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JPH06122725A - ポリマー微粒子およびその製造方法 - Google Patents

ポリマー微粒子およびその製造方法

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JPH06122725A
JPH06122725A JP4273111A JP27311192A JPH06122725A JP H06122725 A JPH06122725 A JP H06122725A JP 4273111 A JP4273111 A JP 4273111A JP 27311192 A JP27311192 A JP 27311192A JP H06122725 A JPH06122725 A JP H06122725A
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JP
Japan
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polymer
vinylformamide
monomer
units derived
mol
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JP4273111A
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Shiro Kobayashi
四郎 小林
Hiroshi Uyama
浩 宇山
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Mitsubishi Kasei Corp
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Mitsubishi Kasei Corp
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F26/00Homopolymers and copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by a single or double bond to nitrogen or by a heterocyclic ring containing nitrogen
    • C08F26/02Homopolymers and copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by a single or double bond to nitrogen or by a heterocyclic ring containing nitrogen by a single or double bond to nitrogen

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Abstract

(57)【要約】 【構成】 モノマー構造単位としてN−ビニルホルムア
ミドを1〜100モル%、N−ビニルホルムアミドと共
重合可能な1種または2種以上のビニル化合物を99〜
0モル%含有するポリマーであって、その粒子径が0.
1〜20μmであるポリマー微粒子およびその製造方
法。 【効果】 本発明のポリマー微粒子は、電子写真用のト
ナー、液晶表示板ギャップ調節剤、クロマトグラフィー
用充填剤、免疫診断用担体等に応用できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は官能性モノマーであるN
−ビニルホルムアミドをモノマー成分として含むポリマ
ー微粒子に関するものである。該ポリマー微粒子は、電
子写真用のトナー、液晶表示板ギャップ調節剤、高性能
イオン交換樹脂、クロマトグラフィー用カラム充填剤、
免疫診断用担体、化粧品、および塗料用の充填剤等の用
途が期待される。
【0002】また、本発明のポリマー微粒子は、さらに
化学反応により、表面にビニルアミン単位を持つ反応性
粒子に変えることができるので、各種の機能性物質を担
持させて高機能の粒子として利用することもできる。
【0003】
【従来の技術】従来、ポリマー粒子の製造方法としては
多くの報告がされているが、ポリN−ビニルホルムアミ
ドに関しては、N−ビニルホルムアミドモノマーおよび
生成するポリマーのいずれにも溶解しない溶媒中で、該
モノマーの水溶液を乳化または分散重合する方法が知ら
れているにすぎない。
【0004】例えば、特開昭63−90513および特
開平2−222404記載の乳化重合方法で得られたポ
リマーは、分解溶媒中の分散物を反転用の界面活性剤の
存在下、含水状態のまま水に溶解して凝集剤や石油回収
用等の用途に水溶液として利用することを目的とし、粒
子の均一性、性質、形状および生成物を単離する操作
上、本願の上記用途には適さない。さらに、特開昭63
−105009記載の高分子分散剤を使用する分散重合
法によれば球状のポリマーが得られるが微粒子を製造す
ることはできない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は電子写真用の
トナー、液晶表示板ギャップ調節剤、高性能イオン交換
樹脂、クロマトグラフィー用カラム充填剤、免疫診断用
担体、化粧品、および塗料用の充填剤等の用途に適した
