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JP6429566B2 - ティシュペーパー収納体の包装方法及びティシュペーパー収納体の包装装置 - Google Patents

ティシュペーパー収納体の包装方法及びティシュペーパー収納体の包装装置 Download PDF

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JP6429566B2 JP2014200607A JP2014200607A JP6429566B2 JP 6429566 B2 JP6429566 B2 JP 6429566B2 JP 2014200607 A JP2014200607 A JP 2014200607A JP 2014200607 A JP2014200607 A JP 2014200607A JP 6429566 B2 JP6429566 B2 JP 6429566B2
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Description

本発明は、複数個のティシュペーパー収納体を包装する方法及び複数個のティシュペーパー収納体を包装する装置に関し、特に、複数個のティシュペーパー収納体を、シュリンク包装する方法及び複数個のティシュペーパー収納体をシュリンク包装する装置に関する。
複数枚のティシュペーパーを折り畳み重ねた束を、カートンとも称される直六面体形状の収納箱に収納したティシュペーパー収納体は良く知られる。このティシュペーパー収納体は、一個又は三〜五個を積み重ねてフィルムによって包装されて市販されることが多い。
このティシュペーパー収納体のフィルムによる包装形態としては、キャラメル包装、シュリンク包装が知られる。これら包装形態のうち、特に、シュリンク包装は、図6に示すように、ティシュペーパー収納体101,101…をシュリンクフィルム120で包被した後、これをベルトコンベア装置104の搬送ベルト142等を用いて搬送して、シュリンクトンネル152或いはヒータートンネルで構成されるフードで覆われた加熱領域150に通し、その際に熱風を当てるなどして加熱することでシュリンクフィルム120を収縮させ、ティシュペーパー収納体101,101…の収納箱外面にシュリンクフィルム120を密着させてタイトに包装する形態である。
このシュリンク包装は、被包装物であるティシュペーパー収納体にフィルムが密着するためすっきりとした印象を与え、また特に複数個のティシュペーパー収納体を纏めて包装した場合には、各ティシュペーパー収納体の動きがフィルムによって規制され、形状保持性にすぐれ持ち運び易いなどの利点がある。
しかしながら、従来のシュリンク包装方法及び装置において特に複数個のティシュペーパー収納体を纏めてシュリンク包装すると、図6に示すように、シュリンクフィルム収縮前はシュリンクフィルム120とティシュペーパー収納体101,101…との間に余裕があるがゆえ、前段のベルトコンベア装置107の搬送ベルト172からシュリンクトンネル152が付設されたベルトコンベア装置104の搬送ベルト142へ乗り継ぐ際の段差等でシュリンクフィルム内の収納体101,101…の並びがズレたり収納体間に隙間が生じたりする。そして、そのような収納体101,101…の並びのズレや収納体間に隙間がある状態で加熱領域150に至ることによって、シュリンクフィルム収縮後に大きな皺が形成されることがあった。
また、このような大きな皺の発生が懸念されるゆえ、複数個のティシュペーパー収納体を纏めてシュリンク包装する場合には、そのフィルム表面に印刷などによって模様・柄・文字等のデザインを施しても、そのデザインが歪んでしまうおそれがあり、係るシュリンクフィルムへのデザイン付与を困難にしていた。
特開2012−140186号公報 特開2008−296915号公報 特開2009−165763号公報
