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JP6438293B2 - パンツ型吸収性物品 - Google Patents

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Description

本発明はパンツ型吸収性物品に関する。
パンツ型の使い捨ておむつにおける背側部の下部域に、着用状態において着用者の臀部を覆うようにした臀部カバー部を設けたものが知られている(特許文献1ないし3参照)。臀部カバー部を設けることで、臀部の隠蔽性が向上しておむつの外観が向上し、また装着感が向上するという利点がある。
しかし、臀部カバー部を有するおむつを装着すると、該臀部カバー部が膨らんだり、捲れたりすることがあり、おむつの見栄えを低下させる一因となる。そこで一般には、臀部カバー部に糸ゴム等の弾性部材を配して、これらの不具合が生じることを防止している。
国際公開第2008/108270号パンフレット 特開2011−115229号公報 特開2011−224046号公報
しかし、特許文献1及び2に記載の技術のように、臀部カバー部に弾性部材を配する場合、弾性部材が過度に収縮すると、それに連れて臀部カバー部も収縮し、臀部の被覆性が低下してしまう場合があった。特許文献3では、臀部カバー部と、その上側に位置する部位とで、弾性部材の配置領域の長さを異ならせているので、臀部カバー部の収縮は、特許文献1及び2に記載の技術に比べると起こりにくいが、臀部の隠蔽性を更に高めることが求められている。
したがって本発明の課題はパンツ型吸収性物品の改良にあり、更に詳細には、臀部カバー部による臀部のフィット性を維持しつつ、臀部の隠蔽性を高めたパンツ型吸収性物品を提供することにある。
本発明は、着用者の腹側に配される腹側シート部材と、着用者の背側に配され且つ長手方向の長さが該腹側シート部材の同方向の長さよりも長い背側シート部材と、該腹側シート部材及び該背側シート部材に架け渡して固定された吸収性本体とを具備し、
前記腹側シート部材及び前記背側シート部材それぞれの上端縁の位置を一致させて、該腹側シート部材の両側部と該背側シート部材の両側部とがサイドシール部において接合されて、筒状の胴回り部が形成されているパンツ型吸収性物品であって、
前記背側シート部材は、幅方向の両側に前記サイドシール部を有する背側本体部と、該背側本体部から股下部側に延出し、幅方向の両側に該サイドシール部を有しない背側延出
部とを有しており、
前記腹側シート部材及び前記背側シート部材は、それぞれ、外シートと、該外シートの内面側に配された内シートと、両シート間に配された、横方向に延びる複数本の糸状の弾性部材とを備えており、該外側シートと該内側シートとは、複数の接合部において接合されており、該弾性部材が、該接合部を通らず且つ該弾性部材の両端部間の領域において該外側シート及び該内側シートのいずれにも非接合状態で配されており、
前記吸収性本体が、液保持性の吸収体を具備し、
前記弾性部材は、その長さ方向の領域のうち、前記吸収性本体における前記吸収体と重ならない位置において伸縮弾性が発現するようになっており、該吸収体と重なる位置には該弾性部材が配置されていないか、又は配置されているとしても、伸縮弾性が弱くなるような態様で配置されており、
前記腹側シート部材に形成された複数の前記接合部の形状及び寸法はすべて同じであり、
前記背側シート部材に形成された複数の前記接合部の形状及び寸法はすべて同じであり、
前記腹側シート部材を長手方向に沿って仮想的に三等分して上部、中央部及び下部に区分したとき、該下部のうち前記サイドシール部に隣接する部位での個々の前記接合部の面積をMaとし、
前記背側シート部材における前記背側本体部を長手方向に沿って仮想的に三等分して上部、中央部及び下部に区分したとき、該下部のうち前記サイドシール部に隣接する部位での個々の前記接合部の面積をMbとしたとき、
面積Mbを面積Maよりも大きくすることで、前記背側シート部材の前記下部における伸縮応力を、前記腹側シート部材の前記下部における伸縮応力よりも弱くした、パンツ型吸収性物品を提供するものである。
本発明によれば、臀部のフィット性を維持しつつ、臀部の隠蔽性を高めたパンツ型吸収性物品が提供される。
