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JP6543538B2 - ホルダ部材に装着突部を設けた塗布具 - Google Patents

ホルダ部材に装着突部を設けた塗布具 Download PDF

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JP6543538B2 JP2015171522A JP2015171522A JP6543538B2 JP 6543538 B2 JP6543538 B2 JP 6543538B2 JP 2015171522 A JP2015171522 A JP 2015171522A JP 2015171522 A JP2015171522 A JP 2015171522A JP 6543538 B2 JP6543538 B2 JP 6543538B2
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Description

本発明は、塗布具に関する。
内容物を収容する容器本体の口部に装着され、容器本体内に連通する連通孔が形成された装着部材と、装着部材に備え付けられ、内側が連通孔に連通する筒状のホルダ部材と、ホルダ部材の内側に配設され、内容物を被塗布部に塗布する塗布部材と、を備える塗布具が提案されている(例えば、特許文献1参照)。このような塗布具では、スポンジなどで形成された塗布部材は、ホルダ部材の内周面に全周にわたって設けられた装着突部に係止させることにより、ホルダ部材内で保持されている。
特開2004−91003号公報
しかし、このような塗布具では、例えば被塗布部に内容物を塗布している間などに、塗布部材をホルダ部材へより強固に保持することが求められている。
本発明は、前述の課題に鑑みてなされたもので、塗布部材をホルダ部材に対してより強固に装着できる塗布具を提供することを目的とする。
本発明は、上記のような課題を解決するために以下のような手段を採用した。すなわち、本発明の塗布具は、内容物が収容される容器本体の口部に装着され、前記容器本体内に連通する連通孔が形成された装着部材と、前記装着部材に配設され、前記連通孔をその軸線方向に直交する径方向の外側から囲繞する筒状のホルダ部材と、前記ホルダ部材の内側に配設され、内容物を被塗布部に塗布する塗布部材と、を備え、前記ホルダ部材の内周面には、その内側に向けて突出し、前記塗布部材の外周面に形成された装着凹部に嵌合される環状の装着突部が設けられ、前記塗布部材のうち前記装着凹部よりも前記軸線方向に沿う前記口部側に位置する部分が、前記装着突部と前記装着部材とにより前記軸線方向に圧縮変形した状態で挟まれており、前記装着突部には、前記軸線回りに周回する周方向の延在を分断する間欠部が形成されていることを特徴とする。
この発明では、塗布部材のうち装着突部よりも軸線方向に沿う口部側に位置する部分(口部側部分)を装着突部と装着部材とによって軸線方向に圧縮変形させているので、塗布部材のうち上記口部側部分は、密度が上記口部側部分よりも口部から離間する側に位置する部分(先端側部分)よりも高くなり、上記先端側部分よりも硬くなる。これにより、上記口部側部分が装着突部から抜け出すことが規制される。
また、上記口部側部分が、その復元変形力によって装着突部及び装着部材を軸線方向に押圧する。これにより、塗布部材が装着突部と装着部材との間で軸線方向にしっかりと固定され、塗布部材をホルダ部材に対してより強固に装着できる。
さらに、塗布部材をホルダ部材内に挿入して装着突部上に押し付けた状態で、塗布部材をホルダ部材に対して相対的に周方向に回転させて装着突部に対して捩じ込むことなどにより、塗布部材が装着突部から抜けにくいようにしつつ、ホルダ部材への塗布部材の装着容易性を向上させる。
また、本発明の塗布具は、内容物が収容される容器本体の口部に装着され、前記容器本体内に連通する連通孔が形成された装着部材と、前記装着部材に配設され、前記連通孔をその軸線方向に直交する径方向の外側から囲繞する筒状のホルダ部材と、前記ホルダ部材の内側に配設され、内容物を被塗布部に塗布する塗布部材と、を備え、前記ホルダ部材の内周面には、その内側に向けて突出し、前記塗布部材の外周面に形成された装着凹部に嵌合される環状の装着突部が設けられ、前記塗布部材のうち前記装着凹部よりも前記軸線方向に沿う前記口部側に位置する部分の少なくとも一部が、当該塗布部材のうち前記装着凹部よりも前記軸線方向に沿って前記口部から離間する側に位置する部分よりも硬く、前記装着突部には、前記軸線回りに周回する周方向の延在を分断する間欠部が形成されていることを特徴とする。
