JPH0550832A - 自動車用外気温度検出装置 - Google Patents
自動車用外気温度検出装置Info
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- JPH0550832A JPH0550832A JP23089991A JP23089991A JPH0550832A JP H0550832 A JPH0550832 A JP H0550832A JP 23089991 A JP23089991 A JP 23089991A JP 23089991 A JP23089991 A JP 23089991A JP H0550832 A JPH0550832 A JP H0550832A
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- air temperature
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- temperature
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 エンジン再始動時に、精度の良い外気温度を
設定する。 【構成】 エンジン始動後初回の処理では、エンジン温
度が高くかつセンサ検出値Taが記憶値Tadmより大
きい場合(ステップ103、105の判断が共にNOの
場合)には、補正が必要と判断する。そして、エンジン
冷却水温度Twと基準値55℃の偏差ΔTwを求め(ス
テップ106)、それに応じた補正係数αを求め(ステ
ップ107)、記憶値Tadmと検出値Taの偏差ΔT
を求め(ステップ108)、これらの値から、次式 Tad=Tadm+α×ΔT により、適正外気温度Tadを算出する(ステップ10
9)。この場合、補正係数αは、エンジン温度が低いほ
ど大きく、エンジン温度が高いほど小さい値にする。
設定する。 【構成】 エンジン始動後初回の処理では、エンジン温
度が高くかつセンサ検出値Taが記憶値Tadmより大
きい場合(ステップ103、105の判断が共にNOの
場合)には、補正が必要と判断する。そして、エンジン
冷却水温度Twと基準値55℃の偏差ΔTwを求め(ス
テップ106)、それに応じた補正係数αを求め(ステ
ップ107)、記憶値Tadmと検出値Taの偏差ΔT
を求め(ステップ108)、これらの値から、次式 Tad=Tadm+α×ΔT により、適正外気温度Tadを算出する(ステップ10
9)。この場合、補正係数αは、エンジン温度が低いほ
ど大きく、エンジン温度が高いほど小さい値にする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、外気の当たる場所に設
置された外気温度センサの信号を用いて適正な外気温度
を検出する自動車用外気温度検出装置に関する。
置された外気温度センサの信号を用いて適正な外気温度
を検出する自動車用外気温度検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の空調装置(オートエアコン)で
は、外気温度センサにより検出した外気温度データに基
づいて空調制御を行っている。その場合、外気温度を正
確に検出する必要性から、外気温度センサを、外気の当
たる場所でしかも直射日光やエンジン等の熱影響を受け
にくい場所、例えば風通しの良いラジエータグリルやバ
ンパなどに設置している。
は、外気温度センサにより検出した外気温度データに基
づいて空調制御を行っている。その場合、外気温度を正
確に検出する必要性から、外気温度センサを、外気の当
たる場所でしかも直射日光やエンジン等の熱影響を受け
にくい場所、例えば風通しの良いラジエータグリルやバ
ンパなどに設置している。
【0003】ところで、車両停車時やエンジン停止後短
時間で再始動を行う場合などには、主にエンジンの熱影
響により外気温度センサ周辺の温度が実際の外気温度よ
り高くなることがあり、センサの検出値をそのまま適正
な外気温度として用いることができない。このため、そ
のような場合には、所定の処理を施したデータを外気温
度として設定するようにしている。
時間で再始動を行う場合などには、主にエンジンの熱影
響により外気温度センサ周辺の温度が実際の外気温度よ
り高くなることがあり、センサの検出値をそのまま適正
な外気温度として用いることができない。このため、そ
