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JP7238294B2 - 光源装置およびプロジェクター - Google Patents

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Description

本発明は、光源装置およびプロジェクターに関する。
プロジェクターに用いられる光源装置として、発光素子から射出された励起光を蛍光体に照射した際に蛍光体から発せられる蛍光を利用した光源装置が提案されている。下記の特許文献1には、波長変換作用を有するロッド状のセラミック体と、励起光を射出する発光ダイオード(LED)と、を備え、セラミック体の側面から励起光を入射させ、セラミック体の端面から変換光を取り出す形態の照明装置が開示されている。
特表2017-536664号公報
特許文献1に記載されているように、LEDから射出された光を波長変換部材に入射させることにより、LEDから射出された光の波長とは異なる波長の光を得ることができる。例えば波長変換部材が黄色蛍光体を含んでいる場合、LEDから射出された青色光から黄色光を得ることができる。ところが、プロジェクター用光源装置として必要な白色光を得るためには、特許文献1の照明装置とは別に、青色光を射出する光源、青色光と黄色光とを合成する光合成素子等の光学系を別途設けなければならない。その結果、光源装置が大型化するという課題があった。また、白色以外の色光を得る場合においても、蛍光と他の色光とを合成するための光学系に起因して光源装置が大型化するという課題があった。
上記の課題を解決するために、本発明の一つの態様の光源装置は、第1の光および第2の光を射出する光源と、蛍光体を少なくとも含み、前記光源から射出された前記第1の光を、前記第1の光の波長帯とは異なる波長帯を有する蛍光に変換する波長変換部と、前記光源から射出された前記第2の光と前記波長変換部から射出された前記蛍光とを合成し、合成光として射出する光合成部と、を備える。前記波長変換部は、互いに対向する第1端面および第2端面と、前記第1端面および前記第2端面に交差する側面と、を有する。前記光合成部は、互いに対向する第1面および第2面と、前記第1面および前記第2面に交差する第3面と、を有する。前記波長変換部の前記第1端面と前記光合成部の前記第1面とが対向し、前記波長変換部において、前記第1の光は前記側面から入射し、前記蛍光は前記第1端面から射出され、前記光合成部において、前記蛍光は前記第1面から入射し、前記第2の光は前記第3面から入射し、前記合成光は前記第2面から射出される。
本発明の一つの態様の光源装置において、前記第1の光の波長帯と前記第2の光の波長帯とが同じであってもよい。
本発明の一つの態様の光源装置において、前記光合成部は、前記第2の光と前記蛍光とを散乱させる散乱体を有していてもよい。
本発明の一つの態様の光源装置において、前記散乱体は、前記第1面および前記第2面に交差する方向における散乱性が前記第1面および前記第2面に平行な方向における散乱性よりも高い散乱異方性を有していてもよい。
本発明の一つの態様の光源装置において、前記光合成部は、前記蛍光を透過させ、前記第2の光を反射させるダイクロイックプリズムを有していてもよい。
本発明の一つの態様の光源装置は、前記波長変換部の前記第2端面に設けられ、少なくとも前記蛍光を反射させる反射部をさらに備えていてもよい。
本発明の一つの態様の光源装置は、前記光合成部の光射出側に設けられ、光入射端面と光射出端面とを有し、前記光射出端面における拡散角を前記光入射端面における拡散角よりも小さくする角度変換素子をさらに備えていてもよい。
本発明の一つの態様の光源装置において、前記第2の光の波長帯は青色波長帯であり、前記蛍光の波長帯は黄色波長帯であってもよい。
本発明の一つの態様のプロジェクターは、本発明の一つの態様の光源装置と、前記光源装置からの光を画像情報に応じて変調する光変調装置と、前記光変調装置により変調された光を投射する投射光学装置と、を備える。
第1実施形態のプロジェクターの概略構成図である。 第1実施形態の光源装置の概略構成図である。 第2実施形態の光源装置の概略構成図である。 第3実施形態の光源装置の概略構成図である。 第4実施形態のプロジェクターの概略構成図である。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態について、図1および図2を用いて説明する。
本実施形態のプロジェクターは、光変調装置として液晶パネルを用いたプロジェクターの一例である。
なお、以下の各図面においては各構成要素を見やすくするため、構成要素によって寸法の縮尺を異ならせて示すことがある。
本実施形態のプロジェクター1は、スクリーン(被投射面)SCR上にカラー画像を表示する投射型画像表示装置である。プロジェクター1は、赤色光LR、緑色光LG、青色光LBの各色光に対応した3つの光変調装置を用いている。
