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JP6854448B2 - 表示装置、及びそれを備える移動体 - Google Patents

表示装置、及びそれを備える移動体 Download PDF

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Description

本発明は、表示装置、及びそれを備える移動体に関し、特に、対象空間に虚像を投影する表示装置、及びそれを備える移動体に関する。
従来、自動車に搭載されるヘッドアップディスプレイ装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載のヘッドアップディスプレイ装置は、投影装置と、第一スクリーンと、第二スクリーンと、平面鏡及び凹面鏡からなるリレー光学系と、を備える。ヘッドアップディスプレイ装置では、投影装置が第一スクリーンに投影した第一表示画像と、投影装置が第二スクリーンに投影した第二表示画像とを、リレー光学系が車両のフロントガラス(ウインドシールド)に向けて反射する。これにより、ユーザに対して第一表示画像による第一虚像と、第二表示画像による第二虚像とを視認させている。
このヘッドアップディスプレイ装置では、第二スクリーンに投影される投影光の光軸に対して直交するように第二スクリーンが配置され、第一スクリーンに投影される投影光の光軸に対して斜めに交差するように第一スクリーンが配置されている。これによって、第一表示画像による第一虚像は路面に沿うように表示され、第二表示画像による第二虚像は路面と直交するように表示される。
特許第5930231号公報
特許文献1に記載のヘッドアップディスプレイ装置では、路面に沿うように表示される第一虚像と、路面に直交するように表示される第二虚像とを表示するために、投影光に対する傾きが異なる第一スクリーンと第二スクリーンを備えている。そして、1つの投影装置からの投影光を、距離が異なる2つのスクリーン(第一スクリーン及び第二スクリーン)に結像させているので、投影装置が備える光学系の焦点深度を大きく(深く)する必要があり、その結果、虚像の解像度が低下するという問題があった。
本発明の目的は、虚像の解像度を向上させることができる表示装置、及びそれを備える移動体を提供することにある。
第1の態様の表示装置は、移動体のウインドシールドに画像を投影する表示装置であって、映像表示部と、光学素子と、投影部とを備える。前記映像表示部は映像を映像表示面に表示する。前記光学素子は、前記映像表示面に表示される前記映像の少なくとも一部が入射面から入射されて、前記入射面から入射した入射映像を出射面から出射する。前記投影部は、前記映像表示部及び前記光学素子から出力される光により前記ウインドシールドに前記画像を投影することによって対象空間に虚像を投影する。前記光学素子の前記出射面の少なくとも一部に、前記映像表示面の少なくとも一部に対して傾斜する傾斜部が設けられている。前記光学素子の前記入射面は、前記映像表示部からの光の投影方向に対して傾斜しており、前記光学素子の前記出射面は、前記映像表示部からの光の投影方向に対して直交しており、前記光学素子の前記出射面に、光を拡散させる光拡散部が設けられている。
第2の態様の表示装置では、第1の態様において、前記虚像は、前記投影部の光軸に対する傾斜角度が所定値より小さい第1仮想面上に投影される第1虚像と、前記投影部の光軸に対する傾斜角度が所定値より大きい第2仮想面上に投影される第2虚像とを含む。
第3の態様の表示装置では、第2の態様において、前記映像表示面の一部に前記光学素子が配置されている。前記傾斜部を透過する光で前記第2虚像が投影され、前記映像表示部を透過する光のうち前記光学素子が配置されている領域以外の領域を透過する光で前記第1虚像が投影される。
の態様の表示装置では、第1〜のいずれかの態様において、前記光学素子が、前記映像表示面に対して光の投影方向の前方に配置されている。
の態様の表示装置では、第1〜のいずれかの態様において、前記映像表示部は、光を投射して前記映像表示面に結像させる投射装置である。
の態様の表示装置では、第1〜のいずれかの態様において、前記映像表示部は、前記映像を表示する映像表示装置である。
第7の態様の移動体は、第1〜6のいずれかの態様の表示装置と、前記映像表示面からの光を反射する反射部材としての前記ウインドシールドと、を備える。
本発明によれば、虚像の解像度を向上させることができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る表示装置を備える自動車の概念図である。 図2は、同上の表示装置を用いた場合のユーザの視野を示す概念図である。 図3は、同上の表示装置の構成を示す概念図である。 図4は、同上の表示装置の要部を示す概念図である。 図5Aは、同上の表示装置のスクリーンを示す正面図である。図5Bは、本発明の一実施形態の変形例1に係る表示装置のスクリーンを示す正面図である。 図6は、本発明の一実施形態の変形例2に係る表示装置の要部を示す概念図である。 図7は、本発明の一実施形態の変形例3に係る表示装置の要部を示す概念図である。 図8Aは、本発明の一実施形態の変形例4に係る表示装置の要部を示す概念図である。図8Bは、本発明の一実施形態の変形例5に係る表示装置の要部を示す概念図である。図8Cは、本発明の一実施形態の変形例6に係る表示装置の要部を示す概念図である。 図9は、本発明の一実施形態の変形例7に係る表示装置の要部を示す概念図である。
