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JP7067006B2 - 工作機械 - Google Patents

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JP7067006B2 JP2017186378A JP2017186378A JP7067006B2 JP 7067006 B2 JP7067006 B2 JP 7067006B2 JP 2017186378 A JP2017186378 A JP 2017186378A JP 2017186378 A JP2017186378 A JP 2017186378A JP 7067006 B2 JP7067006 B2 JP 7067006B2
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Description

本発明は、被加工物を加工する工作機械に関する。
従来、工作機械は機械本体及び筐体を備える(例えば特許文献1参照)。筐体(特許文献1における「カバー」)は機械本体を覆う。筐体には開口が設けてある。扉は開口を開閉する。
特許文献1に記載の工作機械は、リミットスイッチとドッグと制御装置とを更に備える。リミットスイッチは筐体における開口の周縁部に取り付けてある。ドッグは扉に取り付けてある。制御装置は機械本体の動作を制御する。
扉が開いた場合、ドッグはリミットスイッチから離隔する。扉が閉まった場合、ドッグはリミットスイッチを押す。ドッグがリミットスイッチを押している場合、制御装置は扉が閉まっていると判定する。扉が閉まっていると判定したとき、制御装置は機械本体を作動させる。扉が閉まっていないと判定したとき、制御装置は機械本体を作動させない。
故に、筐体及び扉が作動中の機械本体を作業者から隔離するので、作業者の安全を確保することができる。
特開2009-214214号公報
ところが、例えば悪意のある人間が扉からドッグを取り外し、取り外したドッグでリミットスイッチを押した場合であっても、制御装置は扉が閉まっていると判定する。すると、扉が開いているのに機械本体が作動する虞がある。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、安全性を向上させることができる工作機械を提供することにある。
本実施の形態に係る工作機械は、開口が設けてある筐体と、前記開口を開閉する扉と、該扉及び前記筐体の一方に、ネジを用いて着脱可能に取り付けてあり、前記扉の開閉を検出するための検出用部材とを備える工作機械において、前記一方又は前記検出用部材に固定してあり、前記ネジの取り外しを阻害するようにして前記ネジを遮蔽する遮蔽部材と、前記扉及び前記筐体の他方に取り付けてあり、前記扉が前記開口を閉鎖している場合に前記検出用部材の存在を検出する検出部と、前記筐体の内側に設けられ、前記検出部が前記検出用部材の存在を検出している場合に被加工物を加工する機械本体とを備え、一の前記ネジを用いて前記検出用部材が着脱可能に取り付けてあり、他の前記ネジを用いて前記一方に着脱可能に取り付けてある取り付け用部材と、第2のネジを用いて着脱可能に前記他方に取り付けてあり、前記検出部を保持している保持具とを更に備え、前記検出部は前記検出用部材よりも大型であり、前記検出用部材及び前記取り付け用部材の何れかには、一の前記ネジが挿入してあり、第1の方向に長い長孔が設けてあり、前記取り付け用部材及び前記一方の何れかには、他の前記ネジが挿入してあり、前記第1の方向とは異なる第2の方向に長い長孔が設けてあり、前記保持具及び前記他方の何れかには、前記第2のネジが挿入してあり、前記第1の方向及び前記第2の方向夫々と異なる第3の方向に長い長孔が設けてあることを特徴とする。
本実施の形態に係る工作機械は、開口が設けてある筐体と、前記開口を開閉する2つの扉と、該2つの扉の一方に、ネジを用いて着脱可能に取り付けてあり、前記2つの扉の開閉を検出するための検出用部材とを備える工作機械において、前記一方又は前記検出用部材に固定してあり、前記ネジの取り外しを阻害するようにして前記ネジを遮蔽する遮蔽部材と、前記2つの扉の他方に取り付けてあり、前記2つの扉が前記開口を閉鎖している場合に前記検出用部材の存在を検出する検出部と、前記筐体の内側に設けられ、前記検出部が前記検出用部材の存在を検出している場合に被加工物を加工する機械本体とを備え、一の前記ネジを用いて前記検出用部材が着脱可能に取り付けてあり、他の前記ネジを用いて前記一方に着脱可能に取り付けてある取り付け用部材と、第2のネジを用いて着脱可能に前記他方に取り付けてあり、前記検出部を保持している保持具とを更に備え、前記検出部は前記検出用部材よりも大型であり、前記検出用部材及び前記取り付け用部材の何れかには、一の前記ネジが挿入してあり、第1の方向に長い長孔が設けてあり、前記取り付け用部材及び前記一方の何れかには、他の前記ネジが挿入してあり、前記第1の方向とは異なる第2の方向に長い長孔が設けてあり、前記保持具及び前記他方の何れかには、前記第2のネジが挿入してあり、前記第1の方向及び前記第2の方向夫々と異なる第3の方向に長い長孔が設けてあることを特徴とする。
本実施の形態に係る工作機械は、前記遮蔽部材は、一の前記ネジ及び他の前記ネジを両方とも遮蔽することを特徴とする。
本実施の形態に係る工作機械は、前記検出部が前記検出用部材の存在を検出している場合に前記扉が施錠され、前記機械本体による加工が終了した場合に前記扉が自動的に解錠されることを特徴とする。
本実施の形態に係る工作機械は、前記検出部が前記検出用部材の存在を検出している場合に前記2つの扉が施錠され、前記機械本体による加工が終了した場合に前記2つの扉が自動的に解錠されることを特徴とする。
