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JP6756314B2 - 熱交換器 - Google Patents

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JP6756314B2
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Description

本発明は、積層型の熱交換器に関するものである。
従来、略角筒状に構成されたダクトプレートの内側に複数のクーリングプレートが所定の間隔で積層された積層型の熱交換器が知られている。この種の熱交換器として、特許文献1には、内燃機関に供給される被冷却媒体としての過給空気を、冷却媒体としての冷却水により冷却する、水冷式のインタークーラが記載されている。このインタークーラは、ダクトプレートの内側に形成されるダクト流路に過給空気が流れ、複数のクーリングプレートの外縁同士が接合されて形成される冷却流路に冷却水が流れるように構成されている。
特許第5856068号公報
発明者は、上記のようなインタークーラに関し、次の課題を見出した。すなわち、水冷式のインタークーラでは、冷却水が止まっている状態で、ダクト流路に高温の過給空気が一定の流量で流れると、ダクトプレートとクーリングプレートが高温に暖まる。この状態で、冷却流路に冷却水が流れると、クーリングプレートは一気に冷えるが、ダクトプレートはクーリングプレートより板厚が厚い分、熱容量が大きいので、冷えるまでに時間がかかる。そのため、ダクトプレートとクーリングプレートの温度差が増大すると、各構成部材に熱歪が生じる。この熱歪が大きくなると、各構成部材のうち剛性の小さい部位に亀裂が生じたり、各構成部材のろう付け箇所が破損したりするおそれがある。
本発明は上記点に鑑みて、熱歪を抑制可能な液冷式の熱交換器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1〜5に係る発明は、
被冷却媒体と冷却媒体との熱交換を行う熱交換器であって、
筒状に形成されるダクトプレート(10)と、
ダクトプレートの内側に所定の間隔で積層される複数のクーリングプレート(20)と、
ダクトプレートの内側に形成され、被冷却媒体が流れるダクト流路(13)と、
ダクトプレートの内壁とそのダクトプレートに隣接するクーリングプレートとの間、または、ダクトプレートの内壁に接するクーリングプレートとそのクーリングプレートに隣接するクーリングプレートとの間に形成され、ダクトプレートに隣接して冷却媒体が流れる隣接冷却流路(231)と、
ダクトプレートから離れた位置で複数のクーリングプレートの外縁同士が接合されて形成され、冷却媒体が流れる中間冷却流路(232)と、
ダクト流路に設けられるアウターフィン(15)と、
中間冷却流路に設けられるインナーフィン(24)と、
隣接冷却流路に設けられ、インナーフィンが設けられた中間冷却流路を流れる冷却媒体の圧力損失より、隣接冷却流路を流れる冷却媒体の圧力損失が小さくなるように構成される流路構造体と、を備える。
さらに、請求項1に係る発明は、流路構造体は、中間冷却流路に設けられるインナーフィンよりもフィンピッチが粗く形成された、粗ピッチインナーフィン(42)である。
請求項2に係る発明は、流路構造体は、隣接冷却流路の内壁に設けられるディンプル構造(40)と、中間冷却流路に設けられるインナーフィンよりもフィンピッチが粗く形成された粗ピッチインナーフィン(42)とを含んで構成されている。
請求項3に係る発明は、流路構造体は、中間冷却流路に設けられるインナーフィンの長さより短く形成されて、隣接冷却流路に間欠的に設けられたショートインナーフィン(43)である。
請求項4に係る発明は、流路構造体は、隣接冷却流路の内壁に設けられるディンプル構造(40)と、中間冷却流路に設けられるインナーフィンの長さより短く形成されたショートインナーフィン(43)とを含んで構成されている。
請求項5に係る発明は、流路構造体は、隣接冷却流路の積層方向の一方の内壁と他方の内壁とを接続する構成である。
これによれば、隣接冷却流路を流れる冷却媒体の流量が、中間冷却流路を流れる冷却媒体の流量より大きくなり、隣接冷却流路を流れる冷却媒体によりダクトプレートが素早く冷却される。そのため、ダクトプレートと複数のクーリングプレートとの温度差の増大が防がれる。したがって、この熱交換器は、隣接冷却流路と中間冷却流路に冷却媒体が流れたときに各構成部材に生じる熱歪を抑制することが可能である。
ところで、隣接冷却流路を流れる冷却媒体の圧力損失を小さくするため、隣接冷却流路内に何も設けないことが考えられる。しかし、そのようにすれば、隣接冷却流路を流れる冷却媒体の圧力や、ダクト流路を流れる被冷却媒体の圧力などに対し、隣接冷却流路を形成する部材の強度不足が懸念される。
そこで、請求項1〜5に係る発明では、隣接冷却流路に流路構造体を設けることで、隣接冷却流路を形成する部材の剛性を高くしている。これにより、隣接冷却流路を流れる冷却媒体の圧力や、ダクト流路を流れる被冷却媒体の圧力などに対し、隣接冷却流路を形成する部材の強度を保つことが可能となる。したがって、この熱交換器は、各構成部材の亀裂やろう付け箇所の破損などを防ぐことができる。なお、流路構造体とは、隣接冷却流路に設けられる構造体である。
なお、上記各構成に付した括弧内の符号は、後述する実施形態に記載する具体的構成との対応関係の一例を示したものである。
第1実施形態に係るインタークーラの斜視図である。 第1実施形態に係るインタークーラの分解図である。 第1実施形態に係るインタークーラの部分的な断面図である。 第1実施形態に係るインタークーラのインナープレートを示す平面図である。 図3のV−V線の断面図である。 第2実施形態に係るインタークーラの斜視図である。 第2実施形態に係るインタークーラの部分的な断面図である。 第3実施形態に係るインタークーラの部分的な断面図である。 図8のIX−IX線の断面図である。 図8のX−X線の断面図である。 第4実施形態に係るインタークーラの部分的な断面図である。 第5実施形態に係るインタークーラの部分的な断面図である。 第6実施形態に係るインタークーラの分解図である。 第7実施形態に係るインタークーラの部分的な断面図である。 第8実施形態に係るインタークーラの部分的な断面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、同一符号を付し、その説明を省略する。