ポリマー微粒子を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のポリマー微粒子
は、モノマー構造単位としてN−ビニルホルムアミドを
1〜100モル%、N−ビニルホルムアミドと共重合可
能な1種または2種以上のビニル化合物を99〜0モル
%含有するポリマーであって、その粒子径が0.1〜2
0μm、好ましくは0.2〜10μmのポリマー微粒子
である。
【0007】本発明のポリマー微粒子は従来公知のN−
ビニルホルムアミドの重合方法で得られる微粒子と異な
り、その形状が球状で均一であるために、電子写真用の
トナー、液晶表示板ギャップ調節剤、高性能イオン交換
樹脂、クロマトグラフィー用カラム充填剤、免疫診断用
担体、化粧品、および塗料用の充填剤に利用できるとい
う特徴を有する。
【0008】本発明のポリマー微粒子の製造方法に使用
されるモノマーは、N−ビニルホルムアミド1〜100
モル%、およびN−ビニルホルムアミドと共重合可能な
1種または2種以上のビニル化合物99〜0モル%含有
するからなるモノマーである。N−ビニルホルムアミド
の含有量は、好ましくは5モル%以上、特に好ましくは
10モル%以上である。N−ビニルホルムアミドと共重
合可能なビニル化合物としては、N−ビニルホルムアミ
ドと共重合可能な物質のいずれも使用することができ
る。特に、以下の1種または2種以上の物質との混合物
が例示される。
【0009】1)非イオン性モノマー:エチレン、プロ
ピレン、ブチレン、イソブチレン、ブタジエン、αーオ
レフィン類、スチレン、ビニルトルエン、アクリロニト
リル、アクリルアミド、メタクリルアミド、N−置換ア
クリルアミド、N−置換メタクリルアミド、N−ビニル
ピロリドン、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステ
ル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ビニルエーテル 2)カチオン性のモノマー:アミノアルキルアクリルア
ミド、アミノアルキルメタクリルアミド、アリルアミ
ン、ジアリルジアミン、N−アルキルアリルアミン、こ
れらの塩および第4級アンモニウム塩、ジアルキルジア
リルアンモニウム塩 3)アニオン性モノマー:アクリル酸、メタクリル酸、
イタコン酸、ビニルスルホン酸、アリルスルホン酸、メ
タリルスルホン酸、アクリルアミドアルカンスルホン
酸、およびこれらのアルカリ金属塩
【0010】本発明のポリマー微粒子およびその製造方
法に使用される溶媒は、N−ビニルホルムアミド、およ
びN−ビニルホルムアミドと共重合可能な1種または2
種以上のビニル化合物の混合物を含有するモノマーを溶
解し、生成するポリマーを溶解しない溶媒のいずれもが
使用される。N−ビニルホルムアミドは極めて多くの有
機溶媒に溶解し、しかもそのポリマーはほとんどの溶媒
に溶解しないという性質を有するもので、モノマーとし
てN−ビニルホルムアミドを単独で用いる場合は極めて
広い範囲の有機溶剤が使用できる。好ましい溶媒として
以下の物質が例示される。
【0011】1)芳香族炭化水素:ベンゼン、トルエ
ン、キシレン、エチルベンゼン、ブチルベンゼン 2)ハロゲン化芳香族炭化水素:クロルベンゼン、ジク
ロルベンゼン、ブロムベンゼン 3)ハロゲン化炭化水素:塩化メチル、塩化メチレン、
クロロホルム、四塩化炭素、各種塩素化エチレン、各種
塩素化プロパン 4)アルコール類:メタノール、エタノール、プロパノ
ール、ブタノール、ペンタノール、ヘキサノール、シク
ロヘキサノール、2−エチルヘキサノール、エチレング
リコール、プロピレングリコール、ベンジルアルコー
ル、メトキシエタノール、ブトキシエタノール 5)エステル類:蟻酸メチル、蟻酸エチル、蟻酸ブチ
ル、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸イソブチル、酢酸ブ
チル、酢酸イソブチル、酢酸アミル、酢酸イソアミル、
酢酸シクロヘキシル、プロピオン酸メチル、プロピオン
酸ブチル 6)エーテル類:ジエチルエーテル、ジイソプロピルエ
ーテル、ジブチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオ
キサン、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレ
ングリコールジエチルエーテル、エチレングリコールジ
ブチルエーテル 7)ケトン類:アセトン、メチルエチルケトン、メチル
イソブチルケトン、シクロヘキサノン 8)含窒素溶媒:アセトニトリル、ニトロメタン、ニト
ロエタン、ホルムアミド、ジメチルホルムアミド、ジメ
チルアセトアミド、N−メチルピロリドン、 9)含硫黄化合物:ジメチルホルムアミド、二硫化炭素 必要により水またはこれらの溶媒を相互に混合すること
ができる。
【0012】溶媒は、N−ビニルホルムアミド単独また
はN−ビニルホルムアミドと他のビニル化合物の混合物
からなるモノマーの濃度が、通常1〜40重量%、好ま
しくは5〜30重量%となる条件で使用される。溶媒は
その沸点が30〜180℃であることが好ましく、特に
好ましくは、60〜150℃の溶媒である。本発明のポ
リマー粒子の製造に使用する高分子分散剤は、重合に用
いる溶媒に溶解するポリマーのいずれも使用することが
できるが、炭化水素以外のヘテロ元素を含有する高極性