本実施の形態に係る工作機械は、前記遮蔽部材は、ワンウェイネジを用いて前記一方又は前記検出用部材に固定してあることを特徴とする。
本実施の形態に係る工作機械は、前記検出用部材及び前記検出部は前記筐体の内側に夫々設けられていることを特徴とする。
本実施の形態に係る工作機械は、前記ネジはクロムモリブデン鋼製であることを特徴と
する。
本実施の形態に係る工作機械は、前記検出用部材及び前記検出部は前記筐体の内側に夫々設けられており、前記検出用部材及び前記検出部の取り付け位置は前記扉の上隅部と前記筐体の前記上隅部に対応する部分であることを特徴とする。
本実施の形態に係る工作機械は、前記検出用部材及び前記検出部は前記筐体の内側に夫々設けられており、前記検出用部材及び前記検出部の取り付け位置は前記2つの扉夫々の上隅部であることを特徴とする。
本実施の形態にあっては、扉及び筐体の内の一方に検出用部材がネジを用いて取り付けてある。又は、2つの扉の内の一方に検出用部材がネジを用いて取り付けてある。以下では、検出用部材が取り付けてある物体を第1の物体という。
第1の物体から検出用部材を取り外すためにはネジを取り外す必要がある。しかしながら、ネジを遮蔽する遮蔽部材が、ネジの取り外しを阻害する。しかも、遮蔽部材は第1の物体又は検出用部材に固定してある。故に、遮蔽部材を取り外すことはできない。従って、検出用部材の第1の物体からの取り外しを防止することができる。
この結果、悪意のある人間が検出用部材を第1の物体から取り外すことに起因する扉の開閉の誤検出を防止することができる。故に、扉が開いているのに工作機械が作動するという不都合を防止することができる。従って、安全性を向上させることができる。
本実施の形態にあっては、遮蔽部材はワンウェイネジを用いて固定してある。故に、遮蔽部材を固定する作業は簡易である。
本実施の形態にあっては、検出用部材が取り付け用部材を介して第1の物体に取り付けてある。
遮蔽部材は、検出用部材を取り付け用部材に取り付けるネジも、取り付け用部材を第1の物体に取り付けるネジも遮蔽する。故に、ネジ毎に個別の遮蔽部材を用いる必要がない。従って、遮蔽部材の個数を低減することができる。
本実施の形態にあっては、検出用部材を第1の物体に取り付けた後でも、遮蔽部材の固定前であれば、例えば工作機械の製造者がネジを緩めることができる。製造者は、ネジを緩めた場合、第1の物体に対する検出用部材の相対的な位置を1又は複数の方向に調整することができる。製造者は、検出用部材の位置が確定した後で、遮蔽部材を固定する。故に、工作機械の製造中には検出用部材の位置を容易に調整することができる。
一方、例えば工作機械の工場出荷後には検出用部材の取り外しを防止することができる。
本実施の形態にあっては、扉及び筐体の内の他方に検出部が第2のネジを用いて取り付けてある。又は、2つの扉の内の他方に検出部が第2のネジを用いて取り付けてある。以下では、検出部が取り付けてある物体を第2の物体という。
検出用部材は取り付け用部材を介して第1の物体に取り付けてある。
遮蔽部材の固定前であれば、一のネジを緩めることによって、取り付け用部材に対する検出用部材の相対的な位置を、長孔に沿って第1の方向に調整することができる。また、他のネジを緩めることによって、第1の物体に対する取り付け用部材の相対的な位置を、長孔に沿って第2の方向に調整することができる。以上の結果、第1の物体に対する検出用部材の相対的な位置を、相異なる2方向に調整することができる。
更に、第2のネジを緩めることによって、第2の物体に対する検出部の相対的な位置を、長孔に沿って第3の方向に調整することができる。
往々にして検出部は検出用部材よりも大型である。大型の検出部の位置を複数方向に調整するための構成は複雑である。しかしながら、大型の検出部の位置を1方向に調整するための構成は簡易である。また、小型の検出用部材を2方向に調整するための構成は簡易である。
検出用部材と検出部との相対的な位置を調整することによって、検出用部材と検出部とを位置合わせすることができる。
工作機械は、検出部が検出用部材の存在を検出している場合に被加工物を加工する。検出部が検出用部材の存在を検出している場合、扉(又は2つの扉)は開口を必ず閉鎖している。何故ならば、検出用部材を第1の物体から取り外すことができないからである。故に、扉が開いているのに工作機械が作動するという不都合を防止することができる。従って、安全性を向上させることができる。
本実施の形態にあっては、検出用部材が、クロムモリブデン鋼製のネジを用いて第1の物体に取り付けてある。クロムモリブデン鋼製のネジはステンレス製のネジに比べて機械的強度が高いので、検出用部材を第1の物体に強固に取り付けることができる。
本実施の形態の工作機械による場合、安全性を向上させることができる。
実施の形態1に係る工作機械を示す斜視図である。 工作機械を示す正面図である。 工作機械の制御系の構成を示すブロック図である。 工作機械が備える検出用部材及び検出部(扉が開いている場合)を示す斜視図である。 工作機械が備える検出用部材及び検出部(扉が閉まっている場合)を示す斜視図である。 工作機械が備える取り付け用部材を示す斜視図である。 工作機械が備える検出用部材、検出部、及び遮蔽部材(扉が開いている場合)を示す斜視図である。 工作機械が備える検出用部材、検出部、及び遮蔽部材(扉が閉まっている場合)を示す斜視図である。 工作機械の制御系の構成(扉が開いている場合)を示すブロック図である。 工作機械の制御系の構成(扉が閉まっている場合)を示すブロック図である。 実施の形態2に係る工作機械(扉が閉まっている場合)を示す斜視図である。 工作機械(扉が開いている場合)を示す斜視図である。
以下、本発明を、その実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。以下の説明では、図において矢符で示す上下、前後、及び左右を使用する。
実施の形態 1.