そこで、本発明の主たる課題は、既存の装置に大幅な改良を行うことなく、複数個のティシュペーパー収納体を皺無くシュリンク包装する包装方法及び係る方法を達成する装置を提供することにあり、また、付随する課題として複数個のティシュペーパー収納体をシュリンク包装した製品の外面にデザインを付与することを可能とすることにある。
上記課題を解決した本発明は以下のとおりである。
〔請求項1記載の発明〕
複数個のティシュペーパー収納体が密接に並べられてシュリンクフィルムにより被覆されたティシュペーパー収納体群を、移動する搬送平面上に載せて搬送し、その搬送過程で加熱領域を通過させることにより前記シュリンクフィルムを熱収縮させて、複数個のティシュペーパー収納体を纏めて包装するティシュペーパー収納体の方法であって、
前記加熱領域へ至る搬送平面又はその直前に、前記ティシュペーパー収納体群の進行方向に直行する幅方向に沿って負圧吸引領域を設け、前記ティシュペーパー収納体群を搬送しつつその負圧吸引領域上を通過させて加熱領域に送るに際し、
ティシュペーパー収納体群に対して、均し板を接触させつつ負圧吸引領域上を通過させ、前記均し板によってティシュペーパー収納体を被覆するシュリンクフィルムを均すとともにティシュペーパー収納体の並びを整える、
ことを特徴とする、ティシュペーパー収納体の包装方法。
〔請求項2記載の発明〕
複数個のティシュペーパー収納体が密接に並べられてシュリンクフィルムにより被覆されたティシュペーパー収納体群を、移動する搬送平面上に載せて搬送し、その搬送過程で加熱領域を通過させることにより前記シュリンクフィルムを熱収縮させて、複数個のティシュペーパー収納体を纏めて包装するティシュペーパー収納体の方法であって、
前記加熱領域へ至る搬送平面又はその直前に、前記ティシュペーパー収納体群の進行方向に直行する幅方向に沿って負圧吸引領域を設け、前記ティシュペーパー収納体群を搬送しつつその負圧吸引領域上を通過させて加熱領域に送り、
加熱領域通過直後のティシュペーパー収納体群に対して押え板を当てて前記ティシュペーパー収納体の並びを整える、
ことを特徴とする、ティシュペーパー収納体の包装方法。
〔請求項3記載の発明〕
加熱領域通過直後のティシュペーパー収納体群に対して押え板を当てて前記ティシュペーパー収納体の並びを整える、請求項記載のティシュペーパー収納体の包装方法。
〔請求項4記載の発明〕
複数個のティシュペーパー収納体が密接に並べられてシュリンクフィルムにより被覆されたティシュペーパー収納体群を載せて移動する搬送平面と、ティシュペーパー収納体群の搬送路の途中に設けられた加熱領域とを有し、前記搬送平面によるティシュペーパー収納体群の搬送過程で、ティシュペーパー収納体群が前記加熱領域に至り、その加熱領域通過中に前記シュリンクフィルムが熱収縮されて、前記複数個のティシュペーパー収納体が纏めて包装されるティシュペーパー収納体の包装装置であって、
前記加熱領域へ至る搬送平面又はその直前に、前記ティシュペーパー収納体群の進行方向に直行する幅方向に沿って負圧吸引領域が設けられ
かつ、負圧吸引領域上を通過するティシュペーパー収納体群に対して、ティシュペーパー収納体群の移動にともない、ティシュペーパー収納体群の進行方向前方側から進行方向後方側に連続的に接して、前記ティシュペーパー収納体の並びを整えるとともに前記ティシュペーパー収納体を被覆するシュリンクフィルムを均す均し板を有し、
前記ティシュペーパー収納体群が搬送されつつその負圧吸引領域上を通過して加熱領域に送られる、
ことを特徴とするティシュペーパー収納体の包装装置。
〔請求項5記載の発明〕
複数個のティシュペーパー収納体が密接に並べられてシュリンクフィルムにより被覆されたティシュペーパー収納体群を載せて移動する搬送平面と、ティシュペーパー収納体群の搬送路の途中に設けられた加熱領域とを有し、前記搬送平面によるティシュペーパー収納体群の搬送過程で、ティシュペーパー収納体群が前記加熱領域に至り、その加熱領域通過中に前記シュリンクフィルムが熱収縮されて、前記複数個のティシュペーパー収納体が纏めて包装されるティシュペーパー収納体の包装装置であって、
