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JP6654386B2 - ホールセンサ - Google Patents

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JP6654386B2 JP2015187336A JP2015187336A JP6654386B2 JP 6654386 B2 JP6654386 B2 JP 6654386B2 JP 2015187336 A JP2015187336 A JP 2015187336A JP 2015187336 A JP2015187336 A JP 2015187336A JP 6654386 B2 JP6654386 B2 JP 6654386B2
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Description

本発明は、ホール素子及びホールセンサに関する。
従来から磁気センサは、電流検出装置や位置検出装置など多くの磁気センサ製品に応用されている。磁気センサの代表例として、ホール効果を利用したホール素子がある。
ホール素子は、一般に、感磁部と、感磁部に電流を流すための電流電極対と、ホール起電力を検出するための出力電極対とを有している、そして、出力電極対から検出されるホール起電力から感磁部に印加された磁気の大きさ及び向きを検出する。
特許文献1には、半絶縁性GaAs基板と、N型動作層と、N+コンタクト層と、オーミック接合用金属膜と、ボンディング用金属膜と、絶縁膜と、を備えるホール素子が開示されている。
特許文献2には、十字型のホール素子の4箇所の内隅部分を直角でなく斜めに角取りを施した形状のホール素子が開示されている。
特許文献3には、半導体基板と、第1のN型拡散領域と、第2のN型拡散猟奇と、STI領域とを備えるシリコンホール素子が開示されている。
特開昭60−175471号公報 特開平1−298354号公報 特開2012−204616号公報
しかしながら、従来のホールセンサは、ホール素子のオフセット電圧の変動への対策が不十分であった。
本発明の課題は、オフセット電圧の変動を抑制したホールセンサを提供することを目的としている。
上記課題を解決するため、本発明の一態様のホールセンサは、矩形状の半導体基板、前記半導体基板の一方の面に形成され、断面視による形状がメサ形状であり外縁部に斜面を有する感磁部、及び前記半導体基板の前記一方の面側の対角上の四隅に配置され、前記感磁部と電気的に接続された電極部、有するホール素子と、端子部と、前記電極部と前記端子部とをそれぞれ接続する金属細線と、前記ホール素子の少なくとも一部、前記端子部の少なくとも一部、及び、前記金属細線を封止するモールド樹脂と、を備え、前記感磁部は、矩形状の主要感磁部を有し、平面視で、前記主要感磁部の外縁の各辺が該主要感磁部の該各辺と対向する前記半導体基板の辺とそれぞれ平行となるように配置されることを特徴とする
本発明の一態様によれば、ホールセンサのオフセット電圧の変動を抑制することができる。
本発明の第1の実施形態のホール素子の構成を説明するための平面図である。 本発明の第1の実施形態のホール素子の構成を説明するための断面図である。 本発明の第1の実施形態のホールセンサの構成を説明するための図である。 本発明の第1の実施形態のホールセンサにおけるワイヤーボンディング領域を示す模式図である。 本発明の第1の実施形態のホール素子の製造工程を説明するための工程断面図である。 本発明の第1の実施形態のホールセンサの製造工程を説明するための工程平面図である。 本発明の第1の実施形態のホールセンサの製造工程を説明するための工程断面図である。 本発明の第2の実施形態のホール素子の構成を説明するための平面図である。 本発明の第2の実施形態のホール素子の構成を説明するための断面図である。 本発明の第3の実施形態のホール素子の構成を説明するための平面図である。 本発明の第3の実施形態のホール素子の構成を説明するための断面図である。 本発明の第3の実施形態のホール素子の感磁部の構成を説明するための平面図である。 本発明の第4の実施形態のホール素子の構成を説明するための平面図である。 本発明の第4の実施形態のホール素子の構成を説明するための断面図である。
以下、本発明の一実施形態について説明する。なお、以下の各実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、発明の理解を容易とするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。
1.第1の実施形態
(1−1)構成
(1−1−1)ホール素子の構成
図1は、第1の実施形態のホール素子100の構成を説明するための平面図である。
また、図2(a)及び図2(b)は、図1に示すホール素子100の断面図であり、図2(a)は図1に示すホール素子100のA1−A’1断面を示す断面図、図2(b)は図1に示すホール素子100のB1−B’1断面を示す断面図である。
図1及び図2に示すように、第1の実施形態のホール素子100は、化合物半導体基板(以下、基板と記載する)10を備えている。また、本実施形態のホール素子100は、基板10の一方の面(例えば上面)10a側に形成された感磁部20と、基板10の一方の面側に形成されて感磁部20と電気的に接続された第1〜第4の電極部31〜34と、を備える。第1の電極部31及び第2の電極部32がホール素子100の入力電極であり、第3の電極部33及び第4の電極部34がホール素子100の出力電極である。
以下、ホール素子100の各部について詳細に説明する。
(基板)
