い受
信範囲が得られる自動車用高周波ガラスアンテナを新規
に提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は前述の課題を解
決すべくなされたものであり、自動車の窓のガラス板に
線状、又は帯状のアンテナ導体を、開口部を有する略円
状、略楕円状又は略多角状に設け、アンテナ導体の開口
部付近の両側2点を給電点とし、両給電点の受信信号を
前置増幅回路により増幅させて受信機へ送ることを特徴
とする自動車用高周波ガラスアンテナを提供するもので
ある。また、本発明はアンテナ導体に分岐線を設けたこ
とを特徴とする上記自動車用高周波ガラスアンテナを提
供する。また、本発明はアンテナ導体の近傍に反射器線
を設けたことを特徴とする上記自動車用高周波ガラスア
ンテナを提供する。
決すべくなされたものであり、自動車の窓のガラス板に
線状、又は帯状のアンテナ導体を、開口部を有する略円
状、略楕円状又は略多角状に設け、アンテナ導体の開口
部付近の両側2点を給電点とし、両給電点の受信信号を
前置増幅回路により増幅させて受信機へ送ることを特徴
とする自動車用高周波ガラスアンテナを提供するもので
ある。また、本発明はアンテナ導体に分岐線を設けたこ
とを特徴とする上記自動車用高周波ガラスアンテナを提
供する。また、本発明はアンテナ導体の近傍に反射器線
を設けたことを特徴とする上記自動車用高周波ガラスア
ンテナを提供する。
【0007】
【実施例】[実施例1]図1は実施例1を示す斜視図で
あり、図1の1は自動車の窓のガラス板、2はアンテナ
導体、3は前置増幅回路を内蔵した絶縁箱、4は中継端
子、5a及び5bは絶縁箱3をガラス板1に接合するた
めの金具からなる脚部を示す。また、両脚部5a、5b
の直下にアンテナ導体2の二つの給電点が存する。10
は必要に応じて設けられるインピーダンス調整用等の機
能を有する分岐線であるが、実施例1では設けなかっ
た。
あり、図1の1は自動車の窓のガラス板、2はアンテナ
導体、3は前置増幅回路を内蔵した絶縁箱、4は中継端
子、5a及び5bは絶縁箱3をガラス板1に接合するた
めの金具からなる脚部を示す。また、両脚部5a、5b
の直下にアンテナ導体2の二つの給電点が存する。10
は必要に応じて設けられるインピーダンス調整用等の機
能を有する分岐線であるが、実施例1では設けなかっ
た。
【0008】実施例1ではアンテナ導体2は1575.
42MHzのGPS信号を受信することを目的として設
計した。アンテナとして61mm×61mmの四角形状
のアンテナ導体2を採用している(給電点の部分は含ま
ないものとする)。なお、アンテナ導体2は四角形の一
辺がなく、この一辺に当る部分が開口部となる。アンテ
ナ導体2はAgペーストを使用して膜厚約50μm、線
幅1mmで印刷後、焼成して形成した。脚部5a及び5
bとアンテナ導体2の開口部の端部に接続されている給
電点とは半田によって接続した。
42MHzのGPS信号を受信することを目的として設
計した。アンテナとして61mm×61mmの四角形状
のアンテナ導体2を採用している(給電点の部分は含ま
ないものとする)。なお、アンテナ導体2は四角形の一
辺がなく、この一辺に当る部分が開口部となる。アンテ
ナ導体2はAgペーストを使用して膜厚約50μm、線
幅1mmで印刷後、焼成して形成した。脚部5a及び5
bとアンテナ導体2の開口部の端部に接続されている給
電点とは半田によって接続した。
【0009】アンテナ導体2の形状については、線状又
は帯状の導体パターンが、略円状、略楕円状、略三角
形、略多角形状であるものが好ましい。略三角形、略多
角形となる場合は、頂点となる部分にアールをつけても
よい。また、本発明は300MHz〜3GHzの周波数
帯域の受信に適したものであるが、アンテナ導体2の長