図1に示すように、プロジェクター1は、光源装置2と、均一照明光学系40と、色分離光学系3と、光変調装置4Rと、光変調装置4Gと、光変調装置4Bと、合成光学系5と、投射光学装置6と、を備えている。
光源装置2は、照明光WLを均一照明光学系40に向けて射出する。光源装置2の詳細な構成については、後で詳しく説明する。
均一照明光学系40は、インテグレーター光学系31と、偏光変換素子32と、重畳光学系33と、を備えている。インテグレーター光学系31は、第1レンズアレイ31aと、第2レンズアレイ31bと、を備えている。均一照明光学系40は、光源装置2から射出された照明光WLの強度分布を、被照明領域である光変調装置4R、光変調装置4G、および光変調装置4Bのそれぞれにおいて均一化する。均一照明光学系40から射出された照明光WLは、色分離光学系3へ入射する。
色分離光学系3は、白色の照明光WLを赤色光LRと緑色光LGと青色光LBとに分離する。色分離光学系3は、第1ダイクロイックミラー7aと、第2ダイクロイックミラー7bと、第1反射ミラー8aと、第2反射ミラー8bと、第3反射ミラー8cと、第1リレーレンズ9aと、第2リレーレンズ9bと、を備えている。
第1ダイクロイックミラー7aは、光源装置2からの照明光WLを赤色光LRと、その他の光(緑色光LGおよび青色光LB)とに分離する。第1ダイクロイックミラー7aは、分離された赤色光LRを透過するとともに、その他の光(緑色光LGおよび青色光LB)を反射する。一方、第2ダイクロイックミラー7bは、その他の光を緑色光LGと青色光LBとに分離する。第2ダイクロイックミラー7bは、分離された緑色光LGを反射し、青色光LBを透過する。
第1反射ミラー8aは、赤色光LRの光路中に配置され、第1ダイクロイックミラー7aを透過した赤色光LRを光変調装置4Rに向けて反射する。一方、第2反射ミラー8bおよび第3反射ミラー8cは、青色光LBの光路中に配置され、第2ダイクロイックミラー7bを透過した青色光LBを光変調装置4Bに向けて反射する。また、緑色光LGは、第2ダイクロイックミラー7bによって光変調装置4Gに向けて反射される。
第1リレーレンズ9aおよび第2リレーレンズ9bは、青色光LBの光路中における第2ダイクロイックミラー7bの光射出側に配置されている。第1リレーレンズ9aおよび第2リレーレンズ9bは、青色光LBの光路長が赤色光LRや緑色光LGの光路長よりも長いことに起因した青色光LBの照明分布の違いを修正する。
光変調装置4Rは、赤色光LRを画像情報に応じて変調し、赤色光LRに対応した画像光を形成する。光変調装置4Gは、緑色光LGを画像情報に応じて変調し、緑色光LGに対応した画像光を形成する。光変調装置4Bは、青色光LBを画像情報に応じて変調し、青色光LBに対応した画像光を形成する。
光変調装置4R、光変調装置4G、および光変調装置4Bには、例えば透過型の液晶パネルが用いられている。また、液晶パネルの入射側および射出側には、偏光板(図示せず)がそれぞれ配置され、特定の方向の直線偏光のみを通過させる構成となっている。
光変調装置4R、光変調装置4G、および光変調装置4Bの入射側には、それぞれフィールドレンズ10R、フィールドレンズ10G、フィールドレンズ10Bが配置されている。フィールドレンズ10R、フィールドレンズ10G、およびフィールドレンズ10Bは、それぞれの光変調装置4R、光変調装置4G、光変調装置4Bに入射する赤色光LR、緑色光LG、青色光LBの主光線を平行化する。
合成光学系5は、光変調装置4R、光変調装置4G、および光変調装置4Bから射出された画像光が入射することにより、赤色光LR,緑色光LG,青色光LBに対応した画像光を合成し、合成された画像光を投射光学装置6に向けて射出する。合成光学系5には、例えばクロスダイクロイックプリズムが用いられる。
投射光学装置6は、複数の投射レンズから構成されている。投射光学装置6は、合成光学系5により合成された画像光をスクリーンSCRに向けて拡大投射する。これにより、スクリーンSCR上に画像が表示される。
以下、光源装置2について説明する。
図2は、光源装置2の概略構成図である。
図2に示すように、光源装置2は、波長変換ロッド50(波長変換部)と、光合成部53と、光源51と、角度変換素子54と、ミラー55(反射部)と、反射膜56と、コリメーターレンズ58と、を備えている。
波長変換ロッド50は、四角柱状の形状を有し、互いに対向する第1端面50aおよび第2端面50bと、第1端面50aおよび第2端面50bに交差する4つの側面50cと、を有する。波長変換ロッド50は、蛍光体を少なくとも含み、光源51から射出された光のうちの一部の光を、当該光の波長帯とは異なる波長帯を有する蛍光Yに変換する。
以下、説明の都合上、光源51から射出された光のうち、波長変換ロッド50に入射する一部の光を第1の光L1と称し、光合成部53に入射する他の一部の光を第2の光L2と称する。また、波長変換ロッド50の第1端面50aの中心と第2端面50bの中心とを通る軸を光源装置2の光軸J1と定義する。波長変換ロッド50において、第1の光L1は側面50cから入射し、蛍光Yは第1端面50aから射出される。