図1は、本発明の一実施形態であるパンツ型使い捨ておむつの使用状態(着用状態)を示す斜視図である。 図2は、図1に示すパンツ型使い捨ておむつの展開且つ伸長状態を示す一部破断平面図である。展開且つ伸長状態とは、おむつの両側部に存する接合部(サイドシール部)を引き剥がして、パンツ型吸収性物品を展開状態とし、その展開状態の吸収性物品を、各部の弾性部材を伸長させて、設計寸法(弾性部材の影響を一切排除した状態で平面状に広げたときの寸法と同じ)となるまで広げた状態をいう。 図3は、図2におけるIII−III線断面図である。 図4は、図2におけるIV−IV線断面図である。 図5は、図1に示すパンツ型使い捨ておむつのサイドシール部付近を拡大して示す平面図である。 図6は、図1に示すパンツ型使い捨ておむつにおける腹側シート部材及び背側シート部材が収縮した状態を示す斜視図である。 図7は、図1に示す実施形態のパンツ型使い捨ておむつを着用者に着用させたときの状態を横から見た図である。 図8(a)及び(b)は、本発明のパンツ型吸収性物品の別の実施形態における背側シート部材の厚み方向の要部断面図である。
以下本発明を、その好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。本発明の一実施形態であるパンツ型使い捨ておむつ1(以下、おむつ1ともいう)は、図1及び図2に示すとおり、着用者の腹側に配される矩形状の腹側シート部材2Aと、着用者の背側に配される矩形状の背側シート部材2Bと、腹側シート部材2A及び背側シート部材2Bに架け渡して固定された吸収性本体3とを具備している。そして、腹側シート部材2Aの及び背側シート部材2Bそれぞれの上端縁2Ae,2Beの位置を一致させて、腹側シート部材2Aの両側縁部2a,2aと背側シート部材2Bの両側縁部2b,2bとが接合されて、一対のサイドシール部4,4が形成されている。
おむつ1は、図1及び図2に示すとおり、着用時に、着用者の腹側に配される腹側部Aと、着用者の背側に配される背側部Bと、腹側部Aと背側部Bとの間に位置し、着用者の股間部に配される股下部Cを有している。おむつ1の長手方向(物品長手方向)は、腹側部Aから股下部Cを経て背側部Bにわたる方向又はその逆方向(図2中X方向)であり、おむつ1の幅方向(物品幅方向)は、着用者の胴回り方向に沿う方向であり、物品長手方向と交差する方向(図2中Y方向)である。
腹側シート部材2Aは、おむつ1の展開且つ伸長状態(図2参照)において、幅方向Yに沿って長い横長の長方形状をなしている。背側シート部材2Bも、同様に、おむつ1の展開且つ伸長状態(図2参照)において、横長の長方形状をなしている。腹側シート部材2Aと背側シート部材2Bは、図2に示すとおり、長手方向Xの長さが、幅方向Yにおいて均一である。
そして、腹側シート部材2Aの側縁部2aと、背側シート部材2Bの側縁部2bとが上述した一対のサイドシール部4,4において接合されて、筒状の胴回り部が形成されている。この接合には、例えばヒートシール、高周波シール、超音波シール、接着剤等の公知の接合手段が用いられる。また、この接合によって、サイドシール部4,4とともに、ウエスト開口部5及び一対のレッグ開口部6,6が形成される。
背側シート部材2Bは長手方向Xの長さが、腹側シート部材2Aの長手方向Xの長さよりも大きくなっている。そしてサイドシール部4は、図2に示すとおり、長手方向Xの長さが、腹側シート部材2Aの長さLaと同じになっている。背側シート部材2Bの長さLbとの関係では、サイドシール部4は、背側シート部材2Bの長さLbよりも短く形成されている。その結果、背側シート部材2Bには、幅方向Yの両側にサイドシール部4,4を有する背側本体部20bと、該背側本体部20bから股下部C側に延出し、幅方向Yの両側にサイドシール部4,4を有しない背側延出部21bとが形成されている。背側延出部21bのうち、吸収性本体3よりも幅方向Yの外方に位置する部位は、おむつ1の着用状態において、着用者の臀部を被覆する臀部カバー部210bとなる。
おむつ1の吸収性本体3は、図2に示すとおり、液透過性の表面シート31、液不透過性又は撥水性の裏面シート32、及び両シート31、32間に介在配置された液保持性の吸収体33を有しており、長手方向Xに長い長方形状に形成されている。吸収体33は、パルプ繊維等の繊維の集合体(不織布であってもよい)からなる吸収性コア33a又はこれに吸水性ポリマーの粒子を保持させてなる吸収性コア33aと、該吸収性コア33aを被覆するコアラップシート33bからなる。吸収体33も、長手方向Xに長い長方形状に形成されている。
吸収性本体3の長手方向の両側部には、液抵抗性ないし撥水性で且つ通気性の素材から構成された防漏カフ34,34が形成されている。各防漏カフ34の自由端の近傍には、防漏カフ弾性部材35が伸長状態で配されている。おむつ1の着用中には、防漏カフ弾性部材35が収縮することにより防漏カフ34が起立し、吸収性本体3から幅方向外方への液の流出が阻止される。表面シート31、裏面シート32、及び吸収体33の吸収性コア33aやコアラップシート33bとしては、それぞれ、この種の吸収性物品に従来用いられているものと同様のものを用いることができる。股下部Cにおける吸収性本体3の外側には、図3に示すとおり、裏面シート32に重ねて、不織布やフィルム等の外装シート35を配することもできる。