基板10は、例えばGaAs基板である。GaAs基板の抵抗率は1.0×10Ω・cm以上である。GaAs基板の抵抗率の上限は特に制限はないが、一例を挙げると、1.0×10Ω・cm以下である。また、基板10は、Si,InSb等の材料により形成されていてもよい。
基板10は、平面視で矩形状に形成されている。基板10の平面視による形状(以下、平面形状と記載する)は、例えば、四角形状、長方形状、角丸四角形状、角丸長方形状である。基板10は、平面視における外縁に辺S1、S2、S3、S4を有している。
(感磁部)
感磁部20は、基板10上の一方の面(例えば上面)側に形成された基板10よりも低抵抗の層(導電性の高い層)である。なお、本実施形態において、感磁部20は主要感磁部として機能する。感磁部20は、基板10の上面に形成され、断面視による形状(以下、断面形状と記載する)がメサ形状に形成されている。感磁部20は、断面形状がメサ形状とされることで、平面視における感磁部20の外縁部に斜面20a(図2参照)を有している。
本実施形態のホール素子100において、感磁部20は、平面視で矩形状に形成されている。感磁部20の平面形状は、例えば、四角形状、長方形状、角丸四角形状、角丸長方形状である。感磁部20は、平面視における外縁に辺s1、s2、s3、s4を有している。感磁部20は、感磁部20の外縁の辺s1、s2、s3、s4が基板10の辺S1、S2、S3、S4とそれぞれ平行となるように配置される。なお、本実施形態において平行は、製造バラツキ等による角度ずれを含む。
これは、以下の理由による。
チップであるホール素子100をモールド樹脂で封止したホールセンサでは、ホール素子100とモールド樹脂との熱膨張率の違いから、ホール素子100の基板10の対角線上の領域には、相対的に強い応力分布が発生する。基板10に応力分布が発生すると、ホール素子100のオフセット電圧Vuが変動してしまう。
また、基板10上にメサ形状に加工された感磁部20を備えるホール素子100では、感磁部20の側面(上面視における外縁)に形成された斜面20aは、結晶学的に特に圧電効果が大きく、応力によって強い抵抗変動を起こし易い。そして、基板10の対角線上の領域に斜面20aが設けられていることにより、オフセット電圧Vuの変動の影響がより大きくなる。
上述したように、本実施形態のホール素子100では、感磁部20は、平面視で、感磁部20の外縁の辺s1、s2、s3、s4が基板10の辺S1、S2、S3、S4とそれぞれ平行となるように配置されている。これにより、感磁部20の斜面20aの多くの部分は、強い応力分布が発生する基板10の対角線上の領域を避けた領域に形成される。このため、ホール素子100のオフセット電圧Vuの変動が抑制される。
また、感磁部20の辺s1の長さは、基板10の対向する辺S1の1/4以上の長さであることが好ましい。同様に、感磁部20の辺s2、s3、s4の長さは、それぞれ、基板10の対向する辺S2、S3、S4の1/4以上の長さであることが好ましい。これにより、静電気放電(ESD:Electro Static Discharge)による素子破壊が起こりにくくなる。また、感磁部20の面積が大きくなることでホール素子100の出力信号のノイズ(N/S比)が低減する。より好ましくは、1/3以上であり、さらに好ましくは、半分以上である。
また、感磁部20の辺s1、s2、s3、s4の長さが、それぞれ基板10の辺S1、S2、S3、S4の1/4以上の長さとなることで、感磁部20の辺s1、s2、s3、s4のうち基板10の対角線上の領域からより離れた位置に設けられる部分が増加する。したがって、ホール素子100のオフセット電圧Vuの変動がより抑制される。
感磁部20の四隅の角c1〜c4の近傍の領域(以下、角部C1〜C4と記載する)は、電極部(第1〜第4の電極部31〜34)によってそれぞれ覆われていることが好ましい。本実施形態において、感磁部20の角c1は第1の電極部31の下部に設けられている。また、感磁部20の角c2〜c4は、第2〜第4の電極部32〜34の下部にそれぞれ設けられている。
これにより、感磁部20の一部の領域が、上面からの応力によって柔軟に塑性変形する電極(第1〜第4の電極部31〜34)によって覆われる。したがって、感磁部20は、ホール素子100上面からの応力の影響を受けづらくなり、ホール素子100のオフセット電圧Vuの変動が抑制される。
また、感磁部20の角部C1〜C4は、相対的に強い応力分布が発生する基板10の対角線上の領域に位置している。相対的に強い応力分布の影響を受けやすい感磁部20の斜面20aが基板10の対角線上の領域において電極で覆われることにより、より効果的にホール素子100のオフセット電圧Vuの変動が抑制される。
図2に示すように、感磁部20は、基板10の上面に形成されている。また、感磁部20は、導電層21と、導電層21上に形成された表面層22とを備えている。導電層21は、基板10上に形成されたn型GaAsからなる層である。導電層21の膜厚は特に制限されないが、製造容易性の観点から50nm以上2000nm以下であることが好ましく、100nm以上1000nm以下であることがより好ましい。
n型GaAsのn型不純物(すなわち、ドナー型不純物)としては公知のものを用いることが可能であり、例えばSi、Ge、Se等を用いることが可能である。n型不純物の濃度(有効キャリア濃度)は特に制限されないが、ホール素子の出力および温度特性の観点から、有効キャリア濃度が、1.0×1015[cm−3]以上1.0×1017[cm−3]以下であることが好ましく、1.0×1015[cm−3]以上1.0×1016[cm−3]以下であることがより好ましく、1.0×1015[cm−3]以上5.0×1015[cm−3]以下であることがさらに好ましい。有効キャリア濃度が上記範囲内であれば、出力の温度依存性を抑制し、かつ、出力の絶対値を得ることが容易になるため好ましい。