のような場合には、所定の処理を施したデータを外気温
度として設定するようにしている。
【0004】従来、この種の外気温度検出装置として、
特開平1ー273713号公報に記載のものが知られて
いる。このものは、エンジンを始動した時点で、既にエ
ンジン温度が所定値以上の場合は、外気温度センサがエ
ンジン等の熱影響を受けていると見做す。そして、エン
ジン始動後所定時間にわたり、外気温度センサの信号の
取り込みを禁止し、その代わりに、予め記憶しておいた
停止前の外気温度データを現時点の外気温度として設定
する、というものである。これによれば、エンジン等の
熱影響で外気温度センサの検出温度が実外気温度からは
ずれても、その影響が空調制御内容に及ばないようにな
る。
特開平1ー273713号公報に記載のものが知られて
いる。このものは、エンジンを始動した時点で、既にエ
ンジン温度が所定値以上の場合は、外気温度センサがエ
ンジン等の熱影響を受けていると見做す。そして、エン
ジン始動後所定時間にわたり、外気温度センサの信号の
取り込みを禁止し、その代わりに、予め記憶しておいた
停止前の外気温度データを現時点の外気温度として設定
する、というものである。これによれば、エンジン等の
熱影響で外気温度センサの検出温度が実外気温度からは
ずれても、その影響が空調制御内容に及ばないようにな
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、外気温度セ
ンサへのエンジンの熱影響は、当然のことながらエンジ
ンの温度が高いほど大きい。したがって、エンジンの熱
影響を考慮して外気温度の適正値を設定する場合は、本
来、熱影響の大小を勘案した上で適正値を設定するの
が、精度を向上させる上では望ましい。この点、上記従
来公報に記載のものでは、エンジンの温度に全く無関係
に、一律に前回停車時の外気温度記憶値を始動時の適正
外気温度として設定している。つまり、エンジンの熱影
響が大きい場合も、そう大きくはない場合も、同じ値を
適正外気温度として設定している。したがって、精度の
良い適正外気温度の設定が行われなかった。
ンサへのエンジンの熱影響は、当然のことながらエンジ
ンの温度が高いほど大きい。したがって、エンジンの熱
影響を考慮して外気温度の適正値を設定する場合は、本
来、熱影響の大小を勘案した上で適正値を設定するの
が、精度を向上させる上では望ましい。この点、上記従
来公報に記載のものでは、エンジンの温度に全く無関係
に、一律に前回停車時の外気温度記憶値を始動時の適正
外気温度として設定している。つまり、エンジンの熱影
響が大きい場合も、そう大きくはない場合も、同じ値を
適正外気温度として設定している。したがって、精度の
良い適正外気温度の設定が行われなかった。
【0006】そこで、本発明の目的は、エンジンの熱影
響の度合を加味することにより、精度の良い適正外気温
度を設定することにある。
響の度合を加味することにより、精度の良い適正外気温
度を設定することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の車両用外気温度
検出装置は、図1に示すように、外気の当たる場所に設
置され周囲温度に対応する検出値Taを出力する外気温
度センサ1と、該センサ1の検出値Taを主たるデータ
として適正外気温度Tadを決定する外気温度決定手段
2と、エンジン停止時における適正外気温度Tadの記
憶値Tadmを保持する外気温度データ記憶手段3と、
車両に搭載されたエンジンの温度を検出するエンジン温
度検出手段4と、エンジン始動時にエンジン温度が所定
値よりも高くかつセンサ検出値Taが記憶値Tadmよ
りも高い場合に外気温度を補正すべきであると判断する
補正判断手段5と、エンジン温度が低いほど大きくかつ
エンジン温度が高いほど小さい係数α(但し、0≦α≦
1)を算出する補正係数演算手段6と、記憶値Tadm
とセンサ検出値Taの偏差ΔTを算出する偏差算出手段
7と、を備えている。そして、上記補正判断手段5が、
補正すべきであると判断した場合、外気温度決定手段2
が、補正係数演算手段6の算出した係数α、偏差算出手
段7の算出した偏差ΔTを用いて、次式 Tad=Tadm+α×ΔT により、適正外気温度Tadを算出し設定することを特
徴としている。
検出装置は、図1に示すように、外気の当たる場所に設
置され周囲温度に対応する検出値Taを出力する外気温
