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JPH0543575A - アゾール誘導体 - Google Patents

アゾール誘導体

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Publication number
JPH0543575A
JPH0543575A JP3356056A JP35605691A JPH0543575A JP H0543575 A JPH0543575 A JP H0543575A JP 3356056 A JP3356056 A JP 3356056A JP 35605691 A JP35605691 A JP 35605691A JP H0543575 A JPH0543575 A JP H0543575A
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JP
Japan
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formula
compound
azetidinone
phenyl
methoxy
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Application number
JP3356056A
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English (en)
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JPH0639472B2 (ja
Inventor
Takeo Yoshioka
武男 吉岡
Machiko Koriyama
真知子 郡山
Yasuo Fukagawa
泰男 深川
Tomoyuki Ishikura
知之 石倉
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Mercian Corp
Original Assignee
Mercian Corp
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Publication date
Application filed by Mercian Corp filed Critical Mercian Corp
Priority to JP3356056A priority Critical patent/JPH0639472B2/ja
Publication of JPH0543575A publication Critical patent/JPH0543575A/ja
Publication of JPH0639472B2 publication Critical patent/JPH0639472B2/ja
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/55Design of synthesis routes, e.g. reducing the use of auxiliary or protecting groups

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  • Nitrogen Condensed Heterocyclic Rings (AREA)
  • Plural Heterocyclic Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 式 【化1】 式中、 2及びR3は各々水素、低級アルキル、フエニ
ル、ベンジル又はジフエニルメチル、或いはR2とR3
一緒になって低級アルキレンを表わし、R4及びR5は各
々水素原子又は低級アルキルを表わす、の化合物。 【効果】 本化合物は、β−ラクタム系抗菌性化合物の
製造中間体として有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は新規なアゾール誘導体に関し、さ
らに詳しくは下記式
【0002】
【化2】
【0003】式中、 1は水素原子又は容易に離脱しうるアミノ保護基を表
わし、R2及びR3は同一もしくは相異なり、各々水素原
子、低級アルキル基、フエニル基、ベンジル基又はジフ
エニルメチル基を表わすか、或いはR2とR3は一緒にな
って低級アルキレン基を表わし、R4及びR5は同一もし
くは相異なり、各々水素原子又は低級アルキル基を表わ
す、で示される化合物に関する。
【0004】上記式(V)の化合物は、下記式
【0005】
【化3】
【0006】式中、Yはアセチル基、1ーヒドロキシエ
チル基又は1ーフルオロエチル基を表わし、R1は水素
原子又は容易に離脱しうるアミノ保護基を表わし、R2
及びR3は同一もしくは相異なり各々水素原子、低級ア
ルキル基、フエニル基、ベンジル基又はジフエニルメチ
ル基を表わすか、或いはR2とR3は一緒になって低級ア
ルキレン基を表わす、で示される化合物の合成中間体と
して有用である。
【0007】3−置換アゼチジノン誘導体、殊に4−位
がS−立体配置の3−置換アゼチジノン誘導体は、カル
バペネム系、ペネム系等各種のβ−ラクタム系抗菌性化
合物の製造のための中間体として有用であり、従来各種
のものが提案されている。
【0008】今回、本発明者らは、比較的安価なD−マ
ンニトールを出発原料とし、それから誘導されるD−グ
リセルアルデヒドのケタール化物を或る種のアゾール化
合物の存在下にジケテンと反応させると、前記式(I)で
示される4−位がS−立体配置の3−置換−アゼチジノ
ン誘導体が立体選択的に得られることを見い出し、本発
明を完成した。
【0009】本発明により提案される前記式(I)の化合
物は、各種の医薬品、特にカルバペナム又はカルバペネ
ム系抗生物質、例えば、優れた抗菌活性を有し且つ比較
的安定なカルバペネム系抗生物質として既に知られてい
る下記式
【0010】
【化4】
【0011】で示される抗生物質の合成中間体として有
用である。
【0012】本明細書において「低級」なる語は、この語
が付された基又は化合物の炭素原子数が8個以下、好ま
しくは6個以下であることを意味する。
【0013】また、「容易に離脱しうるアミノ保護基」と
しては、該アミノ保護基が結合している化合物の他の部
分に実質的に悪影響を及ぼすことなく、加水分解、還
元、酸化等によって該化合物から除去しうるものが包含
され、例えば、トリメチルシリル、tert−ブチルジメチ
ルシリルなどのトリ(低級アルキル)シリル基;ベンジ
ル、メトキシベンジル、ジメトキシベンジルなどの1個
もしくは2個の低級アルコキシ基で置換されていてもよ
いベンジル基;メトキシフエニル、ジメトキシフエニル