また、導電層21を形成する方法としては、基板10に不純物をイオン注入して、基板10の表面近傍又は内部にn型GaAs層を形成する方法が挙げられる。また、導電層21を形成する別の方法としては、基板10上にMBE(分子線エピタキシー)法若しくはMOCVD(Metal Organic Chemical Vapor Deposition、有機金属気相成長)法により、不純物イオンをドープしながらGaAs薄膜をエピタキシャル成長させる方法が挙げられる。
表面層22は、導電層21上に形成され、導電層21よりも導電性の低いGaAs層や、AlGaAs又はAlAs等のなど高抵抗な結晶からなる層である。表面層22の膜厚は、シート抵抗のばらつきが抑制されたホール素子100を実現するためには、好ましくは150nm以上であり、より好ましくは200nm以上である。また、表面層22の膜厚は、製造容易性の観点から、好ましくは800nm以下であり、より好ましくは600nm以下である。なお、表面層はなくてもよい。
表面層22を形成する方法は特に制限されず、例えばイオン注入法、又は、MBE法若しくはMOCVD法を用いたエピタキシャル成長により形成することができる。表面層22のように、導電層21よりも導電性の低いGaAsを得る方法としては、導電層21よりも低い不純物濃度とする方法や、不純物を意図的にドープしない方法などが挙げられる。また、導電層21と第1〜第4の電極部31〜34とを直接オーミック接続するために、表面層22の一部がエッチングされて、薄膜化又は除去されていてもよい。
感磁部20の外縁部分に形成された斜面20aは、基板10に対して垂直に近い形状であることが好ましい。
メサ形状に形成された感磁部20の斜面20aにおいて、導電層21と絶縁膜40との界面には、酸化物や欠陥に起因するキャリアトラップ源が存在する。このキャリアトラップ源は、ホール素子100の電気伝導率が時間的にランダムに変化しホール素子100の出力信号にノイズを発生させる原因となる。そして、感磁部20の厚さが一定の場合において、感磁部20の斜面20aの角度が垂直に近くなるほど感磁部20の斜面20aから露出する導体層12bの面積が小さくなり、ノイズ発生源となるキャリアトラップ源の存在量が少なくなる。このため、感磁部20の斜面20aが基板10に対して垂直に近い形状であるほどホール素子100の出力信号のノイズが改善する。
感磁部20は、温度特性の観点からGaAsにより形成されることが好ましい。ただし、本実施形態は、GaAsを材料にして感磁部20を形成する構成に限定されるものではなく、例えばInSbやInAs等の化合物半導体も用いることができる。
(電極部)
第1〜第4の電極部31〜34は、基板10の一方の面(例えば上面)側の対角上の四隅に配置され、感磁部20と電気的に接続されている。図1に示すように、第1の電極部31及び第2の電極部32は、第1の方向D1で互いに向かい合っている。また、第3の電極部33及び第4の電極部34は、第1の方向D1と平面視で交差する(例えば、直交する)第2の方向D2で互いに向かい合っている。第1〜第4の電極部31〜34は、それぞれ、感磁部20の角部から感磁部20の中央部へ延出しており、平面視で、矩形状の一部の領域が除かれた形状(例えば五角形状)とされている。第1〜第4の電極部31〜34は、感磁部の中心部の領域を露出させる形状に形成されている。また、本実施形態において、第1の電極部31、第2の電極部32、第3の電極部33及び第4の電極部34は、それぞれ、感磁部20の角部c1〜c4を覆う位置に形成される。
図2に示すように、第1の電極部31は、材料が異なる第1の金属膜311及び第2の金属膜312の積層構造を有している。第1の金属膜311及び第2の金属膜312が積層された領域は、第1の電極部31におけるコンタクト部として機能する。第2の電極部32は、材料が異なる第1の金属膜321及び第2の金属膜322の積層構造を有している。第1の金属膜321及び第2の金属膜322が積層された領域は、第2の電極部32におけるコンタクト部として機能する。なお、図2では、第1の電極部31、第2の電極部32の断面を図示しているが、図2に図示しない第3の電極部33、第4の電極部34も同様の積層構造を有している。すなわち、第3の電極部32は、材料が異なる第1の金属膜331及び第2の金属膜332の積層構造を有している(図1参照)。第1の金属膜331及び第2の金属膜332が積層された領域は、第3の電極部33におけるコンタクト部として機能する。第4の電極部34は、材料が異なる第1の金属膜341及び第2の金属膜342の積層構造を有している。第1の金属膜341及び第2の金属膜342が積層された領域は、第4の電極部34におけるコンタクト部として機能する。
第1の金属膜311,321としては、例えば、感磁部20側から順にAuGe/Ni/Auが積層された構造とすることができる。また、第2の金属膜312,322としては、例えば、感磁部20側から順にTi/Auが積層された構造とすることができる。
図2に示すように、第1の電極部31の第1の金属膜311及び第2の金属膜312間の一部の領域には、絶縁膜40が形成されている。同様に、第2の電極部32の第1の金属膜321及び第2の金属膜322間の一部の領域には、絶縁膜40が形成されている。絶縁膜40については後述する。
(絶縁膜)
絶縁膜40は、感磁部20の表面及び側面(斜面20a)を覆うように形成されている。また、絶縁膜40は、第1の電極部31の第1の金属膜311及び第2の金属膜312間の一部の領域及び第2の電極部32の第1の金属膜321及び第2の金属膜322間の一部の領域に形成されている。絶縁膜40は、各電極部(第1〜第4の電極部31〜34)間の絶縁性を高めるために設けられる。絶縁膜40としては、例えばシリコン窒化膜(Si膜)、シリコン酸化膜(SiO膜)、無機膜(Al)、ポリイミド膜、それらの膜を複数積層した多層膜を用いることができる。なお、絶縁膜40は、図2のように第1の金属膜311、321上にも形成されても、第1の金属膜上には形成されなくともよく、第1の金属膜の下に一部入り込んで形成されてもよい。
