JP7200494B2 - フィルター用湿式不織布 - Google Patents
フィルター用湿式不織布 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7200494B2 JP7200494B2 JP2018068385A JP2018068385A JP7200494B2 JP 7200494 B2 JP7200494 B2 JP 7200494B2 JP 2018068385 A JP2018068385 A JP 2018068385A JP 2018068385 A JP2018068385 A JP 2018068385A JP 7200494 B2 JP7200494 B2 JP 7200494B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wet
- average fiber
- nonwoven fabric
- laid nonwoven
- dtex
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Filtering Materials (AREA)
- Paper (AREA)
Description
(1)ビニロン、ポリエステル、及びポリビニルアルコールから構成され、通気の上流側に配置される面の表面粗さ(SMD)が2.7μm以下であるフィルター用湿式不織布。
(2)通気の上流側に配置される面の平均摩擦係数(MIU)が0.15以下である(1)に記載のフィルター用湿式不織布。
(3)前記ポリビニルアルコールを10~20重量%含有している(1)または(2)に記載のフィルター用湿式不織布。
(4)繊維長30mm以下の繊維から成ることを特徴とする(1)~(3)のいずれか1つに記載のフィルター用湿式不織布。
(5)ポリアクリル酸エステルを0.001~0.1重量%含有している(1)~(4)のいずれか1つに記載のフィルター用湿式不織布。
(6)(1)~(5)のいずれか1つに記載のフィルター用湿式不織布を用いたフィルター。
本実施形態の湿式不織布は、ビニロン、ポリエステル、及びポリビニルアルコールから構成され、前記ポリビニルアルコールを10~20重量%含有しており、通気の上流側に配置される面の表面粗さ(SMD)が2.7μm以下であり、フィルターに用いられる。
評価はカトーテック製、摩擦感テスター(KES-SE)にて評価を行う。テーブルに固定した試料(不織布)を1mm/sの速度で、10gfの荷重をかけながら、接触子を掃引させ、検出された表面凹凸データの平均偏差を表面粗さ(SMD)の値とする。
評価はカトーテック製、摩擦感テスター(KES-SE)にて評価を行う。テーブルに固定した試料を1mm/sの速度で、25gfの荷重をかけながら、接触子を掃引させ、検出された平均摩擦係数(MIU)を算出する。
15cm角のサイズに試料を切り取り、JIS15種粉塵を5m3/minにて負荷させ、通気抵抗がベースよりも50Paアップした時点で負荷を止める。試料に捕集された粉塵量を重量にて評価する。そして15cm角の試料を机上に対して垂直に治具に設置し、高さ10cmのところから10回落とす。最後に試料の重量を測り、試料から落ちた重量を確認する。試料から落ちた重量が付着量の7割であれば、異物除去性能は良好である(○)との判定とする。
ビニロン繊維(17dtex、平均繊維長12mm、平均繊維径40μm)、ビニロン繊維(7dtex、平均繊維長10mm、平均繊維径25μm)、ビニロン繊維(2.2dtex、平均繊維長6mm、平均繊維径15μm)ポリエステル繊維(0.6dtex、平均繊維長5mm、平均繊維径8μm)、ポリエステル繊維(2.2dtex、平均繊維長5mm、平均繊維径15μm)、PVA繊維(1.1dtex、平均繊維長3mm、平均繊維径10μm)を、26:31.25:5.25:11.25:11.25:15の重量比で混繊し、パルパーで水中に分散させ、湿式抄紙用原液を調整した。
この湿式抄紙用原液を短網式抄紙法にて抄紙して湿潤ウェッブをつくり、その後プレスローラーで軽く絞り140℃で回転乾燥ドラムにて乾燥し、目付40g/m2、厚み0.3mmの実施例1の湿式不織布を得た。
ビニロン繊維(7dtex、平均繊維長10mm、平均繊維径25μm)、ビニロン繊維(2.2dtex、平均繊維長6mm、平均繊維径15μm)、ポリエステル繊維(0.6dtex、平均繊維長5mm、平均繊維径8μm)、ポリエステル繊維(2.2dtex、平均繊維長5mm、平均繊維径15μm)、PVA繊維(1.1dtex、平均繊維長3mm、平均繊維径10μm)を、51:7.6:16.2:16.2:9の重量比で混繊し、更にポリアクリル酸エステルを投入した繊維重量に対して0.05%となるように測り、パルパーで水中に分散させ、湿式抄紙用原液を調整した。