図1は、実施の形態1に係る工作機械を示す斜視図である。
図2は、工作機械を示す正面図である。
図3は、工作機械の制御系の構成を示すブロック図である。
図中1は工作機械であり、工作機械1は、基台10、機械本体11、筐体12、及び制御装置13を備える。
基台10は床に設置してある。基台10の上部に機械本体11が設けてある。
機械本体11は、テーブル111、X軸モータ112、Y軸モータ113、主軸114、Z軸モータ115、主軸モータ116、工具交換装置117、及び交換モータ118を備える。
作業者はテーブル111にワーク(被加工物)を載置する。テーブル111は、前後左右方向に移動可能である。X軸モータ112及びY軸モータ113は、テーブル111を前後左右方向に移動させる。
主軸114はテーブル111の上方に位置する。主軸114の下端部には工具の装着部がある。主軸114は上下方向に移動可能である。Z軸モータ115は主軸114を上下方向に移動させる。この結果、主軸114に装着してある工具が、テーブル111に載置してあるワークに接離する。主軸モータ116は主軸114に装着してある工具を回転させる。主軸114に装着してある工具は、回転しながらワークに接触することによって、切削又は穿孔等の加工をワークに施す。
工具交換装置117は、複数の工具を回転移動可能に保持している。工具交換装置117は、主軸114が上昇している場合に、主軸114に装着してある工具を主軸114から取り外して保持する。工具交換装置117は、主軸114が下降している場合に、工具交換装置117が保持している工具の1つを主軸114に装着する。交換モータ118は、工具交換装置117が保持している複数の工具を回転移動させることによって、所要の工具を工具交換位置に送り込む。
筐体12は箱状をなす。筐体12は、機械本体11を覆うようにして、基台10の上部に設けてある。筐体12は、前壁121、後壁122、左壁123、右壁124、及び天壁を有する。ただし、図1及び図2において、筐体12の天壁の図示は省略してある。筐体12の前壁121、後壁122、左壁123、右壁124、及び天壁は、前側、後側、左側、右側、及び上側から機械本体11を覆う。
前壁121の中央部には、矩形状の開口125が設けてある。開口125を開閉するために、扉2が前壁121に取り付けてある。図1では扉2は開いている。図2では扉2は閉まっている。
扉2は片引き戸であり、左扉21及び右扉22を有する。左扉21及び右扉22夫々は矩形状をなし、互いに連動して左右方向にスライドする。右扉22の前面の右辺部には把手23が設けてある。
作業者が把手23を把持して左側へ引っ張った場合、右扉22及び左扉21は左側に移動して開く。開口125を通って、作業者は筐体12の内側に出入りする。筐体12の内側に進入した作業者は、例えばテーブル111にワークを載置する。
作業者が把手23を把持して右側へ引っ張った場合、右扉22及び左扉21は右側に移動して閉じる。
扉2の開閉を検出するために、工作機械1は検出用部材3及び検出部4を備える。本実施の形態においては検出用部材3が扉2(第1の物体)に取り付けてあり、検出部4が筐体12(第2の物体)に取り付けてある。検出用部材3を扉2に取り付けるために、工作機械1は取り付け用部材5を更に備え、検出部4を筐体12に取り付けるために、工作機械1は保持具6を更に備える(後述する図4~図8参照)。検出用部材3の扉2からの取り外しを防止するために、工作機械1は遮蔽部材7を更に備える(後述する図8及び図9参照)。
図4及び図5は、工作機械1が備える検出用部材3及び検出部4を示す斜視図である。
図6は、工作機械1が備える取り付け用部材5を示す斜視図である。
図7及び図8は、工作機械1が備える検出用部材3、検出部4、及び遮蔽部材7を示す斜視図である。
図9及び図10は、工作機械1の制御系の構成を示すブロック図である。図9及び図10には扉2及び検出用部材3も模式的に示してある。
図4、図7、及び図9では扉2は開いている。図5、図8、及び図10では扉2は閉まっている。
検出用部材3は挿入部31及び取り付け部32を有する。
挿入部31及び取り付け部32夫々は、一方向に長い矩形平板である。
挿入部31は、挿入部31の長手方向が取り付け部32の長手方向に直交する向きで、取り付け部32に面一に、取り付け部32の長辺部から突出している。挿入部31の長手方向の中央部には矩形状の貫通孔311が設けてある。
取り付け部32には、2つの長孔321,321が長手方向に並設してある。各長孔321は、取り付け部32の長手方向に長い。
検出部4は、筐体41、リミットスイッチ42、ロック部材43、及びソレノイドアクチュエータ44を有する。
筐体41は箱状をなし、リミットスイッチ42、ロック部材43、及びソレノイドアクチュエータ44を収容している。筐体41の周壁にはスリット411が設けてある。スリット411は筐体41の内外を連通する。筐体41には、スリット411を通して検出用部材3の挿入部31を挿入することが可能である。
通常、リミットスイッチ42はオフである。リミットスイッチ42が押圧力を受けている間だけ、リミットスイッチ42はオンになる。
筐体41は、不図示のカム及びバネを収容している。通常、バネはリミットスイッチ42から離隔する方向にカムを付勢している。スリット411を通して筐体41に進入した検出用部材3がカムに接触した場合、カムはバネの付勢力に抗ってリミットスイッチ42に接近し、リミットスイッチ42に押圧力を与える。なお、筐体41に進入した検出用部材3が直接的にリミットスイッチ42に押圧力を与えてもよい。