なお、図1においては、ホール素子100の構造を理解しやすくするため、絶縁膜40は図示されていない。また、感磁部20上には、図示しない保護層が形成されていてもよい。
(ワイヤーボンディング領域)
図3(a)〜図3(c)は、ホール素子100におけるワイヤーボンディング領域を示す平面図及び断面図であり、図3(a)はホール素子100の平面図、図3(b)は図3(a)に示すホール素子100のC3−C’3断面を示す断面図、図3(c)は図3(a)のD3−D’3断面を示す断面図である。
図3(a)〜(c)に示すように、第1の電極部31は、その上面の側に金属細線が接合される第1のワイヤーボンディング領域141を有する。第1の電極部31を構成する第1の金属膜311が、第1の電極部31が感磁部20と接触するコンタクト領域となる。
また、第2の電極部32は、その上面の側に金属細線が接合される第2のワイヤーボンディング領域142を有する。第2の電極部32を構成する第1の金属膜321が、第2の電極部32が感磁部20と接触するコンタクト領域となる。
また、第3の電極部33は、その上面の側に金属細線が接合される第3のワイヤーボンディング領域143を有する。第3の電極部33を構成する第1の金属膜331が、第3の電極部33が感磁部20と接触するコンタクト領域となる。
また、第4の電極部34は、その上面の側に金属細線が接合される第4のワイヤーボンディング領域144を有する。第4の電極部34を構成する第1の金属膜341が、第4の電極部34が感磁部20と接触するコンタクト領域となる。
つまり、本実施形態において、感磁部20の中心から見て、第1〜第4のワイヤーボンディング領域141〜144の各中心位置よりも外側に、第1〜第4の電極部31〜34の各コンタクト領域がそれぞれ位置する。
上述したように、第1の電極部31及び第2の電極部32はホール素子100の入力電極であるため、第1の電極部31のコンタクト領域と第2の電極部32のコンタクト領域との間の経路がホール素子100における信号入力経路145となる。また、第3の電極部33及び第4の電極部34はホール素子100の出力電極であるため、第3の電極部33のコンタクト領域と第4の電極部34のコンタクト領域との間の経路がホール素子100における信号出力経路146となる。
(1−1−2)ホールセンサの構成
図4(a)〜図4(d)は、本発明の第1の実施形態に係るホールセンサ600の構成例を示す図である。図4(a)は、図4(b)に示すホールセンサ600のE4−E’4断面を示す断面図である。図4(b)は、本発明の第1の実施形態に係るホールセンサ600の構成を示す平面図であり、ホールセンサ600の構成の理解を容易にするために、モールド部材を省略して示している。図4(c)は、本発明の第1の実施形態に係るホールセンサ600の構成を示す底面図である。図4(d)は、本発明の第1の実施形態に係るホールセンサ600の構成を示す外観図である。
図4(a)〜図4(d)に示すように、ホールセンサ600は、ホール素子100と、リード端子520と、第1〜第4の金属細線(導電性接続部材)531〜534と、保護層540と、モールド部材550と、外装めっき層560とを備える。また、リード端子520は、第1〜第4の端子部521〜524を有する。
ホールセンサ600は、例えばアイランドレス構造であり、外部との電気的接続を得るための複数の端子部521〜524を有する。図4(b)に示すように、第1〜第4の端子部521〜524は、ホール素子100の周囲に配置されている。
例えば、第1の端子部521と第2の端子部522とがホール素子100を挟んで対向するように配置されており、また、第3の端子部523と第4の端子部524とがホール素子100を挟んで対向するように配置されている。そして、第1の端子部521と第2の端子部522とを結ぶ直線(仮想線)と、第3の端子部523と第4の端子部524とを結ぶ直線(仮想線)とが平面視で交差している。リード端子520(第1〜第4の端子部521〜524)は、例えば銅(Cu)等の金属からなる。
第1〜第4の金属細線531〜534は、ホール素子100が有する第1〜第4の電極部31〜34と、第1〜第4の端子部521〜524とをそれぞれ電気的に接続する導線であり、例えば金(Au)からなる。図4(b)に示すように、第1の金属細線531は、第1の端子部521と第1の電極部31とを接続している。第2の金属細線532は、第2の端子部522と第2の電極部32とを接続している。第3の金属細線533は、第3の端子部523と第3の電極部33とを接続している。第4の金属細線534は、第4の端子部524と第4の電極部34とを接続している。
保護層540は、基板10の第1〜第4の電極部31〜34が設けられている面とは反対側の面側を覆っている。保護層540は、基板10を保護可能なものであれば特に限定はなく、導体、絶縁体、又は半導体のうち、少なくとも何れか1つを含んでいてもよい。即ち、保護層540は、導体、絶縁体、又は半導体の何れか1つからなる膜であってもよいし、これらのうち2つ以上を含む膜であってもよい。導体としては、例えば、銀ペーストなどの導電性樹脂などが考えられる。絶縁体としては、例えば、エポキシ系の熱硬化型樹脂と、フィラーとしてシリカ(SiO)とを含む絶縁ペースト、窒化ケイ素、二酸化ケイ素などが考えられる。半導体としては、例えば、Si基板やGe基板などの貼り合わせが考えられる。但し、リーク電流防止の観点から、保護層540は、絶縁体であることが好ましい。また、保護層540は積層構造でもよい。
