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JP6648437B2 - 送受信システム、送信装置、受信装置及び送受信システムの制御方法 - Google Patents

送受信システム、送信装置、受信装置及び送受信システムの制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、光波長多重通信に関する。
近年、スパコンなどの演算処理速度は高速化しており、該処理速度を実現するには、CPU(Central Processing Unit)から大容量のデータを入出力するための大容量データ伝送技術が求められる。銅線などを用いた電気インタコネクト技術では、データ容量の増大に伴い回路面積、伝送線数、消費電力が著しく増大してしまい、高速な演算処理速度の実現が困難である。そこで、CPU間を光で接続する光インタコネクト技術が知られている。光インタコネクト技術では、小型で大規模集積化に適し、電気と光の融合が可能なシリコンフォトニクスSiPH(Silicon Photonics)技術を用いた光送受信機の開発が進んでいる。
光送受信機の送信機は、光を出す光源とその光にデータを乗せた搬送光を変調する光変調器を備える。光変調器は、低消費電力化及び小型化に有利なリング変調器を備える。リング変調器は、所定の波長間隔(Free Spectral Range)での吸収スペクトルを備える。リング変調器の吸収スペクトルは、光変調器の製造によるばらつきにより誤差がでる。そのため、光送受信機の送信機側では、ヒータにより該リング変調器を加熱し、変調する光の波長にリング変調器の吸収スペクトルを割り当てる。以下、変調する光の波長を、「変調対象の光の波長」と称すこともある。なお、光に載せられるデータは電気信号である。光変調器は、該電気信号の電圧をバイパスとして共振器のPN接合にキャリアを発生させることで屈折率を変動させる。
波長分割多重方式(Wavelength Division Multiplex)は、複数の波長を重ねた光を1つの伝送路で送信する方法である。WDMのように波長多重の光を、SiPH技術を用いた送受信機間で送信する場合、送受信機間には、波長の種類の数に対応した数の光伝送路(レーン)が予め設けられる。言い換えると、4つの波長の光を送受信機間で送受信する場合、送受信機間には、4つの光伝送路が予め設置される。全ての光伝送路において波長多重の光が送信されるものの、各光伝送路では、波長多重の内の何れか1つの波長が変調されて送信される。なお、光伝送路毎に、変調する波長は予め設定されているものとする。
波長分割多重方式により光通信を行う伝送システムとして、信号光間の伝送特性を一定にしながら信号光の送受を行う技術が知られている。該技術では、信号光出力流ニットから出力された信号光を合波し、合波された信号光の一部を取り出す。信号光のパワーを、信号光波長に対応した波長毎に検出する。検出された波長毎の信号光のパワーに基づいて、対応波長信号光増幅用光増幅部の信号光出力を制御する(例えば、特許文献1を参照)。
波長分散に関する技術として、波長可変レーザを用いなくても、光伝送路の波長分散に対して伝送特性が最適になる波長の光を光伝送路に出力して分散補償する技術が知られている。該技術では、それぞれ異なる波長の光を出力する複数の光源を備え、光伝送システムの運用開始前に、光伝送路の波長分散に対して伝送特性が最適になる波長を検出するために光伝送路に出力する光の波長を変化させる。システム運用中、検出された最適波長の光を光伝送路に出力する(例えば、特許文献2を参照)。
光伝送システムにおいて、複数の単一波長光の波長検出、波長設定及び波長選択の各手順を自動化しチャンネル割当てさせる技術が知られている。該技術では、単一波長光を個別に出力する送信部から個別にスイープ出力された単一波長光のパワーに基づいて各単一波長光の波長情報を送信部に通知する。通知された波長情報に基づいて送信部が出力する単一波長光の波長を制御する(例えば、特許文献3を参照)。
特開平10−28106号公報 特開2000−236299号公報 特開2005−341529号公報
波長の異なる光を重ねた波長多重の光を送信する光伝送路では、予め、送信する光のうちの変調する波長が予め設定されている。送信機内の各リング変調器は、自身の吸収スペクトルを、変調対象の波長に調整するために加熱される。ここで、波長多重の光の内の変調対象の波長と光伝送路の組み合わせは予め設定されているため、ヒータによる加熱に用いられる電力量は考慮がされていない。
波長多重の光の内の変調対象の波長と光伝送路の組み合わせを入れ替えることも可能である。しかし、送信機側で変調する光の波長の設定を勝手に変えた場合、受信機側では、変調した波長を元に戻せない。
本発明は、1つの側面において、波長多重の光の内の変調対象の波長と光伝送路の組み合わせを最適な組み合わせとすることを目的とする。
送受信システムは、送信装置と、複数の光伝送路を介して送信装置に接続された受信装置とを有する。送信装置は、生成部、転送部、複数の変調部、制御部を有す。生成部は、データが分割された複数の分割データをそれぞれ生成する。転送部は、生成された複数の分割データをそれぞれ転送する。複数の変調部は、複数の光伝送路に1つずつ対応しており、複数の光伝送路の各々を識別する識別番号と波長を示す波長情報との対応関係を規定する設定情報に基づき、複数の波長の搬送光のいずれか複数の分割データのいずれかで変調した光を、対応している光伝送路に出力する。制御部は、設定情報を変更した変更後の設定情報を受信装置に送信する。
受信装置は、分波部と、複数の変換部を有す。分波部は、複数の光伝送路から入力される光を、受信し変更後の設定情報に基づき、複数の波長の分波光にそれぞれ分離する。複数の変換部は、分離された複数の波長の分波光を、それぞれ分割データに変換する。