(第1実施形態)
第1実施形態について図面を参照しつつ説明する。第1実施形態の熱交換器は、例えば、車両に塔載される水冷式のインタークーラ1である。インタークーラ1は、図示していない内燃機関の吸気系統に設置され、過給機によって圧縮されて内燃機関に供給される被冷却媒体としての過給空気と、冷却媒体としての冷却水との熱交換を行うものである。インタークーラ1は、過給空気を目的とする温度に調整し、内燃機関の吸気の充填効率を向上させるものである。
図1〜図3に示すように、インタークーラ1は、略角筒状に構成されたダクトプレート10の内側に複数のクーリングプレート20などが所定の間隔で積層されたいわゆるドロンカップ型の熱交換器である。インタークーラ1の構成部品は、例えば、アルミニウムの表面にろう材を圧延接合したクラッド材で形成されている。その構成部品は、クラッド材の表面にフラックスを塗布した状態で加熱されることで、構成部品同士がろう付けにより接合される。
ダクトプレート10は、第1ダクトプレート11と第2ダクトプレート12によって構成されている。第1ダクトプレート11は、主に矩形状の天板111と、その天板111の両側から略垂直に延びる2枚の側板112を有している。第2ダクトプレート12は、主に矩形状の底板121と、その底板121の両側から略垂直に延びる2枚の側板122を有している。第1ダクトプレート11と第2ダクトプレート12は、第1ダクトプレート11の側板112の内側に、第2ダクトプレート12の側板122の一部が重なった状態で接合されている。これにより、ダクトプレート10は略角筒状に構成され、その内側に過給空気が流れるダクト流路13が形成される。なお、ダクトプレート10は略角筒状に限らず、ダクト流路13を形成可能に筒状に構成されていればよい。
略角筒状に構成されたダクトプレート10の一方の開口部と他方の開口部にはそれぞれ、かしめプレート14が設けられている。かしめプレート14には、図示していない吸気タンクが固定される。なお、吸気タンクは、ダクトプレート10の一方の開口部に設けられた一方のかしめプレート14と、他方の開口部に設けられた他方のかしめプレート14にそれぞれ設けられる。
インタークーラ1が車両に搭載される際、それらの吸気タンクは、図示していない過給機と内燃機関とを連通する図示していない吸気管の途中に接続される。したがって、過給機によって圧縮された過給空気は吸気管を通り、一方の吸気タンクからダクトプレート10の内側に形成されたダクト流路13を流れ、他方の吸気タンクから吸気管を通って内燃機関に供給される。
ダクトプレート10の内側には、複数のクーリングプレート20および複数のアウターフィン15などが積層されている。以下の説明では、複数のクーリングプレート20が積層される方向を積層方向という。
図4に示すように、複数のクーリングプレート20は、所定の形状にプレス加工されている。互いに対向して配置される2枚のクーリングプレート20の外縁21同士および中央部22同士などが接合されることで、その2枚のクーリングプレート20の間に冷却水が流れる冷却流路23が形成される。図4では、冷却流路23に冷却水が流れる方向を、矢印WFで示している。なお、2枚のクーリングプレート20で冷却流路23を形成することに代えて、幅を広く形成した1枚のクーリングプレートを中間で折り曲げ、その外縁などを接合して冷却流路23を形成してもよい。
図3に示すように、ダクトプレート10内には、積層方向に複数の冷却流路23が形成される。第1実施形態では、複数の冷却流路23のうち、第1ダクトプレート11の天板111または第2ダクトプレート12の底板121に隣接して冷却水が流れる冷却流路23を、隣接冷却流路231と称することとする。また、複数の冷却流路23のうち、第1ダクトプレート11の天板111および第2ダクトプレート12の底板121から離れた位置で冷却水が流れる冷却流路23を、中間冷却流路232と称することとする。
図3および図5に示すように、中間冷却流路232の内側には、インナーフィン24が設けられている。インナーフィン24は、伝熱面積を増加させ、冷却水と過給空気との熱交換を促進する機能を有している。また、インナーフィン24は、中間冷却流路232を形成するクーリングプレート20の内壁にろう付けにより接合されている。これにより、インナーフィン24は、中間冷却流路232を流れる冷却水の水圧や、ダクト流路13を流れる過給空気の圧力によってクーリングプレート20が変形することを抑制する機能も有している。なお、インナーフィン24は、例えばコルゲートフィン、ルーバーフィン、ウェーブフィンまたはオフセットフィンなど、種々の形状のものを採用することが可能である。
積層方向の一方に配置される隣接冷却流路231は、第1ダクトプレート11の天板111の内壁に接する所定のクーリングプレート20と、その所定のクーリングプレート20の積層方向に隣接する別のクーリングプレート20との間に形成されている。また、積層方向の他方に配置される隣接冷却流路231は、第2ダクトプレート12の底板121の内壁に接する所定のクーリングプレート20と、その所定のクーリングプレート20の積層方向に隣接する別のクーリングプレート20との間に形成されている。
図2および図3に示すように、隣接冷却流路231の内壁には、流路構造体としてのディンプル構造40が設けられている。詳細には、ディンプル構造40は、第1ダクトプレート11の天板111の内壁に接するクーリングプレート20に設けられている。また、ディンプル構造40は、第2ダクトプレート12の底板121の内壁に接するクーリングプレート20にも設けられている。ディンプル構造40は、クーリングプレート20から隣接冷却流路231の内側に突出する複数の突起41により構成されている。ディンプル構造40を構成する複数の突起41は、互いに所定の間隔をあけて設けられている。そのため、隣接冷却流路231を流れる冷却水は、ディンプル構造40を構成する突起41と突起41との間を流れる。なお、ディンプル構造40を構成する突起41は、例えば半球状、長円状、波状など、種々の形状のものを採用することが可能である。