この発明では、塗布部材のうち上記口部側部分のうちの少なくとも一部を上記先端側部分よりも硬くすることによって、上記口部側部分が装着突部から抜け出すことが規制される。これにより、塗布部材が装着突部と装着部材との間で軸線方向にしっかりと固定され、塗布部材をホルダ部材に対してより強固に装着できる。
また、塗布部材をホルダ部材内に挿入して装着突部上に押し付けた状態で、塗布部材をホルダ部材に対して相対的に周方向に回転させて装着突部に対して捩じ込むことなどにより、塗布部材が装着突部から抜けにくいようにしつつ、ホルダ部材への塗布部材の装着容易性を向上させる。
また、本発明の塗布具では、前記容器本体の胴部が、前記軸線に直交する横断面視で扁平形状に形成され、前記間欠部が、前記軸線方向から見た平面視で径方向のうち前記胴部の短手方向に対して交差する方向に開口してもよい。
この場合では、塗布具の使用に際して、扁平形状を呈する胴部を短手方向で指で挟み込みかつ塗布部材を被塗布部に押し当てた状態で胴部の短手方向に塗布具を移動させることから、間欠部を上記短手方向からずらした方向に開口させることで、この塗布時に、塗布部材のうち装着突部よりも上記軸方向に沿う口部側の部分が間欠部を通して引き出されにくくなる。これにより、塗布部材をホルダ部材からより強固に装着できる。
この発明にかかる塗布具によれば、塗布部材のうち上記口部側部分を圧縮変形させて上記先端側部分よりも硬くすることにより、上記口部側部分が装着突部から抜け出されにくくなり、塗布部材をホルダ部材に対してより強固に装着できる。
また、本発明にかかる塗布具によれば、塗布部材のうち上記口部側部分のうちの少なくとも一部を上記先端側部分よりも硬くすることによって、同様に上記口部側部分が装着突部から抜け出されにくくなり、塗布部材をホルダ部材に対してより強固に装着できる。
本発明の第1実施形態にかかる塗布具を示す軸方向断面図である。 図1のホルダ部材を示す上面図である。 図1のホルダ部材を示す部分拡大斜視図である。 図1のホルダ部材を示す下面図である。 本発明の第2実施形態にかかる塗布具のホルダ部材を示す上面図である。 図5のホルダ部材を示す部分拡大斜視図である。 本発明の第3実施形態にかかる塗布具を示す軸方向断面図である。
以下、本発明の第1実施形態にかかる塗布具を、図面に基づいて説明する。なお、以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするために縮尺を適宜変更している。
本実施形態にかかる塗布具1は、図1に示すように、上端に開口部2Aが形成された容器本体2の有頂円筒状の口部3に装着されている。塗布具1は、容器本体2に装着された有頂円筒状の装着部材11と、装着部材11に取り付けられた円筒状のホルダ部材12と、ホルダ部材12の内側に配設された例えばスポンジなどで形成された円柱状の塗布部材13と、ホルダ部材12及び塗布部材13を被覆する有頂円筒状のカバー部材14と、を備える。
これら口部3、装着部材11、ホルダ部材12、塗布部材13及びカバー部材14は、それぞれの中心軸線が共通軸上に位置する状態で配設されている。以下、この共通軸を中心軸Oと称し、図1において中心軸Oに沿って容器本体2から塗布部材13に向かう方向を上方、その逆方向を下方とする。また、中心軸Oから見た平面視で中心軸Oに直交する方向を径方向、中心軸O回りで周回する方向を周方向と称する。
容器本体2は、口部3と、口部3の下端に連設され、径方向の横断面視で扁平形状を呈するチューブによって形成された胴部15と、を有する。
容器本体2の口部3の頂壁部16の中央部には、容器本体2内に収容された例えば液剤などの内容物を容器本体2外に流通させる開口部2Aが形成されている。また、口部3の外周面には、径方向外側に向けて突出する第1取付突部3Aが全周にわたって突設されている。さらに、口部3の外周面のうち第1取付突部3Aよりも上方には、上下方向に延在する第1リブ部3Bが周方向に間隔をあけて複数形成されている。