この送受信システムにおいて、制御部は、設定情報の変更を、変調部の変調処理に使用される第1の消費電力量と、分波部の分波処理に使用される第2の消費電力量とに基づいて行う。
本発明によれば、波長多重の光の内の変調対象の波長と光伝送路の組み合わせを最適な組み合わせとすることができる。
本実施形態に係る光インタコネクト技術を用いた送受信システムの例を説明する図である。 SiPH送信機の構成の例を説明する図である。 SiPH受信機の構成の例を説明する図である。 波長分割多重方式の波長と吸収スペクトルの関係の例を説明する図である。 消費電力量を最小化する組み合わせを選択する方法の例を説明する表である。 消費電力量を低減させつつ信頼性を向上させた組み合わせを選択する方法の例を説明する表である。 送信機の処理の例を説明するフローチャートである。 送信機の処理の例を説明するフローチャートである。 受信機の処理の例を説明するフローチャートである。 受信機の処理の例を説明するフローチャートである。 最適な組み合わせを選択する処理の例を説明するフローチャートである。 制御部間の通信の別の実施例を説明する図である。 制御部間の通信の別の実施例を説明するフローチャートである。
以下、図面を参照しながら、実施形態を詳細に説明する。
図1は、本実施形態に係る光インタコネクト技術を用いた送受信システムの例を説明する図である。送受信システム1000は、送信機100と受信機200と光伝送路300(300a〜300d)を有す。送信機100と受信機200とは、光波長多重通信を用いた通信に利用される光伝送路300で接続される。
送信機100は、チップ110と変調部120を備える。受信機200は、分波部220とチップ210を備える。チップ110とチップ210は、例えば、CPUなどである。本実施形態の送受信システム1000では、チップ110とチップ210間の通信に光インタコネクトを用いることで、通信データ量の大容量化、通信の高速化を実現する。光インタコネクトを実現するために、送信機100は変調部120を備え、受信機200は分波部220を備える。
チップ110は、生成部111と転送部112を備える。生成部111は、送信機100側から受信機200側に送信されるデータを分割した複数の分割データを生成する。各分割データは、A〜Dで示される。転送部112は、生成部111で生成された複数の分割データA〜Dを変調部120に転送する。なお、生成部111と転送部112は、CPUの動作で実現される。生成部111の処理は、CPUの論理レイヤで実行される処理である。転送部112の処理は、CPUの物理レイヤで実行される処理である。
変調部120は、制御部121を備える。変調部120は、例えば、SiPH送信機である。制御部121は、波長多重の光の内の変調対象の波長を示す波長情報と、光伝送路を識別する識別番号との対応関係を規定する設定情報を保持する。制御部121は、例えば、マイコンなどである。制御部121は、各光伝送路を識別する識別番号と各光伝送路での変調対象の波長の組み合わせに対応した消費電力量情報を保持している(詳しくは、図5、図6を参照)。消費電力量とは、リング変調器におけるヒータによる加熱に用いられる電力量である。制御部121は、消費電力量情報に基づいて、ヒータによる消費電力量が小さくなる各光伝送路を識別する識別番号と各光伝送路で変調される光の波長の組み合わせを選択し、設定情報を更新する。変調部120は、制御部121が選択した光伝送路と変調対象の波長の組み合わせに基づいて、分割データを搬送する波長の搬送光をそれぞれ変調し、各分割データを重畳した光を光伝送路にそれぞれ出力する。なお、変調は、リング変調器と共振した光が分離され変調される。
このように、変調部120は、消費電力量が小さくなる光伝送路と変調対象の光の波長の組み合わせを選択し、選択した変調対象の波長の光を変調することで、送信機100側の消費電力量を低減することができる。なお、制御部121が選択する光伝送路と変調対象の光の波長の組み合わせは、各組み合わせにおける消費電力量の最大値が小さくなる方法でもよく、様々な手法で最適化されればよい。
しかし、予め受信機200側に設置されている波長と異なる波長が送信機100側で変調されてしまった場合、受信機200側では正常にデータを復元できない。この問題に対して、制御部121は、受信機200側の制御部221に変更後の設定情報を送信する。制御部121と制御部221は、無線又は有線でのデータ通信を行う。これにより、受信機200側でも、どの波長が光送信路毎に設定されているかを判別し、受信した光からデータを復元することができる。
受信機200の分波部220は、光伝送路300を介して入力された波長多重の光を、変更後の設定情報(変調対象の光の波長と光伝送路の対応関係)に基づき、共振する波長の光を分離する。なお、分波部220は、SiPH受信機で実現される。変換部211は、分波部220で分波された光を、それぞれ分割データに変換する。組立部212は、分割データを、元のデータに戻すために組み立てる。
このように、制御部121の制御により、光伝送路と変調対象の光の波長の組み合わせで最適なものを選択することで、送信機100側の消費電力量を低減することができる。なお、制御部121が光伝送路と変調対象の光の波長の組み合わせを選択する設定情報の変更処理は、例えば、送受信システム1000の電源が投入された際に実行すればよい。この場合、同じ設定のまま送受信システム1000の電源が切られるまで同じ設定で動作する。また、制御部121が光伝送路と変調対象の光の波長の組み合わせを選択する設定情報の変更処理は、例えば、定期的に行われてもよい。
