JP7263903B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
このような廃トナー回収容器は、容器内が回収された廃トナーで満杯になった状態(又は、満杯に近い状態)が検知されると、画像形成装置本体から取出されて、空の容器と交換される。
また、特許文献1の技術は、2つの光学センサが設置されているため、装置が高コスト化、大型化してしまっていた。
図1において、1は画像形成装置としてのカラー複写機、3は原稿を原稿読込部4に搬送する原稿搬送部、4は原稿の画像情報を読み込む原稿読込部、6は入力画像情報に基づいたレーザ光を発する書込み部(露光部)、を示す。
また、7は用紙等のシートPが収納される給紙装置、10Y、10M、10C、10BKは各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)に対応した作像部としてのプロセスカートリッジ、17は複数色のトナー像が重ねて転写される中間転写ベルト(像担持体)、18は中間転写ベルト17上に形成されたトナー像をシートPに転写する2次転写ローラ、を示す。
また、20はシートP上の未定着画像を定着する定着装置、28は各プロセスカートリッジ10Y、10M、10C、10BKの現像装置に各色のトナーを補給するためのトナー容器、30は廃トナーが回収される廃トナー回収容器、を示す。
各プロセスカートリッジ10Y、10M、10C、10BKにおける感光体ドラム11(像担持体)上では、それぞれ、各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)のトナー像が形成される。
まず、原稿は、原稿搬送部3の搬送ローラによって、原稿台から搬送されて、原稿読込部4のコンタクトガラス上に載置される。そして、原稿読込部4で、コンタクトガラス上に載置された原稿の画像情報が光学的に読み取られる。
そして、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色の画像情報は、書込み部6に送信される。そして、書込み部6からは、各色の画像情報に基づいたレーザ光(露光光)が、それぞれ、対応するプロセスカートリッジ10Y、10M、10C、10BKの感光体ドラム11上に向けて照射される。
書込み部6において、光源から画像信号に対応したレーザ光Lが各色に対応して射出される。レーザ光Lは、ポリゴンミラーに入射して反射した後に、複数のレンズを透過する。複数のレンズを透過した後のレーザ光は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの色成分ごとに別の光路を通過することになる(露光工程である。)。
同様に、シアン成分のレーザ光は、紙面左から2番目のプロセスカートリッジ10Cの感光体ドラム11の表面に照射されて、シアン成分の静電潜像が形成される。マゼンタ成分に対応したレーザ光は、紙面左から3番目のプロセスカートリッジ10Mの感光体ドラム11の表面に照射されて、マゼンタ成分に対応した静電潜像が形成される。ブラック成分のレーザ光は、紙面左から4番目のプロセスカートリッジ10BKの感光体ドラム11の表面に照射されて、ブラック成分の静電潜像が形成される。
その後、現像工程後の感光体ドラム11の表面は、それぞれ、像担持体としての中間転写ベルト17(中間転写体)との対向位置に達する。ここで、それぞれの対向位置には、中間転写ベルト17の内周面に当接するように1次転写ローラ14が設置されている。そして、1次転写ローラ14の位置で、中間転写ベルト17上に、感光体ドラム11上に形成された各色のトナー像が、順次重ねて転写される(1次転写工程である。)。
その後、感光体ドラム11の表面は、除電装置の位置を通過して、感光体ドラム11における一連の作像プロセスが終了する。
その後、中間転写ベルト17の表面は、中間転写ベルトクリーニング装置9(クリーニング装置)の位置に達する。そして、中間転写ベルト17上の未転写トナーが中間転写ベルトクリーニング装置9に回収されて、中間転写ベルト17上の一連の転写プロセスが完了する。
詳しくは、シートPを収納する給紙装置7から、給紙ローラ8により給送されたシートPが、搬送ガイドを通過した後に、レジストローラ19に導かれる。レジストローラ19に達したシートPは、中間転写ベルト17上のトナー像とタイミングを合わせて、2次転写ローラ18の位置に向けて搬送される。
