JPH0534931U - 踏み台付書庫ユニツト - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 オフィス等に設置する書庫あるいは書棚等の
高所棚においても書類等の出し入れを安全に行うことが
出来、さらに書棚および壁面空間を有効に活用すること
が出来る踏み台付書庫ユニットを提供する。 【構成】 多層の棚３を有し、書類や書籍等を収納する
ためのキャビネットにおいて、前記キャビネットの最下
部に引出し可能な踏み台を収納することを特徴とする踏
み台付書庫ユニット１である。前記踏み台は、前記踏み
台付書庫ユニット１の全面開口幅に相当する幅と所定の
奥行を持つ架台と、前記架台の下方に設置されるキャス
ターと、昇降装置を装備する踏み台と、前記昇降装置を
操作する操作部とを具備する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、書庫ユニットに関し、さらに詳しくは、書庫ユニットの高所にある 棚に物品を出し入れする際に用いる踏み台を具備する踏み台付書庫ユニットに関 する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、オフィス等には書類や書籍を収容するための各種書庫あるいは書棚が設 置されている。これら従来の書庫ユニットは、移動式や固定式のキャビネットタ イプ（オフィスユニット）が多く用いられており、オフィス空間を有効に利用す るため高さの高いキャビネット（天袋型を含む）がある。したがって、前記従来 の書庫ユニットの高所棚に書類や書籍を出し入れするときで手の届く範囲以上の 高所棚には、踏み台あるいは椅子を用いて出し入れを行っている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら前記従来の書庫ユニットには、次のような問題がある。 書庫ユニットの高所棚に書類や書籍を出し入れしようとして、踏み台あるいは 椅子を用いるが、オフィスでは通常身近にあるキャスター付腰掛けや折畳み腰掛 け等用いて行っている。したがって、上記作業はキャスター付腰掛けや折畳み腰 掛け等の構造より不安定な状態および姿勢での作業となり、重い書類等の出し入 れは大変危険で安全性に問題がある。 また、背の低い人は、書庫ユニットの高所棚に書類や書籍を出し入れするのを 背の高い人に頼むこともあるが、前記頼むことが煩わしく、高所棚を有効に利用 しないことが多々ある。 そこで、本考案の目的は、オフィス等に設置する書庫あるいは書棚等の高所棚 においても書類等の出し入れを安全に行うことが出来、さらに書棚および壁面空 間を有効に活用することが出来る踏み台付書庫ユニットを提供することにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は、多層の棚を有し、書類や書籍等を収納するためのキャビネットにお いて、前記キャビネットの最下部に引出し可能な踏み台を収納することを特徴と する踏み台付書庫ユニットを提供する。前記踏み台は、前記踏み台付書庫ユニッ トの全面開口幅に相当する幅と所定の奥行を持つ架台と、前記架台の下方に設置 されるキャスターと、昇降装置を装備する踏み台と、前記昇降装置を操作する操 作部とを具備することを特徴とする。

【０００５】

【作用】

本考案の踏み台付書庫ユニットでは、書庫あるいは書棚等の書庫ユニットの高 所棚において書類や書籍等の出し入れの際に、書庫ユニットの最下部に収納した 引出し可能な踏み台を利用者が引出す。次に利用者が踏み台の上に乗り、踏み台 を利用者の所望の高さに上げることにより高所棚における書類や書籍等の出し入 れを容易に行える。前記踏み台の上下操作は、踏み台上に設置する操作部のペダ ルスイッチによって行うことが出来る。

【０００６】

【実施例】

以下、図に示す実施例により本考案をさらに詳細に説明する。なお、これによ り本考案が限定されるものではない。 図１は、本考案の第１の実施例である踏み台付書庫ユニットの正面図である。 書庫ユニット１は、例えば高さ２１６０ｍｍ，幅９００ｍｍ，奥行４５０ｍｍの 大きさの書庫キャビネットである。書庫ユニット１には、多層の棚３が設けられ 書類や書籍等が収納出来るようになっており、両開きの開口扉４が付いている。 踏み台装置２は、書庫ユニット１の下層部に引き出し可能に収納されている。 図３は、本考案の踏み台付書庫ユニットの踏み台装置部の斜視図である。踏み 台装置２は、図１および図３で示すようにキャビネット全面開口幅に相当する幅 と所定の奥行を持つ架台３１を具備する。架台３１の下方にはキャスター３２が 設置され、書庫ユニット１の下層部より踏み台装置２が把手３６を持って引き出 せるようになっている。また、架台３１は電動の昇降装置３３を具備する。昇降 装置３３は電動であり、昇降装置３３の上方に設置する踏み台３４を昇降させる 。踏み台３４の上面にあるペダル操作部３５のペダルスイッチ（図示せず）によ って、踏み台３４の昇降が操作される。

