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JPH0521090B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0521090B2
JPH0521090B2 JP62329845A JP32984587A JPH0521090B2 JP H0521090 B2 JPH0521090 B2 JP H0521090B2 JP 62329845 A JP62329845 A JP 62329845A JP 32984587 A JP32984587 A JP 32984587A JP H0521090 B2 JPH0521090 B2 JP H0521090B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hemolysis
red blood
chain hydrocarbon
unsaturated chain
hydrocarbon compound
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP62329845A
Other languages
Japanese (ja)
Other versions
JPH01171562A (en
Inventor
Hiroshi Nagai
Yoshiki Kubota
Yoko Tamura
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Terumo Corp
Original Assignee
Terumo Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Terumo Corp filed Critical Terumo Corp
Priority to JP62329845A priority Critical patent/JPH01171562A/en
Publication of JPH01171562A publication Critical patent/JPH01171562A/en
Publication of JPH0521090B2 publication Critical patent/JPH0521090B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01NPRESERVATION OF BODIES OF HUMANS OR ANIMALS OR PLANTS OR PARTS THEREOF; BIOCIDES, e.g. AS DISINFECTANTS, AS PESTICIDES OR AS HERBICIDES; PEST REPELLANTS OR ATTRACTANTS; PLANT GROWTH REGULATORS
    • A01N1/00Preservation of bodies of humans or animals, or parts thereof
    • A01N1/02Preservation of living parts
    • A01N1/0205Chemical aspects
    • A01N1/021Preservation or perfusion media, liquids, solids or gases used in the preservation of cells, tissue, organs or bodily fluids
    • A01N1/0226Physiologically active agents, i.e. substances affecting physiological processes of cells and tissue to be preserved, e.g. anti-oxidants or nutrients

Landscapes

  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Physiology (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Dentistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Environmental Sciences (AREA)
  • Materials For Medical Uses (AREA)
  • Medicines Containing Material From Animals Or Micro-Organisms (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】[Detailed description of the invention]

(産業上の利用分野) 本発明は、溶血防止剤に関するものである。詳
しく述べると本発明は、極めて高い安全性を有
し、かつ血液保存時に発生する溶血現象を極めて
効果的に抑制することのできる溶血防止剤に関す
るものである。 (従来の技術) 全血もしくは赤血球濃厚液(CRC)などの赤
血球含有溶液を長期間保存すると、赤血球膜が破
壊されヘモグロビンが外界に遊離するいわゆる溶
血現象が生じる。溶血の生ずる主な要因として
は、血液中のイオン組成の差から生ずる浸透圧の
変化、ヘモグロビンなどのタンパク質成分による
コロイド浸透圧の差違、赤血球の膜タンパク質お
よび脂質の変化、Na+やK+の能動輸送の障害、
薬剤や毒物の作用などが挙げられる。 ところで最近、塩化ビニル樹脂用可塑剤として