のポリマーまたは該ポリマー成分を側鎖にもつマクロマ
ーが好ましく、特に非イオン性の酸素および/または窒
素を含有する高極性ポリマーおよびそのマクロマーが好
ましい。特に好ましい高分子分散剤としては、ポリエチ
レングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリビニ
ルメチルエーテル、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコ
ール、ポリN−ビニルピロリドン、ポリ(2−メチル−
2−オキサゾリン)、ポリ(2−エチル−2−オキサゾ
リン)およびこれらのポリマー成分を含有するマクロマ
ーが例示される。特に好ましくはポリ(2−オキサゾリ
ン)誘導体である。高分子分散剤の使用量は、モノマー
に対して0.05〜100重量%、好ましくは0.2〜
50重量%である。特にマクロマーを使用する場合0.
2〜5重量%で優れた効果を奏する。
【0013】N−ビニルホルムアミド単独またはN−ビ
ニルホルムアミドと他のビニル化合物の混合物からなる
モノマーは分散剤の存在下溶媒中で不活性ガスの雰囲気
下重合されるが、その重合法としては、通常公知のラジ
カル重合法のいずれもが用いられ、攪拌または振盪等の
条件下、公知の分離方法により単離される。ラジカル重
合開始剤としては、2,2′−アゾビスイソブチロニト
リル、2,2′−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニ
トリル)、2,2′−アゾビス−2−アミジノプロパン
の塩酸塩、4,4′−アゾビス−4−シアノ吉草酸のナ
トリウム塩などのアゾ化合物、ベンゾイルパーオキシ
ド、ラウリルパーオキシド、t−ブチルハイドロパーオ
キシド、t−ブチルパーオクトエイトなどの過酸化物が
例示され、必要によりレドックス系の重合開始剤を併用
する重合法も利用できる。
【0014】重合温度は0℃〜200℃の範囲で実施さ
れるが、操作上40〜120℃であることが好ましい。
重合反応はその操作法、および添加順序に制限されない
が、通常、不活性雰囲気下、モノマー、分散剤および重
合開始剤を溶媒に溶解し、攪拌条件下、所定温度で重合
し、得られた微粒子状の生成物を遠心分離する。本発明
のN−ビニルホルムアミドを成分として有するポリマー
微粒子は、さらに酸性またはアルカリ性の条件下、加水
分解または加アルコール分解等、ポリN−ビニルホルム
アミドを変性する公知の方法により、表面にビニルアミ
ン単位を持つ反応性粒子に変えることができるので、各
種の機能性物質を担持させて高機能の粒子として利用す
ることもできる。
【0015】
【実施例】以下、実施例により本発明を説明するが、本
発明はこれら実施例に限定されるものではない。 実施例1〜6 アルゴンガス雰囲気下、30mlのガラス管に表−1に
示すモノマー1g、同じく表−1に示す分散剤0.2g
(実施例5は0.02g)、2,2′−アゾビス(2,
4−ジメチルバレロニトリル)0.02g、およびメタ
ノール9gを入れ封管した。封管を56℃の水浴中に入
れ、毎分150回振盪しつつ24時間重合した。冷却後
遠心分離により生成したポリマーを分離後、乾燥し、収
率および粒子径を測定し、表−1に示した。
【0016】
【表1】 NVF:N−ビニルホルムアミド St:スチレン PEtOZO:ポリ(2−エチル−2−オキサゾリン)
(分子量:50万) PVME:ポリビニルメチルエーテル(分子量:4.6
万) PEG:ポリエチレングリコール(分子量:5万) PNVP:ポリN−ビニルピロリドン(分子量:36
万) PMeOZOM:ポリ(2−メチル−2−オキサゾリ
ン)マクロマー(重合性基:スチリル基、分子量:48
00)
【0017】
【発明の効果】本発明のポリマー微粒子は、電子写真用
のトナー、液晶表示板ギャップ調節剤、高性能イオン交
換樹脂、クロマトグラフィー用カラム充填剤、免疫診断
用担体、化粧品、および塗料用の充填剤等の用途が期待
される。表面の化学反応によりビニルアミン単位を持つ
反応性粒子に変えることができるので、各種の機能性物
質を担持した高機能の粒子として利用することもでき
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 9/087

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モノマー構造単位としてN−ビニルホル
    ムアミドを1〜100モル%、N−ビニルホルムアミド
    と共重合可能な1種または2種以上のビニル化合物を9
    9〜0モル%含有するポリマーであって、その粒子径が
    0.1〜20μmであるポリマー微粒子。
  2. 【請求項2】 N−ビニルホルムアミドを1〜100モ
    ル%、およびN−ビニルホルムアミドと共重合可能な1
    種または2種以上のビニル化合物を99〜0モル%含有
    するモノマーを、高分子分散剤の存在下、該モノマーを
    溶解するが、生成するポリマーを溶解しない溶媒中で重
    合することを特徴とする粒子径が0.1〜20μmであ
    るポリマー微粒子の製造方法。
  3. 【請求項3】 高分子分散剤がポリ(2−メチル−2−
    オキサゾリン)またはそのマクロマーである請求項2の
    ポリマー微粒子の製造方法。
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