JP6977798B2 - リン酸化セルロース繊維の製造方法及びセルロース含有物 - Google Patents
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具体的に、本発明は、以下の構成を有する。
[2] リン酸化する工程は、セルロース繊維と、有機溶媒と、リン酸化剤と、を混合する工程を含む[1]に記載のリン酸化セルロース繊維の製造方法。
[3] 有機溶媒が、ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルアセトアミド(DMAc)、N−メチルピロリドン(NMP)、アニリン、ピリジン、キノリン、ルチジン、アセトニトリル、テトラヒドロフラン(THF)、ジメチルスルホキシド(DMSO)、ジオキサン及び尿素から選ばれる少なくとも1種を含む[2]に記載のリン酸化セルロース繊維の製造方法。
[4] リン酸化剤は、脱水縮合リン酸、無水リン酸及びリン酸から選ばれる少なくとも1種を含む[2]又は[3]に記載のリン酸化セルロース繊維の製造方法。
[5] リン酸化する工程は、加熱をする工程を含み、加熱をする工程において140℃で加熱をした場合に、加熱開始時から60分経過時までのリン酸化反応速度が0.018mmol/g・min以上である[1]〜[4]のいずれかに記載のリン酸化セルロース繊維の製造方法。
[6] リン酸化する工程を経る前のセルロース繊維を含むセルロース含有物のTappi T230に準じて測定した比粘度を∨1とし、リン酸化する工程で得られるセルロース繊維を含むセルロース含有物のTappi T230に準じて測定した比粘度を∨2とした場合、∨2/∨1の値が0.74以上である[1]〜[5]のいずれかに記載のリン酸化セルロース繊維の製造方法。
[7] リン酸化する工程で得られるセルロース繊維を含むセルロース含有物のTappi T230に準じて測定される比粘度が8.0以上である[1]〜[6]のいずれかに記載のリン酸化セルロース繊維の製造方法。
[8] 繊維幅が1000nm以下であるセルロース繊維を含むセルロース含有物であって、セルロース含有物を固形分濃度が0.4質量%となるように水により希釈して得られるスラリーの、3rpm、液温25℃の条件にてB型粘度計により測定される粘度が14500mPa・s以上であるセルロース含有物。
[9] 0.1mmol/g以上のリン酸基を有するセルロース繊維を含み、かつTappi T230に準じて測定される比粘度が8.0以上であるセルロース含有物。
[10] Tappi T230に準じて測定して得られる重合度が870以上である[9]に記載のセルロース含有物。
[11] 有機溶媒成分を含む[9]又は[10]に記載のセルロース含有物。
本発明は、セルロース繊維をリン酸化する工程(以下、リン酸化反応工程ともいう)を含むリン酸化セルロース繊維の製造方法に関する。本発明のリン酸化セルロース繊維の製造方法における反応系の初期含水率は40質量%未満である。
セルロース繊維のリン酸化反応は実質的に水が存在しない条件下で進行する。しかし、従来は、リン酸化反応工程におけるセルロース繊維の溶媒は、リン酸化剤の溶解性を高め均一分散をさせやすくするために水系溶媒であることが好ましいと考えられていた。このためリン酸化反応が進行するまでに時間を要するという問題があった。本発明では、敢えて、リン酸化反応工程における溶媒の初期含水率を低くすることにより、セルロース繊維のリン酸化反応の開始時点を早め、さらに、リン酸化反応時のリン酸基導入速度を速めることに成功したものである。特に、リン酸化反応の開始時から所定時間経過時までのリン酸化反応の速度を速めることができるため、リン酸化反応工程にかかる時間を大幅に短縮することができる。これにより、リン酸化セルロース繊維の生産効率を効果的に高めることができる。