汎用されるジ−2−エチルヘキシルフタレート
(DOP)には溶血抑制効果があることが明らかに
された(ブラツド64 6 1270〜(1984)[Blood
64 6 1270−(1984)])。しかしながら、これは

医療用塩化ビニル樹脂組成物として従来用いられ
ているジ−2−エチルヘキシルフタレート可塑化
塩化ビニル樹脂製の保存容器で血液を保存する
と、血液中に溶出したジ−2−エチルヘキシルフ
タレートにより血小板の凝集能が抑制されること
が報告され(日本輸血学会雑誌、28(3)282
(1981))、ジ−2−エチルヘキシルフタレートが
輸血の際に保存血と共に体内に入る事が血小板へ
の影響の面から問題があり好ましくなく、この問
題を解決するため保存容器をジ−2−エチルヘキ
シルフタレートを含まない材質に代えたところ、
保存中における赤血球の溶血が著しく発生したこ
とからつきとめられたものである。 したがつて、このような現象に対する対応策と
して、可塑剤が溶出しない(もしくは可塑剤を含
まない)材質よりなる保存容器に保存した血液
に、ジ−2−エチルヘキシルフタレートを添加し
て溶血を抑制するといつた矛盾した方法(米国特
許第6326025号)が提案されているものの、ジ−
2−エチルヘキシルフタレートを溶血防止剤とし
て使用することは、生理学的安全性の面で好まし
いこととは言えないもであつた。 (問題点を解決するための手段) したがつて、本発明は新規な溶血防止剤を提供
することを目的とする。本発明はまた、赤血球に
対する保存性に優れかつ生理的安全性に優れた溶
血防止剤を提供することを目的とする。本発明は
さらに樹脂組成物に配合することも直接赤血球含
有液中に添加することも可能な溶血防止剤を提供
することを目的とする。 (問題点を解決するための手段) 上記諸目的は、少なくとも二重結合を1つ有
し、炭素数が8以上40以下である不飽和鎖式炭化
水素化合物からなる溶血防止剤により達成され
る。 本発明はまた、上記不飽和鎖式炭化水素化合物
が7−テトラデセン、8−オクタデセン、9−エ
イコセンおよびスクアレンからなる群から選ばれ
たものである溶血防止剤を示すものである。本発
明はさらに、合成樹脂組成物中に配合されるもの
である溶血防止剤を示すものである。本発明はま
た、赤血球含有溶液中に直接添加されるものであ
る溶血防止剤を示すものである。本発明はさらに
エマルジヨンの形態で赤血球含有溶液中に添加さ
れるものである溶血防止剤を示すものである。 (作用) しかして本発明の溶血防止剤は少なくとも二重
結合を1つ有し、炭素数が8以上40以下である不
飽和鎖式炭化水素化合物からなることを特徴とす
るものである。驚くべきことに上記のごとき不飽
和鎖式炭化水素化合物は、ジ−2−エチルヘキシ
ルフタレートと同様な赤血球の溶血防止作用を有
し、また一方、ジ−2−エチルヘキシルフタレー
トとは異なり、血小板凝集能を抑制する作用は認
められないことが見い出された。さらに上記のご
とき不飽和鎖式炭化水素化合物は、赤血球含有溶
液中に分散可能であり、特にエマルジヨンの形態
とするとより均一に分散可能であるから直接赤血
球含有溶液中に添加することもできるが、一方、
上記のごとき不飽和鎖式炭化水素化合物は、塩化
ビニル系樹脂をはじめとする各種の合成樹脂との
相溶性も十分なものであることから、該不飽和鎖
式炭化水素化合物を合成樹脂組成物中に配合する
ことによつても溶血防止剤の作用を発揮させるこ
とができる。すなわち、該不飽和鎖式炭化水素化
合物を配合した合成樹脂組成物が赤血球含有溶液
中に接触した際、樹脂組成物中より該不飽和鎖式
炭化水素化合物が赤血球含有溶液へと溶出移行す
るために、直接赤血球含有溶液中に添加した場合
と同様の効果を得ることができるものである。 以下、本発明を実施態様に基づきより詳細に説
明する。 本発明の溶血防止剤は、少なくとも二重結合を
1つ有し、炭素数が8以上40以下である不飽和鎖
式炭化水素化合物からなるものである。 上記不飽和鎖式炭化水素化合物において、二重
結合の数ならびに位置は特に限定されず、少なく
とも1つの二重結合が存在すれば溶血防止作用が
期待できるものである。また、炭素数を8以上40
以下とするのは、炭素数が8未満であると溶血を
引起こしてしまう恐れがあり、一方炭素数が40を
越えるものであると不飽和鎖式炭化水素化合物
が、全血、赤血球濃厚液などの赤血球含有溶液の
保存温度域において固体となり赤血球含有溶液中
にうまく分散することが困難となるために溶血防
止作用が望めないものとなるためである。 上記不飽和鎖式炭化水素化合物としては具体的
には、オクテン類、ノネン類、デセン類、ウンデ
セン類、ドデセン類、トリデセン類、テトラデセ
ン類、ペンタデセン類、ヘキサデセン類、ヘプタ
デセン類、オクタデセン類、ノナデセン類、エイ
コセン類、オクタデカジエン類、オクタデカトリ
エン類、エイコサテトラエン類、オシメン、ミル
セン、スクアレンなどが挙げられ、特に7−テト
ラデセン、8−オクタデセン、9−エイコセンお
よびスクアレンが好ましい。 このような不飽和鎖式炭化水素化合物よりなる
溶血防止剤は、全血、赤血球濃厚液などの赤血球
含有溶液に直接添加されて使用される(血液バツ
グ等の血液収納容器にACD(acid−citrate
dextrose)液やCPD(citrate phosphate
dextrose)液などの抗凝固剤・保存液と共にあら
かじめ収納され、赤血球含有溶液に添加される場
合を含む)ことも、あるいはまた血液バツク等の
血液収納用容器、カテーテル、輸血セツト、血液
回路などの赤血球含有溶液と接触する医療用具を
構成する医療溶合成樹脂組成物中に配合されて使