第1端面50aの法線方向における波長変換ロッド50の寸法Aは、側面50cの法線方向における波長変換ロッド50の寸法Bよりも長い。例えば寸法Aは、寸法Bの10倍~数10倍程度である。なお、波長変換ロッド50は、必ずしも四角柱状の形状を有していなくてもよく、三角柱などの他の多角形状であってもよい。もしくは、波長変換ロッド50は、円柱状であってもよい。波長変換ロッド50が円柱状である場合、波長変換ロッド50は、互いに対向する第1端面および第2端面と、第1端面および第2端面に交差する1つの側面と、を有する。
波長変換ロッド50は、第1の光L1を蛍光Yに波長変換するセラミック蛍光体(多結晶蛍光体)を含んでいる。蛍光Yの波長帯は、例えば490~750nmの黄色波長帯である。波長変換ロッド50は、多結晶蛍光体に代えて、単結晶蛍光体を含んでいてもよい。もしくは、波長変換ロッド50は、蛍光ガラスから構成されていてもよい。もしくは、波長変換ロッド50は、ガラスや樹脂からなるバインダー中に多数の蛍光体粒子が分散された材料から構成されていてもよい。
具体的には、波長変換ロッド50は、例えばイットリウム・アルミニウム・ガーネット(YAG)系蛍光体を含んでいる。賦活剤としてのセリウム(Ce)を含有するYAG:Ceを例に挙げると、波長変換ロッド50の材料として、Y、Al、CeO等の構成元素を含む原料粉末を混合して固相反応させた材料、共沈法、ゾルゲル法等の湿式法により得られるY-Al-Oアモルファス粒子、噴霧乾燥法、火炎熱分解法、熱プラズマ法等の気相法により得られるYAG粒子等を用いることができる。
光合成部53は、波長変換ロッド50の第1端面50aの光射出側に設けられている。光合成部53は、第2の光L2と蛍光Yとを合成し、合成光Wとして射出する。光合成部53は、第2の光L2と蛍光Yとを散乱させる散乱体を有する。散乱体として、例えばガラス等の透光性材料からなる母材に母材の屈折率とは異なる屈折率を有する複数の散乱粒子53sを分散させたものを用いることができる。
光合成部53は、四角柱状の形状を有し、互いに対向する第1面53aおよび第2面53bと、第1面53aおよび第2面53bに交差する4つの第3面53cと、を有する。光合成部53において、蛍光Yは第1面53aから入射し、第2の光L2は第3面53cから入射し、合成光Wは第2面53bから射出される。
光合成部53は、光合成部53の第1面53aと波長変換ロッドの第1端面50aとが対向するように、光学接着剤(図示略)によって波長変換ロッド50に固定されている。すなわち、光合成部53と波長変換ロッド50とは光学接着剤を介して接触しており、光合成部53と波長変換ロッド50との間に空隙(空気層)は存在しない。仮に光合成部53と波長変換ロッド50との間に空隙が設けられていた場合、波長変換ロッド50の第1端面50aに到達した蛍光Yのうち、臨界角以上の角度で入射した蛍光Yは、第1端面50aで全反射し、光合成部53に入射しなくなってしまう。これに対して、光合成部53と波長変換ロッド50との間に空隙が設けられていない場合、光合成部53に入射しない蛍光Yを減らすことができる。この観点から、光合成部53の屈折率と波長変換ロッド50の屈折率とは、できるだけ一致させることが望ましい。
なお、光合成部53は、必ずしも光学接着剤によって波長変換ロッド50に固定されていなくてもよい。光合成部53は、例えば任意の支持部材によって波長変換ロッド50に直接接触するように固定されていてもよい。いずれにしても、光合成部53と波長変換ロッド50との間に空隙が設けられていないことが望ましい。
光源51は、第1光源511と第2光源512とを有し、第1の光L1および第2の光L2を射出する。第1光源511は、波長変換ロッド50の側面50cと光合成部53の第3面53cとに対向して設けられている。第2光源512は、波長変換ロッド50の側面50cに対向して設けられている。第1光源511および第2光源512のそれぞれは、基板60と、基板60の一面に設けられた複数の発光ダイオード(LED)61,62と、を有する。
複数のLED61,62のうち、第1LED61は、波長変換ロッド50の側面50cに対向して設けられている。第2LED62は、光合成部53の第3面53cに対向して設けられている。第1LED61は第1の光L1を射出し、第2LED62は第2の光L2を射出する。第1LED61と第2LED62とは、同一のLEDで構成されている。したがって、第1の光L1の波長帯と第2の光L2の波長帯とは同じであり、例えば400nm~480nmの青色波長帯である。すなわち、第1の光L1および第2の光L2は、ともに青色光である。第1の光L1および第2の光L2の波長帯は、白色光の一つの成分としての青色光に好適な波長帯であるとともに、波長変換ロッド50の蛍光体を励起させる励起光としても好適な波長帯である。
