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JP6631567B2 - 自動運転支援装置、方法及びプログラム - Google Patents

自動運転支援装置、方法及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、車両の運転操作を支援する自動運転制御装置による車両の自動運転走行時に、その自動運転走行を支援する自動運転支援装置、方法及びプログラムに関する。
近年、乗用車等の車両走行の運転モードとして、運転者による手動運転モード以外に、自動運転モードとして運転者の運転操作によらず、予め設定された経路(走行ルート)に沿って車両を走行させる自動運転制御システムの実用化が進められ、実際の道路上における試験走行の段階に至っている。
この自動運転モードは、地図情報及び現在位置情報と自動車の走行制御との組み合わせから成り立ち、例えば、GPS(Global Positioning System)を利用したナビゲーションシステムの情報や、路車間通信により取得される交通情報、周辺の人や車両の位置と動きを監視する周辺モニタリングシステムの情報をもとに、パワーユニットや操舵装置、ブレーキ等を制御することで、車両の自動運転を可能にするものである。
ところで、通常、道路上を走行中に緊急状態(警告灯の点灯及びサイレン)の緊急車両が接近した場合には、原則的には道路の左端に退避して徐行又は停車して通過させる義務がある。
自動運転モードにおける緊急車両の接近に対する対策として、例えば特許文献1は、自動運転制御によって自車両を道路の路肩近傍に移動させて停止させる緊急車両通行支援システムを提案している。
特開2014−154128号公報
しかしながら、前記特許文献1は、車両を道路の路肩近傍に移動させて停止させると簡単に説明しているだけで、路肩近傍に移動させるための具体的な手法を開示していない。
整備された道路では、例えば白色のペイントで白線が引かれ、路肩と車両通行帯とを区分しているので、この白線を検出することで、路肩近傍に車両を移動させることは容易である。しかしながら、例え白線が引かれていたとしても、それが草や積雪などにより覆い隠されている場合や、そもそも白線が引かれていない道路では、自動運転により路肩に移動させることは困難である。
この発明は、自動運転により走行している車両において緊急車両に対する退避を行うことができる自動運転支援装置、方法及びプログラムを提供しようとするものである。
上記目的を達成するために、この発明の第1の態様に係る自動運転支援装置は、自動運転制御装置を有する車両に用いられる自動運転支援装置であって、前記車両の運転者の状態を検出することにより、前記自動運転制御装置による自動運転モードから前記運転者が運転操作する手動運転モードに切り替え可能か否かを判定する運転者状態判断部と、前記車両への緊急車両の接近を検出する緊急車両検出部から前記緊急車両の走行ルートを取得する緊急車両走行ルート取得部と、前記緊急車両検出部によって前記緊急車両の接近が検出され、且つ、前記運転者状態判断部によって前記手動運転モードに切り替え不可と判断されたとき、前記自動運転制御装置に設定された車両の走行ルートを、前記緊急車両走行ルート取得部によって取得した前記緊急車両の走行ルートに重複しない走行ルートに変更させる走行ルート変更部と、を備える。
この発明の第2の態様に係る自動運転支援装置は、第1の態様に係る自動運転支援装置において、前記走行ルート変更部は、前記自動運転支援装置から前記車両の走行ルートを取得する自車両走行ルート取得部と、前記自車両走行ルート取得部によって取得した前記車両の走行ルートと前記緊急車両走行ルート取得部によって取得した前記緊急車両の走行ルートを比較して、両走行ルートに重複する部分が存在する場合、前記自動運転制御装置に、前記緊急車両の走行ルートに重複しない走行ルートに前記車両の走行ルートを再設定させることで、前記緊急車両の走行ルートから前記車両を退避させる退避判断部と、を有する。
この発明の第3の態様に係る自動運転支援装置は、第1又は第2の態様に係る自動運転支援装置において、前記緊急車両走行ルート取得部は、前記緊急車両検出部によって前記緊急車両の接近が検出されたとき、又は、前記緊急車両検出部によって前記緊急車両の接近が検出され、且つ、前記運転者状態判断部によって前記手動運転モードに切り替え不可と判断されたとき、前記緊急車両の走行ルートを取得する。
この発明の第4の態様に係る自動運転支援装置は、第1乃至第3の態様の何れか一つに係る自動運転支援装置において、前記緊急車両走行ルート取得部は、前記緊急車両に搭載された又は道路近傍に設置された送信装置から送信されてくる前記緊急車両の走行ルートを受信する通信装置を有する。
この発明の第5の態様に係る自動運転支援装置は、第4の態様に係る自動運転支援装置において、前記緊急車両検出部は、前記車両の周囲を撮像して画像情報を生成するカメラと、前記車両の周囲の音を取得する集音部と、前記通信装置と、の少なくとも一つを有する。