ディンプル構造40は、熱伝達率を向上させ、冷却水と過給空気との熱交換を促進する機能を有すると共に、冷却水とダクトプレート10との熱交換を促進する機能を有している。ここで、ディンプル構造40は、インナーフィン24が設けられた中間冷却流路232を流れる冷却媒体の圧力損失より、隣接冷却流路231を流れる冷却媒体の圧力損失が小さくなるように構成されている。そのため、隣接冷却流路231と中間冷却流路232に冷却水が流れるとき、隣接冷却流路231を流れる冷却水の流量は、中間冷却流路232を流れる冷却水の流量より大きくなる。したがって、隣接冷却流路231に隣接するダクトプレート10は、隣接冷却流路231を流れる冷却水によって素早く冷却されることとなる。
また、ディンプル構造40は、隣接冷却流路231を構成する2枚のクーリングプレート20のうち、積層方向の一方のクーリングプレート20から突出し、積層方向の他方のクーリングプレート20の内壁にろう付けにより接合されている。すなわち、ディンプル構造40は、隣接冷却流路231の積層方向の一方のクーリングプレート20と、積層方向の他方のクーリングプレート20とを接続している。これにより、ディンプル構造40は、隣接冷却流路231を流れる冷却水の水圧や、ダクト流路13を流れる過給空気の圧力などによってクーリングプレート20が変形することを抑制する機能も有している。
複数のクーリングプレート20は、板厚方向に通じる2つの穴25、26を有している。図3に示すように、クーリングプレート20の穴25、26の周囲にはフランジ部27が設けられている。ダクト流路13において、クーリングプレート20とクーリングプレート20との間には、板状のスペーサプレート28が設けられている。スペーサプレート28は、板厚方向に通じる穴を有している。そのスペーサプレート28の穴の内側にクーリングプレート20のフランジ部27が嵌め入れられている。これにより、ダクトプレート10内で積層方向に複数形成される冷却流路23同士を連通する2つの連通路29が形成される。なお、図3では、2つの連通路29のうち、一方の連通路29のみが示されている。
図1〜図3に示すように、第1ダクトプレート11には、クーリングプレート20に形成された冷却流路23に冷却水を供給するための入口パイプ30と、冷却流路23から冷却水を流出させるための出口パイプ31とが設けられている。入口パイプ30と出口パイプ31はそれぞれ、第1ダクトプレート11に設けられたパイプ取付穴16にろう付けにより固定される。入口パイプ30から供給された冷却水は、一方の連通路29を通り、隣接冷却流路231および中間冷却流路232を流れた後、他方の連通路29を通り、出口パイプ31から流出する。
図3に示すように、ダクト流路13には、アウターフィン15が設けられている。詳細には、アウターフィン15は、積層方向の一方の冷却流路23を形成するクーリングプレート20と、積層方向の他方の冷却流路23を形成するクーリングプレート20との間に設けられている。アウターフィン15は、伝熱面積を増加させ、過給空気と冷却水との熱交換を促進する機能を有している。また、アウターフィン15は、積層方向の一方のクーリングプレート20と他方のクーリングプレート20にろう付けにより接合されている。これにより、アウターフィン15は、ダクト流路13を流れる過給空気の圧力や、冷却流路23を流れる冷却水の水圧によってクーリングプレート20が変形することを抑制する機能も有している。なお、アウターフィン15は、例えばコルゲートフィン、ルーバーフィン、ウェーブフィンまたはオフセットフィンなど、種々の形状のものを採用することが可能である。
上述した構成により、インタークーラ1は、ダクトプレート10の内側のダクト流路13を流れる過給空気と、複数のクーリングプレート20の内側の冷却流路23を流れる冷却水との熱交換を行い、過給空気を目的とする温度に調整することが可能である。
ところで、上述した水冷式のインタークーラ1では、冷却水が止まっている状態で、ダクト流路13に高温の過給空気が一定の流量で流れると、ダクトプレート10とクーリングプレート20が高温に暖まる。この状態で、冷却流路23に冷却水が流れると、クーリングプレート20が一気に冷えるが、ダクトプレート10はクーリングプレート20より板厚が厚い分、熱容量が大きいので、冷えるまでに時間がかかる。そのため、ダクトプレート10とクーリングプレート20の温度差が増大すると、各構成部材に熱歪が生じる。この熱歪が大きくなると、各構成部材のうち剛性の小さい部位に亀裂が生じたり、各構成部材のろう付け箇所が破損したりするおそれがある。
この問題に対し、第1実施形態では、隣接冷却流路231の内壁に、ディンプル構造40を設けている。このディンプル構造40は、中間冷却流路232を流れる冷却水の圧力損失より、隣接冷却流路231を流れる冷却水の圧力損失が小さくなるように構成されている。これにより、第1実施形態のインタークーラ1は、隣接冷却流路231を流れる冷却水の流量が、中間冷却流路232を流れる冷却水の流量より大きくなり、隣接冷却流路231を流れる冷却水によりダクトプレート10が素早く冷却される。そのため、ダクトプレート10と複数のクーリングプレート20との温度差の増大が防がれる。したがって、このインタークーラ1は、隣接冷却流路231と中間冷却流路232に冷却水が流れたときに各構成部材に生じる熱歪を抑制することが可能である。
また、第1実施形態では、隣接冷却流路231にディンプル構造40を設けることで、隣接冷却流路231を形成するクーリングプレート20の剛性を高くしている。これにより、隣接冷却流路231を流れる冷却水の圧力や、ダクト流路13を流れる過給空気の圧力などに対し、隣接冷却流路231を形成するクーリングプレート20の強度を保つことが可能である。したがって、この熱交換器は、クーリングプレート20などの亀裂やろう付け箇所の破損などを防ぐことができる。
また、第1実施形態では、隣接冷却流路231を形成するクーリングプレート20にディンプル構造40を設けることで、部品点数を増加することなく、隣接冷却流路231を流れる冷却水の通水抵抗を低減し、且つ、隣接冷却流路231を形成する部材の剛性を高くすることができる。
(第2実施形態)
第2実施形態について説明する。第2実施形態は、第1実施形態に対して隣接冷却流路231と流路構造体の構成を変更したものであり、その他については第1実施形態と同様であるため、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
図6および図7に示すように、第2実施形態では、積層方向の一方に配置される隣接冷却流路231は、第1ダクトプレート11の天板111の内壁と、その天板111の積層方向に隣接するクーリングプレート20との間に形成されている。また、積層方向の他方に配置される隣接冷却流路231は、第2ダクトプレート12の底板121の内壁と、その底板121の積層方向に隣接するクーリングプレート20との間に形成されている。
第2実施形態においても、隣接冷却流路231の内壁には、流路構造体としてのディンプル構造40が設けられている。第2実施形態では、ディンプル構造40は、第1ダクトプレート11の天板111に設けられている。また、ディンプル構造40は、第2ダクトプレート12の底板121にも設けられている。詳細には、ディンプル構造40は、第1ダクトプレート11または第2ダクトプレート12から隣接冷却流路231の内側に突出する複数の突起41により構成されている。ディンプル構造40を構成する複数の突起41は、それぞれが所定の間隔をあけて設けられている。そのため、隣接冷却流路231を流れる冷却水は、ディンプル構造40を構成する突起41と突起41との間を流れる。なお、ディンプル構造40を構成する突起41は、例えば半球状、長円状、波状など、種々の形状のものを採用することが可能である。
第2実施形態でも、ディンプル構造40は、インナーフィン24が設けられた中間冷却流路232を流れる冷却媒体の圧力損失より、隣接冷却流路231を流れる冷却媒体の圧力損失が小さくなるように構成されている。そのため、隣接冷却流路231と中間冷却流路232を冷却水が流れるとき、隣接冷却流路231を流れる冷却水の流量は、中間冷却流路232を流れる冷却水の流量より大きくなる。したがって、隣接冷却流路231に隣接するダクトプレート10は、隣接冷却流路231を流れる冷却水によって素早く冷却されることとなる。
また、ディンプル構造40は、第1ダクトプレート11または第2ダクトプレート12から隣接冷却流路231の内側に突出し、隣接冷却流路231を形成するクーリングプレート20の内壁にろう付けにより接合されている。すなわち、ディンプル構造40は、第1ダクトプレート11または第2ダクトプレート12と、隣接冷却流路231を形成するクーリングプレート20とを接続している。これにより、ディンプル構造40は、隣接冷却流路231を流れる冷却水の水圧や、ダクト流路13を流れる過給空気の圧力などによってクーリングプレート20およびダクトプレート10が変形することを抑制する機能も有している。したがって、第2実施形態のインタークーラ1も、上述した第1実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
(第3実施形態)
第3実施形態について説明する。第3実施形態は、第1実施形態に対して流路構造体の構成を変更したものであり、その他については第1実施形態と同様であるため、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
図8〜図10に示すように、第3実施形態では、隣接冷却流路231に設けられる流路構造体として、第1実施形態で説明したディンプル構造40に代えて、粗ピッチインナーフィン42が用いられている。粗ピッチインナーフィン42も、ディンプル構造40と同様に、伝熱面積を増加させ、冷却水と過給空気との熱交換を促進する機能を有すると共に、冷却水とダクトプレート10との熱交換を促進する機能を有している。
図9は、隣接冷却流路231に設けられた粗ピッチインナーフィン42の断面図である。一方、図10は、中間冷却流路232に設けられたインナーフィン24の断面図である。図9および図10に示すように、粗ピッチインナーフィン42のフィンピッチFP1は、インナーフィン24のフィンピッチFP2よりも大きい。すなわち、粗ピッチインナーフィン42は、インナーフィン24よりもフィンピッチが粗く形成されている。これにより、粗ピッチインナーフィン42は、インナーフィン24が設けられた中間冷却流路232を流れる冷却媒体の圧力損失より、隣接冷却流路231を流れる冷却媒体の圧力損失が小さくなる。そのため、隣接冷却流路231と中間冷却流路232を冷却水が流れるとき、隣接冷却流路231を流れる冷却水の流量は、中間冷却流路232を流れる冷却水の流量より大きくなる。したがって、隣接冷却流路231に隣接するダクトプレート10は、隣接冷却流路231を流れる冷却水によって素早く冷却されることとなる。
また、粗ピッチインナーフィン42も、隣接冷却流路231を形成する2枚のクーリングプレート20の内壁にろう付けにより接合されている。これにより、粗ピッチインナーフィン42は、隣接冷却流路231を流れる冷却水の水圧や、ダクト流路13を流れる過給空気の圧力によってクーリングプレート20が変形することを抑制する機能も有している。なお、粗ピッチインナーフィン42も、例えばコルゲートフィン、ルーバーフィン、ウェーブフィンまたはオフセットフィンなど、種々の形状のものを採用することが可能である。
第3実施形態では、流路構造体を、インナーフィン24よりもフィンピッチが粗く形成された粗ピッチインナーフィン42で構成することで、隣接冷却流路231を流れる冷却媒体の圧力損失を、中間冷却流路232を流れる冷却媒体の圧力損失よりも小さくすることが可能である。また、粗ピッチインナーフィン42を隣接冷却流路231の内壁にろう付けすることで、隣接冷却流路231を形成するクーリングプレート20の剛性を高くすることができる。したがって、第3実施形態のインタークーラ1も、上述した第1および第2実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
(第4実施形態)
第4実施形態について説明する。第4実施形態は、第3実施形態に対して隣接冷却流路231の構成を変更したものであり、その他については第3実施形態と同様であるため、第3実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
図11に示すように、第4実施形態では、積層方向の一方に配置される隣接冷却流路231は、第1ダクトプレート11の天板111の内壁と、その第1ダクトプレート11の天板111に隣接するクーリングプレート20との間に形成されている。また、積層方向の他方に配置される隣接冷却流路231は、第2ダクトプレート12の底板121の内壁と、その第2ダクトプレート12の底板121に隣接するクーリングプレート20との間に形成されている。
第4実施形態では、隣接冷却流路231に設けられる流路構造体として、第3実施形態で説明した粗ピッチインナーフィン42が用いられている。粗ピッチインナーフィン42は、インナーフィン24よりもフィンピッチが粗く形成されている。粗ピッチインナーフィン42は、隣接冷却流路231を形成する第1ダクトプレート11の天板111の内壁と、その第1ダクトプレート11の天板111と共に隣接冷却流路231を形成するクーリングプレート20にろう付けにより接合されている。また、粗ピッチインナーフィン42は、第2ダクトプレート12の底板121の内壁と、その第2ダクトプレート12の底板121と共に隣接冷却流路231を形成するクーリングプレート20にろう付けにより接合されている。したがって、第4実施形態のインタークーラ1も、上述した第1〜第3実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
(第5実施形態)
第5実施形態について説明する。第5実施形態は、第3または第4実施形態に対して流路構造体の構成を変更したものであり、その他については第3または第4実施形態と同様であるため、第3または第4実施形態と異なる部分についてのみ説明する。なお、図12は、インタークーラ1を、隣接冷却流路231が露出する箇所で切断した断面図である。
図12に示すように、第5実施形態では、隣接冷却流路231に設けられる流路構造体として、ショートインナーフィン43が用いられている。ショートインナーフィン43は、中間冷却流路232に設けられるインナーフィン24の長さより短く形成されたフィンである。ショートインナーフィン43は、隣接冷却流路231に間欠的に設けられている。なお、ショートインナーフィン43が隣接冷却流路231に間欠的に配置される位置は、なんら限定するものではない。
ショートインナーフィン43の形状は、中間冷却流路232に設けられるインナーフィン24と同じでもよく、または、異なっていてもよい。また、ショートインナーフィン43のフィンピッチは、中間冷却流路232に設けられるインナーフィン24のフィンピッチと同じでもよく、または、それより粗くてもよい。
第5実施形態では、ショートインナーフィン43を隣接冷却流路231に間欠的に設けることで、隣接冷却流路231を流れる冷却水の圧力損失を、中間冷却流路232を流れる冷却水の圧力損失よりも小さくすることができる。また、ショートインナーフィン43を隣接冷却流路231に設けることで、隣接冷却流路231を形成するクーリングプレート20などの剛性を高くすることができる。したがって、第5実施形態のインタークーラ1も、上述した第1〜第4実施形態と同様の作用効果を奏することができる。また、第5実施形態では、隣接冷却流路231に設けられるショートインナーフィン43の形状と中間冷却流路232に設けられるインナーフィン24の形状を共通化することも可能である。
(第6実施形態)
第6実施形態について説明する。第6実施形態は、第1または第2実施形態に対して流路構造体の構成を変更したものであり、その他については第1または第2実施形態と同様であるため、第1または第2実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
図13に示すように、第6実施形態では、隣接冷却流路231に設けられる流路構造体として、ディンプル構造40が用いられている。ディンプル構造40は、隣接冷却流路231に間欠的に設けられている。なお、ディンプル構造40が隣接冷却流路231に間欠的に設けられる位置は、なんら限定するものではない。
第6実施形態では、ディンプル構造40を隣接冷却流路231に間欠的に設けることで、隣接冷却流路231を流れる冷却媒体の圧力損失を、中間冷却流路232を流れる冷却媒体の圧力損失よりも小さくすることができる。また、ディンプル構造40を隣接冷却流路231に間欠的に設けることで、隣接冷却流路231を形成するクーリングプレート20などの剛性を高くすることができる。したがって、第6実施形態のインタークーラ1も、上述した第1〜第5実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
(第7実施形態)
第7実施形態について説明する。第7実施形態は、第1〜第6実施形態を組み合わせた実施形態の一例を示したものである。なお、図14は、インタークーラ1を、隣接冷却流路231が露出する箇所で切断した断面図である。
図14に示すように、第7実施形態では、隣接冷却流路231に設けられる流路構造体として、ショートインナーフィン43とディンプル構造40とがそれぞれ間欠的に配置されている。ディンプル構造40は、ダクトプレート10に接するクーリングプレート20、またはダクトプレート10に設けられるものであるが、図14では説明のために、ディンプル構造40を構成する突起41の位置を示している。