用されることも可能である。 上記のごとき不飽和鎖式炭化水素化合物よりな
る溶血防止剤を赤血球含有溶液に直接添加する場
合、該不飽和鎖式炭化水素化合物は、そのまま添
加してもよいが、好ましくは赤血球含有溶液にお
いてより均一な分散混合ができるようにエマルジ
ヨンの形態として添加されることが望ましい。該
不飽鎖式炭化水素化合物のエマルジヨンを調製す
るには、血液成分に対して悪影響を与えない界面
活性剤、例えばポリオキシエチレンソルビタンモ
ノラウレート(Tween20)、ポリオキシエチレン
ソルビタミンモノパルミテート(Tween40)、ポ
リオキシエチレンソルビタンモノステアレート
(Tween60)、ポリオキシエチレンソルビタンモ
ノオレエート(Tween80)などのポリオキシエ
チレンソルビタンモノエステル類(Tweenシリ
ーズなど)、ポリオキシエチレンピリオキシプロ
ピレンブロツクコポリマー類(Pluradot HA−
430 BASF社など)、ソルビタンモノアシルラウ
レート(Span20)、ソルビタンモノアシルパルミ
テート(Span40)、ソルビタンモノアシルステア
レート(Span60)、ソルビタンモノアシルオレエ
ート(Span80)などのソルビタンモノアシルエ
ステル類(Spanシリーズなど)等あるいは硬化
ひまし油などを用いて、生理食塩水、緩衝液など
の適当な水性媒体中にあるいはACD液やCPD液
などの抗凝固剤・保存液中に分散させることによ
つて得られる。このように赤血球含有溶液に直接
添加する場合の添加量は、赤血球含有溶液および
不飽和鎖式炭化水素化合物の種類によつても異な
つてくるが、例えば全血に対しては最終濃度で
100μM〜10mM、より好ましくは400μM〜4m
Mであることが望ましい。 一方、該不飽和鎖式炭化水素化合物よりなる溶
血防止剤を医療用合成樹脂組成物に配合する場合
には、該不飽和鎖式炭化水素化合物が、例えば塩
化ビニル系樹脂、ポリオレフイン系樹脂、ポリス
チレン系樹脂、ポリ(メタ)アクリル系樹脂、ポ
リカーボネート系樹脂などの各種樹脂組成物中に
均一に分散混合されることが可能であるため、樹
脂組成物混練時に単に該不飽和鎖式炭化水素化合
物を合成樹脂組成物中に添加すればよい。このよ
うに該不飽和鎖式炭化水素化合物を配合された合
成樹脂組成物は、従来用いられている成形法、例
えばカレンダー成形、押出し成形、射出成形、プ
ラスチゾル成形などのいずれの方法によつても成
形可能であり、また接着法としても従来用いられ
ている高周波融着熱融着等が可能である。上記不
飽和鎖式炭化水素化合物がこのような各種合成樹
脂組成物中に配合された場合、合成樹脂組成物中
より溶出移行した該不飽和鎖式炭化水素化合物が
赤血球含有溶液に接触して赤血球保護作用をもた
らすものであるので、その配合量は、配合される
合成樹脂組成物および該不飽和鎖式炭化水素化合
物の種類によつても異なるが、一般に樹脂組成物
中において1〜20重量%、より好ましくは3〜10
重量%程度とされる。該不飽和鎖式炭化水素化合
物の配合量がこのような範囲内に存在していれ
ば、該合成樹脂組成物により形成させた医療用具
等に赤血球含有溶液が接触した際有効な赤血球保
護作用をもたらすとともに、実質的に合成樹脂組
成物の物性を低下させることもない。 なお、このような不飽和鎖式炭化水素化合物よ
りなる溶血防止剤を医療用合成樹脂組成物中に配
合する態様において、特に、好ましい例として
は、医療用合成樹脂組成物が軟質塩化ビニル系樹
脂組成物である場合が挙げられる。すなわち、従
来、血液バツグなどの赤血球含有溶液と接触する
医療用具を構成する軟質塩化ビニル系樹脂組成物
は、溶血防止作用をもたらすために血小板凝集抑
制作用があることを知りつつ、可塑剤としてジ−
2−エチルヘキシルフタレートを配合するもので
あつたが、本発明に係る溶血防止剤を配合すれ
ば、可塑剤としてより安全性の高い、さらに好ま
しくは低溶出性のもの、例えばジノルマルオクチ
ルフタレート、ジノルマルノニルフタレート、ジ
ノルマルデシルフタレート、ジノルマルウンデシ
ルフタレート、ジラウリルフタレート等のジノル
マルアルキルフタレート類、トリ−2−エチルヘ
キシルトリメリテート、トリノルマルオクチルト
リメリテート等のトリアルキルトリメリテート
類、テトラ−2−エチルヘキシルピロメリテート
等のテトラアルキルピロメリテート類などを用い
ることができ、このような可塑剤を用いればジ−
2−エチルヘキシルフタレートを可塑剤として用
いた場合のように溶出移行した可塑剤による血小
板凝集抑制作用などの悪影響を及ぼすことなく、
一方、溶血防止作用は本発明に係る溶血防止剤に
よりもたらすことができるゆえに、極めて優れた
医療用軟質塩化ビニル系樹脂組成物となるためで
ある。 (実施例) 以下、本発明を実施例に基づきより具体的に説
明する。 実施例 1 7−テトラデセン(東京化成(株)製)を2000μ
g/mlのポリオキシエチレンモノオレエート
(Tween80、和光純薬(株)製、特級)/生理食塩水
混合液中に10mMの濃度となるように分散させ
た。このエマルジヨン0.2mlを、第1表に示す最
終濃度となるように、ヘマトクリツト値約70%に
調整したヒトCPD加赤血球濃厚液(以下CRCと
称する。)1.8mlへ添加し、栓付きポリプロピレン
製チユーブ中で4℃にて4週間静置保存した。そ
の後血漿ヘモグロビン濃度をTMB法(クリニカ
ル ケミストリー 23749〜(1977)[Clin,
Chem.23749〜(1977)])で測定した。結果を第
1表に示す。 実施例 2 7−テトラデセンをポリオシエチレンモノオレ
エート/生理食塩水混合液中に4mMの濃度とな
るように分散させる以外は実施例1と同様にして