この湿式抄紙用原液を短網式抄紙法にて抄紙して湿潤ウェッブをつくり、その後プレスローラーで軽く絞り140℃で回転乾燥ドラムにて乾燥し、目付30g/m2、厚み0.2mmの実施例2の湿式不織布を得た。
ビニロン繊維(7dtex、平均繊維長10mm、平均繊維径25μm)、ビニロン繊維(2.2dtex、平均繊維長6mm、平均繊維径15μm)ポリエステル繊維(0.6dtex、平均繊維長5mm、平均繊維径8μm)、ポリエステル繊維(2.2dtex、平均繊維長5mm、平均繊維径15μm)、PVA繊維(1.1dtex、平均繊維長3mm、平均繊維径10μm)を、45:7.6:16.2:16.2:15の重量比で混繊し、更にポリアクリル酸エステルを投入した繊維重量に対して0.05%となるように測り、パルパーで水中に分散させ、湿式抄紙用原液を調整した。
この湿式抄紙用原液を短網式抄紙法にて抄紙して湿潤ウェッブをつくり、その後プレスローラーで軽く絞り140℃で回転乾燥ドラムにて乾燥し、目付30g/m2、厚み0.2mmの実施例3の湿式不織布を得た。
ビニロン繊維(7dtex、平均繊維長10mm、平均繊維径25μm)、ビニロン繊維(2.2dtex、平均繊維長6mm、平均繊維径15μm)ポリエステル繊維(0.6dtex、平均繊維長5mm、平均繊維径8μm)、ポリエステル繊維(2.2dtex、平均繊維長5mm、平均繊維径15μm)、PVA繊維(1.1dtex、平均繊維長3mm、平均繊維径10μm)を、39:7.6:16.2:16.2:21の重量比で混繊し、パルパーで水中に分散させ、湿式抄紙用原液を調整した。
この抄紙用原液を短網式抄紙法にて抄紙して湿潤ウェッブをつくり、その後プレスローラーで軽く絞り140℃で回転乾燥ドラムにて乾燥し、目付30g/m2、厚み0.2mmの実施例4の湿式不織布を得た。
ビニロン繊維(7dtex、平均繊維長10mm、平均繊維径25μm)、ビニロン繊維(2.2dtex、平均繊維長6mm、平均繊維径15μm)ポリエステル繊維(0.6dtex、平均繊維長5mm、平均繊維径8μm)、ポリエステル繊維(2.2dtex、平均繊維長5mm、平均繊維径15μm)、PVA繊維(1.1dtex、平均繊維長3mm、平均繊維径10μm)を、45:7.6:16.2:16.2:15の重量比で混繊し、更にポリアクリル酸エステルを投入した繊維重量に対して0.15%となるように測り、パルパーで水中に分散させ、湿式抄紙用原液を調整した。
この湿式抄紙用原液を短網式抄紙法にて抄紙して湿潤ウェッブをつくり、その後プレスローラーで軽く絞り140℃で回転乾燥ドラムにて乾燥し、目付30g/m2、厚み0.2mmの実施例5の湿式不織布を得た。
低融点ポリエステル繊維(22dtex、平均繊維長64mm、平均繊維径45μm)、低融点ポリエステル繊維(4.4dtex、平均繊維長51mm、平均繊維径20μm)、レギュラーポリエステル繊維(17dtex、平均繊維長51mm、平均繊維径40μm)を、重量比5:3:2で混繊し、サーマルボンド法により、厚み0.2mm、目付65g/m2、の比較例1のサーマルボンド不織布を得た。
ビニロン繊維(7dtex、平均繊維長10mm、平均繊維径25μm)、ビニロン繊維(2.2dtex、平均繊維長6mm、平均繊維径15μm)ポリエステル繊維(0.6dtex、平均繊維長5mm、平均繊維径8μm)、ポリエステル繊維(2.2dtex、平均繊維長5mm、平均繊維径15μm)、PVA繊維(1.1dtex、平均繊維長3mm、平均繊維径10μm)を、51:7.6:16.2:16.2:9の重量比で混繊し、パルパーで水中に分散させ、湿式抄紙用原液を調整した。
この湿式抄紙用原液を短網式抄紙法にて抄紙して湿潤ウェッブをつくり、その後プレスローラーで軽く絞り140℃で回転乾燥ドラムにて乾燥し、目付30g/m2、厚み0.2mmの比較例2の湿式不織布を得た。
ビニロン繊維(7dtex、平均繊維長10mm、平均繊維径25μm)、ビニロン繊維(2.2dtex、平均繊維長6mm、平均繊維径15μm)ポリエステル繊維(0.6dtex、平均繊維長5mm、平均繊維径8μm)、ポリエステル繊維(2.2dtex、平均繊維長5mm、平均繊維径15μm)、PVA繊維(1.1dtex、平均繊維長3mm、平均繊維径10μm)を、45:7.6:16.2:16.2:15の重量比で混繊し、更にポリアクリル酸エステルを投入した繊維重量に対して0.0009%となるように測り、パルパーで水中に分散させ、湿式抄紙用原液を調整した。
この湿式抄紙用原液を短網式抄紙法にて抄紙して湿潤ウェッブをつくり、その後プレスローラーで軽く絞り140℃で回転乾燥ドラムにて乾燥し、目付30g/m2、厚み0.2mmの比較例3の湿式不織布を得た。
Claims (5)
- ビニロン、ポリエステル、及びポリビニルアルコールから成る繊維から構成された不織布であり、
