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JP6620385B2 - トノカバー装置 - Google Patents

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JP6620385B2
JP6620385B2 JP2016012421A JP2016012421A JP6620385B2 JP 6620385 B2 JP6620385 B2 JP 6620385B2 JP 2016012421 A JP2016012421 A JP 2016012421A JP 2016012421 A JP2016012421 A JP 2016012421A JP 6620385 B2 JP6620385 B2 JP 6620385B2
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Description

本発明は、車両の荷室を覆うトノカバーを引出したり巻取ったりするための、トノカバー装置に関する。
例えば、ワゴン車やハッチバック車等の車両の荷室は、トノカバーによって覆われている。このトノカバーは、トノカバー装置によって、必要に応じて引出したり巻取られたりされる。
従来のこの種のトノカバー装置として、例えば、下記特許文献1には、カバー本体と、その引出し端に取付られたエンドキャップと、荷室の左右両側に設けられたサイドトリムとを備え、サイドトリムに、エンドキャップが落とし込まれて係止する係止孔を形成したトノカバー装置が記載されている。前記係止孔は、サイドトリムの上面に開口する開口部を有すると共に、その内部に、車両前方側に向けて、横長の係止部が形成されている。一方、エンドキャップは、その下側にL字形に屈曲されたフック部を有している。
そして、カバー本体を、エンドキャップでサイドトリム上面をエンドキャップが滑動しながら、カバー本体を車両後方に向けて所定長さ引き出されると、エンドキャップのフック部が、開口部を通じて係止孔に落ち込んで係止部内に入り込んで係止することで、カバー本体が引き出された状態に保持される。一方、この状態で、エンドキャップを上方に引き上げて、フック部を係止孔から抜き出すことによって、公知の巻取スプリングによってカバー本体が巻取られるようになっている。
特開平10−250483号公報
上記トノカバー装置においては、カバーを巻取る際に、トノカバーの引出し方向に直交した方向、すなわち、カバー先端部を上方に引き上げて、エンドキャップのフック部を係止孔から抜き出す作業が必要であったので、ユーザーが両手で荷物を持った状態では、トノカバーの巻取り作業性に支障があった。
したがって、本発明の目的は、簡単な操作でトノカバーを巻取ることができる、トノカバー装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明は、巻取り状態から引出されることにより車両の荷室を覆うトノカバーを有しており、該トノカバーの引出し方向側の端部両側に固定装置が取付けられ、カバー付勢手段によって、常時は前記トノカバーを、前記引出し方向とは反対側の巻取り方向に付勢するように構成されたトノカバー装置であって、前記車両の荷室の側壁には、前記カバー付勢手段の付勢力に抗して引き出した前記トノカバーの前記固定装置に係合して、前記トノカバーの引出し位置を保持するロック部が設けられており、前記固定装置は、前記トノカバーに固定されて、前記側壁に対向する開口を有するケースと、該ケースに対して、前記トノカバーの引出し方向に交差する方向にスライド可能に装着されたスライダーと、該スライダーに回動可能に支持され、該回動動作によって前記ケースの開口から出没可能に突出して前記ロック部に係合する係合突部を有するフックと、前記スライダーを前記側壁側に付勢するバネと、前記スライダーの、前記側壁側へのスライド動作を、前記係合突部が前記ケースの開口から突出する方向への、前記フックの回動動作に変換させ、前記スライダーの、前記側壁から離れる方向へのスライド動作を、前記係合突部が前記ケース内に収容される方向への、前記フックの回動動作に変換させる変換手段とを有しており、前記係合突部が前記ロック部に係合し、前記トノカバーの引出し位置が保持された状態から、前記トノカバーが巻取り方向に押し込まれ、前記係合突部に前記カバー付勢手段の付勢力よりも大きな力が作用したとき、前記フックが回動して、前記変換手段により、前記スライダーが前記側壁から離れる方向に押し込まれながら、前記係合突部が前記ケース内に収容されて、前記ロック部との係合が解除されることを特徴とする。
本発明のトノカバー装置においては、前記係合突部が前記ロック部に係合し、前記トノカバーの引出し位置が保持された状態から、前記トノカバーが巻取り方向に押し込まれ、前記係合突部が前記トノカバーの引出し方向側に押圧されて前記フックが回動し、前記ロック部との係合が解除される際の、前記スライダーの、前記側壁から離れる方向へのスライド量は、前記係合突部が前記ロック部に係合し、前記トノカバーの引出し位置が保持された状態から、前記トノカバーが引出し方向に引出され、前記係合突部が前記トノカバーの巻取り方向側に押圧されて前記フックが回動し、前記ロック部との係合が解除される際の、前記スライダーの、前記側壁から離れる方向へのスライド量よりも、大きくなるように構成されていることが好ましい。