胴部15は、胴部15を扁平形状とすることによって、図1及び図2に示すように、径方向のうち胴部15の短手方向Aを塗布方向とすることを明示している。すなわち、胴部15が中心軸Oに直交する横断面視で扁平形状をなすため、通常、内容物を塗布する際には指で胴部15を短手方向Aで挟みかつ塗布部材13を被塗布部に押し当てた状態で、塗布具1をこの短手方向Aに沿って移動させることになる。これにより、胴部15には、扁平形状とすることによって塗布方向を明示する。
装着部材11は、図1に示すように、口部3の頂壁部上に配設された平面視で円形板状の天板部21と、天板部21の外周縁よりも若干径方向内側から下方に向けて連設され、口部3に装着される円筒状の外筒部22と、外筒部22よりも径方向内側に配設された内筒部23と、を有する。これら天板部21、内筒部23及び外筒部22は、これらの中心軸線が中心軸O上に位置する状態で配設されている。
天板部21の中央部には、容器本体2内に連通する連通孔21Aが形成されており、天板部21の連通孔21Aの開口縁には、円筒状の延長筒部25が上方に向けて突設されている。延長筒部25の上端部の内周面には、径方向内側に向けて突出する環状突出部25Aが全周にわたって突設されている。また、天板部21の下面には、口部3の開口部2Aの開口縁に嵌め込まれる円筒状の突出筒部26が下方に向けて突設されている。突出筒部26が口部3の開口部2Aの開口縁に嵌め込まれることによって、天板部21と頂壁部16との間を通って内容物が液漏れすることを防止する。なお、天板部21の外周縁は、外筒部22の上端部よりも径方向外側に突出している。さらに、天板部21の上面には、塗布部材13の下面に係止し、平面視で中心軸Oを中心とした円環状をなすように周方向に間隔をあけて配列された複数の引掛突部21Bが上方へ突設されている。
外筒部22は、上側部分の内径及び外径が下側部分よりも縮径した段状に形成されている。そして、外筒部22の上側部分の外周面には、上下方向に延在する第2リブ部22Aが周方向に間隔をあけて複数形成されている。また、外筒部22の下側部分の外周面には、雄ネジ部22Bが形成されている。
内筒部23の下端部の内周面には、径方向外側に向けて陥没し、第1取付突部3Aに係止される取付凹部23Aが全周にわたって形成されており、内筒部23は、口部3に対してアンダーカット嵌合されている。また、内筒部23の内周面のうち取付凹部23Aよりも上方には、上下方向に延在する第3リブ部23Bが周方向に間隔をあけて複数形成されている。第3リブ部23Bは、周方向で隣り合う2つの第1リブ部3B間に配設されており、内筒部23が口部3に対して周方向に回転することを規制する。
ホルダ部材12は、連通孔21Aを径方向外側から囲繞しており、ホルダ部材12の上端は、開口端となっている。ホルダ部材12の上側部分は、天板部21よりも上方に位置しており、ホルダ部材12の下側部分は、外筒部22の上側部分を径方向外側から囲繞している。
ホルダ部材12の上側部分における上下方向の中央部分には、図1から図4に示すように、径方向内側に向けて突出する平面視で円環状の装着突部31が突設されている。
装着突部31には、周方向の延在を分断する2つの間欠部32が形成されている。間欠部32は、周方向に間隔をあけて形成されており、装着突部31を2つの突出部分33に分断する。間欠部32は、径方向のうち扁平形状を呈する胴部15の長手方向に開口しており、上記短手方向Aに対して交差する方向に開口している。
突出部分33は、周方向両端部に配置され、ホルダ部材12の内周面から径方向内側に向けて延在する一対の腕部34と、周方向に延在し、一対の腕部34の先端部同士を接続する接続部35と、を有する。
腕部34は、平面視で矩形状をなす板状の基部36と、基部36の周方向外端部から上方に突出し、周方向からの側面視で三角形状をなす板状の補強部37と、を有する。補強部37の上下方向の幅は、径方向外側から内側に向かうにしたがって漸次狭くなっており、補強部37の上縁は、径方向外側から内側に向かうにしたがって下方に向かうように傾斜している。
接続部35は、基部36の先端同士を接続しており、ホルダ部材12の内周面から離間して位置する。また、接続部35の内周縁には、径方向内側に向けて突出する係止突部35Aが周方向に間隔をあけて複数(本実施形態では5つ)形成されている。