通気の上流側に配置される面の表面粗さ(カトーテック製摩擦感テスター(KES-SE)による評価において、表面の凹凸データの平均偏差を示すSMD)が2.7μm以下であり、
前記繊維はポリアクリル酸エステルを0.001~0.1重量%含有しており、
前記繊維の平均繊維径1~100μmであり、
目付10~100g/m 2 、厚み0.1~3.0mmである、ことを特徴とするフィルター用湿式不織布。 - 通気の上流側に配置される面の平均摩擦係数(MIU)が0.15以下であることを特
徴とする請求項1に記載のフィルター用湿式不織布。 - 前記繊維は前記ポリビニルアルコールを10~20重量%含有していることを特徴とする請求項1または2に記載のフィルター用湿式不織布。
- 前記繊維は繊維長30mm以下であることを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載のフィルター用湿式不織布。
- 請求項1~4のいずれか1項に記載のフィルター用湿式不織布を用いたフィルター。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018068385A JP7200494B2 (ja) | 2018-03-30 | 2018-03-30 | フィルター用湿式不織布 |
EP19777006.8A EP3777991A4 (en) | 2018-03-30 | 2019-03-25 | WET NON-WOVEN FABRIC FOR FILTERS, FILTER MEDIUM FOR FILTERS AND FILTERS |
CN201980023208.6A CN111971105A (zh) | 2018-03-30 | 2019-03-25 | 过滤器用湿式无纺布、过滤器用滤材、以及过滤器 |
PCT/JP2019/012395 WO2019188923A1 (ja) | 2018-03-30 | 2019-03-25 | フィルター用湿式不織布、フィルター用濾材、およびフィルター |
US17/040,655 US20210016213A1 (en) | 2018-03-30 | 2019-03-25 | Wet non-woven fabric for filter, filter medium for filter, and filter |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018068385A JP7200494B2 (ja) | 2018-03-30 | 2018-03-30 | フィルター用湿式不織布 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019177349A JP2019177349A (ja) | 2019-10-17 |
JP7200494B2 true JP7200494B2 (ja) | 2023-01-10 |
Family
ID=68277336
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018068385A Active JP7200494B2 (ja) | 2018-03-30 | 2018-03-30 | フィルター用湿式不織布 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7200494B2 (ja) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009242973A (ja) | 2008-03-31 | 2009-10-22 | Toray Ind Inc | セルロース系繊維を用いた織物 |
WO2009139194A1 (ja) | 2008-05-16 | 2009-11-19 | ミドリホクヨー株式会社 | トップコート |
JP2012218284A (ja) | 2011-04-08 | 2012-11-12 | Toyobo Co Ltd | 白木木材の触感を有する表面加飾用フィルム |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3290755B2 (ja) * | 1993-06-01 | 2002-06-10 | 旭化成株式会社 | 飲料容器用スペーサーシート |
JP3653863B2 (ja) * | 1995-06-07 | 2005-06-02 | 東レ株式会社 | 液体フィルター用不織布およびそれを用いてなる液体濾過装置 |
-
2018
- 2018-03-30 JP JP2018068385A patent/JP7200494B2/ja active Active