エマルジヨン調製し、CRC中に添加し、静置保
存後の血漿ヘモグロビン濃度を測定した。結果を
第1表に示す。 実施例 3 7−テトラデセンに代えて8−オクタデセンを
ポリオキシエチレンモノオレエート/生理食塩水
混合液中に20mMの濃度となるように分散させる
以外は実施例1と同様にしてエマルジヨン調製し
CRC中に添加し、静置保存後の血漿ヘモグロビ
ン濃度を測定した。結果を第1表に示す。 実施例 4〜5 8−オクタデセンをポリオキシエチレンモノオ
レエート/生理食塩水混合液中に10mM(実地例
4)または4mM(実施例5)の濃度となるよう
に分散させる以外は実施例3と同様にしてエマル
ジヨン調製し、CRC中に添加し、静置保存後の
血漿ヘモグロビン濃度を測定した。結果を第1表
に示す。 実施例 6 7−テトラデセンに代えてスクアレン(シグマ
S3626)をポリオキシエチレンモノオレエート/
生理食塩水混合液中に20mMの濃度となるように
分散させる以外は実施例1と同様にしてエマルジ
ヨン調製し、CRC中に添加し、静置保存後の血
漿ヘモグロビン濃度を測定した。結果を第1表に
示す。 実施例 7〜8 スクアレンをポリオキシエチレンモノオレエー
ト/生理食塩水混合液中に10mM(実地例7)ま
たは4mM(実施例8)の濃度となるように分散
させる以外は実施例6と同様にしてエマルジヨン
調製し、CRC中に添加し、静置保存後の血漿ヘ
モグロビン濃度を測定した。結果を第1表に示
す。 比較例 1 7−テトラデセンに代えて、ジ−2−エチルヘ
キシルフタレートをポリオキシエチレンモノオレ
エート/生理食塩水混合液中に5mMの濃度とな
るように分散させる以外は実施例1と同様にして
エマルジヨン調製し、CRC中に添加し、静置保
存後の血漿ヘモグロビン濃度を測定した。結果を
第1表に示す。 比較例 2 2000μg/mlのポリオキシエチレンモノオレエ
ート(Tween80、和光純薬(株)製、特級)/生理
食塩水混合液のみをCRC中に添加し静置保存後
の血漿ヘモグロビン濃度を測定した。結果を第1
表に示す。
(Industrial Application Field) The present invention relates to a hemolysis inhibitor. Specifically, the present invention relates to a hemolysis inhibitor that has extremely high safety and is capable of extremely effectively suppressing the hemolytic phenomenon that occurs during blood storage. (Prior Art) When a solution containing red blood cells, such as whole blood or a concentrated red blood cell (CRC), is stored for a long period of time, a so-called hemolysis phenomenon occurs in which the red blood cell membrane is destroyed and hemoglobin is released to the outside world. The main factors that cause hemolysis include changes in osmotic pressure caused by differences in ionic composition in the blood, differences in colloid osmotic pressure due to protein components such as hemoglobin, changes in membrane proteins and lipids of red blood cells, and changes in Na + and K + failure of active transport,
Examples include the effects of drugs and poisons. By the way, it has recently been revealed that di-2-ethylhexyl phthalate (DOP), which is commonly used as a plasticizer for vinyl chloride resin, has an effect of suppressing hemolysis (Blood 64 6 1270-(1984) [Blood
64 6 1270-(1984)]). However, this
When blood is stored in a storage container made of di-2-ethylhexyl phthalate plasticized vinyl chloride resin, which is conventionally used as a medical vinyl chloride resin composition, the di-2-ethylhexyl phthalate eluted into the blood reduces platelet aggregation ability. was reported to be suppressed (Journal of the Japanese Society of Blood Transfusion, 28(3)282).