前記加熱領域へ至る搬送平面又はその直前に、前記ティシュペーパー収納体群の進行方向に直行する幅方向に沿って負圧吸引領域が設けられ、前記ティシュペーパー収納体群が搬送されつつその負圧吸引領域上を通過して加熱領域に送られ、
かつ、加熱領域通過直後のティシュペーパー収納体群に対して押し当てられ、前記ティシュペーパー収納体の並びを整える押え板を有する、
ことを特徴とするティシュペーパー収納体の包装装置。
〔請求項6記載の発明〕
加熱領域通過直後のティシュペーパー収納体群に対して押し当てられ、前記ティシュペーパー収納体の並びを整える押え板を有する、請求項記載のティシュペーパー収納体の包装装置。
以上の本発明によれば、複数個のティシュペーパー収納体を皺無くシュリンク包装する包装方法及び係る方法を達成する装置が提供され、また、複数個のティシュペーパー収納体をシュリンク包装した製品外面にデザインを付与することを可能とする。
本発明の実施形態に係るティシュペーパー収納体のシュリンク包装形態を説明するための斜視図である。 本発明の実施形態に係るティシュペーパー収納体を説明するための斜視図である。 本発明の実施形態に係るティシュペーパー収納体のシュリンク包装方法及び装置を説明するための側面図である。 本発明の実施形態に係るティシュペーパー収納体のシュリンク包装方法及び装置を説明するための平面図である。 本発明の実施形態に係る負圧吸引領域の他の形態を示す平面図である。 従来のシュリンク包装方法を説明するための斜視図である。
次いで、図1〜6を参照しながら以下、本実施形態に係るティシュペーパー収納体の包装方法について説明する。なお、ティシュペーパー収納体の包装装置については、ティシュペーパー収納体1の包装方法を説明するなかで合わせて説明する。
本実施形態に係るティシュペーパー収納体(以下、単に収納体ともいう。)の包装方法は、図1に示すように、複数個の収納体1,1…(図示例では5個)をシュリンクフィルム20によって纏めてシュリンク包装する方法である(シュリンク包装後の包装体は図中符号X1で示す)。
本実施形態に係る包装対象たる個々の収納体1は、特に図1及び図2に示されるように、収納体1の外郭をなす、収納箱上面11に開封用ミシン目線12を有する直六面体形状収納箱10内に、複数枚のティシュペーパー19,19…を、折り畳み積層したティシュペーパーの束19tを収納し、前記開封用ミシン目線12を切り裂いて形成される取り出し口12xを覆うように貼付された紙製又はフィルム製のシートに設けたスリット35sから内部のティシュペーパー19を取り出すようにしたものである。個々の収納体1を構成する収納箱10の基材は、坪量250〜500g/m2のコートボール紙など適宜の紙素材や紙加工素材などであり、収納体の大きさはとしては、概ね長手縁L1が110〜320mm、短手縁L2が70〜200mm、高さL3が40〜150mmである。収納箱10の組立て構造は、底面から延在する糊代部13Aと一方の収納箱長側面14とを糊付けして筒状とした後、収納箱上面11、底面及びこれらを連接する収納箱長側面14から延出する各フラップF,F…を箱内面側に折り返し、各フラップF,F…の当接部分をホットメルト接着剤等により接着して短側面15を構成した構造である。ただし、本発明に係る収納体1の形状、構造、内部のティシュペーパー19の収納態様は、必ずしも上記のものに限定されるものではなく、本発明の効果が得られる範囲内で、適宜に設計することができる。