モールド部材550は、ホール素子100と、第1〜第4の端子部521〜524と、第1〜第4の金属細線531〜534とをモールドしている。言いかえると、モールド部材550は、ホール素子100と、第1〜第4の端子部521〜524の少なくとも表面側(即ち、金属細線と接続する側の面)と、第1〜第4の金属細線531〜534とを覆って保護(即ち、樹脂封止)している。モールド部材550は、例えばエポキシ系の熱硬化型樹脂からなり、リフロー時の高熱に耐えられるようになっている。
図4(a)及び図4(c)に示すように、ホールセンサ600の底面側(即ち、感磁部20に実装する側)では、第1〜第4の端子部521〜524の第1面(例えば、裏面)の少なくとも一部と、GaAs基板10の第1面(例えば、裏面)の少なくとも一部とが、モールド部材550の同一の面(例えば、裏面)からそれぞれ露出している。ここで、第1〜第4の端子部521〜524の第1面は、第1〜第4の端子部521〜524がそれぞれ有する複数の面のうち、第1〜第4の金属細線531〜534と接続している面とは反対側の面である。GaAs基板10の第1面は、GaAs基板10が有する複数の面のうち、第1〜第4の電極部31〜34が設けられている面とは反対側の面である。
また、外装めっき層560は、モールド部材550から露出している端子部521〜524の裏面に形成されている。外装めっき層560は、例えばスズ(Sn)等からなる。
(1−1−3)動作
上述したホールセンサ600を用いて磁気(磁界)を検出する場合は、例えば、第1の端子部522が電源電位(+)に接続されると共に、第2の端子部522が接地電位(GND)に接続されて、第1の端子部521から第2の端子部522に電流が流される。そして、第3の端子部523及び第4の端子部524間の電位差V1−V2(=ホール出力電圧VH)を測定する。ホール出力電圧VHの大きさから磁界の大きさを検出し、ホール出力電圧VHの正負から磁界の向きを検出する。
即ち、第1の端子部521は、ホール素子100に所定電圧を供給する電源用端子部である。第2の端子部522は、ホール素子100に接地電位を供給する接地用端子部である。第3の端子部523及び第4の端子部524は、ホール素子100のホール起電力信号を取り出す信号取出用端子部である。
(1−2)製造方法
(1−2−1)ホール素子の製造方法
図5(a)〜図5(f)は、ホール素子100の製造方法を工程順に示す断面図である。図5(a)に示すように、まず、基板10を用意する。基板10は、例えばGaAs基板10である。次に、基板10の表面から予め設定した深さの位置にドナー型の不純物をイオン注入する。ドナー型の不純物としては、例えばSi、Sn、S、Se、Te、Ge又はCなどが挙げられる。次に、基板10を加熱して不純物を活性化する。これにより、図5(b)に示すように、基板10内に、基板10よりも低抵抗の導電層21が形成されると共に、この導電層21の上に表面層22が形成される。表面層22は導電層21よりも不純物濃度が低いため、導電層21よりも高抵抗な層(すなわち、導電性の低い層)となる。
なお、この不純物を活性化する工程は、図5(c)に示す基板10のパターニング工程以降に行ってもよい。また、図5(c)に示す工程以降の他の加熱工程と兼用で行ってもよい。また、導電層21の形成はイオン注入に限定されない。例えば、MOCVD法により、基板10上に不純物を高濃度に含むGaAsをエピタキシャル成長することにより導電層21を形成してもよい。この場合は、導電層21の形成に続いて、不純物を低濃度に含む(または、不純物を含まない)GaAsをエピタキシャル成長させることにより、導電層21上に、導電層21よりも高抵抗の表面層22を形成することができる。
次に、図5(c)に示すように、断面視による形状がメサ形状である感磁部20を形成する。感磁部20は、フォトリソグラフィ技術及びエッチング技術を用いて、基板10をパターニングすることにより形成される。
続いて、図5(d)に示すように、感磁部20が形成された基板10上に第1の金属膜311を部分的に形成する。ここでは、第1の金属膜311を、例えばAuGe膜、Ni膜、Au膜をこの順に積層して形成する。第1の金属膜311は、例えばリフトオフ、またはマスク蒸着により形成される。リフトオフは、レジストパターンが形成された基板上に金属膜を蒸着し、その後レジストパターンを取り去ることにより、基板のレジストパターンで覆われていなかった領域上にのみ金属膜を残す方法である。マスク蒸着は、貫通穴が部分的に形成された板を通して基板上に金属膜を蒸着することにより、基板の貫通穴直下の領域上にのみ金属膜を蒸着する方法である。第1の金属膜311を形成した後は、基板10を加熱して、基板10と第1の金属膜311との界面を合金化する。
次に、図5(e)に示すように、基板10の第1の金属膜311,321下から露出している感磁部20の上面及び斜面20aの表面上に絶縁膜40を形成する。絶縁膜40は、第1の金属膜311,321の一部が露出するように形成される。絶縁膜40は、例えばシリコン窒化膜(SiN膜)である。絶縁膜40は、例えばCVD(Chemical Vapor Deposition)法で基板10の上面全体に絶縁膜を形成し、その後、フォトリソグラフィ技術及びエッチング技術を用いて、この上面全体に形成された絶縁膜をパターニングすることにより形成される。なお、基板10の上面全体に絶縁膜を形成し、パターニングして絶縁膜40を形成した後に、第1の金属膜311,321を形成してもよい。
次に、図5(f)に示すように、絶縁膜40が形成された基板10上に第2の金属膜312,322を部分的に形成する。ここでは、第2の金属膜312,322として、例えばTi膜、Au膜をこの順に積層する。また、第2の金属膜312,322を、例えばリフトオフ、またはマスク蒸着で形成する。