(1981)), it is undesirable for di-2-ethylhexyl phthalate to enter the body together with stored blood during blood transfusion because of its effect on platelets. When I replaced it with a material that does not contain ethylhexyl phthalate,
This was discovered because hemolysis of red blood cells occurred significantly during storage. Therefore, as a countermeasure to this phenomenon, di-2-ethylhexyl phthalate is added to blood stored in a storage container made of a material that does not elute plasticizers (or does not contain plasticizers) to suppress hemolysis. Although contradictory methods have been proposed (US Pat. No. 6,326,025),
The use of 2-ethylhexyl phthalate as an antihemolytic agent was not desirable from the viewpoint of physiological safety. (Means for Solving the Problems) Therefore, an object of the present invention is to provide a novel hemolysis inhibitor. Another object of the present invention is to provide a hemolysis inhibitor that has excellent preservation properties for red blood cells and excellent physiological safety. A further object of the present invention is to provide a hemolysis inhibitor that can be incorporated into a resin composition or directly added to a liquid containing red blood cells. (Means for Solving the Problems) The above objects are achieved by a hemolysis inhibitor comprising an unsaturated chain hydrocarbon compound having at least one double bond and having 8 to 40 carbon atoms. . The present invention also provides an antihemolysis agent, wherein the unsaturated chain hydrocarbon compound is selected from the group consisting of 7-tetradecene, 8-octadecene, 9-eicosene and squalene. The present invention further provides a hemolysis inhibitor that is incorporated into the synthetic resin composition. The present invention also provides an antihemolytic agent that is added directly into the red blood cell containing solution. The invention further provides an anti-hemolysis agent which is added to the red blood cell-containing solution in the form of an emulsion. (Function) The hemolysis inhibitor of the present invention is characterized by being composed of an unsaturated chain hydrocarbon compound having at least one double bond and having 8 or more and 40 or less carbon atoms. Surprisingly, the above-mentioned unsaturated chain hydrocarbon compounds have the same effect of preventing hemolysis of red blood cells as di-2-ethylhexyl phthalate, and on the other hand, unlike di-2-ethylhexyl phthalate, they have no platelet aggregation ability. It was found that no inhibitory effect was observed. Furthermore, the unsaturated chain hydrocarbon compound described above can be dispersed in a solution containing red blood cells, and in particular, if it is in the form of an emulsion, it can be dispersed more uniformly, so it can also be added directly to a solution containing red blood cells. on the other hand,
The unsaturated chain hydrocarbon compounds mentioned above have sufficient compatibility with various synthetic resins including vinyl chloride resins, so the unsaturated chain hydrocarbon compounds can be used in synthetic resin compositions. The action of the hemolytic inhibitor can also be exerted by incorporating it into the hemolytic agent. That is, when a synthetic resin composition containing the unsaturated chain hydrocarbon compound comes into contact with a solution containing red blood cells, the unsaturated chain hydrocarbon compound is eluted and transferred from the resin composition to the solution containing red blood cells. Furthermore, the same effect as when directly added to a red blood cell-containing solution can be obtained. Hereinafter, the present invention will be explained in more detail based on embodiments. The hemolytic inhibitor of the present invention is composed of an unsaturated chain hydrocarbon compound having at least one double bond and having 8 or more and 40 or less carbon atoms. In the above-mentioned unsaturated chain hydrocarbon compound, the number and position of double bonds are not particularly limited, and the presence of at least one double bond can be expected to prevent hemolysis. Also, increase the number of carbon atoms to 8 or more and 40
If the number of carbon atoms is less than 8, it may cause hemolysis, while if the number of carbon atoms is more than 40, unsaturated chain hydrocarbon compounds may be used in whole blood, concentrated red blood cells, etc. This is because it becomes solid in the storage temperature range of red blood cell-containing solutions, making it difficult to disperse well in red blood cell-containing solutions, making it impossible to expect hemolysis prevention effects. Specifically, the unsaturated chain hydrocarbon compounds include octenes, nonenes, decenes, undecenes, dodecenes, tridecenes, tetradecenes, pentadecenes, hexadecenes, heptadecenes, octadecenes, and nonadecenes. , eicosene, octadecadiene, octadecatriene, eicosatetraene, ocimene, myrcene, squalene and the like, with 7-tetradecene, 8-octadecene, 9-eicosene and squalene being particularly preferred. Hemolytic inhibitors made of such unsaturated chain hydrocarbon compounds are used by being directly added to solutions containing red blood cells, such as whole blood and concentrated red blood cells.
dextrose) solution and CPD (citrate phosphate)
(including cases in which it is stored in advance with an anticoagulant/preservative solution such as dextrose solution and added to a solution containing red blood cells), or it can be placed in a blood storage container such as a blood bag, a catheter, a blood transfusion set, a blood circuit, etc. It can also be used by being blended into a medical melting synthetic resin composition constituting a medical device that comes into contact with a red blood cell-containing solution. When a hemolysis inhibitor made of an unsaturated chain hydrocarbon compound as described above is added directly to a solution containing red blood cells, the unsaturated chain hydrocarbon compound may be added as is, but it is preferable that the unsaturated chain hydrocarbon compound be added directly to the solution containing red blood cells. It is desirable to add it in the form of an emulsion so that uniform dispersion and mixing can be achieved. To prepare the emulsion of the unsaturated hydrocarbon compound, a surfactant that does not have an adverse effect on blood components, such as polyoxyethylene sorbitan monolaurate (Tween 20), polyoxyethylene solvitamin monopalmitate ( Tween40), polyoxyethylene sorbitan monostearate (Tween60), polyoxyethylene sorbitan monoesters (Tween series, etc.) such as polyoxyethylene sorbitan monooleate (Tween80), polyoxyethylene sorbitan monoesters (Tween series, etc.), polyoxyethylene pyrioxypropylene block copolymers (Pluradot HA-