などの1個もしくは2個の低級アルコキシ基で置換され
ていてもよいフエニル基等が挙げられる。
【0014】さらに、「低級アルキル基」は直鎖状もしく
は分岐鎖状のいずれのタイプのものであってもよく、例
えば、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n
−ブチル、sec−ブチル、イソブチル、tert−ブチル基
等が挙げられ、「低級アルキレン基」としてはテトラメチ
レン、ペンタメチレンなど炭素数4〜5個のものが好適
である。
【0015】前記式(I)において、Yによって表わされ
うる1−ヒドロキシエチル及び1−フルオロエチル基に
おけるヒドロキシル基及びフツ素原子はS−及びR−の
いずれの立体配置もとりうるが、一般にはフツ素原子は
R−立体配置をとることが望ましい。
【0016】しかして、本発明により提供される前記式
(I)の化合物の代表例を示せば次のとおりである。
【0017】(3S,4S)−3−アセチル−4−[(4S)
−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル]
−1−(4−メトキシ)フエニル−2−アゼチジノン、 (3S,4S)−4−[(4S)−2,2−ジメチル−1,3−
ジオキソラン−4−イル]−3−[(1S)−1−ヒドロキ
シエチル]−1−(4−メトキシ)フエニル−2−アゼチ
ジノン、 (3S,4S)−4−[(4S)−2,2−ジメチル−1,3−
ジオキソラン−4−イル]−3−[(1R)−1−ヒドロキ
シエチル]−1−(4−メトキシ)フエニル−2−アゼチ
ジノン、 (3R,4S)−4−[(4S)−2,2−ジメチル−1,3−
ジオキソラン−4−イル]−3−[(1R)−1−フルオロ
エチル]−1−(4−メトキシ)フエニル−2−アゼチジ
ノン、 (3S,4S)−3−アセチル−1−ベンジル−4−[(4
S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イ
ル]−2−アゼチジノン、 (3S,4S)−1−ベンジル−4−[(4S)−2,2−ジ
メチル−1,3−ジオキソラン−4−イル]−3−[(1
S)−1−ヒドロキシエチル]−2−アゼチジノン、 (3S,4S)−1−ベンジル−4−[(4S)−2,2−ジ
メチル−1,3−ジオキソラン−4−イル]−3−[(1
R)−1−ヒドロキシエチル]−2−アゼチジノン、 (3R,4S)−1−ベンジル−4−[(4S)−2,2−ジ
メチル−1,3−ジオキソラン−4−イル]−3−[(1
R)−1−フルオロエチル]−2−アゼチジノン、 (3S,4S)−3−アセチル−1−(2,4−ジメトキシ)
フエニル−4−[(4S)−2,2−ジメチル−1,3−ジ
オキソラン−4−イル]−2−アゼチジノン、 (3S,4S)−1−(2,4−ジメトキシ)フエニル−4−
[(4S)−1,3−ジオキソラン−4−イル]−3−[(1
S)−1−ヒドロキシエチル]−2−アゼチジノン、 (3S,4S)−1−(2,4−ジメトキシ)フエニル−3−
[(1R)−1−ヒドロキシエチル]−4−[(4S)−2−
フエニル−1,3−ジオキソラン−4−イル]−2−アゼ
チジノン、 (3R,4S)−1−(2,4−ジメトキシ)フエニル−4−
{(2S)−1,4−ジオキソスピロ[4,5]デカ−2−イ
ル}−3−[(1R)−1−フルオロエチル]−2−アゼチ
ジノン、 (3S,4S)−3−アセチル−1−(4−メトオキシ)ベ
ンジル−4−[(4S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオ
キソラン−4−イル]−2−アゼチジノン、 (3S,4S)−3−[(1S)−1−ヒドロキシエチル]−
1−(4−メトキシ)ベンジル−4−[(4S)−2−フエ
ニル−1,3−ジオキソラン−4−イル]−2−アゼチジ
ノン、 (3S,4S)−4−[(4S)−1,3−ジオキソラン−4
−イル]−3−[(1R)−1−ヒドロキシエチル]−1−
(4−メトキシ)ベンジル−2−アゼチジノン、 (3R,4S)−4−[(4S)−2−エチル−2−メチル−
1,3−ジオキソラン−4−イル]−3−[(1R)−1−
フルオロエチル]−1−(4−メトキシ)ベンジル−2−
アゼチジノン、 (3S,4S)−3−アセチル−4−[(4S)−2,2−ジ
メチル−1,3−ジオキソラン−4−イル]−1−トリメ
チルシリル−2−アゼチジノン、 (3S,4S)−1−t−ブチルジメチルシリル−4−[(4
S)−2,2−ジフエニル−1,3−ジオキソラン−4−
イル]−3−[(1S)−1−ヒドロキシエチル]−2−ア
ゼチジノン、 (3S,4S)−4−[(4S)−2,2−ジメチル−1,3−
ジオキソラン−4−イル]−3−[(1R)−1−ヒドロキ
シエチル]−1−トリメチルシリル−2−アゼチジノ
ン、 (3R,4S)−1−t−ブチルジメチルシリル−3−[(1
R)−1−フルオロエチル]−4−[(4S)−2−メチル
−1,3−ジオキソラン−4−イル]−2−アゼチジノ
ン、 (3S,4S)−3−アセチル−1−(2,4−ジメトキシ)
ベンジル−4−[(4S)−2−フエニル−1,3−ジオキ
ソラン−4−イル]−2−アゼチジノン、 (3S,4S)−3−アセチル−4−[(4S)−2,2−ジ
フエニル−1,3−ジオキソラン−4−イル]−1−(4
−メトキシ)フエニル−2−アゼチジノン、 (3S,4S)−3−アセチル−4−[(4S)−1,3−ジ
オキソラン−4−イル]−1−(4−メトキシ)フエニル
−2−アゼチジノン。
【0018】Yがアセチル基を表わす場合の前記式(I)
の化合物は、例えば下記式
【0019】
【化5】
【0020】式中、R1、R2及びR3は前記の意味を有
する、で示される化合物を、下記式
【0021】
【化6】
【0022】式中、 4及びR5は同一もしくは相異なり、各々水素原
子又は低級アルキル基を表わす、で示されるアゾール化
合物の存在下に、下記式
【0023】
【化7】
【0024】で示されるジケテンと反応させることによ
り製造することができる。
【0025】上記式(II)の化合物と式(IV)のジケテンと
の反応は溶媒の不在下又は好ましくは適当な溶媒中、例
えば塩化メチレン、クロロホルム、ジクロロエタン等の
ハロゲン系炭化水素;酢酸エチル、酢酸ブチル等のエス
テル系炭化水素;ジエチルエーテル、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサン等のエーテル系炭化水素;ジメチルホル
ムアミド等の中で、一般に約−40℃〜約40℃間、好
ましくは約−20℃〜約25℃間の温度で行なうことが
できる。
【0026】式(IV)のジケテンに対する式(II)の化合物
の使用割合は厳密に制限されるものではなく、式(II)の
化合物の種類や反応温度等に依存して広範にわたり変え
ることができるが、一般には、式(IV)のジケテン1モル
当り式(II)の化合物を0.5〜3モル、好ましくは0.