本実施形態において、リン酸化反応工程に供されるセルロース含有物は、たとえばセルロース繊維を75質量%以上含むものであることが好ましく、80質量%以上含むことがより好ましく、85質量%以上含むことがさらに好ましい。これにより、リン酸化セルロース繊維の製造効率をより効果的に向上させることが可能となる。一方で、セルロース含有物中に含まれるセルロース繊維の含有量の上限値は、特に限定されず、たとえば100質量%とすることができる。なお、セルロース含有物としては、たとえば後述するパルプを挙げることができる。
リン酸化反応工程は、セルロース繊維にリン酸基又はリン酸基に由来する置換基(単にリン酸基ということもある)を導入する工程である。リン酸基はリン酸からヒドロキシル基を取り除いたものにあたる、2価の官能基である。具体的には−PO3H2で表される基である。リン酸基に由来する置換基は、リン酸基が縮重合した基、リン酸基の塩、リン酸エステル基などの置換基が含まれ、イオン性置換基であっても、非イオン性置換基であってもよい。
ηsp=(η1/η0)−1
[η]=ηsp/(c(1+0.28×ηsp))
ここで、式中のcは、粘度測定時のセルロース含有物またはリン酸化セルロース含有物の濃度を示す。
DP=1.75×[η]
このような重合度は粘度法によって測定された平均重合度であることから、「粘度平均重合度」と称されることもある。
本発明のリン酸化セルロース繊維の製造方法は、リン酸化反応工程を含み、さらに解繊処理工程を含むことができる。リン酸化セルロース繊維の製造方法が解繊処理工程を含む場合は、リン酸化反応工程と、後述する解繊処理工程の間にアルカリ処理工程を設けることが好ましい。アルカリ処理の方法としては、特に限定されないが、例えば、アルカリ溶液中に、リン酸化セルロース繊維を浸漬する方法が挙げられる。なお、当該アルカリ処理に供されるのは、リン酸化反応工程により得られたリン酸化セルロース含有物であってもよい。
アルカリ処理工程におけるアルカリ溶液への浸漬時間は特に限定されないが、5分以上30分以下が好ましく、10分以上20分以下がより好ましい。
アルカリ処理におけるアルカリ溶液の使用量は特に限定されないが、リン酸化セルロース繊維の絶対乾燥質量に対して100質量%以上100000質量%以下であることが好ましく、1000質量%以上10000質量%以下であることがより好ましい。
本発明のリン酸化セルロース繊維の製造方法が解繊処理工程を含む場合は、リン酸化反応工程と、後述する解繊処理工程の間に酸処理工程を設けてもよい。また、リン酸化反応工程、酸処理、アルカリ処理及び解繊処理をこの順で行ってもよい。
酸処理工程における酸溶液への浸漬時間は特に限定されないが、5分以上30分以下が好ましく、10分以上20分以下がより好ましい。
酸処理における酸溶液の使用量は特に限定されないが、リン酸化セルロース繊維の絶対乾燥質量に対して100質量%以上100000質量%以下であることが好ましく、1000質量%以上10000質量%以下であることがより好ましい。
リン酸化セルロース繊維は、たとえば解繊処理工程で解繊処理されてもよい。解繊処理工程では、通常、解繊処理装置を用いて、繊維を解繊処理して、微細繊維状セルロース含有スラリーを得るが、処理装置、処理方法は、特に限定されない。なお、当該解繊処理に供されるのは、リン酸化反応工程により得られたリン酸化セルロース含有物であってもよい。
<微細繊維状セルロースを含むセルロース含有物>
本発明は、微細繊維状セルロースを含むセルロース含有物に関するものでもある。ここで、セルロース含有物を固形分濃度が0.4質量%となるように水により希釈して得られるスラリーの、3rpm、液温25℃の条件にてB型粘度計により測定される粘度は、14500mPa・s以上である。なお、粘度測定時間は3分とする。上記スラリーの粘度は、15000mPa・s以上であることがより好ましく、15500mPa・s以上であることがさらに好ましい。なお、該スラリーの粘度の上限値は、特に限定されないが、たとえば40000mPa・sとすることができる。なお、セルロース含有物には、上述のように、たとえばヘミセルロースなどの他成分が含まれていてもよく、含まれていなくてもよい。