この発明の第6の態様に係る自動運転支援装置は、第1乃至第5の態様の何れか一つに係る自動運転支援装置において、前記緊急車両検出部によって前記緊急車両の接近が検出されたとき、前記運転者に前記緊急車両の接近を報知すると共に前記運転者の覚醒を促す覚醒装置を更に有する。
この発明の第7の態様に係る自動運転支援方法は、自動運転制御装置を有する車両に用いられる装置が実行する自動運転支援方法であって、前記車両の運転者の状態を検出することにより、前記自動運転制御装置による自動運転モードから前記運転者が運転操作する手動運転モードに切り替え可能か否かを判定する運転者状態判断ステップと、前記車両への緊急車両の接近を検出する緊急車両検出部から前記緊急車両の走行ルートを取得する緊急車両走行ルート取得ステップと、前記緊急車両検出部によって前記緊急車両の接近が検出され、且つ、前記運転者状態判断ステップにおいて前記手動運転モードに切り替え不可と判断されたとき、前記自動運転制御装置に設定された前記車両の走行ルートを、前記緊急車両走行ルート取得ステップにおいて取得した前記緊急車両の走行ルートに重複しない走行ルートに変更させる走行ルート変更ステップと、を備える。
この発明の第8の態様は、第1乃至第6の態様に係る自動運転支援装置が備える各部の機能をコンピュータに実行させるプログラムである。
この発明の第1又は第7の態様によれば、自動運転走行時に自車両へ緊急車両が接近してきたとき、自動運転モードから手動運転モードに切り替え不可であれば、自動運転制御装置に、自車両の走行ルートを緊急車両の走行ルートに重複しない走行ルートに変更させるので、自動運転により走行している車両において緊急車両に対する退避を行うことが可能となる。
この発明の第2の態様によれば、自車両の走行ルートと緊急車両の走行ルートとを比較して、両走行ルートに重複する部分が存在する場合には、自動運転制御装置に自車両の走行ルートを再設定させるので、確実に緊急車両に対する退避が行える。逆に、両走行ルートに重複する部分が存在しなければ、走行ルートを変更すること無く、そのまま自動走行を継続することができる。
この発明の第3の態様によれば、緊急車両の接近が検出されたときに緊急車両の走行ルートを取得するので、直ちに緊急車両に対する退避の要否が判定でき、退避が不必要な場合にはそのまま自動運転走行を継続することが可能となる。あるいは、第3の態様によれば、緊急車両の接近が検出され且つ手動運転モードに切り替え不可と判断されたときに緊急車両の走行ルートを取得するので、手動運転モードに切り替え可能な場合、不必要な動作を行うことを防止することができる。
この発明の第4の態様によれば、通信装置により、緊急車両に搭載された又は道路近傍に設置された送信装置から緊急車両の走行ルートを受信するので、正確な緊急車両の走行ルートを容易に取得することができる。
この発明の第5の態様によれば、カメラ又は集音部によって、あるいは、通信装置によって、緊急車両の接近を容易に検出することができる。
この発明の第6の態様によれば、緊急車両の接近が検出されたとき、運転者に緊急車両の接近を報知すると共に運転者の覚醒を促すことで、可能な限り手動運転モードに切り替えられるようにすることができる。手動運転モードに切り替えることで、運転者が路肩などの緊急車両の通行を妨げない位置に自車両を移動させて停止させることができるため、自車両の走行ルートを変更する必要を無くすことができる。
この発明の第8の態様によれば、第1乃至第6の態様のいずれか一つに係る自動運転支援装置が備える各部の機能がコンピュータによって実行される。
すなわち、この発明の各態様によれば、自動運転により走行している車両において緊急車両に対する退避を行うことができる自動運転支援装置、方法及びプログラムを提供することができる。
この発明の一実施形態に係る自動運転支援装置を備えた自動運転制御システムの全体構成を示す図である。 この発明の一実施形態に係る自動運転支援装置の機能構成を示すブロック図である。 図2に示した自動運転支援装置による緊急車両接近時の退避支援の手順と支援内容を示すフローチャートである。 緊急車両接近時の退避支援前の自車両の走行ルートと緊急車両の走行ルートとの関係の一例を示す図である。 図4Aに示した待避支援前の走行ルートから退避支援により変更された自車両の走行ルートと緊急車両の走行ルートとの関係の一例を示す図である。
以下、図面を参照してこの発明の一実施形態について詳細に説明する。
[一実施形態]
(構成)
図1は、この発明の一実施形態に係る自動運転支援装置を備えた自動運転制御システムの全体構成を示す図である。この自動運転制御システムは、乗用車等の車両1に搭載される。
車両1は、基本設備として、動力源および変速装置を含むパワーユニット2と、ステアリングホイール3aが装備された操舵装置3とを備えている。動力源は、燃料を燃焼して動力を発生するエンジン及び、充電池等の電力により駆動力を発生するモータのいずれか一方、又はそれら両方を組み合わせたハイブリッド構成として用いている。
車両1は、手動運転モードまたは自動運転モードのいずれかの運転モードで走行可能に構成されている。
手動運転モードは、運転者の手動による運転操作を主体として車両1を走行させるモードである。手動運転モードには、例えば、運転者の運転操作のみに基づいて車両1を走行させる動作モードを主体として、運転者の運転操作を主体としながら運転者の運転操作を支援する運転操作支援制御を行う動作モードも含まれものとする。
この運転操作支援制御は、例えば、車両1のカーブ走行時にカーブの曲率に基づいて運転者の操舵が適切な操舵量となるように操舵トルクをアシストする。また運転操作支援制御には、運転者のアクセル操作(例えばアクセルペダルの操作)又はブレーキ操作(例えばブレーキペダルの操作)を支援する制御と、手動操舵(操舵の手動運転)および手動速度調整(速度調整の手動運転)も含まれる。手動操舵は、運転者のステアリングホイール3aの操作を主体として車両1の操舵を行う。手動速度調整は、運転者のアクセル操作又はブレーキ操作を主体として車両1の速度調整を行う。
なお、運転操作支援制御には、運転者の運転操作に強制的に介入して、車両1を自動走行させる制御は含まれない。すなわち、手動運転モードには、予め設定された許容範囲において運転者の運転操作を車両1の走行に反映させるが、一定条件(例えば車両1の車線逸脱等)の下で車両1の走行に強制的に介入する制御は含まれない。
これに対して、自動運転モードは、例えば、車両1の走行する道路に沿って自動で車両1を走行させる運転状態を実現するモードである。自動運転モードには、運転者が運転操作をすることなく、予め設定された目的地に向かって自動的に車両1を走行させる運転状態が含まれる。自動運転モードは、必ずしも車両1の全ての制御を自動で行う必要はなく、予め設定された許容範囲において、運転者の運転操作を車両1の走行に反映する運転状態も自動運転モードに含まれる。すなわち、自動運転モードには、予め設定された許容範囲において運転者の運転操作を車両1の走行に反映させるが、一定条件の下で車両1の走行に強制的に介入する制御が含まれる。
図1において、車両1はまた、自動運転モードによる運転制御を実行するための自動運転制御装置4を備えている。自動運転制御装置4には、ステアリングセンサ11と、アクセルペダルセンサ12と、ブレーキペダルセンサ13と、GPS受信機14と、ジャイロセンサ15と、車速センサ16が接続され、自動運転制御装置4は、それぞれからセンシングデータを取得する。自動運転制御装置4は、これらのセンシングデータと、図示しないナビゲーションシステムで生成される走行ルート情報や、路車間通信により取得される交通情報、周辺の人や車両1の位置と動きを監視する周辺モニタリングシステムにより得られる情報をもとに、車両1の走行を自動制御する。
自動制御には、例えば、自動操舵(操舵の自動運転)と自動速度調整(速度の自動運転)がある。自動操舵は、操舵装置3を自動で制御する運転状態である。自動操舵にはLKA(Lane Keeping Assist)が含まれる。LKAは、例えば、運転者がステアリング操作をしない場合であっても、車両1が車両通行帯(走行車線)から逸脱しないように自動で操舵装置3を制御する。なお、LKAの実行中であっても、車両1が車両通行帯を逸脱しない範囲(許容範囲)において運転者のステアリング操作を車両1の操舵に反映してもよい。なお、自動操舵はLKAに限らない。
自動速度調整は、車両1の速度を自動で制御する運転状態である。自動速度調整にはACC(Adaptive Cruise Control)が含まれる。ACCとは、例えば、車両1の前方に先行車が存在しない場合は、予め設定された設定速度で車両1を定速走行させる定速制御を行い、車両1の前方に先行車が存在する場合には先行車との車間距離に応じて車両1の車速を調整する追従制御を行うものである。自動運転制御装置4は、ACCを実行中であっても、安全面及び利便性の点から運転者の手動操作が優先される。例えば、運転者によるブレーキ操作(例えばブレーキペダルの操作)が行われた場合には、ACCは、一旦、解除されて車両1が減速され、又は、運転者によるアクセル操作(例えばアクセルペダルの操作)があれば、予め設定された最大許容速度(例えば走行中の道路において法的に定められた最高速度)まで、車両1を加速させることができる。なお、自動速度調整は、ACCに限定されず、CC(Cruise Control:定速制御)等も含まれる。
本実施形態の自動運転制御システムは、さらに、自動運転制御装置4を支援する自動運転支援システム20を有している。自動運転支援システム20は、例えば緊急車両接近時における自動運転制御装置4による自動運転走行を支援する、この発明の一実施形態に係る自動運転支援装置21を備えている。また、自動運転支援システム20は、この自動運転支援装置21にそれぞれ接続された、運転者カメラ22と、運転モード選択スイッチ23と、緊急車両検出部24と、覚醒装置25と、を有している。
運転者カメラ22は、運転者の状態を検出する運転者状態検出センサとして機能する。この運転者カメラ22は、運転者の顔を撮像できる箇所に設置され、例えば、ダッシュボード上、ステアリング中央、速度メータ脇、フロントピラー等に配置して、運転者の顔を含む上半身を撮像する。
運転モード選択スイッチ23は、手動運転モードと自動運転モードのいずれかの運転モードを選択するための切替スイッチである。
緊急車両検出部24は、緊急車両の接近を検知する。緊急車両検出部24は、例えば、通信装置を有することができる。緊急車両検出部24は、この通信装置により、前記特許文献1に開示されているように、緊急車両に搭載された又は道路近傍に設置された送信装置から送信されてくる緊急車両の走行ルートを受信して、自車両への緊急車両の接近を検出することができる。また、緊急車両検出部24は、例えば、自車両の周囲を撮像して画像情報を生成するカメラや自車両の周囲の音を取得するマイクロフォンをさらに有しても良い。この場合、緊急車両検出部24は、カメラによって生成した画像情報から警告灯を点灯している緊急車両の画像や、マイクロフォンによって集音した緊急車両が緊急時に発するサイレン音により、自車両への緊急車両の接近を検出することができる。
覚醒装置25は、運転者を必要に応じて覚醒させるために、音声、警告音又は運転席の振動などを用いて覚醒させる。
自動運転支援装置21は、運転者による運転モード選択スイッチ23の操作に応じては、自動運転制御装置4における運転モードを手動運転モードと自動運転モードとのいずれかに切り替える。また、自動運転支援装置21は、緊急車両検出部24が緊急車両の接近を検出したとき、覚醒装置25により、運転者に緊急車両の接近を報知すると共に運転者の覚醒を促す。さらに、自動運転支援装置21は、運転者カメラ22を用いて検出した運転者の状態が、例えばうたた寝等しているような、手動運転モードに切り替えても運転操作に直ちに移れない状態であれば、緊急車両の走行ルートを妨げないように、自動運転制御装置4に自車両の走行ルートを変更させる。
図2は、この発明の一実施形態に係る自動運転支援装置21の機能構成を示すブロック図である。以下、この図2を参照して、自動運転支援装置21の構成を詳細に説明する。自動運転支援装置21は、大別して、インターフェース部30と、制御ユニット40と、情報記憶部50とにより構成される。
インターフェース部30は、自動運転制御装置4、運転者カメラ22、運転モード選択スイッチ23、緊急車両検出部24、及び覚醒装置25を、制御ユニット40に電気的に接続し、それら各部と制御ユニット40との間で必要な情報の入出力を行う。
情報記憶部50は、記憶媒体として、例えばSSD(Solid State Drive)やHDD(Hard Disk Drive)等の随時書き込みおよび読み出しが可能な不揮発性メモリを用いる。又は、一部はRAMのような揮発性メモリを用いることもできる。
情報記憶部50は、本実施形態を実施するために使用する記憶領域として、顔特徴パターン情報記憶部51、自車両走行ルート記憶部52、及び、緊急車両走行ルート記憶部53を備えている。ここで、顔特徴パターン情報記憶部51は、運転者の顔特徴パターン情報を記憶する。自車両走行ルート記憶部52は、自動運転制御装置4により自動運転走行する自車両の走行ルート情報を記憶する。緊急車両走行ルート記憶部53は、緊急車両検出部24によって受信した緊急車両の走行ルート情報を記憶する。
制御ユニット40は、本実施形態を実施するために必要な制御機能として、運転者状態判断部41、運転モード切替部42、自車両走行ルート取得部43、緊急車両走行ルート取得部44、及び、退避判断部45を備えている。なお、制御ユニット40を、コンピュータを構成するCPU(Central Processing Unit)及びプログラムメモリにより構成して、これらの制御機能はいずれもプログラムメモリに格納されたプログラムをCPUに実行させることにより実現されることもできる。
運転者状態判断部41は、顔画像処理部61と、顔特徴パターン抽出部62と、顔特徴パターン判断部63と、を備える。この様な構成において、運転者カメラ22が撮像した運転者の顔を含む画像情報をインターフェース部30を通じて、顔画像処理部61に入力する。
顔画像処理部61は、顔を含む画像情報をデジタル化処理して、顔画像情報を生成する。
顔特徴パターン抽出部62は、顔画像処理部61が生成した顔画像情報から運転者の顔における覚醒時、うたた寝時、眠気がある時(例えば、あくびが有る)の特徴パターンを抽出して、特徴パターン情報を生成する。例えば、車両1のエンジンの始動時は、運転者は起きている状態であるため、運転初期に運転者の顔により、顔特徴基準パターン情報を生成することができる。顔特徴パターン抽出部62は、この生成した顔特徴基準パターン情報を情報記憶部50の顔特徴パターン情報記憶部51に記憶する。
顔特徴パターン判断部63は、順次、撮像された運転者の顔画像に対して、抽出された特徴部分、例えば、眼のまぶた、瞳孔、口(あくび)等の特徴のある部分を、顔特徴パターン情報記憶部51に記憶されている運転者の顔特徴基準パターンと比較して、運転者の集中度が低下しているか否かを判断する。運転者の集中度が低下していると判断される状態としては、例えば、うたた寝状態、眠気がある状態、及び脇見状態とする。また、本実施形態においては、顔が写し込まれていない画像においては、うたた寝や脇見を行っているものと想定して、運転者の集中度が低下している状態であると判断され、この状態はすなわち運転することができない状態であると判断される。
運転モード切替部42は、手動運転モードと自動運転制御装置4による自動運転モードとを切り替える機能を有する。運転モードの切り替えに際しては、手動運転モードから自動運転モードへの切り替えは、運転者が運転モード選択スイッチ23を操作して行われる。自動運転モードから手動運転モードへの切り替えは、運転者の運転モード選択スイッチ23の操作により行われる場合と、緊急車両の接近時に運転者状態判断部41の判断結果に従って行われる場合とがある。後者の場合、覚醒装置25により、警告音や音声によって、又は、運転席に振動等を与えて、運転者へ自身の運転操作に切り替えるように促し、その結果、運転者状態判断部41によって、運転者が運転することができる状態となっていることが確認された上で、自動運転モードから手動運転モードへ切り替る。
自車両走行ルート取得部43は、インターフェース部30を介して自動運転制御装置4から自車両の走行ルート情報を取得し、それを情報記憶部50の自車両走行ルート記憶部52に記憶する。
緊急車両走行ルート取得部44は、インターフェース部30を介して緊急車両検出部24から緊急車両の走行ルート情報を取得し、それを情報記憶部50の緊急車両走行ルート記憶部53に記憶する。
退避判断部45は、車両1が自動運転制御装置4により自動運転モードに設定されて走行している際に、緊急車両検出部24によって緊急車両が接近していることが検出され、運転者状態判断部41によって運転者が運転することができる状態となっていないと判断された場合に、車両が緊急車両の走行ルートを妨げないように、自車両の走行ルートを変更させる指示を自動運転制御装置4に出力する。
具体的には、退避判断部45は、自車両走行ルート記憶部52に記憶された自車両の走行ルート情報と、緊急車両走行ルート記憶部53に記憶された緊急車両の走行ルート情報とを読み出して比較し、重複している部分があるか否かを判断する。そして、重複している部分があれば、自車両の走行ルートを変更させる指示を、インターフェース部30を介して自動運転制御装置4に出力する。
なお、自車両の走行ルートを変更させる指示としては、例えば、緊急車両の走行ルートの道路について、渋滞中や通行止めであるとする情報を自動運転制御装置4に出力することで、自動運転制御装置4に当該ルートを通らない走行ルートを再設定させることができる。
また、退避判断部45は、緊急車両の走行ルート情報と自車両の走行ルート情報との比較を行わず、緊急車両が接近してきており運転者が運転することができる状態となっていなければ、自車両の走行ルートを変更させる指示を自動運転制御装置4に出力するようにしてもよい。この場合の自車両の走行ルートを変更させる指示としては、例えば、前述したような、緊急車両の走行ルートの道路について、渋滞中や通行止めであるとする情報を自動運転制御装置4に出力する。これにより、自動運転制御装置4は、緊急車両の走行ルートに自車両の走行ルートが重複していれば、走行ルートを再設定することとなる。このように、自動運転制御装置4が緊急車両の走行ルート情報を受けて自車両の走行ルートを再設定する機能を備えていれば、退避判断部45は、単に緊急車両の走行ルート情報を自動運転制御装置4に出力するだけでもよい。
あるいは、退避判断部45は、緊急車両の走行ルートと自車両の走行ルートが重複しているか否かの判断を外部に行わせ、その判断結果を取得して、両ルートが重複するという結果が得られたならば、自車両の走行ルートを変更させる指示を出力するようにしてもよい。この場合のルート重複の判断を行わせる外部としては、専用の判断部を自動運転支援システム内に設けてもよいし、緊急車両検出部24などにその機能を持たせてもよい。さらには、自車両24も含めた複数の自動運転車両及び緊急車両の走行ルートを管理する管理サーバ装置が存在するのであれば、緊急車両検出部24が備える通信装置によりそのサーバ装置と通信して、サーバ装置から走行ルートの重複判断結果を取得するようにしてもよい。
(動作)
図3は、前述したように構成された自動運転支援装置21による緊急車両接近時の退避支援の手順と支援内容を示すフローチャートである。以下、この図3を参照して、自動運転支援装置21の動作を説明する。
なお、このフローチャートは、車両1が、運転者により始動されて、運転モード選択スイッチ23で自動運転モードが選択され、目的地や道順が設定された後の動作を示している。
まず、自動運転支援装置21の制御ユニット40は、自車両走行ルート取得部43、により、例えば、図4Aに示すような、現在設定されている車両1の走行ルートL1を示す走行ルート情報を自動運転制御装置4から取得して、自車両走行ルート記憶部52に記憶する(ステップS1)。
その後、制御ユニット40は、緊急車両検出部24により、その自動運転モードによる走行中に、緊急車両の接近を検知したか否かを検知する(ステップS2)。例えば、緊急車両が当該車両1に対して所定の距離に近づいてくると、緊急車両検出部24はそのことを検知し、接近情報を出力する。制御ユニット40は、退避判断部45により、この接近情報の出力の有無を判断する。