ホルダ部材12の下側部分の上端部における内周面には、図1から図3に示すように、径方向内側に向けて突出し、天板部21の外周縁に係止される第2取付突部12Aが形成されている。第2取付突部12Aには、周方向の延在を分断する2つの間欠部が形成されており、第2取付突部12Aの2つに分断された部分は、平面視で、2つの接続部35とホルダ部材12の内周面との間の間隙と各別に重なっている。
また、ホルダ部材12の下側部分の内周面のうち第2取付突部12Aよりも下方に位置する部分には、図1、図2及び図4に示すように、上下方向に延在する第4リブ部12Bが周方向に間隔をあけて複数形成されている。第4リブ部12Bは、周方向で隣り合う2つの第2リブ部22A間に配設されており、ホルダ部材12が外筒部22に対して周方向に回転することを規制する。
塗布部材13の中央部には、図1に示すように、上下方向に全長にわたって延在する貫通孔13Aが形成されており、突出筒部26の外側に嵌め込まれている。また、塗布部材13の上端部は、ホルダ部材12の上端及び突出筒部26の上端よりも上方に突出しており、連通孔21A及び突出筒部26の内側を通って流出する内容物を保持し、加圧されることによって保持している内容物を滲み出させる。
塗布部材13の下側部分の外周面には、装着突部31が嵌合される例えばスリットなどの装着凹部13Bが全周にわたって形成されている。装着凹部13Bは、スリットに限らず、溝であってもよい。
また、塗布部材13のうち装着凹部13Bよりも下側に位置する部分である口部側部分13Cは、装着突部31と装着部材11の天板部21とによって上下方向に圧縮変形された状態で挟まれている。それにより、口部側部分13Cの密度は、塗布部材13のうち装着凹部13Bよりも下側に位置する部分である先端側部分13Dの密度よりも高くなり、口部側部分13Cが先端側部分13Dよりも硬くなる。これにより、口部側部分13Cが装着突部31から抜けにくくなっている。
カバー部材14は、平面視で円形板状の天壁部41と天壁部41の外周縁から下方に延設された円筒状の周壁部42と、を有する。これら天壁部41及び周壁部42は、中心軸Oと同軸に配設されている。
天壁部41の中央部の下面には、延長筒部25の内側に配設され、延長筒部25の環状突出部25Aに当接する円柱状の栓柱部43が下方へ延設されている。栓柱部43が環状突出部25Aに当接することにより、連通孔21A及び延長筒部25の内側を通した内容物の容器本体から外部への流通が遮断される。
周壁部42の下端部の内周面には、外筒部22の雄ネジ部22Bと螺合する雌ネジ部42Aが形成されている。
以上のような構成の塗布具1によれば、塗布部材13の口部側部分13Cを上下方向に圧縮変形して先端側部分13Dよりも密度を高くすることによって先端側部分13Dよりも硬くされているので、口部側部分13Cが装着突部31から抜け出にくくなる。これにより、塗布部材13をホルダ部材12に対してより強固に装着できる。ここで、塗布部材13の口部側部分13Cがこの部分の復元変形力によって装着突部31及び装着部材11の天板部21を上下方向に押し付けていることによっても、塗布部材13をホルダ部材12に対してより強固に装着できる。
また、塗布部材13をホルダ部材12内に挿入して装着突部31上に押し付けた状態で、塗布部材13をホルダ部材12に対して相対的に周方向に回転させて装着突部31に対して捩じ込むことにより、塗布部材13を装着突部31から抜けにくいようにさせつつ、塗布部材13がホルダ部材12に容易に取り付けられる。
さらに、間欠部32を上記短手方向Aからずらした方向に開口させることで、塗布部材13を被塗布部に押し当てた状態で塗布具1をスライド移動させることによって塗布したときに、塗布部材13のうち装着突部31よりも下側の部分が間欠部32から引き出されにくくなる。
次に、本発明の第2実施形態にかかる塗布具を、図面に基づいて説明する。なお、ここで説明する実施形態は、その基本的構成が上述した実施形態と同様であり、上述した実施形態に別の要素を付加したものである。したがって、以下の図面において上記図面と同一構成要素に同一符号を付し、この説明を省略する。
本実施形態にかかる塗布具100におけるホルダ部材101の装着突部102には、図5に示すように、周方向の延在を分断する3つの間欠部103が形成されている。間欠部103は、周方向に間隔をあけて形成されており、装着突部102を3つの突出部分104に分断する。間欠部103は、上記短手方向Aに対して交差する方向に開口している。
突出部分104は、図5及び図6に示すように、周方向両端部に配置され、ホルダ部材101の内周面から径方向内側に向けて延在する一対の腕部111と、周方向に延在し、一対の腕部111の先端部同士を接続する接続部112と、を有する。
腕部111は、周方向からの側面視で三角形状をなす板状部材である。腕部111の上下方向の幅は、径方向外側から内側に向かうにしたがって漸次狭くなり、腕部111の上縁は、径方向外側から内側に向かうにしたがって下方に向かうように傾斜している。
接続部112は、腕部111の先端同士を接続しており、ホルダ部材101の内周面から離間して位置する。
ホルダ部材101の内周面に形成されている第2取付突部101Aには、図5に示すように、周方向の延在を分断する3つの間欠部が形成されている。
以上のような構成の塗布具100においても、上述と同様の作用、効果を奏する。
次に、本発明の第3実施形態にかかる塗布具を、図面に基づいて説明する。なお、ここで説明する実施形態は、その基本的構成が上述した実施形態と同様であり、上述した実施形態に別の要素を付加したものである。したがって、以下の図面において上記図面と同一構成要素に同一符号を付し、この説明を省略する。
本実施形態にかかる塗布具150における塗布部材151の口部側部分151Aは、図7に示すように、第1実施形態の塗布部材13の口部側部分13Cのようには圧縮変形されておらず、その下側部分に接着剤を塗布して硬化部分151Cを形成することによって塗布部材151の先端側部分151Bよりも硬くされている。ここで、口部側部分151Aが口部側部分13Cのようには圧縮変形されていないので、塗布部材13、151をホルダ部材12から取り出した状態において、口部側部分151Aの高さは、口部側部分13Cの高さよりも低くなっている。なお、口部側部分151Aは、装着突部31と装着部材11の天板部21との間で挟み込んだ後に硬化されてもよく、装着突部31と装着部材11の天板部21との間で挟み込む前に硬化されてもよい。また、接着剤は、口部側部分151Aの下側部分に限らず、口部側部分151Aの外周面や上側部分、平面視で装着突部31と重なる部分などに塗布されることによって、または、口部側部分151Aの全体に染み込むことによって、口部側部分151Aを硬化してもよい。さらに、口部側部分151Aは、接着剤以外の他の材料や他の方法によって先端側部分151Bよりも硬くされてよい。また、硬化部分151Cの境界部分は、図7に示すような平面となっている必要はなく、例えば波形状や鋸歯状など、上下方向の位置が異なっていてもよい。さらに、硬化部分151Cの境界部分は、例えば接着剤の口部側部分151Aへの染み込み度合いに応じて、意図的ではなく上下方向の位置が異なる場合がある。
以上のような構成の塗布具150においても、上述した第1実施形態にかかる塗布具1と同様の作用、効果を奏する。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることができる。
装着突部の形状は、適宜変更されてもよい。例えば、装着突部は、間欠部によって2つの突出部分に分断されているが、間欠部が形成されていなくてもよく、間欠部が1つや4つ以上形成されてもよい。間欠部を複数形成する場合には、周方向に等間隔を開けて形成されてもよく、等間隔を開けて形成されていなくてもよい。
また、間欠部は、胴部の短手方向に対して交差する方向に開口してもよく、胴部の短手方向に対して平行な方向に開口してもよい。間欠部を複数形成する場合には、一部の間欠部のみが胴部の短手方向に対して交差する方向に開口してもよい。さらに、間欠部の周方向の幅は、例えば1mm以上4mm以下としてもよく、1mm未満や4mmより大きくてもよい。
さらに、第1及び3実施形態にかかる突出部分の腕部は、基部及び補強部を有しているが、補強部の周方向の幅を適宜変更してもよく、第2実施形態にかかる突出部分のように、基部全体が周方向からの側縁視で三角板状をなす構成とされてもよい。第2実施形態にかかる突出部分についても同様である。また、接続部は、ホルダ部材の内周面から径方向内側に離間して配置されているが、ホルダ部材の内周面に接していてもよい。さらに、突出部分は、周方向の全幅にわたって、ホルダ部材の内周面に接し、上面が径方向外側から内側に向かうにしたがって下方に向かうように傾斜する形状など、他の形状をなしてもよい。また、全ての突出部分の上下方向の位置を揃える必要はない。