その後、基板10上に保護膜(図示せず)等を形成する。そして、基板10をダイシングして、基板10を複数のホール素子100の各々ごとに個片化する。以上の工程を経て、図1等に示したホール素子100が完成する。
(1−2−2)ホールセンサの製造方法
図6(a)〜図6(e)は、ホールセンサ600の製造方法を示す工程平面図である。図7(a)〜図7(d)は、ホールセンサ600の製造方法を示す工程断面図である。なお、図6(a)〜図6(e)において、ダイシングのブレード幅(即ち、カーフ幅)の図示は省略している。
図6(a)に示すように、まず、リードフレーム620を用意する。このリードフレーム620は、図6(b)に示したリード端子520が平面視で縦方向及び横方向に複数繋がっている基板である。
次に、図6(b)に示すように、リードフレーム620の裏面側に、例えば、基材として耐熱性フィルム580の一方の面を貼付する。この耐熱性フィルム580の一方の面には例えば絶縁性の粘着層が塗布されている。粘着層は、その成分として、例えばシリコーン樹脂がベースとなっている。この粘着層によって、耐熱性フィルム580にリードフレーム620を貼付し易くなっている。リードフレーム620の裏面側に耐熱性フィルム580を貼付することによって、リードフレーム620の貫通している貫通領域を、裏面側から耐熱性フィルム580で塞いだ状態となる。
次に、図6(c)に示すように、耐熱性フィルム580の粘着層を有する面のうち、第1〜第4の端子部521〜524で囲まれた領域に、保護層540を有するホール素子100を載置する(即ち、ダイボンディングを行う。)。ここでは、基板10の第1面を耐熱性フィルム580の粘着層を有する面に対向させてダイボンディングを行う。
次に、図6(d)に示すように、第1〜第4の金属細線531〜534の一端を第1〜第4の端子部521〜524にそれぞれ接続し、第1〜第4の金属細線531〜534の他端をホール素子100の第1〜第4の電極部31〜34にそれぞれ接続する(即ち、ワイヤーボンディングを行う。)。そして、図6(e)に示すように、モールド部材550を形成する(即ち、樹脂モールドを行う。)。この樹脂モールドは、例えばトランスファーモールド技術を用いて行う。
例えば図7(a)に示すように、下金型591と上金型592とを備えるモールド金型590を用意し、このモールド金型590のキャビティ内にワイヤーボンディング後のリードフレーム620を配置する。次に、キャビティ内であって、耐熱性フィルム580の粘着層を有する面(即ち、リードフレーム620と接着している面)の側に加熱し溶融したモールド部材550を注入し、充填する。これにより、ホール素子100と、リードフレーム620と、金属細線531〜534とをモールドする。即ち、ホール素子100と、リードフレーム620の少なくとも表面側と、金属細線531〜534とをモールド部材550で覆って保護する。モールド部材550がさらに加熱し硬化したら、該モールド部材550をモールド金型から取り出す。
次に、図7(b)に示すように、モールド部材550から耐熱性フィルム580を剥離する。これにより、モールド部材550からホール素子100の基板10を露出させる。そして、図7(c)に示すように、リードフレーム620のモールド部材550から露出している面(少なくとも、各端子部522〜25のモールド部材550から露出している裏面)に外装めっきを施して、外装めっき層560を形成する。
次に、図7(d)に示すように、モールド部材550の上面(即ち、ホールセンサ600の外装めっき層560を有する面の反対側の面)にダイシングテープ593を貼付する。そして、例えば図6(e)に示した仮想の2点鎖線に沿って、リードフレーム620に対してブレードを相対的に移動させて、モールド部材550及びリードフレーム620を切断する(即ち、ダイシングを行う。)。つまり、モールド部材550及びリードフレーム620を複数のホール素子100の各々ごとにダイシングして個片化する。以上の工程を経て、図4に示したホールセンサ600が完成する。
<効果>
(1)ホール素子をモールド樹脂で封止したホールセンサでは、ホール素子とモールド樹脂との熱膨張率の違いから、ホール素子の基板の対角線上の領域には、相対的に強い応力分布が発生し、ホール素子のオフセット電圧Vuが変動してしまう。また、メサ形状に加工された感磁部の斜面は結晶学的に特に圧電効果が大きく、応力によって強い抵抗変動を起こし易いため、基板の対角線上の領域に感磁部の斜面が設けられていることによりオフセット電圧Vuの変動の影響がより大きくなる。
これに対して、第1実施形態では、平面視で、感磁部20の外縁の辺s1、s2、s3、s4が、感磁部20の辺s1、s2、s3、s4それぞれと対向する基板10の辺S1、S2、S3、S4とそれぞれ平行となるように配置されている。すなわち、感磁部20は、感磁部20の辺s1が基板10の辺S1と平行となるように配置されている。同様に、感磁部20は、感磁部20の辺s2、s3、s4が基板10の辺S2、S3、S4とそれぞれ平行となるように配置されている。このため、第1実施形態によれば、応力によって強い抵抗変動を起こし易い感磁部20の斜面20aは、基板10の対角線上の領域から離れた領域に位置し、ホール素子100のオフセット電圧Vuの変動が抑制される。
(2)また、第1実施形態では、感磁部20の四隅の角部C1〜C4が、上面からの応力によって柔軟に塑性変形する第1〜第4の電極部31〜34によってそれぞれ覆われている。このため、感磁部20はホール素子100上面からの応力の影響を受けづらくなり、ホール素子100のオフセット電圧Vuの変動が抑制される。また、これにより、相対的に強い応力分布が発生する基板10の対角線上の領域に位置する感磁部20の斜面20aが第1〜第4の電極部31〜34で覆われるため、より効果的にホール素子100のオフセット電圧Vuの変動が抑制される。