他方、本実施形態に係るティシュペーパー収納体の包装方法では、上記収納体1を複数個、密接に並べてやや余裕のある状態でシュリンクフィルム20により被覆された、シュリンク包装後の包装体X1の前駆体ともいえるティシュペーパー収納体群30(以下、単に収納体群ともいう。)を移動する搬送平面40上に載せて搬送する。なお、シュリンクフィルム20は、特に限定されるものではなく、熱収縮する公知のもののなかから適宜に選択することができる。例えば、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタラート等の熱収縮性を有する樹脂製フィルム、さらにこれらの樹脂フィルムに収縮性の調整のための適宜の助剤等が配合されたフィルムが挙げられる。また、収納体群30の形成方法は、従来公知の方法によって行うことができる。例えば、予め筒状に形成したシュリンクフィルム内に適宜に密接配置して並べた状態の複数個の収納体1を挿入する工程と、筒の前後開口部を閉じる工程とを有する方法等が代表的である。図示例の収納体群30は、ある収納体の上面とこれに隣接する収納体の底面とを、それらの各縁を一致に突き合わせて全体として直六面体形状をなすように5個の収納体を密接に並べて収納体1,1…をシュリンクフィルム20で被覆したものである。図示例では、5個の収納体の例であるが、収納体1の個数は、これに限定されず、2個、3個であってもよい。なお、本実施形態に収納体群30の搬送平面40に対する積置形態は、安定的な搬送を行うべく常法にしたがって、各収納体1,1…が搬送平面40に接地するようにして、各収納体1,1…によって形成される最も広範な面が搬送平面40に対面する載置面として搬送している。
他方、本実施形態に係る上記搬送平面40は、図示例の装置では、ベルトコンベア装置4における搬送ベルト42により構成されており、搬送ベルト42上に載置された収納体群30が、そのベルトコンベア装置4における搬送ベルト42の移動によって加熱領域50に移動され、その加熱領域50において加熱されてシュリンクフィルム20を収縮し、内包される各収納体にフィットさせて包装体X1とする。
本実施形態に係る上記加熱領域50は、図示例の如く、搬送ベルト42上の搬送方向の一領域をフードで覆って、その内部に電熱線や別途の装置で加熱された熱風を排出する排出口等の適宜の加熱手段を備えたシュリンクトンネル52とも称される加熱装置によって構成することができる。但し、加熱領域50は係る構成によるものに限定されず、搬送平面40によって収納体群30を移動させつつシュリンクフィルム20を加熱により収縮させることができる公知の構成を採ることができる。加熱領域50における加熱温度や加熱時間は、用いるシュリンクフィルム20の種類や収納体群の大きさ、表面積、ティシュペーパーの物性等に応じて、適宜に設定する。
ここで、本実施形態に係る包装方法においては、特徴的に、加熱領域50へ至る搬送平面40の直前に、収納体群30の進行方向に直行する幅方向に沿って、収納体群30の幅以上の負圧吸引領域60を負圧吸引装置62に設け、その負圧吸引領域60上に収納体群30を通過させた上で、収納体群30を加熱領域50へと送る。図示例の本実施形態の装置では、シュリンクトンネル52へと収納体群30を移動させるベルトコンベア装置4を構成する搬送ベルト42上の搬送方向上流側に隣接して、上面側に吸引口61たるスリット孔を有する負圧吸引装置62を設けて係る吸引負圧領域60を設けている。スリット孔61からの吸引は、このスリット孔61に連通するように設けた図示されない真空ポンプ等の負圧発生源により行う。
また、特に図示例では、加熱領域50へと至る搬送平面40、すなわち、シュリンクトンネル52へと至るベルトコンベア装置4における搬送ベルト42と、この搬送ベルト42に対して収納体群30を受け渡す前段の他のベルトコンベア装置7における搬送ベルト72との間に、それぞれの搬送ベルト42,72に隣接して、それらの搬送ベルト42,72による搬送平面たる上面と実質的に同一面をなす又は若干低い位置に形成した金属板等で形成された平坦面に前記スリット孔61を形成して負圧吸引領域60を設けている。このようにすることで、収納体群30が、前段のベルトコンベア装置7の搬送ベルト72から後段のベルトコンベア装置4の搬送ベルト42にスムーズに収納体群30が受け渡されるとともに、その受け渡しの際に後段のベルトコンベア装置4の搬送ベルト42の直前、すなわち、加熱領域50へ至る搬送平面40の直前において、収納体群30が負圧領域上を通過し、その上で加熱領域50へと送られる。