そして、定着工程後のシートPは、排紙ローラ29によって装置本体1外に出力画像として排出された後に、排紙部5上にスタックされて、一連の画像形成プロセスが完了する。
図2は、黒色用のプロセスカートリッジ10BKを示す構成図である。その他の3つのプロセスカートリッジ10Y、10M、10Cは、それぞれ、作像プロセスに用いられるトナーの色が異なる点を除き、黒色用のプロセスカートリッジ10BKとほぼ同じに構成されているため、その図示と説明とを省略する。
帯電装置12は、導電性芯金の外周に中抵抗の弾性層を被覆してなる帯電ローラである。そして、この帯電装置12(帯電ローラ)に電源部から所定の電圧が印加されて、これにより対向する感光体ドラム11の表面を一様に帯電する。
現像装置13内には、キャリアとトナーとからなる2成分現像剤が収容されている。
同様に、図1を参照して、クリーニング装置としての中間転写ベルトクリーニング装置9にも、中間転写ベルト17に当接するクリーニングブレード、中間転写ベルトクリーニング装置9内に回収された未転写トナーを廃トナーとして廃トナー回収容器30(図3参照)に向けて搬送する搬送コイル(搬送管16)、等が設置されている。そして、中間転写ベルトクリーニング装置9内に回収された未転写トナーは、搬送管16(搬送コイルが内設されている。)を介して、廃トナー回収容器30まで搬送されて、廃トナーとして廃トナー回収容器30の内部に回収される。なお、廃トナー回収容器30については、後でさらに詳しく説明する。
なお、感光体ドラム11や中間転写ベルト17上に付着する付着物としては、未転写トナーの他に、シートP(用紙)から生じる紙粉、帯電装置12による放電時に感光体ドラム11上に生じる放電生成物、トナーに添加されている添加剤、等があるが、本願ではこれらを総称して「未転写トナー」と呼ぶことにする。
現像ローラ13aは、図2中の矢印方向(反時計方向)に回転している。現像装置13内の現像剤は、間に仕切部材を介在するように配設された第1搬送スクリュ13b1及び第2搬送スクリュ13b2の回転によって、不図示のトナー補給部によってトナー容器28から補給されたトナーとともに撹拌混合されながら長手方向に循環する(図2の紙面垂直方向である。)。
その後、現像領域において、現像剤中のトナーが、感光体ドラム11表面に形成された静電潜像に付着する。詳しくは、レーザ光Lが照射された画像部の潜像電位(露光電位)と、現像ローラ13aに印加された現像バイアスとの、電位差(現像ポテンシャル)によって形成される電界によって、トナーが潜像に付着する(トナー像が形成される)。
その後、現像工程にて感光体ドラム11に付着したトナーは、そのほとんどが中間転写ベルト17上に転写される。そして、感光体ドラム11上に残存した未転写トナーが、クリーニングブレード15aによってクリーニング装置15内に回収される。
図3に示すように、廃トナー回収容器30には、搬送管16の排出口16aに連通する回収口30aが形成されている。
詳しくは、廃トナー回収容器30は、画像形成装置本体1に対して着脱可能(交換可能)に設置されていて、画像形成装置本体1に廃トナー回収容器30が装着されると排出口16aに回収口30aが接続されることになる。そして、クリーニング装置15や中間転写ベルトクリーニング装置9に回収された未転写トナーが廃トナーTとして搬送管16によって搬送されて、排出口16a(回収口30a)を介して廃トナー回収容器30の内部に回収されることになる。
そして、廃トナー回収容器30の内部が廃トナーTで満杯になった状態(又は、満杯に近い状態)が廃トナー量検知装置40によって検知されると、その廃トナー回収容器30が画像形成装置本体1から取出されて、空の廃トナー回収容器30に交換されることになる。
可動部材としてのフィラー41は、廃トナー回収容器30の内部に回収された廃トナー量(廃トナーTの量である。)の増加にともない所定の移動方向に移動するように構成されている。
なお、本実施の形態において、光学センサ42は、廃トナー回収容器30に固定して設置されているが、画像形成装置本体1に固定して設置することもできる。
そして、フィラー41(可動部材)は、その突起部41bが廃トナー回収容器30の外側からゴムシート35(可撓性部材)に接触して、ゴムシート35を介在した廃トナーTによる押動によって支軸41aを中心に図4の反時計方向(移動方向)に移動することになる。フィラー41の突起部41bは、開口部30bを介して廃トナー回収容器30の内部に入り込むように突起している。