8〜1.5モルの割合で用いるのが好都合である。
【0027】また、上記反応において使用される式(II
I)のアゾールとしては、例えば、イミダゾール、2−メ
チルイミダゾール、4−メチルイミダゾール、2,4−
ジメチルイミダゾール、1,2,4−トリアゾール、3−
メチル−1,2,4−トリアゾール、5−メチル−1,2,
4−トリアゾール、3,5−ジメチル−1,2,4−トリ
アゾール等が挙げられ、これらアゾールは式(II)の化合
物1モルに対して一般に0.5〜3モル、好ましくは1
〜1.5モルの割合で使用するのが適当であるが、トリ
アゾール類を用いる場合は、トリエチルアミン、トリブ
チルアミン、ジエチルイソプロピルアミン、1,8−ジ
アザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン等の有機塩
基を反応補助剤として使用することが必要である。上記
反応によりYがアセチル基を表わす場合の式(I)の化合
物が生成、この化合物は、それ自体既知の方法、例えば
有機溶剤による抽出、結晶化又はシリカゲルカラムクロ
マトグラフイー等の手段により、反応混合物から容易に
単離、精製することができる。
【0028】また、別法として、Yがアセチル基を表わ
す場合の式(I)の化合物は、前記式(II)の化合物と式(II
I)のアゾール化合物との反応により生成する下記式
【0029】
【化8】
【0030】式中、A、R1、R2、R3及びR4は前記の
意味を有する、の化合物を式(IV)のジケテンと反応させ
ることによっても製造することができる。
【0031】式(V)の化合物と式(IV)のジケテンとの反
応は、通常前述した如き溶媒中で、一般に約−30℃〜
約40℃、好ましくは約−20℃〜約25℃の温度で行
なうことができる。
【0032】式(IV)のジケテンに対する式(V)の化合物
の使用割合は厳密ではなく、式(V)の化合物の種類や反
応温度等に応じて変えうるが、一般には式(IV)のジケテ
ン1モルに対して式(V)の化合物0.5〜2モル、特に
0.8〜1モルの割合で使用するのが好ましい。
【0033】かくして生成するYがアセチル基を表わす
場合の式(I)の化合物は前記と同様の手段で反応混合物
から単離、精製することができる。
【0034】以上述べた反応において出発原料として使
用される式(II)の化合物はそれ自体既知のものであり、
例えば下記式
【0035】
【化9】
【0036】式中、R2及びR3は前記の意味を有する、
で示される1・2,5・6−O−ジケタール化D−マン
ニトールを酸化分解して(例えば過ヨウ素酸又は四酢酸
鉛を用いて)下記式
【0037】
【化10】
【0038】式中、R2及びR3は前記の意味を有する、
で示されるD−グリセルアルデヒドのケタール化物を下
記式
【0039】
【化11】R1−NH2 (VIII) 式中、R1は前記の意味を有する、で示されるアミンと
反応させシツフ塩基とすることにより容易に製造するこ
とができる。
【0040】一方、式(V)の化合物は従来の文献に未載
の新規な化合物であり、例えば、式(II)の化合物と式(I
V)のジケテンとの反応について述べた如き溶媒中で、式
(II)の化合物を式(III)のアゾール化合物と反応させる
ことにより製造することができる。その際の反応温度は
一般に約−40℃〜約40℃、好ましくは約−20℃〜
約25℃間の温度が適当である。また、式(II)の化合物
に対する式(III)の化合物の使用割合は厳密に制限され
るものではないが、一般には式(II)の化合物1モルに対
して式(III)の化合物0.5〜2モル、好ましくは1〜
1.5モルの割合で使用するのが好都合である。 生成
する式(V)の化合物は一旦反応混合物から単離した後、
式(III)のジケテンと反応させてもよいが、単離するこ
となくそのまま式(III)のジケテンと反応させてもよ
い。
【0041】前述の如くして製造されるYがアセチル基
を表わす場合の式(I)の化合物は、還元することにより
該アセチル基を1−ヒドロキシメチル基に変えることが
できる。Yがアセチル基を表わす場合の式(I)の化合物
の還元は、通常ジエチルエーテル、テトラヒドロフラ
ン、ジメトキシエタン等のエーテル系炭化水素;エタノ
ール、メタノール等のアルコール系炭化水素;ベンゼ
ン、トルエン等の芳香族系炭化水素等の溶媒中におい
て、例えば水素化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素リチ
ウム、水素化アルミニユウムリチウム、マグネシウムト
リフロロアセテート−ジイソプロピルアミンーボラン、
水素化トリ−sec−ブチルホウ素、リチウム(L−セレク
トライド)、水素化トリ−sec−ブチルホウ素カリウム、
水素化ジイソブチルアルミニユウム(DIBAL)等の還
元剤を用いて行なうことができる。この還元剤の選択に
より、例えば水素化ホウ素リチウム、L−セレクトライ
ドを用いた場合には1S−ヒドロキシエチル基が得ら
れ、また例えば水素化ジイソブチルアルミニユウム (DIBAL)、マグネシウムトリフロロアセテート−ジ
イソプロピルアミン−ボランを用いた場合には1R−ヒ
ドロキシエチル基が得られる。
【0042】上記還元反応は用いる還元剤の種類にもよ
るが一般には−78℃〜40℃、好ましくは−78℃〜
25℃の温度で実施することができる。また、還元剤の
使用量は臨界的ではないが、一般には、Yがアセチル基
を表わす場合の式(I)の化合物1モルに対して0.5〜
10モル、好ましくは1〜4モルの割合で使用するのが
好適である。
【0043】かくして得られるYが1−ヒドロキシエチ
ル基を表わす式(I)の化合物は次いでフツ素化すること
により、Yが1−フルオロエチル基を表わす場合の対応
する式(I)の化合物が得られる。Yが1−ヒドロキシエ
チル基を表わす式(I)の化合物のフツ素化は、それ自体
既知の方法に従い、例えばジエチルアミノサルフアート
リフルオライド(DAST)を用い、チングポングマツク
ら、ヘテロサイクルス(Heterocycles)19,1399
(1982)に記載の方法又は石川試薬(ヘキサフルオロ
プロペン−ジエチルアミン混合試薬)で行なうことがで
き、これにより、1−ヒドロキシエチル基におけるS−
立体配置のOHはR−立体配置のFに立体選択的に置換
されて、Yが1R−フルオロエチル基を表わす場合の対
応する式(I)の化合物が得られる。
【0044】かくして得られる下記式
【0045】
【化12】
【0046】式中、R1、R2及びR3は前記の意味を有
する、で示される化合物は、例えば下記反応式Aに従
い、前記式(A)の抗生物質に誘導することができる。
【0047】
【化13】
【0048】
【化14】
【0049】
【化15】
【0050】上記反応式中、R11は容易に離脱しうるア
ミノ保護基を表わす。
【0051】R1が容易に離脱しうるアミノ保護基を表
わす場合の式(I−1)の化合物の加水分解は、それ自体
既知の方法に従い、該化合物を例えば酢酸−水混合溶液
と共に約25℃〜約60℃で処理することにより行なう
ことができる。
【0052】生成する式(1)の化合物の酸化は、通常
ベンゼン、トルエン、テトラビトロフラン、テトラヒド
ロフラン−水、ジメトキシエタン−水、含水メタノー
ル、含水エタノール等の溶媒中で、例えば過ヨウ素酸、
メタ過ヨウ素酸ナトリウム、四酢酸鉛、等の酸化剤を用