本実施形態においては、上述のとおり、たとえばリン酸化セルロース繊維を含むセルロース含有物に対して解繊工程を行うことができる。これにより、リン酸化セルロース繊維が微細化された繊維幅が1000nm以下のセルロース繊維(微細繊維状セルロース)を含むセルロース含有物が得られることとなる。リン酸基を有する繊維幅が1000nm以下のセルロース繊維のリン酸基量は、0.1mmol/g以上であることが好ましい。
(2)同じ画像内で該直線と垂直に交差する直線Yを引き、該直線Yに対し、20本以上の繊維が交差する。
本明細書においては、セルロース繊維には、微細繊維状セルロースと、繊維幅が1000nmよりも大きい繊維状セルロースが含まれる。本発明は、セルロース繊維を含むセルロース含有物に関するものであってもよい。すなわち、本発明は微細化していないセルロース繊維を含むセルロース含有物に関するものであってもよい。このようなセルロース含有物は、0.1mmol/g以上のリン酸基を有するセルロース繊維を含み、かつセルロース含有物のTappi T230に準じて測定される比粘度は8.0以上であることが好ましい。比粘度は9.0以上であることがより好ましく、10.0以上であることがさらに好ましい。なお、セルロース繊維を含むセルロース含有物の比粘度はTappi T230に従って、上述した方法で測定することができる。
本発明は、微細繊維状セルロース含有スラリーに関するものであってもよい。微細繊維状セルロース含有スラリーは、上述した微細繊維状セルロースを含有するものであるため、高粘度を発揮することができ、さらに、高透明度を有するものである。
ここで、微細繊維状セルロース含有スラリー(微細繊維状セルロース濃度0.2質量%)のヘーズは、光路長1cmの液体用ガラスセル(藤原製作所製、MG−40、逆光路)に微細繊維状セルロース含有スラリーを入れ、JIS K 7136に準拠し、ヘーズメーター(村上色彩技術研究所社製、HM−150)を用いて測定される値である。なお、ゼロ点測定は、同ガラスセルに入れたイオン交換水で行う。
本発明のリン酸化セルロース繊維の製造方法により製造された微細繊維状セルロースは、各種のディスプレイ装置、各種の太陽電池、等の光透過性基板の用途に適している。また、電子機器の基板、家電の部材、各種の乗り物や建物の窓材、内装材、外装材、包装用資材等の用途にも適している。さらに、糸、フィルタ、織物、緩衝材、スポンジ、研磨材などの他、シートそのものを補強材として使う用途にも適している。
また、微細繊維状セルロース含有スラリーの粘度は高く、このような特性を活かす観点から、本発明の繊維状セルロースは、増粘剤として各種用途(例えば、食品、化粧品、セメント、塗料、インクなどへの添加物など)に使用することができる。
質量既知の秤量瓶にパルプシートもしくはパルプシートをフラッフ化処理した原料2gを入れ、乾燥機(ヤマト科学製、送風低温乾燥機DK600)にて16時間乾燥させた。乾燥後、乾燥機内で容器のふたをし、デシケーターに入れて放冷した。放冷後、容器内外の圧力差を除く為、容器のふたを半開きにして、素早く再び閉じ、乾燥後の質量を測定した。測定した重量を用い、下記式(1)よりパルプの固形分濃度を算出した。
Wdm=m1÷m0×100 (1)
Wdm:質量分率で表した絶乾率(%)
m0:乾燥前の質量(g)
m1:恒量まで乾燥後の質量(g)
氷浴中で、五酸化二リン(関東化学社製)100質量部に対し、85%リン酸(関東化学社製)254質量部をゆっくり滴下し、正リン酸を調製した。
(実施例A−1)
セルロース含有物として、王子製紙製のパルプシート(固形分93質量%、坪量208g/m2シート状、離解してJIS P 8121に準じて測定されるカナダ標準濾水度(CSF)700ml)を原料として使用した。パルプシート(絶乾質量)100質量部に、正リン酸32質量部、尿素(関東化学社製)100質量部、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)(関東化学社製)150質量部を加え、防爆型乾燥機(ESPEC製、SPH−200)にて140℃、30分間加熱乾燥を行い、パルプ中のセルロース繊維にリン酸基を導入し、リン酸化セルロース含有物Aを得た。
