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JP7330778B2 - ステージ装置、制御方法、基板処理装置、および物品の製造方法 - Google Patents

ステージ装置、制御方法、基板処理装置、および物品の製造方法 Download PDF

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JP7330778B2
JP7330778B2 JP2019120049A JP2019120049A JP7330778B2 JP 7330778 B2 JP7330778 B2 JP 7330778B2 JP 2019120049 A JP2019120049 A JP 2019120049A JP 2019120049 A JP2019120049 A JP 2019120049A JP 7330778 B2 JP7330778 B2 JP 7330778B2
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Description

本発明は、ステージ装置、制御方法、基板処理装置、および物品の製造方法に関する。
半導体デバイス、MEMS、カラーフィルターまたはフラットパネルディスプレイなどの物品の製造において、基板上に形成されるパターンの微細化が進み、パターンの寸法精度の向上への要求が高まっている。
したがって、基板に対する処理を行う基板処理装置において、基板を保持して移動するステージには、高い位置合せ精度が要求される。
特許文献1は、基板に対して露光処理を行う露光装置内の温度の影響を考慮して、露光処理を行う間にステージが滞在する平均位置にステージを待機させる技術を開示している。特許文献1には、この技術により露光装置内の温度の変化を抑えることができることが記載されている。
特開9-148236号公報
露光装置等の基板処理装置には温度が制御された気体が供給されており気体の流れが形成されている。また、ステージには位置を計測するための基準部材(ミラー、スケールなど)が配置されている。基準部材が配置されたステージを、特許文献1のように平均位置に配置させることにより露光装置内の温度の変化を抑えても、気体の流れと基準部材の位置関係によっては、基準部材の温度に変化が生じる可能性がある。そして、基準部材の温度変化により基準部材が変形すると、ステージの位置計測の誤差が生じる。
そこで本発明は、ステージの位置計測の誤差をより低減できるステージ装置、制御方法、基板処理装置、および物品の製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明の一側面としてのステージ装置は、基板に対する処理を行う基板処理装置に搭載されるステージ装置であって、前記基板を保持して移動するステージと、前記ステージに配置されたミラー又はスケールである基準部材を用いて前記ステージの位置を計測する位置計測部と、前記位置計測部により計測された前記ステージの位置を用いて前記ステージを移動させる制御部と、を有し、前記制御部は、前記処理を行わない間、前記ステージを第1位置に待機させるように前記ステージを制御しており、前記第1位置は、前記ステージを待機させるための複数の待機位置候補それぞれについて、前記ステージが前記待機位置候補にて所定の時間だけ待機した後であって前記処理の前における前記基準部材の形状と前記処理の後における前記基準部材の形状との変化に関する情報、又は、前記ステージが前記待機位置候補にて前記所定の時間だけ待機した後であって前記処理の前における前記基準部材の温度と前記処理の後における前記基準部材の温度との変化に関する情報、に基づいて、前記複数の待機位置候補のうちから決定された位置である
本発明によれば、ステージの位置計測の誤差をより低減できるステージ装置、制御方法、基板処理装置、および物品の製造方法を提供することができる。
露光装置の構成を示す図である。 第1実施形態に係るウエハ、及びウエハステージを示す図である。 ウエハステージの配置を示す図である。 ウエハステージの可動領域を示す図である。 ウエハ上の露光領域の位置誤差を示す図である。 ミラーの変形に基づき待機位置を決定する方法を示すフローチャートである。 温度の変化に基づき待機位置を決定する方法を示すフローチャートである。 第2実施形態に係るウエハ、及びウエハステージを示す図である。 露光処理が中断される場合に待機位置を決定する方法を示すフローチャートである。 ミラーの形状と温度との関係を示す図である。 温度に基づきウエハステージを制御する方法を示すフローチャートである。 物品の全体的な製造プロセスを示すフローチャートである。 ウエハプロセスの詳細を示すフローチャートである。
以下に、本発明の好ましい実施形態について図面を参照して詳細に説明する。各図において、同一の部材については、同一の参照番号を付し、重複する説明は省略する。なお、本発明は以下の実施形態に限定されるものではなく、本発明の実施に有利な具体例を示すにすぎない。また、以下の実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが本発明の課題解決のために必須のものであるとは限らない。
<第1実施形態>