吸収性本体3は、防漏カフ34よりも幅方向Yの外方の位置であって且つ吸収体33の長手方向Xの両側縁それぞれの外方の位置に、長手方向Xに延びるレッグカフ36,36を有している。レッグカフ36の自由端には、長手方向Xに延びる弾性部材37,37が伸長状態で取り付けられている。レッグカフ37は、おむつ1の着用状態において、着用者の脚周りにフィットするようになっている。
吸収性本体3は、長手方向Xの一端側(背側シート部材2Bと重なっている部分)が、図4に示すとおり、背側シート部材2Bの幅方向Yの中央領域に接着剤38を介して固定されている。また、図示していないが、吸収性本体3は、長手方向Xの他端側(腹側シート部材2Aと重なっている部分)が、腹側シート部材2Aの幅方向Yの中央領域に接着剤を介して固定されている。
おむつ1における腹側シート部材2A及び背側シート部材2Bはいずれも、図2及び図5に示すとおり、おむつの外面をなす外側シート22と、外側シート22の内面側に配された内側シート23と、両シート22,23間に配された複数本の糸状の弾性部材24とを備えている。弾性部材24は、幅方向Yに沿って延びている。それによって、腹側シート部材2A及び背側シート部材2Bは、幅方向Yに沿って伸縮性を発現している。腹側シート部材2Aと背側シート部材2Bと幅方向Yに沿った長さが等しいことが好ましい。この長さとは設計上の長さ、つまり弾性部材24による収縮が発現していない状態での長さのことである。
腹側シート部材2Aに配されている弾性部材24と、背側シート部材2Bに配されている弾性部材24は同種のものである。同種の弾性部材とは、その太さ及び材質などの物理的及び化学的特性がすべて同じであることをいう。また、腹側シート部材2Aに配されている弾性部材24と、背側シート部材2Bに配されている弾性部材24は、同じ伸長倍率で配されている。
弾性部材24は、その長さ方向の領域のうち、吸収性本体3における吸収体33と重ならない位置において伸縮弾性が発現するようになっている。そして、吸収体33と重なる位置には弾性部材24が配置されていないか、又は配置されているとしても、伸縮弾性が弱くなるような態様で配置されている。例えば図4に示すとおり、弾性部材24は、吸収体33と重なる位置において細かく分断された分断体24aの状態で存在しており、それによって伸縮弾性が弱くなっている。弾性部材24は、腹側シート部材2Aに配置されている長さと、背側シート部材2Bに配置されている長さが、吸収体33を横切る部位で同じになっている。また吸収体33を横切らない部位においても同じになっている。
図5に示すとおり、外側シート22と内側シート23とは、複数の接合部26a,26b,26eにおいて接合されている。そして弾性部材24が、該接合部26a,26b,26eを通らないように且つ該弾性部材24の両端部間の領域において外側シート22及び内側シート23のいずれにも非接合状態で配されている。弾性部材24は、その両端部においてのみ外側シート22及び内側シート23と固定されている。
腹側シート部材2Aにおいては、おむつ1の長手方向Xに沿って腹側接合部26aが間欠的に直列配置されてなる接合部列26Aが、おむつ1の幅方向Yに複数列形成されている。そして、それらの接合部列26Aにおける各腹側接合部26aの長手方向が一致している。長手方向Xにおいて前後する一対の腹側接合部26aの間には弾性部材24が位置している。
同様に、背側シート部材2Bにおいても、おむつ1の長手方向Xに沿って背側接合部26bと延出部接合部26eとからなる接合部が間欠的に直列配置されてなる接合部列26Bが、おむつ1の幅方向Yに複数列形成されている。そして、それらの接合部列26Bにおける各背側接合部26b及び延出部接合部26eの長手方向が一致している。背側接合部26bは、背側本体部20bに形成された接合部である。延出部接合部26eは、背側延出部21bに形成された接合部である。背側シート部材2Bにおいては、接合部列26Bは、複数の腹側接合部26bと、複数の延出部接合部26eとからなる。そして、長手方向Xにおいて前後する一対の背側接合部26bの間には弾性部材24が位置している。同様に、長手方向Xにおいて前後する一対の延出部接合部26eの間にも弾性部材24が位置している。更に、長手方向Xにおいて前後する背側接合部26bと延出部接合部26eとの間にも弾性部材24が位置している。
各接合部26a,26b,26eは矩形をしている。各接合部26a,26b,26eの長手方向Xに沿う長さはいずれも同じになっている。各接合部26a,26b,26eの幅方向Yに沿う長さは互いに異なっている。詳細には、腹側接合部26aの幅方向Yに沿う長さL26aが最も短く、背側接合部26bの幅方向Yに沿う長さL26bが次に短く、延出部接合部26eの幅方向Yに沿う長さL26eが最も長くなっている。