得られたリン酸化セルロース含有物Aに、イオン交換水を注ぎ、攪拌して均一に分散させた後、濾過脱水して脱水シートを得る操作を繰り返すことにより、余剰の薬液を十分に洗い流した。次いで、セルロース含有物濃度が2質量%となるようイオン交換水で希釈し、攪拌しながら、1N水酸化ナトリウム水溶液を少しずつ添加して、pHが12±0.2のパルプスラリーを得た。その後、このパルプスラリーを脱水し、脱水シートを得た後、再びイオン交換水を注ぎ、攪拌して均一に分散させた後、濾過脱水して脱水シートを得る操作を繰り返すことにより、余剰の水酸化ナトリウムを十分に洗い流して、リン酸化セルロース含有物Bを得た。
得られたリン酸化セルロース含有物Bにイオン交換水を添加して、固形分濃度が0.5質量%の懸濁液にした。この懸濁液を、解繊処理装置(エムテクニック社製、クレアミックス−2.2S)を用いて、21500回転/分の条件で30分間解繊処理して、解繊パルプスラリー(微細繊維状セルロース含有スラリー)を得た。
N,N−ジメチルホルムアミド150質量部の代わりに、尿素300質量部を用いた以外は、実施例A−1と同様にして、解繊パルプスラリー(微細繊維状セルロース含有スラリー)を得た。
正リン酸32質量部の代わりに、85%リン酸(関東化学社製)38質量部を用いた以外は、実施例A−1と同様にして、解繊パルプスラリー(微細繊維状セルロース含有スラリー)を得た。
N,N−ジメチルホルムアミド150質量部の代わりに、イオン交換水150質量部を用い、加熱乾燥時間を50分間とした以外は実施例A−1と同様にして、解繊パルプスラリー(微細繊維状セルロース含有スラリー)を得た。
<リン酸基の導入量(リン酸基量)の測定>
リン酸基の導入量は、伝導度滴定法により測定した。具体的には、解繊処理工程により微細化を行い、得られた微細繊維状セルロース含有スラリーをイオン交換樹脂で処理した後、水酸化ナトリウム水溶液を加えながら電気伝導度の変化を求めることにより、導入量を測定した。
イオン交換樹脂による処理では、0.2質量%微細繊維状セルロース含有スラリーに体積で1/10の強酸性イオン交換樹脂(アンバージェット1024;オルガノ株式会社、コンディショング済)を加え、1時間振とう処理を行った。その後、目開き90μmのメッシュ上に注ぎ、樹脂とスラリーを分離した。アルカリを用いた滴定では、イオン交換後の微細繊維状セルロース含有スラリーに、0.1Nの水酸化ナトリウム水溶液を加えながら、スラリーが示す電気伝導度の値の変化を計測した。
図1に示した曲線の第1領域で必要としたアルカリ量(mmol)を、滴定対象スラリー中の固形分(g)で除して、リン酸基導入量(mmol/g)とした。
実施例A−1〜A−3及び比較例A−1のそれぞれについて以下のように反応速度を測定した。まず、加熱乾燥時間を60分にした以外は上述したリン酸化反応工程と同様にして、リン酸基導入を行った。その際、10分から60分まで10分毎にリン酸基導入量を測定した。縦軸がリン酸基導入量(mmol/g)、横軸が反応時間(min)とし、得られたデータをグラフにプロットした。プロットしたグラフにて近似直線を作成し、近似直線の傾きを反応速度a(mmol/g・min)とした。
セルロース含有物として、王子製紙製のパルプシート(固形分93質量%、坪量208g/m2シート状、離解してJIS P 8121に準じて測定されるカナダ標準濾水度(CSF)700ml)をフラッフ化処理し、フラッフ化パルプを得て、原料として使用した。フラッフ化パルプ(絶乾質量)100質量部に、正リン酸167質量部、尿素(関東化学社製)1000質量部、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)(関東化学社製)1000質量部を丸底フラスコに加え、150℃で15分間加熱還流処理し、パルプ中のセルロース繊維にリン酸基を導入し、リン酸化セルロース含有物Cを得た。その後、前述の実施例A−1と同様にして解繊パルプスラリー(微細繊維状セルロース含有スラリー)を得た。
正リン酸167質量部の代わりに、85%リン酸196質量部を用いた以外は、実施例B−1と同様にして、解繊パルプスラリー(微細繊維状セルロース含有スラリー)を得た。