さが、受信電波の1波長の45〜150%の範囲が受信
特性上適当であり、80〜120%の範囲がより望まし
い。アンテナ導体2の線幅は、0.2〜5mmが適当で
ある。0.2mm以下であるとガラス板1上への形成が
困難となり、5mm以上では視界の障害となるからであ
る。
は帯状の導体パターンが、略円状、略楕円状、略三角
形、略多角形状であるものが好ましい。略三角形、略多
角形となる場合は、頂点となる部分にアールをつけても
よい。また、本発明は300MHz〜3GHzの周波数
帯域の受信に適したものであるが、アンテナ導体2の長
さが、受信電波の1波長の45〜150%の範囲が受信
特性上適当であり、80〜120%の範囲がより望まし
い。アンテナ導体2の線幅は、0.2〜5mmが適当で
ある。0.2mm以下であるとガラス板1上への形成が
困難となり、5mm以上では視界の障害となるからであ
る。
【0010】絶縁箱3は50×16×4mmのエポキシ
樹脂製のものを使用し、前置増幅回路が内蔵されてい
る。脚部5a及び5bは板厚0.5mmの真ちゅうに錫
メッキを施しており、脚部5aの一端は前置増幅回路の
入力部に接続し、脚部5bの一端は接地した。
樹脂製のものを使用し、前置増幅回路が内蔵されてい
る。脚部5a及び5bは板厚0.5mmの真ちゅうに錫
メッキを施しており、脚部5aの一端は前置増幅回路の
入力部に接続し、脚部5bの一端は接地した。
【0011】中継端子4は、内部導体が樹脂で覆われ、
更に樹脂が外部導体で覆われた構造のいわゆる同軸型の
端子であり、φ2.5mm、長さ4mmの円筒形状で5
0Ωの特性インピーダンスを有している。
更に樹脂が外部導体で覆われた構造のいわゆる同軸型の
端子であり、φ2.5mm、長さ4mmの円筒形状で5
0Ωの特性インピーダンスを有している。
【0012】図2は絶縁箱3の出力部の断面である。図
2において、前置増幅回路を設けた回路基板6に中継端
子4の端部の外部導体及び内部導体が半田付けされてい
て、回路基板6及び中継端子4の一部は絶縁箱3に内蔵
されている。中継端子4を用いることにより、絶縁箱3
の内部と外界を環境的に遮断しつつ、前置増幅回路の出
力を取り出すことを可能にしている。
2において、前置増幅回路を設けた回路基板6に中継端
子4の端部の外部導体及び内部導体が半田付けされてい
て、回路基板6及び中継端子4の一部は絶縁箱3に内蔵
されている。中継端子4を用いることにより、絶縁箱3
の内部と外界を環境的に遮断しつつ、前置増幅回路の出
力を取り出すことを可能にしている。
【0013】アンテナ導体2に励起された受信電波は脚
部5aで給電され、絶縁箱3に内蔵されている前置増幅
回路に送られて増幅される。増幅された出力は、中継端
子4及び中継端子4に接続された同軸ケーブルを経て、
別に設置された受信機に入力される。また、前置増幅回
路を駆動させる電源は受信機より、同軸ケーブル、中継
端子4を経て回路に供給される。すなわち、前置増幅回
路の出力と電源は重畳されている。ただし、電源供給の
方法はこれに限定されず、他の方法であってもよい。
部5aで給電され、絶縁箱3に内蔵されている前置増幅
回路に送られて増幅される。増幅された出力は、中継端
子4及び中継端子4に接続された同軸ケーブルを経て、
別に設置された受信機に入力される。また、前置増幅回
路を駆動させる電源は受信機より、同軸ケーブル、中継
端子4を経て回路に供給される。すなわち、前置増幅回
路の出力と電源は重畳されている。ただし、電源供給の
方法はこれに限定されず、他の方法であってもよい。
【0014】アンテナ導体2はAg(銀)が望ましい
が、Ag−Pd(パラジウム)、又はその他の金属膜で
可能である。アンテナ導体2の膜厚はいわゆる厚膜で1
0μm〜200μmの範囲が望ましい。脚部5a、5b