ロック部材43は、筐体41の内部における検出用部材3の挿脱経路に交差する位置(以下、ロック位置という)に進入する。筐体41に検出用部材3が進入している場合、ロック位置に進入したロック部材43は、検出用部材3の貫通孔311を貫通する。ロック部材43が貫通孔311を貫通している間、検出用部材3の挿入部31を筐体41から抜き出すことはできない。
ロック部材43がロック位置から退出した場合、ロック部材43が検出用部材3の貫通孔311から抜け出るので、検出用部材3の挿入部31を筐体41から抜き出すことができる。
ロック部材43はソレノイドアクチュエータ44のプランジャ44aに連結してある。通常、ソレノイドアクチュエータ44は励磁状態にある。非励磁状態のソレノイドアクチュエータ44は、プランジャ44aの突出によって、ロック部材43をロック位置に進入した状態に保つ。励磁状態のソレノイドアクチュエータ44は、プランジャの没入によって、ロック部材43をロック位置から退出した状態に保つ。
なお、ソレノイドアクチュエータ44がロック部材43を進退させる構成に限定するものではない。例えば電動シリンダがロック部材43を進退させてもよい。
図9及び図10は、扉2に固定してある検出用部材3の筐体41への挿脱、検出用部材3の挿脱に伴うリミットスイッチ42のオンオフ、及びロック部材43の進退を模式的に示している。
検出用部材3及び検出部4としては、例えば市販の安全スイッチ装置が備える専用アクチュエータ及び安全スイッチを利用することができる。
扉2の内面には、支持台24が設けてある。支持台24は、右扉22の右辺部の上端近傍に位置している。支持台24は、筐体12の内部に進入した作業者の手が届かない程度に高い位置にあることが望ましい。
本実施の形態の支持台24は、3枚の支持板241,242,243を有する。支持板241は一方向に長い矩形板状をなす。支持板242は板状をなし、支持板241の一方の長辺部から支持板241に直交する方向に突出している。支持板243は板状をなし、支持板241の他方の長辺部から支持板242と同じ向きに突出している。
支持台24は、支持板241の長手方向が上下方向に沿うようにして、右扉22に固定してある。支持板241は右扉22から離隔しており、右扉22に平行である。支持台24の固定のために、例えば支持板242,243夫々の先端部が右扉22の内面に溶接してある。支持台24は右扉22から取り外すことができない。
支持板241には、2つの丸孔244,244が上下方向に並設してある。支持板242には、図示しない2つの丸孔が上下方向に並設してある。
取り付け用部材5はL型のブラケットである。取り付け用部材5は取り付け部51,52を有する。取り付け部51,52夫々は一方向に長い矩形板状をなす。取り付け部51,52夫々の長手方向は平行である。取り付け部51は、取り付け部52の長辺部から取り付け部52に直交する方向に突出している。
取り付け部51には2つの丸孔511,511が取り付け部51の長手方向に並設してある。
取り付け部52には2つの長孔521,521が取り付け部52の長手方向に並設してある。各長孔521は、取り付け部52の短手方向に長い。
製造者は、2つのネジ81,81及び図示しない2つのナットを用いて、検出用部材3を取り付け用部材5に着脱可能に取り付ける。具体的には、製造者は、検出用部材3の取り付け部32の長孔321,321と取り付け用部材5の取り付け部51の丸孔511,511とを位置合わせし、各長孔321及び丸孔511にネジ81を挿入する。次いで、製造者は、取り付け部32,51を共締めする。ネジ81は一のネジであり、長孔321は第1の方向に長い長孔である。
製造者は、2つのネジ82,82及び図示しない2つのナットを用いて、取り付け用部材5を支持台24に着脱可能に取り付ける。具体的には、製造者は、取り付け用部材5の取り付け部52の長孔521,521と支持台24の支持板242の2つの丸孔とを位置合わせし、各長孔521及び支持板242の丸孔にネジ82を挿入する。次いで、製造者は、取り付け部52及び支持板242を共締めする。ネジ82は他のネジであり、長孔321は第2の方向に長い長孔である。
取り付け用部材5を支持台24に取り付けた場合、長孔521の長手方向は前後方向に沿う。取り付け用部材5の取り付け後であっても、後述するように遮蔽部材7を固定するまでは、ネジ82を緩めたり取り外したりすることができる。ネジ82,82を取り外せば、取り付け用部材5を支持台24から取り外すことができる。ネジ82,82を緩めれば、取り付け部52の支持板242に対する相対的な位置を長孔521に沿って調整することができるので、取り付け用部材5と一体的な検出用部材3の扉2に対する相対的な位置を前後方向に調整することができる。
なお、取り付け部52が2つの丸孔を有し、支持板242が長孔521,521を有していてもよい。
支持台24に取り付けた取り付け用部材5に検出用部材3を取り付けた場合、長孔321の長手方向は上下方向に沿う。検出用部材3の取り付け後であっても、遮蔽部材7を固定するまでは、ネジ81を緩めたり取り外したりすることができる。ネジ81,81を取り外せば、検出用部材3を取り付け用部材5から取り外すことができる。ネジ81,81を緩めれば、取り付け部32の取り付け部51に対する相対的な位置を長孔321に沿って調整することができるので、検出用部材3の取り付け用部材5に対する相対的な位置を上下方向に調整することができる。