N,N−ジメチルホルムアミドの代わりに、ジメチルスルホキシド(DMSO)(関東化学社製)を用いた以外は、実施例B−1と同様にして、解繊パルプスラリー(微細繊維状セルロース含有スラリー)を得た。
N,N−ジメチルホルムアミドの代わりに、尿素を用いた以外は、実施例B−1と同様にして、解繊パルプスラリー(微細繊維状セルロース含有スラリー)を得た。
N,N−ジメチルホルムアミド1000質量部、尿素1000質量部の代わりに、N,N−ジメチルホルムアミド433質量部、尿素433質量部、イオン交換水1133質量部とした以外は実施例B−1と同様にして、解繊パルプスラリー(微細繊維状セルロース含有スラリー)を得た。
比較例A−1と同様にして解繊パルプスラリー(微細繊維状セルロース含有スラリー)を得た。
実施例B−1〜B−4、比較例B−1及びB−2で得られた、リン酸化反応工程で供試したフラッフ化パルプ(リン酸化前セルロース含有物)、洗浄アルカリ処理工程後に得られたリン酸化セルロース繊維(リン酸化セルロース含有物)を供試して、後述する方法で比粘度及び重合度を測定した。また、機械処理後の解繊パルプスラリーを供試して上述した<リン酸基の導入量(リン酸基量)の測定>に記載した方法と同様の方法でリン酸基導入量を測定した。さらに、機械処理後の解繊パルプスラリーを供試して後述する方法で粘度を測定した。
比粘度及び重合度は、Tappi T230に従い測定した。すなわち、測定対象のリン酸化前セルロース含有物もしくはリン酸化セルロース含有物を分散媒に分散させて測定した粘度(η1とする)、および分散媒体のみで測定したブランク粘度(η0とする)を測定したのち、比粘度(ηsp)、固有粘度([η])を下記式に従って測定した。
ηsp=(η1/η0)−1
[η]=ηsp/(c(1+0.28×ηsp))
ここで、式中のcは、粘度測定時のセルロース含有物またはリン酸化セルロース含有物の濃度を示す。
さらに、下記式から本発明における重合度(DP)を算出した。
DP=1.75×[η]
この重合度は粘度法によって測定された平均重合度であることから、「粘度平均重合度」と称されることもある。
微細繊維状セルロース含有スラリーの粘度は、微細繊維状セルロース含有スラリーの固形分濃度が0.4質量%となるように希釈した後に、ディスパーザーにて1500rpmで5分間攪拌した。得られたスラリーの粘度をB型粘度計(BLOOKFIELD社製、アナログ粘度計T−LVT)を用いて測定した。測定条件は、3rpm、液温25℃の条件とした。
Claims (5)
- 繊維幅が1000nm以下であるリン酸化セルロース繊維と、
ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルアセトアミド(DMAc)、N−メチルピロリドン(NMP)、アニリン、ピリジン、キノリン、ルチジン、アセトニトリル、テトラヒドロフラン(THF)、ジメチルスルホキシド(DMSO)、ジオキサン及び尿素から選ばれる少なくとも1種と、を含むセルロース含有物であって、
前記セルロース含有物を固形分濃度が0.4質量%となるように水により希釈して得られるスラリーの、3rpm、液温25℃の条件にてB型粘度計により測定される粘度が14500mPa・s以上であるセルロース含有物。 - 前記リン酸化セルロース繊維が有するリン酸基量は、0.1mmol/g以上であり、
かつTappi T230に準じて測定される比粘度が8.0以上である請求項1に記載のセルロース含有物。 - Tappi T230に準じて測定して得られる重合度が870以上である請求項1又は2に記載のセルロース含有物。
- 前記セルロース含有物を固形分濃度が0.4質量%となるように水により希釈して得られるスラリーの、3rpm、液温25℃の条件にてB型粘度計により測定される粘度が15600mPa・s以上である請求項1〜3のいずれか1項に記載のセルロース含有物。
- 前記リン酸化セルロース繊維が有するリン酸基量は、0.73mmol/g以上である請求項1〜4のいずれか1項に記載のセルロース含有物。
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