図2は、SiPH送信機の構成の例を説明する図である。SiPH送信機310は、図1の変換部120として動作する。SiPH送信機310は、マイコン301、アレイレーザ302、波長分割多重方式MUX(Multiplxer)303、リング変調器304(304a〜304d)、ヒータ305、モニタフォトダイオード306、ドライバ307、レーン308(308a〜308d)を備える。マイコン301は、図1の制御部121として動作する。アレイレーザ302は、レーン308と同じ数の波長の光を夫々出力する光源である。アレイレーザ302は、回折格子(Distributed Feedback)により互いに異なる波長で発振可能なように設置されている。WDM MUX303は、異なる波長の入力光を一つの導波路に纏めて送信する装置である。リング変調器304は、波長多重された光のうち、変調する波長の光を分離し、電気信号の電圧をバイアスとして変調器内のPN接合にキャリアを発生させ、屈折率を変動させ光を変調する。ヒータ305は、リング変調波長と導波路内の光波長を合わせるためにリング変調器304を加熱するために用いられる。モニタフォトダイオード306は、リング変調波長と導波路内の光波長とが合っているかを判定するために用いられる。ドライバ307は、チップ110から送信されてくるデータである電気信号を、リング変調器304のバイアス電圧に変換する増幅器である。マイコン301は、リング変調器304の発振波長を調整し、モニタフォトダイオード306の出力が一定となるように、ヒータ305の電力を制御する。また、マイコン301は、SiPH送信機310内の各デバイスを初期化する。なお、図1の分割データA〜Dは、レーン308のそれぞれを介して受信機側に送信される。
図3は、SiPH受信機の構成の例を説明する図である。SiPH受信機400は、図1の分波部220として動作する。SiPH受信機400は、分波器401(401a〜401d)、ヒータ402、モニタフォトダイオード403、フォトダイオード404、TIA/LIM(Trans Impedance Amp/Limiting Amp)405、マイコン406を備える。マイコン406は、図1の制御部221として動作する。分波器401は、波長多重された光信号のうち、変調する波長の光を分離し、フォトダイオード404に入力させる。ヒータ402は、ヒータ302と同一のものである。モニタフォトダイオード403は、モニタフォトダイオード303と同一のものである。フォトダイオード404は、変調された光を電気信号に変換する。TIA/LIM405のTIAは、フォトだーオード電流を電圧に変換するプリアンプである。TIA/LIM405のLIMは、受信側のチップに合わせて出力振幅を設定するポストアンプである。
図4は、波長分割多重方式の波長と吸収スペクトルの関係の例を説明する図である。図4に示す表は、縦軸が吸収スペクトルの吸収強度を示し、横軸が波長を示す。図4に示す表には、波長分割多重方式で、SiPH送信機310のアレイレーザ302から出力される4つの波長A〜Dが示されている。波長A〜Dは、変調対象の波長の例である。なお、変調対象である波長A〜Dは、分割データA〜Dの電気信号に基づいて選択された波長である。図4に示す表は、更に、リング変調器304の吸収スペクトル501と吸収スペクトル502の波長と吸収強度の関係の例を示す。例えば、吸収スペクトル501は、リング変調器304aの吸収強度と波長の関係の例である。吸収スペクトル502は、リング変調器304bの吸収強度と波長の関係の例である。
例えば、波長Aの光がリング変調器304aにおいて変調対象である場合、マイコン301はヒータを制御し、リング変調器304aを加熱する。すると、リング変調器304aの吸収スペクトル501の一番右の山は、波長Aの波長と一致するように調整される。なお、リング変調器304aの吸収スペクトル501が波長Aと一致した場合、多重波長の光のうち波長Aの光が分離され、変調される。同様に、波長Bの光がリング変調器304bにおいて変調対象である場合、マイコン301はヒータを制御し、リング変調器304bを加熱する。すると、リング変調器304bの吸収スペクトル502の右から2番目の山は、波長Bの波長と一致するように調整される。このリング変調器304aの吸収スペクトル501と変調対象の波長Aの組み合わせと、リング変調器304bの吸収スペクトル502と変調対象波長Bの組み合わせは、ケース503で示される。ケース503の矢印は、ヒータの加熱により調整される吸収スペクトル501と吸収スペクトル502の調整幅である。該調整幅は消費電力に対応する。
別の例として、波長Aの光がリング変調器304bにおいて変調対象である場合、マイコン301はヒータを制御し、リング変調器304bを加熱する。すると、リング変調器304bの吸収スペクトル502の一番右の山は、波長Aの波長と一致するように調整される。波長Bの光がリング変調器304aにおいて変調対象である場合、マイコン301はヒータを制御し、リング変調器304aを加熱する。すると、リング変調器304aの吸収スペクトル501の右から2番目の山は、波長Bの波長と一致するように調整される。このリング変調器304bの吸収スペクトル502と波長Aの組み合わせと、リング変調器304aの吸収スペクトル501と波長Bの組み合わせは、ケース504で示される。ケース504の矢印は、ヒータの加熱により調整される吸収スペクトル501と吸収スペクトル502の調整幅である。該調整幅は消費電力に対応する。
ケース503に示すように、波長Aの光がリング変調器304aにおける変調対象の波長であり、波長Bの光がリング変調器304bにおける変調対象の波長である場合、消費電力量が大きい。これを、ケース504に示すように、波長Aの光がリング変調器304bにおける変調対象の波長であり、波長Bの光がリング変調器304aにおける変調対象の波長であると設定を変更することで、消費電力量を低減させることができる。