塗布具は、容器本体に装着した状態で、扁平形状とされた胴部の短手方向を塗布方向として明示するように構成されているが、容器本体、または、装着部材やホルダ部材、塗布部材など塗布具のいずれかの部分に塗布方向を明示するマークを印字するなどして塗布方向を明示する構成とされてもよい。また、塗布方向は、例えば容器本体の長手方向など、容器本体の短手方向に限られない。
容器本体は、胴部を扁平形状としたチューブ状としているが、円筒状など、他の形状であってもよい。
装着部材とホルダ部材とは、別体として形成されているが、一体に形成されてもよい。
ホルダ部材の中心軸線は、容器本体の中心軸線と一致している必要はなく、容器本体の中心軸線と平行であっても、角度をなしていてもよい。
ホルダ部材の形状は、筒状であれば、円筒状に限らず、角筒状など、他の形状であってもよい。同様に、塗布部材の形状は、円柱状に限らず、角柱状など、他の形状であってもよい。
第1及び第2実施形態にかかる塗布部材の口部側部分を第3実施形態にかかる塗布部材の口部側部分のように例えば接着剤によって硬化してもよい。また、塗布部材は、容器本体内から流出させた内容物を被塗布部に塗布できれば、スポンジに限らず、他の部材で形成されてもよい。
装着部材には、塗布部材の貫通孔内に挿入される延長筒部が設けられているが、延長筒部が設けられていなくてもよく、塗布部材に貫通孔が形成されていなくてもよい。また、装着部材に延長筒部を設けない替わりに、カバー部材の栓柱部が連通孔を閉塞する構成としてもよい。
この発明によれば、塗布部材をホルダ部材に対してより強固に装着できる塗布具に関して、産業上の利用可能性が認められる。
1,100,150 塗布具、2 容器本体、3 口部、11 装着部材、12,101 ホルダ部材、13,151 塗布部材、13B 装着凹部、15 胴部、21A 連通孔、31,102 装着突部、32,103 間欠部

Claims (3)

  1. 内容物が収容される容器本体の口部に装着され、前記容器本体内に連通する連通孔が形成された装着部材と、
    前記装着部材に配設され、前記連通孔をその軸線方向に直交する径方向の外側から囲繞する筒状のホルダ部材と、
    前記ホルダ部材の内側に配設され、内容物を被塗布部に塗布する塗布部材と、
    を備え、
    前記ホルダ部材の内周面には、その内側に向けて突出し、前記塗布部材の外周面に形成された装着凹部に嵌合される環状の装着突部が設けられ、
    前記塗布部材のうち前記装着凹部よりも前記軸線方向に沿う前記口部側に位置する部分が、前記装着突部と前記装着部材とにより前記軸線方向に圧縮変形した状態で挟まれており、
    前記装着突部には、前記軸線回りに周回する周方向の延在を分断する間欠部が形成されていることを特徴とする塗布具。
  2. 内容物が収容される容器本体の口部に装着され、前記容器本体内に連通する連通孔が形成された装着部材と、
    前記装着部材に配設され、前記連通孔をその軸線方向に直交する径方向の外側から囲繞する筒状のホルダ部材と、
    前記ホルダ部材の内側に配設され、内容物を被塗布部に塗布する塗布部材と、
    を備え、
    前記ホルダ部材の内周面には、その内側に向けて突出し、前記塗布部材の外周面に形成された装着凹部に嵌合される環状の装着突部が設けられ、
    前記塗布部材のうち前記装着凹部よりも前記軸線方向に沿う前記口部側に位置する部分の少なくとも一部が、当該塗布部材のうち前記装着凹部よりも前記軸線方向に沿って前記口部から離間する側に位置する部分よりも硬く、
    前記装着突部には、前記軸線回りに周回する周方向の延在を分断する間欠部が形成されていることを特徴とする塗布具。
  3. 前記容器本体の胴部が、前記軸線に直交する横断面視で扁平形状に形成され、
    前記間欠部が、前記軸線方向から見た平面視で径方向のうち前記胴部の短手方向に対して交差する方向に開口することを特徴とする請求項1または2に記載の塗布具。
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