以下に説明する実施形態は、本発明の種々の実施形態の一つに過ぎない。本発明の実施形態は、下記実施形態に限定されることはなく、この実施形態以外も含み得る。また、下記の実施形態は、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
(1)概要
本実施形態に係る表示装置10は、図1に示すように、例えば、移動体としての自動車100に用いられるヘッドアップディスプレイ(HUD:Head-Up Display)である。
この表示装置10は、自動車100のウインドシールド101に下方から画像を投影するように、自動車100の車室内に設置されている。図1の例では、ウインドシールド101の下方のダッシュボード102内に、表示装置10が配置されている。表示装置10からウインドシールド101に画像が投影されると、反射部材としてのウインドシールド101で反射された画像がユーザ200(運転者)に視認される。
このような表示装置10によれば、運転席に着座するユーザ200には、自動車100の前方(車外)の対象空間400に、虚像300が投影されているように見える。ここでいう「虚像」は、表示装置10から出射される光がウインドシールド101等の反射物にて反射するとき、その反射光線によって、実際に物体があるように結ばれる像を意味する。そのため、自動車100を運転しているユーザ200は、自動車100の前方に広がる実空間に重ねて、表示装置10にて投影される虚像300を見ることができる。したがって、表示装置10によれば、例えば、車速情報、ナビゲーション情報、歩行者情報、前方車両情報、車線逸脱情報、及び車両コンディション情報等の、種々の運転支援情報を、虚像300として表示し、ユーザ200に視認させることができる。これにより、ユーザ200は、ウインドシールド101の前方に視線を向けた状態から僅かな視線移動だけで、運転支援情報を視覚的に取得することができる。
本実施形態に係る表示装置10では、対象空間400に形成される虚像300は、少なくとも第1虚像301と第2虚像302との2種類の虚像を含んでいる。ここでいう「第1虚像」は、第1仮想面501上に形成される虚像300(301)である。「第1仮想面」は、表示装置10の光軸500に対する傾斜角度αが所定値γよりも小さい(α<γ)仮想面である。また、ここでいう「第2虚像」は、第2仮想面502上に形成される虚像300(302)である。「第2仮想面」は、表示装置10の光軸500に対する傾斜角度βが所定値γよりも大きい(β>γ)仮想面である。ここでいう「光軸」は、後述する投影光学系40(図3参照)によって対象空間400に虚像が投影される方向に沿った光軸であって、対象空間400を通り虚像300の光路に沿った軸を意味する。所定値γは一例として45度であって、傾斜角度βは一例として90度である。
本実施形態では、光軸500は、自動車100の前方の対象空間400において、自動車100の前方の路面600に沿っている。そして、第1虚像301は、路面600に略平行な第1仮想面501上に形成され、第2虚像302は、路面600に対して略垂直な第2仮想面502上に形成される。例えば、路面600が水平面である場合には、第1虚像301は水平面に沿って表示され、第2虚像302は鉛直面に沿って表示されることになる。
図2は、ユーザ200の視野を示す概念図である。すなわち、本実施形態に係る表示装置10によれば、図2に示すように、路面600に沿って奥行きをもって視認される第1虚像301と、ユーザ200から一定距離の路面600上に直立して視認される第2虚像302とを表示可能である。したがって、ユーザ200においては、第1虚像301については路面600に略平行な平面上にあるように見え、第2虚像302については路面600に対して略垂直な平面上にあるように見える。第1虚像301は、一例として、ナビゲーション情報として自動車100の進行方向を示す情報であり、路面600上に右折又は左折を示す矢印を提示すること等が可能である。第2虚像302は、一例として、現在時刻、車速情報、及び車両コンディション情報であり、例えば文字、数字、及び記号、又は燃料計等のメータにてこれらの情報を提示すること等が可能である。ここにおいて、第1虚像301は、自動車100の運転の目安になるよう、ユーザ200において自動車100の例えば10〜200m前方に表示されているように見えるのが好ましい。第2虚像302は、ユーザ200(運転者)が道路状況を視認するのを邪魔しないように、ウインドシールド101の下側部分に表示されており、ユーザ200において自動車100の数m(例えば2〜3m)前方に表示されているように見えるのが好ましい。
(2)構成
本実施形態に係る表示装置10は、図3及び図4に示すように、映像表示部20と、光学素子30と、投影部である投影光学系40と、制御回路50とを備える。
映像表示部20は、映像投射装置21と、スクリーン22とを備える。
映像投射装置21は、スクリーン22の入射面に対して、対象空間400に虚像300を形成するための画像を投影する。