本発明のトノカバー装置においては、前記変換手段は、前記スライダー又は前記フックの一方に設けた軸部、及び、他方に設けられ、前記軸部がスライド可能に挿入される溝部からなり、前記軸部は、第1軸部と第2軸部とからなり、前記溝部は、前記スライダーのスライド方向に沿って形成され、前記1軸部が挿入される第1溝部と、該第1溝部に対して交差して形成され、前記第2軸部が挿入される第2溝部とからなり、前記フックが回動する際に、前記第1軸部が前記第1溝内をスライドし、かつ、前記第2軸部が、前記1軸部の外側を回動するような回動軌跡を描きながら、前記第2溝部内をスライドしつつ前記スライダーを押圧して、前記スライダーがスライドするように構成されていることが好ましい。
本発明のトノカバー装置においては、前記第2軸部は、前記第1軸部よりも、前記トノカバーの引出し方向側に位置するように設けられていることが好ましい。
本発明のトノカバー装置においては、前記フックは、前記ケースの開口の両側縁部に当接可能な、第1支持部及び第2支持部を有しており、前記トノカバーの引出し時に、前記第1支持部が、前記ケースの開口のトノカバー引出し方向側の縁部に当接して、該縁部が前記フックの回動支点となり、前記トノカバーの巻取り時に、前記第2支持部が、前記ケースの開口のトノカバー巻取り方向側の縁部に当接して、該縁部が前記フックの回動支点となり、前記第1支持部と前記第2軸部との距離よりも、前記第2支持部と前記第2軸部との距離の方が長く形成されていることが好ましい。
本発明のトノカバー装置においては、前記バネは、前記スライダーをスライド方向に見たときに、前記第2溝部に重なる位置を押圧するように構成されていることが好ましい。
本発明によれば、カバー付勢手段の付勢力に抗して、巻取り装置からトノカバーを引き出して、フックの係合突部をロック部に係合させることで、トノカバーの引出し位置が保持されて、車両の荷室を覆うことができる。
そして、トノカバーが巻取り方向に押し込まれて、係合突部にカバー付勢手段の付勢力よりも大きな力が作用したとき、フックが回動して、変換手段によって、スライダーが側壁から離れる方向に押し込まれながら、係合突部がケース内に収容されて、ロック部との係合が解除されるので、トノカバーを巻取り方向に押し込むだけの簡単な操作で、トノカバーを容易に巻取ることができ、トノカバーの巻取り作業性を向上することができる。
本発明のトノカバー装置の一実施形態を示す分解斜視図である。 同トノカバー装置の平面図である。 同トノカバー装置の要部拡大断面図である。 同トノカバー装置の要部拡大斜視図である。 同トノカバー装置において、ロアーケースにスライダーを組付けた状態の斜視図である。 同トノカバー装置を構成するケースの分解斜視図である。 同トノカバー装置を構成するスライダーを示しており、(a)は斜視図、(b)は(a)とは異なる方向から見た場合の斜視図である。 同トノカバー装置を構成するフックを示しており、(a)は斜視図、(b)は(a)とは異なる方向から見た場合の斜視図である。 スライダーにフックを組付けた状態の斜視図である。 スライダーをスライド方向から見た場合の説明図である。 トノカバーの引出し時のスライダー及びフックの動作を示しており、(a)はフックがロック部に係合した状態の説明図、(b)は(a)の状態からトノカバーを引出した場合の説明図、(c)は(b)の状態から更にトノカバーを引出した場合の説明図である。 トノカバーの巻取り時のスライダー及びフックの動作を示しており、(a)はフックがロック部に係合した状態の説明図、(b)は(a)の状態からトノカバーを押し込んだ場合の説明図、(c)は(b)の状態から更にトノカバーを押し込んだ場合の説明図である。 フックがロック部に係合した状態に保持されるための構成を説明するための説明図である。
以下、図面を参照して、本発明に係るトノカバー装置の一実施形態について説明する。
図1〜3に示すように、この実施形態のトノカバー装置10は、車両の荷室を覆うトノカバー15を有しており、このトノカバー15の引出し方向A側の端部両側に一対の固定装置20,20が取付けられ、図示しないカバー付勢手段によって、常時はトノカバー15を、前記引出し方向Aとは反対側の巻取り方向B(以下、「巻取り方向B」という)に付勢するように構成されている。更に、このトノカバー装置10には、トノカバー15を巻取る図示しない巻取り装置を有している。
また、図1及び図2に示すように、この実施形態においては、車両の荷室の、車両前後方向に沿って形成された側壁1,1に、凹んだレール形状をなしたガイド部3,3がそれぞれ設けられており、このガイド部3に、各固定装置20が入り込んでスライドガイドされる(図3参照)。
各側壁1には、カバー付勢手段の付勢力に抗して引き出したトノカバー15の固定装置20に係合して、該トノカバー15の引出し位置を保持するロック部5が設けられている。なお、ロック部5には、固定装置20の後述するフック80の係合突部83が係合する(図11(a)及び図12(a)参照)。図2に示すように、この実施形態におけるロック部5は、側壁1の延設方向に沿って所定間隔で複数設けられている(ここでは2個)。このようにロック部5を複数設けることで、フック80の係合突部83を所定のロック部5に係合させることで、トノカバー15を任意の位置で保持可能となっている。
また、図11(a)及び図12(a)に示すように、この実施形態のロック部5は、トノカバー15の引出し方向A側の面に、所定角度のテーパ面状をなす第1内面5aが形成され、トノカバー15の巻取り方向B側の面に、第1内面5aよりも急角度のテーパ面状をなす第2内面5bが形成されている。なお、ロック部5の形状は特に限定されず、その個数は1個でも3個以上であってもよい。