度センサ1と、該センサ1の検出値Taを主たるデータ
として適正外気温度Tadを決定する外気温度決定手段
2と、エンジン停止時における適正外気温度Tadの記
憶値Tadmを保持する外気温度データ記憶手段3と、
車両に搭載されたエンジンの温度を検出するエンジン温
度検出手段4と、エンジン始動時にエンジン温度が所定
値よりも高くかつセンサ検出値Taが記憶値Tadmよ
りも高い場合に外気温度を補正すべきであると判断する
補正判断手段5と、エンジン温度が低いほど大きくかつ
エンジン温度が高いほど小さい係数α(但し、0≦α≦
1)を算出する補正係数演算手段6と、記憶値Tadm
とセンサ検出値Taの偏差ΔTを算出する偏差算出手段
7と、を備えている。そして、上記補正判断手段5が、
補正すべきであると判断した場合、外気温度決定手段2
が、補正係数演算手段6の算出した係数α、偏差算出手
段7の算出した偏差ΔTを用いて、次式 Tad=Tadm+α×ΔT により、適正外気温度Tadを算出し設定することを特
徴としている。
【0008】
【作用】本発明の装置においては、エンジンを停止して
駐車した際、その時点で空調制御などに用いていた外気
温度の値、つまり適正外気温度Tadのデータを記憶し
ておく。そして、次にエンジンを始動した際に、エンジ
ン温度が所定値より高くかつ予め記憶しておいた記憶値
Tadmが外気温度センサ1の検出値Taより大きい場
合は、エンジンの熱影響を受けており補正すべきである
と判断する。一方、偏差算出手段7が、記憶値Tadm
とセンサ検出値Taの偏差ΔTを算出し、補正係数演算
手段6が、エンジン温度に応じた補正係数αを演算す
る。そして、補正すべきであるという判断が下された場
合、外気温度決定手段2が、所定の式に基づいて適正外
気温度Tadを算出し設定する。この場合、設定された
値Tadは、エンジン温度が高いほどエンジンの熱影響
を大きく受けておりセンサ検出値Taの信頼度が低いと
いうことであるから、それゆえ記憶値Tadmに近い値
となる。また、エンジン温度が低いほど熱影響が大きく
なくセンサ検出値の信頼度が高いということであるか
ら、センサ検出値Taに近い値となる。
駐車した際、その時点で空調制御などに用いていた外気
温度の値、つまり適正外気温度Tadのデータを記憶し
ておく。そして、次にエンジンを始動した際に、エンジ
ン温度が所定値より高くかつ予め記憶しておいた記憶値
Tadmが外気温度センサ1の検出値Taより大きい場
合は、エンジンの熱影響を受けており補正すべきである
と判断する。一方、偏差算出手段7が、記憶値Tadm
とセンサ検出値Taの偏差ΔTを算出し、補正係数演算
手段6が、エンジン温度に応じた補正係数αを演算す
る。そして、補正すべきであるという判断が下された場
合、外気温度決定手段2が、所定の式に基づいて適正外
気温度Tadを算出し設定する。この場合、設定された
値Tadは、エンジン温度が高いほどエンジンの熱影響
を大きく受けておりセンサ検出値Taの信頼度が低いと
いうことであるから、それゆえ記憶値Tadmに近い値
となる。また、エンジン温度が低いほど熱影響が大きく
なくセンサ検出値の信頼度が高いということであるか
ら、センサ検出値Taに近い値となる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図2、図3を参照
しながら説明する。図2は、実施例の外気温度検出装置
を含む自動車用空調装置の概略構成を示している。この
空調装置においては、空調ダクト10の最上流部に、内
気入口10Aと外気入口10Bが2股に分れる形で形成
され、その分かれた部分にインテークドア11が設けら
れている。そして、このインテークドア11を開閉制御
することにより、空調ダクト10内に導入すべき内気と
外気の割合を調節することができるようになっている。
しながら説明する。図2は、実施例の外気温度検出装置
を含む自動車用空調装置の概略構成を示している。この
空調装置においては、空調ダクト10の最上流部に、内
気入口10Aと外気入口10Bが2股に分れる形で形成
され、その分かれた部分にインテークドア11が設けら
れている。そして、このインテークドア11を開閉制御
することにより、空調ダクト10内に導入すべき内気と
外気の割合を調節することができるようになっている。
【0010】空調ダクト10には、下流側に向かって順
に、送風ファン12、エバポレータ13、エアミックス