緊急車両検出部24によって緊急車両の接近が検出されていないと判断した場合には(NO)、制御ユニット40は、自動運転制御装置4に対して何も出力せず、自動運転モードでの走行を継続させる(ステップS3)。
そして、制御ユニット40は、自動運転の終了が指示されたか否かを判断する(ステップS4)。これは、運転モード選択スイッチ23による、自動運転モードから手動運転モードに切り替える操作の有無を判断することで行われることができる。ここで、自動運転が終了ではない場合には(NO)、制御ユニット40は、前記ステップS1の処理に戻る。ここで、ステップS1に戻る理由は、道路状況などにより車両1の走行ルートが再設定され得るので、常に最新の走行ルートL1を自車両走行ルート記憶部52に記憶しておくためである。
自動運転が終了される場合には(YES)、制御ユニット40は、このフローチャートの処理を終了する。
一方、前記ステップS2において、緊急車両検出部24によって緊急車両の接近が検出されたと判断した場合には(YES)、制御ユニット40は、緊急車両が接近していることを警告する。これと共に、運転者の集中度が低下しているかもしれないため、覚醒装置25により、運転者に対して例えば警告音や振動を発することで運転者を覚醒させてもよい(ステップS5)。
この時、運転者状態判断部41において、運転者カメラ22が撮像した運転者の顔画像から特徴パターンを抽出して読み取り、手動運転モードに切り替えても運転者が対応可能か、即ち、直ちに運転できる状態か否かを判断する(ステップS6)。退避判断部45は、運転者状態判断部41が手動運転モードに切り替えても運転者が対応することができると判断した場合には(YES)、運転モード切替部42により、自動運転制御装置4に対して手動運転モードへの切り替えを指示し、運転者のステアリング操作により、緊急車両の接近状況に応じた走行、例えば路肩又は路側帯に寄って減速又は停車させたり、交差点の付近であれば停車させたりできるようにする(ステップS7)。
なお、前記ステップS5における警告及び覚醒動作に応じて、運転者が運転モード選択スイッチ23の手動運転モードへの切り替え操作を行った場合、運転者状態判断部41は、前記ステップS6での運転者の顔画像に基づく判定を中止して、直ちに前記ステップS7に処理を進めるようにしてもよい。
そして、この手動運転モードの状態で緊急車両が通過した後は、制御ユニット40は、運転者による運転モード選択スイッチ23の操作を待って(ステップS8)、運転モード切替部42により、自動運転制御装置4に対して自動運転モードへの復帰への切り替えを指示し、自動運転モードに復帰する(ステップS9)。その後は、制御ユニット40は、前記ステップS4に処理を進める。
また、前記ステップS6において、運転者状態判断部41が、運転者がうたた寝をしていたりして、直ちに手動運転に戻れない状況にあるため、運転モード切替部42によって自動運転制御装置4の運転モードを手動運転モードへ切り替えても、直ちに運転者が対応できないと判断した場合(NO)には、制御ユニット40は、以下のように動作する。
すなわち、制御ユニット40は、緊急車両走行ルート取得部44により、緊急車両の走行ルートを示す走行ルート情報を緊急車両検出部24から取得して、緊急車両走行ルート記憶部53に記憶する(ステップS10)。
図4Aは、緊急車両接近時の退避支援前の自車両の走行ルートと緊急車両の走行ルートとの関係の一例を示す図である。この例の場合では、ステップS10において、火事現場などの緊急車両Eの目的地Dへの緊急車両Eの走行ルートL2を示す走行ルート情報が取得され、緊急車両走行ルート記憶部53に記憶される。
そして、退避判断部45は、退避判断部45により、自車両走行ルート記憶部52に記憶された自車両の走行ルート情報と、緊急車両走行ルート記憶部53に記憶された緊急車両の走行ルート情報とを読み出して比較することで、自車両の走行ルートL1と緊急車両Eの走行ルートL2とに重複している部分があるか否かを判断する(ステップS11)。ここで、退避判断部45が、2つの走行ルートL1,L2に重複する部分が無いと判断した場合には(NO)、制御ユニット40は、前記ステップS3に処理を進めて、自動運転モードでの走行を継続させることになる。
これに対して、退避判断部45が、図4Aに示すように、2つの走行ルートL1,L2に重複する部分が存在すると判断した場合には(YES)、制御ユニット40は、退避判断部45により、車両1の走行ルートL1を変更させる指示を自動運転制御装置4に出力する(ステップS12)。
図4Bは、図4Aに示した待避支援前の走行ルートからステップS12での退避支援により変更された自車両の走行ルートと緊急車両の走行ルートとの関係の一例を示す図である。このステップS12において、自動運転制御装置4は、車両1の走行ルートを、例えば図4Aに示すようなL1から図4Bに示すようなL1Mに変更することになる。そして、制御ユニット40は、前記ステップS3に処理を進めることで、この変更後の車両1の走行ルートL1Mに沿って、車両1を自動運転モードで走行させることとなる。このようにして、接近してきた緊急車両Eの走行ルートL2を妨げないように、車両1を緊急車両Eの走行ルートL2から退避させることができる。
(効果)
以上詳述したように、この発明の一実施形態では、自動運転走行時に自車両へ緊急車両Eが接近してきたとき、自動運転モードから手動運転モードに切り替え不可であれば、自動運転制御装置4に、自車両の走行ルートL1を、緊急車両Eの走行ルートL2に重複しない走行ルートL1Mへと変更させるので、自動運転により走行している車両1において緊急車両Eに対する退避を行うことが可能となる。
この場合、自車両の走行ルートL1と緊急車両Eの走行ルートL2とを比較して、両走行ルートに重複する部分が存在する場合には、自動運転制御装置4に自車両の走行ルートを再設定させる(L1→L1M)ので、確実に緊急車両Eに対する退避が行える。
なお、緊急車両Eの走行ルートL2は、緊急車両Eの接近が検出され且つ手動運転モードに切り替え不可と判断されたときに取得するので、手動運転モードに切り替え可能な場合、不必要な動作を行うことを防止することができる。
また、この発明の一実施形態では、緊急車両Eの接近が検出されたとき、運転者に緊急車両Eの接近を報知すると共に運転者の覚醒を促すことで、できるだけ手動運転モードに切り替えられるようにすることができる。手動運転モードに切り替えることで、運転者が路肩などの緊急車両の通行を妨げない位置に自車両を移動させて停止させることができるため、自車両の走行ルートを変更する必要を無くすことができる。
[他の実施形態]
前述の一実施形態では、緊急車両走行ルート取得部44による緊急車両Eの走行ルートL2の取得は、緊急車両Eの接近が検出され且つ手動運転モードに切り替え不可と判断されたときに行うようにしているが、これは、緊急車両検出部24によって緊急車両Eの接近が検出されたときに行うようにしてもよい。このように、緊急車両Eの接近が検出されたときにその走行ルートL2を取得するようにすることで、直ちに緊急車両Eに対する退避の要否が判定でき、退避が不必要な場合にはそのまま自動運転走行を継続することが可能となる。
また、前述の一実施形態では、緊急車両走行ルート取得部44は、緊急車両検出部24の通信部が受信した緊急車両Eの走行ルートL2を取得するものとしたが、緊急車両走行ルート取得部44が通信装置を有し、緊急車両Eの走行ルートL2を直接受信するようにしてもよい。これにより、緊急車両検出部24は単にカメラで撮像した画像情報やマイクロフォンで取得した音情報によって緊急車両Eの接近を検出する構成とすることも可能となる。
また、前述の一実施形態では、緊急車両Eの走行ルートL2の道路が渋滞中や通行止めであるとする情報、又は、緊急車両Eの走行ルートL2の情報を、自動運転制御装置4に出力することで、自動運転制御装置4に車両1の走行ルートを再設定させる(L1→L1M)ものとしたが、退避判断部45に、変更後の走行ルートL1Mを求める機能を備えさせてもよい。これにより、自動運転制御装置4で、変更後の走行ルートL1Mを求める必要を無くすことができる。
その他、自動運転支援装置の機能、自動運転支援装置の緊急車両接近時の退避支援の手順と支援内容等についても、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施可能である。
要するにこの発明は、前述した実施形態をそのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、前記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載され得るが、以下には限られるものではない。
(付記1)
自動運転制御装置を有する車両に用いられる自動運転支援装置であって、ハードウェアプロセッサと、メモリとを有し、
前記ハードウェアプロセッサは、
前記車両の運転者の状態を検出することにより、前記自動運転制御装置による自動運転モードから前記運転者が運転操作する手動運転モードに切り替え可能か否かを判定し、
前記車両への緊急車両の接近を検出する緊急車両検出部から前記緊急車両の走行ルートを取得し、その取得した緊急車両の走行ルートを前記メモリに記憶し、
前記緊急車両の接近が検出され、且つ、前記手動運転モードに切り替え不可と判断されたとき、前記自動運転制御装置に設定された車両の走行ルートを、前記メモリに記憶した前記緊急車両の走行ルートに重複しない走行ルートに変更させる、自動運転支援装置。
(付記2)
自動運転制御装置を有する車両に用いられる装置が実行する自動運転支援方法であって、
ハードウェアプロセッサを用いて、前記車両の運転者の状態を検出することにより、前記自動運転制御装置による自動運転モードから前記運転者が運転操作する手動運転モードに切り替え可能か否かを判定し、
前記ハードウェアプロセッサを用いて、前記車両への緊急車両の接近を検出する緊急車両検出部から前記緊急車両の走行ルートを取得し、その取得した緊急車両の走行ルートをメモリに記憶し、