腹側シート部材2Aにおいては、複数の腹側接合部26aからなる接合部列26Aは、一定の間隔Daで配置されている。一方、背側シート部材2Bにおいては、複数の背側接合部26b及び複数の延出部接合部26eからなる接合部列26Bは、一定の間隔Dbで配置されている。そして間隔Daと間隔Dbとは同じになっている。
以上のとおりの構造を有する腹側シート部材2A及び背側シート部材2Bは、その収縮状態において、図6に示すとおり、複数本の弾性部材24にわたって連続して延びる複数本の襞27を形成する。
図5に示すとおり、腹側シート部材2Aを長手方向Xに沿って仮想的に三等分して腹側上部A1、腹側中央部A2及び腹側下部A3に区分したとき、腹側下部A3のうちサイドシール部4に隣接する部位での個々の腹側接合部26aの面積をMaと定義する。本実施形態においては、腹側シート部材2Aに形成された腹側接合部26aの形状及び寸法はすべて同じなので、各腹側接合部26aの面積はすべてMaとなる。
また、背側シート部材2Bにおける背側本体部20bを長手方向Xに沿って仮想的に三等分して背側上部B1、背側中央部B2及び背側下部B3に区分したとき、背側下部B3のうちサイドシール部4に隣接する部位での個々の背側接合部26bの面積をMbと定義する。本実施形態においては、背側本体部20bに形成された背側接合部26bの形状及び寸法はすべて同じなので、各背側接合部26bの面積はすべてMbとなる。
更に、背側シート部材2Bにおける背側延出部21bのうちサイドシール部4に隣接する部位での個々の延出部接合部26eの面積をMeと定義する。本実施形態においては、背側延出部21bに形成された背側接合部26eの形状及び寸法はすべて同じなので、各背側接合部26eの面積はすべてMeとなる。
以上のとおりに各接合部26a,26b,26eの面積を定義したとき、本実施形態においては、面積Maと面積Mbとを比較すると、面積Mbの方が、面積Maよりも大きくなっている。このような構成を採用することで、背側下部B3における弾性部材24の収縮が、腹側下部A3における弾性部材24の収縮よりも抑制され、そのことに起因して、背側下部B3の収縮の程度が、腹側下部A3の収縮の程度よりも小さくなる。その結果、腹側下部A3の方が背側下部B3よりも収縮しやすくなるので、背側下部B3の下方に位置する背側延出部21bの収縮が起こりづらくなる。この理由は、接合部を形成することによってシートが硬くなるため、収縮し難くなることに起因している。したがって、図7に示すとおり、背側延出部21bのうち、臀部カバー部210bによる臀部のフィット性を維持しつつ、臀部の隠蔽性が高まるという有利な効果が奏される。
以上の有利な効果を一層顕著なものとする観点から、面積Maは、面積Mbの10%以上、特に15%以上であることが好ましく、75%以下、特に50%以下であることが好ましい。具体的には10%以上75%以下であることが好ましく、15%以上50%以下であることが更に好ましい。
臀部のフィット性を維持しつつ、臀部の隠蔽性を一層高める観点からは、背側延出部21bに形成された延出部接合部26eの面積Meを、背側延出部21bに形成された背側接合部26bの面積Mbよりも大きくすることが好ましい。具体的には、面積Mbは、面積Meの10%以上、特に15%以上であることが好ましく、75%以下、特に50%以下であることが好ましい。具体的には10%以上75%以下であることが好ましく、15%以上50%以下であることが更に好ましい。
このように、本実施形態のおむつ1は、接合部26a,26bの面積を調整することで、背側シート部材2Bの背側下部B3の伸縮応力を、腹側シート部材2Aの腹側下部A3の伸縮応力よりも弱くして、背側延出部21bのフィット性を維持しつつ、収縮を抑制しようとするものである。この観点から、腹側シート部材2A上に位置する吸収体33の坪量と、背側シート部材2B上に位置する吸収体33の坪量との大小関係を調整することが有利である。詳細には、腹側シート部材2Aにおける腹側下部A3に位置する吸収体33の坪量をBaと定義し、また背側シート部材2Bにおける背側下部B3に位置する吸収体33の坪量をBbと定義したとき、坪量Bbを坪量Baよりも大きくすることが有利である。これによって、背側下部B3よりも、腹側下部A3の方が収縮しやすくなる。この場合、坪量Baは、坪量Bbの30%以上、特に50%以上であることが好ましく、90%以下、特に70%以下であることが好ましい。具体的には30%以上90%以下であることが好ましく、50%以上70%以下であることが更に好ましい。吸収体33の坪量は、主として、これを構成する吸収性コア33の坪量を増減させることで変化させることができる。
なお、吸収体33の坪量を、背側下部B3と腹側下部A3とで異ならせることに代えて、又はそれに加えて、吸収体33の厚み及び/又は密度を、背側下部B3の方が腹側下部A3よりも大きくすることでも、同様の効果を奏させることができる。
図8(a)には本発明の別の実施形態のパンツ型使い捨ておむつ1が示されている。同図は、背側シート部材2Bにおける背側下部B3及び背側延出部21Bを拡大して示す厚み方向断面図である。同図中、向かって左側が着用者の肌当接面側であり、右側がおむつ1の外面である。
図8(a)に示すとおり、背側シート部材2Bにおいては、外側シート22及び内側シート23のうちの外側シート22が、背側延出部21bの下端から延出しており、延出した部位211bが折り返されて背側延出部21bと重なっている。それによって背側延出部21bを構成するシートの枚数が、背側本体部20bを構成する背側下部B3のシートの枚数よりも多くなっている。外側シート22の延出部位211bは、着用者の肌当接面側に向けて折り返されている。折り返された延出部位211bは、接着剤212bによって背側延出部21bと接合されている。このように、背側延出部21bと背側本体部20bとで、これらを構成するシートの枚数を異ならせることで、背側延出部21bの方が、背側本体部20bよりも剛性が高くなる。その結果、背側本体部20bの背側下部B3が、背側延出部21bよりも収縮しやすくなる。そのことに起因して、臀部のフィット性を維持しつつ、臀部の隠蔽性が一層高まる。また、延出した部位211bを着用者の肌当接面側に向けて折り返すことで、おむつ1の外観を良好にすることができる。
図8(b)に示す実施形態は、図8(a)に示す実施形態の変形例である。図8(a)に示す実施形態では、延出した部位211bが折り返されて背側延出部21bと対向する領域の全域において、該背側延出部21bと接合されていたが、図8(b)に示す実施形態においては、延出した部位211bが折り返されて背側延出部21bと対向する領域のうち、該背側延出部21bの下端域213bにおいて、該背側延出部21bと、延出した部位211bとが非接合状態になっており、両者間に空間214bが形成されている。そして、背側延出部21bと、延出した部位211bとは、該背側延出部21bにおける下端域213bよりも上方の領域において、接着剤212bによって接合されている。本実施形態によれば、背側延出部21bの下端域213bが、そこに形成されている空間214bによって柔軟な風合いを呈し、且つ収縮が起こりづらいようになる。その結果、おむつ1の装着感が一層良好になる。
なお、図8(a)及び(b)に示す実施形態においては、外側シート22及び内側シート23のうちの外側シート22を延出させて、延出した部位211bを折り返したが、これに代えて、内側シート23を延出させてもよく、あるいは外側シート22及び内側シート23の双方を延出させてもよい。また、図8(a)及び(b)に示す実施形態においては、延出した部位211bを、着用者の肌当接面側に向けて折り返したが、これに代えて、おむつ1の外面側に向けて折り返してもよい。
以上の各実施形態に用いられる外シート22及び内シート23としては、この種の物品に従来使用されている各種のシート材を特に制限なく用いることができるが、不織布であることが好ましく、特に柔軟性等の観点から、エアースルー不織布、ヒートロール不織布、スパンレース不織布、スパンボンド不織布、メルトブローン不織布等からなる単層の不織布又は2層以上の積層不織布であることが好ましい。また、これらの不織布とフィルムとを一体化したシートでもよい。弾性部材24の形成材料としては、使い捨ておむつや生理用ナプキン等の吸収性物品に用いられる各種公知の弾性材料を特に制限なく用いることができる。弾性材料としては、例えば、スチレン−ブタジエン、ブタジエン、イソプレン、ネオプレン等の合成ゴム、天然ゴム、EVA、伸縮性ポリオレフィン、ポリウレタン等を挙げることができる。弾性部材の形態としては、断面が矩形、正方形、円形、多角形状等の糸状(糸ゴム等)若しくは紐状(平ゴム等)のもの、又はマルチフィラメントタイプの糸状のもの等を好ましく用いることができる。
上述したおむつ1は、例えば、腹側シート部材2Aの帯状原反と背側シート部材2Bの帯状原反とを離間させて搬送しつつ、吸収性本体3を、両者間に架け渡すように間欠的に固定し、次いで、腹側シート部材2Aの帯状原反と背側シート部材2Bの帯状原反とが重なるように二つ折りした後、サイドシール部4を形成するための熱シール等(接合)を行い、その接合と同時又はその後に切断して個々の使い捨ておむつに分割することにより効率的に製造することができる。この方法によれば、レッグ開口部形成用の貫通孔や切り欠きを形成する場合に比して、外包材の原反からのトリムの除去を不要としたり、除去すべきトリムを小型化したりすることができる。特に腹側シート部材2A及び背側シート部材2Bの帯状原反を流れ方向と直交する直線で切断したものが、完成したおむつ1の腹側シート部材2A及び背側シート部材2Bとなるようにすることがトリムの除去を不要とできるため好ましい。
