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JPH05279250A - エアゾール組成物 - Google Patents

エアゾール組成物

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JPH05279250A
JPH05279250A JP7951692A JP7951692A JPH05279250A JP H05279250 A JPH05279250 A JP H05279250A JP 7951692 A JP7951692 A JP 7951692A JP 7951692 A JP7951692 A JP 7951692A JP H05279250 A JPH05279250 A JP H05279250A
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JP
Japan
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aerosol composition
weight
polyhydric alcohol
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JP7951692A
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Ryoichi Owada
亮一 大和田
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  • Medicinal Preparation (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来の非ステロイド系消炎外用剤を配合した
エアゾール剤を投与した際の内容物が吸入されやすいと
いう問題を解決する。 【構成】 原液が多価アルコール70重量%以上含有し、
非ステロイド系消炎外用剤を含有したエアゾール組成
物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は有効成分として非ステロ
イド系消炎外用剤を含有したエアゾール組成物に関す
る。さらに詳しくは、非ステロイド系消炎外用剤を有効
成分として含有し、泡状またはゲル状に吐出されるエア
ゾール組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から非ステロイド系消炎剤、たとえ
ばインドメタシンなどが広く使用されている。
【0003】非ステロイド系消炎剤を投与するばあい、
従来からの投与法である経口投与や坐剤投与は短期間の
投与では問題がないが、長期間の投与では胃腸障害、腎
・肝障害などの副作用が問題となってくる。そこで、経
口投与などとは異なる経路によって薬剤を患部に浸透さ
せることを目的として、外用液剤などが市販されてい
る。
【0004】しかし、外用液剤を皮膚表面に塗布するこ
とは、患部の痛みが激しいばあいには患者にとってかな
り苦痛を伴う。特開昭61-83117号公報にはそのような苦
痛を緩和しうるエアゾール剤が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記エ
アゾール剤は通常霧状に噴射されるばあいが多く、鼻粘
膜を刺激し咳込みを起こしたりするので、内服したとき
と同様の副作用が問題となってくる。
【0006】特開平3-72432 号公報では鼻粘膜を刺激し
ない泡状エアゾール製剤が提案されているが、精製水の
含有割合が多く、有効成分の経時的安定性に問題がある
ばあいが多く、または鼻粘膜の刺激に対しても充分なも
のではなかった。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者はかかる問題を
解消すべく鋭意研究を重ねた結果、原液として多価アル
コールを70%(重量%、以下同様)以上含有し、非ステ
ロイド系消炎外用剤を含有した、たとえば泡状またはゲ
ル状に吐出させるエアゾール組成物が前記問題点を解決
しうることを見出し、本発明に到達した。
【0008】すなわち本発明は、原液が多価アルコール
を70重量%以上含有し、非ステロイド系消炎外用剤を含
有してなることを特徴とするエアゾール組成物に関す
る。
【0009】
【実施例】本発明のエアゾール組成物の原液は、前記し
たように、多価アルコールを70%以上含有する。
【0010】前記多価アルコールとしては、たとえばグ
リセリン、プロピレングリコール、1,4- ブチレング
リコール、1,3- ブチレングリコール、ジエチレング
リコール、トリエチレングリコール、ジプロピレングリ
コール、ヘキシレングリコール、ポリエチレングリコー
ルなどがあげられ、1種または2種以上が用いられる。