430 BASF, etc.), sorbitan monoacyl laurate (Span20), sorbitan monoacyl palmitate (Span40), sorbitan monoacyl stearate (Span60), sorbitan monoacyl oleate (Span80) series, etc.) or hydrogenated castor oil, etc., and dispersed in an appropriate aqueous medium such as physiological saline or buffer solution, or in an anticoagulant/preservative solution such as ACD solution or CPD solution. . The amount added when directly added to a red blood cell-containing solution will vary depending on the red blood cell-containing solution and the type of unsaturated chain hydrocarbon compound, but for example, for whole blood, the final concentration is
100μM to 10mM, more preferably 400μM to 4m
It is desirable that it is M. On the other hand, when the hemolysis preventive agent made of the unsaturated chain hydrocarbon compound is blended into a medical synthetic resin composition, the unsaturated chain hydrocarbon compound is, for example, vinyl chloride resin, polyolefin resin, polystyrene resin, etc. It is possible to uniformly disperse and mix the unsaturated chain hydrocarbon compound into various resin compositions such as polyester resins, poly(meth)acrylic resins, and polycarbonate resins. It may be added to the synthetic resin composition. The synthetic resin composition blended with the unsaturated chain hydrocarbon compound in this way can be formed by any conventional molding method, such as calendar molding, extrusion molding, injection molding, plastisol molding, etc. It can be molded, and conventionally used high frequency fusion and heat fusion can be used as an adhesion method. When the above-mentioned unsaturated chain hydrocarbon compound is blended into such various synthetic resin compositions, the unsaturated chain hydrocarbon compound eluted and transferred from the synthetic resin composition comes into contact with the red blood cell-containing solution and dissolves the red blood cells. Since it provides a protective effect, its amount varies depending on the synthetic resin composition and the type of unsaturated chain hydrocarbon compound, but it is generally 1 to 20% by weight in the resin composition. , more preferably 3 to 10
It is said to be about % by weight. If the blending amount of the unsaturated chain hydrocarbon compound is within this range, an effective red blood cell protection effect can be exerted when a solution containing red blood cells comes into contact with a medical device formed from the synthetic resin composition. In addition, the physical properties of the synthetic resin composition are not substantially deteriorated. In addition, in an embodiment in which a hemolysis preventive agent made of such an unsaturated chain hydrocarbon compound is blended into a medical synthetic resin composition, a particularly preferred example is when the medical synthetic resin composition is a soft vinyl chloride resin. For example, it is a composition. In other words, conventionally, soft vinyl chloride resin compositions constituting medical devices that come into contact with red blood cell-containing solutions, such as blood bags, have been used as plasticizers, even though it is known that they have a platelet aggregation inhibiting effect to prevent hemolysis. −
2-ethylhexyl phthalate was used, but if the hemolysis preventive agent according to the present invention is blended, it is possible to use a plasticizer with higher safety and more preferably low elution properties, such as di-n-octyl phthalate and di-n-octyl phthalate. di-normal alkyl phthalates such as normal nonyl phthalate, di-normal decyl phthalate, di-normal undecyl phthalate, and dilauryl phthalate; trialkyl trimellitates such as tri-2-ethylhexyl trimellitate and tri-normal octyl trimellitate; Tetraalkylpyromellitates such as tetra-2-ethylhexylpyromellitate can be used, and if such plasticizers are used, di-
Unlike when 2-ethylhexyl phthalate is used as a plasticizer, there is no adverse effect such as inhibition of platelet aggregation due to elution and transfer of plasticizer.
On the other hand, since the hemolysis preventing effect can be brought about by the hemolysis preventing agent according to the present invention, it is possible to obtain an extremely excellent medical soft vinyl chloride resin composition. (Examples) Hereinafter, the present invention will be described in more detail based on Examples. Example 1 2000μ of 7-tetradecene (manufactured by Tokyo Kasei Co., Ltd.)
g/ml polyoxyethylene monooleate (Tween 80, manufactured by Wako Pure Chemical Industries, Ltd., special grade)/physiological saline to a concentration of 10 mM. Add 0.2 ml of this emulsion to 1.8 ml of human CPD red blood cell concentrate (hereinafter referred to as CRC) adjusted to a hematocrit value of approximately 70% to give the final concentration shown in Table 1, and place in a polypropylene tube with a stopper. It was stored for 4 weeks at 4°C. Thereafter, the plasma hemoglobin concentration was measured using the TMB method (Clinical Chemistry 23 749~ (1977) [Clin,
Chem. 23 749-(1977)]). The results are shown in Table 1. Example 2 An emulsion was prepared in the same manner as in Example 1, except that 7-tetradecene was dispersed in a polyoxyethylene monooleate/physiological saline mixture to a concentration of 4 mM, and it was added to a CRC and allowed to stand still. Plasma hemoglobin concentration was measured after storage. The results are shown in Table 1. Example 3 An emulsion was prepared in the same manner as in Example 1, except that 8-octadecene was dispersed in the polyoxyethylene monooleate/physiological saline mixture at a concentration of 20 mM instead of 7-tetradecene.