(3)また、第1実施形態では、感磁部20の辺s1の長さが基板10の辺S1の1/4以上の長さであり、感磁部20の辺s2、s3、s4の長さは、それぞれ、基板10の辺S2、S3、S4の1/4以上の長さであることが好ましい。これにより、静電気放電(ESD:Electro Static Discharge)による素子破壊が起こりにくくなる。また、感磁部20の平面視における面積が増大してホール素子100の出力信号のノイズ(N/S比)が低減する。
また、感磁部20の辺s1、s2、s3、s4のうち基板10の対角線上の領域からより離れた位置に設けられる部分が増加する。したがって、ホール素子100のオフセット電圧Vuの変動がより抑制される。
2.第2の実施形態
上述した第1の実施形態では、平面視で、感磁部20の角c1〜c4が、第1〜第4の電極部31〜34の下部に位置する場合について説明した。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではない。
図8は、本発明の第2の実施形態に係るホール素子200の構成例を示す平面図である。また、図9(a)及び図9(b)は、図8に示すホール素子200をF8−F’8線及びG8−G’8線で切断した断面図である。図8並びに図9(a)及び図9(b)に示すように、第2実施形態に係るホール素子200では、平面視で、感磁部20の角c1〜c4が、第1〜第4の電極部31〜34の外側に位置する。すなわち、第1の電極部31、第2の電極部32、第3の電極部33及び第4の電極部34の各々の外周は、平面視で、感磁部20の外周で囲まれる領域の内側に位置している。
このような構成であっても、ホール素子200において、平面視で、感磁部20の外縁の辺s1、s2、s3、s4が、基板10の辺S1、S2、S3、S4とそれぞれ平行となるように配置されている。また、ホール素子200では、感磁部20の四隅の角部C1〜C4が、上面からの応力によって柔軟に塑性変形する第1〜第4の電極部31〜34によってそれぞれ覆われている。したがって、第2の実施形態は、第1の実施形態の効果(1)〜(2)と同様の効果を奏する。
また、ホール素子200において、感磁部20の辺s1〜s4の長さが基板10の辺S1〜S4のそれぞれの1/4以上の長さである場合には、第2の実施形態は、第1の実施形態の効果(3)と同様の効果を奏する。
3.第3の実施形態
上述した第1、第2の実施形態では、感磁部20の平面形状が矩形状である場合について説明した。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではない。
図10は、本発明の第3の実施形態に係るホール素子300の構成例を示す平面図である。また、図11(a)及び図11(b)は、図10に示すホール素子300をH10−H’10断面及びJ10−J’10断面を示す断面図である。図12は、第3の実施形態に係る感磁部20の構成例を示す平面図である。
図10〜図12に示すように、第3の実施形態に係るホール素子300の感磁部20は、平面形状が矩形状の主要感磁部120と、主要感磁部120の四隅からそれぞれ外側へ延出された第1〜第4の延出部121〜124とを備えている。第1の延出部121及び第2の延出部122は、平面視で、基板10の第1の対角線126の延長線上にそれぞれ位置する。また、第3の延出部123及び第4の延出部124は、基板10の第2の対角線127の延長線上にそれぞれ位置する。主要感磁部120の角部C1〜C4は、第1〜第4の電極部31〜34によってそれぞれ覆われている。
第1〜第4の延出部121〜124の延出端部は、それぞれ第1〜第4の電極部31〜34によって覆われている。そして、図10に示すように、第1の延出部121は、第1の電極部31と電気的に接続している。第2の延出部122は、第2の電極部32と電気的に接続している。第3の延出部123は、第3の電極部33と電気的に接続している。第4の延出部124は、第4の電極部34と電気的に接続している。感磁部20の第1〜第4の延出部121〜124の延出端部において、第1〜第4の電極31〜34と接続している。各延出端部において、絶縁膜40が開口部を有し、開口部で延出端部と各電極とが接続する。
図10に示すように、主要感磁部120は、平面視における外縁に辺s1、s2、s3、s4を有している。ここで、主要感磁部120の辺s1とは、主要感磁部120から延出された隣接する2つの延出部である第1の延出部121及び第4の延出部124で挟まれた部分を示すものとする。同様に、主要感磁部120の辺s2とは、主要感磁部120から延出された隣接する第4の延出部124及び第2の延出部122で挟まれた部分を示すものとする。主要感磁部120の辺s3とは、主要感磁部120から延出された隣接する第2の延出部122及び第3の延出部123で挟まれた部分を示すものとする。主要感磁部120の辺s4とは、主要感磁部120から延出された隣接する第3の延出部123及び第1の延出部121で挟まれた部分を示すものとする。
主要感磁部120から延出された隣接する第1の延出部121及び第4の延出部124で挟まれた辺s1の長さは、基板10の辺S1の1/4以上の長さであることが好ましい。主要感磁部120の辺s2〜s4の長さは、それぞれ、基板10の辺S2〜S4の1/4以上の長さであることが好ましい。
このような構成であっても、ホール素子300において、平面視で、感磁部20の辺s1、s2、s3、s4が、基板10の辺S1、S2、S3、S4とそれぞれ平行となるように配置されている。また、ホール素子300では、感磁部20の四隅の角部C1〜C4が、上面からの応力によって柔軟に塑性変形する第1〜第4の電極部31〜34によってそれぞれ覆われている。したがって、第3の実施形態は、第1の実施形態の効果(1)〜(2)と同様の効果を奏する。
