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JP6567405B2 - タイヤ加硫成型金型及びタイヤ製造方法 - Google Patents

タイヤ加硫成型金型及びタイヤ製造方法 Download PDF

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本発明はタイヤ加硫成型金型及びタイヤ製造方法に関する。
空気入りタイヤのサイド部には文字、記号、図形等が表示されている。これらの文字、記号、図形等は、周囲よりも隆起した隆起部として形成されている。この隆起部を形成するために、空気入りタイヤの加硫成型に用いられるタイヤ加硫成型金型の内側には、凹部が設けられている(例えば特許文献1、2の実施形態や、特許文献3の背景技術参照)。加硫成型の際にこの凹部にゴムが侵入することにより隆起部が形成される。
また空気入りタイヤのサイド部には、サイドプロテクターやリムプロテクター等も隆起部として形成されている。これらの隆起部もタイヤ加硫成型金型の内側の凹部により形成される。
特開昭63−151410号公報 特開2007−230162号公報 特開2008−221899号公報
しかし従来のタイヤ加硫成型金型では、加硫成型の際に、流動性のあるゴムと凹部の表面との間に引っ掛かりや抵抗が生じて、凹部の隅まではゴムが充填されにくかった。そのため隆起部の一部が欠損したいわゆるベアが発生し易かった。
そこで本発明は、加硫成型の際に金型内側の凹部の隅までゴムが充填され易いタイヤ加硫成型金型及びタイヤ製造方法を提供することを課題とする。
実施形態のタイヤ加硫成型金型は、タイヤサイド部に隆起部を形成するための凹部を備えたタイヤ加硫成型金型において、前記凹部がその金型内側への開口端から金型外側へ向かって延びる側壁面を有し、前記側壁面の前記開口端側の部分の表面粗さが、それより金型外側の部分の表面粗さよりも小さいことを特徴とする。
また実施形態のタイヤ製造方法は、前記タイヤ加硫成型金型の内部に未加硫タイヤをセットし、その未加硫タイヤに加熱及び加圧を施して加硫成型を行う工程を含むことを特徴とする。
本実施形態によれば、流動性のあるゴムが、側壁面の開口端側の部分でも金型外側の部分でも側壁面からの抵抗をほとんど受けずに進むことができるため、凹部の隅まで充填され易い。
タイヤ加硫成型金型10で加硫成型される空気入りタイヤ20の幅方向の半断面図。 実施形態のタイヤ加硫成型金型10の軸方向の断面図。 図2の第1凹部30の周辺の拡大断面図。 図2の第2凹部40の周辺の拡大断面図。 図3の第1凹部30にゴムRが侵入する様子を表す図。 タイヤサイド部にアルファベットのTを隆起部として形成するための凹部50の斜視図。
本実施形態について図面に基づき説明する。なお図面は説明のために誇張されて描かれている場合がある。
まず、タイヤ加硫成型金型10で加硫成型される空気入りタイヤ20を図1に示す。なお図1には、タイヤ幅方向中央のタイヤ赤道CLより右側の部分のみを示す。図1において、上側がタイヤ径方向外側、下側がタイヤ径方向内側、右側がタイヤ幅方向外側、タイヤ赤道CL側がタイヤ幅方向内側である。
空気入りタイヤ20は、タイヤ幅方向両側のビード部と、これらのビード部間でタイヤ骨格を形成するカーカスと、カーカスよりタイヤ径方向外側に設けられたベルト層と、ベルト層よりタイヤ径方向外側に設けられたゴムからなるトレッド部と、カーカスよりタイヤ幅方向外側に設けられたサイド部とを備える。トレッド部のタイヤ径方向外側の表面は接地面21である。空気入りタイヤ20のサイド部には、周囲よりも隆起している隆起部が設けられている。この隆起部として、例えば、サイドプロテクター22やリムプロテクター26等が挙げられる。