これらの多価アルコールのなかでは、グリセリン、プロ
ピレングリコール、1,3- ブチレングリコールおよび
ポリエチレングリコールが、人体に対する安全性が高
く、しかも保湿成分として汎用されているものでもある
ので良好な保湿剤であり、とくに好ましい。
【0011】本発明のエアゾール組成物は、非ステロイ
ド系消炎外用剤の経時的安定性から非水系にすることが
好ましい。そのため、多価アルコールは無水またはそれ
に近い状態で含有されるのが好ましい。その結果、本発
明のエアゾール組成物が皮膚に塗布されると、皮膚上層
の水分を吸収することにより穏やかな発熱反応がおこ
り、その発熱が温熱感をもたらすと同時に皮膚の毛細血
管を拡張し、有効成分の皮膚への浸透を速やかにする。
さらに、前記発熱は、患部における血行の促進作用を呈
し、それに伴って局所への有効成分の到達時間の短縮が
図られる。
【0012】前記多価アルコールの使用量は70%以上、
好ましくは75%以上である。前記使用量が70%未満のば
あいには、非ステロイド系消炎外用剤の経時的安定性に
問題があり、分散性もわるくなる一方、温熱感による血
行の促進作用などが期待されない傾向にある。上限はな
いが有効成分の配合量などを考慮すると96%程度までよ
い。
【0013】多価アルコールの使用量は、えられるエア
ゾール組成物の形態によって前記範囲内で適宜設定され
る。エアゾール組成物の形態はエアゾール容器から吐出
されたエアゾール組成物の状態によって定められるが、
吸入毒性の問題から泡状またはゲル状で吐出されるのが
もっとも好ましい。
【0014】前記原液に含有される非ステロイド系消炎
外用剤としては、たとえばインドメタシン、ブフェキサ
マック、イブプロフェン、スプロフェン、フルルビプロ
フェン、ケトプロフェン、ピロキシカム、フェルビナク
およびその誘導体などがあげられるが、それらに限定さ
れるものではない。
【0015】前記非ステロイド系消炎外用剤は2種以上
を併用することもできる。
【0016】非ステロイド系消炎外用剤は、エアゾール
組成物用原液に溶解または分散している。分散している
ばあいは通常微粉砕品として原液に配合される。前記微
粉砕品の粒径は1〜100 μmが好ましく、2〜50μm程
度がさらに好ましい。前記粒径が1μm未満ではエアゾ
ール組成物中で凝集しやすく、100 μmより大きいばあ
いバルブなどに目詰りを起こす可能性がある。
【0017】前記非ステロイド系消炎外用剤の使用量は
原液中0.1 〜5%が好ましく、0.2〜4%がさらに好ま
しい。前記使用量が0.1 %未満では非ステロイド系消炎
外用剤の効果の発現が少なく、5%をこえると副作用な
どの問題の生じるおそれがある。
【0018】本発明のエアゾール組成物に用いる原液に
は、さらに整泡剤および(または)ゲル化剤や補助剤を
適宜含有させてもよい。
【0019】前記整泡剤および(または)ゲル化剤とし
ては、たとえば本発明のエアゾール組成物を泡状に吐出
させるばあいにはアルキル硫酸塩、ポリオキシエチレン
アルキルエーテル硫酸塩、N- アシルアミノ酸および同
塩類、N- アシルメチルタウリン塩、ポリオキシエチレ
ンアルキルエーテル酢酸塩、α- オレフィンスルホン酸
塩、アルキルスルホカルボン酸塩、アルキルリン酸塩、
ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸塩などのア
ニオン系界面活性剤;ソルビタン脂肪酸エステル、グリ
セリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン
脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸
エステル、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエ
チレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンアルキルアミ
ン、ポリオキシエチレン脂肪酸アミドエステル、ポリオ
キシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエ
チレンアルキルエーテルなどのノニオン系界面活性剤;
アルキルアンモニウム酸アルキルベンジルアンモニウム
塩、ステアリン酸ジエチルアミノエチルアミド、ラノリ
ン誘導第4級アンモニウム塩などのカチオン系界面活性
剤;ゼラチン、メチルセルロース、エチルセルロース、
ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセル
ロース、カルボキシメチルセルロース、キサンタンガ
ム、カルボキシビニルポリマーなどの増粘剤;カプリル
アルコール、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコー