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009242973A (ja) | 2008-03-31 | 2009-10-22 | Toray Ind Inc | セルロース系繊維を用いた織物 |
WO2009139194A1 (ja) | 2008-05-16 | 2009-11-19 | ミドリホクヨー株式会社 | トップコート |
JP2012218284A (ja) | 2011-04-08 | 2012-11-12 | Toyobo Co Ltd | 白木木材の触感を有する表面加飾用フィルム |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2019177349A (ja) | 2019-10-17 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP2987544B1 (en) | Filter material for air filter, method for manufacturing same, and air filter provided with same | |
JP6668203B2 (ja) | エアフィルタ用濾材の製造方法 | |
JP2007144415A (ja) | 複合濾材及び複合濾材の製造方法 | |
JP6158061B2 (ja) | エアフィルタ用濾材 | |
WO2019188923A1 (ja) | フィルター用湿式不織布、フィルター用濾材、およびフィルター | |
JP7200494B2 (ja) | フィルター用湿式不織布 | |
JP6087207B2 (ja) | エアフィルタ用濾材及びその製造方法 | |
WO2021054465A1 (ja) | 不織布 | |
JP4556318B2 (ja) | 耐熱性布帛およびそれからなるフィルター | |
JPH08196829A (ja) | 空気清浄化フィルター濾材およびその製造方法 | |
JP5797175B2 (ja) | エアフィルタ用濾材 | |
JP7424298B2 (ja) | フィルター用濾材およびフィルター | |
JP6276044B2 (ja) | ガスタービン吸気用エアフィルタ | |
JP2014163623A (ja) | 全熱交換素子 | |
JP4254893B2 (ja) | 布帛およびその製造方法 | |
JP2010131543A (ja) | 低抵抗濾材 | |
JP7112228B2 (ja) | エアフィルタ用濾材、及びエアフィルタ | |
JP2004209470A (ja) | エアフィルターろ材、エアフィルターおよび洗浄再生フィルター | |
JP7281419B2 (ja) | フィルタ用濾材及びその製造方法 | |
JP4741748B2 (ja) | 電気掃除機用の使い捨て紙袋フィルター及びその製造方法 | |
JP7200495B2 (ja) | フィルター用濾材およびフィルター | |
JP2002136814A (ja) | フィルタ素子及びフィルタ | |
JP2023132659A (ja) | 液体フィルタ用濾材 | |
KR20230035222A (ko) | 에어 필터용 여과재 및 그 제조 방법 | |
JP2021146302A (ja) | 濾材、フィルタエレメント、及び濾材の製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20210215 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20211130 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20220127 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20220325 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20220628 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20220824 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20221122 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20221205 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 7200494 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |