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JP6510995B2 - グラスラン - Google Patents

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JP6510995B2 JP2016032971A JP2016032971A JP6510995B2 JP 6510995 B2 JP6510995 B2 JP 6510995B2 JP 2016032971 A JP2016032971 A JP 2016032971A JP 2016032971 A JP2016032971 A JP 2016032971A JP 6510995 B2 JP6510995 B2 JP 6510995B2
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Description

本発明は、車両のドアに設けられたドアサッシュ(枠体)に沿って嵌装され、昇降するドアガラスを案内するグラスランに関するものである。
従来、図11に示すように、車両のフロントドア200及びリヤドア300のドアサッシュ(枠体)400には、グラスラン20が嵌装されて、昇降するドアガラス9を案内するようになっている。
図12は、フロントドア200側に取付けられるグラスラン20を示している。グラスラン20は、フロントドア200のドアパネル200aの内部から上方に延びるフロント側縦辺部11及びリヤ側縦辺部12、そして2本の縦辺部11,12の上端を接続する横辺部13から構成されている。2本の縦辺部11,12及び横辺部13は、通常、押出成形により形成され、縦辺部11,12と横辺部13は、2箇所の型成形部14,15を介して接続されている。
このうち、リヤ側縦辺部12側に対して、例えば、図13で示すようなグラスラン20を設けられたものが知られている。
このようなグラスラン20は、車両のドア200に設けられた、車外側よりも車内側の方が長い断面略「つ」字状のドアサッシュ400に沿って嵌装されている。ドアサッシュ400は、車外側枠部401とそれより長い断面形状の車内側枠部402とそれらを連結する連結枠部403からなり、車内側枠部402には車外側に向けて突出した突出部402aが形成されている。
グラスラン20は、内側に溝部27を形成し、車外側側壁部23とその車外側側壁部23よりも長い断面形状の車内側側壁部22とそれらを連結する連結壁部24からなる断面略「つ」字状の本体部21と、車外側側壁部23の車内側面から車内側に向けて延びドアガラス9に摺接するアウタリップ部26と、車内側側壁部22の端部から連結壁部24側に所定距離L分、離れた位置の車外側面から車外側に向けて延びドアガラス9に摺接するインナリップ部25と、車内側側壁部22の端部22aからドアサッシュ400の車内側枠部402を車内側側壁部22との間で挟むように延びドアサッシュ400の車内側枠部402の車内側面に弾接する大型の保持リップ部28を備えている。
また、車内側側壁部22には車内側及び車外側に向けてそれぞれリップ部29a,29bが延設されている。車内側側壁部22から車内側に延びるリップ部29aは、ドアサッシュ400の車内側枠部402に設けられた突出部402aによって係止され、車内側側壁部22から車外側に延びるリップ部29bは、ドアガラス9に摺接することで車内側側壁部22側に撓むインナリップ部25の車内側に当接してインナリップ部25を支持するようになっている。なお、車内側側壁部22の車内側及び車外側,車外側側壁部23の車内側及び車外側,リップ29bの車外側にはそれぞれ滑り止め用の凹凸部29d,29e,29f,29g,29hが形成されている。
インナリップ部25は、車内側側壁部22の車外側面から連結壁部24側に向かって延びている。また、アウタリップ部26は、車外側側壁部23の車内側面から車内側に向かって延びる二股状に、すなわち、車外側側壁部23の端部内面から連結壁部24側に向かって延び、インナリップ部25と相対向してそのインナリップ部25とドアガラス9を挟持するように設けられた内当てリップ26Xと、内当てリップ26Xに対して略垂直に延びる外当てリップ26Yから構成されている。
このように、車内側側壁部が車外側側壁部よりも長い断面形状をしたグラスランについては、例えば特許文献1及び2に記載されている。
特表2008−518135号公報 特開2014−159193号公報