It was added to CRC and the plasma hemoglobin concentration was measured after static storage. The results are shown in Table 1. Examples 4-5 Same as Example 3 except that 8-octadecene was dispersed in the polyoxyethylene monooleate/saline mixture to a concentration of 10mM (Practical Example 4) or 4mM (Example 5). An emulsion was prepared in the same manner, added to CRC, and the plasma hemoglobin concentration was measured after static storage. The results are shown in Table 1. Example 6 Squalene (Sigma
S3626) as polyoxyethylene monooleate/
An emulsion was prepared in the same manner as in Example 1 except that the emulsion was dispersed in a physiological saline mixture to a concentration of 20 mM, and the emulsion was added to CRC and the plasma hemoglobin concentration was measured after static storage. The results are shown in Table 1. Examples 7-8 Same as Example 6 except that squalene was dispersed in the polyoxyethylene monooleate/physiological saline mixture to a concentration of 10mM (Practical Example 7) or 4mM (Example 8). An emulsion was prepared, added to CRC, and the plasma hemoglobin concentration was measured after static storage. The results are shown in Table 1. Comparative Example 1 An emulsion was prepared in the same manner as in Example 1, except that di-2-ethylhexyl phthalate was dispersed in the polyoxyethylene monooleate/physiological saline mixture to a concentration of 5 mM instead of 7-tetradecene. It was prepared, added to CRC, and the plasma hemoglobin concentration was measured after static storage. The results are shown in Table 1. Comparative Example 2 Only a 2000 μg/ml polyoxyethylene monooleate (Tween 80, manufactured by Wako Pure Chemical Industries, Ltd., special grade)/physiological saline mixture was added to the CRC, and the plasma hemoglobin concentration was measured after static storage. . Results first
Shown in the table.

【表】 実施例9〜10および比較例3〜4 第2表に示すような組成を有する軟質塩化ビニ
ル樹脂組成物を160℃で10分間ロール混練した後、
押出機を用いて0.4mm厚のシートに成形した。得
られたシートを2枚重ね合せて所定部を高周波シ
ールすることにより20ml容のミニ血液バツグを作
成した。該バツグにヘマトクリツト値約70%に調
整したCRC約20mlを分注し、4℃で4週間静置
保存した。その後、実施例1と同様にして血漿ヘ
モグロビン濃度を測定した。結果を第3表に示
す。
[Table] Examples 9-10 and Comparative Examples 3-4 After rolling-kneading the soft vinyl chloride resin compositions having the compositions shown in Table 2 at 160°C for 10 minutes,
It was molded into a 0.4 mm thick sheet using an extruder. A 20 ml mini-blood bag was created by overlapping two of the obtained sheets and applying high-frequency sealing to predetermined areas. Approximately 20 ml of CRC adjusted to a hematocrit value of approximately 70% was dispensed into the bag and stored at 4°C for 4 weeks. Thereafter, plasma hemoglobin concentration was measured in the same manner as in Example 1. The results are shown in Table 3.

【表】 第3表 血漿ヘモグロビン濃度 [mg/dl] 実施例9 67 実施例10 58 比較例3 46 比較例4 91 第1表および第3表に示す結果から明らかなよ
うに本発明の溶血防止剤である不飽和鎖式炭化水
素化合物をいずれかの形態で添加されたCRCの
血漿ヘモグロビン濃度の値(実施例1〜10)は、
ジ−2−エチルヘキシルフタレートをいずれかの
形態で添加されたCRCの血漿ヘモグロビンの濃
度の値(比較例1、3)とほぼ近いの値であり良
好な溶血防止作用を示した。 実施例11〜13および比較例5〜6 7−テトラデセンの40mMメタノール溶液(実
施例11)、8−オクタデセンの40mMメタノール
溶液(実施例12)、スクアレンの40mMメタノー
ル溶液(実施例13)、ジ−2−エチルヘキシルフ
タレートの4mMメタノール溶液(比較例5)ま
たは何も添加していないメタノール(比較例6)
を、ヒト多血小板血漿(血小板数約30万/mm3)に
1/100量加え、室温で2時間放置後アグリコーダ
ー(京都第一科学(株)製)を用いて血小板凝集能を
測定した。 なお、多血小板血漿溶液のみ(ブランク)の光
の最大透過率に対する各試料添加多血小板血漿溶
液の光透過率の百分率を凝集率として表した。ま
た凝集惹起物質には5μM ADP(アデノシン二リ
ン酸)と5μg/mlコラーゲンを用いた。得られ
た結果を第4表に示す。
[Table] Table 3 Plasma hemoglobin concentration [mg/dl] Example 9 67 Example 10 58 Comparative example 3 46 Comparative example 4 91 As is clear from the results shown in Tables 1 and 3, hemolysis prevention of the present invention The plasma hemoglobin concentration values of CRC (Examples 1 to 10) to which the agent unsaturated chain hydrocarbon compound was added in any form were as follows:
This value was almost close to the plasma hemoglobin concentration of CRCs to which di-2-ethylhexyl phthalate was added in any form (Comparative Examples 1 and 3), indicating a good hemolysis prevention effect. Examples 11-13 and Comparative Examples 5-6 40mM methanol solution of 7-tetradecene (Example 11), 40mM methanol solution of 8-octadecene (Example 12), 40mM methanol solution of squalene (Example 13), di- 4mM methanol solution of 2-ethylhexyl phthalate (Comparative Example 5) or methanol without any addition (Comparative Example 6)
was added to human platelet-rich plasma (platelet count: approximately 300,000/mm 3 ) in 1/100 amount, and after being left at room temperature for 2 hours, platelet aggregation ability was measured using an Agricorder (manufactured by Kyoto Daiichi Kagaku Co., Ltd.). . The percentage of the light transmittance of each sample-added platelet-rich plasma solution relative to the maximum light transmittance of the platelet-rich plasma solution alone (blank) was expressed as the aggregation rate. Furthermore, 5 μM ADP (adenosine diphosphate) and 5 μg/ml collagen were used as aggregation-inducing substances. The results obtained are shown in Table 4.