ドア14、ヒータ15が設けられている。エバポレータ
13は、コンプレッサ16、コンデンサ17、レシーバ
タンク18及びエキスパンションバルブ19と共に配管
結合されて、冷凍サイクルを構成している。コンプレッ
サ16は、エンジンから伝達される力で駆動され、電磁
クラッチを断続することにより駆動制御される。
に、送風ファン12、エバポレータ13、エアミックス
ドア14、ヒータ15が設けられている。エバポレータ
13は、コンプレッサ16、コンデンサ17、レシーバ
タンク18及びエキスパンションバルブ19と共に配管
結合されて、冷凍サイクルを構成している。コンプレッ
サ16は、エンジンから伝達される力で駆動され、電磁
クラッチを断続することにより駆動制御される。
【0011】エアミックスドア14は、開度に応じて、
ヒータ15を通過する空気とヒータ15を通過しない空
気との割合を調節する。そして、ヒータ15を通過した
空気と通過しない空気は、ヒータ15の下流側で混合さ
れて温度調節され、吹出口から車内に吹き出される。
ヒータ15を通過する空気とヒータ15を通過しない空
気との割合を調節する。そして、ヒータ15を通過した
空気と通過しない空気は、ヒータ15の下流側で混合さ
れて温度調節され、吹出口から車内に吹き出される。
【0012】空調ダクト10の後端部は、デフロスト吹
出口21、ベント吹出口22、及びヒート吹出口23に
分かれて車室内に開口しており、各吹出口21、22、
23にはそれぞれモードドア24、25、26が設けら
れている。そして、これらモードドア24、25、26
を選択的に開閉することで、吹出モードを変えることが
できるようになっている。
出口21、ベント吹出口22、及びヒート吹出口23に
分かれて車室内に開口しており、各吹出口21、22、
23にはそれぞれモードドア24、25、26が設けら
れている。そして、これらモードドア24、25、26
を選択的に開閉することで、吹出モードを変えることが
できるようになっている。
【0013】また、ベント吹出口22はさらに左右のベ
ント吹出口22R、22Lに分かれている。そして、配
風ドア27を開閉することにより、左右のベント吹出口
22R、22Lからの配風バランスを調節することがで
きるようになっている。
ント吹出口22R、22Lに分かれている。そして、配
風ドア27を開閉することにより、左右のベント吹出口
22R、22Lからの配風バランスを調節することがで
きるようになっている。
【0014】上述したインテークドア11、エアミック
スドア14、モードドア24〜26、配風ドア27はそ
れぞれアクチュエータ30、31、32、33により開
閉制御される。これら各アクチュエータ30、31、3
2、33、及び送風ファン12並びにコンプレッサ16
は、それぞれコントロールユニット50により制御され
る。
スドア14、モードドア24〜26、配風ドア27はそ
れぞれアクチュエータ30、31、32、33により開
閉制御される。これら各アクチュエータ30、31、3
2、33、及び送風ファン12並びにコンプレッサ16
は、それぞれコントロールユニット50により制御され
る。
【0015】コントロールユニット50は、上記アクチ
ュエータや送風ファン等を駆動する駆動回路と、各駆動
回路に制御信号を供給するマイクロコンピュータと、マ
イクロコンピュータに接続されたA/D変換器と、マル
チプレクサとを含むものである。なお、マイクロコンピ
ュータは、周知の通りCPU、ROM、バッテリバック
アップされたRAM、タイマー等を備えるもので、少な
くとも前述した図1に示す外気温度決定手段2、外気温
度データ記憶手段4、補正判断手段5、補正係数演算手
段6、偏差算出手段7の機能を果す。
ュエータや送風ファン等を駆動する駆動回路と、各駆動
回路に制御信号を供給するマイクロコンピュータと、マ
イクロコンピュータに接続されたA/D変換器と、マル
チプレクサとを含むものである。なお、マイクロコンピ
ュータは、周知の通りCPU、ROM、バッテリバック
アップされたRAM、タイマー等を備えるもので、少な
くとも前述した図1に示す外気温度決定手段2、外気温
度データ記憶手段4、補正判断手段5、補正係数演算手
段6、偏差算出手段7の機能を果す。
【0016】そして、このコントロールユニット50内
のA/D変換器には、エアミックスドア14の開度を検
出するポテンショメータ51、車室内に入る日射量を検