前記ハードウェアプロセッサを用いて、前記緊急車両の接近が検出され、且つ、前記手動運転モードに切り替え不可と判断されたとき、前記自動運転制御装置に設定された車両の走行ルートを、前記メモリに記憶した前記緊急車両の走行ルートに重複しない走行ルートに変更させる、自動運転支援方法。
1…車両、 2…パワーユニット、 3…操舵装置、 3a…ステアリングホイール、 4…自動運転制御装置、 11…ステアリングセンサ、 12…アクセルペダルセンサ、 13…ブレーキペダルセンサ、 14…GPS受信機、 15…ジャイロセンサ、 16…車速センサ、 20…自動運転支援システム、 21…自動運転支援装置、 22…運転者カメラ、 23…運転モード選択スイッチ、 24…緊急車両検出部、 25…覚醒装置、 30…インターフェース部、 40…制御ユニット、 41…運転者状態判断部、 42…運転モード切替部、 43…自車両走行ルート取得部、 44…緊急車両走行ルート取得部、 45…退避判断部、 50…情報記憶部、 51…顔特徴パターン情報記憶部、 52…自車両走行ルート記憶部、 53…緊急車両走行ルート記憶部、 61…顔画像処理部、 62…顔特徴パターン抽出部、 63…顔特徴パターン判断部、 D…緊急車両の目的地、 E…緊急車両、 L1…車両の走行ルート、 L1M…変更後の車両の走行ルート、 L2…緊急車両の走行ルート。

Claims (8)

  1. 自動運転制御装置を有する車両に用いられる自動運転支援装置であって、
    前記車両の運転者の状態を検出することにより、前記自動運転制御装置による自動運転モードから前記運転者が運転操作する手動運転モードに切り替え可能か否かを判定する運転者状態判断部と、
    前記車両への緊急車両の接近を検出する緊急車両検出部から前記緊急車両の走行ルートを取得する緊急車両走行ルート取得部と、
    前記緊急車両検出部によって前記緊急車両の接近が検出され、且つ、前記運転者状態判断部によって前記手動運転モードに切り替え不可と判断されたとき、前記自動運転制御装置に設定された前記車両の走行ルートを、前記緊急車両走行ルート取得部によって取得した前記緊急車両の走行ルートに重複しない走行ルートに変更させる走行ルート変更部と、
    を備える、自動運転支援装置。
  2. 前記走行ルート変更部は、
    前記自動運転支援装置から前記車両の走行ルートを取得する自車両走行ルート取得部と、
    前記自車両走行ルート取得部によって取得した前記車両の走行ルートと前記緊急車両走行ルート取得部によって取得した前記緊急車両の走行ルートを比較して、両走行ルートに重複する部分が存在する場合、前記自動運転制御装置に、前記緊急車両の走行ルートに重複しない走行ルートに前記車両の走行ルートを再設定させることで、前記緊急車両の走行ルートから前記車両を退避させる退避判断部と、
    を有する、請求項1に記載の自動運転支援装置。
  3. 前記緊急車両走行ルート取得部は、
    前記緊急車両検出部によって前記緊急車両の接近が検出されたとき、又は、
    前記緊急車両検出部によって前記緊急車両の接近が検出され、且つ、前記運転者状態判断部によって前記手動運転モードに切り替え不可と判断されたとき、
    前記緊急車両の走行ルートを取得する、請求項1又は2に記載の自動運転支援装置。
  4. 前記緊急車両走行ルート取得部は、前記緊急車両に搭載された又は道路近傍に設置された送信装置から送信されてくる前記緊急車両の走行ルートを受信する通信装置を有する、請求項1乃至3の何れか一つに記載の自動運転支援装置。
  5. 前記緊急車両検出部は、
    前記車両の周囲を撮像して画像情報を生成するカメラと、
    前記車両の周囲の音を取得する集音部と、
    前記通信装置と、
    の少なくとも一つを有する、請求項4に記載の自動運転支援装置。
  6. 前記緊急車両検出部によって前記緊急車両の接近が検出されたとき、前記運転者に前記緊急車両の接近を報知すると共に前記運転者の覚醒を促す覚醒装置を更に有する、請求項1乃至5の何れか一つに記載の自動運転支援装置。
  7. 自動運転制御装置を有する車両に用いられる装置が実行する自動運転支援方法であって、
    前記車両の運転者の状態を検出することにより、前記自動運転制御装置による自動運転モードから前記運転者が運転操作する手動運転モードに切り替え可能か否かを判定する運転者状態判断ステップと、
    前記車両への緊急車両の接近を検出する緊急車両検出部から前記緊急車両の走行ルートを取得する緊急車両走行ルート取得ステップと、
    前記緊急車両検出部によって前記緊急車両の接近が検出され、且つ、前記運転者状態判断ステップにおいて前記手動運転モードに切り替え不可と判断されたとき、前記自動運転制御装置に設定された前記車両の走行ルートを、前記緊急車両走行ルート取得ステップにおいて取得した前記緊急車両の走行ルートに重複しない走行ルートに変更させる走行ルート変更ステップと、
    を備える、自動運転支援方法。
  8. 請求項1乃至6の何れか一つに記載の搭乗者支援装置が備える各部の機能をコンピュータに実行させる搭乗者支援プログラム。
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