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JPH0475898B2 - - Google Patents

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Publication number
JPH0475898B2
JPH0475898B2 JP13080785A JP13080785A JPH0475898B2 JP H0475898 B2 JPH0475898 B2 JP H0475898B2 JP 13080785 A JP13080785 A JP 13080785A JP 13080785 A JP13080785 A JP 13080785A JP H0475898 B2 JPH0475898 B2 JP H0475898B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
fluorine
reaction
styrene derivative
polymerization
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP13080785A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS61293943A (ja
Inventor
Kyohide Matsui
Kazuhiko Ishihara
Riiko Tajima
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sagami Chemical Research Institute
Original Assignee
Sagami Chemical Research Institute
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sagami Chemical Research Institute filed Critical Sagami Chemical Research Institute
Priority to JP13080785A priority Critical patent/JPS61293943A/ja
Publication of JPS61293943A publication Critical patent/JPS61293943A/ja
Publication of JPH0475898B2 publication Critical patent/JPH0475898B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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Landscapes

  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Materials Applied To Surfaces To Minimize Adherence Of Mist Or Water (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明はガラス表面をその光透過性を損うこと
なく撥水、撥油性処理をしうるコーテイング材料
の原料として有用な新規な含フツ素スチレン誘導
体に関する。 本発明の含フツ素スチレン誘導体は文献未載の
新規化合物である。該誘導体より得られる重合体
はガラス表面をその光透過性を損うことなく撥
水、撥油性処理、反射防止処理または耐薬品処理
できるコーテイング材料として用いることができ
る。 〔従来技術〕 含フツ素重合体は、炭化水素系重合体に比較し
て耐食性及び耐薬品性に優れ、さらに撥水、撥油
性を有するため、これらの特性を利用した防汚材
料、非粘着材料への応用がなされている。 〔発明が解決しようとする問題点〕 しかしながら、ポリテトラフルオロエチレンや
ポリフツ化ビニリデンのように主鎖にフツ素原子
が導入されている重合体は通常の有機溶媒には不
溶であるため、例えばガラスや金属などの基材上
にコーテイングする際には加熱溶融した後に圧着
する操作が必要となり、複雑な形状を有する基材
上にはコーテイングすることができない。また、
含フツ素アクリル酸エステルあるいは含フツ素メ
タクリル酸エステルの重合体は、酢酸エチル等の
有機溶媒に可溶で、この重合体溶液をコーテイン
グすることにより繊維の撥水処理、防汚処理や光
フアイバーのコーテイング材料などに利用されて
いるが、これらの重合体は加水分解性を有するエ
ステル結合が存在するため、長期間にわたる使用
に際しては撥水性や光透過性などの性能低下が避
けられない。 本発明者は上記の問題点を解決するため鋭意研
究した結果、本発明の含フツ素スチレン誘導体か
ら得られる重合体が高い撥水性、撥油性及び透過
性と共に優れたコーテイング性及び安定性を有す
ることを見出し本発明を完成するに至つた。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明の含フツ素スチレン誘導体は一般式 (式中、R1は水素原子または低級アルキル基を
表わし、R2は水素原子または低級ポリフルオロ
アルキル基を表わし、R3はポリフルオロアルキ
ル基を表わす。)で示される。 R2で示される低級ポリフルオロアルキル基と
しては、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチ
ル基、2から4個のフツ素原子で置換されたエチ
ル基、ペルフルオロエチル基、2から6個のフツ
素原子で置換されたプロピル基、ペルフルオロプ
ロピル基、2から8個のフツ素原子で置換された
ブチル基、ペルフルオロブチル基などを挙げるこ
とができる。特にペルフルオロチメル基、ペルフ
ルオロエチル基が好適な反応性、撥水、撥油性を
与える意味で好ましい。R3で示されるポリフル
オロアルキル基としては、ペルフルオロメチル
基、ペルフルオロエチル基、ペルフルオロプロピ
ル基、ペルフルオロブチル基、ペルフルオロペン
チル基、ペルフルオロヘキシル基、ペルフルオロ
ヘプチル基、ペルフルオロオクチル基、ペルフル
オロノニル基、ペルフルオロデシル基、ジフルオ
ロメチル基、2から4個のフツ素原子で置換され
たエチル基、2から6個のフツ素原子で置換され
たプロピル基、2から8個のフツ素原子で置換さ
れたブチル基などを例示することができる。特に
ペルフルオロアルキル基が高い撥水、撥油性を発
現する点で好ましい。 本発明の含フツ素スチレン誘導体はハロメチル
基で置換されたスチレン誘導体と含フツ素アルコ
ールとを塩基の存在下に反応させることにより収
率良く合成することができる。塩基としては特に
水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどアルカリ
金属水酸化物、水素化ナトリウム、水素化カリウ
ム等のアルカリ金属水素化物、ナトリウム、カリ
ウム、リチウムなどのアルカリ金属及びジアザピ
シクロ〔3.4.0〕ノネン−5(DBN)、1.5−ジアザ
ビシクロ〔5.4.0〕ウンデセン−5(DBU)等のア
ミン類を例示することができる。また、硫酸水素
テトラn−ブチルアンモニウムなどの相間移動触
媒を用いて、有機相と水相の2相系において反応
することも可能である。反応に用いることのでき
るハロメチル基で置換されたスチレン誘導体とし