第1実施形態に係る基板処理装置について説明する。本実施形態では、基板処理装置として露光装置を用いた例について説明する。図1は、露光装置の構成を示す図である。また、以下では、後述の投影光学系6から照射される光の光軸に平行な方向をZ軸方向とし、Z軸方向に垂直な平面内で互いに直交する2方向をX軸方向およびY軸方向とする。また、X軸回りの回転、Y軸回りの回転、Z軸回りの回転をそれぞれθX、θY、θZとする。
露光装置100は、レチクル1(基板)からの光でウエハ3(基板)を露光する露光処理(基板に対する処理)を行う。ここで、レチクル1は、所定のパターンが形成されたレチクル、またはマスクであり、後述の照明光学系5により照明された光を透過する。ウエハ3は、例えば、シリコンウエハ、ガラスプレート、フィルム状基板等である。また、ここでは、露光装置100としてレチクル1とウエハ3とを走査方向に互いに同期して移動させつつレチクル1に形成されたパタ-ンをウエハ3に露光する走査型露光装置(スキャニングステッパ-)を使用する場合を例にして説明する。なお、本実施形態はレチクル1を固定しレチクルパタ-ンをウエハ3に露光するタイプの露光装置(ステッパ-)にも適用することができる。
露光装置100には、レチクル1を保持して移動するレチクルステージ2とウエハ3を保持して移動するウエハステージ4が搭載される。レチクルステージ2は、例えば、投影光学系6の光軸に垂直な平面内、すなわちXY平面内で移動可能及びθZ方向に回転可能である。レチクルステージ2はリニアモ-タ等の駆動装置(不図示)により駆動され、駆動装置はX、Y、θZの3軸方向に駆動可能であり、後述の制御部21により制御される。なお、駆動装置は、3軸方向に駆動可能としたが、1軸方向から6軸方向のいずれかで駆動可能としてもよい。レチクルステージ2上にはミラー7(基準部材)が設けられている。また、このミラー7に対向する位置にはこのミラー7の位置を計測するためのXY方向用のレーザ干渉計9が設けられている。レーザ干渉計9は、光源からの光を分離して、一方の光をミラー7に照射する。そして、レーザ干渉計9は、光源からの光から分離された他方の光とミラー7により反射された光との位相差を検出してミラー7までの距離を計測する。レーザ干渉計9を用いることにより、レチクルステージ2上のレチクル1のXY方向の位置、及びθZの回転角をリアルタイムで計測される。
ウエハステージ4は、ウエハ3を不図示のウエハチャックを介して保持するθZチルトステージと、θZチルトステージを支持する不図示のXYステージと、XYステージを支持する不図示のベースとを備えている。ウエハステージ4はリニアモ-タ等の駆動装置(不図示)により駆動される。駆動装置はX、Y、Z、θX、θY、θZの6軸方向に駆動可能であり、後述の制御部21により制御される。なお、駆動装置は、6軸方向に駆動可能としたが、1軸方向から6軸方向のいずれかで駆動可能としてもよい。また、ウエハステージ4上にはミラー8(基準部材)が設けられている。また、このミラー8に対向する位置にはXY方向を計測するためのレーザ干渉計10とZ方向を計測するためのレーザ干渉計12が設けられている。レーザ干渉計10、及び12も、レーザ干渉計9と同様の方法によりミラー8までの距離を計測する。ウエハステージ4のXY方向の位置及びθZはレーザ干渉計10によりリアルタイムで計測され、計測結果は制御部21に出力される。また、ウエハステージ4のZ方向の位置、θX、θYについてはこのレーザ干渉計12によりリアルタイムで計測される。
また、ウエハステージ4には、後述の基準マーク17を備えた基準プレート11が設置されている。基準プレート11の表面の高さは、ウエハステージ4に保持されたウエハ3の表面と同じ高さになるように定められる。ここで、ミラー8、レーザ干渉計10、及びレーザ干渉計12を合わせてウエハステージ4の位置を計測するための位置計測部22とする。また、位置計測部22は、ウエハステージ4に配置されたスケール(基準部材)を備え、スケールの位置を検出することによりウエハステージ4の位置を計測するエンコーダであってもよい。
照明光学系5は、レチクルステージ2に保持されたレチクル1に光を照射して、レチクル1上の所定の照明領域を照明する。照明光学系5は、レチクル1上の所定の照明領域を均一な照度分布の光で照明する。照明光学系5から照射される光は、水銀ランプ、KrFエキシマレ-ザ、及びArFエキシマレ-ザのうち少なくとも1つの光源からの光を含む。また、波長が数nm~百nmの極端紫外光(Extreme Ultra Violet:EUV光)を含んでもよい。
投影光学系6は、レチクル1を透過した光をウエハステージ4に保持されたウエハ3に照射して、レチクル1に形成されたパターンの像を所定の投影倍率βでウエハ3に投影する。このように、ウエハ3は投影光学系6から照射される光により露光され、ウエハ3上にパターンが形成される。また、投影光学系6は複数の光学素子で構成されており、所定の投影倍率βは例えば1/4、または1/5である。