は真ちゅうに限らず、銅、その他の金属でもよく、また
アンテナ導体2の給電点への接合は、半田付けでも導電
性接着剤等を用いてもよい。中継端子4の特性インピー
ダンスは50Ωに限らず、使用する同軸ケーブル及び増
幅器の出力インピーダンスマッチングされることが望ま
しく、貫通型コンデンサでも実現可能である。
が、Ag−Pd(パラジウム)、又はその他の金属膜で
可能である。アンテナ導体2の膜厚はいわゆる厚膜で1
0μm〜200μmの範囲が望ましい。脚部5a、5b
は真ちゅうに限らず、銅、その他の金属でもよく、また
アンテナ導体2の給電点への接合は、半田付けでも導電
性接着剤等を用いてもよい。中継端子4の特性インピー
ダンスは50Ωに限らず、使用する同軸ケーブル及び増
幅器の出力インピーダンスマッチングされることが望ま
しく、貫通型コンデンサでも実現可能である。
【0015】図3は自動車後部の断面図であり、アンテ
ナ取り付け位置と受信範囲の関係を示している。図3に
おいては、7は実施例1に係る自動車高周波用ガラスア
ンテナであり、仰角方向の受信可能範囲(角度)はα(d
eg) である。8は従来のマイクロストリップアンテナを
使用したGPSアンテナであり、座席後部のサンデッキ
に設置している。マイクロストリップアンテナ8の場合
の受信可能範囲(角度)はβ(deg) であり、 α>β となっていることがわかる。
ナ取り付け位置と受信範囲の関係を示している。図3に
おいては、7は実施例1に係る自動車高周波用ガラスア
ンテナであり、仰角方向の受信可能範囲(角度)はα(d
eg) である。8は従来のマイクロストリップアンテナを
使用したGPSアンテナであり、座席後部のサンデッキ
に設置している。マイクロストリップアンテナ8の場合
の受信可能範囲(角度)はβ(deg) であり、 α>β となっていることがわかる。
【0016】図4は実施例1の指向性データと受信可能
範囲αを示しており、図5は従来品の指向性データと受
信可能範囲βを示している。データはダイポールアンテ
ナ比の利得を示しており、これによって実施例1の高周
波ガラスアンテナは受信可能範囲も広く、受信可能範囲
内の利得も優れていることがわかる。
範囲αを示しており、図5は従来品の指向性データと受
信可能範囲βを示している。データはダイポールアンテ
ナ比の利得を示しており、これによって実施例1の高周
波ガラスアンテナは受信可能範囲も広く、受信可能範囲
内の利得も優れていることがわかる。
【0017】[実施例2]アンテナ導体2に、分岐線1
0を設ける以外は、実施例1と全く同じ形状、寸法、取
付け方法等の仕様の高周波ガラスアンテナを作成した。
分岐線10を設けたのは、分岐線10を設けることによ
り、高周波ガラスアンテナのインピーダンスを可変にで
き、次段に接続される前置増幅器等の入力インピーダン
スとのインピーダンスマッチングが容易となることと、
分岐線10が反射器又は導波器として機能し、ある特定
方向の受信感度を向上できるからである。
0を設ける以外は、実施例1と全く同じ形状、寸法、取
付け方法等の仕様の高周波ガラスアンテナを作成した。
分岐線10を設けたのは、分岐線10を設けることによ
り、高周波ガラスアンテナのインピーダンスを可変にで
き、次段に接続される前置増幅器等の入力インピーダン
スとのインピーダンスマッチングが容易となることと、
分岐線10が反射器又は導波器として機能し、ある特定
方向の受信感度を向上できるからである。
【0018】実施例2のインピーダンスは抵抗分35.
2Ω、リアクタンス分−40.1Ω、すなわち(35.
2−j40.1Ω)、実施例1(分岐線を設けなかった
場合)のインピーダンスは(19.3−j14.7Ω)
であり、分岐線10によってインピーダンスが変化して
いることがわかる。
2Ω、リアクタンス分−40.1Ω、すなわち(35.