スクリーン22は、例えば、光拡散性を有し、矩形に形成された板状の透過スクリーンからなる(図5A参照)。スクリーン22は、表示装置10の筐体等に対して定位置に固定されている。スクリーン22には、映像投射装置21から投影される光によって画像が描画され、スクリーン22を透過する光によってウインドシールド101に画像が投影される。ここにおいて、スクリーン22の表面が、映像を表示する映像表示面221となる。
光学素子30は、例えば、クラッド径が数μm〜数十μmの複数本の光ファイバを束にした集束体であり、前方から見た形状が矩形に形成されている(図5A参照)。光学素子30の一端側の入射面31に入射する光は、光学素子30の他端側の出射面32にそのまま導かれる。つまり、光学素子30は、入射面31から入射した入射映像を出射面32に伝達し、入射映像を出射面32から出射する。
光学素子30は、入射面31がスクリーン22の映像表示面221の一部と重なるように、映像表示面221に配置されている。光学素子30は、例えば透光性を有する接着材などで映像表示面221に固定されている。
光学素子30は例えば角柱状であり、光学素子30の入射面31はスクリーン22の表面に沿った傾斜面となっているので、光学素子30はスクリーン22の表面からスクリーン22の表面の法線方向と斜めに交差する方向に向かって突出する。すなわち、図4に示す光学素子30では、光学素子30の出射面32の全体が、映像表示面221に対して傾斜する傾斜部321となっている。
そして、映像表示面221は、映像表示面221の法線と、映像の投影方向(図4のA1)とが所定角度θ1(0<θ1<90)で交差するように配置されている。また、光学素子30の出射面32は映像の投影方向A1に対して直交している。すなわち、傾斜部321の表面は映像表示面221の全体に対して傾斜している。ここでいう「直交」とは直角に交差しているものに限定されず、人の目で見てほぼ直交しているとみなせる方向であれば、直交方向から多少(数度程度)ずれていてもよい。傾斜部321の表面は、映像表示面221の全体に対して傾斜しているが、映像表示面221の一部に対して傾斜してもよい。
これにより、映像表示面221に表示される映像のうち、入射面31と重なる領域以外の領域223に入射される映像は、投影方向A1に対して傾斜した面に表示されるので、この映像により対象空間400に第1虚像301が投影される。また、映像表示面221に表示される映像のうち、光学素子30の入射面31に入射した入射映像は、投影方向A1に対して直交する面(出射面32、傾斜部321)に表示されるので、この映像により対象空間400に第2虚像302が投影される。
また、光学素子30の入射面31に入射された映像は、映像の投影方向(図4のA1)において、光学素子30の全長分だけスクリーン22(映像表示部20)から遠い位置に移動される。
これにより、光学素子30の出射面32からユーザ200までの光の経路長は、映像表示面221において光学素子30と重なっていない領域223からユーザ200までの光の経路長よりも短くなる。したがって、出射面32に表示される映像によって形成される虚像は、映像表示面221の領域223に表示される映像によって形成される虚像よりも自動車100に近い位置に表示されることになる。そこで、本実施形態の表示装置10では、映像表示面221の領域223に第1虚像301を形成するための映像が表示され、出射面32に第2虚像302を形成するための映像が表示される。例えば、第1虚像301を自動車100の10〜200m前方に表示させ、第2虚像302を自動車100の数m(例えば2〜3m)前方に表示させるためには、光学素子30の全長は1〜20mm、より好ましくは5〜10mmに設定されるのが好ましい。
投影光学系40は、映像表示面221及び光学素子30の出射面32から出力される光により、対象空間400に虚像300を投影する(図1参照)。投影光学系40は、図3に示すように、第1ミラー41と、第2ミラー42とを有している。
第1ミラー41と第2ミラー42とは、映像表示面221及び光学素子30の出射面32から出射する光の経路上に、この順番に配置されている。第1ミラー41は、映像表示面221及び光学素子30の出射面32から出射する光を、第2ミラー42に向けて反射する。第2ミラー42は、第1ミラー41からの光を、ウインドシールド101(図1及び図3参照)に向けて反射する。すなわち、投影光学系40は、映像表示面221と光学素子30の出射面32とに形成される映像を、ウインドシールド101に投影することで、対象空間400に虚像300を投影する。なお、投影光学系40は、第1ミラー41と第2ミラー42とを備えるものに限定されず、第1ミラー41及び第2ミラー42に加えて映像を拡大又は縮小するためのレンズや更なるミラーを備えてもよい。また、レンズ、ミラーなどの投影光学系40は省略されてもよく、その場合は映像投射装置21が、対象空間に虚像を投影する投影部を兼用する。
制御回路50は、映像投射装置21の動作を制御する。制御回路50は、例えば、自動車100に搭載されている運転支援システムからの信号を受けて、投影する虚像300の内容(コンテンツ)を決定する。制御回路50は、虚像300の内容に応じた映像を作成し、作成した映像を映像投射装置21に表示させる。
ここにおいて、制御回路50は、例えば、CPU(Central Processing Unit)及びメモリを有するマイクロコンピュータにて構成されている。言い換えれば、制御回路50は、CPU及びメモリを有するコンピュータにて実現されており、CPUがメモリに格納されているプログラムを実行することにより、コンピュータが制御回路50として機能する。プログラムは、ここでは制御回路50のメモリに予め記録されているが、インターネット等の電気通信回線を通じて、又はメモリカード等の記録媒体に記録されて提供されてもよい。