第1マーク検出部13は、レチクルステージ2の近傍に配置され、レチクルステージ2上に配置されている基準マーク(不図示)と、投影光学系6を介してウエハステージ4上にある後述の基準マーク17とに光を照射する。そして、第1マーク検出部13は、例えばCMOSセンサなどの受光素子を備え、レチクルステージ2上の基準マークとウエハステージ4上の基準マーク17からの反射光を受光素子で受光して検出する。そして、この受光素子の信号に基づき、レチクルステージ2上の基準マークとウエハステージ4上の基準マーク17の位置及びフォ-カスを合わせることで、レチクルステージ2とウエハステージ4の相対的な位置関係を合わせることができる。また、第1マーク検出部13により検出される基準マークは反射型マークである例を説明したが、基準マークは透過型でもよい。基準マークが透過型の場合、基準マークの下部に受光素子を備える。また、第1マーク検出部13は、レチクル1上にあるレチクルマーク(不図示)とウエハ3上にある後述のウエハマーク19を検出することもできる。
フォーカス計測部15は、ウエハステージ4によって保持されたウエハ3の高さ(Z軸方向の位置)を計測する。フォーカス計測部15は、フォーカスセンサ(不図示)を備える。フォーカスセンサは、投影光学系6の下面付近を挟むように設置され、片側からウエハ3に斜入射光を照射し、反対側で反射した光を検出する。次に、検出された光の光量から画像処理系(不図示)がZ軸方向の変位量に換算し、領域内の各点のZ軸方向の変位量から近似平面が算出される。そして、投影光学系6を通して投影されたレチクル1のパターンの像にウエハ3の表面を合わせるように、ウエハステージ4の駆動が制御される。
第2マーク検出部16は、ウエハステージ4の上方に、投影光学系6の光軸から所定の距離だけ離れた位置に配置される。第2マーク検出部16は、検出光を上方からウエハ3上の後述のウエハマーク19又は基準プレート11にある後述の基準マーク18に照射する照射系と、基準マーク18やウエハマーク19からの反射光を受光する受光系を備えている。第2マーク検出部16は、ウエハマーク19又は基準マーク18からの反射光に基づき、基準マーク18又はウエハマーク19の位置を検出する。また、第2マーク検出部16により検出された基準マーク18の位置を用いて、ウエハステージ4のキャリブレーション処理が行われる。また、第2マーク検出部16により計測されたウエハマーク19の位置を用いて、ウエハステージ4のXY方向の位置などが制御される。
温度計測部14は、ウエハステージ4の側面に配置され、ミラー8の温度を計測する。また、温度計測部14は、ミラー8の温度を計測することが可能な位置であれば、温度計測部14が配置される位置はウエハステージ4の側面に限られない。例えば、温度計測部14は、ウエハステージ4の上面、ウエハステージ4の下面、又はウエハステージ4の内部に配置されてもよい。また、例えば、温度計測部14は、ミラー8の反射面以外の面やミラー8の内部に配置されてもよい。
制御部21は、露光装置100の各部を統括的に制御する。制御部21は、例えば、制御プログラムに従って制御のための演算などを行うCPUなどのプロセッサを有する処理部、制御プログラムや固定的なデータを保持するROM、処理部のワークエリア及び一時的なデータを保持するRAMを含む。また、制御部21は、ROM、RAMよりも大容量のデータを保存することができる磁気記憶装置(HDD)を含む。また、制御部21は、CD、DVD、メモリカードといった外部メディアを装填してデータの読み込みや書き込みを行うドライブ装置を含む。本実施形態において、ROM、RAM、磁気記憶装置、ドライブ装置のうち少なくとも1つを記憶部として、記憶部に制御プログラム、固定的なデータ、処理部のワークエリア、及び一時的なデータを保持するものとする。
制御部21は、例えば、レーザ干渉計9から出力された計測結果に基づいてレチクルステージ2を駆動することでレチクルステージ2に保持されたレチクル1の位置決めを行う。また、制御部21は、例えば、レーザ干渉計12から出力された計測結果に基づいてウエハステージ4を駆動することでウエハステージ4に保持されたウエハ3の位置決めを行う。
ここで、ウエハマーク19、基準マーク17及び基準マーク18について説明する。図2は、ウエハ、及びウエハステージ4を示す図である。ウエハステージ4上には基準プレート11が配置されており、基準プレート11上に基準マーク17、及び基準マーク18が配置されている。図2の例では、3つの基準プレート11がウエハステージ4上においてウエハ3の周辺に配置されているが、配置される基準プレート11の数は3つに限られない。上述の通り、第1マーク検出部13によりレチクルステージ2上の基準マークと基準マーク17が検出され、第2マーク検出部16により基準マーク18が検出される。検出されたマークの位置の情報を用いて、制御部21は、例えば、レチクル1とウエハ3との位置合せを行うために、レチクルステージ2、及びウエハステージ4のXY方向の位置を制御する。
また、ウエハ3上には露光される複数の露光領域20が配置されており、それぞれの露光領域20の近傍(図2の例では、各露光領域20に対して-Y方向の近傍)にウエハマーク19が配置されている。上述の通り、第2マーク検出部16によりウエハマーク19が検出され、例えば、それぞれの露光領域20と投影光学系6との位置合せを行うためにウエハステージ4の位置が制御される。
次に、ウエハステージ4の配置について説明する。図3は、ウエハステージ4の配置を示す図である。図3は、ウエハステージ4が配置される6か所の位置を例示している。また、図3では、投影光学系6と第2マーク検出部16の位置も図示されている。露光装置100内の空間は、不図示の空調機構によって温度制御が行われている。空調機構は、温度が制御された気体を露光装置100内に供給することにより温度制御を行っている。