なお、取り付け部32が丸孔511,511を有し、取り付け部51が長孔321,321を有していてもよい。
取り付け用部材5の扉2に対する相対的な位置を前後方向に調整し、検出用部材3の取り付け用部材5に対する相対的な位置を上下方向に調整することによって、扉2に対する検出用部材3の相対的な位置を上下前後方向に調整することができる。扉2と検出用部材3との間に検出用部材3が介在しているので、扉2に対する検出用部材3の相対的な位置を2方向に調整するための構成は簡易である。
また、取り付け用部材5の設計を適宜に変更することによって、相異なる仕様の扉2,2に、共通の検出用部材3,3を取り付けることができる。
ネジ81,81を取り外せば、検出用部材3を扉2から取り外すことができる。ネジ82,82を取り外せば、検出用部材3を取り付け用部材5ごと扉2から取り外すことができる。つまり、検出用部材3は、ネジ81,81,82,82を用いて着脱可能に扉2に取り付けてある。
遮蔽部材7は、2つの遮蔽部71,72及び取り付け部73を有する。遮蔽部71,72及び取り付け部73夫々は一方向に長い矩形板状をなす。遮蔽部71は、遮蔽部72の一方の長辺部から遮蔽部72に直交する方向に突出している。取り付け部73は、遮蔽部72の他方の長辺部から遮蔽部71と相反する向きに突出している。遮蔽部71,72及び取り付け部73夫々の長手方向は平行である。
取り付け部73には2つの丸孔が取り付け部73の長手方向に並設してある。
製造者は、2つのワンウェイネジ80,80及び図示しない2つのナットを用いて、遮蔽部材7を支持台24に固定する。具体的には、製造者は、遮蔽部71,72が取り付け用部材5の取り付け部51,52に対向するようにして、遮蔽部材7の取り付け部73の2つの丸孔と支持台24の支持板241の丸孔244,244とを位置合わせする。次に、製造者は、位置合わせした取り付け部73の丸孔及び丸孔244にワンウェイネジ80を挿入する。次いで、製造者は、取り付け部73及び支持板241を共締めする。遮蔽部材7は支持台24から取り外すことができない。
このようにして遮蔽部材7を支持台24に固定した場合、遮蔽部71はネジ81,81夫々のネジ頭を遮蔽し、遮蔽部72はネジ82,82夫々のネジ頭を遮蔽する。遮蔽部71は、ネジ81を取り外すための工具がネジ81のネジ頭に接触することを阻害することによって、ネジ81の取り外しを阻害する。同様に、遮蔽部72は、ネジ82を取り外すための工具がネジ82に接触することを阻害することによって、ネジ82の取り外しを阻害する。
以上のようにして遮蔽部材7を固定するまでは、検出用部材3の扉2に対する相対的な位置を上下方向に調整することができる。
遮蔽部材7は、ネジ81,81,82,82を全て遮蔽するので、ネジ81,81,82,82夫々を個別に遮蔽する必要がない。故に、遮蔽部材7の個数を低減することができる。
ワンウェイネジ80を用いる場合、遮蔽部材7を簡易に固定することができる。しかしながら、遮蔽部材7は、リベット留め、溶接、又は接着等によって支持台24に固定してあってもよい。
また、遮蔽部材7は、検出用部材3又は取り付け用部材5に固定してあってもよい。
筐体12の前壁121の内面には、支持台14が設けてある。支持台14は、開口125の右辺の上端近傍に位置している。支持台14は、筐体12の内部に進入した作業者の手が届かない程度に高い位置にあることが望ましい。
本実施の形態の支持台14は板状をなし、支持台14の一面が上向きになるようにして、前壁121の内面に固定してある。支持台14は前壁121から取り外すことができない。
支持台14には、図示しない2つの丸孔が設けてある。
検出部4は、スリット411が左向きになるようにして、支持台14の上面に載置してある。
保持具6は、3つの被覆部61~63と2つの取り付け部64,64とを有する。
被覆部61~63夫々は矩形板状をなす。被覆部62,63夫々は、被覆部61から被覆部61に直交する方向に突出している。被覆部62は被覆部61の長辺部に設けてあり、被覆部63は被覆部61の短辺部に設けてある。被覆部61~63は検出部4を上側、後側、及び右側から夫々覆う。保持具6は、被覆部61と支持台14との間、及び被覆部62と前壁121との間に検出部4を挟むようにして、検出部4を保持する。
取り付け部64,64は被覆部62,63の先端部から支持台14に沿って突出している。各取り付け部64には、左右方向に長い長孔641が設けてある。
製造者は、2つのネジ83,83及び図示しない2つのナットを用いて、保持具6を支持台14に着脱可能に取り付ける。具体的には、製造者は、保持具6の取り付け部64の長孔641,641と支持台14の2つの丸孔とを位置合わせし、各長孔641及び支持台14の丸孔にネジ83を挿入する。次いで、製造者は、取り付け部64及び支持台14を共締めする。ネジ83は第2のネジであり、長孔641は第3の方向に長い長孔である。
保持具6の取り付け後であっても、ネジ83を緩めたり取り外したりすることができる。ネジ83,83を取り外せば、保持具6を支持台14から取り外すことができる。ネジ83,83を緩めれば、取り付け部64の支持台14に対する相対的な位置を長孔641に沿って調整することができる。この結果、保持具6が保持する検出部4の筐体12に対する相対的な位置を左右方向に調整することができる。