(3)動作
本実施形態に係る表示装置10の動作について、図1〜図4を参照して説明する。
制御回路50は、映像投射装置21を制御して、映像投射装置21からスクリーン22に光を照射させる。スクリーン22に映像投射装置21から光が照射されると、スクリーン22の表面221又は裏面222に映像が形成(投影)される。ここで、スクリーン22の厚み方向における両側面のうち映像投射装置21と対向する面を裏面222、反対側の面を表面221という。本実施形態では、一例として、スクリーン22の表面が光拡散性を有しているので、スクリーン22の表面(映像表示面221)に映像が形成される。そして、映像表示面221に形成される映像のうち、光学素子30と重なる領域に形成される映像は、光学素子30の入射面31に入射する。光学素子30の入射面31から入射した入射映像は、光学素子30によって光学素子30の出射面32に伝達される。したがって、映像表示面221において光学素子30が重なっていない領域223と、光学素子30の出射面32とにそれぞれ映像が表示される。そして、映像表示面221の領域223と光学素子30の出射面32とにそれぞれ表示される映像は、第1ミラー41と第2ミラー42とに反射されて、ウインドシールド101に投影される。これにより、映像表示面221の領域223と光学素子30の出射面32とにそれぞれ表示される映像は、自動車100の車室内であってウインドシールド101の下方から、ウインドシールド101に投影される。
投影光学系40からウインドシールド101に映像が投影されると、ウインドシールド101は、投影光学系40からの光を、車室内のユーザ200(運転者)に向けて反射する。これにより、ウインドシールド101で反射された映像が、ユーザ200に視認される。その結果、ユーザ200は、自動車100の前方(車外)に投影された虚像300(第1虚像301又は第2虚像302)を、ウインドシールド101越しに視認する。つまり、ユーザ200は、ウインドシールド101越しに見える車外の景色に、虚像300(第1虚像301又は第2虚像302)を重ねて見ることができる。
本実施形態の表示装置10では、光学素子30の出射面32に、映像表示面221に対して傾斜する傾斜部321が設けられている。したがって、映像表示面221において光学素子30と重なっていない領域223に表示される映像に対して、光学素子30の傾斜部321に表示される映像の傾きを異ならせることができる。映像表示面221の領域223の映像で投影される虚像(第1虚像301)の路面600に対する角度と、光学素子30の傾斜部321の映像で投影される虚像(第2虚像302)の路面600に対する角度とを異ならせることができる。ここで、光学素子30は映像表示面221に設けられており、映像表示面221において光学素子30が重なっていない領域223と、光学素子30の入射面31との間に隙間がないので、映像表示部20からユーザ200に直接照射される漏れ光を低減できる。
また、スクリーン22だけでは、路面600に沿った第1虚像301しか投影できないが、傾斜部321を有する光学素子30をスクリーン22に配置することで、第2虚像302を投影することもできる。
また、本実施形態の表示装置10では、光学素子30によって、映像表示面221に表示される映像の一部(入射面31に入射される入射映像)が、映像表示面221に対して光学素子30の全長分だけ、映像投射装置21から離れる方向に移動させられる。したがって、本実施形態の表示装置10では、光学素子30の出射面32とユーザ200との間の光の経路長を、映像表示面221の領域223とユーザ200との間の光の経路長よりも光学素子30の全長分だけ短くできる。よって、光学素子30の出射面32に表示される映像で投影される第2虚像302は、映像表示面221の領域223に表示される映像で投影される第1虚像301よりも手前に表示されることになる。
また、本実施形態の表示装置10では、光学素子30が、映像表示面221に対して光の投影方向A1の前方に配置されており、第1虚像301と第2虚像302とを表示するための映像表示面221を1つのスクリーン22で構成できる。
また、本実施形態の表示装置10では、図4に示すように、映像表示面221の一部のみに光学素子30が配置されている。光学素子30の入射面31は、映像投射装置21からの光の出射方向(投影方向A1)に対して傾斜し、光学素子30の出射面32は、映像投射装置21からの光の出射方向(投影方向A1)に対して直交している。したがって、光学素子30の出射面32は、映像表示面221に対して傾斜する傾斜部321となる。よって、傾斜部321を透過する光で対象空間400に第2虚像302を投影することができ、映像表示面221の領域223を透過する光で第1虚像301が投影される。
(4)変形例
上記実施形態において、光学素子30は、前方から見た形状が矩形のものに限定されず、図5Bに示すように前方から見た形状が円形のものでもよく、円形のメータ等を表示するのに好適である(変形例1)。また、虚像300を投影するための映像が表示可能であれば、光学素子30の形状は矩形以外の多角形、楕円形などの形状でもよい。同様に、虚像300を投影するための映像が表示可能であれば、スクリーン22の形状は矩形以外の多角形、楕円形、円形などの形状でもよい。