いて行なうことができる。また、上記酸化反応は一般に
約−10℃〜約50℃間、好ましくは約0℃〜約25℃
間の温度で実施することができる。
【0053】酸化剤の使用量は厳密に制限されるもので
はなく、用いる酸化剤の種類等に応じて変えうるが、一
般には式(1)の化合物1モルに対して酸化剤0.5〜
5モル、好ましくは1〜1.5モルの割合で用いるのが
好適である。
【0054】これにより式(2)の化合物が得られ、こ
の化合物は次いでジヨーンズ酸化又はKMnO4−t−Bu
OH−5%NaH2PO4の試薬を用いる酸化に付すこと
により式(3)の化合物に変えることができる。上記ジ
ヨーンズ酸化又は上記試薬を用いる酸化それ自体既知の
方法、例えばデイ・ジエイ・ハート(D.J.Hart)
ら、テトラヘドロン・レターズ(Tetrahedron Letter
s)26,5493(1985)及びアツシ・アビコ(Atsus
hi Abiko)ら、テトラヘドロン・レターズ(Tetrahedr
on Letters)27,4537(1980)に記載の方法に
従って行なうことができる。
【0055】かくして得られる式(3)の化合物は次い
で四酢酸鉛を用いて酸化的に脱炭酸を行なうことによ
り、式(4)の化合物とすることができる。この酸化的
脱炭酸もそれ自体既知の方法、例えばピー・ジエイ・リ
ーダー(P.J.Reider)ら、テトラヘドロン・レター
ズ(Tetrahedron Letters)23,2293(1982)
に記載の方法に準じて行なうことができる。生成する式
(4)の化合物の1−位のアミノ保護基は、そのアミノ
保護基の種類に応じた適当な脱アミノ保護基反応[例え
ばR11がトリ(低級アルキル)シリル基の場合は酸加水分
解、R11が未置換もしくは置換ベンジル基の場合は水素
化分解、そしてR11がp−メトキシフエニル又はo,p−ジ
メトキシフエニル基の場合は酸化適脱離]により離脱さ
せ、式(5)の化合物に導くこともできる。なお、トリ
メチルシリル基の場合は脱保護することなく次の反応に
供してもよい。
【0056】式(5)の化合物から式(A)の化合物に至
る工程は、下記の試薬を用い、下記の文献に記載の方法
に従つて製造することができる。
【0057】試 薬
【0058】
【化16】
【0059】文 献 1) ダブリユ・フリツチ(W.Flitsch)ら、テトラヘド
ロン・レターズ(Tetrahedron Letters)23, 229
7(1982) 2) デイ・ジー・メリロ(D.G.Melillo)ら、テトラ
ヘドロン・レターズ(Tetrahedron Letters)21, 2
783(1980) 上記の如くして製造される式(A)の抗生物質は広範囲か
つ優れた抗菌活性を有し、しかも腎デヒドロペプチダー
ゼに対しても安定であり、抗菌剤として極めて有用であ
る。
【0060】次に実施例により本発明を更に具体的に説
明する。
【0061】参考例N−(4−メトキシ)フエニル−{[(4S)−2,2−ジメ
チル−1,3−ジオキソラン−4−イル]メタン}イミン
の製造
【0062】
【化17】
【0063】1,2,5,6−O−ジイソプロビリデン−
D−マンニトール5g(19mmol)を、メタノール24ml
に溶解し、氷冷下、5%炭酸水素ナトリウム水溶液、
7.75mlを加え、メタ過ヨウ素酸5.865gと、水3
2.8mlを合わせて、加えた。同温度で、1時間撹拌し
た。反応液中の不溶物を濾去し、濾液を、塩化メチレン
で3回抽出し、合わせた抽出液を飽和食塩水で、洗浄し
た後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥後、無水硫
酸ナトリウムを濾去し、濾液を濃縮すると、1,2−O
−イソプロピリデン−D−グリセルアルデヒドが得られ
た。この時、溶媒留去は、温度をかけず、塩化メチレン
のみを留去せしめた。次いで、収量の0.8当量のアニ
シジンを秤取ベンジンに溶かし、窒素雰囲気下、1,2
−O−イソプロピリデン−D−グリセルアルデヒドのベ
ンゼン溶液に加え、さらに無水硫酸ナトリウムを適量加
えて、一昼夜撹拌した。反応後、無水硫酸ナトリウムを
濾去し、濾液を濃縮すると、表題化合物が7.2g、80
%の収率で得られた。
【0064】1H−NMR(CDCl3)
【0065】
【化18】
【0066】
【0067】
【実施例】
実施例11−{[(4S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン
−4−イル]−(4−メトキシ)フエニルイミノ}メチルイ
ミダゾールの製造
【0068】
【化19】
【0069】N−(4−メトキシ)フエニル−{[(4S)
−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル]
メタン}イミン30mg(0.13mmol)を無水塩化メチレン
1mlに溶解し、イミダゾール8.7mg(0.13mmol,1e
q.)を室温で加え、同温にて窒素雰囲気下5分間反応
後、濃縮乾固して、1−{[(4S)−2,2−ジメチル−
1,3−ジオキソラン−4−イル]−(4−メトキシ)フエ
ニルイミノ}メチルイミダゾールが定量的に得られた。
【0070】1H−NMR(CDCl3) δ(ppm)=1.45,1.47,1.53,1.60(6
H,m
【0071】
【化20】
【0072】 6.40〜6.95(4H,m,Ar−),7.03(2H,m,H
−4&H−5),7.60,7.68(1H,s,H−2) 実施例21−{[(4S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン
−4−イル]−(4−メトキシ)フエニルイミノ}メチル−
1,2,4−トリアゾールの製造
【0073】
【化21】
【0074】N−(4−メトキシ)フエニル−{[(4S)
−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル]
メタン}イミン30mg(0.13mmol)を無水塩化メチレン
1mlに溶解し、1,2,4−トリアゾール8.97mg(0.
13mmol)を室温で加え、同温にて窒素雰囲気下10分
間反応後、濃縮乾固して、1−{[(4S)−2,2−ジメ
チル−1,3−ジオキソラン−4−イル]−(4−メトキ
シ)フエニルイミノ}メチル−1,2,4−トリアゾールが
定量的に得られた。
【0075】1H−NMR(CDCl3)
【0076】
【化22】
【0077】4.22〜4.90(3H,m,H−4′,H−
5′a,H−5′b),
【0078】
【化23】
【0079】6.66〜7.05(4H,m,Ar−),8.1
0−(1H,s,H−3),8.25,8.30(1H,s,H−5) 実施例3(3S,4S)−3−アセチル−4−[(4S)−2,2−ジ
メチル−1,3−ジオキソラン−4−イル]−1−(4−
メトキシ)フエニル−2−アゼチジノンの製造
【0080】
【化24】
【0081】実施例1によつて得られた1−{[(4S)−
2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル]−
(4−メトキシ)フエニルイミノ}メチルイミダゾール6.
45g(21.3mmol)を無水塩化メチレン40mlに溶解
し、−20℃、窒素雰囲気下ジケテン2.45ml(31.