2−j40.1Ω)、実施例1(分岐線を設けなかった
場合)のインピーダンスは(19.3−j14.7Ω)
であり、分岐線10によってインピーダンスが変化して
いることがわかる。
【0019】図6〜9はアンテナ導体2及び分岐線10
の変更例である。図6は、実施例2と異なり分岐線10
を左右方向に伸ばした例である。図7は、分岐線10が
逆T字状の例を示す。図8は、分岐線10がループ形状
の例を示す。図9は、アンテナ導体2の外側に分岐線1
0を設けた場合を示す。なお、分岐線10は1本に限ら
ず複数本であってもよい。
の変更例である。図6は、実施例2と異なり分岐線10
を左右方向に伸ばした例である。図7は、分岐線10が
逆T字状の例を示す。図8は、分岐線10がループ形状
の例を示す。図9は、アンテナ導体2の外側に分岐線1
0を設けた場合を示す。なお、分岐線10は1本に限ら
ず複数本であってもよい。
【0020】分岐線10は、アンテナ導体2の内側又は
外側のどちらに設けても、アンテナ利得等の向上に寄与
することができる。ただし、小型化する必要があるとき
は、アンテナ導体2の内側に設けたほうが望ましい。
外側のどちらに設けても、アンテナ利得等の向上に寄与
することができる。ただし、小型化する必要があるとき
は、アンテナ導体2の内側に設けたほうが望ましい。
【0021】分岐線10は直線に限らず、分岐線10自
体がループ形状、円形状、楕円状でもよく、また図8に
示すように直線又は曲線とループ形状等との合成形状で
もよい。分岐線10の一部又は全部がループ形状等とな
る場合、一部において断続部を有し、又は開口部を有す
るような形状であってもよい。
体がループ形状、円形状、楕円状でもよく、また図8に
示すように直線又は曲線とループ形状等との合成形状で
もよい。分岐線10の一部又は全部がループ形状等とな
る場合、一部において断続部を有し、又は開口部を有す
るような形状であってもよい。
【0022】分岐線10は、アンテナ導体2と直流的に
接続されているが、分岐線10をアンテナ導体2と一部
において断線させ分離して設けてもよい。この場合、分
岐線10とアンテナ導体2との距離が、0.1mm〜2
0mmの場合は、分岐線10とアンテナ導体2は容量結
合されるため、分岐線10によってアンテナ導体2のイ
ンピーダンス調整も可能であり、かつ、分岐線10は反
射器又は導波器としても機能する。
接続されているが、分岐線10をアンテナ導体2と一部
において断線させ分離して設けてもよい。この場合、分
岐線10とアンテナ導体2との距離が、0.1mm〜2
0mmの場合は、分岐線10とアンテナ導体2は容量結
合されるため、分岐線10によってアンテナ導体2のイ
ンピーダンス調整も可能であり、かつ、分岐線10は反
射器又は導波器としても機能する。
【0023】分岐線10とアンテナ導体2との距離が2
0mm超となると、容量結合されにくくなり、分岐線1
0は主に反射器としてのみ機能する。なお、このように
アンテナ導体2から分離させた分岐線10を反射器線と
いうものとする。
0mm超となると、容量結合されにくくなり、分岐線1
0は主に反射器としてのみ機能する。なお、このように
アンテナ導体2から分離させた分岐線10を反射器線と
いうものとする。
【0024】図1に示す実施例2において、分岐線10
の長さを30mmとしたのは(受信電波の1/4波長)
×(ガラスアンテナの短縮率(0.6))として、イン
ピーダンスに与える影響を大きくしようとするためであ
る。分岐線の長さは、通常(受信電波の1/4波長)×
(0.6)×((1/3)〜2)が適当である。実施例
2においては、分岐線10の線幅はアンテナ導体4と同
じく1mmとしたが、0.2mm〜5mmの範囲が好ま
しい。なお、実施例2(図1に示す分岐線(長さ=30
mm)を含んだ高周波ガラスアンテナ)についての受信
利得は図4に実施例1の結果と併せて記載した。
の長さを30mmとしたのは(受信電波の1/4波長)
×(ガラスアンテナの短縮率(0.6))として、イン
ピーダンスに与える影響を大きくしようとするためであ
る。分岐線の長さは、通常(受信電波の1/4波長)×
(0.6)×((1/3)〜2)が適当である。実施例
2においては、分岐線10の線幅はアンテナ導体4と同
じく1mmとしたが、0.2mm〜5mmの範囲が好ま
しい。なお、実施例2(図1に示す分岐線(長さ=30
mm)を含んだ高周波ガラスアンテナ)についての受信
利得は図4に実施例1の結果と併せて記載した。
【0025】
【発明の効果】本発明は、自動車の窓のガラス板に設け
たアンテナ導体をアンテナとして使用しているため、ア
ンテナ装置として小型化が図れ、また、300MHz〜
3GHz程度の広い周波数域を良好な受信感度で、受信
可能であり、更に広い受信角度範囲を確保できるという
効果を奏する。また、車室内に設置することが可能であ
るため、自動車のデザインを損なわず、盗難の危険性が
少ないという効果も認められる。更に、分岐線をアンテ
