JPH0465097A - 電磁誘導加熱器付高周波加熱調理器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は加熱調理器に係り、電磁誘導加熱と高周波誘電
加熱が共に使用できる加熱調理器に関するものである。

［従来の技術］ 第５図は従来の高周波加熱調理器の概略構成図である。

図において、（１）は加熱調理器本体、（２〉は加熱庫
、（３）は高周波を発振するマグネトロン、（４）は発
振高周波を加熱庫内へ導く導波管、（５）は被調理物、
（６）は加熱庫（２）からの取り出しが自由にでき外部
のガス火にかけられるフライパン、（７）はターンテー
ブル、（８）はターンテーブル（７）を駆動するモータ
である。

上記構成におｌノる調理では、フライパン（６）に入れ
た被調理物（５）をガス火で加熱し焦げ目をｆ４けた後
、フライパン（６）ごと加熱庫（２）に入れ、マグネト
ロン（３）で発生させた高周波（一般には２．４５ＧＨ
ｚ　）を放射させて加熱調理する。このとき、モータ（
８）によってターンテーブル（７）が駆動されて被調理
物（５）は均一に加熱される。

［発明が解決しようとする課題］ しかしながら、上記のようないわゆるフライパンシステ
ムは、ガス火を用いるため被調理物に焦げ目を付けてか
らガスコンロから離れている高周波加熱装置のある所ま
で運ぶ手間がかかる。また、電磁誘導加熱を利用したも
のとして高周波加熱装置の上部に電磁調理器を配し、ケ
ースの上部外側で電磁誘導加熱し、ケースの内部で高周
波誘電加熱するものもあるが、これも焦げ目ｆＮｉけを
１．た後加熱庫内へ入れ直す手間がかかり、そのうえ電
磁誘導加熱コイルと磁性容器の距離も断熱目的のため大
きくしであるので、磁束の結合率が悪（加熱効率も幾分
低く、ガス火の焦げ目付は能力に比較して劣る。他に加
熱庫内にシーズヒーターを配して焦げ目を付けるものが
あるが、これも加熱効率の点で課題がある。

本発明は上記のような課題を解決するためになされたも
ので、被調理物に焦げ目付は加熱をする場合、被調理物
を移動させることなく、表面を焦げ目付け１７た後内部
を高周波誘電加熱することができ、かつ調理時間の短縮
ができる加熱調理器を得ることを目的とする。

［課題を解決するための手段］ 第１の発明に係る電磁誘導加熱器ｆ１１層波加熱調理器
は、高周波誘電加熱の行われる加熱庫の底面を、１０−
２５までのメツシュでかつ非磁性体から成る金属網で構
成し、この金属網の下部に電磁８導加熱用の電磁誘導コ
イルを配置したものである。

第２の発明に係る電磁誘導加熱器付高周波加熱調理器は
、第１の発明の金属網を２層の絶縁材料間に固着したも
のである。

第３の発明に係る電磁誘導加熱器付高周波加熱調理器は
、第１の発明又は第２の発明の加熱庫内の被加熱物搭載
台としてのターンテーブルを誘電材料で構成したもので
ある。

第４の発明に係る電磁誘導加熱器付高周波加熱調理器は
、第１の発明又は第２の発明に加熱庫内の容器の予熱完
了と同時に報知音を発する専用キーを設けたものである
。

［作用］ 第１の発明においては、加熱庫の底面の金属網が高周波
誘電加熱用の電磁波（一般には２．４５ＧＨｚ　）の加
熱庫外への透過を許容範囲内に抑え、一方、電磁誘導加
熱用の電磁波（約２０〜３０ＫＨｚ　）をその損失を少
なくして加熱庫内へ・透過させるので、一つの加熱庫で
高周波誘電加熱と電磁誘導加熱ができる。なお、電磁誘
導加熱の原理は被調理物を入れる磁性体の容器の表面に
渦電流損が生じて発熱するものであり、金属細線で作ら
れた金属網は極端に発熱量を少なく１．、て、磁力線が
金属網を通過したように挙動する。

第２の発明においては、金属網が電磁誘導加熱により熱
膨張し自在に変形を生じるが、金＠網の両面に固着され
た絶縁材料がその変形を軽減させる。

第３の発明においては、ターンテーブルが誘電材料から
構成されているので、電磁誘導加熱の影響を受けないで
済み、さらに２．４５ＧＨｚでの誘電損失をも少なくす
る。

第４の発明においては、専用キーを設定しておくことに
より加熱庫内の容器の予熱完了と同時に音が叫−３て終
了を知らせるので、実際の被調理物の加熱に素早く移る
ことができ、調理時間の短縮に寄与する。