【０００７】 書庫ユニット１の利用者は、書庫ユニット１の下層部から踏み台装置２を引出 し、踏み台３４の上に乗り、踏み台３４上面にあるペダル操作部３５のペダルス イッチを踏むことにより、踏み台３４を上昇あるいは下降させる。以上の操作で 利用者は、床２２の上に立っていては手が届かないような高所棚においても、踏 み台３４に乗って書類等の出し入れを安定な状態および姿勢で安全にかつ容易に 行うことが出来る。

【０００８】 図２は本考案の第２の実施例である踏み台付書庫ユニットの側面図である。図 ２の書庫ユニット１は、壁面２４に面して床２２から天井２３の高さまである天 袋付書庫ユニットである。書庫ユニット１の天袋ユニット２１は、踏み台がない と通常利用することができない。図２の書庫ユニット１によれば、踏み台装置２ を使用することにより誰でもが簡単に天袋ユニット２１を利用でき、天袋ユニッ ト２１の利用頻度が多くなる。 したがって、従来の天袋付書庫ユニットでは未整理のままで有効に活用されな い場合がほとんどである天袋ユニットが図２の書庫ユニット１では有効に活用で きる。よって、図２の書庫ユニット１ではオフィス空間が有効に活用できる。 なお、以上の実施例では、個々の書庫ユニット１に踏み台装置２が装備するよ うになっているが、書庫ユニット群を単位にして踏み台装置２を装備してもよい 。この場合は、１台の踏み台装置２を複数の書庫ユニットに移動させて用いるこ とも出来る。また、昇降装置３３は、上記実施例のような電動としないで、踏み 台３４上にあるペダル操作部３５を油圧足踏み式あるいは手動で操作して、踏み 台３４を昇降させてもよい。 図４は、本考案の第３の実施例である踏み台付書庫ユニットの斜視図である。 踏み台が、踏み台３４ａと踏み台３４ｂの２段になっている。図４に示すように 、踏み台３４ａと踏み台３４ｂの高さを階段状になるように調節すると、利用者 が高いほうの踏み台３４ａに乗るのが容易になる。

【０００９】

【考案の効果】

本考案の踏み台付書庫ユニットによれば、オフィス等に設置する書庫あるいは 書棚等の高所棚において、どのような身長の人にとっても書類等の出し入れを安 定な状態および姿勢で安全にかつ容易に行うことが出来る。 さらに、本考案の踏み台付書庫ユニットの踏み台は、通常書庫ユニットの最下 部に収納しているので場所もとらず外観も良い。したがって、書棚は勿論のこと 壁面空間を有効に活用することによりオフィス環境が良くなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の第１の実施例である踏み台付書庫ユニ
ットの正面図である。

【図２】本考案の第２の実施例である踏み台付書庫ユニ
ットの側面図である。

【図３】本考案の踏み台付書庫ユニットの踏み台装置部
の斜視図である。

【図４】本考案の第３の実施例である踏み台付書庫ユニ
ットの斜視図である。

【符号の説明】

１ 書庫ユニット ２ 踏み台装置 ３ 棚 ４ 扉 ２１ 天袋ユニット ２２ 床 ２３ 天井 ２４ 壁面 ３１ 架台 ３２ キャスター ３３ 昇降装置 ３４ 踏み台 ３５ ペダル操作部 ３６ 把手

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 多層の棚を有し、書類や書籍等を収納す
   るためのキャビネットにおいて、前記キャビネットの最
   下部に引出し可能な踏み台を収納することを特徴とする
   踏み台付書庫ユニット。
2. 【請求項２】 請求項１に記載の踏み台付書庫ユニット
   において、踏み台が、前記踏み台付書庫ユニットの全面
   開口幅に相当する幅と所定の奥行を持つ架台と、前記架
   台の下方に設置されるキャスターと、昇降装置を装備す
   る踏み台と、前記昇降装置を操作する操作部とを具備す
   ることを特徴とする踏み台付書庫ユニット。