また、ホール素子200において、感磁部20の辺s1〜s4の長さが基板10の辺S1〜S4のそれぞれの1/4以上の長さである場合には、第3の実施形態は、第1の実施形態の効果(3)と同様の効果を奏する。
4.第4の実施形態
上述した第3の実施形態では、第1〜第4の延出部121〜124を有し、主要感磁部120の角部C1〜C4が第1〜第4の電極部31〜34によって覆われている場合について説明した。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではない。
図13は、本発明の第4の実施形態に係るホール素子400の構成例を示す平面図である。また、図14(a)及び図14(b)は、図13に示すホール素子300をK13−K’13断面及びL13−L’13断面を示す断面図である。
図13に示すように、第4の実施形態に係るホール素子400の感磁部20は、平面形状が矩形状の主要感磁部120と、主要感磁部120の四隅からそれぞれ外側へ延出された第1〜第4の延出部121〜124とを備えている。第1の延出部121及び第2の延出部122は、平面視で、基板10の第1の対角線126の延長線上にそれぞれ位置する。また、第3の延出部123及び第4の延出部124は、基板10の第2の対角線127の延長線上にそれぞれ位置する。第4の実施形態に係るホール素子400は、主要感磁部120の角部C1〜C4が第1〜第4の電極部31〜34によってそれぞれ覆われていない点で、第3の実施形態のホール素子300と相違する。
主要感磁部120から延出された隣接する第1の延出部121及び第4の延出部124で挟まれた辺s1の長さは、基板10の辺S1の1/4以上の長さであることが好ましい。主要感磁部120の辺s2〜s4の長さは、それぞれ、基板10の辺S2〜S4の1/4以上の長さであることが好ましい。
このような構成であっても、ホール素子300において、平面視で、感磁部20の辺s1、s2、s3、s4が、基板10の辺S1、S2、S3、S4とそれぞれ平行となるように配置されている。したがって、第3の実施形態は、第1の実施形態の効果(1)と同様の効果を奏する。
また、ホール素子200において、感磁部20の辺s1〜s4の長さが基板10の辺S1〜S4のそれぞれの1/4以上の長さである場合には、第3の実施形態は、第1の実施形態の効果(3)と同様の効果を奏する。
本発明の範囲は、図示され記載された例示的な実施形態に限定されるものではなく、本発明が目的とするものと均等な効果をもたらす全ての実施形態をも含む。さらに、本発明の範囲は、請求項により画される発明の特徴の組み合わせに限定されるものではなく、全ての開示されたそれぞれの特徴のうち特定の特徴のあらゆる所望する組み合わせによって画されうる。
10 基板(化合物半導体基板)
10a 上面
20 感磁部
20a 斜面
21 導電層
22 表面層
31 第1の電極部
32 第2の電極部
33 第3の電極部
34 第4の電極部
40 絶縁膜
100,200,300,400 ホール素子
120 主要感磁部
121 第1の延出部
122 第2の延出部
123 第3の延出部
124 第4の延出部
126 第1の対角線
127 第2の対角線
141 第1のワイヤーボンディング領域
142 第2のワイヤーボンディング領域
143 第3のワイヤーボンディング領域
144 第4のワイヤーボンディング領域
145 信号入力経路
146 信号出力経路
311,321,331,341 第1の金属層
312,322,332,342 第2の金属層
520 リード端子
521 第1の端子部
522 第2の端子部
523 第3の端子部
524 第4の端子部
531 第1の金属細線
532 第2の金属細線
533 第3の金属細線
534 第4の金属細線
540 保護層
550 モールド部材
560 外装めっき層
580 耐熱性フィルム
590 モールド金型
591 下金型
592 上金型
593 ダイシングテープ
600 ホールセンサ
620 リードフレーム

Claims (6)

  1. 矩形状の半導体基板、
    前記半導体基板の一方の面に形成され、断面視による形状がメサ形状であり外縁部に斜面を有する感磁部、及び
    前記半導体基板の前記一方の面側の対角上の四隅に配置され、前記感磁部と電気的に接続された電極部、
    有するホール素子と、
    端子部と、
    前記電極部と前記端子部とをそれぞれ接続する金属細線と、
    前記ホール素子の少なくとも一部、前記端子部の少なくとも一部、及び、前記金属細線を封止するモールド樹脂と、
    備え、
    前記感磁部は、矩形状の主要感磁部を有し、平面視で、前記主要感磁部の外縁の各辺が該主要感磁部の該各辺と対向する前記半導体基板の辺とそれぞれ平行となるように配置される
    ホールセンサ
  2. 前記感磁部は、矩形状の前記主要感磁部の四隅からそれぞれ延出された延出部を備える請求項1に記載のホールセンサ
  3. 前記主要感磁部から延出された隣接する2つの延出部で挟まれた前記主要感磁部の外縁の長さは、それぞれ、該外縁に対向する前記半導体基板の辺の1/4以上の長さである
    請求項2に記載のホールセンサ
  4. 前記延出部の延出端部は、前記電極部によって覆われている
    請求項2又は3に記載のホールセンサ
  5. 断面視で、前記感磁部と前記電極部との間に配置される絶縁膜をさらに備え、
    前記絶縁膜は、開口部を有し、
    前記開口部で、前記感磁部の前記延出端部と前記電極部とが接触する
    請求項4に記載のホールセンサ
  6. 前記主要感磁部の角部は、前記電極部によってそれぞれ覆われている
    請求項1から5のいずれか1項に記載のホールセンサ
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