以上、本発明をその好ましい実施形態に基づき説明したが、本発明は上述した実施形態に制限されず適宜変更可能である。例えば、腹側シート部材2A及び背側シート部材2Bにおいては、外側シート22と内側シート23との接合を、矩形の形状を有する接合部26a,26b,26eにおいて行ったが、これらの接合部の形状は矩形に限られず、例えば円形、楕円形、長円形等であってもよい。
また、本発明のパンツ型吸収性物品は、幼児又は成人用のパンツ型使い捨ておむつの他、パンツ型の生理用ナプキン等であってもよい。
上述した一の実施形態における説明省略部分及び一の実施形態のみが有する要件は、それぞれ他の実施形態に適宜適用することができ、また、各実施形態における要件は、適宜、実施形態間で相互に置換可能である。
上述した実施形態に関し、本発明は更に以下のパンツ型吸収性物品を開示する。
<1>
着用者の腹側に配される腹側シート部材と、着用者の背側に配され且つ長手方向の長さが該腹側シート部材の同方向の長さよりも長い背側シート部材と、該腹側シート部材及び該背側シート部材に架け渡して固定された吸収性本体とを具備し、
前記腹側シート部材及び前記背側シート部材それぞれの上端縁の位置を一致させて、該腹側シート部材の両側部と該背側シート部材の両側部とがサイドシール部において接合されて、筒状の胴回り部が形成されているパンツ型吸収性物品であって、
前記背側シート部材は、幅方向の両側に前記サイドシール部を有する背側本体部と、該背側本体部から股下部側に延出し、幅方向の両側に該サイドシール部を有しない背側延出部とを有しており、
前記腹側シート部材及び前記背側シート部材は、それぞれ、外シートと、該外シートの内面側に配された内シートと、両シート間に配された、横方向に延びる複数本の糸状の弾性部材とを備えており、該外側シートと該内側シートとは、複数の接合部において接合されており、該弾性部材が、該接合部を通らず且つ該弾性部材の両端部間の領域において該外側シート及び該内側シートのいずれにも非接合状態で配されており、
前記腹側シート部材を長手方向に沿って仮想的に三等分して上部、中央部及び下部に区分したとき、該下部のうち前記サイドシール部に隣接する部位での個々の前記接合部の面積をMaとし、
前記背側シート部材における前記背側本体部を長手方向に沿って仮想的に三等分して上部、中央部及び下部に区分したとき、該下部のうち前記サイドシール部に隣接する部位での個々の前記接合部の面積をMbとしたとき、
面積Mbを面積Maよりも大きくした、パンツ型吸収性物品。
<2>
面積Maは、面積Mbの10%以上、特に15%以上であることが好ましく、75%以下、特に50%以下であることが好ましい前記<1>に記載の吸収性物品。
<3>
前記背側シート部材における前記背側延出部のうち前記サイドシール部に隣接する部位での個々の前記接合部の面積をMeとしたとき、面積Meを面積Mbよりも大きくした前記<1>又は<2>に記載のパンツ型吸収性物品。
<4>
面積Mbは、面積Meの10%以上、特に15%以上であることが好ましく、75%以下、特に50%以下であることが好ましい前記<3>に記載のパンツ型吸収性物品。
<5>
前記吸収性本体が、液保持性の吸収体を具備し、
前記腹側シート部材における前記下部に位置する前記吸収体の坪量をBaとし、
前記背側シート部材における前記下部に位置する前記吸収体の坪量をBbとしたとき、
坪量Bbを坪量Baよりも大きくした前記<1>ないし<4>のいずれか1に記載のパンツ型吸収性物品。
<6>
坪量Baは、坪量Bbの30%以上、特に50%以上であることが好ましく、90%以下、特に70%以下であることが好ましい前記<1>ないし<5>のいずれか1に記載のパンツ型吸収性物品。
<7>
前記背側シート部材において、前記外側シート及び前記内側シートは、それらのうちの少なくとも一方が、前記背側延出部の下端から延出しており、延出した部位が折り返されて該背側延出部と重なっており、それによって該背側延出部を構成するシートの枚数を、前記背側本体部を構成するシートの枚数よりも多くした前記<1>ないし<6>のいずれか1に記載のパンツ型吸収性物品。
<8>
前記背側延出部の下端から延出した前記部位を、着用者の肌当接面側に向けて折り返してある前記<7>に記載のパンツ型吸収性物品。
<9>
前記背側延出部の下端から延出した前記部位が折り返されて前記背側延出部と対向する領域のうち、該背側延出部の下端域においては、該背側延出部と、延出した該部位とが非接合状態になっており、両者間に空間が形成されている前記<7>又は<8>に記載のパンツ型吸収性物品。