なお、光源51は、波長変換ロッド50の4つの側面50cのうち、一部の側面50cに対向して設けられていてもよいし、全ての側面50cに対向して設けられていてもよい。また、上記の構成では、第LED6は、第1光源511のみに設けられているが、第1光源511と第2光源512の双方に設けられていてもよい。また、光源51は、LED61,62と基板60の他、導光板、拡散板、レンズ等の他の光学部材を備えていてもよい。また、LED61,62の個数は、特に限定されない。
光合成部53の4つの第3面53cのうち、第2LED62と対向する第3面53c以外の第3面53cには、第2LED62から射出された第2の光L2を反射させる反射膜56が設けられている。これにより、第2の光L2が第3面53cから外部に漏れることが抑制されるため、第2の光L2の利用効率を高めることができる。なお、第2LED62と対向する第3面53c以外の第3面53cには、反射膜56に代えて、第2の光L2を反射させる散乱構造体が設けられていてもよい。
角度変換素子54は、光合成部53の第2面53bの光射出側に設けられている。角度変換素子54は、合成光Wが入射する光入射端面54aと、合成光Wが射出する光射出端面54bと、側面54cと、を有するテーパーロッドから構成されている。角度変換素子54は、四角錐台状の形状を有し、光軸J1に垂直な断面積が合成光Wの進行方向に沿って広がっており、光射出端面54bの面積は光入射端面54aの面積よりも大きい。これにより、合成光Wは、角度変換素子54の内部を進行する間に、側面54cで全反射する毎に光軸J1に平行な方向に角度を変える。このようにして、角度変換素子54は、光射出端面54bにおける合成光Wの拡散角を光入射端面54aにおける合成光Wの拡散角よりも小さくする。
角度変換素子54は、光入射端面54aが光合成部53の第2面53bに対向するように光学接着剤(図示略)によって光合成部53に固定されている。すなわち、角度変換素子54と光合成部53とは光学接着剤を介して接触しており、角度変換素子54と光合成部53との間に空隙(空気層)は設けられていない。なお、角度変換素子54は、例えば任意の支持部材によって光合成部53に直接接触するように固定されていてもよい。いずれにしても、角度変換素子54と光合成部53との間に空隙が設けられていないことが望ましい。この場合も、上述した波長変換ロッド50と光合成部53との関係と同様、角度変換素子54の屈折率と光合成部53の屈折率とは、できるだけ一致させることが望ましい。
なお、角度変換素子54として、複合放物面型集光器(Compound Parabolic Concentrator, CPC)が用いられてもよい。角度変換素子54としてCPCを用いた場合も、テーパーロッドを用いた場合と同様の効果が得られる。
コリメーターレンズ58は、角度変換素子54の光射出端面54bの光射出側に設けられている。コリメーターレンズ58は、角度変換素子54から射出された合成光Wを平行化する。すなわち、角度変換素子54によって角度分布が変換された合成光Wの平行度は、コリメーターレンズ58によってさらに高められる。コリメーターレンズ58は、凸レンズで構成されている。なお、角度変換素子54のみで十分な平行度が得られている場合、必ずしもコリメーターレンズ58は設けられていなくてもよい。
ミラー55は、波長変換ロッド50の第2端面50bに設けられている。ミラー55は、波長変換ロッド50の内部を導光し、第2端面50bに到達した蛍光Yおよび第1の光L1を反射させる。ミラー55は、波長変換ロッド50の第2端面50bに形成された金属膜や誘電体多層膜から構成されている。
以下、上記構成の光源装置2における光の振る舞いについて説明する。
第1LED61から射出された第1の光L1が側面50cから波長変換ロッド50に入射すると、波長変換ロッド50に含まれる蛍光体が励起され、任意の発光点Pから蛍光Yが発せられる。蛍光Yは任意の発光点Pから全ての方向に向かって進むが、側面50cに向かった蛍光Yは、側面50cで全反射し、全反射を繰り返しつつ第1端面50aもしくは第2端面50bに向かって進む。第1端面50aに向かった蛍光Yは、光合成部53に入射する。一方、第2端面50bに向かった蛍光Yは、ミラー55で反射された後、第1端面50aに向かって進む。
波長変換ロッド50に入射した第1の光L1のうち、蛍光体の励起に使われなかった第1の光L1は、第2端面50bに設けられたミラー55で反射されるため、波長変換ロッド50の内部を再度伝播する際に励起光として再利用される。
第2LED62から射出された第2の光L2と波長変換ロッド50から射出された蛍光Yとは、光合成部53に入射する。光合成部53において、第2の光L2と蛍光Yとは、複数の散乱粒子53sによってあらゆる方向に向かって等方的に散乱される。これにより、青色の第2の光L2と黄色の蛍光Yとが合成され、白色の合成光Wが生成される。合成光Wのうち、臨界角以上の角度で第3面53cに入射した合成光は、第3面53cで全反射し、第1面53aおよび第2面53bに向かって進む。臨界角未満の角度で第2面53bに入射した合成光Wは、光合成部53から射出され、角度変換素子54に入射する。