図3のようにウエハステージ4の位置が変化した場合、空調機構により供給される気体の流れが変化して、露光装置100内の温度分布が変化する。また、気体の流れとウエハステージ4の位置関係が変化すると、ウエハステージ4上のミラー8の温度が変化してミラー8が変形しうる。そして、ウエハステージ4、及びミラー8の変形は、位置計測部22によるウエハステージ4の位置計測の誤差の原因となりうる。よって、露光装置100で露光処理が行われている状態と、露光装置100で露光処理が行われずウエハステージ4が待機している状態とで、ミラー8の変形が抑制されることが望ましい。
そこで、本実施形態では、ウエハステージ4を複数の待機位置に待機させた後に、ウエハステージ4を移動させてウエハ3の露光を行う。そして、複数の待機位置についてミラー8の変形が抑制されるウエハステージ4の待機位置を求める。
図4は、ウエハステージ4の可動領域を示す図である。図4において、POSITION1~16は、ウエハステージ4が待機位置にあるときのウエハステージ4の中心の位置を示している。ここでは、ウエハステージ4の中心の位置を待機位置として説明する。図4の例では、複数の待機位置として16点の位置が示されているが、待機位置の数、位置は図4の例に限られない。
図5は、ウエハ3の露光領域20の位置誤差を示す図である。また、図5(a)と図5(b)は、図5(a)と図5(b)とで互いに異なる待機位置に待機させた後に露光されたウエハ3の露光領域20の位置誤差の変化を示している。実線が露光領域20を表しており、点線は露光領域20の理想的な位置を表している。図5(a)、(b)において、実線と点線とのずれが小さいほど、露光領域20の位置誤差が小さいことを示している。つまり、図5(a)に示す露光領域20の位置誤差は、図5(b)に示す露光領域20の位置誤差よりも小さいことを示している。このことから、図5(a)に対応する待機位置の方が、図5(b)に対応する待機位置よりも望ましいことがわかる。また、このような違いが発生する要因の1つとして、ミラー8が温度の変化により変形することが考えられる。
次に、ミラー8の変形に基づき待機位置を決定する方法について説明する。図6は、ミラー8の形状に基づき待機位置を決定する方法を示すフローチャートである。S110において、制御部21は、ウエハステージ4を所定の時間だけ待機位置に待機させる。ここで、所定の時間は、露光装置100内の温度を制御するための気体の流れが安定して、ミラー8の温度が安定するために十分な時間とする。
S112において、制御部21は、S110でウエハステージ4を所定の時間だけ待機位置に待機させた直後に、ミラー8の位置を計測してミラー8の形状を取得する。ミラー8の形状は、ウエハステージ4をミラー8の反射面に沿った方向、つまり計測方向に対して垂直な方向(非計測方向)に移動させながら、レーザ干渉計10でミラー8の位置を計測することにより取得する。例えば、X方向が計測方向であるミラー8の場合には、非計測方向であるY方向にウエハステージ4を移動させながらミラー8の位置を計測する。理想的には、計測されるミラー8のX方向の位置は変化しないはずであるが、ミラー8の形状が変化している場合にはミラー8のX方向の位置が変化する。ミラー8のX方向の位置の変化から、ミラー8のX方向の形状を取得する。また、不図示の撮像部によりミラー8を撮像して得られた画像を処理することにより、ミラー8の形状を取得してもよい。
S114において、制御部21は、ウエハ3を露光するための位置にウエハステージ4を移動させ、ウエハ3の露光処理を行う。ここで、S114において行われる処理は、ウエハステージ4が待機位置から移動することを伴う処理であればよく、露光処理だけに限定されるものではない。例えば、ウエハステージ4のキャリブレーション処理やウエハ3上のウエハマーク19の計測処理などを行ってもよい。
S116において、制御部21は、S114でウエハ3の露光処理を完了した直後に、ミラー8の位置を計測してミラー8の形状を取得する。そして、制御部21は、S112で取得したミラー8の形状とS116で取得したミラーの形状に基づいて、ミラー8の変形に関する情報を取得する。ここで、ミラー8の変形に関する情報は、例えば、S112で取得したミラー8の形状とS116で取得したミラー8の形状との差または比率とすることができる。また、ミラー8上の複数の位置を計測した場合には、ミラー8の変形に関する情報は、例えば、ミラー8の複数の位置におけるミラー8の形状の差または比率の平均値、中央値、ばらつきなどの統計値とすることができる。
S118において、制御部21は、全ての待機位置に関してミラー8の変形に関する情報を取得したか判断する。全ての待機位置に関してミラー8の変形に関する情報を取得したと判断された場合には、S120に進む。全ての待機位置に関してミラー8の変形に関する情報を取得したと判断されない場合には、S110に戻り、次の待機位置について処理を行う。
S120において、制御部21は、複数の待機位置に対応したミラー8の変形に関する情報に基づいて、ミラー8の変形が小さくなる待機位置をウエハステージ4の待機位置として決定する。ここで、制御部21は、ミラー8の変形が最も小さくなる待機位置を決定してもよいし、スループットの向上や他のユニットの温度変化などを考慮して、ミラー8の変形ができるだけ小さくなる待機位置を決定してもよい。