なお、取り付け部64が丸孔を有し、支持板242が長孔641を有していてもよい。
製造者は、検出用部材3の位置を上下前後方向に調整し、検出部4の位置を左右方向に調整することによって、検出用部材3と検出部4とを位置合わせする。
検出部4は検出用部材3よりも大型なので、検出部4の位置を2方向に調整するための構成は煩雑になる。しかしながら、検出部4の位置を1方向に調整するための構成は簡易である。また、検出用部材3を2方向に調整するための構成は簡易である。
なお、検出用部材3の位置が1方向に調整可能であり、検出部4の位置が2方向に調整可能でもよい。
また、検出用部材3の位置が3方向に調整可能でもよい。この場合、検出部4の位置を調整可能にする必要はない。ただし、検出用部材3の位置を3方向に調整するための構成は複雑である。故に、検出用部材3の位置が2方向に調整可能であり、検出部4の位置が1方向に調整可能な構成が最も有利である。
ネジ81~83夫々はクロムモリブデン鋼製であることが望ましい。クロムモリブデン鋼製のネジ81~83はステンレス製のネジに比べて機械的強度が高い。故に、検出用部材3を扉2に強固に取り付けることができ、検出部4を筐体12に強固に取り付けることができる。
ワンウェイネジ80はクロムモリブデン鋼製であることが望ましいが、例えばステンレス製でもよい。ステンレス製のワンウェイネジ80は入手が容易である。
制御装置13は、筐体12の後壁122の外面に設けてある。
制御装置13は、CPUを有している制御部131、揮発性メモリを用いてなる一時記憶部132、及び不揮発性メモリを用いてなる記憶部133を備える(図3参照)。制御部131は、バスを介して一時記憶部132及び記憶部133に接続してある。記憶部133は、工作機械1の動作を制御するためのコンピュータプログラムを記憶している。制御部131は、一時記憶部132を作業領域として用い、記憶部133が記憶しているコンピュータプログラムに従って、工作機械1の動作の動作を制御する。
制御装置13又は機械本体11は、X軸モータ112、Y軸モータ113、Z軸モータ115、主軸モータ116、及び交換モータ118夫々を個別に駆動する図示しないモータドライバを備える。モータドライバは制御信号を受け付け、受け付けた制御信号に応じて機械本体11が備える各モータを駆動する。
制御部131は、X軸モータ112のモータドライバへ制御信号を出力することによって、X軸モータ112の動作を制御する。同様にして、制御部131は、Y軸モータ113、Z軸モータ115、主軸モータ116、及び交換モータ118夫々の動作を制御する。制御部131が制御信号を出力する場合、モータは作動する。制御部131が制御信号を出力しない場合、停止しているモータは作動せず、作動しているモータは停止する。
以上の結果、機械本体11はワークの前後左右方向の位置を調整し、工具を用いてワークを加工し、工具を交換する。
検出部4は、ケーブル45を介して制御装置13に接続してある。ケーブル45は、検出部4のリミットスイッチ42及びソレノイドアクチュエータ44夫々と制御装置13の制御部131とを接続する信号線を含んでいる。
扉2が閉まった場合、検出用部材3の挿入部31が検出部4の筐体41に進入する。この結果、リミットスイッチ42がオンになる。
リミットスイッチ42がオンになった場合、制御部131は、ソレノイドアクチュエータ44の励磁を終了する。すると、ロック部材43が検出用部材3の貫通孔311を貫通するので、扉2の施錠が行なわれる。
筐体12の前壁121には、操作盤15が設けてある。操作盤15は開口125の右側に位置している。図9及び図10では操作盤15の図示は省略してある。
機械本体11にワークの加工を開始させる場合、作業者は、操作盤15を操作することによって、制御部131に加工開始命令を与える。
加工開始命令を受けていない場合、制御部131は制御信号を出力しない。
加工開始命令を受けた場合、制御部131はリミットスイッチ42がオンであるか否かを判定する。
リミットスイッチ42がオンである場合、扉2は閉まっているので、機械本体11が作動しても安全である。故に、制御部131は制御信号を出力する。従って、機械本体11は作動し、ワークを加工する。
一方、リミットスイッチ42がオフである場合、扉2は開いているので、機械本体11が作動すると危険である。故に、制御部131は制御信号を出力しない。従って、機械本体11は作動せず、ワークを加工しない。
施錠してある扉2を開ける場合、作業者は、操作盤15を操作することによって、制御部131に解錠命令を与える。解錠命令を受けた場合、制御部131は制御信号を出力しているか否かを判定する。制御信号を出力していない場合、機械本体11は作動していないので、制御部131はソレノイドアクチュエータ44を励磁する。
制御信号を出力している場合、機械本体11は作動しているので、制御部131は制御信号の出力を終了してからソレノイドアクチュエータ44を励磁する。
ソレノイドアクチュエータ44が励磁状態になると、ロック部材43が検出用部材3の貫通孔311から抜け出るので、扉2の解錠が行なわれる。
扉2の解錠後、作業者は扉2を開ける。
扉2が開いた場合、検出用部材3の挿入部31が検出部4の筐体41から抜け出る。この結果、リミットスイッチ42がオフになる。
なお、制御部131は、ワークの加工が終了した場合に、ソレノイドアクチュエータ44を自動的に励磁してもよい。制御部131がソレノイドアクチュエータ44を自動的に励磁した場合、作業者が操作盤15を操作することなく、扉2を開けることができる。