ここで、サイドプロテクター22とは、タイヤサイド部が路上の縁石や段差に接触したときに損傷するのを防ぐためのもので、タイヤサイド部のうち接地面21に近い場所に設けられるものである。サイドプロテクター22は、その周囲よりもタイヤ幅方向外側へ隆起した隆起部として形成されている。サイドプロテクター22は、タイヤ幅方向外側の外側面23と、サイドプロテクター22の周囲から外側面23に向かって隆起する隆起面24とを有する。
またリムプロテクター26とは空気入りタイヤ20がリム組みされた際にリムフランジに接触する部分である。リムプロテクター26は、そのタイヤ径方向両側よりもタイヤ幅方向外側へ隆起した隆起部として形成されている。リムプロテクター26は、そのタイヤ径方向両側からリムプロテクター26の頂部27へ向かって隆起する2つの隆起面28を有する。リムプロテクター26はタイヤ周方向に1周にわたって設けられている。
次に、図2に本実施形態のタイヤ加硫成型金型10を示す。タイヤ加硫成型金型10は、周上に並べられた複数のセクター12と、複数のセクター12が形成する円周の軸方向両側に設けられた一対のサイドプレート14と、図示しない一対のビードリングとを備える。加硫成型時には図中に破線で示すようにタイヤ加硫成型金型10の内部に未加硫タイヤ20aがセットされる。セクター12、サイドプレート14、ビードリングは、空気入りタイヤ20を成型する成型部材であり、これらの金型内側の面はタイヤ表面を成型する成型面18である。複数のセクター12は主にトレッド部を、一対のサイドプレート14はタイヤサイド部を、一対のビードリングはビード部を、それぞれ成型する。セクター12の材料は、限定されないが、例えばアルミニウム又はアルミニウム合金(例えばAl−Cu系、Al−Mg系、Al−Mn系、Al−Si系の合金)である。またサイドプレート14及びビードリングの材料は、限定されないが、例えば、一般構造用圧延鋼材(例えばSS400)等の鋼材である。サイドプレート14の材料とビードリングの材料とは同じであっても良いし異なっても良い。
サイドプレート14には金型内側から見て周囲よりも窪んでいる複数の凹部が設けられている。これらの凹部は、タイヤサイド部に上記の隆起部を形成するためのものである。この凹部として、例えば、サイドプロテクター22を形成する第1凹部30や、リムプロテクター26を形成する第2凹部40が挙げられる。
図3に示すように、サイドプロテクター22を形成する第1凹部30は底面32と側壁面34とを有する。側壁面34はその金型内側への開口端31から金型外側へ向かって延びる面であり、底面32は側壁面34の金型外側の端部同士を連結する面である。側壁面34のうち金型内側への開口端31側の部分はR面状の曲面となっている。この曲面を開口側曲面35とする。一方、側壁面34のうち開口側曲面35より凹部奥側(金型外側)の部分は平面となっている。この平面を奥側壁面36とする。開口側曲面35と奥側壁面36とは連続している。
この第1凹部30において、開口側曲面35の表面粗さが最も小さく、底面32の表面粗さが次に小さく、奥側壁面36の表面粗さが最も大きい。つまり、開口側曲面35が最も滑らかで、底面32が次に滑らかで、奥側壁面36が最も粗い。ここで表面粗さには、算術平均粗さ、最大高さ、十点平均粗さ等の種類があるが、少なくともJIS B 0601−2001に定める算術平均粗さRaにおいてこの関係が成立していれば良い。
算術平均粗さRaの具体的な値は、限定されないが、例えば次の範囲内の値である。開口側曲面35の算術平均粗さRaは、1.1μm以上2.0μm未満で、好ましくは1.2μm以上1.5μm未満である。底面32の算術平均粗さRaは、1.1μm以上2.0μm未満で、好ましくは1.4μm以上1.8μm未満である。奥側壁面36の算術平均粗さRaは、1.1μm以上2.5μm未満で、好ましくは2.0μm以上2.5μm未満である。なお、成型面18の算術平均粗さRaは、限定されないが、例えば2.5μm以上4.5μm未満である。