ては、p−クロロメチルスチレン、m−クロロメ
チルスチレン、p−ブロモメチルスチレン、p−
クロロメチル−α−メチルスチレン、m−ブロモ
メチル−α−エチルスチレンなどを挙げることが
できる。また、含フツ素アルコールとしては、
2,2,2−トリフルオロエタノール、2,2,
3,3,3−ペンタフルオロ−1−プロパノー
ル、2,2,3,3,4,4,4−ヘプタフルオ
ロ−1−ブタノール、2,2,3,3,4,4,
5,5,6,6,7,7,8,8,8−ペンタデ
カフルオロ−1−オクタノール、2,2,2−ト
リフルオロ−1−(トリフルオロメチル)エタノ
ール、2,2−ジフルオロエタノール、2,2,
3,3,4,4−ヘキサフルオロ−1−プタノー
ル、2,2,3,3−テトラフルオロ−1−プロ
パノール、2,2,3,3,4,4,5,5−オ
クタフルオロ−1−ペンタノール、3,3,4,
4,4−ペンタフルオロ−1−プタノール、4,
4,4−トリフルオロ−1−プタノール、1,
1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロ
パノール、4,4,5,5,6,6,7,7,
8,8,9,9,10,10,10−ペンタデカフルオ
ロ−1−デカノール、1,1,1,6,6,7,
7,7−オクタフルオロ−2−ヘプタノールなど
を例示することができる。また、反応溶媒及び2
相系反応の際の有機相としては、ベンゼン、トル
エン、キシレン、ジエチルエーテル、シクロヘキ
サン等を挙げることができる。反応温度は0℃〜
150℃、好ましくは10℃〜80℃の範囲であるが、
原料及び生成物の熱重合反応を防止する上で50℃
以下で行うことが望ましい。 本発明の含フツ素スチレン誘導体は、通常のラ
ジカル重合法により容易に高分子量の重合体とす
ることが可能であり、この際反応はバルク重合、
溶液重合、乳化重合など公知の方法を用いること
ができる。ラジカル重合反応は単に熱、紫外線の
照射またはラジカル開始剤の添加により速かに開
始される。反応に好適に用いられるラジカル開始
剤としては、ジラウロイルペルオキシド、ベンゾ
イルペルオキシドなどの有機過酸化物あるいは
a,a′−アゾビスイソブチロニトリルのようなア
ゾ化合物などを例示することができる。重合反応
に利用できる有機溶媒として生成する重合体が可
溶である溶媒を選択することが高分子量体を得る
上で好ましく、例えばベンゼン、トルエン、クロ
ロベンゼン、テトラヒドロフラン、四塩化炭素、
クロロホルム、メチルエチルケトン、フルオロベ
ンゼン、ヘキサフルオロベンゼン等を用いること
ができるが、これらに限定されるものではない。
反応は通常40℃から100℃の範囲で行う。 さらに本発明の含フツ素スチレン誘導体と他の
一種類または数種類の単量体とを混合し、ラジカ
ル重合することにより供重合体を得ることができ
る。共重合することのできる単量体としてはスチ
レン、p−メチルスチレン、p−クロロスチレ
ン、ペンタフルオロスチレン、p−アミノスチレ
ンなどのスチレン誘導体、メチルアクリレート、
エチルアクリレート、2−ヒドロキシエチルアク
リレート、ブチルアクリレート、ポリフルオロア
ルキルアクリレートなどのアクリル酸エステル
類、メチルメタクリレート、エチルメタクリレー
ト、プロピルメタクリレート、2−ヒドロキシエ
チルメタクリレート、ブチルメタクリレート、シ
クロヘキシルメタクリレート、ベンジルメタクリ
レート、ポリフルオロアルキルメタクリレートな
どのメタクリル酸エステル類、アクリロニトリ
ル、アクリルアミド、メタクリルアミド、アクロ
レイン、アクリル酸、メタクリル酸などを用いる
ことができる。重合反応は溶媒中で行うのが好ま
しく、溶媒としては単量体及び重合開始剤を均一
に溶解するものであれば制限なく用いることがで
きる。特に、テトラヒドロフラン、ベンゼン、ク
ロロベンゼンがラジカル連鎖移動による停止反応
を引き起こし難く、高分子量体が得られる点で好
ましく用いることができる。 実施例、参考例、比較例によつて本発明をさら
に具体的に説明する。 実施例 1 2,2,2−トリフルオロエタノール9g及び
硫酸水素テトラn−ブチルアンモニウム
(TBAS)20.37g及びトルエン300mlを三ツ口フ
ラスコに仕込みアルゴン気流下で撹拌する。次に
50wt%の水酸化ナトリウム水溶液17.5mlを入れ15
分間撹拌した後、p−クロロメチルスチレン9.15
gを加え、室温にて一晩撹拌する。反応混合物に
希塩酸を加え中和し、次に有機層を分液ロートに
取り充分に水洗する。その後、無水硫酸マグネシ
ウムにより乾燥し、減圧下トルエンを留去する。
残留をn−ヘキサンを溶出液としてシリカゲルカ
ラムに通し、精製した。n−ヘキサンを留去する
ことにより収量5.8g、収率27%でp−(2,2,
2−トリフルオロエチルオキシメチル)スチレン
(TFES)を得た。 元素分析(%): 実測値:C,61.5;H,5.2 計算値:C,61.1;H,5.1 IR(cm-1):2800〜3000,1610,1510(芳香環),
1630(CH2=CH),1210,1150(C−F),1100
〜1180(−O−), NMR(ppm):3.6〜4.0(−CH2−),4.6(−CH2O
−),5.1〜5.8(CH2=),6.5〜6.8(CH=), 実施例 2〜9 (含フツ素スチレン誘導体の合成結果) 含フツ素アルコール、ハロアルキルスチレン及
び溶媒の種類を替えた以外は実施例1同様の方法
により含フツ素スツレン誘導体を合成した。結果
を表1に示す。
【表】
【表】 参考例 1 実施例1で得たTFES1.08g及びアゾビスイソ
ブチロニトリル(AIBN)4.11mgを重合用アンプ
ルに仕込み常法により脱気後高真空下(10-5mm
Hg以下)にて封管した。これを60℃にて1.5時間
振りまぜながら重合反応を行ない、反応混合物を
大量のメタノール中に注ぎ重合体を沈殿させた。
これを濾別し、乾燥し、白色固体を83mg(収率
7.7%)得た。元素分析、IR測定よりポリ
(TFES)であることを確認した。GPCにより測
定した重量平均分子量はポリスチレン換算で2.9
×105、DSCにより測定したガラス転移温度
(Tg)は30℃であつた。 元素分子(%): 実測値:C,61.1;H,5.1 理論値:C,61.1;H,5.1 IR(cm-1):2800〜3000(−CH2−),1610,1500
(芳香環),1210,1150(C−F),1100〜1180
(−O−), 参考例 2〜8 含フツ素スチレン誘導体の種類をかえた以外は
参考例1と同様の方法で該誘導体の単独重合体を
得た。結果を表2に示す。
【表】 参考例 9(撥水、撥油性の評価) 含フツ素スチレン誘導体から得られる単独重合
体の0.5wt%テトラヒドロフラン(THF)溶液を
調製し、この溶液をガラス板上に流延した。40℃
にて24時間保ち、THFを留去した後、2日間真
空乾燥した。得られたガラス板表面の液滴の接触
角をコンタクトアングルゴニオメーター(協和科
学製)にて測定した。結果を表3に示す。さらに
比較例として撥水性材料として公知のポリジメチ
ルシロキサン表面の液滴接触角を表3に示した
〔ジヤーナル オブ アプライト ポリマー サ
イエンス(J.Appl.Polym.Sci.)第13巻 第1741
貢(1969)及びジヤーナル オブ ポリマー サ
イエンス(J.Polym.Sci.Polym.Symp.)第66巻
第313貢(1979)参照〕。
【表】
【表】 エタ ヨウ化 α−ブロ
ノー メチレ モナフタ
重合体 水 ル ン レン