出する日射センサ52、外気温度を検出する外気温度セ
ンサ53、車室内の代表温度を検出する車内温度センサ
54、車室内の温度を設定する温度設定器55、エンジ
ンの冷却水温度を検出する水温センサ56、イグニッシ
ョンスイッチ57等が接続されている。なお、この場合
の外気温度センサ53は、従来通りエンジンルーム前の
フロントグリルに取り付けられている。
のA/D変換器には、エアミックスドア14の開度を検
出するポテンショメータ51、車室内に入る日射量を検
出する日射センサ52、外気温度を検出する外気温度セ
ンサ53、車室内の代表温度を検出する車内温度センサ
54、車室内の温度を設定する温度設定器55、エンジ
ンの冷却水温度を検出する水温センサ56、イグニッシ
ョンスイッチ57等が接続されている。なお、この場合
の外気温度センサ53は、従来通りエンジンルーム前の
フロントグリルに取り付けられている。
【0017】また、さらにコントロールユニット50に
は、当該装置の動作指令を行うための操作パネル60が
接続されている。操作パネル60は、各種動作指令を発
するスイッチ類の他に、通常は車内設定温度を表示し必
要に応じて外気設定温度等を表示する表示部61を有し
ている。
は、当該装置の動作指令を行うための操作パネル60が
接続されている。操作パネル60は、各種動作指令を発
するスイッチ類の他に、通常は車内設定温度を表示し必
要に応じて外気設定温度等を表示する表示部61を有し
ている。
【0018】次に、上記コントロールユニット50中の
マイクロコンピュータの制御動作例について説明する。
なお、ここでは外気温度を検出するためのルーチンのみ
が従来制御と異なるので、そのルーチンのみを説明し他
の説明は省略する。図3に外気温度検出のためのルーチ
ンが示されている。このルーチンの処理は一定周期(例
えば1sec)毎に繰り返し行われる。
マイクロコンピュータの制御動作例について説明する。
なお、ここでは外気温度を検出するためのルーチンのみ
が従来制御と異なるので、そのルーチンのみを説明し他
の説明は省略する。図3に外気温度検出のためのルーチ
ンが示されている。このルーチンの処理は一定周期(例
えば1sec)毎に繰り返し行われる。
【0019】この処理がスタートすると、まず最初のス
テップ101でイグニッションスイッチをONしてから
初回の処理かどうかを判断する。初回の処理であれば
(ステップ101の判断がYES)、ステップ102で
後述する遅延タイマーをクリアし、ステップ103に進
む。そしてここで水温センサ56の検出するエンジン冷
却水の水温Twが55℃より小さいかどうかを判断す
る。この場合の55℃という値は、エンジン温度が高い
か否かの目安となる値であり、目安となる値であればそ
れ以外の値に変更してもよい。
テップ101でイグニッションスイッチをONしてから
初回の処理かどうかを判断する。初回の処理であれば
(ステップ101の判断がYES)、ステップ102で
後述する遅延タイマーをクリアし、ステップ103に進
む。そしてここで水温センサ56の検出するエンジン冷
却水の水温Twが55℃より小さいかどうかを判断す
る。この場合の55℃という値は、エンジン温度が高い
か否かの目安となる値であり、目安となる値であればそ
れ以外の値に変更してもよい。
【0020】ステップ103の判断の結果、水温Twが
低い場合(YESの場合)は、今まで停車していた時間
が長く、外気温度センサ53が実際の外気温度に相当す
る値を出力していると見做して、ステップ104に進ん
で、外気温度センサ53の検出値Taをそのまま適正外
気温度Tadとして設定する。
低い場合(YESの場合)は、今まで停車していた時間
が長く、外気温度センサ53が実際の外気温度に相当す
る値を出力していると見做して、ステップ104に進ん
で、外気温度センサ53の検出値Taをそのまま適正外
気温度Tadとして設定する。
【0021】また、水温Twが55℃以上の場合(ステ
ップ103の判断がNOの場合)でも、前回停車時の外
気温度データの記憶値Tadmよりセンサ検出値Taの
方が小さい場合(ステップ105の判断がYESの場
合)は、外気温度センサ53がエンジンの熱影響を受け
ていないと見做して、ステップ104に進む。
ップ103の判断がNOの場合)でも、前回停車時の外
気温度データの記憶値Tadmよりセンサ検出値Taの
方が小さい場合(ステップ105の判断がYESの場