また図4に示すように、リムプロテクター26を形成する第2凹部40は2つの側壁面44を有する。2つの側壁面44は底部42で連結されている。2つの側壁面44は金型内側に向かって第2凹部40が拡大するように曲面となっている。側壁面44は、金型内側への開口端41側の曲面(この曲面を開口側曲面45とする)と、開口側曲面45より凹部奥側(金型外側)の曲面(この曲面を奥側壁面46とする)とからなる。開口側曲面45と奥側壁面46とは連続して1つの曲面を形成している。
この第2凹部40において、開口側曲面45の表面粗さが、奥側壁面46の表面粗さよりも小さい。つまり開口側曲面45が奥側壁面46よりも滑らかである。第1凹部30の場合と同じく、少なくともJIS B 0601−2001に定める算術平均粗さRaにおいてこの関係が成立していれば良い。
算術平均粗さRaの具体的な値は、限定されないが、例えば次の範囲内の値である。開口側曲面45の算術平均粗さRaは、1.1μm以上2.0μm未満で、好ましくは1.2μm以上1.5μm未満である。奥側壁面46の算術平均粗さRaは、1.1μm以上2.5μm未満で、好ましくは2.0μm以上2.5μm未満である。
第1凹部30や第2凹部40には金型外部へ連通する図示しないベントホールが設けられている。加硫成型時にこれらの凹部に残った空気はベントホールを通って金型外部へ排出される。
タイヤ加硫成型金型10で加硫成型が行われる際は、タイヤ加硫成型金型10の内部に未加硫タイヤ20aがセットされる。なお、未加硫タイヤ20aとは、空気入りタイヤ20の構成部材が成型ドラム上で所定の順番に貼り付けられて製造された加硫成型前のタイヤで、その詳細な製造方法は限定されない。未加硫タイヤ20aのセット後、未加硫タイヤ20aの内側に配置されている図示しないブラダーが膨張し、未加硫タイヤ20aの表面が成型面18に押し当てられる。また金型内部が加硫成型温度(例えば130〜200℃)に保持される。すると加硫成型温度に達して流動性を持った未加硫タイヤ20aのゴムがサイドプレート14の凹部に侵入を始める。
第1凹部30にゴムRが侵入する様子を図5に示す。なお図中の矢印はゴムRが進む方向を示している。まず図5(a)に示すように、ゴムRは、第1凹部30の開口側曲面35の法線方向に対し斜め方向から進んで来て、そのまま開口側曲面35に押し付けられる。開口側曲面35に押し付けられたゴムRは、開口側曲面35に沿って底面32に向かって進む。このとき、開口側曲面35の表面粗さが小さく、開口側曲面35に沿って進もうとするゴムRが引っ掛かるほどの大きな凹凸が開口側曲面35に無いため、ゴムRは開口側曲面35から大きな抵抗を受けることなく進む。
次に図5(b)に示すように、奥側壁面36に到達したゴムRは、奥側壁面36に接しながら、底面32に向かって奥側壁面36に平行に進む。ここで、奥側壁面36の表面粗さが大きく、奥側壁面36に比較的大きな凹凸があるため、ゴムRはその凸の部分の上部のみに接しながら進むことになる。そのため、ゴムRと奥側壁面36との接触面積が小さくなり、ゴムRは奥側壁面36から接触による大きな抵抗を受けることなく進む。
次に図5(c)に示すように、ゴムRが底面32の一部に到達する。このときゴムRは、底面32の法線方向又は法線方向に対して斜めの方向から進んで来て、そのまま底面32に押し付けられる。底面32に押し付けられたゴムRは、底面32に接しながら、第1凹部30の隅に向かって底面32に平行に進み始める。ここで、底面32の表面粗さが、開口側曲面35の表面粗さより大きく奥側壁面36の表面粗さより小さい。そのため、底面32には、底面32に押し付けられさらに底面32に沿って進み始めようとするゴムRが引っ掛かるほどの大きな凹凸が少ない。そのため、底面32に押し付けられたゴムRは底面32から大きな抵抗を受けることなく底面32に沿って進み始める。ただし、底面32にはある程度の凹凸があるため、ゴムRが底面32に接しながら底面32に平行に進み続けるときは、ゴムRはその凸の部分の上部に接しながら進み続けることになる。そのため、ゴムRと底面32との接触面積がある程度小さくなり、ゴムRは底面32から接触による大きな抵抗を受けることなく底面32に沿って進み続ける。そして最終的に第1凹部30の隅にまでゴムRが充填される。