また、ミラー8の変形はミラー8の温度の変化に相関があるため、ミラー8の変形に関する情報として温度計測部14により計測されたミラー8の温度の変化を用いてもよい。図7は、温度の変化に基づき待機位置を決定する方法を示すフローチャートである。S210において、制御部21は、ウエハステージ4を所定の時間だけ待機位置に待機させる。
S212において、制御部21は、S210でウエハステージ4を所定の時間だけ待機位置に待機させた直後に、温度計測部14により計測されたミラー8の温度を取得する。
S214において、制御部21は、ウエハ3を露光するための位置にウエハステージ4を移動させ、ウエハ3の露光処理を行う。
S216において、制御部21は、S214でウエハ3の露光処理を完了した直後に、温度計測部14により計測されたミラー8の温度を取得する。そして、制御部21は、S212で取得した露光前の温度とS216で取得した露光後の温度に基づいて、温度の変化に関する情報を取得する。ここで、温度の変化に関する情報は、例えば、露光前の温度と露光後の温度との差または比率とすることができる。また、複数の温度計測部14により複数の位置において温度を計測した場合には、温度の変化に関する情報は、例えば、複数の温度の差または比率の平均値、中央値、ばらつきなどの統計値とすることができる。
S218において、制御部21は、全ての待機位置に関して温度の変化に関する情報を取得したか判断する。全ての待機位置に関して温度の変化に関する情報を取得したと判断された場合には、S220に進む。全ての待機位置に関して温度の変化に関する情報を取得したと判断されない場合には、S210に戻り、次の待機位置について処理を行う。そして、S220において、制御部21は、温度の変化に関する情報に基づいて、温度の変化が小さくなる待機位置をウエハステージ4の待機位置として決定する。ここで、制御部21は、温度の変化が最も小さくなる待機位置を決定してもよいし、スループットの向上や他のユニットの温度変化などを考慮して、温度の変化ができるだけ小さくなる待機位置を決定してもよい。
また、ウエハ3を露光する場合に、制御部21は、ミラー8の温度の変化が小さくなるような順番で露光領域20の露光を行うように制御してもよい。図2における露光領域20の露光を行う場合、制御部21は、例えば、露光領域20のNo.1からNo.37の順番で露光を行うように制御する。しかし、このような順番で露光が行われるとミラー8の温度の変化が大きくなることがある。そこで、ミラー8の温度の変化を小さくするために、制御部21は、露光領域20のNo.1、No.37、No.2、No.36...No.18、No.20、No.19といった順番で露光を行うよう制御してもよい。また、ウエハ3を露光している間に温度計測部14により計測されたミラー8の温度の変化が予め定めた許容範囲を超えた場合に、制御部21はミラー8の温度の変化を小さくするように露光順番を変更してもよい。
また、本実施形態では、ウエハステージ4の待機位置を決定する方法を説明したが、同様の方法でレチクルステージ2の待機位置を決定することができる。
また、本実施形態では、位置計測部22としてレーザ干渉計とミラーを用いた例について説明したが、位置計測部22としてスケールとエンコーダを用いてもよい。この場合、ミラーの形状が小さくなる待機位置を決定する代わりに、スケールの形状が小さくなる待機位置を決定する。
また、本実施形態では、1つのウエハステージ4を備えた基板処理装置について説明したが、2以上のウエハステージ4を備えた基板処理装置にも適用することができる。
以上、本実施形態のステージ装置によれば、ステージの位置計測のために用いられる基準部材の変形が小さくなるステージの待機位置を決定することができるので、ステージ位置計測の誤差をより低減することができる。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態に係るステージ装置について説明する。なお、ここで言及しない事項は、第1実施形態に従いうる。
基板処理装置としての露光装置における露光処理(基板に対する処理)では、1枚のウエハ3を露光する間に露光処理が中断される場合がある。例えば、1枚のウエハ3を露光するために複数のレチクル1が必要になることがあり、1枚のウエハ3を露光する間にレチクルの交換を行うことがある。図8は、本実施形態に係るウエハ3、及びウエハステージ4を示す図である。図8に示すウエハ3には、形成するパターン、大きさなどがそれぞれ異なる第1露光領域20Aと第2露光領域20Bが存在している。このように異なる露光領域を露光する場合には、異なるレチクル1が必要になる。そのため、例えば、まず第1露光領域20Aを露光するための第1レチクル1Aをレチクルステージ2に配置した後に第1露光領域20Aを露光する。そして、不図示のレチクル搬送部により、レチクルステージ2に配置された第1レチクル1Aと第2露光領域20Bを露光するための第2レチクル1Bとの交換を行う。そして、第2レチクル1Bをレチクルステージ2に配置した後に第2露光領域20Bを露光する。第1レチクル1Aと第2レチクル1Bの交換を行っている間は、ウエハ3に対して露光は中断されるため、ウエハステージ4を待機位置に待機させる。このとき、ミラー8の変形が小さくなる待機位置にウエハステージ4を待機させることが望ましい。
