JPH056015Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の利用分野〕 本考案は、減速部兼往復駆動部にバランスウエ
イトを有する携帯用セーバソーのバランスウエイ
トの固着機構に関するものである。

〔考案の背景〕

携帯用セーバソー等の往復運動工具は、プラン
ジヤ部の往復運動により発生するアンバランスを
ギヤ等の回転運動する部材にバランスウエイトを
装着して修正するのが一般的である。部品点数を
極力少なくする観点からは、バランスウエイトを
ギヤと一体化するのが好ましいが、バランスウエ
イト部を機械加工で製作するには原価高となる欠
点があつた。また、素材を鍛造または焼結にて製
作するには型代が高価となる欠点があつた。

一方、バランスウエイトを別部材とした場合に
は、バランスウエイトとギヤを複数個のネジによ
り固着しており、ネジ締めに時間がかかつてい
た。

〔考案の目的〕

本考案の目的は、上記した従来技術の欠点をな
くし、バランスウエイトの固着を簡便にすると同
時にギヤの抜け出しを防止することである。

〔考案の概要〕

本考案は、バランスウエイトをギヤとは別部材
とし、バランスウエイトを固着する方法として、
バランスウエイトをギヤのピンに係止させ、か
つ、ギヤをバランスウエイトとスピンドル間に配
置し、バランスウエイトをスピンドルに固着する
際には、バランスウエイトはピンおよびネジで固
着位置が決定され、かつ、バランスウエイトとス
ピンドル間でギヤが挟持されるように、バランス
ウエイト、ギヤ、ピン、スピンドル、ネジの関係
を工夫したものである。

〔考案の実施例〕

以下、本考案の一実施例を図面によつて説明す
る。電動機軸１より伝達された動力はギヤ２によ
り、減速、かつ方向が変えられて伝達される。ギ
ヤ２の回転中心より適度に偏心した位置にピン３
を固着、突出させておく。スピンドル４をギヤ２
に圧入し、軸受５、軸受６、にて回転自在に軸支
する。スピンドル４は、軸受５、軸受固定板７を
介して、ネジ８により、ギヤカバ９に固定してお
く。バランスウエイト１０は、型代が比較的安価
で部品単価も安価なプレスにて製作する。また、
ピン３より僅かに大きなバランスウエイトの穴１
１を設けておき、バランスウエイトの穴１１にピ
ン３を貫通させるようにして、ギヤの一端面にバ
ランスウエイト１０を乗せる。バランスウエイト
１０をネジ１２でスピンドル４の軸心に形成され
たスピンドルのネジ１３にねじ込み、締付け固着
する。従つて、バランスウエイト１０は、ピン３
とネジ１２により固着位置が決定され、ネジ１本
のみで固着できる。また、ギヤ２にスピンドル４
を圧入した際の寸法関係をギヤ２のバランスウエ
イト装着面より凹となるようなスピンドル４の圧
入長さとしておき、ネジ１２を締付けると、ギヤ
２は、バランスウエイト１０とスピンドル４で挟
持される。

〔考案の効果〕

本考案によれば、バランスウエイトをネジ１本
のみで固着可能としたので、バランスウエイトの
固着を簡便とすることができる。また、ネジを締
めることにより、ギヤの抜け出しも防止すること
ができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す断面図、第２
図は第１図の−線断面図である。 図において、２はギヤ、３はピン、４はスピン
ドル、１０はバランスウエイト、１１はバランス
ウエイトの穴、１２はネジ、１３はスピンドルの
ネジである。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. モーター等の動力を減速し伝達するギヤと、該
   ギヤの回転中心から適度に偏心した位置に回転軸
   と平行に配置したピンと、ギヤを軸支するスピン
   ドルとを有する携帯用セーバソーにおいて、前記
   ギヤの一端面に前記ピンと貫通状態になる穴を有
   するバランスウエイトを装着し、かつ、前記スピ
   ンドルの上部端面側軸心にネジを形成し、バラン
   スウエイトとスピンドルをネジ締結するよう構成
   したことを特徴とする携帯用セーバソーのバラン
   スウエイトの固着機構。