<10>
前記腹側シート部材においては、前記物品の長手方向に沿って腹側接合部が間欠的に直列配置されてなる接合部列が、該物品の幅方向に複数列形成されている前記<1>ないし<9>のいずれか1に記載のパンツ型吸収性物品。
<11>
前記腹側シート部材においては、前記物品の長手方向に沿って腹側接合部が間欠的に直列配置されてなる接合部列が、該物品の幅方向に複数列形成されており、
前記接合部列における各腹側接合部の長手方向が一致している前記<1>ないし<10>のいずれか1に記載のパンツ型吸収性物品。
<12>
前記腹側シート部材においては、前記物品の長手方向に沿って腹側接合部が間欠的に直列配置されてなる接合部列が、該物品の幅方向に複数列形成されており、
長手方向において前後する一対の腹側接合部の間に前記弾性部材が位置している前記<1>ないし<11>のいずれか1に記載のパンツ型吸収性物品。
<13>
前記背側シート部材においては、前記物品の長手方向に沿って、前記背側本体部に形成された背側接合部と、前記背側延出部に形成された延出部接合部とが間欠的に直列配置されてなる接合部列が、該物品の幅方向に複数列形成されている前記<1>ないし<12>のいずれか1に記載のパンツ型吸収性物品。
<14>
前記背側シート部材においては、前記物品の長手方向に沿って、前記背側本体部に形成された背側接合部と、前記背側延出部に形成された延出部接合部とが間欠的に直列配置されてなる接合部列が、該物品の幅方向に複数列形成されており、
前記接合部列における各背側接合部及び各延出部接合部の長手方向が一致している前記<1>ないし<13>のいずれか1に記載のパンツ型吸収性物品。
<15>
前記背側シート部材においては、前記物品の長手方向に沿って、前記背側本体部に形成された背側接合部と、前記背側延出部に形成された延出部接合部とが間欠的に直列配置されてなる接合部列が、該物品の幅方向に複数列形成されており、
長手方向において前後する一対の背側接合部の間に前記弾性部材が位置している前記<1>ないし<14>のいずれか1に記載のパンツ型吸収性物品。
<16>
前記腹側シート部材に形成された腹側接合部と、前記背側本体部に形成された背側接合部と、前記背側延出部に形成された延出部接合部とが矩形をしており、
腹側接合部、背側接合部及び延出部接合部の長手方向に沿う長さがいずれも同じになっており、
腹側接合部、背側接合部及び延出部接合部の幅方向に沿う長さが互いに異なっている前記<1>ないし<15>のいずれか1に記載のパンツ型吸収性物品。
<17>
前記腹側シート部材においては、前記物品の長手方向に沿って腹側接合部が間欠的に直列配置されてなる接合部列が、該物品の幅方向に複数列形成されており、該接合部列は、一定の間隔Daで配置されており、
前記背側シート部材においては、前記物品の長手方向に沿って、前記背側本体部に形成された背側接合部と、前記背側延出部に形成された延出部接合部とが間欠的に直列配置されてなる接合部列が、該物品の幅方向に複数列形成されており、該接合部列は、一定の間隔Dbで配置されており、
間隔Daと間隔Dbとが同じになっている前記<1>ないし<16>のいずれか1に記載のパンツ型吸収性物品。
<18>
前記吸収体の厚み及び/又は密度は、前記背側シート部材の前記下部の方が、前記腹側シート部材の前記下部よりも大きくなっている前記<1>ないし<17>のいずれか1に記載のパンツ型吸収性物品。
<19>
前記弾性部材は、その長さ方向の領域のうち、前記吸収性本体における吸収体と重ならない位置において伸縮弾性が発現するようになっている前記<1>ないし<18>のいずれか1に記載のパンツ型吸収性物品。
<20>
前記吸収性本体における吸収体と重なる位置に前記弾性部材が配置されていないか、又は配置されているとしても、伸縮弾性が弱くなるような態様で配置されている前記<1>ないし<19>のいずれか1に記載のパンツ型吸収性物品。
<21>
前記弾性部材は、前記腹側シート部材に配置されている長さと、前記背側シート部材に配置されている長さが、前記吸収性本体における吸収体を横切る部位で同じになっている前記<1>ないし<20>のいずれか1に記載のパンツ型吸収性物品。
<22>
前記弾性部材は、前記腹側シート部材に配置されている長さと、前記背側シート部材に配置されている長さが、前記吸収性本体における吸収体を横切らない部位において同じなっている前記<1>ないし<21>のいずれか1に記載のパンツ型吸収性物品。
1 パンツ型使い捨ておむつ(パンツ型吸収性物品)
2A 腹側シート部材
2a,2a 側縁部
2Ae 上端縁
2B 背側シート部材
2b,2b 側縁部
2Be 上端縁
20b 背側本体部
21b 背側延出部
22 外シート
23 内シート
24 弾性部材
26a 腹側接合部
26b 背側接合部