ル、セチルアルコール、ステアリルアルコールなどの炭
素数10〜18の高級アルコール;エタノール、イソプロピ
ルアルコール、ノルマンプロピルアルコールなどの炭素
数2〜4の低級アルコールなどの1種または2種以上が
用いられる。なお高級アルコールを配合するばあいに
は、低級アルコールの併用が望ましい。なお、低級アル
コールのなかでは、エタノールおよびイソプロピルアル
コールが前記高級アルコールの可溶化を助けるとともに
種々の有効成分の配合を可能にし、均一な原液をえやす
いのでとくに好ましい。
【0020】前記整泡剤および(または)ゲル化剤の使
用量は原液中0.1 〜20%が好ましい。
【0021】前記補助剤としては、たとえばサリチル酸
メチル、サリチル酸グリコール、l- メントール、dl
- カンフル、ハッカ油などの消炎剤、香料、シリコーン
オイル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソ
プロピル、セバチン酸ジエチル、アジピン酸ジイソプロ
ピルなどのエステル類、各種ケトン類、pH調整剤、溶
剤、防腐剤、酸化防止剤などがあげられる。
【0022】また、使用感を改善するために、タルク、
ナイロンパウダー、酸化亜鉛などの粉末も配合すること
ができる。
【0023】前記補助剤の使用量は、通常原液中10%以
下である。
【0024】本発明のエアゾール組成物は以上のごとき
原液を用いたものであり、前記原液と噴射剤とを配合す
ることにより調整される。
【0025】前記噴射剤としては、液化石油ガス、(プ
ロパン、i-ブタン、n-ブタンなどの混合、以下LPGと
略す)、ジメチルエーテル、F22、F142 b、F134
a、F123 などの液化ガス、またはCO2 、N2 O、N
2 、圧縮空気などの圧縮ガスが好ましい。LPGなどの
液化ガスを使用すると高発泡の泡状に吐出され、CO2
などの圧縮ガスを使用すると低発泡の泡状に吐出され、
使用方法、使用部位などに応じて選択される。
【0026】本発明のエアゾール組成物のうち、高発泡
の泡状に吐出されるエアゾール組成物としては、原液80
〜98%、さらには85〜97%および噴射剤20〜2%、さら
には15〜3%からなるものが代表例としてあげられる。
原液が75%未満では使用前に充分な振盪が必要になりや
すく、98%をこえると目的とする高発泡の泡が形成され
なくなる傾向がある。
【0027】高発泡にするばあいの原液としては、多価
アルコール70%以上、好ましくは96%以下、さらに好ま
しくは75〜95%、整泡剤および(または)ゲル化剤0.1
〜20%、さらに好ましくは0.5 〜15%、非ステロイド系
消炎外用剤0.1 〜5%および補助剤10%以下からなるも
のが好ましい。整泡剤の使用量が0.1 %未満では良好な
泡がえにくくなり、また20%をこえるばあいには界面活
性剤による皮フ刺激や高級アルコールの分離、原液の固
化、泡硬度の増大が生じる傾向がある。多価アルコール
の割合が96%をこえると必然的に他成分の含有が少なく
なる。
【0028】低発泡の泡状に吐出されるエヤゾール組成
物としては、原液95〜99.9%、さらには97〜99.5%およ
び噴射剤0.1 〜5%、さらには0.5 〜3%からなるもの
が代表例としてあげられる。原液が95%未満であると、
エアゾール製品圧力が高くなり危険である。99.9%を超
えるばあい、製品圧力が低くなり、最後まで使用するこ
とができなくなる。吐出された低発泡の泡はこわれやす
い泡である。
【0029】低発泡にするばあいの原液としては、前記
高発泡の泡状に吐出されるエヤゾール組成物に用いられ
る原液と同じものが例示される。
【0030】本発明のエアゾール組成物をゲル状に吐出
させるばあいには、エアゾール容器の内部を第一の部屋
および第二の部屋に分割し、前記第一の部屋にエアゾー
ル用原液を充填するとともに第二の部屋に噴射剤を充填
した容器を用いるのが好ましい。ゲル状にするばあいの
原液としては、前記泡状に吐出されるエアゾール組成物
に用いられる原液と同じものが例示されるが、とくに増
粘剤などを添加し、原液限度を50cp〜100,000cp にする
のが好ましい。
【0031】つぎに本発明のエアゾール組成物を実施例
に基づいてさらに詳細に説明するが、本発明はかかる実
施例のみに限定されるものではない。
【0032】実施例1〜7、比較例1 表1、表2に示す成分を混合、溶解(一部分散)して原
液を調製し、えられた原液と表1、表2に示す噴射剤と
を100 gとなるようエアゾール用耐圧容器(満注量:20
0ml )に充填し、密封し、噴射装置をとりつけてエアゾ
ール製品を製造した。
【0033】ただし、実施例7はエアゾール用耐圧容器
内部を第一の部屋および第二の部屋に分割したものを使
用し、第一の部屋に原液を第二の部屋に噴射剤を充填し
てエアゾール製品を製造した。
【0034】えられたエアゾール製品について吐出状