また、この実施形態の側壁1には、トノカバー15が巻取り装置に巻き取られた状態から所定の引出し位置に引出すまで、固定装置20をガイド可能なように、荷室のほぼ全域に亘る長さでガイド部3が設けられているが、このガイド部3は側壁1の一部にのみ設けてもよい。すなわち、引き出したトノカバー15を、ロック部5でロックする前の所定距離だけ、固定装置20をガイド可能としてもよい。また、本発明における荷室の「側壁」とは、側壁に対して別体で配設されたトリムボードやガイドレール等を含むものであってもよく、トノカバーの引出し・巻取り操作時に、フックの係合突部を押圧して、フックを回動可能とするものであれば、特に限定はされない。
また、図2に示すように、トノカバー15の両側に取付けられた固定装置20は、後述するケース30やフック80等の形状が左右対象となっているが、基本的な構造は同様であるため、両者同一の符号を付して説明することとする(図3以降では、車両左側に配置された固定装置20について説明する)。
次に、固定装置20について説明する。この固定装置20は、トノカバー15に固定されると共に前記側壁1に対向する開口32を有するケース30と、該ケース30に対して、トノカバー15の引出し方向Aに交差する方向にスライド可能となるように装着されるスライダー60と、該スライダー60に回動可能に支持されると共に、ケース30の開口から出没可能に突出してロック部5に係合する係合突部83を有するフック80と、スライダー60を側壁1側に付勢するバネ90と、スライダー60の、側壁1側へのスライド動作を、係合突部83がケース30の開口32から突出する方向への、フック80の回動動作に変換させると共に、スライダー60の、側壁1から離れる方向へのスライド動作を、係合突部83がケース30内に収容される方向への、フック80の回動動作に変換させる変換手段とを有している。
この実施形態のケース30は、ロアーケース40と、該ロアーケース40に組み付けられるアッパーケース50とからなる。図1、図5及び図6に示すように、ロアーケース40は、側壁1側の先端中央が開口した枠状の基部41と、該基部41の基端側から、略L字状をなすように段状に延びて、トノカバー15の裏面側に当接する挟持部43とを有している。なお、基部41の先端部中央の開口と、後述するアッパーケース50の基部41の先端部中央の開口とによって、ケース30の開口32が形成される。この開口32の、トノカバー15の引出し方向A側の縁部が「引出し側縁部32a」をなし、開口32の、トノカバー15の巻取り方向B側の縁部が「巻取り側縁部32b」をなしている(図11(a)及び図12(a)参照)。
また、前記基部41の内部には、ロアーケース40の長手方向に沿って延びるスライダー収容凹部44が形成されており、スライダー60を、トノカバー15の引出し方向Aに交差する方向にスライド可能に収容保持する(図4参照)。更に図5に示すように、スライダー収容凹部44の基端側内面からは、コイルバネであるバネ90の一端を支持するバネ支持凸部45が突設されている。また、図6に示すように、基部41の基端面には、一対の嵌合穴46,46が形成されている。更に図5に示すように、基部41の開口の一側部周縁には凹部47aが形成され、該凹部47aの内周から抜け止め片47が突設されており、スライダー収容凹部44に収容されたスライダー60を抜け止め保持する。
一方、図1、図3及び図6に示すように、前記アッパーケース50は、側壁1側の先端中央が開口した枠状の基部51と、該基部51の基端寄りの位置から、トノカバー15を挟持可能なように、略L字状をなすように延設した挟持部53とを有している。図6に示すように、基部51の内面であって、その先端側中央には、アッパーケース50の長手方向に沿って凹状の軸ガイド部55が形成されており、後述するフック80のガイド軸部86(図8(a)参照)をガイド可能となっている(図3参照)。
また、基部51の基端からは、一対の嵌合爪56,56が外方に向けて突設されている。これらの一対の嵌合爪56,56を、ロアーケース40の一対の嵌合穴46,46に嵌合させ、ロアーケース40及びアッパーケース50に形成した複数のネジ孔48,58を、ビスで締め付け固定することで、ロアーケース40にアッパーケース50が組付けられて、側壁1側の先端中央に開口32が形成される。なお、図3に示すように、トノカバー15は、アッパーケース50の基部51と挟持部53との間に挿入されて挟持されると共に、更にロアーケース40の挟持部43によって挟み込まれることで、固定装置20が取付けられるようになっている。また、図1及び図6に示すように、ロアーケース40の基部41の先端側表面及びアッパーケース50の基部51の先端側表面には、それぞれ突条41a,51aが突設されており、これらの突条41a,51aが、ガイド部3の上下内面にそれぞれ当接するようになっている(図3参照)。
次に、図7等を参照してスライダー60について説明する。
図7に示すように、この実施形態のスライダー60は、前記ケース30のスライダー収容凹部44に適合する所定厚さのブロック状をなしており、スライダー収容凹部44に収容されて、トノカバー15の引出し方向Aに交差する方向、ここでは、前記引出し方向Aに交差する方向、すなわち車両の左右幅方向に沿ってスライドするようになっている。このスライダー60のスライド方向を、以下の説明において符号「C」で表す。