［実施例］ 第１図は第１の発明の一実施例を示す構成図。

第２図は第１図の実施例の電気回路構成図である。

図において、第５図と同一符号は同−又は相当部分を示
す。（６ａ）は被調理物（５）を入れる磁性体容器であ
り例えば鉄製鍋、（７）はターンテーブル、（９）は加
熱庫（２）の底面を構成するメツシュ１０〜２５でかつ
非磁性体から成る金属網、（１ｏ）は金属網（９）の下
部に配置された電磁誘導コイルである。

（ｌｌａ）、（ｌｌｂ）はマグネトロン（３）と電磁誘
導コイル（ｌＯ）との電力供給を切換えるリレー　（１
２）はスイッチング電蝕、（１３）はマグネトロン（３
）駆動用の高圧発生トランスである。（２ｏ）は１流５
、（２１）は平滑コンデンサ、（２２）はラッシュ電流
防止用チョークコイル、（２３）は共振コンデンサ、（
２４）はスイツチングトランジスタ、（２５）はスイッ
チングトランジスタ（２４）の駆動信号発生制御部であ
る。

次に動作について説明する。上記構成の調理器は、商用
電源ＡＣ１００Ｖが整流器（２０）で余波整流され、そ
の後リレー（１１ａ）　、　（１ｌ　ｂ）の切換えによ
り高圧発生トランス（Ｉ３）を介してマグネトロン（３
）で高周波（２，４５ＧＨｚ　）を発生させ被調理物（
５）を加熱するか、または電磁誘導コイル（１０）を介
して電磁誘導加熱により被調理物（５）を加熱すること
になる。

電磁誘導コイル（１０）により、磁性体容器（６ａ）が
加熱される条件として、ターンテーブル（７）と加熱庫
の底面は電磁誘導による電磁波（２０〜３０Ｋｌｌｚ　
）の影響を受けない非金属で構成されなくてはならない
のに対し、マグネトロン（３）から発生ずる高周波（２
，４５ＧＨｚ　）を加熱庫（２）内に閉じ込めておくた
めには金属でなくてはならない。しかし、非磁性体のス
テンレス（ＪＩＳ　５ＵＳ３０４）の細線を平織りした
網を用いると、２．４５ＧＨｚの電磁波を透過させず、
電磁誘導加熱用の２０〜３０ＫＨｚの電磁波を損失なく
結合することがわかった。さらに詳【７く言えば２．４
５ＧＨｚの電磁波を許容範囲内でシールドするためには
敞低１０メツシュ必要であり、電磁誘導加熱用の２０〜
３０　Ｋ　Ｈｚの損失を数パーセント以下にするｔ限は
２５メツシュ程度にする必要なことがわかワた。従って
、本実施例によれば一つの加熱庫の中で、２．４５ＧＨ
ｚの高周波誘電加熱と２０〜３０ＫＨｚの電磁誘導加熱
が行えるのである。

なお、類似の方法と（−で金属パンチング材が考えられ
るが、第４図の矢印のように渦電流が流れごく短時間に
赤熱してしまうのでこれは採用できない。

次に肉を加熱する場合の使用例について説明する。運転
に際し、制御部パネルで「フライパン」キーを選択し、
ターンテーブル（７）へ磁性体容器（６ａ）を無負荷状
態で載せてスタートさせると、リレー（ｌｌａ）、（ｌ
ｌｂ）が電磁誘導フィル（１０）側へ接続される。ここ
で数分、例えば２分間予熱運転を行った後、磁性体容器
（６ａ）に油を敷いて肉を載せ、引き続き電磁誘導加熱
を行い肉を適宜に焦がす。

肉への焦げ目付は終了後再スタートさせれば、リレー（
１１ａ）　、　（ｌｌｂ）がマグネトロン（３）側へ接
続され、高周波誘電加熱により肉が内部から加熱される
。以上のように先に電磁誘導加熱で表面を焦がしタンパ
ク質を固化した後、いわゆる電子レンジで加熱すること
により肉汁の流失もなく良好に仕上がるとともに、従来
のものと比べて加熱時間も短縮できる。

第３図は第２の発明の一実施例を示す構成図である。第
１図及び第５図と同一符号は同−又は相当部分を示す、
　（１４）は２層になっている絶縁材料であり、間に金
属網（９）を挟んでシリコーン系の接着剤で固着してい
る。