以上のような工作機械1の場合、扉2から検出用部材3を取り外すためには、ネジ81,81及びネジ82,82の少なくとも一方を取り外す必要がある。しかしながら、遮蔽部材7が、ネジ81,82の取り外しを阻害する。しかも、遮蔽部材7は扉2に固定してある。故に、遮蔽部材7を取り外すことはできない。従って、検出用部材3の扉2からの取り外しを防止することができる。
検出部4は、扉2が筐体12の開口125を閉鎖している場合に、筐体41における検出用部材3の存在を検出する。即ち、検出部4は、筐体41における検出用部材3の在/否を検出することによって、扉2の閉/開を検出する。
機械本体11は、検出部4が検出用部材3の存在を検出している場合にワークを加工する。検出部4が検出用部材3の存在を検出している場合、扉2は筐体41の開口125を必ず閉鎖している。故に、扉2が開いているのに機械本体11が作動するという不都合を防止することができる。従って、安全性を向上させることができる。
工作機械の製造者は、検出用部材3を扉2に取り付けた後でも、遮蔽部材7の固定前であれば、ネジ81,81又はネジ82,82を緩めて扉2に対する検出用部材3の相対的な位置を調整することができる。製造者は、検出用部材3の位置が確定した後で、遮蔽部材7を固定する。故に、工作機械1の製造中には検出用部材3の位置を容易に調整することができる。
一方、工作機械1の工場出荷後には検出用部材3の取り外しを防止することができる。
なお、工作機械1は、検出用部材3が扉2に取り付けてあり、検出部4が筐体12に取り付けてある構成に限定するものではない。検出用部材3が筐体12に取り付けてあり、検出部4が扉2に取り付けてあってもよい。
また、筐体12の左壁123(又は右壁124)に設けてある点検用の開口の周縁部と、点検用の開口を開閉する扉とに検出用部材3及び検出部4が取り付けてあってもよい。
制御装置13は、開口が設けてある筐体と、筐体の開口を開閉する扉とを備えていてもよい。制御装置13の筐体は、制御部131及び一時記憶部132等を収容する。この場合、制御装置13の開口の周縁部と扉とに検出用部材3及び検出部4が取り付けてあってもよい。
更に、複数の扉が開口125を開閉してもよい。この場合、各扉に検出用部材3が取り付けてあり、検出用部材3,3,…夫々に対応する検出部4,4,…が開口125の周縁部に取り付けてあればよい。又は、各扉に検出部4が取り付けてあり、検出部4,4,…に対応する検出用部材3,3,…が開口125の周縁部に取り付けてあればよい。
扉2は直線状にスライドする引き戸に限定するものではない。扉2は曲線状にスライドする引き戸でもよい。
扉2は引き戸に限定するものではない。扉2は、例えば開き戸、又は巻き上げ式の鎧戸でもよい。
工作機械1は、検出部4に係るネジ83,83の取り外しを阻害するようにしてネジ83,83を遮蔽する遮蔽部材を備えていてもよい。この場合、悪意のある者が検出部4を取り外すことを防止することができる。
しかしながら、検出部4の取り外しが可能であっても、扉2が開いているのに機械本体11が作動するという不都合が起きる虞はない。何故ならば、検出部4にはケーブル45が接続してあるので、検出部4を取り外しても、扉2に取り付けてある検出用部材3のところまで持ち運ぶことができないからである。
実施の形態 2.
本実施の形態の工作機械1は、実施の形態1の工作機械1と略同様の構成である。以下では、実施の形態1との差異について説明し、その他、実施の形態1と同一の構成要素には同一の符号を付してそれらの説明を省略する。
図11及び図12は、実施の形態2に係る工作機械1を示す斜視図である。図11及び図12においては、筐体12の天壁126が図示してある。
本実施の形態においては、開口125を開閉するために、左扉25及び右扉26が前壁121に取り付けてある。図11では左扉25及び右扉26は閉まっている。図12では左扉25及び右扉26は開いている。
左扉25及び右扉26は両引き戸(引き分け戸)である。左扉25及び右扉26夫々は矩形状をなし、左右方向にスライドする。左扉25の前面の左辺部には把手251が設けてある。右扉26の前面の右辺部には把手261が設けてある。
作業者が把手251を把持して左側へ引っ張った場合、左扉25は左側に移動して開く。作業者が把手251を把持して右側へ引っ張った場合、左扉25は右側に移動して閉じる。同様に、作業者が把手261を把持して右側へ引っ張った場合、右扉26は右側に移動して開く。作業者が把手261を把持して左側へ引っ張った場合、右扉26は左側に移動して閉じる。
左扉25及び右扉26が開口125を閉鎖した場合、左扉25の右辺部と右扉26の左辺部とが接触する。
本実施の形態においては検出用部材3が左扉25(第1の物体)に取り付けてあり、検出部4が右扉26(第2の物体)に取り付けてある。
支持台24は左扉25の内面に設けてある。支持台24は、左扉25の右辺部の上端近傍に位置している。
支持台14は右扉26の内面に設けてある。支持台14は、右扉26の左辺部の上端近傍に位置している。
以上のような工作機械1は、実施の形態1の工作機械1と同様の作用効果を奏する。
なお、左扉25及び右扉26は、例えば観音開きの2枚の開き戸であってもよい。