なお、臨界角以上の角度で第2面53bに入射した合成光Wは、第2面53bで一旦全反射するが、全反射した合成光Wが散乱粒子53sによって再度散乱されることにより、一部の合成光Wは第2面53bから射出される。また、第1面53aに向かって進む合成光Wも、散乱粒子53sによって再度散乱されることにより、一部の合成光Wは第2面53bから射出される。光合成部53から射出された合成光Wは、角度変換素子54とコリメーターレンズ58とによって平行化された後、光源装置2から射出される。光源装置2から射出された合成光W(照明光WL)は、図1に示すように、インテグレーター光学系31に向かって進む。
本実施形態の光源装置2においては、第1の光L1および第2の光L2を射出する光源51が波長変換ロッド50の側面50cおよび光合成部53の第3面53cに対向して配置され、第2の光L2と蛍光Yとを合成する光合成部53が波長変換ロッド50に接合されて一体化されている。これにより、白色光を射出可能な小型の光源装置2を提供することができる。
一般にLEDから射出される光は、半導体レーザーから射出される光に比べて拡散角が大きい。そのため、LEDを用いた光源は、半導体レーザーを用いた光源に比べて、光源の発光面積と光源からの光の立体角との積で決まるエテンデューが大きくなる。光源装置のエテンデューの増加は、光源装置よりも後段の光学系で取り込むことができない光を増加させ、プロジェクターとしての光利用効率の低下を引き起こす。そのため、プロジェクター用の光源装置として用いる場合、エテンデューは極力小さいことが望ましい。
その観点からすると、本実施形態の場合、光源51がLED61,62を有しており、LED61から射出された拡散角の大きい第1の光L1は、面積が広い側面50cから波長変換ロッド50に入射する。一方、波長変換ロッド50の内部で生成された蛍光Yは、側面50cに比べて面積が十分に狭い第1端面50aから射出される。波長変換ロッド50の実質的な発光面積は第1端面50aの面積に相当するため、本実施形態の構成によって、発光面積が縮小されたことと等価になる。このように、本実施形態によれば、エテンデューの小さい光源装置2を実現することができ、この光源装置2をプロジェクター1に用いることによって、光利用効率を高めることができる。
また、本実施形態においては、第1の光L1の波長帯と第2の光L2の波長帯とが同じであり、第1LED61と第2LED62とが同一のLEDで構成されているため、1種類のLEDを準備するだけで光源51を構成することができる。これにより、光源装置2のコストを低減することができる。
本実施形態の場合、第2の光L2の波長帯は青色波長帯であり、蛍光Yの波長帯は黄色波長帯である。すなわち、波長変換ロッド50から黄色の蛍光Yが射出され、第2LED62から青色の第2の光L2が射出される。これにより、蛍光Yと第2の光L2とが合成され、合成光Wとして白色光が得られる。そのため、蛍光Yの光量と第2の光L2の光量とのバランスを調整することにより、合成光Wのホワイトバランスを調整することができる。
具体的なホワイトバランスの調整方法として、例えば光源装置2に蛍光Yの光量および第2の光L2の光量の各々を検出するセンサーを備えておき、センサーが検出した各光量の標準値からのずれに応じて、第1LED61と第2LED62とに供給する電力を適宜調整する構成としてもよい。もしくは、波長変換ロッド50と光合成部53との寸法比率を異ならせる、第1LED61と第2LED62との数を異ならせるなどの手段を採用することにより、光源装置2の設計段階においてホワイトバランスを調整してもよい。
本実施形態の光源装置2においては、光合成部53の光射出側に角度変換素子54が設けられているため、光合成部53から射出された合成光Wを平行化することができる。さらに、角度変換素子54の光射出側にコリメーターレンズ58が設けられているため、合成光Wの平行度をさらに高めることができる。これにより、光源装置2の後段の光学系における光利用効率を高めることができる。
本実施形態の光源装置2においては、波長変換ロッド50の第2端面50bにミラー55が設けられているため、波長変換ロッド50の内部で発せられた蛍光Yが第2端面50bから射出されることが抑えられる。また、蛍光体の励起に使われなかった第1の光L1が第2端面50bから波長変換ロッド50の外部に漏れることも抑えられる。これにより、蛍光Yや第1の光L1の利用効率を高めることができる。
本実施形態のプロジェクター1は、上述した光源装置2を備えているため、小型化が図れるとともに、光利用効率に優れる。
[第2実施形態]
以下、本発明の第2実施形態について、図3を用いて説明する。
第2実施形態の光源装置の基本構成は第1実施形態と同様であり、光合成部の構成が第1実施形態と異なる。そのため、光源装置の全体の説明は省略する。