また、図1及び図7(a)に示すように、スライダー60の表面(アッパーケース50側の面、以下同様)であって、前記側壁1寄りの部分には、所定形の凹状をなしたフック配置凹部61が形成されており、フック80が回動可能に配置されるようになっている。更に、スライダー60の側壁1側の端面であって、その幅方向中央部からは、フック配置凹部61と同じ高さで、外側に向けて略山型をなすように突出部63が突出している。また、スライダー60の側壁1側の端面であって、その幅方向一側部からは、抜け止め突起64が突設されており、ロアーケース40の凹部47aに入り込んで、抜け止め片47の内面側に係止して、スライダー60が抜け止め保持されるようになっている(図5参照)。
一方、スライダー60の、前記突出部63とは反対側の端部には、凹部65が形成されており、該凹部65にはバネ90の他端を支持するバネ支持凸部66が突設されている。そして、このバネ90は、バネ支持凸部66と、前述したケース30側のバネ支持凸部45とにより両端が支持されて、スライダー60とスライダー収容凹部44との間に圧縮状態で介装され、スライダー60を側壁1側に向けて付勢するようになっている。
また、フック配置凹部61及び突出部63の表面には、後述するフック80の第1軸部84がスライド可能に挿入される第1溝部68が、スライダー60のスライド方向Cに沿って形成されている。図11や図12に示すように、この第1溝部68は、スライダー60を平面方向に見たときに、凹部65やバネ支持凸部66に対して位置ずれした位置に設けられており、バネ90に対して位置ずれしている。また、図7(b)に示すように、この第1溝部68の、ロアーケース40側の底部には、薄肉板状の閉塞リブ69が設けられており、第1溝部68の下方開口が半分程度閉塞されている。なお、本発明において「溝部」とは、貫通した孔状のものだけではなく、貫通してない凹状のものも含む意味である。
また、図7(a)に示すように、スライダー60の突出部63の表面には、前記第1溝部68に対して交差して形成され、後述するフック80の第2軸部85が挿入される第2溝部70が形成されている。この実施形態の第2溝部70は、前記第1溝部68よりもトノカバー15の引出し方向A側に位置しており、第1溝部68に対して直交して延びる凹状をなしている。また、図9に示すように、この第2溝部70は、スライダー60をスライド方向C側から見たときに、凹部65やバネ支持凸部66に対して一部が重なるように設けられている。したがって、バネ90が、スライダー60をスライド方向Cに見たときに、第2溝部70に重なる位置を押圧するように構成されることとなる。
更に図7(a)に示すように、スライダー60の突出部63とは反対側であって、スライド方向Cに直交する両側部には、一対のスリット72a,72aを介して撓み可能に弾性片72が形成されており、該弾性片72の表面中央からは、半円形状の突起73が突設されている。この突起73は、ロアーケース40とアッパーケース50とが組付けられたときに、アッパーケース50の基部51の内面に当接して(図3参照)、弾性片72を撓ませて反力を付与し、スライダー60のスライド動作のガタ付きを抑制する。
更に図7(a),(b)に示すように、スライダー60の弾性片72の外側周縁や、スライダー60のスライド方向Cに直交する両側部の、裏面(ロアーケース40側の面、以下同様)寄りの位置、更に、スライダー60の裏面側であってスライド方向Cに沿った両側周縁部や、第1溝部68の裏面側の両側周縁部には、スライダー60のスライド方向Cに沿って延びる突条75、76、77、78がそれぞれ設けられている。突条75がアッパーケース50の基部51の内面に当接し、突条76がスライダー収容凹部44の内部両側面に当接し、突条77,78がロアーケース40の基部41の内面に当接して、スライダー60のガタ付きを抑制すると共に、スライダー60の摺動抵抗を低減する役割をなしている。
次に、図8等を参照してフック80について説明する。この実施形態のフック80は、スライダー60のフック配置凹部61の上面に配置されると共に、後述の複数の軸部84,85により回動可能に支持された回動部81を有している。この回動部81の先端側からは、ケース30の開口32から出没可能に突出して前記ロック部5に係合する、先細突起状をなした係合突部83が突設されている。図8(a)及び図10に示すように、この係合突部83は、側壁1のロック部5の第1内面5aや第2内面5bに適合するように、トノカバー15の引出し方向A側の面に、所定角度のテーパ面状をなす第1外面83aが形成され、トノカバー15の巻取り方向B側の面に、第1外面83aよりも急角度のテーパ面状をなす第2外面83bが形成されている。
また、回動部81の裏面(スライダー60側の面)側からは、スライダー60の第1溝部68に挿入される第1軸部84と、スライダー60の第2溝部70に挿入される第2軸部85が突設されている。なお、第1軸部84は、回動部81の裏面のほぼ中央に設けられ、第2軸部85は、第1軸部84よりも、トノカバー15の引出し方向A側に位置するように設けられている。
更に第1軸部84の先端部には、円板を4分割したような形状をなす抜け止め突起84aが設けられている。図10に示すように、この抜け止め突起84aは、スライダー60の第1溝部68の下方開口の裏側周縁部に係止して、スライダー60の面直方向に対してフック80が抜け外れないように抜け止めする部分である。
また、回動部81の表面(アッパーケース50側の面)であって、前記第1軸部84と整合する位置からは、ガイド軸部86が突設されている。このガイド軸部86は、アッパーケース50の凹状の軸ガイド部55(図3,6参照)に挿入されて、フック80の回動動作をガイドするものである。