しかしながら、図13に示したように、車内側側壁部22が車外側側壁部23よりも長くインナリップ部25の付け根部が車内側側壁部22の端部22aから離れた部位に位置する場合には、ドアガラス9が閉じられると、そのドアガラス9と、車内側側壁部22の端部22aとインナリップ部25の付け根部との間に大きな空間M1が生じるので、特に静粛性について問題になる。
これは、ドアガラス9を透過した音(図13では透過音を実線で示した)は空間M1に進入すると、車内側側壁部22とドアガラス9の間で反響することで(図13では反響音を点線で示した)音圧レベルが増幅される。反響音が車内側に放出(図13では放出音を一点鎖線で示した)される際には、空間M1に進入する前よりも音圧レベルが大きくなっていることによるものである。
また、図13では、押出成形されてなるリヤ側縦辺部12に設けられたグラスラン20において説明したが、これに限らず、図14に示すように、型成形されたコーナー部に設けられたグラスラン20においても、ドアガラス9が閉じられると、そのドアガラス9と、車内側側壁部22の端部22aとインナリップ部25の付け根部との間に大きな空間M2が生じるので同様に静粛性についての問題がある。
また、図13では、押出成形されてなるリヤ側縦辺部12に設けられたグラスラン20において説明したが、この形状が押出成形されてなる横辺部13に適用される場合もあり、その際には同様に静粛性についての問題がある。
これに対して、特許文献1に記載の発明は、ストリップと、これに接続されるフラップとの境界線が目立つのを防ぐために、境界線付近にストリップのリップを配置し、境界線を目隠しするものであり、ドアガラスを透過した音がガラスとフラップで形成される空間内で反響し増幅される現象について、ましてその現象を対策すると言った記載はない。
また、特許文献2に記載の発明は、パネルドアのサッシュ幅を狭くして見栄えよくするために、車外側側壁部より長くした車内側側壁部の中央からパネルへ弾接する弾接片を設けるとともにサッシュの構造を変えたものであり、特許文献1と同様にドアガラスを透過した音がガラスとフラップで形成される空間内で反響し増幅される現象について、ましてその現象を対策すると言った記載はない。
そこで、本発明の目的とするところは、車外からドアガラスを透過してきた音を低減させるグラスランを提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明のグラスランは、車両のドア(200)に設けられた枠体(400)に沿って嵌装され、昇降するドアガラス(9)を溝部(27)に案内する、車外側側壁部(23)とその車外側側壁部(23)よりも長い断面形状の車内側側壁部(22)とそれらを連結する連結壁部(24)からなる断面略「つ」字状の本体部(21)と、前記車外側側壁部(23)の端部(23a)から車内側に向けて延び前記ドアガラス(9)に摺接するアウタリップ部(26)と、前記車内側側壁部(22)の端部から前記連結壁部(24)側に所定距離(L1,L2)分、離れた位置の車外側面から車外側に向けて延び前記ドアガラス(9)に摺接するインナリップ部(25)と、前記車内側側壁部(22)の端部(22a)から前記枠体(400)の車内側枠部(402)を前記車内側側壁部(22)との間で挟むように延び前記枠体(400)の車内側枠部(402)の車内側面に弾接する保持リップ部(28)を備えるグラスラン(20)であって、
前記車内側側壁部(22)の少なくとも端部(22a)或いは端部(22a)付近と、前記インナリップ部(25)の付け根部(25b)の間に、前記ドアガラス(9)の車内側面との間に生じる凹空間(M1,M2)を閉じる遮音壁(100)を一体的あるいは別体的に突設してなることを特徴とする。
ここで、「閉じる」とは、凹空間(M1,M2)の出口を完全に塞ぐことだけでなく、少しでもその出口を塞ぐことも含まれることを意味する。
また、本発明は、前記遮音壁(100)は、前記ドアガラス(9)との間隙(S)が、0mm以上1mm以下の範囲内になるように設けられてなることを特徴とする。
なお、括弧内の記号は、図面および後述する発明を実施するための形態に記載された対応要素または対応事項を示す。
本発明によれば、本体部の断面形状が車外側側壁部よりも車内側側壁部側が長く、その車内側側壁部の端部から離れた位置にインナリップ部が設けられたグラスランにおいて、車内側側壁部の少なくとも端部、或いは端部付近と、インナリップ部の付け根部の間に、ドアガラスの車内側面との間に生じる凹空間を閉じる遮音壁を突設してなるので、ドアガラスの閉時に車外側からドアガラスを透過した音が凹空間内で反響し増幅され、車内側に放出される音を遮蔽することができる。
よって乗務員に不快感を与えることが軽減される。