本実施形態では、このように加熱領域50へと至る搬送平面40の直前で、収納体群30を特にその載置面側から収納体群30の幅方向以上にわたって負圧吸引することで、収納体群30の移動にともなって負圧吸引力が進行方向前方側から後方側に向かって連続的に作用し、その際に各収納体1,1…をやや余裕のある状態で被覆するシュリンクフィルム20の歪みや弛みが、進行方向前方側から連続的に進行方向後方に集められるようにして各収納体表面上において均される。また、その吸引作用によって各収納体1,1…の表面上においてシュリンクフィルム20が均される過程、及び収納体群30が負圧吸引領域60の通過後期に収納体群30の進行方向最後方近傍で若干余るシュリンクフィルム20が負圧吸引によって後方に引っ張られること等によって、シュリンクフィルム20内の各収納体1,1…の間の隙間が詰まり、もって収納体群30が隙間無く接するように並び、さらに被覆するシュリンクフィルム20の皺や弛みがない状態となる。そして、係る状態となったうえで搬送平面40の移動によって加熱領域50へと送られて、シュリンクフィルム20が収縮されるため、各収納体が隙間無く並べられた状態でその表面に皺無くタイトにシュリンク包装がされる。このように各収納体1,1…が隙間無く並べられた状態で、その表面に皺無くタイトにシュリンクフィルム20が接して包装可能になるため、シュリンクフィルム20に予め適宜の文字・模様等を印刷等によって施しておいても、シュリンク包装後に皺によって当該模様等の見栄えが悪化することがなく、係る模様等の付与も可能となる。
また、装置構成としては、シュリンクトンネル52へと収納体群30を移動させるベルトコンベア装置4を構成する搬送ベルト42の搬送方向上流側の一方端側に隣接して、上面側に吸引口61たるスリット孔を有する負圧吸引装置62を配設するだけで既存設備に大幅な変更を加えることなく係る方法を行うことができる。
なお、上記の実施形態では、加熱領域50に至る搬送平面40の直前に負圧吸引領域60を設けた例であるが、加熱領域50へと至る搬送平面40の途中に負圧吸引領域60を設けてもよい。装置の具体例で示せば、図示はしないが、シュリンクトンネル52へ収納体群30を移送するベルトコンベア装置4の搬送ベルト42を通気性素材によるものとし、その搬送ベルト42の加熱領域50の手前の適宜の位置の搬送面裏面側に吸引口61が向くように負圧吸引装置62を配し、搬送ベルト42を介して収納体群30に負圧吸引が作用するようにすればよい。また、吸引口61の形状は、図3及び図4の例では、スリット状に開口するものであるが、その他に図5に示すように多数の小孔61a, 61a,…を配して形成してもよい。吸引口61の具体的な形状は、特に限定されず、収納体群30の幅方向にわたって負圧吸引領域60を形成可能であればよい。
他方、本実施形態においては、上記吸引作用によるシュリンクフィルム20の均し及び各収納体1,1…の隙間を無くす効果を助長すべく、収納体群30に対して均し板80を接触させつつ負圧吸引領域60上を通過させるのが望ましい。図示例の装置では、負圧吸引領域60近傍の搬送ベルト42の幅方向両側に支持軸81,81を立設し、各支持軸81,81に均し板80,80を収納体群30の進行方向前方側が窄まる略ハ字状になるように取付け、各均し板80,80の先端縁80a,80aが負圧吸引領域60のやや下流側で直六面体の収納体群30の側面に線接触するように形成されている。また、各均し板80,80の先端が搬送ベルト42の幅方向中央に向かってやや付勢されており、収納体群30はこの付勢力に抗して均し板80,80に接触しながらその間を通過していくようになっている。係る均し板80,80のより具体的な配設位置は、負圧吸引領域60上を通過する収納体群30に対して、この収納体群30の移動にともなって、収納体群30の進行方向前方側から進行方向後方側に連続的に接する位置とされている。