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 (式中、R1は水素原子または低級アルキル基を
    表わし、R2は水素原子または低級ポリフルオロ
    アルキル基を表わし、R3はポリフルオロアルキ
    ル基を表わす。)で示される含フツ素スチレン誘
    導体。
JP13080785A 1985-06-18 1985-06-18 含フッ素スチレン誘導体 Granted JPS61293943A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13080785A JPS61293943A (ja) 1985-06-18 1985-06-18 含フッ素スチレン誘導体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13080785A JPS61293943A (ja) 1985-06-18 1985-06-18 含フッ素スチレン誘導体

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JPS61293943A JPS61293943A (ja) 1986-12-24
JPH0475898B2 true JPH0475898B2 (ja) 1992-12-02

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ID=15043164

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JP13080785A Granted JPS61293943A (ja) 1985-06-18 1985-06-18 含フッ素スチレン誘導体

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JPH0717717B2 (ja) * 1987-01-30 1995-03-01 財団法人相模中央化学研究所 アルコキシシリル基を有する重合体
JP4770780B2 (ja) * 2001-12-13 2011-09-14 セントラル硝子株式会社 含フッ素重合性単量体の製造方法
JPWO2009087981A1 (ja) * 2008-01-11 2011-05-26 株式会社Kri 重合性化合物及びこの製造方法
US10130918B2 (en) * 2016-09-16 2018-11-20 Pall Corporation Fluoropolymers and membranes comprising fluoropolymers (III)

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