このような遮音壁は、車内側側壁部の端部だけ、あるいは端部付近だけに設けるといったように部分的に設けるだけでも十分な遮音効果が得られる。
また、これに対して、材料費はかかるが、遮音壁によって、車内側側壁部の端部あるいは端部付近から、インナリップ部の付け根部まで連続し凹空間を埋めるように設けて、凹空間を全体的に少なくすることもできる。これによれば、遮音壁は凹空間内で反響し増幅され、車内側に放出される音を遮蔽することができるのみならず、ドアガラスを透過した音が進入するスペース自体を少なくすることができる。
この際、インナリップ部のシール性に悪影響を及ぼさない様、遮音壁はインナリップ部に接していないことが望ましいが、これに限定されるものではない。
例えば、遮音壁の連結壁部側端部に接続する様にインナリップ部を設定してもよい。この際インナリップ部は、ドアガラス閉鎖時はドアガラスに対してシールし、ドアガラスの昇降時はドアガラスに対して摺動する様に、遮音壁の連結壁部側端部から車外側に向けて延びる様に設定されている。
また、遮音壁は、ドアガラスとの間隙が、0mm以上で1mm以下の範囲内になるように設けられてなることが望ましく、さらには0mmとする0タッチの状態にすることが理想的である。これに対して、0mmよりも小さい場合、すなわち、遮音壁がドアガラスに弾接する場合には、弾接した部位によってドアガラスの振動状態が変わり、このことが透過音の音圧レベルに影響を与える。ある周波数帯では透過音の音圧レベルが大きくなってしまい好ましくない。
なお、前述の特許文献1、特許文献2には、車内側側壁部の端部にリップが設定されているが、いずれもドアガラスに弾接しており、この好ましくない状態となっている。
なお、遮音壁の連結壁部側端部に接続する様にインナリップ部を設定する場合も、遮音壁とドアガラスとの間隙は上述の範囲内になるように設けられることが透過音の音圧レベルを小さくする観点では望ましいが、遮音壁の連結壁部側端部から車外側に向けて延びる様に設定されているインナリップ部の根元とドアガラスの間隙が0タッチの状態になると、インナリップ部がドアガラスに対して過圧縮となってしまう為、これを防ぐ為に少なくともインナリップ部の根元が接続する遮音壁の部位では、遮音壁とドアガラスとの間隙が1mm以上になるように設けられてなることが望ましい。
本発明の実施形態に係るグラスランを示す、図12のA−A線拡大断面図である。 本発明の実施形態に係るグラスランを示す、図12のB−B線拡大断面図である。 本発明の実施形態に係るグラスランの要部を示す部分断面斜視図である。 本発明の実施形態に係る別のグラスランを示す、図12のA−A線拡大断面図である。 本発明の実施形態に係る別のグラスランを示す、図12のB−B線拡大断面図である。 本発明の実施形態に係るさらに別のグラスランを示す、図12のA−A線拡大断面図である。 本発明の実施形態に係るさらに別のグラスランを示す、図12のB−B線拡大断面図である。 本発明の実施形態に係るグラスランと比較するために示した二重リップ採用のグラスランを示す、図12のA−A線拡大断面図である。 本発明の実施形態に係るグラスランと比較するために示した二重リップ採用のグラスランを示す、図12のB−B線拡大断面図である。 ドライバーのガラス側の耳位置相当で測定した周波数と音圧レベルとの関係を示すグラフである。 車両を示す側面図である。 図11のフロントドアに取付けられるグラスランを示す側面図である。 従来例に係るグラスランを示す、図12のA−A線拡大断面図である。 従来例に係るグラスランを示す、図12のB−B線拡大断面図である。 本発明の実施形態に係る他のグラスランを示す、図12のA−A線拡大断面図である。 本発明の実施形態に係る他のグラスランを示す、図12のB−B線拡大断面図である。
図1乃至図3を参照して、本発明の実施形態に係るグラスランについて説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るグラスラン20がドアサッシュ(枠体)400に組付けられた状態を示すもので、図12のA−A線拡大断面に相当し、図2は、図12のB−B線拡大断面図に相当する。なお、従来例で示したものと同一部分には同一符号を付した。
本発明の実施形態に係るグラスラン20は、プレスドアタイプのフロントドア200(リヤドア300の場合も同様)のドアパネル200aにスポット溶接で取付けられたドアサッシュ(枠体)400に嵌装され、昇降するドアガラス9を溝部27内に案内するものである。