そこで、本実施形態では、ウエハの露光処理が中断されている間にウエハステージ4が待機する待機位置を決定する実施形態について説明する。
次に、露光処理が中断される場合に待機位置を決定する方法について説明する。図9は、露光処理が中断される場合に待機位置を決定する方法を示すフローチャートである。S310において、制御部21は、ウエハステージ4を所定の時間だけ待機位置に待機させる。
S312において、制御部21は、S310でウエハステージ4を所定の時間だけ待機位置に待機させた直後に、ミラー8の位置を計測してミラー8の形状を取得する。ミラー8の形状は、第1実施形態と同様の方法で取得される。
S314において、制御部21は、ウエハ3上の第1露光領域20Aを露光するための位置にウエハステージ4を移動させ、ウエハ3上の第1露光領域の露光を開始する。そして、制御部21は、ウエハ3上のすべての第1露光領域20Aの露光が完了した後にS316に進む。
S316において、制御部21は、不図示のレチクル搬送部により第1レチクル1Aと第2レチクル1Bの交換を行っている間に、ウエハステージ4を待機位置に待機させる。ここで、S310における待機位置とS316における待機位置は同じ位置でもよいし、異なる位置でもよい。
S318において、制御部21は、第1レチクル1Aと第2レチクル1Bの交換により露光処理が中断されている状態でミラー8の位置を計測して、ミラー8の形状を取得する。
S320において、制御部21は、ウエハ3上の第2露光領域20Bを露光するための位置にウエハステージ4を移動させ、ウエハ3上の第2露光領域20Bの露光を開始する。を行う。そして、制御部21は、ウエハ3上のすべての第2露光領域20Bの露光が完了した後にS322に進む。
S322において、ウエハ3上の第2露光領域の露光処理を完了した直後にミラー8の位置を計測して、ミラー8の形状を取得する。そして、制御部21は、ミラー8の変形に関する情報を取得する。ここで、ミラー8の変形に関する情報は、例えば、露光前に取得した形状、第1露光領域を露光した後に露光が中断している間に取得した形状、及び第2露光領域を露光した後に取得した形状に基づき取得できる。例えば、露光前に取得した形状を基準として、露光が中断している間に取得した形状、露光後に取得した形状のそれぞれの差または比率の平均値、中央値、ばらつきなどの統計値とすることができる。
S324において、制御部21は、全ての待機位置に関してミラー8の変形に関する情報を取得したか判断する。全ての待機位置に関してミラー8の変形に関する情報を取得したと判断された場合には、S326に進む。全ての待機位置に関してミラー8の変形に関する情報を取得したと判断されない場合には、S310に戻り、次の待機位置について処理を行う。ここで、S310における待機位置とS316における待機位置を異なる位置とした場合は、全ての待機位置の組み合わせについてミラー8の変形に関する情報を取得した場合にS326に進む。
S326において、制御部21は、複数のミラー8の変形に関する情報に基づいて、ミラー8の変形が小さくなる待機位置をウエハステージ4の待機位置として決定する。
また、本実施例では、ミラー8の形状を取得することによりウエハステージ4の待機位置を決定する方法について説明したが、温度計測部14により計測された温度の変化に基づき待機位置を決定してもよい。
また、本実施例では、レチクル交換により露光処理が中断される場合について説明したが、露光処理が中断される原因はレチクル交換に限られない。例えば、露光処理中に何らかのエラーが発生することにより露光処理が中断されてもよい。
以上、本実施形態のステージ装置によれば、露光処理が中断する場合に基準部材の変形が小さくなるステージの待機位置を決定することができるので、ステージ位置計測の誤差をより低減することができる。
<第3実施形態>
次に、第3実施形態に係るステージ装置について説明する。なお、ここで言及しない事項は、第1実施形態、第2実施形態に従いうる。
第1実施形態、第2実施形態ではミラー8の変形が小さくなるようにウエハステージ4の待機位置を決定したが、ミラー8の形状に基づき決定された待機位置は、スループットの向上や他のユニットの温度変化の観点では、最適な位置であるとは限らない。そこで、本実施形態では、ミラー8の変形が小さくなる待機位置に限らず、任意の待機位置における温度を基準とする温度変化からミラー8の変形を求め、レーザ干渉計12から出力された計測結果を補正する。そして、補正された計測結果に基づきウエハステージ4を制御する。
図10は、ミラー8の形状と温度との関係を示す図である。図10(a)は、横軸をX方向の位置、縦軸にミラー8の反射面の位置とし、温度計測部14により計測された温度t1、t2、t3、及びt4毎に実線のグラフで表している。また、図10(b)は、横軸をY方向の位置、縦軸にミラー8の反射面の位置とし、温度計測部14により計測された温度t1、t2、t3、及びt4毎に実線のグラフで表している。このように、ミラー8の変形は温度と相関があるため、温度計測部14により計測された温度とレーザ干渉計12により照射されるレーザが反射されるミラー8における位置を取得することにより、ウエハステージ4の位置に関する補正量を取得することができる。