上記実施形態において、光学素子30は、光ファイバを束ねた集束体からなるものに限定されず、鉱物の細長い結晶が平行連晶したような繊維状結晶群(いわゆるテレビ石)でもよい。
上記実施形態では、映像表示部20が、映像の全体を同時に投影して映像表示面221に結像させる映像投射装置であったが、図6に示すような、レーザスキャンタイプの映像投射装置21Aを備える映像表示部20Aでもよい(変形例2)。なお、上記実施形態と共通する構成要素には同一の符号を付して、その説明は省略する。
映像投射装置21Aは、レーザ光を出力するレーザ光源と、レーザ光源から出力されるレーザ光をスキャンするMEMSミラーなどの走査光学系とを備えている。映像投射装置21Aが、レーザ光源から出力されるレーザ光を走査光学系でスキャンすることによって、スクリーン22の映像表示面221の領域223と光学素子30の出射面32とに映像が描画される。
上記実施形態及び変形例1、2において、「映像表示面」は、スクリーン22において画像を形成するための面であればよく、スクリーン22の表面221に限らず、例えばスクリーン22の裏面222であってもよい。更に、スクリーン22の表面221(又は裏面222)の全域が「映像表示面」でなくてもよく、「映像表示面」はスクリーン22の表面221(又は裏面222)の一部の領域であってもよい。この場合、画像はスクリーン22の表面221(又は裏面222)のうち一部の領域にのみ形成される。
また、スクリーン22は、表面221にのみ光拡散性を有する構成に限らず、例えば、裏面222にのみ、又は表面221及び裏面222の両方に光拡散性を有していてもよい。スクリーン22の裏面222に光拡散性を有する場合、画像はスクリーン22の裏面222に形成される。
また、映像表示部20は、光をスクリーン22に投影する映像投射装置21,21Aを備えるものに限定されず、図7に示すような、液晶パネルのようなフラットパネルディスプレイ224とバックライト225とで構成される映像表示部20Bでもよい(変形例3)。なお、上記実施形態と共通する構成要素には同一の符号を付して、その説明は省略する。
バックライト225は、例えば、発光ダイオードと導光板とを組み合わせた面状光源である。導光板はフラットパネルディスプレイの背面に沿って配置されており、発光ダイオードの光が導光板のエッジ部分から入射すると、導光板の前面の全体が発光することでフラットパネルディスプレイ224の表面から映像が出力される。なお、バックライト225は、発光ダイオードと拡散板とを組み合わせた面状光源でもよい。拡散板はフラットパネルディスプレイの背面に沿って配置されており、発光ダイオードから入射する光を拡散することで、拡散板の全体が発光し、フラットパネルディスプレイ224の表面から映像が出力される。
変形例3では、フラットパネルディスプレイ224の表面が映像表示面221Bとなり、映像表示面221B(フラットパネルディスプレイ224の表面)の一部に光学素子30が配置されている。なお、フラットパネルディスプレイ224は液晶パネルに限定されず、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイなどの自発光型のフラットパネルディスプレイでもよく、その場合はバックライト225を省略できる。なお、変形例3の構成は上記の変形例1に適用してもよい。
また、光学素子30は、映像表示面221Bとなるフラットパネルディスプレイ224の表面に対して光の投影方向A1の前方に配置されている。したがって、第1虚像301と第2虚像302とを表示するための映像表示面221を1つのフラットパネルディスプレイ224で構成できる。
上記実施形態及び変形例1〜3の表示装置10では、映像が表示される映像表示面221,221Bに1つの光学素子30が配置されているが、映像表示面221,221Bに複数の光学素子30が配置されてもよい。
また、変形例3に係る表示装置10では、光学素子30の入射面31が、映像表示部20Bからの光の出射方向A1に対して傾斜し、光学素子30の出射面32が、出射方向A1に対して直交しているが、その逆でもよい(変形例4)。
図8Aは変形例4に係る表示装置10の要部の概念図である。図8Aでは、映像表示装置224及び光学素子30A以外の構成については図示を省略している。
上記実施形態及び変形例1〜3では、映像表示面221の法線方向と出射方向A1とが0度より大きく90度より小さい所定の角度(例えば5〜45度の角度)で交差しているが、図8Aに示す変形例4では、映像表示装置224の映像表示面221Bの法線方向が出射方向A1と平行している。変形例4では映像表示面221Bの全体に光学素子30Aが設けられている。光学素子30Aの入射面31は、映像表示部20Bからの光の出射方向A1と直交し、光学素子30Aの出射面32の一部に映像表示面221Bに対して傾斜する傾斜部321Aが設けられている。これにより、出射面32に設けられた傾斜部321Aの法線方向と出射方向A1とは、0度より大きく90度よりも小さい所定の角度(例えば5度〜45度)で交差する。一方、出射面32のうち傾斜部321A以外の領域322は、入射面31と平行している。