合)は、外気温度センサ53がエンジンの熱影響を受け
ていないと見做して、ステップ104に進む。
【0022】一方、水温Twが高くしかも外気温度セン
サの検出値Taが記憶値Tadmよりも大きい場合に
は、ステップ103、105の判断が共にNOとなる。
この判断は、外気温度センサ53がエンジンの熱影響を
受けておりセンサ検出値Taをそのまま採用することが
できないので、補正すべきである、という判断である。
この判断が下されたら、ステップ106に進む。そし
て、ステップ106で現在の水温Twと基準値(55
℃)の偏差ΔTwを求める。つまり水温が基準よりどれ
くらい高いかを求める。ついで、ステップ107でその
偏差ΔTwの大きさに応じて補正係数αを演算する。即
ち、この場合偏差ΔTwが小さいほど(言い換えればエ
ンジン温度が低いほど)係数αを大きくし、偏差ΔTw
が大きいほど(言い換えればエンジン温度が高いほど)
係数αを小さくする。但し、0≦α≦1である。次に、
ステップ108で、外気温度データの記憶値Tadmと
外気温度センサ検出値Taの偏差ΔTを求める。
サの検出値Taが記憶値Tadmよりも大きい場合に
は、ステップ103、105の判断が共にNOとなる。
この判断は、外気温度センサ53がエンジンの熱影響を
受けておりセンサ検出値Taをそのまま採用することが
できないので、補正すべきである、という判断である。
この判断が下されたら、ステップ106に進む。そし
て、ステップ106で現在の水温Twと基準値(55
℃)の偏差ΔTwを求める。つまり水温が基準よりどれ
くらい高いかを求める。ついで、ステップ107でその
偏差ΔTwの大きさに応じて補正係数αを演算する。即
ち、この場合偏差ΔTwが小さいほど(言い換えればエ
ンジン温度が低いほど)係数αを大きくし、偏差ΔTw
が大きいほど(言い換えればエンジン温度が高いほど)
係数αを小さくする。但し、0≦α≦1である。次に、
ステップ108で、外気温度データの記憶値Tadmと
外気温度センサ検出値Taの偏差ΔTを求める。
【0023】そして、ステップ109に進んで、ここで
次式 Tad=Tadm+α×ΔT に基づいて、適正外気温度Tadを算出し設定する。こ
のように、外気温度センサがエンジンの熱影響を受けて
いる場合、イグニッションスイッチON後の初回の処理
で、エンジンの熱影響の度合に応じた適正外気温度Ta
dが設定されるので、精度の良い設定が成される。
次式 Tad=Tadm+α×ΔT に基づいて、適正外気温度Tadを算出し設定する。こ
のように、外気温度センサがエンジンの熱影響を受けて
いる場合、イグニッションスイッチON後の初回の処理
で、エンジンの熱影響の度合に応じた適正外気温度Ta
dが設定されるので、精度の良い設定が成される。
【0024】また、初回の処理ではない場合、つまりイ
グニッションスイッチをONしてから2回目以降の処理
では、ステップ101における判断がNOとなり、ステ
ップ110に進む。そして、ここで水温Twが55℃よ
り小さいかどうかをチェックし、水温Twが低い場合
(ステップ110の判断がYESの場合)は、ステップ
111にてそのまま外気温度センサ53の検出値Taを
適正外気温度Tadとして設定する。また、水温Twが
高い場合(ステップ110の判断がNOの場合)は、ス
テップ112に進んで、先に設定した適正外気温度Ta
dよりセンサ検出値Taが小さいか否かを判断する。セ
ンサ検出値Taが適正外気温度Tadより小さくなった
場合は、この判断がYESとなり、ステップ113に進
んで遅延タイマーをクリアしてステップ111に進む。
グニッションスイッチをONしてから2回目以降の処理
では、ステップ101における判断がNOとなり、ステ
ップ110に進む。そして、ここで水温Twが55℃よ
り小さいかどうかをチェックし、水温Twが低い場合
(ステップ110の判断がYESの場合)は、ステップ
111にてそのまま外気温度センサ53の検出値Taを
適正外気温度Tadとして設定する。また、水温Twが
高い場合(ステップ110の判断がNOの場合)は、ス
テップ112に進んで、先に設定した適正外気温度Ta
dよりセンサ検出値Taが小さいか否かを判断する。セ
ンサ検出値Taが適正外気温度Tadより小さくなった
場合は、この判断がYESとなり、ステップ113に進
んで遅延タイマーをクリアしてステップ111に進む。
【0025】また、相変わらずセンサ検出値Taの方が