今回開示された実施の形態は、全ての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上述した意味ではなく、特許請求の範囲と均等の意味及び特許請求の範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
1 工作機械
12 筐体
125 開口
2 扉
25 左扉(2つの扉の一方)
26 右扉(2つの扉の他方)
3 検出用部材
321 長孔(第1の方向に長い長孔)
4 検出部
5 取り付け用部材
521 長孔(第2の方向に長い長孔)
6 保持具
641 長孔(第3の方向に長い長孔)
7 遮蔽部材
80 ワンウェイネジ
81 ネジ(一のネジ)
82 ネジ(他のネジ)
83 ネジ(第2のネジ)

Claims (10)

  1. 開口が設けてある筐体と、
    前記開口を開閉する扉と、
    該扉及び前記筐体の一方に、ネジを用いて着脱可能に取り付けてあり、前記扉の開閉を検出するための検出用部材と
    を備える工作機械において、
    前記一方又は前記検出用部材に固定してあり、前記ネジの取り外しを阻害するようにして前記ネジを遮蔽する遮蔽部材と、
    前記扉及び前記筐体の他方に取り付けてあり、前記扉が前記開口を閉鎖している場合に前記検出用部材の存在を検出する検出部と、
    前記筐体の内側に設けられ、前記検出部が前記検出用部材の存在を検出している場合に被加工物を加工する機械本体と
    を備え、
    一の前記ネジを用いて前記検出用部材が着脱可能に取り付けてあり、他の前記ネジを用いて前記一方に着脱可能に取り付けてある取り付け用部材と、
    第2のネジを用いて着脱可能に前記他方に取り付けてあり、前記検出部を保持している保持具と
    を更に備え、
    前記検出部は前記検出用部材よりも大型であり、
    前記検出用部材及び前記取り付け用部材の何れかには、一の前記ネジが挿入してあり、第1の方向に長い長孔が設けてあり、
    前記取り付け用部材及び前記一方の何れかには、他の前記ネジが挿入してあり、前記第1の方向とは異なる第2の方向に長い長孔が設けてあり、
    前記保持具及び前記他方の何れかには、前記第2のネジが挿入してあり、前記第1の方向及び前記第2の方向夫々と異なる第3の方向に長い長孔が設けてあることを特徴とする工作機械。
  2. 開口が設けてある筐体と、
    前記開口を開閉する2つの扉と、
    該2つの扉の一方に、ネジを用いて着脱可能に取り付けてあり、前記2つの扉の開閉を検出するための検出用部材と
    を備える工作機械において、
    前記一方又は前記検出用部材に固定してあり、前記ネジの取り外しを阻害するようにして前記ネジを遮蔽する遮蔽部材と、
    前記2つの扉の他方に取り付けてあり、前記2つの扉が前記開口を閉鎖している場合に前記検出用部材の存在を検出する検出部と、
    前記筐体の内側に設けられ、前記検出部が前記検出用部材の存在を検出している場合に被加工物を加工する機械本体と
    を備え、
    一の前記ネジを用いて前記検出用部材が着脱可能に取り付けてあり、他の前記ネジを用いて前記一方に着脱可能に取り付けてある取り付け用部材と、
    第2のネジを用いて着脱可能に前記他方に取り付けてあり、前記検出部を保持している保持具と
    を更に備え、
    前記検出部は前記検出用部材よりも大型であり、
    前記検出用部材及び前記取り付け用部材の何れかには、一の前記ネジが挿入してあり、第1の方向に長い長孔が設けてあり、
    前記取り付け用部材及び前記一方の何れかには、他の前記ネジが挿入してあり、前記第1の方向とは異なる第2の方向に長い長孔が設けてあり、
    前記保持具及び前記他方の何れかには、前記第2のネジが挿入してあり、前記第1の方向及び前記第2の方向夫々と異なる第3の方向に長い長孔が設けてあることを特徴とする工作機械。
  3. 前記遮蔽部材は、一の前記ネジ及び他の前記ネジを両方とも遮蔽することを特徴とする請求項1又は2に記載の工作機械。
  4. 記検出部が前記検出用部材の存在を検出している場合に前記扉が施錠され、
    前記機械本体による加工が終了した場合に前記扉が自動的に解錠されることを特徴とする請求項1に記載の工作機械。
  5. 記検出部が前記検出用部材の存在を検出している場合に前記2つの扉が施錠され、
    前記機械本体による加工が終了した場合に前記2つの扉が自動的に解錠されることを特徴とする請求項2に記載の工作機械。
  6. 前記遮蔽部材は、ワンウェイネジを用いて前記一方又は前記検出用部材に固定してあることを特徴とする請求項1からの何れか一項に記載の工作機械。
  7. 前記検出用部材及び前記検出部は前記筐体の内側に夫々設けられていることを特徴とする請求項1からの何れか一項に記載の工作機械。
  8. 前記ネジはクロムモリブデン鋼製であることを特徴とする請求項1からの何れか一項に記載の工作機械。
  9. 前記検出用部材及び前記検出部は前記筐体の内側に夫々設けられており、
    前記検出用部材及び前記検出部の取り付け位置は前記扉の上隅部と前記筐体の前記上隅部に対応する部分であることを特徴とする請求項1に記載の工作機械。
  10. 前記検出用部材及び前記検出部は前記筐体の内側に夫々設けられており、
    前記検出用部材及び前記検出部の取り付け位置は前記2つの扉夫々の上隅部であることを特徴とする請求項2に記載の工作機械。
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