図3は、光源装置の概略構成図である。
図3において、図2と共通の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略する。
に示すように、光源装置72は、波長変換ロッド50(波長変換部)と、光合成部73と、光源51と、角度変換素子54と、ミラー55(反射部)と、コリメーターレンズ58と、を備えている。
本実施形態の光源装置72において、光合成部73は、互いに対向する第1面73aおよび第2面73bと、第1面73aおよび第2面73bに交差する4つの第3面73cと、を有する。
光合成部73は、第2の光L2と蛍光Yとを散乱させる散乱体を有する。本実施形態において、散乱体は、第1面73aおよび第2面73bに交差する方向(光軸J1に平行な方向)における散乱性が第1面73aおよび第2面73bに平行な方向(光軸J1に垂直な方向)における散乱性よりも高い散乱異方性を有する。散乱体として、例えば透光性材料からなる母材に母材の屈折率とは異なる屈折率を有する複数の針状の散乱粒子73sを第1面73aおよび第2面73bに交差する方向に配向させたものを用いることができる。
光源装置72のその他の構成は、第1実施形態と同様である。
第2実施形態においても、白色光を射出可能な小型の光源装置72を実現できる、エテンデューが小さい光源装置72を実現できる、等の第1実施形態と同様の効果が得られる。
特に本実施形態の光源装置72においては、光合成部73の散乱体が光軸J1に平行な方向における散乱性が光軸J1に垂直な方向における散乱性よりも高い散乱異方性を有している。そのため、光合成部73の第3面73cから入射する第2の光L2は、光合成部73の第1面73aから入射する蛍光Yよりも強く散乱される。これにより、第2の光L2と蛍光Yとからなる合成光Wは、光合成部73の第2面73bに向かって進みやすくなる。そのため、本実施形態の構成においては、場合によって光合成部73の第3面73cに設ける反射膜を不要とすることができる。その結果、本実施形態の構成によれば、合成光Wの取り出し効率を高めることができる。
[第3実施形態]
以下、本発明の第3実施形態について、図4を用いて説明する。
実施形態の光源装置の基本構成は第1実施形態と同様であり、光合成部の構成が第1実施形態と異なる。そのため、光源装置の全体構成の説明は省略する。
図4は、光源装置82の概略構成図である。
図4において、図2と共通の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略する。
に示すように、光源装置82は、波長変換ロッド50(波長変換部)と、光合成部83と、光源51と、角度変換素子54と、ミラー55(反射部)と、コリメーターレンズ58と、を備えている。
本実施形態の光源装置82において、光合成部83は、互いに対向する第1面83aおよび第2面83bと、第1面83aおよび第2面83bに交差する4つの第3面83cと、を有する。
光合成部83は、蛍光Yを透過させ、第2の光L2を反射させるダイクロイックプリズムを有する。ダイクロイックプリズムは、黄色波長帯の光を透過させ、青色波長帯の光を反射させるダイクロイックミラー83mを有する。ダイクロイックミラー83mは、光軸J1に対して45°の角度をなすように配置されている。
光源装置82のその他の構成は、第1実施形態と同様である。
実施形態においても、白色光を射出可能な小型の光源装置82を実現できる、エテンデューが小さい光源装置82を実現できる、等の第1実施形態と同様の効果が得られる。
特に本実施形態の光源装置82において、波長変換ロッド50から射出された蛍光Yがダイクロイックミラー83mを透過し、第2LED62から射出された第2の光L2がダイクロイックミラー83mで反射することにより、これら2つの光が合成される。これにより、合成光Wは、光合成部83の第2面83bから角度変換素子54に導かれる。
[第4実施形態]
以下、本発明の第4実施形態について、図5を用いて説明する。
第1実施形態では液晶プロジェクターの例を挙げたが、第4実施形態では、マイクロミラー型の光変調装置を備えたプロジェクターの一例を挙げて説明する。
図5に示すように、第4実施形態のプロジェクター10は、照明装置11と、導光光学系12と、マイクロミラー型の光変調装置13と、投射光学装置14と、を備えている。照明装置11は、光源装置2と、カラーホイール23と、ピックアップ光学系21と、を備えている。
第4実施形態では、光源装置2として、第1実施形態の光源装置2が用いられている。ただし、光源装置2として、第2実施形態の光源装置72もしくは第3実施形態の光源装置82が用いられてもよい。したがって、第4実施形態では、光源装置2の説明を省略する。
カラーホイール23は、回転可能な基板上に回転軸の周方向に沿って赤色、緑色、青色の3色のカラーフィルターが設けられた構成を有する。光源装置2から射出された合成光Wが高速回転するカラーホイール23を通過することにより、赤色光、緑色光および青色光がカラーホイール23から時分割で射出される。