第7実施形態では、流路構造体は、隣接冷却流路231の内壁に設けられるディンプル構造40と、隣接冷却流路231の長さより短く形成されたショートインナーフィン43とを含んで構成されている。これによれば、ディンプル構造40とショートインナーフィン43との組み合わせによっても、隣接冷却流路231を流れる冷却媒体の圧力損失を、中間冷却流路232を流れる冷却媒体の圧力損失よりも小さくすることができる。また、隣接冷却流路231を形成する部材の剛性を高くすることができる。したがって、第7実施形態のインタークーラ1も、上述した第1〜第6実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
なお、第7実施形態で参照した図14において、流路構造体は、ショートインナーフィン43のフィンピッチを粗くして、粗ピッチインナーフィン42としてもよい。すなわち、流路構造体は、隣接冷却流路231の内壁に設けられるディンプル構造40と、インナーフィン24よりもフィンピッチが粗く形成された粗ピッチインナーフィン42とを含んで構成することも可能である。
(第8実施形態)
第8実施形態について説明する。第8実施形態は、第5〜第7実施形態に対し、ダクトプレート10が有するパイプ取付穴16の位置を変更したものである。
図15に示すように、第8実施形態では、ダクトプレート10が有するパイプ取付穴16は、隣接冷却流路231にショートインナーフィン43やディンプル構造40などの流路構造体が配置されていない箇所に配置されている。このパイプ取付穴16は、複数の冷却流路23同士を積層方向に連通する連通路29とは異なる位置に設けられている。第1実施形態で説明したように、このパイプ取付穴16には、熱交換器の冷却流路23に冷却水を供給または排出するための入口パイプ30または出口パイプ31がろう付けにより接合される。入口パイプ30または出口パイプ31は、インタークーラ1が搭載される車両のレイアウトに適応した位置に設けることが好ましい。そこで、第8実施形態では、ダクトプレート10が有するパイプ取付穴16の位置を変えることで、入口パイプ30または出口パイプ31の位置に関し、設計の自由度を高めることが可能である。したがって、第8実施形態のインタークーラ1は、種々の車種に対する車両搭載性を向上させることができる。
(他の実施形態)
本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。また、上記各実施形態は、互いに無関係なものではなく、組み合わせが明らかに不可な場合を除き、適宜組み合わせが可能である。また、上記各実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。また、上記各実施形態において、実施形態の構成要素の個数、数値、量、範囲等の数値が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではない。また、上記各実施形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に特定の形状、位置関係等に限定される場合等を除き、その形状、位置関係等に限定されるものではない。
上記各実施形態では、熱交換器として水冷式のインタークーラ1を例にして説明した。これに対し、他の実施形態では、熱交換器は、例えば液冷式のEGR(Exhaust Gas Recirculation)クーラまたは排気熱回収器等、種々の用途に用いることが可能である。
(まとめ)
上述の実施形態の一部または全部で示された第1の観点によれば、被冷却媒体と冷却媒体との熱交換を行う熱交換器は、ダクトプレート、複数のクーリングプレート、ダクト流路、隣接冷却流路、中間冷却流路、アウターフィン、インナーフィンおよび流路構造体を備える。ダクトプレートは、筒状に形成される。複数のクーリングプレートは、ダクトプレートの内側に所定の間隔で積層される。ダクト流路は、ダクトプレートの内側に形成され、被冷却媒体が流れる。隣接冷却流路は、ダクトプレートの内壁とそのダクトプレートに隣接するクーリングプレートとの間、または、ダクトプレートの内壁に接するクーリングプレートとそのクーリングプレートに隣接するクーリングプレートとの間に形成され、冷却媒体が流れる。中間冷却流路は、ダクトプレートから離れた位置で複数のクーリングプレートの外縁同士が接合されて形成され、冷却媒体が流れる。アウターフィンは、ダクト流路に設けられる。インナーフィンは、中間冷却流路に設けられる。流路構造体は、隣接冷却流路に設けられ、インナーフィンが設けられた中間冷却流路を流れる冷却媒体の圧力損失より、隣接冷却流路を流れる冷却媒体の圧力損失が小さくなるように構成される。
第2の観点によれば、流路構造体は、隣接冷却流路の内壁に設けられるディンプル構造である。これによれば、部品点数を増加することなく、簡素な構成で、隣接冷却流路を流れる冷却媒体の圧力損失を小さくすると共に、隣接冷却流路を形成する部材の剛性を高くすることができる。
第3の観点によれば、流路構造体は、中間冷却流路に設けられるインナーフィンよりもフィンピッチが粗く形成された、粗ピッチインナーフィンである。これによれば、隣接冷却流路を流れる冷却媒体の圧力損失を小さくすることが可能である。また、粗ピッチインナーフィンを隣接冷却流路の内壁にろう付けすることで、隣接冷却流路を形成する部材の剛性を高くすることができる。
第4の観点によれば、流路構造体は、隣接冷却流路の内壁に設けられるディンプル構造と、インナーフィンよりもフィンピッチが粗く形成された粗ピッチインナーフィンとを含んで構成されている。これによれば、ディンプル構造と粗ピッチインナーフィンとの組み合わせによっても、隣接冷却流路を流れる冷却媒体の圧力損失を小さくすると共に、隣接冷却流路を形成する部材の剛性を高くすることができる。
第5の観点によれば、流路構造体は、中間冷却流路に設けられるインナーフィンの長さより短く形成されて、隣接冷却流路に間欠的に設けられたショートインナーフィンである。これによれば、ショートインナーフィンを隣接冷却流路に間欠的に設けることで、隣接冷却流路を流れる冷却媒体の圧力損失を、中間冷却流路を流れる冷却媒体の圧力損失よりも小さくすことができる。また、ショートインナーフィンを隣接冷却流路に設けることで、隣接冷却流路を形成する部材の剛性を高くすることができる。なお、隣接冷却流路に設けられるショートインナーフィンの形状と中間冷却流路に設けられるインナーフィンの形状を共通化することも可能である。