ナ導体に設けたときは、更に数dB以上の高い受信感度
得ることができる。
たアンテナ導体をアンテナとして使用しているため、ア
ンテナ装置として小型化が図れ、また、300MHz〜
3GHz程度の広い周波数域を良好な受信感度で、受信
可能であり、更に広い受信角度範囲を確保できるという
効果を奏する。また、車室内に設置することが可能であ
るため、自動車のデザインを損なわず、盗難の危険性が
少ないという効果も認められる。更に、分岐線をアンテ
ナ導体に設けたときは、更に数dB以上の高い受信感度
得ることができる。
【図1】実施例を示す斜視図
【図2】絶縁箱3の出力部の断面図
【図3】受信可能範囲を示す自動車後部の断面図
【図4】実施例の受信利得の特性図
【図5】従来例の受信利得の特性図
【図6】変更されたアンテナ導体及び分岐線の実施例を
示す正面図
示す正面図
【図7】変更されたアンテナ導体及び分岐線の実施例を
示す正面図
示す正面図
【図8】変更されたアンテナ導体及び分岐線の実施例を
示す正面図
示す正面図
【図9】変更されたアンテナ導体及び分岐線の実施例を
示す正面図
示す正面図
1:ガラス板 2:アンテナ導体 3:絶縁箱 4:中継端子 5a、5b:脚部 6:回路基板 7:実施例の自動車用高周波ガラスアンテナ 8:従来のGPSアンテナ 10:分岐線
Claims (3)
- 【請求項1】自動車の窓のガラス板に線状、又は帯状の
アンテナ導体を、開口部を有する略円状、略楕円状又は
略多角状に設け、アンテナ導体の開口部付近の両側2点
を給電点とし、両給電点の受信信号を前置増幅回路によ
り増幅させて、受信機へ送ることを特徴とする自動車用
高周波ガラスアンテナ。 - 【請求項2】アンテナ導体に分岐線を設けたことを特徴
とする請求項1の自動車用高周波ガラスアンテナ。 - 【請求項3】アンテナ導体の近傍に反射器線を設けたこ
とを特徴とする請求項1の自動車用高周波ガラスアンテ
ナ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4754193A JPH0653722A (ja) | 1992-05-19 | 1993-02-12 | 自動車用高周波ガラスアンテナ |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15150892 | 1992-05-19 | ||
JP4-151508 | 1992-05-19 | ||
JP4754193A JPH0653722A (ja) | 1992-05-19 | 1993-02-12 | 自動車用高周波ガラスアンテナ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0653722A true JPH0653722A (ja) | 1994-02-25 |
Family
ID=26387719
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4754193A Pending JPH0653722A (ja) | 1992-05-19 | 1993-02-12 | 自動車用高周波ガラスアンテナ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0653722A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7239282B2 (en) | 2004-06-25 | 2007-07-03 | Alps Electric Co., Ltd. | Wiring structure of vehicle-mounted antenna system |
US7375693B2 (en) | 2004-06-25 | 2008-05-20 | Alps Electric Co., Ltd | In-vehicle antenna apparatus |
US7405706B2 (en) | 2004-06-25 | 2008-07-29 | Alps Electric Co., Ltd | In-vehicle antenna apparatus |
US7423600B2 (en) | 2006-05-30 | 2008-09-09 | Alps Electric Co., Ltd. | Vehicular antenna apparatus |
US7573429B2 (en) | 2004-06-25 | 2009-08-11 | Alps Electric Co., Ltd. | In-vehicle antenna apparatus |
-
1993
- 1993-02-12 JP JP4754193A patent/JPH0653722A/ja active Pending
Cited By (5)
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