本実施形態の場合、光源装置2の構成は第1実施形態と同様であっても、第1LED61と第2LED62とを時分割で交互に点灯させ、第1LED61が点灯した際に光源装置2から射出される黄色光をカラーホイール23によって赤色光と緑色光とに時間的に分割し、第2LED62が点灯した際に光源装置2から射出される青色光を赤色光や緑色光とは異なる期間に射出する形態により、赤色光、緑色光および青色光を時分割に生成してもよい。
あるいは、第1LED61と第2LED62とを同時に点灯させ、光源装置2から射出される白色光をカラーホイール23によって時間的に分割する形態により、赤色光、緑色光および青色光を時分割に生成してもよい。
前者の方法を採用した場合、光源装置2の光合成部53に対して黄色光と青色光とが同時に入射しないことになる。この場合であっても、光合成部53は、人間の眼で認識できない速度で切り替わる黄色光と青色光とを同じ方向に射出するため、黄色光と青色光とを合成する素子として機能する。
ピックアップ光学系21は、第1凸レンズ211と、第2凸レンズ212と、から構成されている。カラーホイールから射出された赤色光、緑色光、および青色光は、ピックアップ光学系21によって導光光学系12に伝達される。
導光光学系12は、反射ミラーから構成されている。導光光学系12は、光源装置2から射出された赤色光、緑色光、および青色光を反射させ、光変調装置13に時分割で入射させる。
マイクロミラー型の光変調装置13として、例えばDMD(Digital Micromirror Device)が用いられる。DMDは、複数のマイクロミラーがマトリクス状に配列された構成を有する。DMDは、複数のマイクロミラーの傾斜方向を切り換えることにより、入射光の反射方向を、投射光学装置14に入射する方向と投射光学装置14に入射しない方向との間で高速に切り替える。このように、光変調装置13は、光源装置2から射出された赤色光、緑色光、および青色光を順次変調し、緑色画像、赤色画像、および青色画像を生成する。
投射光学装置14は、緑色画像、赤色画像、および青色画像をスクリーンに投射する。投射光学装置14は、例えば複数の投射レンズにより構成されている。
本実施形態のプロジェクター10は、第1実施形態の光源装置2を備えているため、小型化が図れるとともに、光利用効率に優れる。
なお、本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば上記第1、第2実施形態の光源装置において、光合成部は第2の光と蛍光とを散乱させる散乱性を有していたが、必ずしも散乱性を有していなくてもよい。光合成部は、散乱性を有していない透光性部材から構成されていたとしても、第2の光と蛍光とが透光性部材の内部を導光する際に混合されることによって合成光が得られる。
また、波長変換ロッドの第1端面と光合成部の第1面との間に、波長変換ロッド内で生成された蛍光(黄色光)を透過させるとともに、第1LEDから射出された第2の光(青色光)を反射させるダイクロイックミラーが設けられていてもよい。これにより、蛍光および第2の光の利用効率を高めることができる。
また、波長変換ロッドの側面に、第1LEDから射出された第1の光(青色光)を透過させるとともに、波長変換ロッド内で生成された蛍光(黄色光)を反射させるダイクロイックミラーが設けられていてもよい。これにより、第1の光および蛍光の利用効率を高め、波長変換効率を高めることができる。
また、上記実施形態では、波長変換ロッドが黄色の蛍光を射出する蛍光体を含んでいる例を挙げたが、波長変換ロッドが緑色の蛍光を射出する蛍光体と赤色の蛍光を射出する蛍光体とからなる2種類の蛍光体を含んでいてもよい。その場合、2種類の蛍光体は、波長変換ロッドの内部に均等に混在していてもよいし、領域を分けて偏在していてもよい。
上記実施形態では、白色光を射出する光源装置の例を挙げたが、本発明は白色以外の色光を射出する光源装置にも適用が可能である。例えば緑色の蛍光を射出する波長変換ロッドと青色光を射出する第2LEDとを備え、シアン光を射出する光源装置としてもよい。その場合であっても、本発明によれば、シアン光を射出可能な小型の光源装置を提供することができる。また、この光源装置と赤色光源とを別途組み合わせることによって、白色光を得ることができる。
上記実施形態では、第1の光の波長帯と第2の光の波長帯とが同じである例を挙げたが、第1の光の波長帯と第2の光の波長帯とは互いに異なっていてもよい。例えば第1の光の波長帯を、蛍光体の励起にとって最適な波長帯に設定し、第2の光の波長帯を、白色光を得るのに最適な波長帯に設定するというように、各光の波長帯を個々に最適化してもよい。
また、光源装置を構成する各構成要素の形状、数、配置、材料等の具体的な構成については、上記実施形態に限定されることなく、適宜変更が可能である。