更に、回動部81の基端部両側からは、ケース30の開口32の両側縁部32a,32bに当接可能な、第1支持部87及び第2支持部88が設けられている。すなわち、回動部81の基端部の引出し方向A側の一側部に、開口32の引出し側縁部32aに当接する、第1支持部87が設けられており、回動部81の基端部の巻取り方向B側の他側部に、開口32の巻取り側縁部32bに当接する、第2支持部88が設けられている。また、各第1支持部87及び第2支持部88の基端外面は、所定角度のテーパ面状をなしており、フック80の回動時にスライダー収容凹部44の内面に干渉しないようになっている。
また、図8(b)に示すように、第1支持部87と第2軸部85との距離(ここでは、第2軸部85の中心Rから第1支持部87の最先端面までの距離)をL1とし、第2支持部88と第2軸部85との距離(ここでは第2軸部85の中心Rから第2支持部88の最先端面までの距離)をL2としたとき、L1よりもL2の方が長く形成されている。
次に、フック80の回動動作と、スライダー60のスライド動作との関係について説明する。
図11(a)及び図12(a)参照に示すように、トノカバー15を引出し方向A側に引き出して、フック80の係合突部83が側壁1の所定のロック部5に係合した状態では、バネ90によって、スライダー60が側壁1側に付勢されて、ケース30の開口から突出部63が突出すると共に、スライダー60の第2溝部70によって、フック80の第2軸部85が押圧されて、ケース30の開口32から係合突部83が突出し、かつ、フック80の第1支持部87及び第2支持部88が、ケース30の開口32の引出し側縁部32a及び巻取り側縁部32bにそれぞれ当接した状態で保持される。この状態では、第1軸部84及び第2軸部85は、第1溝部68及び第2溝部70のほぼ中央に配置されている。
そして、図11(a)に示すように、フック80の係合突部83がロック部5に係合した状態で、トノカバー15が引出し方向A側に引出されると、図11(b)に示すように、ロック部5の第1内面5aに、係合突部83の第1外面83aが押圧されて、第1支持部87が開口32の引出し側縁部32aに当接して、該引出し側縁部32aがフック80の回動支点となって、フック80が矢印E方向に回動して、ロック部5から係合突部83が抜けはじめる。このとき、第1軸部84が第1溝部68内をスライダー60の突出方向と反対方向にスライドすると共に、第2軸部85が、フック80と同じ回動方向Eで、第1軸部84の外側を回動するような回動軌跡Sを描きながら、第2溝部70内をスライドしつつ同第2溝部70を押圧して、バネ90の付勢力に抗してスライダー60が側壁1から離れる方向に押し込まれる(図11(b)参照)。
更にトノカバー15が引出し方向A側に引出されると、係合突部83の先端が、側壁1のガイド部3の内面に押圧されて、フック80が矢印E方向に更に回動して、ロック部5から係合突部83が抜け外れてケース30内に収容され、その係合が解除されると共に、第2軸部85が第2溝部70を押圧して、スライダー60が側壁1から離れる方向に更に押し込まれるようになっている(図11(c)参照)。
一方、図12(a)に示すように、フック80の係合突部83がロック部5に係合した状態で、トノカバー15が巻取り方向B側に押し込まれると、図12(b)に示すように、ロック部5の第2内面5bに、係合突部83の第2外面83bが押圧されて、第2支持部88が開口32の巻取り側縁部32bに当接して、該巻取り側縁部32bがフック80の回動支点となって、フック80が矢印F方向に回動して、ロック部5から係合突部83が抜けはじめる。このとき、第1軸部84が第1溝部68内をスライダー60の突出方向にスライドすると共に、第2軸部85が、フック80と同じ回動方向Fで、第1軸部84の外側を回動するような回動軌跡Sを描きながら、第2溝部70内をスライドしつつ同第2溝部70を押圧して、バネ90の付勢力に抗してスライダー60が側壁1から離れる方向に押し込まれる(図12(b)参照)。
更にトノカバー15が巻取り方向B側に押し込まれると、係合突部83の先端が、側壁1のガイド部3の内面に押圧されて、フック80が矢印F方向に更に回動して、ロック部5から係合突部83が抜け外れてケース30内に収容され、その係合が解除されると共に、第2軸部85が第2溝部70を押圧して、スライダー60が側壁1から離れる方向に更に押し込まれるようになっている(図12(c)参照)。
上記のように、この実施形態においては、フック80が回動する際に、フック80の第1軸部84がスライダー60の第1溝部68をスライドしつつ、フック80の第2軸部85によってスライダー60の第2溝部70を押圧することで、スライダー60がバネ90の付勢力に抗して、側壁1から離れるように構成されている。すなわち、第1軸部84及び第1溝部68が、主としてフック80の回動を支持する部分であり、第2軸部85及び第2溝部70が、フック80の回動に伴う押圧力をスライダー60に伝達する部分となっている。これらの複数の軸部84,85及び複数の溝部68,70が、本発明における、スライダー60の側壁1側へのスライド動作を、係合突部83がケース30の開口32から突出する方向への、フック80の回動動作に変換させると共に、スライダー60の側壁1から離れる方向へのスライド動作を、係合突部83がケース30内に収容される方向への、フック80の回動動作に変換させる「変換手段」をなしている。
そして、このトノカバー装置10においては、フック80の係合突部83がロック部5に係合し、トノカバー15の引出し位置が保持された状態から(図12(a)参照)、トノカバー15が巻取り方向B側に押し込まれ、係合突部83に前記カバー付勢手段の付勢力よりも大きな力が作用したとき、フック80が回動して、上記変換手段(ここでは軸部84,85及び溝部68,70)によって、スライダー60が側壁1から離れる方向に押し込まれながら、係合突部83がケース30内に収容されて、ロック部5との係合が解除されるように構成されている(図12(b),(c)参照)。なお、トノカバー15が巻取り方向B側に押し込まれる際には、トノカバー15自体を押し込んでもよいし、トノカバー15に固定された固定装置20を押してもよいし、どちらでもよい。