図示しないが、第2凹部40にゴムRが侵入する場合も、まずゴムRは、開口側曲面45の法線方向に対し斜め方向から進んで来て、開口側曲面45に押し付けられる。開口側曲面45に押し付けられたゴムRは、開口側曲面45に沿って底部42に向かって進む。ここで、開口側曲面45の表面粗さが小さいため、ゴムRは開口側曲面45から大きな抵抗を受けることなく進む。
次に、奥側壁面46に到達したゴムRは、奥側壁面46に接しながら、底部42に向かって奥側壁面46に平行に進む。ここで、奥側壁面46の表面粗さが大きいため、上記と同様にゴムRと奥側壁面46との接触面積が小さくなり、ゴムRは奥側壁面46から接触による大きな抵抗を受けることなく奥側壁面46に沿って進む。そして最終的に第2凹部40の隅である底部42にまでゴムRが充填される。
加硫成型が始まって所定時間経過すると、タイヤ加硫成型金型10から空気入りタイヤ20が取り出される。このときまでにゴムRが第1凹部30及び第2凹部40の隅にまで充填されている。
以上のように、本実施形態のタイヤ加硫成型金型10では、凹部が有する側壁面のうち凹部の金型内側への開口端側の部分(第1凹部30の開口側曲面35や、第2凹部40の開口側曲面45)の表面粗さが、それより金型外側の部分(第1凹部30の奥側壁面36や、第2凹部40の奥側壁面46)の表面粗さよりも小さい。そのため上記のように、ゴムRが凹部内を進むにあたり、側壁面の開口端側の部分からも金型外側の部分からも大きな抵抗を受けることがない。そのため凹部の隅にまでゴムRが充填され易い。
また第1凹部30では、底面32の表面粗さが奥側壁面36の表面粗さよりも小さいため、底面32に押し付けられたゴムRが底面32に沿って進み始めようとするときに、底面32から大きな抵抗を受けることなく進み始めることができる。また底面32の表面粗さが開口側曲面35の表面粗さよりも大きいため、ゴムRが底面32に接しながら底面32に平行に進み続けるときに、底面32から大きな抵抗を受けることなく進み続けることができる。そのため第1凹部30の隅にまでゴムRが充填され易い。
ここで、第1凹部30の開口側曲面35及び第2凹部40の開口側曲面45が曲面であるため、ゴムRがこれらの曲面の一部(具体的には、ゴムRの曲面への押し付け方向と曲面の法線方向とが平行になるような部分)に強く押し付けられ易く、ゴムRがこれらの曲面から抵抗を受け易い。そのためこれらの曲面の表面粗さが小さいことの効果が大きい。
以上の実施形態に対して、発明の要旨を逸脱しない範囲で、様々な変更、置換、省略等を行うことができる。
まず、タイヤ加硫成型金型10の凹部は上記実施形態の第1凹部30及び第2凹部40に限定されない。例えば、空気入りタイヤ20のサイド部には、文字(アルファベット、数字、仮名文字、その他の様々な文字で、装飾性のあるものを含む)、記号(標識、標章、絵等を含む広義の記号)、図形のうち少なくともいずれか1つが、隆起部として設けられている。そしてタイヤ加硫成型金型10には、この文字、記号、図形のうち少なくともいずれか1つを形成するための凹部が設けられている。例として、アルファベットのTを形成するための凹部50を図6に示す。この凹部50は第1凹部30と同様に底面52と側壁面54とを有し、側壁面54は開口端側の開口側曲面55と金型外側の奥側壁面56とを有する。これらの各面において、上記実施形態の第1凹部30と同様に、表面粗さが定められている。
また、上記の第1凹部30の側壁面34では曲面である開口側曲面35と平面である奥側壁面36とで表面粗さが異なったが、必ずしもこのように、曲面である開口側曲面35と平面である奥側壁面36との境界が、表面粗さの小さい部分と表面粗さの大きい部分との境界となっていなくても良い。側壁面34の開口端側の部分の表面粗さがそれより金型外側の部分の表面粗さよりも小さければ良く、表面粗さの小さい部分と表面粗さの大きい部分との境界が、開口側曲面35のどこかにあっても良いし、奥側壁面36のどこかにあっても良い。