上記第1実施形態においては、透過型の液晶プロジェクターに本発明を適用した場合の例について説明したが、本発明は、反射型の液晶プロジェクターにも適用することも可能である。ここで、「透過型」とは、液晶パネル等を含む液晶ライトバルブが光を透過する形態であることを意味する。「反射型」とは、液晶ライトバルブが光を反射する形態であることを意味する。
上記第1実施形態において、3つの液晶パネルを用いたプロジェクターの例を挙げたが、本発明は、1つの液晶ライトバルブのみを用いたプロジェクター、4つ以上の液晶ライトバルブを用いたプロジェクターにも適用可能である。
上記実施形態では、本発明による光源装置をプロジェクターに搭載した例を示したが、これに限定されない。本発明による光源装置は、照明器具や自動車のヘッドライト等にも適用することができる。
1,10…プロジェクター、2,72,82…光源装置、4R,4G,4B,13…光変調装置、6,14…投射光学装置、50…波長変換ロッド、50a…第1端面、50b…第2端面、50c…側面、51…光源、53,73,83…光合成部、53a,73a,83a…第1面、53b,73b,83b…第2面、53c,73c,83c…第3面、54…角度変換素子、54a…光入射端面、54b…光射出端面、55…ミラー(反射部)、L1…第1の光、L2…第2の光、Y…蛍光。

Claims (8)

  1. 第1の光および第2の光を射出する光源と、
    蛍光体を少なくとも含み、前記光源から射出された前記第1の光を、前記第1の光の波長帯とは異なる波長帯を有する蛍光に変換する波長変換部と、
    前記光源から射出された前記第2の光と前記波長変換部から射出された前記蛍光とを合成し、合成光として射出する光合成部と、
    前記光合成部の光射出側に設けられた角度変換素子と、
    を備え、
    前記波長変換部は、互いに対向する第1端面および第2端面と、前記第1端面および前記第2端面に交差する側面と、を有し、
    前記光合成部は、互いに対向する第1面および第2面と、前記第1面および前記第2面に交差する第3面と、前記第2の光と前記蛍光とを散乱させる散乱体と、を有し、
    前記角度変換素子は、光入射端面と光射出端面とを有し、前記光射出端面における拡散角を前記光入射端面における拡散角よりも小さくし、
    前記波長変換部の前記第1端面と前記光合成部の前記第1面とが固定され、
    前記光合成部の前記第2面と前記角度変換素子の前記光入射端面とが固定され、
    前記波長変換部において、前記第1の光は前記側面から入射し、前記蛍光は前記第1端面から射出され、
    前記光合成部において、前記蛍光は前記第1面から入射し、前記第2の光は前記第3面から入射し、前記合成光は前記第2面から射出される、光源装置。
  2. 第1の光および第2の光を射出する光源と、
    蛍光体を少なくとも含み、前記光源から射出された前記第1の光を、前記第1の光の波長帯とは異なる波長帯を有する蛍光に変換する波長変換部と、
    前記光源から射出された前記第2の光と前記波長変換部から射出された前記蛍光とを合成し、合成光として射出する光合成部と、
    を備え、
    前記波長変換部は、互いに対向する第1端面および第2端面と、前記第1端面および前記第2端面に交差する側面と、を有し、
    前記光合成部は、互いに対向する第1面および第2面と、前記第1面および前記第2面に交差する第3面と、前記第2の光と前記蛍光とを散乱させる散乱体と、を有し、
    前記波長変換部の前記第1端面と前記光合成部の前記第1面とが対向し、
    前記波長変換部において、前記第1の光は前記側面から入射し、前記蛍光は前記第1端面から射出され、
    前記光合成部において、前記蛍光は前記第1面から入射し、前記第2の光は前記第3面から入射し、前記合成光は前記第2面から射出される、光源装置。
  3. 前記散乱体は、前記第1面および前記第2面に交差する方向における散乱性が前記第1面および前記第2面に平行な方向における散乱性よりも高い散乱異方性を有する、請求項または請求項に記載の光源装置。
  4. 前記光合成部は、前記蛍光を透過させ、前記第2の光を反射させるダイクロイックプリズムを有する、請求項1に記載の光源装置。
  5. 前記波長変換部の前記第2端面に設けられ、少なくとも前記蛍光を反射させる反射部をさらに備えた、請求項1から請求項までのいずれか一項に記載の光源装置。
  6. 前記第1の光の波長帯と前記第2の光の波長帯とが同じである、請求項1から請求項までのいずれか一項に記載の光源装置。
  7. 前記第2の光の波長帯は青色波長帯であり、前記蛍光の波長帯は黄色波長帯である、請求項1から請求項までのいずれか一項に記載の光源装置。
  8. 請求項1から請求項までのいずれか一項に記載の光源装置と、
    前記光源装置からの光を画像情報に応じて変調する光変調装置と、
    前記光変調装置により変調された光を投射する投射光学装置と、を備えた、プロジェクター。
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