図1で示したグラスラン20は、図12で示したものでは、フロントドア200のドアパネル200aの内部から上方に延び、ベルトラインBLの位置を跨いで上下に連続するように配置されたリヤ側縦辺部12に適用されるものであり、通常、押出成形により形成される。また、図2に示したグラスラン20は、フロントドア200の縦辺部12と横辺部13が接続された型成形部15に適用されるものあり、通常、型成形により形成される。
ドアサッシュ400は、図1に示すように、車外側よりも車内側の方が長い断面略「つ」字状で、車外側枠部401と車内側枠部402とそれらを連結する連結枠部403からなる。ここでは、断面形状において車内側枠部402の長さは車外側枠部401の長さのおよそ2倍で車外側枠部401と車内側枠部402は略平行である。なお、車内側枠部402には車外側に向けて突出した突出部402aが形成されている。
ドアサッシュ400の形状に対応してグラスラン20の形状も車外側よりも車内側の方が長い断面略「つ」字状で、昇降するドアガラス9を案内する溝部27を形成する本体部21を備えている。本体部21は、2つの側壁部である車内側側壁部22と車外側側壁部23と、そして車内側側壁部22と車外側側壁部23とを連結する連結壁部24によって形成されている。ここでは、断面形状において車内側側壁部22の長さは車外側側壁部23の長さのおよそ2倍としている。また、グラスラン20がドアサッシュ400に組付けられた状態で車内側側壁部22と車外側側壁部23は断面略直線状で、車外側側壁部23の方は車外側枠部401と略平行であるが、車内側側壁部22側については、車内側枠部402に対してその端部22a側が車内側に向けて傾斜している。
車内側側壁部22の端部22aから連結壁部24側に所定距離L1分、離れた位置の車外側面には、車内側側壁部22から車外側に向けて、より具体的には、連結壁部24側に向かって先端25a側が延びるインナリップ部25が形成されている。
また、車外側側壁部23の端部23a位置の内面、すなわち、車外側側壁部23の端部23aの位置における車内側面には車内側に向かって延びる二股状のアウタリップ部26が形成されている。インナリップ部25とアウタリップ部26は、ドアガラス9を車内側及び車外側から挟持するように設けられ、ドアガラス9の表面に摺接する。
アウタリップ部26は、車外側側壁部23の端部23a位置から車内側に向けて、より具体的には、連結壁部24側に向かって延び、インナリップ部25に相対向する内当てリップ26Xと、内当てリップ26Xの付け根部から内当てリップ26Xの延びる方向に対して略垂直で連結壁部24側とは逆側に延びる外当てリップ26Yからなるもので、二股状に構成されている。
また、車内側側壁部22には車内側及び車外側に向けてそれぞれリップ部29a,29bが延設されている。車内側側壁部22から車内側に延びるリップ部29aは、ドアサッシュ400の車内側402に設けられた突出部402aによって係止され、車内側側壁部22から車外側に延びるリップ部29bは、ドアガラス9に摺接することで車内側側壁部22側に撓むインナリップ部25の車内側に当接してインナリップ部25を支持するようになっている。
また、車内側側壁部22の端部22aにおける車内側面には、保持リップ部28が設けられている。保持リップ部28は、グラスラン20がドアサッシュ400に組付けられた状態では、ドアサッシュ400の車内側枠部402を車内側側壁部22との間で挟むように車両の後方に向かって延び、車内側枠部402の車内側面に保持リップ部28の車外側が弾接していて、これによりドアサッシュ400に嵌装されたグラスラン20はドアサッシュ400内において保持される。なお、車内側側壁部22の車内側及び車外側,車外側側壁部23の車内側及び車外側,リップ29bの車外側にはそれぞれ滑り止め用の凹凸部29d,29e,29f,29g,29hが形成されている。
そして、車内側側壁部22の端部22aで、図3に示すように、ベルトラインBLより上部には遮音壁100を突設してなる。
遮音壁100は、断面略矩形状の細長形状(塊状)であり、車内側側壁部22の端部22aから車外側でドアガラス9の面に対して略垂直方向に突設されている。また、遮音壁100は、ドアガラス9との間隙Sが小さくなるように設定されていて、凹空間M1(車内側側壁部22の端部22aとインナリップ部25の付け根部25bの間と、ドアガラス9の車内側面との間に生じる空間)の出口部の隙間を閉じている。本実施形態では、ドアガラス9との間隙Sが0mm以上1mm以下の範囲内でドアガラス9に弾接しないように設けられている。
グラスラン20の本体部21,インナリップ部25,アウタリップ部26,保持リップ部28及びリップ部29a,29bの材質としては、EPDMゴム,オレフィン系熱可塑性エラストマー,スチレン系熱可塑性エラストマーなどがあげられるが、特に限定されるものではない。また製品としては、これら材質の内の一つによる単一構成であってもよいし、2種類以上を複合させた構成でもよい。また発泡させたものであってもよい。