金属網（９）は電磁誘導加熱の損失を少なく［５ている
ものの、いくらかは加熱され金属網（９）は熱彫版し自
在に変形するが、この絶縁材料（１４）で両側から固着
することで、その変形が軽減される。

第３の発明の一実施例は第１図又は第３図のターンテー
ブル（７）を誘電材料で構成したものである。電磁誘導
加熱は前述したように磁性体の表面に渦電流損が生じて
発熱するものであり、誘電材料で構成したターンテーブ
ル（７）では、電磁誘導による２Ｏ−３０ＫＨｚの電磁
波の影響を受けないで済む。誘電材料としては、２．４
５ＧＨｚでの誘電損失をも少なくするセラミック材が適
している。

第４の発明の一実施例は第１図又は第３図の装置に、被
調理物（５）を加熱する前に加熱庫（２）内の磁性体容
器（６ａ）を予熱する時間を設定【７設定時間の終了と
同時ブザーを鳴らす専用キーを加オなものである。これ
によれば予熱完了をブザーが知ら什てくれるので、実際
の被調理物（５）の加熱へすばやく移ることができ、調
理時間の短縮に寄与する。

［発明の効果］ 第１の発明によれば、加熱庫の底面を所定のメツシュで
かつ非磁性体から成る金属網で構成し１、金属網の下部
に電磁誘導コイルを配置することで、１つの加熱庫内で
高周波誘電加熱と電磁誘導加熱が可能となり、被調理物
の焦げ目付けと内部からの加熱が連続してできるように
なった。これにより、ガス火のみで調理する半分の時間
で調理が完了し、家事の省力化と美味しい料理の提供を
両立させることができる。また、加熱庫内にシーズヒー
ターを配置したものと比較しても、短時間効率の点で、
シーズヒーターで数パーセントであったものを４０パー
セントまで高めることができた。

第２の発明によれば、加熱庫の底面の金属網を２層の絶
縁材料間に固着したので、金属網の熱膨張による変形を
軽減して、第１の発明を補強することができる。

第３の発明によれば、加熱庫内のターンテーブルを誘電
材料で構成したので、第１の発明又は第２の発明におい
てターンテーブルは電磁誘導加熱の影響を受けず、さら
に２．４５ＧＨｚでの誘電損失を少なくすることができ
る。

第４の発明によれば、加熱庫内の磁性体容器の予熱完了
と同時に報知音を発する専用キーを葭えたので、予熱完
了後素早く被調理物の加熱に移れ、調理時間の短縮に寄
与することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は第１の発明の一実施例を示す加熱調理器の構成
図、第２図は第１図の加熱調理器の電気回路の構成図、
第３図は第２の発明の一実施例を示す加熱調理器の構成
図、第４図は金属パンチング材における渦電流の流れを
示す説明図、第５図は従来の高周波加熱調理器の概略構
成図である。 図において、（２）は加熱庫、（３）マグネトロン、（
６ａ）は磁性体容器、（７）はターンテーブル、（９）
は金属網、（１０）は電磁誘導コイル、（ｌｌａ）、（
ｌｌｂ）はリレー　（１２）はスイッチング電源、（１
４）は２層から成る絶縁材料である。 なお、各図中、同一符号は同−又は相当部分を示す。 代理人　　弁理士　　佐々木宗治 ２：加熱層 ３：マグネトロン ６ａ“磁性体容器 ７：ターンテーブル ９：　金属網 １０：ｓｍ誘導コイル １１ｏ、１１ｂ：＋＞ｂ− １２、スイッチング電源 第 図

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. （１）高周波誘電加熱が行われる加熱庫の底面を、１０
   から２５までのメッシュでかつ非磁性体から成る金属網
   で構成し、該金属網の下部に電磁誘導加熱用の電磁誘導
   コイルを配置したことを特徴とする電磁誘導加熱器付高
   周波加熱調理器。
2. （２）上記金属網を２層の絶縁材料間に固着したことを
   特徴とする請求項１記載の電磁誘導加熱器付高周波加熱
   調理器。
3. （３）上記加熱庫内の被加熱物搭載台としてのターンテ
   ーブルを誘電材料で構成したことを特徴とする請求項１
   又は請求項２記載の電磁誘導加熱器付高周波加熱調理器
   。
4. （４）上記加熱庫内の容器の予熱完了と同時に報知音を
   発する専用キーを備えたことを特徴とする請求項１又は
   請求項２記載の電磁誘導加熱器付高周波加熱調理器。