95mmol)を加えた。同温にて30分撹拌した後、室温
にもどして150分間撹拌した後、氷を入れた塩化メチ
レンと0.5N塩酸の混液に反応液をあけ、洗浄し、再
度0.5N塩酸で洗浄した後(合計:0.5N塩酸65ml×
2回)、飽和食塩水で洗浄し、芒硝にて乾燥した。芒硝
を濾去し、シリカゲルカラムクロマトグラフイーで精製
して(トルエン→トルエン/酢酸エチル=50/1→3
0/1→20/1→15/1)、4.60gの表題の化合
物が収率67.6%で得られた。
【0082】1H−NMR(CDCl3)
【0083】
【化25】
【0084】
【化26】
【0085】 H−5′a),3.70(3H,s,OCH3),4.05
(1H,dd,J=6.5Hz,J=9.0Hz,H−5′b),4.
12(1H,d,J=2.5Hz,H−3),4.4〜4.6(2
H,m,H−4′,H−4),6.75(2H,d,J=9.
0Hz,H−3”,H−5”),7.22(2H,d,
J=9.0Hz,H−2”,H−6”) [α]D 22.5=−87.3°(c=1,CHCl3) 実施例4(3S,4S)-3-アセチル-4-[(4S)-2,2-ジメチル-
1,3-ジオキソラン-4-イル]-1-(4-メトキシ)フエニ
ル‐2‐アゼチジノンの製造
【0086】
【化27】
【0087】実施例2によつて得られた1‐{[(4S)‐
2,2‐ジメチル‐1,3‐ジオキソラン‐4‐イル]‐
(4‐メトキシ)フエニルイミノ}メチル‐1,2,4‐ト
リアゾール30mg(0.1mmol)を無水塩化メチレンに溶
解し、−20℃、窒素雰囲気下、13.9μl(0.1mmo
l、1eq.)のトリエチルアミンを加え、11.5μl(0.
15mmol、1.5eq.)のジケテンを加えて室温で3時間
撹拌した後、氷を加えた塩化メチレンと0.5N塩酸の
混液に反応液をあけ、抽出洗浄し、0.5N塩酸で再洗
し、飽和食塩水で洗浄した後、芒硝乾燥し、シリカゲル
カラムクロマトグラフイー(前記参照)にて精製して、
3.1mgの表題の化合物が収率10%で得られ、このも
のの理化学的性状は、実施例3で得られた化合物のそれ
に一致した。
【0088】実施例5(3S,4S)-3-[(1S)-1-ヒドロキシエチル]-4-
[(4S)-2,2-ジメチル-1,3-ジオキソラン-4-イル]
-1-(4-メトキシ)フエニル‐2‐アゼチジノンの製造
【0089】
【化28】
【0090】(3S,4S)-3-アセチル-4-[(4S)-2,
2-ジメチル-1,3-ジオキソラン-4-イル]-1-(4-メ
トキシ)フエニル‐2‐アゼチジノン300mg(0.94m
mol)を5.5mlの無水テトラヒドロフランに溶解し、−
70℃窒素雰囲気下1.13ml(1.13mmol、1.2eq.)
のL-セレクトライドを滴下し、同温にて1時間撹拌し
た後0.135ml(2.37mmol、2.1eq.)の酢酸を加え
た。5分間撹拌した後、30mlの酢酸エチルで抽出し、
飽和食塩水10mlで2回、次に飽和炭酸水素ナトリウム
水溶液15mlで1回、再び飽和食塩水10mlでそれぞれ
洗浄した後、芒硝で乾燥した。芒硝を濾去し、シリカゲ
ルカラムクロマトグラフイーで精製して(トルエン→ト
ルエン/酢酸エチル=5/1→3/1→2/1)、表題
の化合物が264.0mg、収率87.5%で得られた。な
お、該化合物の異性体である3位の(1R)-1-ヒドロキ
シエチル体は得られなかつた。1 H−NMR(CDCl3) δ(ppm)=1.29〜1.38(9H、m、
【0091】
【化29】
【0092】CH−C3 )、2.49(1H、d、J=3.
6Hz、OH)、3.19(1H、dd、J=2.1Hz、J=
5.1Hz、H−3)、3.72(3H、s、OCH3)、3.
62〜 (1H、dt、J=3.5Hz、J=7.5Hz、H−
4′)、6.79(2H、d、J=9.5Hz、H−3”及び
H−5”)、7.28(2H、d、J=9.5Hz、H−2”
及びH−6”) [α]D 23=−60.7°(c=1、CHCl3)。
【0093】実施例6(3S,4S)-3-[(1R)および(1S)-1-ヒドロキシ]
エチル-4-[(4S)-2,2-ジメチル-1,3-ジオキソラ
ン-4-イル]-1-(4-メトキシ)フエニル‐2‐アゼチジ
ノンの製造
【0094】
【化30】
【0095】(3S,4S)-3-アセチル-4-[(4S)-2,
2-ジメチル-1,3-ジオキソラン-4-イル]-1-(4-メ
トキシ)フエニル‐2‐アゼチジノン50.3mg(0.16
mmol)を無水テトラヒドロフラン1.6mlに溶解し、ジイ
ソブチルアルミニウムハイドレート(DIBAL)240
μl(0.24mmol、1.5eq.)を窒素雰囲気下に−70
℃にて滴下し、30分以上撹拌した。反応終了後、酢酸
29.3μl(0.51mmol)を同温で加え反応をとめ、2
0mlの酢酸エチルで抽出した。この抽出液を飽和食塩水
で1回洗浄した後、さらに飽和炭酸水素ナトリウム水溶
液で1回洗浄し、飽和食塩水で再び洗浄した後、芒硝乾
燥し、芒硝を濾去して、シリカゲルカラムクロマトグラ
フイーにて精製して(トルエン→トルエン/酢酸エチル
=5/1→3/1→2/1、CH2Cl2でチヤージ)32
mgの(3S,4S)-3-[(1R)および(1S)-1-ヒドロキ
シ]エチル-4-[(4S)-2,2-ジメチル-1,3-ジオキソ
ラン−4−イル]-1‐(4-メトキシ)フエニル‐2‐ア
ゼチジノン混合物が収率64%で得られた。この混合物
中の(1R)体と(1S)体の比は約3:1であつた。
【0096】1H−NMR(CDCl3) δ(ppm)=1.28〜1.50(9H、m、
【0097】
【化31】
【0098】CH−C3 )、2.12〜2.40(1H、
m、OH)、3.10(2/3H、dd、J=2.5Hz、J=
6.0Hz、1R体のH−3)、3.18(1/3H、dd、
J=2.5Hz、J=6.0Hz、1S体のH−3)、3.7
0(3H、s、OCH3)、3.71 )、6.79(2H、d、J=9Hz、H−3”、H−
5”)、7.28(2H、d、J=9Hz、H−2”、H−
6”) 実施例7−1(3R,4S)-3-[(1R)-1-フルオロエチル]-4-[(4
S)-2,2-ジメチル-1,3-ジオキソラン-4-イル]-1-
(4-メトキシ)フエニル‐2‐アゼチジノンの製造
【0099】
【化32】
【0100】(3S,4S)-3-[(1S)-1‐ヒドロキシ
エチル]‐4‐[(4S)‐2,2-ジメチル-1,3-ジオキ
ソラン-4-イル]-1-(4-メトキシ)フエニル‐2‐アゼ
チジノン87.9mg(0.27mmol)を無水塩化メチレン
1.5mlに溶解し、0℃、窒素雰囲気下、ヘキサフルオ
ロプロペン‐ジエチルアミン混合試薬(石川試薬)60.