【表】 第4表に示すようにジ−2−エチルヘキシルフ
タレートには血小板の凝集能回復に対する抑制作
用が見られる。これはジ−2−エチルヘキシルフ
タレートが体内に入つた時に血小板機能を阻害す
る可能性があることを示唆するものであり、溶血
防止剤として適当なものではないことを示すもの
である。これに対し本発明の溶血防止剤に係わる
不飽和鎖式炭化水素化合物である7−テトラデセ
ン、8−オクタデセンおよびスクアレンにはこの
ような抑制作用は認められず、より安全性の高い
物質であるといえることから、本発明の溶血防止
剤が血小板に与える影響も少ないことがわかる。 (発明の効果) 以上述べたように本発明は、少なくとも二重結
合を1つ有し、炭素数が8以上40以下である不飽
和鎖式炭化水素化合物からなる溶血防止剤である
から、毒性が低くかつ血小板凝集能を抑制するこ
ともないなど、極めて高い安全性を有し、全血も
しくは赤血球濃厚液(CRC)などの赤血球含有
溶液の保存時に発生する溶血現象を極めて効果的
に抑制することのできるものであり、さらに本発
明の溶血防止剤は、赤血球含有溶液中に直接添
加、好ましくはエマルジヨンの形態で直接添加す
ることも、また赤血球含有溶液が接触する医療用
具を構成する合成樹脂組成物中に配合することも
可能であるなど、その使用状態も極めて幅広いも
のであり、極めて優れた溶血防止剤といえる。さ
らに本発明の溶血防止剤において、上記不飽和鎖
式炭化水素化合物が7−テトラデセン、8−オク
タデセン、9−エイコセンおよびスクアレンから
なる群から選ばれたものであるとより一層の効果
が期待できるものとなる。
[Table] As shown in Table 4, di-2-ethylhexyl phthalate has an inhibitory effect on recovery of platelet aggregation ability. This suggests that di-2-ethylhexyl phthalate may inhibit platelet function when it enters the body, indicating that it is not suitable as a hemolysis inhibitor. On the other hand, 7-tetradecene, 8-octadecene, and squalene, which are unsaturated chain hydrocarbon compounds related to the hemolysis inhibitor of the present invention, have no such inhibitory effect and are considered to be safer substances. This indicates that the hemolysis inhibitor of the present invention has little effect on platelets. (Effects of the Invention) As described above, the present invention is a hemolysis inhibitor made of an unsaturated chain hydrocarbon compound having at least one double bond and having 8 to 40 carbon atoms. It has an extremely high level of safety, as it has low oxidation and does not inhibit platelet aggregation ability, and extremely effectively suppresses the hemolysis phenomenon that occurs during storage of red blood cell-containing solutions such as whole blood or red blood cell concentrate (CRC). Furthermore, the hemolysis inhibitor of the present invention can be added directly to the red blood cell-containing solution, preferably in the form of an emulsion, or can be added directly to the synthetic resin constituting the medical device with which the red blood cell-containing solution comes into contact. It can be used in a wide range of situations, including being able to be incorporated into compositions, and can be said to be an extremely excellent hemolysis inhibitor. Further, in the hemolysis preventing agent of the present invention, further effects can be expected when the unsaturated chain hydrocarbon compound is selected from the group consisting of 7-tetradecene, 8-octadecene, 9-eicosene, and squalene. becomes.

Claims (1)

【特許請求の範囲】 1 少なくとも二重結合を1つ有し、炭素数が8
以上40以下である不飽和鎖式炭化水素化合物から
なる溶血防止剤。 2 上記不飽和鎖式炭化水素化合物が7−テトラ
デセン、8−オクタデセン、9−エイコセンおよ
びスクアレンからなる群から選ばれたものである
特許請求の範囲第1項に記載の溶血防止剤。 3 合成樹脂組成物中に配合されるものである特
許請求の範囲第1項または第2項に記載の溶血防
止剤。 4 赤血球含有溶液中に直接添加されるものであ
る特許請求の範囲第1項〜第3項のいずれかに記
載の溶血防止剤。 5 エマルジヨンの形態で赤血球含有溶液中に添
加されるものである特許請求の範囲第4項に記載
の溶血防止剤。
[Claims] 1 Having at least one double bond and having 8 carbon atoms
A hemolysis inhibitor comprising an unsaturated chain hydrocarbon compound having a molecular weight of 40 or more. 2. The hemolysis inhibitor according to claim 1, wherein the unsaturated chain hydrocarbon compound is selected from the group consisting of 7-tetradecene, 8-octadecene, 9-eicosene, and squalene. 3. The hemolysis inhibitor according to claim 1 or 2, which is blended into a synthetic resin composition. 4. The hemolysis inhibitor according to any one of claims 1 to 3, which is added directly to a red blood cell-containing solution. 5. The hemolysis inhibitor according to claim 4, which is added to the red blood cell-containing solution in the form of an emulsion.
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