このように、収納体群30に対して均し板80,80を接触させつつ負圧吸引領域60上を通過させるようにすることで、均し板80,80によって各収納体1,1…を被覆するシュリンクフィルム20の各収納体1,1…に対する若干の余裕が進行方向前方側から後方側へと向かってより効果的に集められるように均されるとともに、各収納体1,1…の並びが整えられ、上記負圧吸引領域60の通過にともなう負圧吸引力の作用と相まって、より各収納体1,1…が隙間無く並べられた状態で、しかもその状態の各収納体1,1…の表面に対してシュリンクフィルム20が皺、弛みなく接した状態となって加熱領域50へと送られ、もってシュリンク包装後の包装体X1における皺の発生防止がより確実なものとなる。なお、上記装置例では、直六面体の収納体群30の側面に均し板を接触させるものであるが、図示はしないが、例えば、搬送ベルト42の上方に架台を設置して、収納体群30の搬送ベルト42載置面と反対の上面に均し板80が接するように構成してもよい。いずれの態様であっても、既知のシュリンクトンネル52が付設されたベルトコンベア装置4に後付してその搬送装置構成を大幅に変更することなく簡易に設置して、当該方法を行うことができる。
他方、本実施形態においては、加熱領域50を通過した直後の収納体群30に対して押え板90を当てて各収納体1,1…の並びを整えるようにするのが望ましい。図示の装置では、搬送ベルト42のシュリンクトンネル52の直後位置で、その両側の所定高さに、搬送ベルト42の幅方向に移動可能に、各収納体1,1…の側面が一致するように各収納体にまたがる長さの平面部91を有する押え板90を設置し、この押え板90を加熱領域通過直後の収納体群30の側面に押し当てるようにして、各収納体1,1…の並びを整えるようにしている。なお、加熱領域通過直後とは、加熱領域通過に伴う加熱にともなってシュリンクフィルム20が収縮された後であるが、その熱による熱可塑によってシュリンクフィルム20がいまだ変形可能な状態にある時間である。その時間は、加熱領域における加熱温度や加熱時間は、用いるシュリンクフィルムの種類や収納体群の大きさ、表面積、ティシュペーパーの物性等に応じて、適宜に設定される。
本実施形態においては、上記負圧吸引領域60の通過や、上記均し板80によって各収納体1,1…の並びが整えられるが、その後の搬送ベルト42によるシュリンクトンネル52に至るまでの間で、搬送ベルト42の振動等によって若干の収納体1,1…の並びのズレ等が生じても、この加熱領域通過直後に押え板90によって修正され、もってシュリンク包装後の製品の皺の発生防止がよりいっそう確実なものとなる。
以上のとおり、本実施形態に係る包装方法及び包装装置によれば複数のティシュペーパー収納体1,1…を皺無くシュリンク包装することができるようになる。また、大幅な装置変更の必要もない。さらに、複数個のティシュペーパー収納体をシュリンク包装した製品外面にデザインを美麗に付与することも可能となる。
X1…シュリンク包装後の包装体、1,101…ティシュペーパー収納体、10…収納箱、11…収納箱上面、12…開封用ミシン目線、20,120…シュリンクフィルム、19…ティシュペーパー、19t…ティシュペーパーの束、12X…取り出し口、13A…糊代部、14…収納箱長側面、F…フラップ、15…短側面、30…ティシュペーパー収納体群、35s…スリット、40…搬送平面、4,7,104,107…ベルトコンベア装置、42,72,142,172…搬送ベルト、50,150…加熱領域、52,152…シュリンクトンネル、60…負圧吸引領域、61…吸引口(スリット孔)、62…負圧吸引装置、61a…小孔、80…均し板、81…支持軸、80a…均し板の先端縁、90…押え板、91…平面部。

Claims (6)

  1. 複数個のティシュペーパー収納体が密接に並べられてシュリンクフィルムにより被覆されたティシュペーパー収納体群を、移動する搬送平面上に載せて搬送し、その搬送過程で加熱領域を通過させることにより前記シュリンクフィルムを熱収縮させて、複数個のティシュペーパー収納体を纏めて包装するティシュペーパー収納体の方法であって、
