JP7317468B2 - 椅子用荷重支持部材および椅子 - Google Patents
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Description
また、遮蔽部材自体に外部からの荷重(例えば、内側方または外側方からの荷重)が加わることもある。この対策として、遮蔽部材を厚肉化したり、補強用のリブ構造を設けたりすることが考えられる。しかし、前者については重さの過大化、後者についてはヒケの発生により外観体裁が損なわれる可能性がある。
この構成によれば、第二支持部における外方延出部が起立部と共に屈曲部を形成するように起立部の延出端から幅方向の外方に延出することにより、外装材を厚肉化する等の特段の工夫をすることなく、第二支持部を外部からの荷重(特に内側方からの荷重)に対してより一層堅牢にすることができる。加えて、第二支持部における起立部および外方延出部と、外装材における第二外装部の内側面との間に空隙が形成されることにより、重さの過大化をより効果的に回避することができる。
この構成によれば、第二支持部における起立部および外方延出部の少なくとも一方に補強要素が設けられることにより、第二支持部の剛性(特に側方からの荷重に対する剛性)が向上するため、外部からの荷重により効果的に抗することができる。
この構成によれば、第二支持部の剛性(椅子の幅方向、奥行き方向および高さ方向からの荷重に対する剛性)が向上するため、外部からの荷重により効果的に抗することができる。
この構成によれば、第二支持部において起立部と外方延出部とが互いに交差する屈曲形状を有することにより、視認されにくい芯材の第二支持部に補強部としての機能を付与することができる。加えて、外装材において第一外装部と第二外装部とが弧状をなして互いに連続する湾曲形状を有することにより、外装材を、よりデザイン性を重視した形状とすることができる。
この構成によれば、第二支持部が外部からの荷重に対して更に堅牢になるため、外部からの荷重により効果的に抗することができる。
この構成によれば、芯材が補強フレームの少なくとも一部に連結されることにより、外装材に特段の工夫をすることなく、芯材が外部からの荷重に対して堅牢になるため、外観体裁を損なうことなく、外部からの荷重に抗することができる。
この構成によれば、外観体裁を損なうことなく、重さの過大化を回避し、外部からの荷重に抗しうる椅子を提供することができる。
図1に示すように、椅子1は、床面2(図2参照)に起立する荷重支持構造体3と、着座者が着座可能な座面部20を有する座面構成部材4と、座面部20の側方に延出され延出端部5aで天板6(付属品)を支持可能な部品支持部材5(補強フレーム)と、を備える。
図2に示すように、荷重支持構造体3は、床面2に設定される脚部10と、脚部10の上部に取り付けられた支基15と、を備える。図2においては、天板6などの図示を省略している。
図1に示すように、座面構成部材4は、着座者が着座可能な座面部20と、座面部20の後端部から上方に延出する背凭れ部21と、背凭れ部21の上端部から上方に延出する頭部支持部22と、座面部20の左右側端部から上方に延出する肘掛け部23と、を備える。
背凭れ部21の前側には、クッションおよび表皮材が配置されて背凭れ面21aが形成されている。
なお、座面部20の上面および背凭れ部21の前側にクッションおよび表皮材が配置されておらず、芯材(図3に示すインナーシェル30)が着座者の身体に直接接する態様を採用してもよい。
図1においては、クッションの表面(表皮材)を破線で示している。
図10の断面視で、アウターシェル40において、アウター本体41と肘掛カバー部材45とは、下側方に凸の弧状をなして互いに連続する湾曲形状を有している。
図12の断面視で、肘掛構成部材35における前側延出部38は、前後方向に延びる外方延出部37の前端部から前上方に凸の弧状をなして前下方に延びる形状を有している。
肘掛構成部材35には、起立部36および外方延出部37の双方から空隙35sに向けて突出する補強要素としての補強リブ60が設けられている。図12の断面視で、補強リブ60は、部品支持部材5を避けるように格子状に形成されている。図12の断面視で、補強リブ60は、前後方向に直線状に延びる前後延在リブ61と、上下方向に直線状に延びる上下延在リブ62と、起立部36および外方延出部37とを連結する連結リブ63(連結補強部)と、を備える。補強リブ60は、起立部36と外方延出部37とを連結している。
図6に示すように、部品支持部材5は、第一面部32と第二面部16との間に形成される通路25を経由して座面部20の側方に延出され、延出端部5aで天板6(図1参照)を支持可能に構成されている。部品支持部材5は、第一面部32と第二面部16とに挟まれている。部品支持部材5は、座面構成部材4に支持される被支持部55(図5参照)を備える。
図13に示すように、座面構成部材4は、ブラケット55(図14参照)よりも上方の位置で、部品支持部材5における側方延出部51(具体的には傾斜連結部53)を通過させる中間経路34s(空間)を形成する中間経路形成部34を備える。図13の断面視で、中間経路形成部34は、前上方に凸をなす逆V字状を有している。中間経路形成部34は、傾斜連結部53の傾斜に沿って上側ほど幅方向外方に位置するように傾斜している。中間経路形成部34は、傾斜連結部53の前後方向、幅方向内方および上方への移動を規制する壁部として機能する。実施形態において、中間経路形成部34と傾斜連結部53との間には、微小な隙間が設けられている。