図5は、消費電力量を最小化する組み合わせを選択する方法の例を説明する表である。消費電力表601は、変調部120と変調対象の波長A〜Dの組み合わせの夫々における消費電力量の例である。変調部120の1〜4の番号は、例えば、図2のリング変調器304a〜304dに該当する。変調部120の1番(例えばリング変調器304a)の吸収スペクトルを波長A〜Dの夫々に調整した場合の消費電力量は、実際に測定して消費電力表601に記憶される。変調部120の1番の吸収スペクトルを波長Aに調整するためには、例えば、30mWの電力が使用される。変調部120の1番の吸収スペクトルを波長Bに調整するためには、例えば、14mWの電力が使用される。変調部120の1番の吸収スペクトルを波長Cに調整するためには、例えば、28mWの電力が使用される。変調部120の1番の吸収スペクトルを波長Dに調整するためには、例えば、1mWの電力が使用される。同様に、変調部120の2番(例えばリング変調器304b)の吸収スペクトルを波長A〜Dの夫々に調整した場合の消費電力量は、実際に測定して消費電力表601に記憶される。変調部120の3番(例えばリング変調器304c)の吸収スペクトルを波長A〜Dの夫々に調整した場合の消費電力量は、実際に測定して消費電力表601に記憶される。変調部120の4番(例えばリング変調器304d)の吸収スペクトルを波長A〜Dの夫々に調整した場合の消費電力量は、実際に測定して消費電力表601に記憶される。このように、変調部120の各吸収スペクトルと波長A〜Dの全ての組み合わせにおける消費電力量を、制御部121は、送信機100の電源が投入された際に生成する。
消費電力表602は、分波部220と波長A〜Dの組み合わせの夫々における消費電力量の例である。分波部220の1〜4の番号は、例えば、図3の分波器401a〜401dに該当する。分波部220の1番(例えば分波器401a)の吸収スペクトルを波長A〜Dの夫々に調整した場合の消費電力量は、実際に測定して消費電力表602に記憶される。分波部220の1番の吸収スペクトルを波長Aに調整するためには、例えば、15mWの電力が使用される。分波部220の1番の吸収スペクトルを波長Bに調整するためには、例えば、7mWの電力が使用される。分波部220の1番の吸収スペクトルを波長Cに調整するためには、例えば、27mWの電力が使用される。分波部220の1番の吸収スペクトルを波長Dに調整するためには、例えば、10mWの電力が使用される。同様に、分波部220の2番(例えば分波器401b)の吸収スペクトルを波長A〜Dの夫々に調整した場合の消費電力量は、実際に測定して消費電力表602に記憶される。分波部220の3番(例えば分波器401c)の吸収スペクトルを波長A〜Dの夫々に調整した場合の消費電力量は、実際に測定して消費電力表602に記憶される。分波部220の4番(例えば分波器401d)の吸収スペクトルを波長A〜Dの夫々に調整した場合の消費電力量は、実際に測定して消費電力表602に記憶される。このように、分波部220の各吸収スペクトルと波長A〜Dの全ての組み合わせにおける消費電力量を、制御部221は、受信機200の電源が投入された際に生成する。
消費電力表603と消費電力表604は、レーン番号と波長A〜Dの組み合わせの夫々における消費電力量の例である。レーン番号の1〜4の番号は、例えば、図1の光伝送路300a〜300dに該当する。レーン番号の1番(光伝送路300a)は、変調部120の1番と分波部220との間の光通信に用いられる。消費電力表603と消費電力表604では、レーン番号の1番と波長A〜Dの組み合わせにおける消費電力量は、レーン番号に対応する変調部120aと分波部220aの消費電力量の合計値である。具体的には、変調部120の1番を波長Aに調整する消費電力量と、分波部220の1番を波長Aに調整する消費電力量の合計が、レーン番号の1番の波長Aに対応する消費電力量として消費電力表603と消費電力表604とに示される。同様に、消費電力表603と消費電力表604では、レーン番号の2番と波長A〜Dの組み合わせにおける消費電力量は、レーン番号に対応する変調部120bと分波部220bの消費電力量の合計値である。消費電力表603と消費電力表604では、レーン番号の3番と波長A〜Dの組み合わせにおける消費電力量は、レーン番号に対応する変調部120cと分波部220cの消費電力量の合計値である。消費電力表603と消費電力表604では、レーン番号の4番と波長A〜Dの組み合わせにおける消費電力量は、レーン番号に対応する変調部120dと分波部220dの消費電力量の合計値である。
消費電力表604の例では、波長Aの光をレーン番号の1番で送信する、波長Bの光をレーン番号の2番で送信する、波長Cの光をレーン番号の3番で送信する、波長Dの光をレーン番号の4番で送信する、と予め設定されている。この例では、送信機100と受信機200の合計消費電力量は、45、26、18、39を合算した128mWである。
消費電力表603は、消費電力表603の全ての消費電力量の中から、消費電力量が最小となる組み合わせを選択した場合の例である。消費電力量が最小となる組み合わせは、消費電力表603の全ての組み合わせの中から制御部121により選択される。消費電力表603の例では、波長Aの光をレーン番号の3番で送信する、波長Bの光をレーン番号の1番で送信する、波長Cの光をレーン番号の4番で送信する、波長Dの光をレーン番号の2番で送信する、と制御部121が波長毎の送信するレーンを選択している。この場合、送信機100と受信機200の合計消費電力量は、2、21、29、15を合算した67mWである。