このように、光学素子30Aが映像表示面221Bの全体に設けられており、光学素子30の出射面32のうち傾斜部321Aは映像表示面221Bに対して傾斜し、出射面32のうち傾斜部321A以外の領域322は映像表示面221Bに対して平行している。つまり、光学素子30Aの入射面31は映像表示部20Bからの光の投影方向A1に対して直交し、光学素子30Aの出射面32(傾斜部321Aの表面)は映像表示部20Bからの光の投影方向A1に対して傾斜している。したがって、傾斜部321Aの映像によって対象空間400には第1虚像301が投影され、出射面32の領域322の映像によって対象空間400には第2虚像302が投影される。なお、上記の実施形態及び変形例1〜3に変形例4の構成を適用してもよい。ただし、変形例4の構成は表示装置10に必須の構成ではなく、適宜省略が可能である。
上記の変形例4では、出射面32において傾斜部321Aと傾斜部321A以外の領域322との間に段差が無いが、図8Bに示すように、出射面32において傾斜部321Aと傾斜部321A以外の領域322との間に段差D1が設けられてもよい(変形例5)。つまり、光学素子30の出射面32側に、傾斜部321A以外の部位から出射方向A1に突出する柱状の突出部323を設けており、この突出部323の先端面が出射面32における傾斜部321A以外の領域322となる。
このように、出射面32において傾斜部321Aと傾斜部321A以外の領域322との間に段差D1があるので、傾斜部321Aとユーザ200との間の光の経路長に比べて、出射面32の領域322とユーザ200との間の光の経路長を短くできる。よって、出射面32の領域322に表示される映像によって投影される第2虚像302は、映像表示面221の領域223に表示される映像によって投影される第1虚像301よりも手前に表示されることになる。上記の実施形態及び変形例1〜3に変形例5の構成を適用してもよい。ただし、変形例5の構成は表示装置10に必須の構成ではなく、適宜省略が可能である。
また、上記の変形例4,5では、光学素子30の出射面32の一部を傾斜部321Aとしているが、図8Cに示すように、出射面32の全体を傾斜部321Bとしてもよい(変形例6)。
変形例6では、光学素子30Cの出射面32の全体が傾斜部321Bとなっており、傾斜部321Bの映像によって、路面600に沿った第1虚像301が対象空間に投影される。なお、上記の実施形態及び変形例1〜3に変形例6の構成を適用してもよい。ただし、変形例6の構成は表示装置10に必須の構成ではなく、適宜省略が可能である。
また、変形例6では、光学素子30Cの出射面32の傾斜部321Bが1つの平面で構成されているが、角度の異なる複数の平面で構成されていてもよく、複数の平面のそれぞれに表示される映像によって傾きの異なる虚像を投影することができる。
また、上記の実施形態及び変形例1〜6において光学素子30,30A,30B,30C3の傾斜部321,321A,321Bは平面ではなく曲面でもよい。また、光学素子30,30A,30B,30C3の出射面32(傾斜部321,321A,321Bを含む)の形状は、反射部材であるウインドシールド101の形状を反映した形状に形成されてもよい。これにより、移動体100の品種などに応じてウインドシールド101の3次元形状が異なる場合でも、所望の虚像300を投影できる。
また、上記の実施形態では、スクリーン221の表面の一部に光学素子30が配置されているが、図9に示すように、スクリーン22と光学素子30とを並べて配置してもよい(変形例7)。なお、上記実施形態と共通する構成要素には同一の符号を付して、その説明は省略する。
スクリーン22と光学素子30とは、表示装置10の筐体等に対して定位置に固定されている。ここにおいて、スクリーン22の表面は映像投射装置21からの光の投影方向A1に対して傾斜しており、スクリーン22の裏面222の一端部と、光学素子30の入射面31とは、光の投影方向A1においてほぼ同じ位置に位置している。ここで、スクリーン22の表面の法線方向と光の投影方向A1とがなす角度は、0度よりも大きくかつ45度よりも小さい角度であるのが好ましい。
また、光学素子30の出射面32には、光拡散性を有する光拡散部33が接着材などで固定されている。光拡散部33は、透明樹脂に当該透明樹脂と光屈折率が異なる光拡散剤を分散させた樹脂材料により形成される。なお、光拡散部33は、透明樹脂又は透明ガラスの平板の表面にマイクロプリズムが形成されたものでもよい。
映像投射装置21から投射された光は、スクリーン22の裏面222と、光学素子30の入射面31とにそれぞれ入射する。これにより、スクリーン22の表面と、光学素子30の出射面32に固定された光拡散部33の表面とに映像が表示される。すなわち、変形例7では、スクリーン22の表面と、光学素子30の出射面32に固定された光拡散部33の表面とが、映像を表示する映像表示面になり、これらの映像表示面に表示された映像によって対象空間に虚像が投影される。
このように、光学素子30の出射面32には光拡散部33が設けられているので、例えば日光などの外光が光拡散部33に当たっても、光拡散部33で拡散反射されるから、日光を正反射した光線を弱め、眩しい光がユーザ200に当たりにくくなる。また、上記の変形例1〜3においても、複数の光学素子30が映像表示面に配置されていてもよい。ただし、変形例7の構成は表示装置10に必須の構成ではなく、適宜省略が可能である。