第6の観点によれば、流路構造体は、隣接冷却流路の内壁に設けられるディンプル構造と、中間冷却流路に設けられるインナーフィンの長さより短く形成されたショートインナーフィンとを含んで構成されている。これによれば、ディンプル構造とショートインナーフィンとの組み合わせによっても、隣接冷却流路を流れる冷却媒体の圧力損失を小さくすると共に、隣接冷却流路を形成する部材の剛性を高くすることができる。
第7の観点によれば、ダクトプレートは、隣接冷却流路に流路構造体が配置されていない箇所に、隣接冷却流路に対し冷却媒体を供給または排出可能なパイプ取付穴を有する。これによれば、ダクトプレートが有するパイプ取付穴には、熱交換器の冷却流路に冷却媒体を供給または排出するための入口パイプまたは出口パイプが設けられる。そのため、この熱交換器は、入口パイプまたは出口パイプを設ける位置に関し、設計の自由度を高めることが可能である。したがって、この熱交換器は、種々の車種に対する車両搭載性を向上させることができる。
第8の観点によれば、パイプ取付穴は、隣接冷却流路および中間冷却流路をクーリングプレートの積層方向に連通する連通路とは異なる位置に設けられている。これによれば、熱交換器は、入口パイプまたは出口パイプを設ける位置に関し、設計の自由度を高めることで、種々の車種に対する車両搭載性を向上させることができる。
第9の観点によれば、隣接冷却流路は、クーリングプレートの積層方向の一方または他方に位置するダクトプレートの内壁と、そのダクトプレートの積層方向に隣接するクーリングプレートとの間に形成される。流路構造体は、隣接冷却流路を形成するダクトプレートに設けられるディンプル構造である。これによれば、ダクトプレートにディンプル構造を設けるという簡素な構成で、部品点数を増加することなく、隣接冷却流路を流れる冷却媒体の圧力損失を小さくすると共に、隣接冷却流路を形成する部材の剛性を高くすることができる。
第10の観点によれば、隣接冷却流路は、クーリングプレートの積層方向の一方または他方に位置するダクトプレートの内壁に接する所定のクーリングプレートと、その所定のクーリングプレートの積層方向に隣接する別のクーリングプレートとの間に形成される。流路構造体は、隣接冷却流路を形成するクーリングプレートに設けられるディンプル構造である。これによれば、隣接冷却流路を形成するクーリングプレートにディンプル構造を設けるという簡素な構成で、部品点数を増加することなく、隣接冷却流路を流れる冷却媒体の圧力損失を小さくすると共に、隣接冷却流路を形成する部材の剛性を高くすることができる。
第11の観点によれば、流路構造体は、隣接冷却流路の積層方向の一方の内壁と他方の内壁とを接続する構成である。これによれば、流路構造体を隣接冷却流路の内壁にろう付けすることで、隣接冷却流路を形成する部材の剛性を高くすることができる。
1 インタークーラ
10 ダクトプレート
13 ダクト流路
15 アウターフィン
20 クーリングプレート
24 インナーフィン
40 ディンプル構造
42 粗ピッチインナーフィン
231 隣接冷却流路
232 中間冷却流路

Claims (10)

  1. 被冷却媒体と冷却媒体との熱交換を行う熱交換器であって、
    筒状に形成されるダクトプレート(10)と、
    前記ダクトプレートの内側に所定の間隔で積層される複数のクーリングプレート(20)と、
    前記ダクトプレートの内側に形成され、被冷却媒体が流れるダクト流路(13)と、
    前記ダクトプレートの内壁とそのダクトプレートに隣接する前記クーリングプレートとの間、または、前記ダクトプレートの内壁に接する所定のクーリングプレートとその所定のクーリングプレートに隣接する別のクーリングプレートとの間に形成され、前記ダクトプレートに隣接して冷却媒体が流れる隣接冷却流路(231)と、
    前記ダクトプレートから離れた位置で複数の前記クーリングプレートの外縁同士が接合されて形成され、冷却媒体が流れる中間冷却流路(232)と、
    前記ダクト流路に設けられるアウターフィン(15)と、
    前記中間冷却流路に設けられるインナーフィン(24)と、
    前記隣接冷却流路に設けられ、前記インナーフィンが設けられた前記中間冷却流路を流れる冷却媒体の圧力損失より、前記隣接冷却流路を流れる冷却媒体の圧力損失が小さくなるように構成される流路構造体と、を備え
    前記流路構造体は、前記中間冷却流路に設けられる前記インナーフィンよりもフィンピッチが粗く形成された、粗ピッチインナーフィン(42)である、熱交換器。
  2. 被冷却媒体と冷却媒体との熱交換を行う熱交換器であって、
    筒状に形成されるダクトプレート(10)と、
    前記ダクトプレートの内側に所定の間隔で積層される複数のクーリングプレート(20)と、
    前記ダクトプレートの内側に形成され、被冷却媒体が流れるダクト流路(13)と、
    前記ダクトプレートの内壁とそのダクトプレートに隣接する前記クーリングプレートとの間、または、前記ダクトプレートの内壁に接する所定のクーリングプレートとその所定のクーリングプレートに隣接する別のクーリングプレートとの間に形成され、前記ダクトプレートに隣接して冷却媒体が流れる隣接冷却流路(231)と、
    前記ダクトプレートから離れた位置で複数の前記クーリングプレートの外縁同士が接合されて形成され、冷却媒体が流れる中間冷却流路(232)と、
    前記ダクト流路に設けられるアウターフィン(15)と、
    前記中間冷却流路に設けられるインナーフィン(24)と、
    前記隣接冷却流路に設けられ、前記インナーフィンが設けられた前記中間冷却流路を流れる冷却媒体の圧力損失より、前記隣接冷却流路を流れる冷却媒体の圧力損失が小さくなるように構成される流路構造体と、を備え、