制御部21は、予め温度t1、t2、t3、及びt4毎にミラー8の形状を計測して起き、ミラー8の形状と温度との関係(第1の関係)を取得して、記憶部に記憶しておく。
図11は、温度に基づきウエハステージを制御する方法を示すフローチャートである。S410において、制御部21は、レーザ干渉計10、レーザ干渉計12によりウエハステージ4の位置を計測する。S412において、制御部21は、温度計測部14により計測された温度を取得する。
S414において、制御部21は、記憶部に記憶された、ミラー8の形状と温度との関係に基づき、S410において計測されたウエハステージ4の位置に関する補正量を取得する。ここで、計測された温度が温度t1、t2、t3、及びt4以外の温度であっても、予め取得したミラー8の形状と温度との関係を線形補間などによりミラー8の反射面の位置を求めることができる。S416において、制御部21は、S414で取得された補正量を用いて、S410において計測されたウエハステージ4の位置を補正する。そして、制御部21は、補正されたウエハステージ4の位置を用いて、ウエハステージ4を制御する。
また、第1実施形態と同様に、ウエハ3を露光する場合に、制御部21は、ミラー8の温度の変化が小さくなるような順番で露光領域20の露光を行うように制御してもよい。
また、制御部21は、予め露光処理中の時間の経過に対する温度変化を温度計測部14により計測しておき、時間と温度の関係(第2の関係)を記憶部に記憶しておく。そして、次に露光処理を行うときには、ミラー8の形状と温度との関係と、記憶部に記憶された時間と温度の関係とに基づき補正量を算出して、算出された補正量に基づきウエハステージ4の位置を補正してウエハステージ4を制御してもよい。
以上、本実施形態のステージ装置によれば、ウエハステージの計測された位置を補正することができるので、ステージ位置計測の誤差をより低減することができる。
<物品の製造方法>
次に基板処理装置を利用した物品の製造方法を説明する。図12は、物品としてデバイス(ICやLSIなどの半導体チップ、LCD、CCD等)の全体的な製造プロセスを示すフローチャートである。ステップ1(回路設計)ではデバイスの回路設計を行う。ステップ2(レチクル作製)では設計した回路パターンに基づいてレチクル(原版またはマスクともいう)を作製する。一方、ステップ3(ウエハ製造)ではシリコン等の材料を用いてウエハ(基板ともいう)を製造する。ステップ4(ウエハプロセス)は前工程と呼ばれ、上記のレチクルとウエハを用いて、リソグラフィ技術によってウエハ上に実際の回路を形成する。次のステップ5(組み立て)は後工程と呼ばれ、ステップ4によって作製されたウエハを用いて半導体チップ化する工程であり、アッセンブリ工程(ダイシング、ボンディング)、パッケージング工程(チップ封入)等の組み立て工程を含む。ステップ6(検査)ではステップ5で作製されたデバイスの動作確認テスト、耐久性テスト等の検査を行う。こうした工程を経てデバイスが完成し、これを出荷(ステップ7)する。
図13は、ウエハプロセスの詳細を示すフローチャートである。ステップ11(酸化)ではウエハの表面を酸化させる。ステップ12(CVD)ではウエハ表面に絶縁膜を成膜する。ステップ13(電極形成)ではウエハ上に電極を蒸着によって形成する。ステップ14(イオン打込み)ではウエハにイオンを打ち込む。ステップ15(レジスト処理)ではウエハに感光剤を塗布する。ステップ16(露光)では上記の露光装置を用いて、回路パターンが形成されたマスクを介し感光剤が塗布されたウエハを露光してレジストに潜像パターンを形成する。ステップ17(現像)ではウエハに転写されたレジストを現像してレジストパターンを形成する。ステップ18(エッチング)ではレジストパターンが開口した部分を通してレジストパターンの下にある層又は基板をエッチングする。ステップ19(レジスト剥離)ではエッチングが済んで不要となったレジストを取り除く。これらのステップを繰り返し行うことによって、ウエハ上に多重に回路パターンを形成する。本実施形態における物品の製造方法によれば、従来に比べて、物品の性能、品質、生産性および生産コストの少なくとも1つにおいて有利である。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されないことはいうまでもなく、その要旨の範囲内で種々の変形および変更が可能である。
また、基板処理装置の一例として、露光装置について説明したが、これらに限定されるものではない。基板処理装置の一例として、凹凸パターンを有するモールド(型、テンプレート)を用いて基板上にインプリント材のパターンを形成するインプリント装置であっても良い。また、基板処理装置の一例として、凹凸パターンがない平面部を有するモールド(平面テンプレート)を用いて基板上の組成物を平坦化するように成形する平坦化装置であってもよい。また、基板処理装置の一例として、荷電粒子光学系を介して荷電粒子線(電子線やイオンビームなど)で基板に描画を行って、基板にパターン形成を行う描画装置などの装置であっても良い。
また、第1実施形態乃至第3実施形態は、単独で実施するだけでなく、第1実施形態乃至第3実施形態のいずれかの組合せで実施することができる。

Claims (10)

  1. 基板に対する処理を行う基板処理装置に搭載されるステージ装置であって、
    前記基板を保持して移動するステージと、