このように、変調対象の波長とレーンの全ての組み合わせから消費電力量の低い最適な(最小となる)組み合わせを制御部121は、送信機100と受信機200の電源が投入した際に選択する。これにより、運用中に制御部121が選択した組み合わせを用いて、送信機100と受信機200との間の通信が行われ、送信機100と受信機200との消費電力量を低減させることができる。なお、消費電力表601、消費電力表602の情報は、制御部121と制御部221とで共有される。
図6は、消費電力量を低減させつつ信頼性を向上させた組み合わせを選択する方法の例を説明する表である。図6では、消費電力量の低い組み合わせとは異なる組み合わせを選択する例を消費電力表701と消費電力表702を用いて説明する。消費電力表701は、変調部120と波長A〜Dの組み合わせの夫々における消費電力量の例である。変調部120の1〜4の番号は、例えば、図2のリング変調器304a〜304dに該当する。変調部120の1番(例えばリング変調器304a)の吸収スペクトルを波長A〜Dの夫々に調整した場合の消費電力量は、実際に測定して消費電力表701に記憶される。なお、リング変調器の吸収スペクトルを、変調対象であった波長と一致させることで、多重変調の光から変調された光を分波することができる。同様に、変調部120の2番(例えばリング変調器304b)の吸収スペクトルを波長A〜Dの夫々に調整した場合の消費電力量は、実際に測定して消費電力表701に記憶される。変調部120の3番(例えばリング変調器304c)の吸収スペクトルを波長A〜Dの夫々に調整した場合の消費電力量は、実際に測定して消費電力表701に記憶される。変調部120の4番(例えばリング変調器304d)の吸収スペクトルを波長A〜Dの夫々に調整した場合の消費電力量は、実際に測定して消費電力表701に記憶される。このように、変調部120の各吸収スペクトルと波長A〜Dの全ての組み合わせにおける消費電力量を、制御部121は、送信機100の電源が投入された際に生成する。
消費電力表702は、分波部220と波長A〜Dの組み合わせの夫々における消費電力量の例である。分波部220の1〜4の番号は、例えば、図3の分波器401a〜401dに該当する。分波部220の1番(例えば分波器401a)の吸収スペクトルを波長A〜Dの夫々に調整した場合の消費電力量は、実際に測定して消費電力表702に記憶される。同様に、分波部220の2番(例えば分波器401b)の吸収スペクトルを波長A〜Dの夫々に調整した場合の消費電力量は、実際に測定して消費電力表702に記憶される。分波部220の3番(例えば分波器401c)の吸収スペクトルを波長A〜Dの夫々に調整した場合の消費電力量は、実際に測定して消費電力表702に記憶される。分波部220の4番(例えば分波器401d)の吸収スペクトルを波長A〜Dの夫々に調整した場合の消費電力量は、実際に測定して消費電力表702に記憶される。このように、分波部220の各吸収スペクトルと波長A〜Dの全ての組み合わせにおける消費電力量を、制御部121は、受信機200の電源が投入された際に生成する。
制御部121は、変調部120と波長の組み合わせと、分波部220と波長の組み合わせから、最適な組み合わせを選択する。ここで、制御部121が選択した組み合わせの中に消費電力量が高いものがある場合、変調部120、分波部220及びその近傍にある装置は、製品動作の間の長期間、動作環境温度が高い状態にさらされる。特に、半導体装置や光素子などは、高温環境下での信頼性が低下してしまう。そのため、図6の例において制御部121は、変調部120と波長の組み合わせと、分波部220と波長の組み合わせのうち、各ヒータの消費電力量の最大値が一番小さくなる組み合わせを選択する。
制御部121は、消費電力表701と消費電力表702の組み合わせから、各変調部120と分波部220の消費電力量の最大値が一番小さくなる組み合わせを選択する。具体的には、制御部121は、消費電力表701から、変調部120の3番と波長Aの組み合わせ、変調部120の4番と波長Bの組み合わせ、変調部120の2番と波長Cの組み合わせ、変調部120の1番と波長Dの組み合わせを選択する。制御部121は、消費電力表702から、分波部220の3番と波長Aの組み合わせ、分波部220の4番と波長Bの組み合わせ、分波部220の2番と波長Cの組み合わせ、分波部220の1番と波長Dの組み合わせを選択する。すると、変調部120と分波部220の最大の消費電力量は、22mWとなり、各リング変調器での消費電力量の最大値が小さくなる。
このように、変調対象の波長とレーンの全ての組み合わせから各リング変調器での消費電力量の最大値が小さくなる組み合わせを制御部121が選択し、それ以降に該組み合わせを用いた通信を行うことで、半導体装置、光素子などの信頼性の低下を防ぐことができる。
図7A及び図7Bは、送信機の処理の例を説明するフローチャートである。送受信システム1000の電源が投入される(ステップS101)。制御部121は、変調部120に関する設定を行う(ステップS102)。制御部121は、アレイレーザ302に出力させる特定の波長(波長A〜Dの何れか)を選択する(ステップS103)。アレイレーザ302は、制御部121が選択した波長の光を出力する(ステップS104)。ヒータ305は、変調部120を加熱し吸収スペクトルを調整する(ステップS105)。制御部121は、モニタフォトダイオード306で一定の電流が検出されているか否かを判定する(ステップS106)。モニタフォトダイオード306で一定の電流が検出されている場合(ステップS106でYES)、制御部121は、消費電力表に、アレイレーザ302から出力された光の波長と変調部120との組み合わせにおける消費電力量を書き込む(ステップS107)。制御部121は、1つの波長の光に対してステップS105〜S107の処理を全ての変調部120に対応して実行したかを判定する(ステップS108)。1つの波長の光に対して全ての変調部120に対応して処理が終了していない場合(ステップS108でNO)、制御部121は、異なる変調部120を選択し、処理をステップS105から繰り返す(ステップS109)。モニタフォトダイオード306で一定の電流が検出されない場合(ステップS106でNO)、制御部121は、ヒータに設定されている電力が最大であるかを判定する(ステップS110)。ヒータに設定されている電力が最大である場合(ステップS110でYES)、制御部121は、該変調部120が故障していると判定する(ステップS111)。変調部120が故障している場合、送信機110の処理を終了する。ヒータに設定されている電力が最大でない場合(ステップS110でNO)、制御部121は、処理をステップS105から繰り返す。