    前記流路構造体は、前記隣接冷却流路の内壁に設けられるディンプル構造(40)と、前記中間冷却流路に設けられる前記インナーフィンよりもフィンピッチが粗く形成された粗ピッチインナーフィン(42)とを含んで構成されている、熱交換器。
  3. 被冷却媒体と冷却媒体との熱交換を行う熱交換器であって、
    筒状に形成されるダクトプレート(10)と、
    前記ダクトプレートの内側に所定の間隔で積層される複数のクーリングプレート(20)と、
    前記ダクトプレートの内側に形成され、被冷却媒体が流れるダクト流路(13)と、
    前記ダクトプレートの内壁とそのダクトプレートに隣接する前記クーリングプレートとの間、または、前記ダクトプレートの内壁に接する所定のクーリングプレートとその所定のクーリングプレートに隣接する別のクーリングプレートとの間に形成され、前記ダクトプレートに隣接して冷却媒体が流れる隣接冷却流路(231)と、
    前記ダクトプレートから離れた位置で複数の前記クーリングプレートの外縁同士が接合されて形成され、冷却媒体が流れる中間冷却流路(232)と、
    前記ダクト流路に設けられるアウターフィン(15)と、
    前記中間冷却流路に設けられるインナーフィン(24)と、
    前記隣接冷却流路に設けられ、前記インナーフィンが設けられた前記中間冷却流路を流れる冷却媒体の圧力損失より、前記隣接冷却流路を流れる冷却媒体の圧力損失が小さくなるように構成される流路構造体と、を備え、
    前記流路構造体は、前記中間冷却流路に設けられる前記インナーフィンの長さより短く形成されて、前記隣接冷却流路に間欠的に設けられたショートインナーフィン(43)である、熱交換器。
  4. 被冷却媒体と冷却媒体との熱交換を行う熱交換器であって、
    筒状に形成されるダクトプレート(10)と、
    前記ダクトプレートの内側に所定の間隔で積層される複数のクーリングプレート(20)と、
    前記ダクトプレートの内側に形成され、被冷却媒体が流れるダクト流路(13)と、
    前記ダクトプレートの内壁とそのダクトプレートに隣接する前記クーリングプレートとの間、または、前記ダクトプレートの内壁に接する所定のクーリングプレートとその所定のクーリングプレートに隣接する別のクーリングプレートとの間に形成され、前記ダクトプレートに隣接して冷却媒体が流れる隣接冷却流路(231)と、
    前記ダクトプレートから離れた位置で複数の前記クーリングプレートの外縁同士が接合されて形成され、冷却媒体が流れる中間冷却流路(232)と、
    前記ダクト流路に設けられるアウターフィン(15)と、
    前記中間冷却流路に設けられるインナーフィン(24)と、
    前記隣接冷却流路に設けられ、前記インナーフィンが設けられた前記中間冷却流路を流れる冷却媒体の圧力損失より、前記隣接冷却流路を流れる冷却媒体の圧力損失が小さくなるように構成される流路構造体と、を備え、
    前記流路構造体は、前記隣接冷却流路の内壁に設けられるディンプル構造(40)と、前記中間冷却流路に設けられる前記インナーフィンの長さより短く形成されたショートインナーフィン(43)とを含んで構成されている、熱交換器。
  5. 被冷却媒体と冷却媒体との熱交換を行う熱交換器であって、
    筒状に形成されるダクトプレート(10)と、
    前記ダクトプレートの内側に所定の間隔で積層される複数のクーリングプレート(20)と、
    前記ダクトプレートの内側に形成され、被冷却媒体が流れるダクト流路(13)と、
    前記ダクトプレートの内壁とそのダクトプレートに隣接する前記クーリングプレートとの間、または、前記ダクトプレートの内壁に接する所定のクーリングプレートとその所定のクーリングプレートに隣接する別のクーリングプレートとの間に形成され、前記ダクトプレートに隣接して冷却媒体が流れる隣接冷却流路(231)と、
    前記ダクトプレートから離れた位置で複数の前記クーリングプレートの外縁同士が接合されて形成され、冷却媒体が流れる中間冷却流路(232)と、
    前記ダクト流路に設けられるアウターフィン(15)と、
    前記中間冷却流路に設けられるインナーフィン(24)と、
    前記隣接冷却流路に設けられ、前記インナーフィンが設けられた前記中間冷却流路を流れる冷却媒体の圧力損失より、前記隣接冷却流路を流れる冷却媒体の圧力損失が小さくなるように構成される流路構造体(40、42、43)と、を備え、
    前記流路構造体は、前記隣接冷却流路の積層方向の一方の内壁と他方の内壁とを接続する構成である、熱交換器。
  6. 前記流路構造体は、前記隣接冷却流路の内壁に設けられるディンプル構造(40)である、請求項に記載の熱交換器。
  7. 前記ダクトプレートは、前記隣接冷却流路に前記流路構造体が配置されていない箇所に、前記隣接冷却流路に対し冷却媒体を供給または排出可能なパイプ取付穴(16)を有する、請求項1ないし6のいずれか1つに記載の熱交換器。
  8. 前記パイプ取付穴は、前記隣接冷却流路および前記中間冷却流路を前記クーリングプレートの積層方向に連通する連通路(29)とは異なる位置に設けられている、請求項7に記載の熱交換器。
  9. 前記隣接冷却流路は、前記クーリングプレートの積層方向の一方または他方に位置する前記ダクトプレートの内壁と、そのダクトプレートの積層方向に隣接する前記クーリングプレートとの間に形成されるものであり、
    前記流路構造体は、前記隣接冷却流路を形成する前記ダクトプレートに設けられるものである、請求項1ないし8のいずれか1つに記載の熱交換器。
  10. 前記隣接冷却流路は、前記クーリングプレートの積層方向の一方または他方に位置する前記ダクトプレートの内壁に接する所定のクーリングプレートと、その所定のクーリングプレートの積層方向に隣接する別のクーリングプレートとの間に形成されるものであり、
    前記流路構造体は、前記隣接冷却流路を形成する前記クーリングプレートに設けられるものである、請求項1ないし8のいずれか1つに記載の熱交換器。
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