    前記ステージに配置されたミラー又はスケールである基準部材を用いて前記ステージの位置を計測する位置計測部と、
    前記位置計測部により計測された前記ステージの位置を用いて前記ステージを移動させる制御部と、を有し、
    前記制御部は、前記処理を行わない間、前記ステージを第1位置に待機させるように前記ステージを制御しており、
    前記第1位置は、前記ステージを待機させるための複数の待機位置候補それぞれについて、前記ステージが前記待機位置候補にて所定の時間だけ待機した後であって前記処理の前における前記基準部材の形状と前記処理の後における前記基準部材の形状との変化に関する情報、又は、前記ステージが前記待機位置候補にて前記所定の時間だけ待機した後であって前記処理の前における前記基準部材の温度と前記処理の後における前記基準部材の温度との変化に関する情報、に基づいて、前記複数の待機位置候補のうちから決定された位置である
    ことを特徴とするステージ装置。
  2. 前記制御部は、前記処理を中断した時に前記ステージを前記第1位置とは異なる第2位置に待機させるように前記ステージを制御しており、
    前記第2位置は、前記ステージが前記待機位置候補にて前記所定の時間だけ待機したであって前記処理の前における前記基準部材の形状、前記処理を中断している状態における前記基準部材の形状と、前記処理の後における前記基準部材の形状との変化に関する情報に基づき、決された位置であることを特徴とする、請求項に記載のステージ装置。
  3. 前記制御部は、前記処理を中断した時に前記ステージを前記第1位置とは異なる第2位置に待機させるように前記ステージを制御しており、
    前記第2位置は、前記ステージが前記待機位置候補にて前記所定の時間だけ待機した後であって前記処理の前における前記基準部材の温度と、前記処理を中断している状態における前記基準部材の温度と、前記処理の後における前記基準部材の温度との変化に関する情報に基づき、決された位置であることを特徴とする、請求項に記載のステージ装置。
  4. 前記基準部材の温度を計測する温度計測部を有し
    前記制御部は、前記温度計測部により計測された温度と前記基準部材の形状との関係に基づき求めた補正量を用いて前記ステージを移動させることを特徴とする、請求項1に記載のステージ装置。
  5. 前記制御部は、時間と前記温度計測部により計測された温度との関係に基づき求めた補正量を用いて前記ステージを移動させることを特徴とする、請求項に記載のステージ装置。
  6. 記位置計測部は前記ミラーを用いて前記ステージの位置を計測する干渉計を含むことを特徴とする、請求項1乃至のいずれか1項に記載のステージ装置。
  7. 記位置計測部は前記スケールを用いて前記ステージの位置を計測するエンコーダを含むことを特徴とする、請求項1乃至のいずれか1項に記載のステージ装置。
  8. 基板に対する処理を行う基板処理装置に搭載されるステージを制御する制御方法であって、
    前記基板を保持して移動するステージに配置されたミラー又はスケールである基準部材を用いて前記ステージの位置を計測する計測工程と、
    前記計測工程で計測された前記ステージの位置を用いて前記ステージを移動する移動工程と、
    前記処理を行わない間、前記ステージを第1位置に待機させる待機工程と、
    を有し、
    前記第1位置は、前記ステージを待機させるための複数の待機位置候補それぞれについて、前記ステージが前記待機位置候補にて所定の時間だけ待機した後であって前記処理の前における前記基準部材の形状と前記処理の後における前記基準部材の形状との変化に関する情報、又は、前記ステージが前記待機位置候補にて前記所定の時間だけ待機した後であって前記処理の前における前記基準部材の温度と前記処理の後における前記基準部材の温度との変化に関する情報、に基づいて、前記複数の待機位置候補のうちから決定された位置である、ことを特徴とする制御方法。
  9. 基板に対する処理を行う基板処理装置であって、
    請求項1乃至のいずれか1項に記載のステージ装置を有することを特徴とする基板処理装置。
  10. 基板を保持して移動するステージを制御しながら、前記基板に対する処理を行う処理工程と、
    前記処理工程で処理された前記基板から物品を製造する工程と、
    を有し、
    前記ステージは前記処理工程において、
    ミラー又はスケールである基準部材を用いて位置計測部により計測された前記ステージの位置を用いて制御され、
    前記処理を行わない間、前記ステージを第1位置に待機させるように制御され、
    前記第1位置は、前記ステージを待機させるための複数の待機位置候補それぞれについて、前記ステージが前記待機位置候補にて所定の時間だけ待機した後であって前記処理の前における前記基準部材の形状と前記処理の後における前記基準部材の形状との変化に関する情報、又は、前記ステージが前記待機位置候補にて前記所定の時間だけ待機した後であって前記処理の前における前記基準部材の温度と前記処理の後における前記基準部材の温度との変化に関する情報、に基づいて、前記複数の待機位置候補のうちから決定された位置である、
    ことを特徴とする物品の製造方法。
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