    前記加熱領域へ至る搬送平面又はその直前に、前記ティシュペーパー収納体群の進行方向に直行する幅方向に沿って負圧吸引領域を設け、前記ティシュペーパー収納体群を搬送しつつその負圧吸引領域上を通過させて加熱領域に送るに際し、
    ティシュペーパー収納体群に対して、均し板を接触させつつ負圧吸引領域上を通過させ、前記均し板によってティシュペーパー収納体を被覆するシュリンクフィルムを均すとともにティシュペーパー収納体の並びを整える、
    ことを特徴とする、ティシュペーパー収納体の包装方法。
  2. 複数個のティシュペーパー収納体が密接に並べられてシュリンクフィルムにより被覆されたティシュペーパー収納体群を、移動する搬送平面上に載せて搬送し、その搬送過程で加熱領域を通過させることにより前記シュリンクフィルムを熱収縮させて、複数個のティシュペーパー収納体を纏めて包装するティシュペーパー収納体の方法であって、
    前記加熱領域へ至る搬送平面又はその直前に、前記ティシュペーパー収納体群の進行方向に直行する幅方向に沿って負圧吸引領域を設け、前記ティシュペーパー収納体群を搬送しつつその負圧吸引領域上を通過させて加熱領域に送り、
    加熱領域通過直後のティシュペーパー収納体群に対して押え板を当てて前記ティシュペーパー収納体の並びを整える、
    ことを特徴とする、ティシュペーパー収納体の包装方法。
  3. 加熱領域通過直後のティシュペーパー収納体群に対して押え板を当てて前記ティシュペーパー収納体の並びを整える、請求項記載のティシュペーパー収納体の包装方法。
  4. 複数個のティシュペーパー収納体が密接に並べられてシュリンクフィルムにより被覆されたティシュペーパー収納体群を載せて移動する搬送平面と、ティシュペーパー収納体群の搬送路の途中に設けられた加熱領域とを有し、前記搬送平面によるティシュペーパー収納体群の搬送過程で、ティシュペーパー収納体群が前記加熱領域に至り、その加熱領域通過中に前記シュリンクフィルムが熱収縮されて、前記複数個のティシュペーパー収納体が纏めて包装されるティシュペーパー収納体の包装装置であって、
    前記加熱領域へ至る搬送平面又はその直前に、前記ティシュペーパー収納体群の進行方向に直行する幅方向に沿って負圧吸引領域が設けられ
    かつ、負圧吸引領域上を通過するティシュペーパー収納体群に対して、ティシュペーパー収納体群の移動にともない、ティシュペーパー収納体群の進行方向前方側から進行方向後方側に連続的に接して、前記ティシュペーパー収納体の並びを整えるとともに前記ティシュペーパー収納体を被覆するシュリンクフィルムを均す均し板を有し、
    前記ティシュペーパー収納体群が搬送されつつその負圧吸引領域上を通過して加熱領域に送られる、
    ことを特徴とするティシュペーパー収納体の包装装置。
  5. 複数個のティシュペーパー収納体が密接に並べられてシュリンクフィルムにより被覆されたティシュペーパー収納体群を載せて移動する搬送平面と、ティシュペーパー収納体群の搬送路の途中に設けられた加熱領域とを有し、前記搬送平面によるティシュペーパー収納体群の搬送過程で、ティシュペーパー収納体群が前記加熱領域に至り、その加熱領域通過中に前記シュリンクフィルムが熱収縮されて、前記複数個のティシュペーパー収納体が纏めて包装されるティシュペーパー収納体の包装装置であって、
    前記加熱領域へ至る搬送平面又はその直前に、前記ティシュペーパー収納体群の進行方向に直行する幅方向に沿って負圧吸引領域が設けられ、前記ティシュペーパー収納体群が搬送されつつその負圧吸引領域上を通過して加熱領域に送られ、
    かつ、加熱領域通過直後のティシュペーパー収納体群に対して押し当てられ、前記ティシュペーパー収納体の並びを整える押え板を有する、
    ことを特徴とするティシュペーパー収納体の包装装置。
  6. 加熱領域通過直後のティシュペーパー収納体群に対して押し当てられ、前記ティシュペーパー収納体の並びを整える押え板を有する、請求項記載のティシュペーパー収納体の包装装置。
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