8μl(0.18mmol)を滴下した。反応液を15℃にも
どして、40分間撹拌し、反応終了後0℃に冷却したp
H7.4のリン酸緩衝液20mlを加えて5分間撹拌し
た。その後塩化メチレンで抽出し、(20ml1回、10m
l 1回)有機層を、飽和食塩水で洗浄し、芒硝乾燥し
た。芒硝を濾去し、シリカゲルカラムクロマトグラフイ
ーで精製して(トルエン→トルエン/EtOAc=20/
1→15/1→10/1→5/1→3/1)、表題の化
合物が56.1mg収率64.3%で得られた。
【0101】1H−NMR(CDCl3)
【0102】
【化33】
【0103】
【化34】
【0104】(3H、dd、J=6Hz、J=24Hz、CH
F−C 3)、3.19(1H、ddd、J=2.4Hz、J=
7.5Hz、J=16.5Hz、H−3)、3.62(3H、
s、OCH3)、3.6〜4.0(3H、m、H−4、H−5
a′、H−5b′)4.31(1H、dt、J=2.4Hz、J=
6.0Hz、H−4′)4.74(1H、ddq、J=46.5
Hz、J=7.5Hz、J=6.0Hz、CF−CH3)、
6.58(2H、d、J=9Hz、H−3”、H−5”)、
7.03(2H、d、J=9Hz、H−2”、H−6”) [α]D 22.5=−76.4°(c=1、CHCl3)。
【0105】実施例7−2(3R,4S)-3-[(1R)-1-フルオロエチル]-4-[(4
S)-2,2-ジメチル-1,3-ジオキソラン-4-イル]-1-
(4-メトキシ)フエニル‐2‐アゼチジノンの製造(変
法)
【0106】
【化35】
【0107】(3S,4S)-3-[(1S)‐1‐ヒドロキシ
エチル]‐4-[(4S)-2,2-ジメチル-1,3-ジオキソ
ラン-4-イル]-1-(4-メトキシ)フエニル‐2‐アゼチ
ジノン151.8mg(0.47mmol)を無水塩化メチレン3
mlに溶解し、窒素雰囲気下−50℃にて、ジエチルアミ
ノサルフア‐トリフルオライド(DAST)93.1μl
(0.71mmol、1.5eq.)を滴下した。1時間撹拌後、
氷を入れた飽和炭酸水素ナトリウム水溶液と塩化メチレ
ンの混液に反応液をあけ過剰のDASTを分解した後、
有機層を飽和食塩水で洗浄し、シリカゲルカラムクロマ
トグラフイーにて精製して(トルエン→トルエン/EtO
Ac=20/1→15/1→10/1→5/1→3/
1)、表題の化合物が71.2mg、収率46.9%で得ら
れた。このものの理化学的性状は前記実施例7−1で得
られたものと一致した。
【0108】実施例8(3R,4S)-4-[(1S)-1,2-ジヒドロキシエチル]-
3-[(1R)-1-フルオロエチル]-1-(4-メトキシ)フエ
ニル‐2‐アゼチジノンの製造
【0109】
【化36】
【0110】(3R,4S)-3-[(1R)‐1‐フルオロエ
チル]‐4-[(4S)-2,2-ジメチル-1,3-ジオキソラ
ン-4-イル]-1-(4-メトキシ)フエニル‐2‐アゼチジ
ノン127.3mg(0.39mmol)を酢酸:水=4:1の混液
10.4mlに溶解し、40℃にて14時間反応させた。
反応終了後濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフイ
ーにて精製して(トルエン→トルエン/EtOAc=2/
1→1/1→1/2→1/3、塩化メチレンでチヤー
ジ)、表題の化合物が104.3mg、収率94.5%で得
られた。
【0111】NMR(CDCl3) δ(ppm)=1.42(3H、dd、J=7.2Hz、J=24.
6Hz、CHF−C 3)、2.85(1H、t、J=6.0
Hz、2′-OH)、3.30(1H、m、H−3)、3.55
(2H、m、H−5′a、H−5′b)、3.70(3H、s、
OCH3)、4.04〜4.15(2H、m、H−4、H−
4′)、4.87(1H、ddq、J=7.2Hz、J=48.
0Hz、J=5.4Hz、CF−CH3)、6.73(2
H、d、J=9.3Hz、H−3”、H−5”)、7.20
(2H、d、J=9.3Hz、H−2”、H−6”) [α]D 22=−63.4°(c=1.19、CHCl3) 実施例 9(3R,4S)‐3‐[(1R)‐1‐フルオロエチル]‐4
‐ホルミル‐1‐(4‐メトキシ)フエニル‐2‐アゼチ
ジノンの製造
【0112】
【化37】
【0113】(3R,4S)‐4‐[(1S)‐1,2‐ジヒ
ドロキシエチル]‐3‐[(1R)‐1‐フルオロエチル]
‐1‐(4‐メトキシ)フエニル‐2‐アゼチジノン4
7.5mg(0.17mmol)をテトラヒドロフラン(THF)
0.8mlに溶解し、窒素雰囲気下、過ヨウ素酸48.4mg
(0.21mmol、1.25eq.)を1mlのTHFに溶解して
加える。反応終了後、酢酸エチル30mlで抽出し、飽和
炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和亜硫酸ナトリウム水溶
液、さらに飽和食塩水で洗った後、シリカゲルカラムク
ロマトグラフイーにて精製して(トルエン→トルエン/
EtOAC=3/1→2/1→1/1→1/2→1/3 塩化メチレンチ
ヤージ)表題の化合物が26.0mg、収率61.0%で得
られた。
【0114】1H−NMR(CDCl3) δ(ppm)=1.49(3H、dd、J=6.0Hz、J=24
Hz、CHF−C 3)、3.35(1H、ddd、J=2.7
Hz、J=5.7Hz、J=21Hz、H−3)、3.72
(3H、s、OCH3)、4.40(1H、dd、J=2.7H
z、J=3.0Hz、H−4)5.0(1H、ddq、J=46.