また、このトノカバー装置10においては、図11(a)や図12(a)に示すように、フック80の係合突部83がロック部5に係合した状態に保持されるために、次のような構成となっている。
すなわち、本実施形態のように、フック80が第2支持部88を有し、この第2支持部88が、ケース30の開口32の巻取り側縁部32bに当接して、該巻取り側縁部32bがフック80の回動支点となっている場合は、図13に示すように、バネ90による付勢力F1によって、フック80が巻取り側縁部32bを回動支点として回動するときの回転モーメントをM1とし、図示しないカバー付勢手段による付勢力F2によって、フック80が巻取り側縁部32bを回動支点として回動するときの回転モーメントをM2としたとき、M1>M2となるように構成されている。このように構成されていることによって、フック80の係合突部83が、ロック部5の第2内面5bに面接触するか(図13参照)、或いは、第2内面5bに対して係合突部83が立ち上がって引っ掛かるので、フック80の係合突部83とロック部5との係合状態が保持される(M1<M2の場合は、フック80の係合突部83がロック部5の第2内面5bから外れる方向に回動する)。
なお、フック80が第2支持部88を有しない場合は、図13に示すように、バネ90による付勢力F1によって、フック80が第1軸部84を回動支点として回動するときの回転モーメントをM1’とし、図示しないカバー付勢手段による付勢力F2によって、フック80が第1軸部84を回動支点として回動するときの回転モーメントをM2’としたとき、M1’>M2’となるように構成されている。
また、この実施形態においては、図12(a)〜(c)に示すように、係合突部83がロック部5に係合し、トノカバー15の引出し位置が保持された状態から、トノカバー15が巻取り方向B側に押し込まれ、係合突部83がトノカバー15の引出し方向A側に押圧されてフック80が回動し(図12(b),(c)参照)、ロック部5との係合が解除される際の、スライダー60の、側壁1から離れる方向へのスライド量は、図11(a)〜(c)に示すように、係合突部83がロック部5に係合し、トノカバー15の引出し位置が保持された状態から、トノカバー15が引出し方向A側に引出され、係合突部83がトノカバー15の巻取り方向B側に押圧されてフック80が回動し(図11(b),(c)参照)、ロック部5との係合が解除される際の、スライダー60の、側壁1から離れる方向へのスライド量よりも、大きくなるように構成されている。
なお、この実施形態においては、変換手段として、フック側に軸部を設け、スライダー側に溝部を設けたが、スライダー側に軸部を設け、フック側に溝部を設けたりしてもよい。また、変換手段としては、軸部と溝部とで構成しなくとも、フックの回動動作をスライダーのスライド動作に変換可能な構造であればよい(例えば、ラック・ピニオン構造等が挙げられる)。
また、この実施形態においては、フックに2つの軸部を設けたが、1つの軸部だけを設けてもよく、更に、フックに第1支持部及び第2支持部を設けたが、これらの支持部は設けずともよい。この場合であっても、トノカバーの引出し及び押し込み動作に伴って、側壁に設けたロック部の内面やガイド部の内面によって、フックの係合突部が押圧されるので、フックを回動させることができ、それに伴ってスライダーをスライドさせることが可能となっている。
次に、上記構成からなるトノカバー装置10の作用効果について説明する。
すなわち、車両の荷室を覆いたいときは、側壁1のガイド部3で固定装置20をスライドガイドしつつ、図示しないカバー付勢手段の付勢力に抗して、図示しない巻取り装置からトノカバー15を引き出していく。この際、側壁1のガイド部3に、フック80の係合突部83が押圧されて、バネ90の付勢力に抗してスライダー60が側壁1から離れる方向に押される。そして、フック80の係合突部83を、所定のロック部5に整合させた位置でトノカバー15の引出しを停止すると、バネ90によりスライダー60が付勢されると共に、第2溝部70により第2軸部85が押圧されてフック80も押されて、係合突部83がケース30の開口32から突出して、その第2外面83bがロック部5の第2内面5bに係合することで、トノカバー15の引出し位置が保持されて、車両の荷室を覆うことができる(図2、図11(a)及び図12(a)参照)。
なお、上記のトノカバー15の引出し操作時には、図11(b),(c)に示すように、ロック部5の第1内面5aや側壁1のガイド部3の内面に、係合突部83の第1外面83aや先端部が押圧されて、第1支持部87が開口32の引出し側縁部32aを回動支点として、フック80が矢印E方向に回動して、第1軸部84が第1溝部68内をスライダー60の突出方向と反対方向にスライドすると共に、第2軸部85が、第1軸部84の外側を回動軌跡Sを描きながら、第2溝部70内をスライドしつつ押圧して、バネ90の付勢力に抗してスライダー60が側壁1から離れる方向に押し込まれ、ロック部5から係合突部83が抜け外れて係合が解除されるようになっている。