先に設定した適正外気温度Tadより大きい場合(ステ
ップ112の判断がNOの場合)は、ステップ114に
て遅延タイマーをカウントアップする。そして、タイマ
ーカウント値が45秒以内のときは、ステップ115の
判断がNOとなり、45秒を越えたら同判断がYESと
なってステップ116に進み遅延タイマーをクリアして
適正外気温度Tadを0.3 ℃だけかさ上げする。この
ようにして、水温Twが高くかつセンサ検出値Taが前
回設定した適正外気温度Tadより大きいうちは、45
秒毎に0.3℃ずつ適正外気温度Tadの値をかさ上げ
していき、適正外気温度Tadをセンサ検出値Taまで
段階的に上昇させる。この場合も、45秒という時間及
び0.3℃というかさ上げ量は、多少変更しても構わな
い。
先に設定した適正外気温度Tadより大きい場合(ステ
ップ112の判断がNOの場合)は、ステップ114に
て遅延タイマーをカウントアップする。そして、タイマ
ーカウント値が45秒以内のときは、ステップ115の
判断がNOとなり、45秒を越えたら同判断がYESと
なってステップ116に進み遅延タイマーをクリアして
適正外気温度Tadを0.3 ℃だけかさ上げする。この
ようにして、水温Twが高くかつセンサ検出値Taが前
回設定した適正外気温度Tadより大きいうちは、45
秒毎に0.3℃ずつ適正外気温度Tadの値をかさ上げ
していき、適正外気温度Tadをセンサ検出値Taまで
段階的に上昇させる。この場合も、45秒という時間及
び0.3℃というかさ上げ量は、多少変更しても構わな
い。
【0026】そして、いずれの場合も1回の処理の最後
のステップ118で、適正外気温度Tadを、新たな記
憶値Tadmとして更新記憶し、処理を終了する。この
記憶した値は、エンジンを停止させている間も保持され
る。また、1回の処理で確定した適正外気温度Tad
は、乗員の要求に応じて操作パネル60の表示部61に
適宜表示させる。
のステップ118で、適正外気温度Tadを、新たな記
憶値Tadmとして更新記憶し、処理を終了する。この
記憶した値は、エンジンを停止させている間も保持され
る。また、1回の処理で確定した適正外気温度Tad
は、乗員の要求に応じて操作パネル60の表示部61に
適宜表示させる。
【0027】以上の処理によれば、イグニッションスイ
ッチON後の初回の処理で、エンジンの熱影響の度合に
応じた値が適正外気温度として設定される。したがっ
て、精度の良い設定が行われ、実情に合った違和感のな
い快適な空調制御が行われるようになる。
ッチON後の初回の処理で、エンジンの熱影響の度合に
応じた値が適正外気温度として設定される。したがっ
て、精度の良い設定が行われ、実情に合った違和感のな
い快適な空調制御が行われるようになる。
【0028】なお、上記実施例においては、エンジンの
温度を検出する手段として、エンジン冷却水温度を検出
する水温センサ56を用いたが、シリンダヘッドの温度
を検出するセンサをこれに代えてもよい。また、上記実
施例では、検出した外気温度を空調制御に利用している
が、それ以外の用途に用いてもよい。
温度を検出する手段として、エンジン冷却水温度を検出
する水温センサ56を用いたが、シリンダヘッドの温度
を検出するセンサをこれに代えてもよい。また、上記実
施例では、検出した外気温度を空調制御に利用している
が、それ以外の用途に用いてもよい。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
エンジン再始動時に、エンジンの熱影響を加味した精度
の良い外気温度が設定される。したがって、より実情に
即した空調制御を行うことができる。
エンジン再始動時に、エンジンの熱影響を加味した精度
の良い外気温度が設定される。したがって、より実情に
即した空調制御を行うことができる。
【図1】本発明の自動車用外気温度検出装置の構成を示
すブロック図である。
すブロック図である。
【図2】本発明の一実施例を含む自動車用空調装置の構
成を示すブロック図である。
成を示すブロック図である。
【図3】同実施例の外気温度検出処理のフローチャート
を示す図である。
を示す図である。
【符号の説明】 1 … 外気温度センサ 2 … 外気温度決定手段 3 … 外気温度データ記憶手段 4 … エンジン温度検出手段 5 … 補正判断手段 6 … 補正係数演算手段 7 … 偏差算出手段 50 … コントロールユニット 53 … 外気温度センサ 56 … 水温センサ(エンジン温度検出手段) 57 … イグニッションスイッチ