図11に示すように、肘掛構成部材35には、部品支持部材5(図12参照)および補強リブ60を避けて下方に弧状をなして延出する下方弧状延出部36aが設けられている。
図5に示すように、インナー本体31は、水平面に沿うインナー下面部32(第一支持部)と、部品支持部材5を連結可能な部品支持部材連結部33と、を備える。
インナー下面部32は、座面構成部材4の下面部(第一面部)を構成する。インナー下面部32は、着座者の荷重を支持する荷重支持面32aを有する。
図11に示すように、肘掛構成部材35は、部品支持部材5(具体的には上下延在部52、図12参照)を連結可能な第二部品支持部材連結部65を備える。第二部品支持部材連結部65は、起立部36から空隙35sに向けて補強リブ60よりも低い高さで突出している。図12において符号56hは、幅方向に開口し、第二ブラケット56固定用のボルト(不図示)が挿通されるボルト挿通孔を示す。
部品支持部材5は、肘掛け部23(図2参照)の補強部材であり、天板6のような追加機能部材(付属品)が取り付く場合には、その取付部材として機能する。
図9に示すように、肘掛カバー部材45には、アウター本体41における弧状側部43に沿うように弧状をなして肘掛カバー部材45の後下端部から幅方向内方に延出する内方弧状延出部47が設けられている。
図2に示すように、インナー本体31の上部には、前後方向に開口し、上下方向に長手を有する矩形状のインナー側開口31hが設けられている。インナー側開口31hは、上下方向および幅方向に間隔をあけて複数設けられている。
図14に示すように、支基15は、インナー本体31の部品支持部材連結部33に部品支持部材5が連結されている状態で、座面構成部材4を連結可能な座面構成部材連結部17を備える。図14の断面視で、座面構成部材連結部17は、部品支持部材5を介して前後に離間して一対配置されている。図14の断面視で、座面構成部材連結部17は、アウター本体41を介してインナー本体31のインナー下面部32に向けて膨出している。
以下、実施形態の椅子1の製造方法の一例を説明する。
実施形態の椅子1の製造方法は、座面構成部材4に部品支持部材5を連結して組立体を作製する第一工程と、第一工程の後、組立体を荷重支持構造体3に連結する第二工程と、を含む。
まず、クッションをインナーシェル30の構成部材(インナー本体31および肘掛構成部材35)のそれぞれに接着する。
次に、インナー本体31と肘掛構成部材35とをボルト締結する。具体的に、肘掛構成部材35における下方弧状延出部36aを、インナー本体31における弧状側部31aに複数のボルト36jで固定する(図7、図11参照)。
実施形態においては、部品支持部材5における水平延出部50をインナー本体31に固定するとともに、部品支持部材5における上下延在部52を肘掛構成部材35に固定する。
具体的に、インナー本体31と水平延出部50との固定は、部品支持部材連結部33およびブラケット55の各ボルト挿通孔33h,55hに下方からボルト55jを挿通し、ボルト55jの上方突出部(雄ネジ部)を不図示のナット(雌ネジ部)に螺着することにより行う(図14参照)。
一方、肘掛構成部材35と上下延在部52との固定は、第二ブラケット56のボルト挿通孔56hに幅方向外方からボルト(不図示)を挿通し、ボルトの幅方向内方突出部(雄ネジ部)を第二部品支持部材連結部65の雌ネジ部65mに螺着されることにより行う(図12参照)。
次に、アウター本体41に表皮材を接着する。
次に、アウター本体41にクランク状の支持金具67をボルト締結する(図16参照)。
なお、キャッチをボルトに置換することで、インナーシェル30とアウターシェル40との一体性をより高め、全体を強度部材としてもよい。アウターシェル40は、インナーシェル30のカバー部材として機能するのみならず、補強部材として機能してもよい。
以上の手順により、第一工程における組立体を製造することができる。
第一工程の後、インナー本体31と支基15とを固定する。具体的に、インナー本体31と支基15との固定は、座面構成部材連結部17およびアウター本体41の各ボルト挿通孔18h,42f(19h,42r)に下方からボルト18j(19j)を挿通し、ボルト18j(19j)の上方突出部(雄ネジ部)をインナー本体31の雌ネジ部32f(32r)に螺着することにより行う(図14参照)。
以上の手順により、実施形態の椅子1を製造することができる。
図1に示すように、完成状態の椅子1において、天板6は、椅子1の中心位置より径方向外方にオフセットした位置に配置され、部品支持部材5の延出端部5aの軸線回りに回動可能とされている。着座に際しては、天板6を軸線回りの矢印R1方向に回動させることにより、着座空間を前方に開放することができる。
この構成によれば、第二支持部35における外方延出部37が起立部36と共に屈曲部35vを形成するように起立部36から幅方向に沿う外方に延出することにより、外装材40を厚肉化する等の特段の工夫をすることなく、第二支持部35を外部からの荷重(特に内側方からの荷重)に対してより一層堅牢にすることができる。加えて、第二支持部35における起立部36および外方延出部37と、外装材40における第二外装部45の内側面との間に空隙35sが形成されることにより、重さの過大化をより効果的に回避することができる。