ここで、図9に示す変形例7では、光学素子30の入射面31と、スクリーン22の裏面222とが所定の角度で交差しているが、光学素子30の入射面31と、スクリーン22の裏面222とが平行であってもよい。
この場合に、スクリーン22が、表示装置10の筐体等に対して、移動方向(図9の左右方向)に移動可能に構成されてもよい。つまり、表示装置10がダッシュボード102内に配置されている場合、光学部品30はダッシュボード102内の定位置に固定され、スクリーン22がダッシュボード102内を移動方向に移動可能である。
表示装置10は、スクリーン22を移動方向に移動させる駆動部を備えていればよい。駆動部は、例えば、ボイスコイルモータ等の電気駆動型のアクチュエータからなり、制御回路50からの制御信号に応じてスクリーン22を移動させる。また映像表示装置には、レーザスキャンタイプのものが用いられればよい。駆動部がスクリーン22を移動させながら、映像表示装置がレーザ光をスクリーン22に投射することで、移動方向に対して斜めに配置されているスクリーンに映像を描画するのと同じ状態になり、対象空間に第1虚像301が投影される。
また、表示装置10は、自動車100の進行方向の前方に設定された対象空間400に虚像300を投影する構成に限らず、例えば、自動車100の進行方向の側方、後方、又は上方等に虚像300を投影してもよい。
また、表示装置10は、自動車100に用いられるヘッドアップディスプレイに限らず、例えば、二輪車、電車、航空機、建設機械、及び船舶等、自動車100以外の移動体にも適用可能である。さらに、表示装置10は、移動体に限らず、例えば、アミューズメント施設で用いられてもよいし、ヘッドマウントディスプレイ(HMD:Head Mounted Display)等のウェアラブル端末、医療設備、又は据置型の装置として用いられてもよい。
(まとめ)
第1の態様の表示装置(10)は、映像表示部(20,20A,20B,20C)と、光学素子(30)と、投影部(40)とを備える。映像表示部(20,20A,20B,20C)は映像を映像表示面(221,221B)に表示する。光学素子(30)は、映像表示面(221,221B)に表示される映像の少なくとも一部が入射面(31)から入射されて、入射面(31)から入射した入射映像を出射面(32)から出射する。投影部(40)は、映像表示部(20,20A,20B,20C)及び光学素子(30)から出力される光により対象空間(400)に虚像(300)を投影する。光学素子(30)の出射面(32)の少なくとも一部に、映像表示面(221,221B)の少なくとも一部に対して傾斜する傾斜部(321,321A,321B)が設けられている。
この構成によれば、傾斜部(321,321A,321B)の映像によって対象空間(400)に虚像(300)が投影される。したがって、傾きの異なる虚像を投影するために2枚のスクリーンに映像を投影する場合に比べて、映像表示部(20,20A,20B,20C)の焦点深度を小さくでき、映像の解像度、すなわち虚像の解像度を向上させることができる。
第2の態様の表示装置(10)では、第1の態様において、虚像(300)は、投影部(40)の光軸(500)に対する傾斜角度(α)が所定値より小さい第1仮想面(501)上に投影される第1虚像(301)と、投影部(40)の光軸(500)に対する傾斜角度(β)が所定値より大きい第2仮想面(502)上に投影される第2虚像(302)とを含む。
この構成によれば、映像表示面に表示される映像により第1虚像(301)と第2虚像(302)とを対象空間(400)に投影することができる。
第3の態様の表示装置(10)では、第2の態様において、映像表示面(221,221B)の一部に光学素子(30)が配置されている。傾斜部(321,321A,321B)を透過する光で第2虚像(302)が投影され、映像表示部(20,20A,20B,20C)及び光学素子(30)を透過する光のうち傾斜部(321,321A,321B)以外を透過する光で第1虚像(301)が投影される。
この構成によれば、映像表示部(20,20A,20B,20C)から直接ユーザに照射される漏れ光を低減できる。
第4の態様の表示装置(10)では、第2の態様において、光学素子(30)の出射面(32)の一部に傾斜部(321,321A,321B)が設けられている。傾斜部(321,321A,321B)を透過する光で第1虚像(301)が投影され、出射面(32)のうち傾斜部(321,321A,321B)以外の領域を透過する光で第2虚像(302)が投影される。
この構成によれば、映像表示部(20,20A,20B,20C)から直接ユーザに照射される漏れ光を低減できる。
第5の態様の表示装置(10)では、第1〜4のいずれかの態様において、光学素子(30)の入射面(31)は、映像表示部(20,20A,20B,20C)からの光の投影方向(A1)に対して傾斜しており、光学素子(30)の出射面(32)は、映像表示部(20,20A,20B,20C)からの光の投影方向(A1)に対して直交している。
この構成によれば、光学素子(30)によって、対象空間(400)に投影される虚像(300,301,302)の傾きを変更できる。
第6の態様の表示装置(10)では、第1〜4のいずれかの態様において、光学素子(30)の入射面(31)は、映像表示部(20,20A,20B,20C)からの光の投影方向(A1)に対して直交している。光学素子(30)の出射面(32)は、映像表示部(20,20A,20B,20C)からの光の投影方向(A1)に対して傾斜している。