制御部121は、1つの波長の光と各変調部120の組み合わせにおける消費電力量の取得が終了したことを制御部221に通知する(ステップS112)。制御部121は、制御部221側の処理が完了したこと示す通知を受信する(ステップS113)。ステップS112、S113の通知は、例えば、I2C(Inter Integrated Circuit)などの通信手段が用いられる。制御部121は、全ての波長(WDMの波長A〜D)でステップS104〜113の処理が完了したか否かを判定する(ステップS114)。全ての波長で処理が終了していない場合(ステップS114でNO)、制御部121は、処理をステップS103から繰り返す。
全ての波長で処理が終了している場合(ステップS114でYES)、制御部121は、制御部221から受信機200側の消費電力表を受信する(ステップS115)。制御部121は、送信機100と受信機200との消費電力表から最適な光の変調対象の波長と光伝送路の組み合わせを選択する(ステップS116)。制御部121は、最適な組み合わせを制御部221に通知する(ステップS117)。制御部121は、最適な組み合わせを設定情報に反映させる(ステップS118)。制御部121は、初期化処理を終了する(ステップS119)。なお、これらの処理は、電源を投入した際に実行される処理であり、使用される光はWDM(波長多重)のものではない。
図8A及び図8Bは、受信機の処理の例を説明するフローチャートである。送受信システム1000の電源が投入される(ステップS201)。制御部221は、LIA/TIM405の設定をする(ステップS202)。制御部221は、送信機100側で1つの波長の光と各変調部120の組み合わせにおける消費電力量の取得が終了したことを示す通知を受信する(ステップS203)。なお、ステップS203で制御部221が受信する通知は、ステップS112の処理で送信機100の制御部121から通知されたものである。ヒータ402は、分波部220を加熱し吸収スペクトルを調整する(ステップS204)。制御部221は、モニタフォトダイオード403で一定の電流が検出されているか否かを判定する(ステップS205)。モニタフォトダイオード403で一定の電流が検出されている場合(ステップS205でYES)、制御部221は、消費電力表に、アレイレーザ302から出力された光の波長と分波部220との組み合わせにおける消費電力量を書き込む(ステップS206)。制御部221は、1つの波長の光に対してステップS204〜S206の処理を全ての分波部220に対応して実行したかを判定する(ステップS207)。1つの波長の光に対して全ての分波部220に対応して処理が終了していない場合(ステップS207でNO)、制御部221は、異なる分波部220を選択し、処理をステップS204から繰り返す(ステップS208)。モニタフォトダイオード403で一定の電流が検出されない場合(ステップS205でNO)、制御部221は、ヒータに設定されている電力が最大であるかを判定する(ステップS209)。ヒータに設定されている電力が最大である場合(ステップS209でYES)、制御部221は、該分波部220が故障していると判定する(ステップS210)。制御部221は、分波部220が故障している場合、処理を終了する。ヒータに設定されている電力が最大でない場合(ステップS209でNO)、制御部221は、処理をステップS204から繰り返す。
制御部221は、1つの波長の光と各分波部220の組み合わせにおける消費電力量の取得が終了したことを制御部121に通知する(ステップS211)。ステップS211の通知は、例えば、I2Cなどの通信手段が用いられる。制御部221は、全ての波長(WDMの波長A〜D)でステップS203〜211の処理が完了したか否かを判定する(ステップS212)。全ての波長で処理が終了していない場合(ステップS212でNO)、制御部221は、処理をステップS204から繰り返す。
全ての波長で処理が終了している場合(ステップS212でYES)、制御部221は、制御部121に消費電力表を送信する(ステップS213)。制御部221は、最適な変調対象の光の波長と光伝送路の組み合わせの通知を制御部121から受信する(ステップS214)。制御部221は、最適な組み合わせを設定情報に反映させる(ステップS215)。制御部221は、初期化処理を終了する(ステップS216)。
このように、制御部121の制御により、光伝送路と変調対象の光の波長の組み合わせで最適なものを選択することで、送信機100側の消費電力量を低減することができる。なお、制御部121が光伝送路と変調対象の光の波長の組み合わせを選択する設定情報の変更処理は、例えば、送受信システム1000の電源が投入された際に実行すればよい。この場合、同じ設定のまま送受信システム1000の電源が切られるまで同じ設定で動作する。また、制御部121が光伝送路と変調対象の光の波長の組み合わせを選択する設定情報の変更処理は、例えば、定期的に行われてもよい。