一方、トノカバー15を巻取りたい場合には、トノカバー15を巻取り方向B側に押し込む。すると、図12(b),(c)に示すように、ロック部5の第2内面5bや側壁1のガイド部3の内面に、係合突部83の第2外面83bや先端部が押圧されて、第2支持部88が開口32の巻取り側縁部32bを回動支点として、フック80が矢印F方向に回動して、第1軸部84が第1溝部68内をスライダー60の突出方向にスライドすると共に、第2軸部85が、第1軸部84の外側を回動軌跡Sを描きながら、第2溝部70内をスライドしつつ押圧して、バネ90の付勢力に抗してスライダー60が側壁1から離れる方向に押し込まれ、ロック部5から係合突部83が抜け外れて係合が解除されるので、後は、図示しないカバー付勢手段による付勢力によって、図示しない巻取り装置にトノカバー15が巻き取られる。
このように、このトノカバー装置10においては、トノカバー15が巻取り方向B側にに押し込まれて、側壁1のロック部5の内面やガイド部3の内面にフック80の係合突部83が押圧されて、係合突部83にカバー付勢手段の付勢力よりも大きな力が作用したときに、フック80が回動して、複数の軸部84,85や溝部68,70からなる変換手段によって、スライダー60が側壁1から離れる方向に押し込まれながら、係合突部83がケース30内に収容されて、ロック部5との係合が解除されるので(図12(b),(c)参照)、トノカバー15を巻取り方向B側に押し込むだけの簡単な操作で、トノカバー15を容易に巻取ることができ、トノカバー15の巻取り作業性を向上させることができる。また、ユーザーが手に荷物を持っている場合でも、腕や肘や等でトノカバー15を巻取り方向B側に押し込むことで、トノカバー15を巻取ることができるし、ユーザーが後部座席から手を伸ばして、トノカバー15を巻取りたい場合にも、比較的簡単に行うことができる。
また、この実施形態においては、上述したように、トノカバー15の引出し位置が保持された状態から、トノカバー15が巻取り方向B側に押し込まれ、係合突部83とロック部5との係合が解除される際の、スライダー60の、側壁1から離れる方向へのスライド量は(図12(a)〜(c)参照)、トノカバー15の引出し位置が保持された状態から、トノカバー15が引出し方向A側に引出され、係合突部83とロック部5との係合が解除される際の、スライダー60の、側壁1から離れる方向へのスライド量よりも、大きくなるように構成されている(図11(a)〜(c)参照)。そのため、側壁1に複数のロック部5を設けて、任意のロック部5で係合突部83を係合させて、トノカバー15の引出し位置を保持した状態において、再度トノカバー15を引出すときの荷重を小さくできる一方、トノカバー15の巻取り時の荷重を重くできるので、トノカバー15を引出しやすく、かつ、トノカバー15を引出し状態にしっかりと保持することができる。
更に、この実施形態においては、フック80の回動動作をスライダー60のスライド動作に変換させる変換手段を、第1軸部84と第2軸部85とからなる軸部、及び、第1溝部68と第2軸部85とからなる溝部からなる、比較的簡単な構造とすることができると共に、フック80が回動する際に、第1軸部84が第1溝部68内をスライドし、かつ、第2軸部85が、第1軸部84の外側を回動するような回動軌跡Sを描きながら、第2溝部70内をスライドしつつ押圧して、スライダー60が側壁1から離れる方向に押し込まれるように構成されているため(図11(b),(c)及び図12(b),(c)参照)、フック80の回動動作をスライダー60のスライド動作となるように無駄なく確実に変換させることができる。
また、この実施形態においては、図8に示すように、フック80に設けた第2軸部85は、第1軸部84よりも、トノカバー15の引出し方向A側に位置するように設けられているので、図12(c)に示すように、トノカバー15を巻取り方向B側に押し込むときに、スライダー60を、側壁1から離れる方向に向けて、大きくスライドさせることができ(図11(c)に示すトノカバー引出し時に比べて大きくスライドさせることができる)、その結果、バネ90の付勢力を高めることができ、ロック部5に対する係合突部83の係合力を向上させることができる。
更に、この実施形態においては、フック80は、ケース30の開口32の両側縁部に当接可能な第1支持部87及び第2支持部88を有し、トノカバー引出し時に、第1支持部87が開口32の引出し側縁部32aに当接して、フック80の回動支点となり、トノカバー巻取り時に、第2支持部88が開口32の巻取り側縁部32bに当接して、フック80の回動支点となるので、所定のロック部5にフック80の係合突部83が係合した状態で、トノカバー15を引出したり押し込んだりすると、フック80が第1支持部87又は第2支持部88を介して回動して、スライダー60が押し込まれて、係合突部83とロック部5との係合を解除させることができる。このとき、図8に示すように、第1支持部87と第2軸部85との距離L1よりも、第2支持部87と第2軸部85との距離L2の方が長く形成されているので、所定のロック部5にフック80の係合突部83が係合した状態で、トノカバー15を引出して、第1支持部87がケース30の開口32の引出し側縁部32aに当接して、フック80が回動するときの、第2軸部85の回動半径が小さくなる一方、トノカバー15を巻取り方向に押し込んで、第2支持部88がケース30の開口32の巻取り側縁部32bに当接して、フック80が回動するときの、第2軸部85の回動半径が大きくなる。したがって、トノカバー引出し時には、スライダー60のスライド量が少なくなりバネ90の反発力が低くなるので、低荷重でトノカバー15を引出すことができ、一方、トノカバー押し込み時には、スライダー60のスライド量が大きくなってバネ90の反発力が高くなるので、高荷重にすることができ、車両の振動等で不測にトノカバー15の係合が解除されることを防止することができる。