そして、光学センサ42は、フィラー41が上述した移動方向(反時計方向)に移動する過程において複数の被検知部41c、41dを異なるタイミングでそれぞれ検知可能に構成されている。
詳しくは、図6(A)を参照して、廃トナー量の増加にともないフィラー41(可動部材)が移動方向(反時計方向)に移動する過程において最初に光学センサ42によって検知される第1被検知部41cの移動方向の長さH1が、次に光学センサ42によって検知される第2被検知部41dの移動方向の長さH2に比べて長くなっている(H1>H2)。具体的に、フィラーの一端側は2つの被検知部41c、41dによって略コの字状に形成されているが、その略コの字状の部分において第1被検知部41cの回動方向の肉厚H1が第2被検知部41dの回動方向の肉厚H2に比べて厚くなるように形成している。
ここで、ニア満杯が検知されてからサービスマン通知がされるまでの時間は、第1被検知部41cの肉厚H1で決まることになる。すなわち、第1被検知部41cが光学センサ42によって検知されてから、フィラー41の回動が進んで第1被検知部41cが光学センサ42によって検知されなくなるまでの時間が、ニア満杯が検知されてからサービスマン通知がされるまでの時間となる。ここで、第1被検知部41cの肉厚H1は充分に厚く設定されているため、ニア満杯状態から余裕をもってサービスマン通知をおこなうことが可能になる。
ここで、サービスマン通知がされてから満杯検知がされるまでの時間は、第1被検知部41cと第2被検知部41dとの隙間H3で決まることになる。すなわち、第1被検知部41cが光学センサ42によって検知されなくなってから、フィラー41の回動が進んで第2被検知部41dが光学センサ42によって検知されるまでの時間が、サービスマン通知がされてから満杯検知がされるまでの時間となる。ここで、第1被検知部41cと第2被検知部41dとの隙間H3は最適な長さに設定されているため、サービスマン通知から早すぎることも遅すぎることもなく最適なタイミングでサービスマンの出動や新品の廃トナー回収容器30の発送をおこなうことが可能になる。
また、本実施の形態では、1つの光学センサ42によってニア満杯検知やサービスマン通知や満杯検知をおこなっているため、複数の光学センサを設置する場合に比べて、廃トナー量検知装置40を低コスト化、小型化することができる。
なお、本実施の形態において、ニア満杯検知やサービスマン通知や満杯検知をタイミングよくおこなうために、ユーザーの画像形成装置1の使用状況に合わせて、最適な形状(第1、第2被検知部41c、41dの長さH、1H2や隙間H3)のフィラー41を交換可能に設置することができるように構成することが好ましい。
具体的に、図6(B)に示すように、第1被検知部41cの光透過率R1と、第2被検知部41dの光透過率R2と、が異なるように(R1≠R2)、2つの被検知部41c、41dを別々の材料で形成することができる。そして、そのような場合に、光学センサ42は、複数の検知閾値を有する透過型光学センサ、又は、アナログ出力を出力可能な透過型光学センサとすることが好ましい。
詳しくは、図6(C)に示すフィラー41は、第1被検知部41cと第2被検知部41dとの間が空間ではなくて、その間に第1、第2被検知部41c、41dの光透過率とも空気の光透過率とも異なる補助被検知部41d(例えば、空気よりも僅かに光透過率が低い半透明のマイラーである。)が設けられている。
このように構成することにより、図4(B)に示すように光学センサ42によって第1被検知部41cを検知するとき(ニア満杯検知時)のセンサ出力の大きさと、光学センサ42によって補助被検知部41dを検知するとき(サービスマン通知時)のセンサ出力の大きさと、図4(C)に示すように光学センサ42によって第2被検知部41dを検知するとき(満杯検知時)のセンサ出力の大きさと、それらのいずれでもないとき(図4(A)のような状態のときである。)のセンサ出力の大きさと、が異なることになる。そのため、そのセンサ出力の大きさの違いから、ニア満杯状態、サービスマン通知状態、満杯状態、そのいずれでもない状態であるかを容易に判別することが可能になる。したがって、廃トナー回収容器30が交換前に一時的に画像形成装置本体1から取り出されて再び装着された場合などであっても、その廃トナー回収容器30が上述した4つの状態のいずれかでるかを、センサ出力の大きさから即時に判別することが可能になる。