また、遮音壁100は弾性を有するゴム様材料や多孔質材料など様々な公知の材料によって形成することができるが、本実施形態では、ソリッドゴムを使用することでグラスラン20の本体部21と一体的に成形されている。
なお、遮音壁100は、図1で示したように、押出成形されたグラスラン20に突設されたものであるが、図2に示すように、型成形されてなるグラスラン20にも同様に一体的に突設されている。図2に示すグラスラン20において、インナリップ部25は、車内側側壁部22の端部22aから連結壁部24側に所定距離L2分、離れた位置の車外側面で、車内側側壁部22から車外側に向けて、より具体的には、連結壁部24側に向かって先端25a側が延びるように形成されている。また、アウタリップ部26は、車外側側壁部23の端部23a位置から車内側に向けて延びるもので、押出成形部(図1)とは異なり二股状に構成されていない。なお、インナリップ部25やアウタリップ部26の形状は特に限定されるものではない。
このように、遮音壁100を車内側側壁部22の端部22aに突設することによって、ドアガラス9の閉時に、そのドアガラス9と車内側側壁部22との間に生じる凹空間M1(図2の場合は、凹空間M2)の出口部の隙間が少なくされるので、ドアガラス9の閉時に車外側からドアガラス9を透過した音が凹空間M1内で反響し増幅され、車内側に放出される音を遮蔽することができる。
また遮音壁100を設けることで凹空間M1自体の領域が少なくなるので、ドアガラス9を透過した音が凹空間M1(図2の場合は、凹空間M2)内で反響し増幅される音の量を軽減させることもできる。
なお、本実施形態では、断面略矩形状で細長の遮音壁100を車内側側壁部22の端部22aにだけに突設させたが、これは、車内側側壁部22の端部22aぎりぎりの位置でも端部22aの周辺であってもよい。
また、図4及び図5に示すように、遮音壁100を、車内側側壁部22の端部22aあるいは端部22a付近から、インナリップ部25の付け根部25bまで連続し凹空間M1,M2を埋めるように設け、凹空間M1,M2を全体的に少なくするようにしてもよい。
これによれば、凹空間M1,M2の全体を遮音壁100で埋めるので、ドアガラス9を透過した音が反響するスペース自体を少なくすることができる。
また、図15及び図16に示す様に、遮音壁100を、車内側側壁部22の端部22aあるいは端部22a付近から、インナリップ部25まで連続し凹空間M1,M2を埋めるように設け、凹空間M1,M2を更に少なくするようにしてもよい。この際インナリップ部25は、ドアガラス9閉鎖時はドアガラス9に対してシールし、ドアガラス9の昇降時はドアガラス9に対して摺動する様に、遮音壁100の連結壁部側端部100aから車外側に向けて延びる様に設定されている。
これによれば、凹空間M1,M2の全体を遮音壁100で埋めるので、ドアガラス9を透過した音が反響するスペース自体を更に少なくすることができる。
また、遮音壁100について、ドアガラス9との間隙Sが0mm以上1mm以下の範囲内でドアガラス9に弾接しないように設けたが、図6及び図7に示すように、遮音壁100とドアガラス9との間隙Sをもう少し広く、例えば6mmにしてもその分、凹空間M1,M2の出口を塞ぐことができるので車内側に音が伝わることを抑制することができる。
なお、図8及び図9に示すように、遮音壁100を断面略舌状のシールリップ状にすることも考えられるが、遮音壁100がドアガラス9に当接すると、当接した部位によってドアガラスの振動状態が変わり、このことが透過音の音圧レベルに影響を与える。ある周波数帯では透過音の音圧レベルが大きくなってしまい好ましくない。
遮音壁100とドアガラス9との間隙Sを0mmとする0タッチの状態にすることが理想的である。
なお、遮音壁100の連結壁部側端部100aに接続する様にインナリップ部25を設定する場合も、遮音壁100とドアガラス9との間隙Sは上述の範囲内になるように設けられることが透過音の音圧レベルを小さくする観点では望ましいが、遮音壁100の連結壁部側端部100aから車外側に向けて延びる様に設定されているインナリップ部25の根元とドアガラス9の間隙Sが0タッチの状態になると、インナリップ部25がドアガラス9に対して過圧縮となってしまう為、これを防ぐ為に少なくともインナリップ部25の根元が接続する遮音壁100の部位100aでは、遮音壁100とドアガラス9との間隙Sが1mm以上になるように設けられてなることが望ましい。