図9は、最適な組み合わせを選択する処理の例を説明するフローチャートである。図7Bに示す制御部121のステップS116の処理を、図9のフローチャートを用いて詳細に説明する。制御部121は、予め設定されている変調対象の光の波長と光伝送路の組み合わせである設定情報(以下、初期設定と称す)を選択する(ステップS301)。制御部121は、初期設定の評価値を算出する(ステップS302)。最適な組み合わせがヒータの消費電力量の合計値が小さいものである場合、評価値として、初期設定における組み合わせの送信機100と受信機200とのヒータの消費電力量の合計値を用いる。最適な組み合わせがヒータの消費電力量の最大値が小さくなるものである場合、評価値として、初期設定における組み合わせの送信機100と受信機200におけるヒータの最大消費電力量を用いる。
制御部121は、変調対象の光の波長と光伝送路の組み合わせの置換行列を生成し、組み合わせを1つ選定する(ステップS303)。制御部121は、選定した組み合わせにおける評価値を算出する(ステップS304)。制御部121は、ステップS302の評価値とステップS304の評価値とを比較し、評価値が改善しているか否かを判定する(ステップS305)。選定した組み合わせの評価の方がいい値である場合(ステップS305でYES)、制御部121は、該選定した組み合わせと該評価値を比較対象として用いる(ステップS306)。制御部121は、置換行列を初期化し、処理をステップS303から繰り返す(ステップS307)。
選定した組み合わせの評価が悪い場合(ステップS305でNO)、制御部121は、置換行列に、他の組み合わせがあるか否かを判定する(ステップS308)。他の組み合わせがある場合(ステップS308でYES)、制御部121は、処理をステップS303から繰り返す。他の組み合わせがない場合(ステップS308でNO)、制御部121は、選定されている組み合わせを最適な組み合わせとして選択する(ステップS309)。
このように、制御部121の制御により、光伝送路と変調対象の光の波長の組み合わせで最適なものを選択することで、送信機100側の消費電力量を低減することができる。
<制御部間の通信の別の実施例>
図10は、制御部間の通信の別の実施例を説明する図である。図10のSiPH送信機310とSiPH受信機400は、図2と図3と同じものには、同じ番号を付す。マイコン301とマイコン406の間の通知(例えば、ステップS112、S117、S211、S213など)するために、制御信号をアレイレーザ302の電源ラインに重畳させSiPH受信機400側に送信する。
マイコン301は、マイコン406に情報を通知するための制御信号をアレイレーザ302の電源ラインに送信する(矢印309)。該制御信号は、光伝送路を介してSiPH受信機400側に送信される。SiPH受信機400は、分波器401の最後にマイコン406に制御信号を転送するためのフォトダイオード407を備える。なお、この通信方法では、制御信号を転送するため、リング共振器は使用されない。
図11は、制御部間の通信の別の実施例を説明するフローチャートである。図11のフローチャートは、図7AのステップS108の後に実行される処理である。制御部121は、アレイレーザ302から出力されている光を停止させる(ステップS401)。制御部121は、制御信号をアレイレーザ302の光に重畳させレーザを出力される(ステップS402)。制御部121は、該レーザを用いて、1つの波長の光と各変調部120の組み合わせにおける消費電力量の取得が終了したことを制御部221に通知する(ステップS403)。制御部121の制御により、アレイレーザ302はレーザを停止する(ステップS404)。制御部121は、アレイレーザ302の光の出力を再開させる(ステップS405)。制御部121は、制御部221側の処理が完了したこと示す通知を受信する(ステップS406)。
この通信方法では、制御信号を転送するため、リング共振器は使用されない。
100 送信機
110、210 チップ
111 生成部
112 転送部
120 変調部
121、221 制御部
200 受信機
211 変換部
212 組立部
220 分波部
300 SiPH送信機
301、406 マイコン
302 アレイレーザ
303 WDM MUX
304 リング変調器
305、402 ヒータ
306、403 モニタフォトダイオード
307 ドライバ
400 SiPH受信機
401 分波器
404 フォトダイオード
405 TIA/LIM
1000 送受信システム

Claims (10)

  1. 送信装置と、複数の光伝送路を介して前記送信装置に接続された受信装置とを有する送受信システムにおいて、
    前記送信装置は、
    データが分割された複数の分割データをそれぞれ生成する生成部と、
    生成された前記複数の分割データをそれぞれ転送する転送部と、
    前記複数の光伝送路に1つずつ対応している複数の変調部であって、前記複数の変調部の各々が、前記複数の光伝送路の各々を識別する識別情報と波長を示す波長情報との対応関係を規定する設定情報に基づき、複数の波長の搬送光のいずれかを前記複数の分割データのいずれかで変調した光を、対応している光伝送路に出力する、前記複数の変調部と、
    前記設定情報を変更した変更後の設定情報を前記受信装置に送信する制御部と、を有し、
    前記受信装置は、
    前記複数の光伝送路から入力される光を、受信した前記変更後の設定情報に基づき、複数の波長の分波光にそれぞれ分離する分波部と、
    分離された前記複数の波長の分波光を、それぞれ分割データに変換する複数の変換部と、を有し、
    前記制御部は、前記設定情報の変更を、前記変調部の変調処理に使用される第1の消費電力量と、前記分波部の分波処理に使用される第2の消費電力量とに基づいて行う
    ことを特徴とする送受信システム。
  2. 前記制御部は、