26e 延出部接合部
3 吸収性本体
31 表面シート
32 裏面シート
33 吸収体
33a 吸収性コア
33b コアラップシート
34 防漏カフ
35 外装シート
36 レッグカフ
37 弾性部材
4 サイドシール部
5 ウエスト開口部
6 レッグ開口部
A 腹側部
A1 腹側上部
A2 腹側中央部
A3 腹側下部
B 背側部
B1 背側上部
B2 背側中央部
B3 背側下部
C 股下部

Claims (6)

  1. 着用者の腹側に配される腹側シート部材と、着用者の背側に配され且つ長手方向の長さが該腹側シート部材の同方向の長さよりも長い背側シート部材と、該腹側シート部材及び該背側シート部材に架け渡して固定された吸収性本体とを具備し、
    前記腹側シート部材及び前記背側シート部材それぞれの上端縁の位置を一致させて、該腹側シート部材の両側部と該背側シート部材の両側部とがサイドシール部において接合されて、筒状の胴回り部が形成されているパンツ型吸収性物品であって、
    前記背側シート部材は、幅方向の両側に前記サイドシール部を有する背側本体部と、該背側本体部から股下部側に延出し、幅方向の両側に該サイドシール部を有しない背側延出部とを有しており、
    前記腹側シート部材及び前記背側シート部材は、それぞれ、外シートと、該外シートの内面側に配された内シートと、両シート間に配された、横方向に延びる複数本の糸状の弾性部材とを備えており、該外側シートと該内側シートとは、複数の接合部において接合されており、該弾性部材が、該接合部を通らず且つ該弾性部材の両端部間の領域において該外側シート及び該内側シートのいずれにも非接合状態で配されており、
    前記吸収性本体が、液保持性の吸収体を具備し、
    前記弾性部材は、その長さ方向の領域のうち、前記吸収性本体における前記吸収体と重ならない位置において伸縮弾性が発現するようになっており、該吸収体と重なる位置には該弾性部材が配置されていないか、又は配置されているとしても、伸縮弾性が弱くなるような態様で配置されており、
    前記腹側シート部材に形成された複数の前記接合部は長手方向に沿って間欠的に直列配置されて接合部列を形成し、該接合部列が幅方向に複数列形成されており、
    前記背側シート部材に形成された複数の前記接合部は長手方向に沿って間欠的に直列配置されて接合部列を形成し、該接合部列が幅方向に複数列形成されており、
    前記腹側シート部材に形成された前記接合部列の間隔と、前記背側シート部材に形成された前記接合部列の間隔とが同じになっており、
    前記腹側シート部材を長手方向に沿って仮想的に三等分して上部、中央部及び下部に区分したとき、該下部のうち前記サイドシール部に隣接する部位での個々の前記接合部の面積をMaとし、
    前記背側シート部材における前記背側本体部を長手方向に沿って仮想的に三等分して上
    部、中央部及び下部に区分したとき、該下部のうち前記サイドシール部に隣接する部位での個々の前記接合部の面積をMbとしたとき、
    面積Mbを面積Maよりも大きくすることで、前記背側シート部材の前記下部における伸縮応力を、前記腹側シート部材の前記下部における伸縮応力よりも弱くした、パンツ型吸収性物品。
  2. 前記背側シート部材における前記背側延出部のうち前記サイドシール部に隣接する部位での個々の前記接合部の面積をMeとしたとき、各接合部の形状及び寸法はすべて同じであり、面積Meを面積Mbよりも大きくした請求項1に記載のパンツ型吸収性物品。
  3. 記腹側シート部材における前記下部に位置する前記吸収体の坪量をBaとし、
    前記背側シート部材における前記下部に位置する前記吸収体の坪量をBbとしたとき、
    坪量Bbを坪量Baよりも大きくした請求項1又は2に記載のパンツ型吸収性物品。
  4. 前記背側シート部材において、前記外側シート及び前記内側シートは、それらのうちの少なくとも一方が、前記背側延出部の下端から延出しており、延出した部位が折り返されて該背側延出部と重なっており、それによって該背側延出部を構成するシートの枚数を、前記背側本体部を構成するシートの枚数よりも多くした請求項1ないし3のいずれか一項に記載のパンツ型吸収性物品。
  5. 前記背側延出部の下端から延出した前記部位を、着用者の肌当接面側に向けて折り返してある請求項4に記載のパンツ型吸収性物品。
  6. 前記背側延出部の下端から延出した前記部位が折り返されて前記背側延出部と対向する領域のうち、該背側延出部の下端域においては、該背側延出部と、延出した該部位とが非接合状態になっており、両者間に空間が形成されている請求項4又は5に記載のパンツ型吸収性物品。
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