次に、図10に、ドライバーのガラス側の耳位置相当において、車外に設けられたスピーカー(図示しない)から音を出したときの車内側に伝わる音量を測定した結果を示す。
図10(a)は、遮音壁100とドアガラス9との間隙Sを1mmとした場合,図10(b)は、遮音壁100とドアガラス9との間隙Sを0mmとする0タッチの状態にした場合,図10(c)は、遮音壁100とドアガラス9との間隙Sを(−)マイナス4mm,すなわち、図8及び図9で示したように遮音壁100をガアガラス9に弾接させた場合において、周波数と音圧レベルの関係を示したものである。
これによれば、ドアガラス9のコインシデンス周波数である3150Hz辺りを中心に500〜8000Hzといった広範囲で0タッチの状態のものが効果大であることが確認できた。また、間隙Sを1mmとしたものも3150Hz辺りで効果がよいことが確認できた。なお、遮音壁100とドアガラス9との間隙Sを(−)マイナス4mmにしたものは、2000Hz辺りで音圧レベルが上昇して性能が悪化することが確認できた。
このような測定を繰り返して行った結果、凹空間M1,M2の出口に設けられた遮音壁100は、ドアガラス9との間隔Sが狭くなる程、反響音放出抑制に対する効果が高くなり、ドアガラス9に対して0タッチとなる状態で効果が最大になることがわかった。
ドアガラス9との間隔Sが4〜6mmになる状態についても音圧レベルを測定すると、遮音壁100を設けない状態,遮音壁100を設け間隔Sが4〜6mmの状態,遮音壁100を設け間隔Sが1mmの状態,遮音壁100を設け間隔Sが0mmの状態となるに従って、音圧レベルが低下し、車内において静粛性が向上することがわかった。
また、本実施形態では、遮音壁100をリヤ側縦辺部12においてベルトラインBLより上方でフロントドア200のコーナー部の型成形部まで設けるようにしたが、リヤ側縦辺部12において乗務員の耳の高さ位置周りだけに設けるようにしてもよい。
或いは、遮音壁100をリヤ側縦辺部12においてベルトラインBLより上方でフロントドア200のコーナー部の型成形部を含み、横辺部13まで設けるようにしてもよい。
また、遮音壁100をグラスラン20に対して一体的に成形したが、別体の遮音壁100をグラスラン20に対して接着剤や両面テープなどを使用して取付けるようにしてもよい。
9 ドアガラス
11 フロント側縦辺部
12 リヤ側縦辺部
13 横辺部
14,15 型成形部
20 グラスラン
21 本体部
22 車内側側壁部
22a 車内側側壁部の端部
23 車外側側壁部
23a 車外側側壁部の端部
24 連結壁部
25 インナリップ部
25a インナリップ部の端部
25b インナリップ部の付け根部
26 アウタリップ部
26X 内当てリップ
26Y 外当てリップ
27 溝部
28 保持リップ部
28a 保持リップ部の先端部
28b 保持リップ部の付け根部
29a,29b リップ部
29d,29e,29f,29g,29h 凹凸部
30 係止部
31 凹凸部
100 遮音壁
100a 遮音壁の連結壁部側端部
200 フロントドア
200a ドアパネル
300 リヤドア
400 ドアサッシュ(枠体)
401 車外側枠部
402 車内側枠部
402a 突出部
402b 車内側枠部の端部
403 連結部
L1,L2 所定距離
M1,M2 空間
BL ベルトライン

Claims (2)

  1. 車両のドアに設けられた枠体に沿って嵌装され、昇降するドアガラスを溝部に案内する、車外側側壁部とその車外側側壁部よりも長い断面形状の車内側側壁部とそれらを連結する連結壁部からなる断面略「つ」字状の本体部と、前記車外側側壁部の端部から車内側に向けて延び前記ドアガラスに摺接するアウタリップ部と、前記車内側側壁部の端部から前記連結壁部側に所定距離分、離れた位置の車外側面から車外側に向けて延び前記ドアガラスに摺接するインナリップ部と、前記車内側側壁部の端部から前記枠体の車内側枠部を前記車内側側壁部との間で挟むように延び前記枠体の車内側枠部の車内側面に弾接する保持リップ部を備えるグラスランであって、
    前記車内側側壁部の少なくとも端部或いは端部付近と、前記インナリップ部の付け根部の間に、前記ドアガラスの車内側面との間に生じる凹空間を閉じる遮音壁を一体的あるいは別体的に突設してなることを特徴とするグラスラン。
  2. 前記遮音壁は、前記ドアガラスとの間隙が、0mm以上1mm以下の範囲内になるように設けられてなることを特徴とする請求項1乃至に記載のグラスラン。
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