この構成によれば、光学素子(30)によって、対象空間(400)に投影される虚像(300,301,302)の傾きを変更できる。
第7の態様の表示装置(10)では、第1〜6のいずれかの態様において、光学素子(30)が、映像表示面(221,221B)に対して光の投影方向(A1)の前方に配置されている。
この構成によれば、光学素子(30,30A,30B)は、映像表示面(221,221B)に表示される映像の一部を、投影方向(A1)の前方に移動させることができる。また、映像表示面(221,221B)を1つのスクリーン又は映像表示装置で構成できる、という利点もある。
第8の態様の表示装置(10)では、第1〜7のいずれかの態様において、光学素子(30)の出射面(32)に、光を拡散させる光拡散部が設けられている。
この構成によれば、出射面(32,32A,32B)に光拡散部(33)が設けられているので、例えば日光などの外光が光拡散部(33)に当たっても、光拡散部(33)で拡散反射させることができる。
第9の態様の表示装置(10)では、第1〜8のいずれかの態様において、映像表示部(20,20A,20B,20C)は、光を投射して映像表示面(221,221B)に結像させる投射装置である。
この構成によれば、映像表示部(20,20A,20C)の焦点深度を小さくできるので、解像度が高い映像を映像表示面に表示させることができる。
第10の態様の表示装置(10)では、第1〜8のいずれかの態様において、映像表示部は、映像を表示する映像表示装置(20B)である。
この構成によれば、映像を投射する映像表示部に比べてスクリーンを不要にできる。
第11の態様の移動体は、第1〜10のいずれかの態様の表示装置(10)と、映像表示面(221,221B)からの光を反射する反射部材(101)と、を備える。
この構成によれば、虚像の解像度を向上させることができる表示装置(10)を備えた移動体(100)を提供できる。
10 表示装置
20,20A,20B,20C,20D 映像表示部
21,21A 映像投射装置
22,22D,22E スクリーン
30,30A,30B 光学素子
31 入射面
32,32A,32B 出射面
321,321A,321B 傾斜部
33 光拡散部
40 投影光学系(投影部)
100 自動車(移動体)
101 ウインドシールド(反射部材)
221,221B 映像表示面
224 フラットパネルディスプレイ(映像表示装置)
225 バックライト(映像表示装置)
300 虚像
301 第1虚像
302 第2虚像
500 光軸
501 第1仮想面
502 第2仮想面
A1 投影方向
α,β 傾斜角度

Claims (7)

  1. 移動体のウインドシールドに画像を投影する表示装置であって、
    映像を映像表示面に表示する映像表示部と、
    前記映像表示面に表示される前記映像の少なくとも一部が入射面から入射されて、前記入射面から入射した入射映像を出射面から出射する光学素子と、
    前記映像表示部及び前記光学素子から出力される光により前記ウインドシールドに前記画像を投影することによって対象空間に虚像を投影する投影部とを備え、
    前記光学素子の前記出射面の少なくとも一部に、前記映像表示面の少なくとも一部に対して傾斜する傾斜部が設けられており、
    前記光学素子の前記入射面は、前記映像表示部からの光の投影方向に対して傾斜しており、
    前記光学素子の前記出射面は、前記映像表示部からの光の投影方向に対して直交しており、
    前記光学素子の前記出射面に、光を拡散させる光拡散部が設けられている
    表示装置。
  2. 前記虚像は、前記投影部の光軸に対する傾斜角度が所定値より小さい第1仮想面上に投影される第1虚像と、前記投影部の光軸に対する傾斜角度が所定値より大きい第2仮想面上に投影される第2虚像とを含む
    請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記映像表示面の一部に前記光学素子が配置されており、
    前記傾斜部を透過する光で前記第2虚像が投影され、
    前記映像表示部を透過する光のうち前記光学素子が配置されている領域以外の領域を透過する光で前記第1虚像が投影される
    請求項2に記載の表示装置。
  4. 前記光学素子が、前記映像表示面に対して光の投影方向の前方に配置されている
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の表示装置。
  5. 前記映像表示部は、光を投射して前記映像表示面に結像させる投射装置である
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の表示装置。
  6. 前記映像表示部は、前記映像を表示する映像表示装置である
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の表示装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の表示装置と、
    前記映像表示面からの光を反射する反射部材としての前記ウインドシールドと、を備える
    移動体。
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