2Hz、J=5.7Hz、J=6.0Hz、CF−C
3)、6.75(2H、d、J=9Hz、H−3′、H−
5′)、7.12(2H、d、J=9Hz、H−2′、H−
6′)、9.65(1H、d、J=3Hz、CHO) 〔α〕D 22=−118.9°(C=1,CHCl3) 実施例 10(3R、4S)‐4‐カルボキシ‐3‐[(1R)‐1‐フ
ルオロエチル]‐1‐(4‐メトキシ)フエニル‐2‐ア
ゼチジノンの製造
【0115】
【化38】
【0116】(3R、4S)‐3‐[(1R)‐1‐フルオ
ロエチル]‐4‐ホルミル‐1‐(4‐メトキシ)フエニ
ル‐2‐アゼチジノン40.6mg(0.16mmol)を1mlの
tert‐ブタノールに溶解し、pH6.7のリン酸緩衝液
0.64mlを加え、1M過マンガン酸カリウム0.96ml
を室温で加えて45分間撹拌した。反応終了後、氷冷下
4mlの飽和亜硫酸ナトリウム水溶液を加え撹拌した後、
1N塩酸でpH2〜3に調整した。25ml酢酸エチルで
2回抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄した。食塩水層
は酢酸エチルで再抽出し、先の有機層とあわせ芒硝で乾
燥後、芒硝で濾去、濃縮して、表題の化合物が45.6m
g、定量的に得られた。
【0117】1H−NMR(CDCl3) δ(ppm)=1.32(3H、dd、J=6.3Hz、J=24
Hz、CHF−C 3)、3.32(1H、ddd、J=3Hz、
J=4.8Hz、J=25.2Hz、H−3)、3.58(3
H、s、OCH3)、4.38(1H、d、J=3Hz、H−
4)、4.95(1H、ddq、J=4.8Hz、J=48H
z、J=6.3Hz、CF−CH3)、6.73(2H、
d、J=9Hz、H−3′、H−5′)、7.08(2H、
d、J=9Hz、H−2′、H−6′)、8.72(1H、
s、COO) 〔α〕D 22=−84.6°(c=1.0,CH3OH) 実施例 11(3R,4R)及び(3R,4S)‐4‐アセトキシ‐3‐
〔(R)‐1‐フルオロエチル〕‐1‐(p‐メトキシ)フ
エニル-2-アゼチジノンの製造
【0118】
【化39】
【0119】(3R,4S)-4-カルボキシ-3-〔(R)-1
-フルオロエチル〕-1-(p-メトキシ)フエニル-2-アゼ
チジノン65mg(0.24mmole)、四酢酸鉛216mg(0.
49mmole)、酢酸0.2ml、ジメチルホルムアミド0.6
mlの混合液を65℃、15分間反応させた。反応液を酢
酸エチルに注ぎ飽和食塩水で洗浄後無水硫酸ナトリウム
で乾燥した。溶媒を留去後ベンゼンに溶解し、シリカゲ
ルカラム7gに吸着させ、ベンゼン、ベンゼン/酢酸エ
チル(50/1)、(40/1)、(20/1)で溶出させた。溶出
区分でベンゼン/酢酸エチル(3/1)展開のシリカゲル
TLCにてRf値0.75及び0.57にUV吸収を示す
区分を集めて減圧濃縮すると目的の化合物シス体及びト
ランス体がそれぞれ7mg、43mg得られた(全収率73
%)。これらの化合物はベンゼン‐n‐ヘキサンより結晶
化できた。
【0120】シス化合物の理化学的性状 融点 156−160℃ 〔α〕D 22+42.7°(c=0.62,CHCl3) NMR(CDCl3) δ;1.60(3H,dd,J=24.0および6.0Hz,C3
‐CHF) 2.17(3H,s,OAc) 3.68(1H,m,H−3) 3.70(3H,s,OMe) 5.17(1H,m,CH3−CF) 6.83(1H,d,J=6.0Hz,H−4)
【0121】
【化40】
【0122】トランス化合物の理化学的性状 融点 121−123.5℃ 〔α〕D 22−51.4°(c=1.013,CHCl3) NMR(CDCl3) δ;1.55(3H,d,J=24.0&6.5Hz、C3 −C
HF) 2.10(3H,s,OAc) 3.40(1H,ddd,J=1.5&5.0&24.5Hz、H
−3) 3.79(3H,s,OMe) 5.07(1H,ddq,H=48.0&5.0&6.5Hz,CH
3−CF−) 6.62(1H,d,J=1.5Hz、H−4)
【0123】
【化41】
【0124】実施例 12(3R,4R)‐4‐アセトキシ‐3‐〔(R)‐1‐フル
オロエチル〕‐2‐アゼチジノンの製造
【0125】
【化42】
【0126】(3R,4R)‐4‐アセトキシ‐3‐
〔(R)‐1-フルオロエチル〕‐1‐(p‐メトキシ)フエ
ニル‐2‐アゼチジノン30mg(0.11mmole)をアセト
ニトリル1.5mlに溶解後氷冷し、セリツクアンモニウ
ムナイトレート175.5mg(0.32mmole)の水溶液1.
5mlを徐々に滴下した。
【0127】同温度で25分間反応させた後反応液を酢
酸エチル50mlに注ぎ5%炭酸水素ナトリウム水溶液で
洗浄した。洗浄液は再び酢酸エチルで抽出し、有機層を
合わせ10%チオ硫酸ナトリウム水溶液、5%炭酸水素
ナトリウム水溶液、飽和食塩水で各1回洗浄した。
【0128】有機層は無水硫酸ナトリウムで乾燥後減圧
濃縮すると、表題化合物が15mg得られた(収率81
%)。
【0129】この化合物はベンゼン‐n‐ヘキサンより
結晶化した。
【0130】融点 98.5−102℃ 〔α〕D 22+116.8°(c=1.0,CHCl3) 1745(エステルCO) NMR(CDCl3) δ;1.50(3H,dd,J=6.5&24.0Hz、C3
CHF) 2.13(3H,s,COCH3) 3.40(1H,ddd,J=1.5&5.5&24.0Hz、H
−3) 5.00(1H,dqiunt,J=48.0&6.5Hz、CH3
F−) 5.90(1H,d,J=1.5Hz、H−4) 6.85(1H,br,NH) 実施例 134‐〔(3R,4R)‐3‐((R)‐1‐フルオロエチル)
‐2‐オキソアゼチジン‐4‐イル〕‐2‐ジアゾ‐3
‐オキソ酪酸p‐ニトロベンジルエステルの製造
【0131】
【化43】
【0132】(3R,4R)‐4‐アセトキシ‐3‐
〔(R)‐1-フルオロエチル〕‐2‐アゼチジノン 2
0mg(0.11mmole)を塩化メチレン1mlに溶解後氷冷
し、ヨウ化亜鉛36mg(0.11mmole)を加えた。この混
合物に0℃でp‐ニトロベンジル 2‐ジアゾ‐3‐(ト
リメチルシリル)オキシ‐3‐ブテノエート96mg(0.