これにより、装置が高コスト化、大型化することなく、廃トナー量の検知結果のばらつきや誤検知を生じにくくすることができる。
そして、そのような場合にも、本実施の形態のものと同様の効果を得ることができる。
9 中間転写ベルトクリーニング装置、
11 感光体ドラム(像担持体)、
15 クリーニング装置、
16 搬送管、
16a 排出口、
17 中間転写ベルト(像担持体、中間転写体)、
30 廃トナー回収容器、
30a 回収口、
30b 開口部、
35 ゴムシート(可撓性部材)、
40 廃トナー量検知装置、
41 フィラー(可動部材)、
41a 支軸、
41b 突起部、
41c 第1被検知部、
41d 第2被検知部、
41e 補助被検知部、
42 光学センサ(透過型光学センサ、検知手段)。
Claims (8)
- 廃トナー回収容器が画像形成装置本体に着脱可能に設置された画像形成装置であって、
前記廃トナー回収容器は、
前記廃トナー回収容器の内部に回収された廃トナー量の増加にともない所定の移動方向に移動するとともに、前記移動方向の異なる位置に複数の被検知部が形成された可動部材と、
前記可動部材が前記移動方向に移動する過程において前記複数の被検知部を異なるタイミングでそれぞれ検知可能な光学センサと、
を具備した廃トナー量検知装置を備え、
前記画像形成装置本体は、前記光学センサの出力に応じて所定の制御をおこなう制御部を備え、
前記複数の被検知部は、前記光学センサによって検知される部分の前記移動方向の長さが互いに異なるように形成されて、廃トナー量の増加にともない前記可動部材が前記移動方向に移動する過程において最初に前記光学センサによって検知される第1被検知部と、次に前記光学センサによって検知される第2被検知部と、を有し、
前記制御部は、
前記光学センサによって前記第1被検知部が検知されると、前記廃トナー回収容器の廃トナー量が満杯に近い状態であることを前記画像形成装置本体の表示部に表示して、
前記光学センサによって前記第1被検知部が検知されてから前記可動部材が前記移動方向に移動して前記光学センサによって前記第1被検知部が検知されなくなると、サービス会社に通知をおこなうことを特徴とする画像形成装置。 - 前記複数の被検知部は、前記移動方向に間隔をあけて形成された前記第1被検知部及び前記第2被検知部であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記第1被検知部の前記移動方向の長さが、前記第2被検知部の前記移動方向の長さに比べて長いことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
- 前記複数の被検知部は、光透過率が互いに異なるように形成されたことを特徴とする請求項1~請求項3のいずれかに記載の画像形成装置。
- 前記可動部材は、前記移動方向に隣接する前記第1被検知部と前記第2被検知部との間に、前記複数の被検知部とも空気とも異なる光透過率を有する補助被検知部を具備したことを特徴とする請求項1~請求項4のいずれかに記載の画像形成装置。
- 前記光学センサは、複数の検知閾値を有する透過型光学センサ、又は、アナログ出力を出力可能な透過型光学センサであることを特徴とする請求項1~請求項5のいずれかに記載の画像形成装置。
- 前記制御部は、前記光学センサによって前記第1被検知部が検知されなくなってから前記可動部材が前記移動方向に移動して前記光学センサによって前記第2被検知部が検知されると、前記廃トナー回収容器の廃トナー量が満杯の状態であることを前記表示部に表示して、前記画像形成装置本体を稼動停止することを特徴とする請求項1~請求項6のいずれかに記載の画像形成装置。
- 前記廃トナー回収容器は、当該廃トナー回収容器に形成された開口部を塞ぐように設置されるとともに、当該廃トナー回収容器の内部に回収された廃トナーによる押動によって変形する可撓性部材を備え、
前記可動部材は、当該廃トナー回収容器の外側から前記可撓性部材に接触して、前記可撓性部材を介在した廃トナーによる押動によって前記移動方向に移動することを特徴とする請求項1~請求項6のいずれかに記載の画像形成装置。
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