況、鼻粘膜への刺激性、温熱感を以下の方法にしたがっ
て調べた。
【0035】(イ)吐出状況 25℃にてエアゾール容器をよく降って吐出し目視にてそ
の状況を観察した。
【0036】(ロ)鼻粘膜への刺激性 30才代の男性10人および女性10人のパネラーを対象に上
腕部にエアゾール製品から内容部を吐出し、鼻粘膜の刺
激性を、以下の評価基準にしたがって評価した。
【0037】A:18人以上が刺激性がない。 B:13〜17人が刺激性がない。 C:8〜12人が刺激性がない。 D:3〜7人が刺激性がない。 E:刺激性がないのが2人以下。
【0038】(ハ)温熱感 上記パネラーを対象に手の甲にエアゾール製品から吐出
した内容物を塗布し、以下の評価基準にしたがって評価
した。
【0039】A:18人以上が温熱感を感じた。 B:13〜17人が温熱感を感じた。 C:8〜12人が温熱感を感じた。 D:3〜7人が温熱感を感じた。 E:温熱感を感じたのが3人以下。
【0040】
【表1】
【0041】
【表2】
【0042】表1、表2に示される結果から明らかなよ
うに、本発明のエアゾール組成物は吐出したとき泡状ま
たはゲル状となって、飛散が小さく、鼻粘膜への刺激も
少ない、かつ温熱感があって血行が促進作用をも呈する
ことがわかる。
【0043】
【発明の効果】本発明のエアゾール組成物は、吐出した
とき泡状またはゲル状になるため鼻粘膜への刺激がな
く、または多価アルコールを配合しているため、温熱感
が血行の促進作用を呈するものである。
【手続補正書】
【提出日】平成4年4月8日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項3
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】前記噴射剤としては、液化石油ガス(プロ
パン、i-ブタン、n-ブタンなどの混合、以下LPGと略
す)、ジメチルエーテル、F22、F142 b、F134 a、
F123 などの液化ガス、またはCO2 、N2 O、N2
圧縮空気などの圧縮ガスが好ましい。LPGなどの液化
ガスを使用すると高発泡の泡状に吐出され、CO2 など
の圧縮ガスを使用すると低発泡の泡状に吐出され、使用
方法、使用部位などに応じて選択される。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】本発明のエアゾール組成物のうち、高発泡
の泡状に吐出されるエアゾール組成物としては、原液80
〜98%、さらには85〜97%および噴射剤20〜2%、さら
には15〜3%からなるものが代表例としてあげられる。
原液が80%未満では使用前に充分な振盪が必要になりや
すく、98%をこえると目的とする高発泡の泡が形成され
なくなる傾向がある。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0040
【補正方法】変更
【補正内容】
【表1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 31/54 7252−4C 45/00 ABE 8415−4C 47/10 G 7433−4C

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原液が多価アルコールを70重量%以上含
    有し、非ステロイド系消炎外用剤を含有してなることを
    特徴とするエアゾール組成物。
  2. 【請求項2】 前記原液が多価アルコール70重量%以
    上、整泡剤および(または)ゲル化剤0.1 〜20重量%、
    非ステロイド系消炎外用剤0.1 〜5重量%および補助剤
    10重量%以下からなる請求項1記載のエアゾール組成
    物。
  3. 【請求項3】 非ステロイド系消炎外用剤がブフェキサ
    マック、イブプロフェン、インドメタシン、ケトプロフ
    ェン、フルルビプロフェン、フェルビナクスプロフェ
    ン、ピロキシカムおよびその誘導体から選ばれたすくな
    くとも1種である請求項1または2記載のエアゾール組
    成物。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の原液80〜98重量%および
    噴射剤としての液化ガス2〜20重量%からなるエアゾー
    ル組成物。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の原液95〜99.9重量%およ
    び噴射剤として圧縮ガス0.1 〜5重量%からなるエアゾ
    ール組成物。
  6. 【請求項6】 泡状またはゲル状に吐出される請求項
    1、2、3、4または5記載のエアゾール組成物。
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