また、凹部の側壁面は、上記の第1凹部30の側壁面34のように、曲面である開口側曲面35と平面である奥側壁面36とを有するものでなくても良く、曲面の部分が存在せず全体が1つの平面であっても良い。その場合も、側壁面の開口端側の部分と金型外側の部分とで表面粗さが異なり、側壁面の開口端側の部分の表面粗さが、側壁面の金型外側の部分の表面粗さよりも小さくなっている。この凹部にゴムが侵入するとき、まずゴムが側壁面の開口端側の部分に対し斜め方向に押し付けられる。ここで側壁面の開口端側の部分の表面粗さが小さいため、押し付けられたゴムは側壁面に引っ掛かりにくく、側壁面からほとんど抵抗を受けずに側壁面に沿って進み始める。次にゴムは側壁面の凹部奥側(金型外側)の部分に平行に進むが、側壁面の凹部奥側の部分の表面粗さが大きくゴムとの接触面積が小さいため、ゴムは側壁面からほとんど抵抗を受けずに進む。そのため凹部の隅にまでゴムが充填される。
表1に示す比較例1〜3及び実施例1〜3のタイヤ加硫成型金型を用いて空気入りタイヤの加硫成型を行い、加硫成型後の空気入りタイヤにおけるベアの有無を調べた。
いずれのタイヤ加硫成型金型にも、上記の第1凹部30と同じく、底面と側壁面とを有する凹部が設けられていた。そして、側壁面は、金型内側への開口端側の曲面(開口側曲面)と、開口側曲面より金型外側(底面側)の平面(奥側壁面)とからなっていた。各タイヤ加硫成型金型における底面、開口側曲面、奥側壁面の表面粗さは表1の通りであった。なお表1の表面粗さはJIS B 0601−2001に定める算術平均粗さRaで、単位はμmである。
結果は表1の通りで、比較例1〜3ではベアが発生したのに対し、実施例1〜3ではベアが発生しなかった。このことから、開口側曲面の表面粗さが奥側壁面の表面粗さよりも小さい場合、凹部の隅にまでゴムが充填され易いことが確認できた。
Figure 0006567405
10…タイヤ加硫成型金型、12…セクター、14…サイドプレート、18…成型面、20…空気入りタイヤ、20a…未加硫タイヤ、21…接地面、22…サイドプロテクター、23…外側面、24…隆起面、26…リムプロテクター、27…頂部、28…隆起面、30…第1凹部、31…開口端、32…底面、34…側壁面、35…開口側曲面、36…奥側壁面、40…第2凹部、41…開口端、42…底部、44…側壁面、45…開口側曲面、46…奥側壁面、50…凹部、52…底面、54…側壁面、55…開口側曲面、56…奥側壁面

Claims (6)

  1. タイヤサイド部に隆起部を形成するための凹部を備えたタイヤ加硫成型金型において、
    前記凹部がその金型内側への開口端から金型外側へ向かって延びる側壁面を有し、
    前記側壁面の前記開口端側の部分の表面粗さが、それより金型外側の部分の表面粗さよりも小さい、タイヤ加硫成型金型。
  2. 前記凹部が底面を有し、
    前記底面の表面粗さが、前記側壁面の前記開口端側の部分の表面粗さよりも大きく、前記側壁面の金型外側の部分の表面粗さよりも小さい、請求項1に記載のタイヤ加硫成型金型。
  3. 前記側壁面の前記開口端側の部分が曲面である、請求項1又は2に記載のタイヤ加硫成型金型。
  4. 前記隆起部が文字、記号、図形のうち少なくともいずれか1つを表示するものである、請求項1〜3のいずれか1項に記載のタイヤ加硫成型金型。
  5. 前記隆起部がサイドプロテクターである、請求項1〜3のいずれか1項に記載のタイヤ加硫成型金型。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載のタイヤ加硫成型金型の内部に未加硫タイヤをセットし、その未加硫タイヤに加熱及び加圧を施して加硫成型を行う工程を含むタイヤ製造方法。
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