Claims (1)
- 【請求項1】(a)外気の当たる場所に設置され、周囲
温度に対応する検出値Taを出力する外気温度センサ
と、 (b)該センサの検出値Taを主たるデータとして適正
外気温度Tadを決定する外気温度決定手段と、 (c)エンジン停止時における上記適正外気温度Tad
の記憶値Tadmを保持する外気温度データ記憶手段
と、 (d)車両に搭載されたエンジンの温度を検出するエン
ジン温度検出手段と、 (e)エンジン始動時に、エンジン温度が所定値よりも
高く、かつセンサ検出値Taが記憶値Tadmよりも高
い場合に、外気温度を補正すべきであると判断する補正
判断手段と、 (f)エンジン温度が低いほど大きく、かつエンジン温
度が高いほど小さい係数α(但し、0≦α≦1)を算出
する補正係数演算手段と、 (g)上記記憶値Tadmとセンサ検出値Taの偏差Δ
Tを算出する手段と、を備え、 上記外気温度決定手段は、上記補正判断手段が補正すべ
きであると判断した場合、上記補正係数演算手段の算出
した係数α、偏差算出手段の算出した偏差ΔTを用い
て、次式 Tad=Tadm+α×ΔT により、適正外気温度Tadを算出し設定することを特
徴とする自動車用外気温度検出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23089991A JPH0550832A (ja) | 1991-08-19 | 1991-08-19 | 自動車用外気温度検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23089991A JPH0550832A (ja) | 1991-08-19 | 1991-08-19 | 自動車用外気温度検出装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0550832A true JPH0550832A (ja) | 1993-03-02 |
Family
ID=16915045
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23089991A Pending JPH0550832A (ja) | 1991-08-19 | 1991-08-19 | 自動車用外気温度検出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0550832A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE112009001324T5 (de) | 2008-07-04 | 2012-01-12 | Mitsubishi Electric Corp. | Empfangsvorrichtung |
JP2017128239A (ja) * | 2016-01-21 | 2017-07-27 | 株式会社デンソー | 制御装置 |
CN114056048A (zh) * | 2021-11-25 | 2022-02-18 | 奇瑞商用车(安徽)有限公司 | 车用环境温度修正方法及系统 |
-
1991
- 1991-08-19 JP JP23089991A patent/JPH0550832A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE112009001324T5 (de) | 2008-07-04 | 2012-01-12 | Mitsubishi Electric Corp. | Empfangsvorrichtung |
DE112009001324B4 (de) * | 2008-07-04 | 2015-05-13 | Mitsubishi Electric Corp. | Empfangsvorrichtung für Fahrzeuge |
JP2017128239A (ja) * | 2016-01-21 | 2017-07-27 | 株式会社デンソー | 制御装置 |
CN114056048A (zh) * | 2021-11-25 | 2022-02-18 | 奇瑞商用车(安徽)有限公司 | 车用环境温度修正方法及系统 |
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