    前記変調部の変調処理に使用される第1の消費電力量の情報と、前記分波部の分波処理に使用される第2の消費電力量の情報を取得し、
    前記第1の消費電力量と前記第2の消費電力量の合計が小さくなる前記光伝送路の識別情報と前記波長情報との対応関係を規定し、前記設定情報を変更する
    ことを特徴とする請求項1に記載の送受信システム。
  3. 前記制御部は、
    前記変調部の変調処理に使用される第1の消費電力量の情報と、前記分波部の分波処理に使用される第2の消費電力量の情報を取得し、
    前記第1の消費電力量と前記第2の消費電力量の最大値が小さくなる前記光伝送路の識別情報と前記波長情報との対応関係を規定し、前記設定情報を変更する
    ことを特徴とする請求項1に記載の送受信システム。
  4. 前記受信装置は、
    前記変換部の分波光から変換された分割データを前記データに組み立てる組立部を更に有する
    ことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の送受信システム。
  5. 複数の光伝送路を介して接続された受信装置と通信する送信装置であって、
    データが分割された複数の分割データをそれぞれ生成する生成部と、
    生成された前記複数の分割データをそれぞれ転送する転送部と、
    前記複数の光伝送路に1つずつ対応している複数の変調部であって、前記複数の変調部の各々が、前記複数の光伝送路の各々を識別する識別情報と波長を示す波長情報との対応関係を規定する設定情報に基づき、複数の波長の搬送光のいずれかを前記複数の分割データのいずれかで変調した光を、対応している光伝送路に出力する、前記複数の変調部と、
    前記設定情報を変更した変更後の設定情報を前記受信装置に送信する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記設定情報の変更を、前記変調部の変調処理に使用される第1の消費電力量と、前記受信装置側で、前記複数の光伝送路から入力される光を、受信した前記変更後の設定情報に基づき、複数の波長の分波光にそれぞれ分離する分波部の分波処理に使用される第2の消費電力量とに基づいて行う
    ことを特徴とする送信装置。
  6. 前記制御部は、
    前記変調部の変調処理に使用される第1の消費電力量の情報と、前記受信装置側で前記複数の光伝送路から入力される光を、受信した前記変更後の設定情報に基づき、複数の波長の分波光にそれぞれ分離する分波部の分波処理に使用される第2の消費電力量の情報を取得し、
    前記第1の消費電力量と前記第2の消費電力量の合計が小さくなる前記光伝送路の識別情報と前記波長情報との対応関係を規定し、前記設定情報を変更する
    ことを特徴とする請求項5に記載の送信装置。
  7. 前記制御部は、
    前記変調部の変調処理に使用される第1の消費電力量の情報と、前記受信装置側で前記複数の光伝送路から入力される光を、受信した前記変更後の設定情報に基づき、複数の波長の分波光にそれぞれ分離する分波部の分波処理に使用される第2の消費電力量の情報を取得し、
    前記第1の消費電力量と前記第2の消費電力量の最大値が小さくなる前記光伝送路の識別情報と前記波長情報との対応関係を規定し、前記設定情報を変更する
    ことを特徴とする請求項5に記載の送信装置。
  8. 送信装置と、複数の光伝送路を介して前記送信装置に接続された受信装置とを備える送受信システムの制御方法であって、
    前記送信装置において、
    生成部が、データが分割された複数の分割データをそれぞれ生成し、
    転送部が、生成された前記複数の分割データをそれぞれ転送し、
    前記複数の光伝送路に1つずつ対応している複数の変調部の各々が、前記複数の光伝送路の各々を識別する識別情報と波長を示す波長情報との対応関係を規定する設定情報に基づき、複数の波長の搬送光のいずれかを前記複数の分割データのいずれかで変調した光を、対応している光伝送路に出力し、
    制御部が、前記設定情報を変更した変更後の設定情報を前記受信装置に送信し、
    前記受信装置において、
    分波部が、前記複数の光伝送路から入力される光を、受信した前記変更後の設定情報に基づき、複数の波長の分波光にそれぞれ分離し、
    複数の変換部が、分離された前記複数の波長の分波光を、それぞれ分割データに変換し、
    前記制御部が、前記設定情報の変更を、前記変調部の変調処理に使用される第1の消費電力量と、前記分波部の分波処理に使用される第2の消費電力量とに基づいて行う
    ことを特徴とする送受信システムの制御方法。
  9. 前記制御部は、
    各分割データを搬送する搬送光の波長をそれぞれ変調する処理に使用される第1の消費電力量の情報と、前記光伝送路から入力される光を複数の波長の分波光にそれぞれ分離する処理に使用される第2の消費電力量の情報を取得し、
    前記第1の消費電力量と前記第2の消費電力量の合計が小さくなる前記光伝送路の識別情報と前記波長情報との対応関係を規定し、前記設定情報を変更する
    ことを特徴とする請求項8に記載の送受信システムの制御方法。
  10. 前記制御部は
    各分割データを搬送する搬送光の波長をそれぞれ変調する処理に使用される第1の消費電力量の情報と、前記光伝送路から入力される光を複数の波長の分波光にそれぞれ分離する処理に使用される第2の消費電力量の情報を取得し、
    前記第1の消費電力量と前記第2の消費電力量の最大値が小さくなる前記光伝送路の識別情報と前記波長情報との対応関係を規定し、前記設定情報を変更する
    ことを特徴とする請求項8に記載の送受信システムの制御方法
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