この構成によれば、第二支持部35における起立部36および外方延出部37の双方に補強リブ60が設けられることにより、第二支持部35の剛性(特に側方からの荷重に対する剛性)が向上するため、外部からの荷重により効果的に抗することができる。
この構成によれば、第二支持部35の剛性(椅子1の幅方向、奥行き方向および高さ方向からの荷重に対する剛性)が向上するため、外部からの荷重により効果的に抗することができる。
この構成によれば、第二支持部35において起立部36と外方延出部37とが互いに交差する屈曲形状を有することにより、視認されにくい芯材30の第二支持部35に補強部としての機能を付与することができる。加えて、外装材40において第一外装部41と第二外装部45とが弧状をなして互いに連続する湾曲形状を有することにより、外装材40を、よりデザイン性を重視した形状とすることができる。
この構成によれば、第二支持部35が外部からの荷重に対して更に堅牢になるため、外部からの荷重により効果的に抗することができる。
この構成によれば、第二支持部35が箱状をなすことにより、第二支持部35が外部からの荷重に対して更に堅牢になるため、外部からの荷重により効果的に抗することができる。
この構成によれば、芯材30が補強フレーム5の少なくとも一部に連結されることにより、外装材40に特段の工夫をすることなく、芯材30が外部からの荷重に対して堅牢になるため、外観体裁を損なうことなく、外部からの荷重に抗することができる。
この構成によれば、外観体裁を損なうことなく、重さの過大化を回避し、外部からの荷重に抗しうる椅子1を提供することができる。
また、中間経路形成部34と傾斜連結部53との間には、微小な隙間を埋めるスペーサ(不図示)が設けられていてもよい。
また、図19に示すように、椅子1Bにおいて、右側(幅方向一方側)の延出端部5aには天板6が支持される一方で、左側(幅方向他方側)の延出端部5aは肘掛け部23の内部に設けられていてもよい。
Claims (8)
- 着座者の荷重を支持する芯材と、
前記芯材を外側から覆う外装材と、を備える椅子用荷重支持部材において、
前記芯材は、
前記荷重を支持する荷重支持面を有する第一支持部と、
椅子の幅方向における前記荷重支持面の外側部から前記荷重支持面と交差する方向に延出する第二支持部と、を備え、
前記第二支持部は、前記外装材によって前記幅方向の外側から覆われ、
前記幅方向で前記外装材から離れるように前記第一支持部から前記荷重支持面と交差する方向に延出する起立部と、
前記起立部の延出端から前記幅方向の外方に延出する外方延出部と、を備える板状をなしており、
前記第二支持部は、前記幅方向における前記荷重支持面の外側部から上方に延出する肘掛け部を構成しており、
前記第二支持部は、椅子の奥行方向と直交する断面視で、前記荷重支持面の外側部から上方に延出した後に前記幅方向の外方に屈曲する板状をなしており、
前記第二支持部は、椅子の奥行方向における前記起立部の少なくとも一方の端部から、前記幅方向の外方に延出する第二外方延出部を更に備え、
前記第二外方延出部は、前記奥行方向における前記外方延出部の端部に連なり、前記第一支持部に向けて近接する方向に延出していることを特徴とする椅子用荷重支持部材。 - 前記外装材は、
前記第一支持部に沿うように配置される第一外装部と、
前記第一外装部と交差する方向に延出する第二外装部と、を備え、
前記起立部は、前記幅方向で前記第二外装部の内側面との間に空隙を形成するように前記第一支持部から起立し、
前記外方延出部は、前記起立部と共に屈曲部を形成するように前記延出端から前記幅方向の外方に延出していることを特徴とする
請求項1に記載の椅子用荷重支持部材。 - 前記第二支持部には、前記起立部および前記外方延出部の少なくとも一方から、前記第二外装部の内側面と前記外方延出部との間の前記空隙に向けて突出する補強要素が設けられていることを特徴とする
請求項2に記載の椅子用荷重支持部材。 - 前記補強要素は、前記起立部と前記外方延出部とを連結していることを特徴とする
請求項3に記載の椅子用荷重支持部材。 - 前記第二支持部において、前記起立部と前記外方延出部とは互いに交差する屈曲形状を有し、
前記外装材において、前記第一外装部と前記第二外装部とは弧状をなして互いに連続する湾曲形状を有していることを特徴とする
請求項2から4のいずれか一項に記載の椅子用荷重支持部材。 - 前記第二支持部において、前記起立部と前記外方延出部とは互いに直交するL字形状を有していることを特徴とする
請求項5に記載の椅子用荷重支持部材。 - 前記芯材と前記外装材との間の通路に配置され、前記起立部および前記外方延出部に沿うように延出し、少なくとも一部が前記芯材に連結される補強フレームを更に備えることを特徴とする
請求項1から6のいずれか一項に記載の椅子用荷重支持部材。 - 請求項1から7のいずれか一項に記載の椅子用荷重支持部材を備えることを特徴とする椅子。
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