29mmole)の塩化メチレン溶液(1ml)を13分間かけて
ゆっくり滴下した。
【0133】反応液は0℃で20分間ついで室温で2時
間撹拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、5%炭酸水
素ナトリウム水溶液、水、飽和食塩水で順次洗浄し、無
水硫酸ナトリウムにて乾燥した。
【0134】溶媒を留去して得られた残渣を少量の塩化
メチレンを用いてシリカゲル6gに吸着させ、ベンゼン
/アセトン(10/1)(8/1)(5/1)の順に展開した。
溶出部のうちベンゼン/アセトン(3/1)を展開系とす
るTLC上、Rf0.36にUV吸収を有する区分を集め
て減圧乾固すると、表題化合物が27mg(収率62%)得
られた。
【0135】この化合物の理化学的性状 融点 90−92℃ 〔α〕D 22+41.8°(c=1.25,メタノール) 1760(β‐ラクタムCO)、 1710(ケトンCO)、 1520,1345(ニトロ)。
【0136】NMR(CDCl3) δ;1.44(3H,dd,J=24.0および6.5Hz、C
3−CHF−) 2.8−3.2(1H,m,H−3) 3.02(1H,dd,J=18.0および9.0Hz、
【0137】
【化44】
【0138】3.67(1H,dd,J=18.0および4.5
Hz、
【0139】
【化45】
【0140】4.02(1H,ddd,J=9.0,4.5および
2.3Hz、H−4)、4.93(1H,dqunit,J=48.0
および6.5Hz,CH3−F−)、5.38(2H,s,ベ
ンジル)、6.30(1H,br,NH)、7.56(2H,d,J
=9.0Hz、Ar)、8.28(2H,d,J=9.0Hz、A
r)。
【0141】実施例 14(3R,4S)‐4‐アセトキシ‐3‐〔(R)‐1-フルオ
ロエチル〕‐2‐アゼチジノンの製造
【0142】
【化46】
【0143】(3R,4S)‐4‐アセトキシ‐3‐
〔(R)‐1−フルオロエチル〕‐1‐(p‐メトキシ)フ
エニル‐2‐アゼチジノン 27mg(0.096mmole)を
アセトニトリル1.0mlに溶解後氷冷し、セリツクアン
モニウムナイトレート132mg(0.24mmole)の水溶液
1.0mlをゆっくり滴下した。
【0144】同温度で30分間反応させた後、反応液を
酢酸エチルに注加し、5%炭酸水素ナトリウム水溶液で
洗浄した。水層は再び酢酸エチルで抽出し、有機層を合
わせ、10%チオ硫酸ナトリウム水溶液、5%炭酸水素
ナトリウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄した。
【0145】無水硫酸ナトリウムによる乾燥後、溶媒を
留去すると表題化合物が15mg得られた(収率89%)。
【0146】 1780(β‐ラクタムCO)、 1735(エステルCO)。
【0147】NMR(CDCl3) δ;1.55(3H,dd,J=6.0および24.0Hz、C
3CHF−)、2.17(3H,s,COCH3)、3.58(1
H,dddd,J3,NH=2.0,J3.4=4.5,J3,CF=
9.3,J3,F=13.8Hz、H−3)、5.13(1H,dd
q,J=6.0, 9.3および48.0Hz,CH3
−)、6.02(1H,d,J=4.5Hz,H−4)、6.80
(1H,br,NH)。
【0148】実施例 154‐〔(3R,4R)‐3‐((R)‐1‐フルオロエチル)
‐2‐オキソアゼチジン‐4‐イル〕‐2‐ジアゾ‐3
‐オキソ酪酸 p‐ニトロベンジルエステルの合成
【0149】
【化47】
【0150】(3R,4S)‐4‐アセトキシ‐3‐
〔(R)‐フルオロエチル〕‐2‐アゼチジノン 15mg
(0.086mmole)を塩化メチレン1mlに溶解後、氷冷し
ヨウ化亜鉛28mg(0.087mmole)を加えた。この混合
物に0℃でp‐ニトロベンジル2‐ジアゾ‐3‐(トリメ
チルシリル)オキシ‐3‐ブテノエート72mg(0.21m
mole)の塩化メチレン溶液(0.5ml)を10分間かけてゆ
っくり滴下した。
【0151】反応液は0℃で10分間、ついで室温で2
時間撹拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、5%炭酸
水素ナトリウム水溶液、水、飽和食塩水で順次洗浄し
た。無水硫酸ナトリウムによる乾燥の後に溶媒を留去
し、得られた残渣を分取用TLC(展開系ベンゼン/ア
セトン 3/1)にて精製して、表題化合物13.7mg
(収率42%)を得た。
【0152】得られた化合物の理化学的性状は実施例1
3で得られたものと完全に一致した。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式 【化1】 式中、 1は水素原子又は容易に離脱しうるアミノ保護基を表
    わし、 R2及びR3は同一もしくは相異なり、各々水素原子、低
    級アルキル基、フエニル基、ベンジル基又はジフエニル
    メチル基を表わすか、或いはR2とR3は一緒になって低
    級アルキレン基を表わし、 R4及びR5は同一もしくは相異なり、各々水素原子又は
    低級アルキル基を表わす、 で示される化合物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5616600A (en) * 1985-04-19 1997-04-01 Sankyo Company, Limited Griseolic acid compounds and their use as a phosphodiesterase inhibitor
WO2008020597A1 (fr) * 2006-08-15 2008-02-21 Meiji Seika Kaisha, Ltd. Procédé de production d'un intermédiaire pour la production de 1-méthylcarbapenem
CN101891666A (zh) * 2010-07-20 2010-11-24 深圳市海滨制药有限公司 一种β甲基碳青霉烯类抗生素中间体的制备方法

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CN101891666A (zh) * 2010-07-20 2010-11-24 深圳市海滨制药有限公司 一种β甲基碳青霉烯类抗生素中间体的制备方法

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