また、この実施形態においては、図9に示すように、バネ90は、スライダー60をスライド方向Cに見たときに、スライダー60に設けた第2溝部70に重なる位置を押圧するように構成されている。そのため、フック回動時における第2軸部85による押圧力と、バネ90による付勢力とが対向して作用するため、スライダー60に偏荷重をかかりにくくして、スライダー60をスムーズにスライドさせることができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で、各種の変形実施形態が可能であり、そのような実施形態も本発明の範囲に含まれる。
1 側壁
3 ガイド部
5 ロック部
10 トノカバー装置
15 トノカバー
20固定装置
30 ケース
32 開口
32a 引出し側縁部
32b 巻取り側縁部
40 ロアーケース
50 アッパーケース
60 スライダー
68 第1溝部
70 第2溝部
80 フック
83 係合突部
84 第1軸部
85 第2軸部
87 第1支持部
88 第2支持部
90 バネ

Claims (6)

  1. 巻取り状態から引出されることにより車両の荷室を覆うトノカバーを有しており、該トノカバーの引出し方向側の端部両側に固定装置が取付けられ、カバー付勢手段によって、常時は前記トノカバーを、前記引出し方向とは反対側の巻取り方向に付勢するように構成されたトノカバー装置であって、
    前記車両の荷室の側壁には、前記カバー付勢手段の付勢力に抗して引き出した前記トノカバーの前記固定装置に係合して、前記トノカバーの引出し位置を保持するロック部が設けられており、
    前記固定装置は、前記トノカバーに固定されて、前記側壁に対向する開口を有するケースと、
    該ケースに対して、前記トノカバーの引出し方向に交差する方向にスライド可能に装着されたスライダーと、
    該スライダーに回動可能に支持され、該回動動作によって前記ケースの開口から出没可能に突出して前記ロック部に係合する係合突部を有するフックと、
    前記スライダーを前記側壁側に付勢するバネと、
    前記スライダーの、前記側壁側へのスライド動作を、前記係合突部が前記ケースの開口から突出する方向への、前記フックの回動動作に変換させ、前記スライダーの、前記側壁から離れる方向へのスライド動作を、前記係合突部が前記ケース内に収容される方向への、前記フックの回動動作に変換させる変換手段とを有しており、
    前記係合突部が前記ロック部に係合し、前記トノカバーの引出し位置が保持された状態から、前記トノカバーが巻取り方向に押し込まれ、前記係合突部に前記カバー付勢手段の付勢力よりも大きな力が作用したとき、前記フックが回動して、前記変換手段により、前記スライダーが前記側壁から離れる方向に押し込まれながら、前記係合突部が前記ケース内に収容されて、前記ロック部との係合が解除されることを特徴とするトノカバー装置。
  2. 前記係合突部が前記ロック部に係合し、前記トノカバーの引出し位置が保持された状態から、前記トノカバーが巻取り方向に押し込まれ、前記係合突部が前記トノカバーの引出し方向側に押圧されて前記フックが回動し、前記ロック部との係合が解除される際の、前記スライダーの、前記側壁から離れる方向へのスライド量は、
    前記係合突部が前記ロック部に係合し、前記トノカバーの引出し位置が保持された状態から、前記トノカバーが引出し方向に引出され、前記係合突部が前記トノカバーの巻取り方向側に押圧されて前記フックが回動し、前記ロック部との係合が解除される際の、前記スライダーの、前記側壁から離れる方向へのスライド量よりも、大きくなるように構成されている請求項1記載のトノカバー装置。
  3. 前記変換手段は、前記スライダー又は前記フックの一方に設けた軸部、及び、他方に設けられ、前記軸部がスライド可能に挿入される溝部からなり、
    前記軸部は、第1軸部と第2軸部とからなり、前記溝部は、前記スライダーのスライド方向に沿って形成され、前記1軸部が挿入される第1溝部と、該第1溝部に対して交差して形成され、前記第2軸部が挿入される第2溝部とからなり、
    前記フックが回動する際に、前記第1軸部が前記第1溝内をスライドし、かつ、前記第2軸部が、前記1軸部の外側を回動するような回動軌跡を描きながら、前記第2溝部内をスライドしつつ前記スライダーを押圧して、前記スライダーがスライドするように構成されている請求項1又は2記載のトノカバー装置。
  4. 前記第2軸部は、前記第1軸部よりも、前記トノカバーの引出し方向側に位置するように設けられている請求項3記載のトノカバー装置。
  5. 前記フックは、前記ケースの開口の両側縁部に当接可能な、第1支持部及び第2支持部を有しており、
    前記トノカバーの引出し時に、前記第1支持部が、前記ケースの開口のトノカバー引出し方向側の縁部に当接して、該縁部が前記フックの回動支点となり、前記トノカバーの巻取り時に、前記第2支持部が、前記ケースの開口のトノカバー巻取り方向側の縁部に当接して、該縁部が前記フックの回動支点となり、
    前記第1支持部と前記第2軸部との距離よりも、前記第2支持部と前記第2軸部との距離の方が長く形成されている請求項3又は4記載のトノカバー装置。
  6. 前記バネは、前記スライダーをスライド方向に見たときに、前記第2溝部に重なる位置を押圧するように構成されている請求項3〜5のいずれか1つに記載のトノカバー装置。
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